1. 誘拐の掟
《ネタバレ》 被害者が麻薬密売の関係者ということで、何か複雑な事情のある事件なのかと思ったけど、そんな凝った作品ではなかった。 犯人との駆け引きとかも一応あったけど簡単に取引に応じるし、あっけなく解決したね。 ラストは詰めが甘く、結果的に殺すことになるなら最初から殺しておくべきだった。 誘拐された娘を取り戻せたのは良かったけど、後味の悪い作品でした。 [インターネット(吹替)] 5点(2022-12-11 13:48:16) |
2. 夕陽のあと
《ネタバレ》 立ち上がりが遅くて序盤はちょっと退屈。 不妊治療や養子縁組という話が出てきて少し話が見えてくるけど、本題に入るのはまだまだ先。 中盤くらいでやっと真相が明るみに出るけど、そこから先はずっと胸が痛かった。 どちらの立場に立っても辛いけど、愛情に溢れた幸せな物語だったように感じる。 エンターテインメント作品なら泥沼の争いにして盛り上げそうだけど、大人の対応で丸く収まったのは良かった。 ラストの貫地谷しほりの切ない表情が心に刺さるけど、これが最良の選択だったように思う。 [インターネット(邦画)] 8点(2021-12-02 16:59:18) |
3. 湯を沸かすほどの熱い愛
タイトルからやかんで沸かすイメージで見始めたけど、実際にはボイラーだったので、その熱量は凄い。 いろいろと詰め込み過ぎで、1つ1つのエピソードは薄っぺらい。 最初はいじめをテーマにした作品かと思ったけど、序盤であっさり解決。 次から次へと不幸が訪れるので、不幸の湯に変更した方がいいと思う。 それでも、いい役者を使ってるので、要所要所で泣かされる。 葬式を銭湯でするのも斬新。 2人乗りとか、器物損壊とか、児童労働とか、犯罪だらけの話だけど、ラストのオチも犯罪で纏まっていて良かった。 銭湯の煙突から煙が昇っているのを見る度に感慨深い気持ちになりそうです。 [地上波(邦画)] 6点(2021-08-27 13:54:54) |
4. 夢二
ストーリーとかはどうでもいい感じで、独特の映像感覚が興味深かった。 まるで夢を見ているかのような作品でした。 鬼松が妙にカッコ良かった。 [DVD(邦画)] 6点(2015-10-12 09:09:29) |
5. 夢売るふたり
《ネタバレ》 これは評価の難しい作品ですね。 キャストが超豪華で絶妙に間がいいので結構笑える。 でも、この作品コメディじゃないんですよね。 中盤以降は呑気に笑ってられない展開になるので、心が痛む。 最終的にすっきりした着地点に導いてくれたなら名作として評価しても良かったとは思うけど、どうにも釈然としないラストにもやもやとしたものが残る。 単純に解釈するなら、詐欺師夫婦を描いた犯罪映画のタイトルに夢売るという肯定的な表現を使っておいて、最終的には服役して罪を償うという構成。 騙された女たちのその後がそれぞれ幸せそうに描かれていて、肯定的なメッセージになっているけど、それは実際の被害者の感覚で納得できるものなんだろうか? 僕も似たような経験があって、その後数年は立ち直れずドツボに嵌ったもんだけど、女性は意外と切り替えが早くて次の人生に歩み出せるということなんだろうか? 現実には騙されて死を選ぶような被害者も居るはずで、詐欺被害者のリアルを描いた作品とはちょっと思えない。 一方で、加害者に与えられる罰もアンバランス。 貫也は詐欺罪ではなくて傷害罪で服役することになったようだけど、それはそれでどうなんだろうか? 元はと言えば自分が悪いんだから自業自得ということで納得するべきなのかも知れないけど、本来の罪とは違う形での服役にすっきりしない感覚があった。 しかも、その一部始終を目撃していた咲月はそんな冤罪による償いで納得なんだろうか? 晴れやかに親から自立するシーンもあったけど、あんな後味の悪い惨劇に関わってしまうと余計に落ち込みそうな気がする。 あと、共犯というか、ほぼ主犯に近かった里子が罰を受けてないのが気になる。 働いて騙し取った金を返すことが罪滅ぼしとでも言いたいのか??? どう考えても金の問題じゃなくて心の問題だと思うんだけど、わざわざ金を返すシーンまで付け加えられてるというのが気持ち悪い。 金を返せばいいんでしょ!という傲慢なメッセージに感じられてしまう。 まあ、でも、そんな詐欺の善悪を語る作品ではなくて、ある夫婦の生き様を描いただけの作品と考えれば、興味深いものがあったとは思う。 少なくとも松たか子のオナニーがエロかった分だけは確実に得してるので、これより低い点数は付けられませんね。 [DVD(邦画)] 6点(2014-06-20 22:53:59)(良:1票) |
6. ユニコ/魔法の島へ
前作と同じくやっぱり怖いんだけど、多少はマイルドな恐怖感に和らげられていると思います。 憎悪や復讐心が原動力という設定は怖いんだけど、その解決策が提示されているのが救いになっていたように感じられます。 あのどうしようもなく恐ろしい夜風の来襲が無かったのも怖さの軽減に繋がっていますね。 前作はキャラクターの魅力だけで話が進む感じで、特にストーリーはなかったように感じたけど、今回はきっちりとした物語になっていて良かったと思います。 [地上波(邦画)] 7点(2014-05-19 13:55:06) |
7. ユニコ
子供の頃に見て怖いイメージが残っていたけど、改めて見てみてやっぱり怖いということを再確認した。 キャラクターは愛らしいし、子供向けの作品なんだろうけど、ユニコの孤独な設定が残酷すぎる。 神々の妬みが物語の出発点となっていたり、手塚作品らしい皮肉の効いた奥深いメッセージ性を感じさせられる作品です。 悪魔くんやチャオとの出会いで多少は救われた気分になったけど、最終的にはなんとも言えない寂しさが残ります。 あと、夢に夜風が出てきそうで心配です。 [地上波(邦画)] 6点(2014-05-19 13:38:57) |
8. 指輪をはめたい
いい女たちとバカな男の物語。 僕みたいなバカな男にとって、この物語はかなり切なくて、泣きそうになった。 というか、ちょっと泣いた。 最後に伝えたかった言葉がありがとうだったのはせめてもの救いでしょうか。 僕の場合はごめんなさいだから情けない。 それにしても、電話番号を変えずに居てくれたことや来てくれたことを思うと、まだ可能性はあるんじゃないかと僕みたいなバカな男は考えてしまうんだけど、女性の割り切り方はシビアなもんですね。 [DVD(邦画)] 7点(2013-03-30 21:54:15) |
9. 行きずりの街
《ネタバレ》 主人公が謎だらけの設定なので、感情移入するのが難しかった。 俯瞰でストーリー全体を眺めてると、登場する人物が次から次に知り合いというご都合主義。 これが偶然ではなく、何らかの理由があって繋がってたなら素晴らしいシナリオなんだけどね。 失踪した教え子が上京して出会った男が以前に勤めていた学校の関係者というだけでも強引だけど、その男が元妻の店の常連客という都合良さには呆れてしまう。 しかも、殺される前に大切な鍵を元妻に預けてるという用意周到さ。 まるで自分が殺されることも、丹波笹山から謎の男が探しに来ることも予知してたかのような行動である。 映像的にはよく出来てただけにもう少しシナリオがまともだったらと残念に思います。 あと、どうでもいいことだけど、谷村美月の無駄遣いが勿体無い。 [DVD(邦画)] 5点(2011-09-25 16:17:35) |
10. ユメノ銀河
退屈でつまらない。 でも、最後まで見られたのは妙にエロい雰囲気があったからだろうか。 大した濡れ場があるわけでもないのに興奮させられるものがあった。 話としては全く面白くないんだけど、雰囲気が良かった。 もしこの作品に色があったら確実に駄作になってたと思うけど、なんだかよくわからない魅力のある作品でした。 [DVD(邦画)] 5点(2009-10-23 13:04:44) |
11. 夕凪の街 桜の国
前半、泣きました。 原爆の悲惨さを直接的に描いた作品は数多く見てきたけど、原爆のその後という構成に心を動かされるものがあります。 特に銭湯のシーンは興味深かったです。 現代パートに移行して僕の涙腺も一段落といった感じでしたけど、話が進むに連れてやっぱり泣きました。 映画としては、麻生久美子と田中麗奈の2枚看板ということで製作されているのだろうけど、小池里奈と粟田麗が演じた京花の人生に強く感銘を受けた。 原爆の悲しみを乗り越えて出産を決意した彼女の強さに敬意を払いたい。 [DVD(邦画)] 9点(2008-07-24 23:56:29) |
12. ゆれる
重いなぁ。ちょっと苦手なタイプな作品だったけど、役者の演技力で最後まで見られた感じ。ラストの笑顔が印象的でした。 [DVD(邦画)] 6点(2007-03-21 00:09:26) |
13. 雪に願うこと
舞台設定以外には特に目新しい要素は無い。 ひたすら地味に物語が展開していく退屈な作品だったけど、 ウンリュウの仕草の愛らしさにやられてしまった。 ラストはちょっと感動してしまいましたよ。 どっかの国の首相じゃないけど、再チャレンジで美しい映画作りをした感じですな。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-09 00:49:01) |
14. ユンカース・カム・ヒア
小学6年という多感な時期を健気に過ごす少女と言葉を喋る犬・ユンカースの友情を通して描かれるファンタジックでハートフルな物語。 丁寧な作り込みの良質アニメであり、ジブリ作品などに比べても劣るものではない。 同年代の子供たちにも見て欲しいが、同年代の子供を持つ親たちにも是非見て貰いたい作品である。 こういった名作アニメがあまり知られることなく埋もれてしまうのは、本当に残念に思う。 この作品を評価する言葉を1つ選ぶとするなら、やはりこれしかないだろう。素晴らしい! [DVD(邦画)] 10点(2004-03-20 14:31:19) |
15. 許されざる者(1992)
西部劇の舞台を使ったヒューマンドラマ。人殺しを肯定しようとしない潔さに好感を持つ。物語としてはラストの盛り上がりに欠けるような気もするが、それなりにドキドキするシーンもあり、考えさせられる部分もある。名作っぽい作品。 7点(2004-03-09 17:01:35) |