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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2258
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1.  マーターズ(2007) 《ネタバレ》 
殺戮シーンと拷問描写、人体破壊のグロさや胸糞具合は業界トップレベルですが、これら蛮行に『理由』を与え物語の体裁を整えたが故に、衝撃度合は弱まった印象を受けます。『理解できないもの』が最恐だと思うので。というより、そもそもホラージャンルの映画でもない気がします。『悪趣味』とか『アングラ』でしょうか。それにしても、最後の主人公の言葉が気になります。もちろん私たちに知る由もありませんが、仮にあの世を垣間見てきたのだとしてもそれは口にせず、奴らに一矢を報いるために考えた『絶望させる一言』であって欲しいです。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-07-23 18:59:14)
2.  マンイーター 《ネタバレ》 
野生動物系パニック映画は根強い人気を誇る定番ジャンル。本作の主役は『ワニ』でした。実績、見た目、ネームバリュー、どれをとっても紛うことなきA級の『危険動物』です。しかも邦題は華々しく『マンイーター』ときました。これはワニ版の『ジョーズ』かと内心期待しましたが、思惑とは少々趣が異なる仕上がりでした。 本作の敵ワニは、それはもう巨大です。何処にでもいる(?)駄ワニとは明らかに格が違う異様なサイズ。しかしその外見とは裏腹に、特別狂暴でもなければ、悪魔的な知性を持ち合わせている訳でもありません。見た目は怪物、中身は普通のワニ。いわば逆・江戸川コナン君。『投棄された核廃棄物で~』とか『科学工場が垂れ流した薬品が~』みたいなギミックで創り上げたモンスターではなく、純粋に『大きな野生ワニ』とした点は潔くて好感が持てますが、その反面、エンターテイメントな刺激的展開には欠けました。ワニにしてみれば、テリトリーに食糧が迷い込んできたから捕獲したまでの話。確かに、喰われた人より助かった人の方が多かったです。 パニックホラーにしては薄口な仕様で、もう一工夫欲しいと感じました。『地の利』を最大限活かすことで、普通のワニをモンスターに変える事は可能なワケで、終盤2人に課した試練を初めからパーティ全体に与えても良かったと思います。また薄口と感じるもう一つの要因は、登場人物に与えられた役割の部分。主人公とヒロイン以外のキャラは「喰われる人」か「喰われない人」の2択でしかなく、個別のドラマが欲しいと思いました。妻に先立たれた老人とか、カメラマニアとか。彼らにもっと仕事をさせてください。優れたパニック映画には、秀逸なサブストーリーが付き物です。 もっとも、濃いめ・脂マシマシがエンタメの正義ではありません。こんなアッサリ風味のパニックホラーも悪くない気がします。ただし、邦題『マンイーター』は大袈裟です。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-12-25 18:50:42)
3.  曲がれ!スプーン 《ネタバレ》 
監督本広克行・脚本上田誠は『サマータイムマシン・ブルース』を産んだ名コンビ。伏線の張り方、小気味良いリズム、設定に比べあえて小さく畳む風呂敷等、なるほど『サマータイム』を彷彿とさせます。ただ気持ちの良いクリーンヒットだった『サマータイム』と比較すると、本作はポテンヒットのイメージです。おそらくは、細部の詰めが甘いせいではないかと。例えばクライマックス。エスパーたちがそれぞれの能力を駆使して、主人公にサンタクロースを見せてあげるシーン。ここで「なるほどそうきたか」と唸るような超能力活用法を見たいワケです。ところが予想のハードルを越えて来ません。オチにしてもそう。子供たちの顔芸で感動を誘うのは安直では。主人公を蜘蛛から救う件のオチなんて、なかなか洒落が効いているグッドアイデア。このクオリティを細部まで行き届かせて頂きたいと。それが出来る監督&脚本家のコンビだとも思うので。長澤まさみという特大の“太陽”を擁してポテンヒット止まりでは如何にも勿体ない話です。
[インターネット(邦画)] 6点(2019-12-15 20:28:36)
4.  真木栗ノ穴 《ネタバレ》 
朽ちたアパートの一室で繰り広げられる背徳エロスの世界。執筆した官能小説通りの出来事が起こる怪。精神を狂わせていく主人公。一体彼の身に何が起きているのか?!作風は完全に江戸川乱歩(劇中に登場する万札が諭吉さんなので『ああ乱歩じゃないや』と確認する感覚が妙に楽しかったりします)。そして観終えてみれば、極めて古典的かつ王道の“とり憑かれ系”怪談でありました。貧乏・小説家・官能の食べ合わせが絶妙で、もはや“詫び寂び”さえ感じさせます。エロ本より、AVより、官能小説こそエロ上級者の嗜みと誰かから聞いた気がしますが、なるほどこういうことかと。粟田麗さんという女優さん、素晴らしいですね。地味系清楚和風美人の系譜。決して美形過ぎないところが、なんともそそります。一瞬、多部未華子かと思いましたが。本作の主人公を演じた西島秀俊さんの演技もツボにはまりました。棒読み、大根一歩手前の独特の演技プランが醸し出す味わいたるや絶品で、ある意味、佐藤二朗をも凌ぐ怪演であったと思います。キムラ緑子さんとのサイドストーリーが本筋以上に味わい深いのも個人的にポイントが高いです。
[インターネット(邦画)] 8点(2018-06-20 00:46:55)(良:1票)
5.  MIND GAME マインド・ゲーム(2004) 《ネタバレ》 
多数挿入される心象風景。それは記憶の断片であり、刷り込まれてきたイメージの産物。頭の中に蓄積されたデータを具現化する作業は、ことのほか危ういもの。ゆえに幻想的。そして魅惑的です。でも現実に起きている事象とは明確に区別できるので、幻想的であっても幻惑はされません。ただしそれも最初のうち。物語が進むにつれて、虚実の境は徐々に曖昧になっていきます。いや正確には、どうでもよくなるのです。現実と非現実を分けることが、意味を成さなくなります。一方主題は、その姿をどんどん顕にしていきました。この手の作品にありがちな、“結局何が言いたいのか分からない”とはならないのも素晴らしい。いくら表現が魅惑的でも、テーマが伝わらなければ意味がありません。イマジネーションのコラージュ、テンションの高低を存分に活かした演出は、本作のテーマ“生きることとは何ぞや”を、より深く、強く、観客の心へ届けることに成功していると思います。とりわけアクションの疾走感は極上で、娯楽作品としても一級品でした。マイナス要素になりがちな今田耕司ら素人声優陣についても、本作の場合はベストキャスティング。テーマが気恥ずかしいくらいベタなので、声優の演技が過ぎると説教臭くなる恐れがありました。“上手くないほうがいい”ということもあるのですね。アイデ自体は目新しくないかもしれません。しかし鑑賞中、鑑賞後に覚えた心の高揚は、本作が傑作であることを如実に物語っていました。実写に勝るアニメーションの優位性を十二分に発揮した本作。自分には10点以外の点数を付ける理由が見当たりません。
[CS・衛星(邦画)] 10点(2014-02-19 20:47:18)(良:1票)
6.  マイ・ネーム・イズ・モデスティ 《ネタバレ》 
DVDジャケットは、両手で拳銃を構えるイカした女の図柄。当然タランティーノお得意のガン&バイオレンスアクションを期待するワケですが、完全に肩透かしを食らいました。アクションシーンは終盤に申し訳程度。それも空手?中国拳法?彼女、銃なんか撃ってないじゃん!流石にコレは『羊頭を掛けて狗肉を売る』行為。映画自体に非はありませんが、宣伝の仕方がフェアじゃないと思いました。主人公と強盗団頭とのギャンブル対決、というより主人公の身の上話の回想シーンが主体となって物語は進行するのですが、正直あまりそそられません。自分にとっては“何が面白いのか分からない映画”でありました。ただこれは“つまらない映画”と同義ではありません。
[DVD(字幕)] 5点(2013-08-07 17:50:58)
7.  マッハ!エンジェル 《ネタバレ》 
エンジェルは5人。お顔の勝負は3勝2敗。一応勝ち越し。でも黒星2つは、かなりキッツイ。川浜高校VS相模一高のような負け方が一人。班長VS45組のチンチロリン勝負のような負け方が一人。とりあえず、お前は松金よね子か!と、つっ込んでおきます。『チャーリーズ・エンジェル(2000)』へのオマージュであることは明白ですが、それにしても脈絡がない。こういう本を書くのも才能だと思いますが、これを楽しむのにも才能が要る。自分はまだまだ修行が足りないようです。なおビキニやバスタオル1枚でのセクシーアクションが頂戴できますが、大したことないです。エロを目当てに見る必要はないでしょう。見なくていいです。ホント見なくていい。ダチョウの竜ちゃんの「絶対に押すなよ!(チラッ)」とは違う意味で言っています。見なくていいです。いやマジで。
[DVD(吹替)] 3点(2013-01-25 19:03:34)
8.  稀人(まれびと)
『呪怨』のホラーエンターテイメント路線とは違うモノを作りたかったという意気込みは理解できますが、如何せん面白くありません。観客に何を伝えたいのか、よく分からない。一言で言えば“考え過ぎ”でしょうか。
[DVD(邦画)] 2点(2012-09-03 18:51:30)
9.  マイマイ新子と千年の魔法 《ネタバレ》 
新子のマイマイは想像力と感受性のアンテナ。千年前の人々の暮らしに思いを馳せ、友の痛みを自分の痛みとして感じ取る事ができます。新子の父親は研究者であることから、もともと好奇心旺盛な家系なのでしょう。しかしマイマイは新子の専売特許ではありません。貴伊子も新子と同じ千年の夢へ飛び込めたように、マイマイはどの子どもだって持っています。いや、我々大人にだって。ただ、新子のように「明日の約束を返せ!」と叫ぶのが“しんどい”事や、空想に割ける時間が限られている事を大人は知っています。だから、普段は仕舞っているだけ。でも使わなければ、どんなお宝も錆びてしまいます。自分のマイマイを久しぶりに出してみたくなる本作のような映画は、大人にとって貴重な存在だと思いました。類似作品として真っ先に思い出されるのが『となりのトトロ』。“ススワタリ(真っ黒くろ助)が見えるのは子どもだけ”と、空想と現実世界に明確な線引きがされていたトトロに対し、本作の境界はやや曖昧です。マイマイが有る限り、人はいつでも千年の魔法に酔う事が出来るのですから。そういう意味では、ファンタジー色の強いトトロの方が厳しい世界観だと感じました。トトロは成熟した大人が作ったアニメ。マイマイ新子は子ども心を忘れない大人が作ったアニメ。
[DVD(邦画)] 6点(2012-01-04 22:55:31)(良:1票)
10.  ママ男 《ネタバレ》 
お人形は目が命。ラーメンはスープが命。ではコメディは何が命でしょうか。自分はキャラクターだと考えます。如何に魅力的な人物像を創りだせるか。設定と役者の技量がモノを言います。そこで本作。主演のジョン・ヘダーには邦題『バス男』での怪演の再現を期待したのですが、常識レベルのマザコン男像にいささか肩透かし。主要キャラであるセミナー親父と母親も存在感が薄くイマイチでした。矢口真理似のキュートな彼女は個人的にタイプなのですが、それ以外というと本屋の爺さんくらいしか際立っているキャラが見当たらない。もう1人か2人、主人公の相棒となる愛すべきお馬鹿キャラがいたら、大分印象は変わっていたと思います。主人公の決断ひとつで全てが解決してしまう物語は味気ないと思うものの、本作のテーマを考慮すれば致し方ないところか。過度な笑いを期待せず、ホームドラマとして楽しむ作品だと思いました。
[DVD(字幕)] 5点(2010-05-16 18:50:51)(良:1票)
11.  舞妓Haaaan!!!
阿部サダヲだけハイテンションというか、浮きまくっていた印象。それが笑えればOKだったのですが、少々痛々しくも見えました。ストーリーのバカっぷりは好きなのですが、一緒にノれなくて残念。オチもスッキリしません。ただ、↓すべから様もおっしゃるように小出早織は確かに絶品でした。彼女に+1点。
[DVD(邦画)] 6点(2008-05-06 21:23:42)
12.  マッハ!!!!!!!! 《ネタバレ》 
往年のジャッキーチェン映画に見られる組み手アクションの娯楽性と、ブルース・リー映画に代表される実戦格闘技の鋭さが融合されたような印象。唸りました。年甲斐もなく「すげぇ!」を連発しました。立ち技最強と称されるムエタイが、こうもエンターテイメントに化けるとは。生身の肉体だけが伝えられる凄みと痛みを体感しました。格闘技系アクション好きならば必見だと思います。これで脚本がもうちょっと頑張っていたら、傑作になっていたと思う。ヒロイン?のお姉さんが死ぬ必要は無かったし、ボスを車椅子にする必然性も感じません。シンプルでスカッと楽しめるような物語だったら、言うこと無しでした。
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-13 19:20:47)
13.  松ヶ根乱射事件 《ネタバレ》 
代わり映えしない周りの景色。体温の上がらない日々。希望は品切れ中だけど、閉塞感は毎日バーゲン。思考の幅が狭くなり、判断力が鈍くなっていく。それはこの町に住む人々全員に共通しています。泥沼に足を踏み入れていく主人公の兄。交際中の女の娘に手を出す父。母は世間体を気にするばかり。今歩いている道を唯一の道だと信じて疑わない人々。いや、意識か無意識か可能性に目を閉じているのだと思う。もっといい道(人生)があったらたまらない。今までの生き方を否定することになってしまうから。斜め下を一心不乱に見つめ続ける。そんなふうに見えます。気が滅入るほどリアリティがある。だから笑えます。同時に寂しい。ラストに提示されるのは、現状肯定。三浦友和は現実をただ受け入れます。木村祐一は、お宝を換金するのを諦めます。ラスト、主人公は拳銃を乱射。現状に対する最後の足掻きか。でも何も変わらない。ただ、そのことを確認したかっただけなのかもしれない。元の生活を彼はまた始めるのでしょう。語り口はニュートラルなので、希望を見出せないこともない。でも個人的には、他人事と思えず、なんとも後味が悪かったです。完成度は高くセンスもある作品。でも苦い。苦すぎる。
[DVD(邦画)] 6点(2007-11-02 18:28:28)(良:1票)
14.  間宮兄弟 《ネタバレ》 
間宮兄弟からは、すごく“童貞”臭を感じます。おそらく2人ともそうではないでしょう(もちろん物語の設定的にね)。でも童貞気質は経験のあるなしじゃない。持って生まれた性質。何人の女と寝ようとも童貞っぽい男もいれば、幼稚園児でも、“コイツ絶対将来女に不自由しないな”という子供もいる。(これ某ラジオDJの受け売りです。自分も同意。そして自分、童貞気質バリバリッス。)生きるスタンスの問題。そこで“もてる”ということについて考えてみました。多分この言葉の前には、“多くの女から”という注釈が付くのだと思います(ノーマルなら)。“もてる”とはそういうこと。本作のもて男は、佐藤隆太とフランスに行った彼。2人に共通するのは、彼女が人生の優先順位において1位ではないこと。最優先ではないから、適度に付き合える。仮に別れても致命傷は負わない。だから複数の女性とお付き合いが出来ちゃう。う、うらやましー。(沢尻嬢や北川嬢を振るなんて考えられないと思った人は、きっとお仲間です。)間宮兄弟はもてない。多分ずっともてない。でも愛されないわけじゃない。たった1人に自分の良さを気づいてもらえればいい。多分間宮兄弟は気づいてもらえるんじゃないかと思う。そうする努力を放棄していないから。間宮兄弟みたいな生き方も悪くないなと思いました。少なくとも自立しているし。ただ物語としては、ちょっと食い足りないです。現状の肯定だけでなく、その一歩先が見たかった。なお常盤貴子の2度にわたるお色気交渉術には笑いました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-04-18 19:34:08)
15.  マイ・ボディガード(2004) 《ネタバレ》 
人の心は天秤のイメージ。釣合いが取れている時は心穏やかな状態。辛いこと、悲しい出来事は重りとなって人の心を傾ける。傾き過ぎると、歩くことはおろか立っていられない。ボディーガードを引き受ける前のクリーシーは、この状態でした。アルコールを逆の天秤皿に注ぎ、一時的に傾きを中和する。でも酒はこぼれ落ちるばかり。酒は更なる重りに変わります。ピタと過ごした日々は、彼の心の天秤を水平に戻す過程であったと思います。やっと歩けるまでに回復した矢先の事件。傾きを和らげる手段として、彼が選んだのは復讐でした。重りを取り除くのではなく、逆の天秤皿に別の重りを載せる作業。重りを載せ過ぎるのは危険です。天秤は壊れ易い。でも載せずにはいられない。それが人間の情です。死の間際、クリーシーの心は水平だった。それがせめてもの救いだと思います。凝った映像表現がやや煩いものの、観客を惹きつける展開はお見事です。自分も架空の重りを心に背負いました。ピタが生きているのは不自然ですが、こういう奇跡は歓迎します。それにしても治安の良さは、かけがえのないものだと痛感しました。何だかんだ言っても日本は恵まれている。それは感謝しなければと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-26 18:17:33)(良:1票)
16.  マダガスカル 《ネタバレ》 
「野生動物は大自然の中で自由に生きるのが一番幸せ」は人間の思い込み。幸せのかたちは様々。都会育ちの4匹にとっては、自由は無くても快適な暮らしが保障された動物園こそが楽園だったのでしょうか。“生まれ”より“育ち”が勝るのは分かります。ただ、自由至上主義に思えるアメリカの(それも子供向け)映画で、こういった価値観が示されるとは意外でした。この手の動物作品で懸案となる“食”について“肉じゃなくて魚を食べればいいじゃない”という解決策を出したのは、力技ながらも一応評価できます。個人的にはぬるいと思いますが、本作の性質上、落とし所としてはしょうがないかと。でも魚に人格が無いのに、蜘蛛にキャラ付けしてしまうのはマズイ。仕事が雑だったと思います。一方CGは上質です。特に水の表現は凄い。動物の動きはコミカル且つダイナミックですが、“動かされている”という印象。見た目は派出なのに、画に惹きが無い。バタバタする新米芸人の動きみたいです。デフォルメも過ぎると逆に淡白に感じます。もっとも子供はホント動くものに弱いので、これで正解なのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-01 18:14:44)(良:1票)
17.  マシニスト
オチが分かってしまうと「何だそんなことか」となってしまいそうですが、それはこの手の作品の、ある種宿命なので仕方がないことでしょう。主演の俳優さんの役作りは素直に凄いと思いますし、サスペンスとしても悪くないと思います。血気盛んな若者には、ぜひ観てもらいたい作品です。
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-14 12:42:03)
18.  マイノリティ・リポート
予言者による犯罪予測が可能となった未来。それは罪を犯す前の人間に罰を与える世界。自らが殺人を犯すとの予言がなされた警官である主人公。追う者から追われる者へ。果たして自分は罪を犯すのか?設定はかなり面白いです。未来のテクノロジーも良いです。ターゲットとなる場所と時間が特定されているため、緊迫感もあります。予言者役でサマンサ・モートンが出ているのは個人的にプラス要素でした。終盤の畳み掛けが弱いと感じましたが、軽い感覚で楽しめる面白い作品だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-05 21:54:38)(良:1票)
19.  真夜中の弥次さん喜多さん 《ネタバレ》 
原作未読のうえでの感想です。この作品、最初はいい意味で単なる「おバカ」映画と思って観たのですが、まったく違いました。これから観ようとする方は、必ず最後まで作品をご覧になることをお勧めします。前半と後半ではまったく趣きが異なります。ただ、面白いかどうかは人によります。(以下ネタバレを含みます。あくまで私個人の捉え方ですので、的はずれかもしれません。)本作のテーマは「現実(リアル)」とは何か?です。喜多はドラッグにより、弥次は旅することにより、向き合いたくない「現実」から逃避しています。つまり物語で起こっているほとんどの事象は2人にとって「現実」ではないわけです。こう考えると時代設定無視の事柄も「現実でない」ことを端的にあらわしているといえます。弥次は向き合いたくない現実(妻殺し)と向き合うことで「現実」を取り戻す(死後の世界から生還という形態)一方、喜多は向き合いたくない現実(弥次殺し)から逃避することで、別の「現実」を得ようとします。こうしてみると「現実」とはいかに不確定なものかが分かります。実際、作品中のあるべき「現実」を取り戻した後も、弥次喜多2人はいるはずの無いピンクの像にまたがり、あるはずの無いバイクで疾走しています。「現実」か「現実」でないかは観客本人が決めること。あなたは「現実」を生きていますかと問われている気がします。考えすぎかな。もっと単純にわははと笑うのが正しい見方かもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-02 00:07:49)(良:1票)
20.  マルホランド・ドライブ
初めてのリンチ作品がこれでした。あまりの衝撃に観終わった直後「はぁ~??!!」という言葉を連発しました。頭がジンジンし、正直意味がわかりませんでした。でももう一度観たらわかるような気がしました。何か見落としはないか?何かヒントがあったはずだ!あのシーンが怪しいぞ!!その思いから何度も観直す…リンチの思う壺です。そのさじ加減のなんと絶妙なことか!観客を適度に突き放しつつも決して置いてけぼりにせず、常に「君にもわかるはずだよ」と気のあるそぶりを見せる。まるで恋愛上級者のお姉さんのようです(笑)。からくりがわかってしまえば、もういいやという作品が多いなか、この作品は謎が解けても(正確には謎を解いた気になっても)まったくその魅力が色褪せません。それは、画の美しさ、音楽の素晴らしさと共に、作品を貫くテーマ「切ない愛」を見事に体現したナオミワッツの演技力に負うところが大きいと思います。実際この作品一発でナオミワッツのファンになりました。ただ、多くの方がご指摘のとおり、万人から支持される作品では間違いなくありません。リンチ作品は全般的にそうでしょうが、好きな人にはたまらないが、そうでない人には腹立たしい以外何ものでもないと思います。自分にとっては、映画を観て不明な部分を想像する楽しさを教えてくれた大切な作品です。
[DVD(字幕)] 10点(2006-04-21 21:59:24)(良:2票)
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