1. マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙
もっと現役バリバリの頃の成り上がり伝記的なものを期待してたが、まあメリル・ストリープの年齢を考えれば想像できたがかなり肩透かし。しかもいちいち幻覚と回想のフラッシュバック的な構成で集中しにくい。久々にくだらないコメディ以外で退屈な映画を見たなあ [DVD(字幕)] 3点(2012-09-04 18:58:58) |
2. M★A★S★H/マッシュ
一説にはハリウッド映画で初めてFuckという言葉が劇中に登場した作品らしい。そんな当時としては問題作で、現在のやりたい放題系のコメディにつながる新境地を開拓した記念すべき作品。一方でエピソードが散漫で、コメディとしてもブラック色が強すぎるウディ・アレン作品のように見る人を選ぶ作品でもある。ヒッピー文化や反戦運動など当時の時代の流れの中で触れていれば偉大なる作品だったのだろうが、誰も彼もやりたい放題の今となっては埋もれてしまっている。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-21 06:30:40) |
3. マネーボール
常にロジカルで、場面ごとのパーセンテージやレーティングが重要なアメフトファンにとって、慣習がより重要視される野球というスポーツは不思議なスポーツだ。アメフトの戦術史や業界の内情を解き明かした名著「ザ・ブラインド・サイド(「幸せの隠れ場所」の原作だが、映画はマイケル・オアーの半生が中心で原作とは少し趣向が違う)」の著者でもあるマイケル・ルイスにとっても同じであろうか。しかしそもそもこの映画に登場するような合理的戦術の体現者を排除してしまおうという保守的な勢力はともかく、スカウトのやり取りなどは古き良きとも言える微笑ましい守ってほしいものと感じられるものもあり、戦術上MLBはNFLより30年は遅れているかもしれないが、投手は投げ、野手は打つというスポーツの本質を重視する野球と、何よりも観客に対する娯楽性とプレーの合理性を重視するアメフト、どちらに軍配を上げるのは良し悪しな気もする。ともあれ興味深い内情を明かした快作であるが、この部分でもアメフトではエニイ・ギブン・サンデー(ある意味「ザ・ブラインド・サイド」に近いのは幸せの隠れ場所よりむしろこちらだろう)のような作品が10年前に出ておりこれを思い出して懐かしい気がしたというのは皮肉である。何よりサラリーキャップ制が無いというのがメジャーリーグの体質が古い原点だろうが、野球も一方で古き良きものは残しつつ、新たな要素を取り入れる者も歓迎する多様性のあるスポーツとして見る者を楽しませてほしいものだ。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-24 02:07:29)(良:1票) |
4. マチェーテ
《ネタバレ》 一度見たら忘れない俳優ダニー・トレホ主演のマカロニウェスタンならぬタコスブシドーとでも言おうか新感覚アクション。映画の成り立ちから、タランティーノ仕込のバイオレンスさ、超豪華キャストに女優人の脱ぎっぷりまでとにかく異色。サスペンス風味のストーリーの割に展開は早く、最後はボス対ボスの川中島剣勝負、周りは発砲せず傍観、そしてセガールの潔さと思いっきりタランティーノブシドー。細かく見るとツッコミ所満載で深さが足らんてぃーのだがかるーく楽しめるB級モドキの娯楽作。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-13 16:45:28)(笑:1票) |
5. マノレテ 情熱のマタドール
実際のマノレテに関して予備知識が0なのでこのような芸術性重視の構成をされてしまうとついていけず、特に心理描写の意図が全く分からない。スペイン映画なので観客はある程度知っていることを前提としているのだろうが、伝記映画としては致命的ではないか。 [DVD(字幕)] 2点(2012-03-08 09:30:10) |
6. マイ・バック・ページ
組織の中核連中には低能すぎて相手にされないはみ出し者の劣等性が、馬鹿を扇動して犯罪を正当化するテロ組織を起こし、更に馬鹿を利用して金を集めて私服を肥やすというどっかのなんとかシェパードのワトソン君の自伝のような話。実話なのか何なのかしらんが個人的には茶番に付き合わされた印象だ。 [DVD(邦画)] 5点(2012-03-07 04:06:01) |
7. 麻雀放浪記
ギャンブル映画ってえと対マフィアのイカサマ合戦でバレると首や小指が飛ぶっていうのが決まりだが、これは似たような構図でもイカサマも勝つための手段の一つ、というよりもそれもゲームのうち、すべて含めた個人対個人の勝負の話になってるのが凄い。しばらくギャンブルは離れていたが見ていると血が騒いでしまうが男の性。いつの間にかいつもよりレビューの言葉使いまで乱暴になってしまう。おっかさん、こんなんで血が騒ぐ男に育ってしまってすんません [DVD(邦画)] 7点(2009-07-05 04:23:58) |
8. マッド・シティ
《ネタバレ》 「我々が殺した」って、主に悪いのお前だろ。あの主犯格の主人公をマスコミ批判の代弁者にさせるのは無理だろうに。狼達の午後は社会派だったがこれでは自作自演コメディ。 [DVD(字幕)] 3点(2009-05-11 19:31:17) |
9. マーゴット・ウェディング
日本で人気が出るようなラブコメディを期待していると肩透かしを食う複雑でナンセンスなストーリー映画。最初からそうとわかっていればよいんだがそもそも宣伝手法がマズいよ。ニコール・キッドマンなどこれだけのキャストで日本未公開だったのも頷ける… [DVD(字幕)] 2点(2009-04-01 10:07:52) |
10. マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選
言論の自由が国の命題とは聞いて呆れるアメリカのとある州でのバカバカしい争いを取り上げたドキュメンタリー。ほんとにバカバカしいが、よくあるゴシップ週刊誌のような面白さはある。それにしてもアメリカ人ってのはなんとも「信仰」と「理念」と「メンツ」を妄信的に大事にする人たちなのだろう…まるで子供の喧嘩である [DVD(字幕)] 6点(2008-04-17 01:44:29) |
11. マイアミ・バイス
無駄に人が死んだり無駄なベッドシーンがあったりと何の足しにもならないハリウッドガンアクション映画の典型。これだけのガンアクションの名優使って、またヒートと同じ失敗犯しますかこの監督は。スコセッシやタランティーノの真似事したってその部分の才能は無いんですよ彼には。世紀の珍続編M:I-2を更に安くしたような代物。 [DVD(字幕)] 3点(2007-01-18 18:02:43)(良:1票) |
12. マトリックス レボリューションズ
単に間延びした感じでストーリーに魅力が無い。これはSFマニアじゃないとついていけないのでは。 [DVD(字幕)] 3点(2006-08-19 05:22:43) |
13. マトリックス リローデッド
単に間延びした感じでストーリーに魅力が無い。これはSFマニアじゃないとついていけないのでは。 [DVD(字幕)] 3点(2006-08-19 05:22:25) |
14. マトリックス
後のアクション映画に多大なる影響を与えた名作アクション。この映画で使われた手法はのちの映画にことごとく利用されている。第一作はストーリーも単純な陰謀論で素直にアクションを楽しめる。 [DVD(字幕)] 8点(2006-08-19 05:21:52) |
15. マイノリティ・リポート
カメラが上下左右に動きまくるスピルバーグには珍しい攻撃的な意欲作。SFにしては分かりやすく適度にサスペンスしていて期待をはるかに超えていたと思いますよ。スピルバーグやトム・クルーズの映画が万人受けするのは、SFというマニアックなジャンルですらここまで素人にも分かりやすい映画にできるからこそだと思います。 [地上波(吹替)] 8点(2006-08-06 04:49:53) |
16. マネー・ピット
普通すぎるなあ。ドリフを見てきた日本人は家が壊れるの見たって今更笑わないんですよ。そんなのは使い古されてますから。もっとストーリーラインで笑わせて欲しかった。なんせ主演トム・ハンクス、製作総指揮スティーヴン・スピルバーグですぜ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-22 17:41:53) |
17. マーズ・アタック!
《ネタバレ》 観客に感情移入させておいた役者であってもあっさりと消していく潔さが爽快。確かに火星人にとってはそれが年寄りだろうとアネットベニングだろうとマイケルJフォックスだろうと大統領だろうと変わらないわけで、実際に侵略されればこうなるよなあと妙に納得してしまった。宇宙人侵略物は多々あるがこういう捉え方も自分の中ではアリだった。解決法はゴジラへのオマージュであり、あのX星人云々のくだらないと思っていた話も今思えば実は結構いい線いってたなと少しゴジラの「SF性」を見直してみた。 [DVD(字幕)] 8点(2006-02-08 02:21:32)(良:1票) |
18. 招かれざる客(1967)
父親は娘が黒人と結婚するからというより、リベラルだと信じてきた自分も結局内にはステロタイプ化された見方が潜在していて、このような状況に意図せずとも拒否感を感じることにこそショックを受けているように思える。単に白人黒人の人種差別ではなく、現在も過去も普遍的に社会に存在するそれこそこの作品の本当のテーマではないかと感じた。黒人であるメイドが誰よりも結婚に拒絶を示していることが彼女が育つ過程で取り巻かれてきた環境を表しているようで象徴的。 [DVD(字幕)] 9点(2005-12-07 16:18:41) |
19. マイアミ・ガイズ -俺たちはギャングだ-
こういう馬鹿コメディな空気の映画は好きだがこの作品はどうも中途半端。同じパターンを繰り返す手法や、マフィアのボスのアニメのような笑いの取り方といいB級にもほどがある。これだけの名優が揃ったんなら筋だけでも本格的なマフィア映画にして、そこにコメディタッチで色をつけるようなこともできたはずだ。名優達の晩年というのにも重ね合わせるような雰囲気を出したかったんだろうがギャグも含めて見事に駄々滑り。しかしマトリックスでブレイクしたての頃のキャリー・アン・モスまで出てるとはね… [地上波(吹替)] 5点(2005-12-03 04:16:16) |
20. マイ・フェア・レディ
元は名作舞台ミュージカル。ミュージカル映画の欠点と言えば、ここは早くストーリーが進んでほしいというところでミュージカルが始まり話が止まってしまうこと。この映画も歌曲自体は名曲揃いなのだが、ストーリー自体も傑作なので出来ればもう少しサクサク進めて欲しかったかもしれない。この手のストーリーはリアルタイムにこれを見なかった人間としては、もう後の作品で何度も見ているので、むしろミュージカルな所が新鮮で評価アップポイントなのだが、やはり2,3曲、ここで止めるかよというシーンがあった。そこはカットしたらメリハリがある流れの良い話になると思うのだが、500万ドルで権利を取得したワーナーの命運を賭けた超大作なだけにやりたいことをすべてやるのはしょうがないか。ちなみに個人的には下層階級の言葉を吐くオードリーのほうが好きだ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-31 17:05:46) |