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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  わたしは、ダニエル・ブレイク 《ネタバレ》 
社会派の巨匠ケン・ローチが2度目のパルムドールを受賞した作品。 一度は映画界からの引退を表明した彼が、それを撤回してまでどうしても投げかけたかった問題提起。 心臓の病気で働けなくなってしまった主人公の男、ダニエル・ブレイクは40年間大工で食ってきた熟練の職人。 真面目に働き、真面目に税金を払ってきた。彼のような人を助けるべく存在する公的機関から見放されてようとしている。 もう1人、2人の幼い子どもを抱えるシングルマザーのケイティ。生活費のためにたどりついた仕事は・・・。 街の片隅で支え合い、励まし合って生きる彼らに寄り添うケン・ローチの視線は優しくも、その一方でどうしようもない現実の厳しさがある。 主人公の男の怒りの声のような役所の壁への落書きは、そのままケン・ローチの怒りの声のように思える。 そしてラストのケイティの弔辞は、引退を撤回して本作を撮ったケン・ローチのラストメッセージになるのか。 一貫してぶれることの無い労働者階級への思いと、80歳を過ぎて一度は引退を考えてもなお、 社会の理不尽に対し黙っていることはできない、そんな彼の衰えることの無い反骨精神をひしひしと感じます。
[DVD(字幕)] 9点(2017-11-17 23:19:25)(良:1票)
2.  ワン・モア・タイム(1989)
23年前と今、4人の登場人物の微妙な関係。とても単純だけど、とてもよく出来たファンタジー・ロマンティック・コメディ。途中ちょっとじれったい思いもしましたけどね。それも含め、レビュー数は少ないけど男心、女心、大切な人や友を思う気持ちとかがストレートに伝わってくるいい映画です。  序盤から「天国から来たチャンピオン」を思い出すようでもあり、この頃のダウニーJRの作品としては、「愛が微笑む時」を思い出す(本作の方が先に作られた作品ですが、僕の見た順番的に)作品です。  序盤の天国の続きをそういう風に取っておきましたか!というオチもいいし、途中はずっと切なかった4人それぞれの思いを見事に大ハッピーエンドに持っていく終盤の展開もお見事です。 ラストの結婚式での、冒頭の結婚式を思い出させる親友同士のやりとりも粋でしたね。
[DVD(吹替)] 9点(2012-03-21 21:51:41)
3.  若草の頃 《ネタバレ》 
「オズの魔法使」で人々に愛されたドロシー。この時1939年。しかしその10年後頃からは常にジュディ・ガーランドにはスキャンダルが付きまとい、その後も素晴らしい映画がありましたがあまりにも短い生涯でした。よって、本作の頃が最も彼女が輝いていた、まだ二十歳を過ぎたばかりの彼女にとっても若草の頃でした。  そんなジュディが歌う数々の素晴らしい歌も心温まる家族愛の物語も楽しく感動的な作品です。冒頭、家族が口々に歌う”セントルイスで会いましょう♪万博で会いましょう♪”から楽しく、中盤の路面電車のシーンの素晴らしさ!女達の色とりどりの花をあしらえた帽子と衣装、歌うジュディ、その曲の高揚感。ジュディ演じるエスターの心も、万博がやって来る街の高揚感もが見事に伝わってくるシーンです。  エスターと優しい姉がいて、可愛い妹達がいて、両親にお爺ちゃんに兄にお手伝いさんに至るまで家族皆が魅力的でそれぞれの作品の中での存在感がしっかり出ていています。元気いっぱいのジュディを中心に明るく仲睦まじく暮らす家族の姿が描かれ、幸せなクリスマスに続き家族愛と家族それぞれの故郷を愛する思いが伝わってくる万博会場でのラストも実に感動的でした。
[DVD(字幕)] 9点(2011-04-03 01:03:18)(良:2票)
4.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 《ネタバレ》 
実は僕は2時間半を超えるような長尺ものが苦手で、特に本作の完全版となると4時間近い超大作になる。しかし観始めると本作の世界に引き込まれ、その長さが全く気になること無く夢中で最後まで観る事ができた。鑑賞後は満足だったのですが、ヌードルスの空白の35年も少し見せてほしかったとも思った。完全版を観終わってなお、そんな物足りなさをも感じていた事に驚いた。ということはこの長時間の作中に無駄な時間帯が全く無いことの証でもあると思うのです。映画ファンにとっては特別な時代とも言える禁酒法の時代が見事に再現され、それに完璧に調和したエンニオ・モリコーネのあまりにも素晴らしい音楽やデ・ニーロの最高の名演技を堪能し、このセルジオ・レオーネ監督の入魂の一作の世界観や雰囲気に酔い、実に満足のいくひと時を過ごす事が出来ました。
[DVD(字幕)] 9点(2009-07-04 23:42:06)
5.  ワイルドライフ
ポール・ダノが自ら脚本も手掛けた初監督作。家庭崩壊ものです。 派手さも抑揚も少なく、難しいテーマですが、100分間見る者を引き付けるものがある作品になっています。 夫婦役のキャリー・マリガンとジェイク・ギレンホールのW主演と思いきや、 主演は思春期の1人息子でした。演じる彼の持つ雰囲気からは、若い頃のポール・ダノを思わせるような雰囲気があり、 終始抑えた演技を見せる彼に驚かされましたが、これも監督ポール・ダノの力量の1つでもあったのだと思います。 写真の経験など全く無かったこの息子がバイト先に選んだのはなぜか写真館。 何故なんだろうと思っていたら、ラストで納得。 この写真が家族の再生の第一歩になることを願わずにいられない、いいラストでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-05 15:13:56)
6.  我等の生涯の最良の年 《ネタバレ》 
戦争が終わり、同じ故郷の町へ帰るための輸送機に乗り合わせた3人の兵士。 戦場での体験も、階級も、年齢も、家族構成も三者三様。 3時間近い長編。この3人の帰還兵それぞれが抱える苦悩と、故郷の町での交流と、 故郷で彼らの帰りを待っていた家族や恋人たちと戦後の第一歩を歩みだすドラマを描いていきますが、 その3時間は冗長ではなく、彼らそれぞれの事情と、その交流と心の機微を1から実に丁寧に描き出していく。 3人の帰還兵とそれぞれの家族のこれからに幸あれと願わずにいられない、幸せに包まれた結婚式のラストがいい。 本作は戦争が終わった直後の1946年の作品であり、 この戦争を戦い、心身に傷を負いながら故郷の町へ帰っていった全ての帰還兵達に贈る優しいエールのようなものを感じました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-12 23:43:06)(良:1票)
7.  わたしを離さないで
SF的要素のある世界観。こういう映画の場合、近未来が舞台になっていたりするとあくまでもSFの世界という目で見るのですが、 本作の場合は見ている自分が生きてきた時代を舞台としており、少し変わった感覚で見ていました。 歴史と威厳を感じさせる、イギリスの寄宿学校の校舎の佇まいと、そこでの生活。緑豊かなイギリスの田園風景。 本作のSF的基本設定を除けば、実にイギリス映画らしい雰囲気をたたえた作品です。 ある生まれながらの宿命を背負い、1人の少年と2人の少女がともに成長していく。抗えない宿命と生、友情と恋のはざまで揺れ動き、 些細な何かがきっかけで壊れてしまいそうな、繊細な心の機微を描いた青春映画としても良かった。 キャリー・マリガンは独特の魅力と個性を持っている人だと思います。 ハッとするような美貌という訳ではないけれど、その表情で演じる彼女の魅力は本作のような静かな映画にピタリとはまりますね。
[DVD(字幕)] 8点(2018-09-30 16:08:03)
8.  ワン チャンス 《ネタバレ》 
僕はオペラのことは分らないので本作の主人公であるポール・ポッツのことも本作で初めて知りましたが、 ポールという人間と彼のこれまでの半生を適度にコメディタッチで実にテンポ良く分かりやすく描いています。 彼の周りにいる愛すべき人々の人物描写がいい。 子どもの頃からずっと彼のことを応援してきた母。 対立することもあったけど、実は息子思いの父。 終盤の息子のいじめっ子だった男を殴り飛ばすシーンと、 ラスト近くの「俺はいい親父じゃなかったが、親父としていかに成功したかは息子がどれだけ親父を越えたかで決まるんだ」という台詞が感動的。 この親父役のコルム・ミーニイが実にいい味を出しています。  前半の、後に結婚することになるジュルズとのラブストーリーと結婚後のドラマ。 作品の中で非常に重要な位置づけである彼女の存在抜きにはポールの人生も、 この映画も無かったかもしれない。そんな2人のドラマとしても良かった。 もう1人忘れてはならないのがマッケンジー・クルック演じる携帯ショップの店長。 ちょっと可笑しな好人物で、作品の空気を和ませる貴重なキャラクター。 彼がいなければこの2人、出会うことは無かったかもしれなかっただけに、 彼もまたポールの人生のドラマには欠かせない存在です。  オペラの吹替はポール本人が担当したそうですが、 あることがきっかけでジュルズを怒らせてしまったポール。彼女の仕事が終わるのを待ち、 彼女への思いの丈を歌に込めたシーンなど、彼の歌声を実に効果的に挿入しています。 幼少の頃からのトラウマ、自分への自信の無さ、病気や怪我を乗り越え、 彼を支える人々と共にワンチャンスをモノにした男の半生を爽やかに描いた王道サクセスストーリー。
[DVD(字幕)] 8点(2015-02-07 19:52:46)(良:3票)
9.  我輩はカモである
最初から最後までテンションを落とさず、そこにミュージカルシーンや屋台コント(特に帽子コントが秀逸!)などを挿入しながら1時間ちょっとによく収めましたよね。  正直、毒舌グルーチョの面白さがどれ程理解できているのか・・・?という疑問はあります。日本語字幕が結構スベっていて、字幕に相当苦労されているような箇所も見受けられましたしね。  一方、ハーポ&チコのコンビには理屈抜きで笑わせてもらいました。そして兄弟が同じ寝巻の恰好で揃って以降、鏡コントまでは本当に面白い!  それにしてもこんなことで戦争が始まってこんなことで戦争がおわりますか!?今でこそ戦争の愚かさを笑い飛ばす戦争コメディは珍しくありませんが、あの時代に、戦争を始める当事国と戦争そのものをハチャメチャ・ナンセンスギャグの応酬で徹底的に笑い飛ばす、こんな映画を作ってしまったことに敬意を表したいと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2013-03-25 21:35:18)
10.  私を野球につれてって
ミュージカルとしても、野球映画としてもとても楽しい映画です。汽車での移動、ナイター照明も電光のスコアボードも無く、勿論各チームのマスコットキャラクターや凝った演出も無いMLB草創期のスタジアム、そんな時代を感じさせるユニフォームと帽子。「古き良き」という言葉がピッタリと当てはまる。昔からMLBが大好きだった自分にはこんな雰囲気がたまらなく嬉しい作品です。そして今MLBのスタジアムではセブンス・イニング・ストレッチで“take me out to the ballgame”が大合唱される。お年寄りや年配のファンも、子供や若い世代のファンもスタジアムで野球を楽しむファンがこの歌を大合唱する。恐らくアメリカでは世代を超えてこの映画が愛されているのでしょう。観るとそれも納得、古き良きアメリカと野球が描かれたとても楽しいミュージカルです。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-09 22:41:29)(良:1票)
11.  once ダブリンの街角で 《ネタバレ》 
何となくTVで観始めたのですが、冒頭の街角で歌う「彼」の歌から一気に引き込まれました。評判が良く、期待して観て期待通りだった映画もいいけど、こういう素晴らしい映画との偶然の出会いって本当に嬉しいですね。できれば映画館で彼の歌を聴きたかった。また、「彼女」もとても素敵で良かったです。楽器屋で彼はギター、彼女はピアノで2人で歌う姿がものすごく素敵でいい雰囲気でした。そしてレコーディングのシーン、彼の飾り気の無い等身大の自分の思いをぶつけた歌詞、その腹の底から吐き出すような歌い方、その歌う表情とそれに合わせる彼女のピアノと控えめだけど綺麗な歌声。こんなに感動する歌を久しぶりに聴いた気がした。作品全体が何となく悲しげで、出会った頃から二人が結ばれない予感がした。一緒にロンドンに行く終わり方も悪くないけど、2人が自分でそれぞれの道を歩み始めたラストはこれからの2人の人生に幸あれと応援したい気持ちで一杯になった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-06 22:56:32)
12.  私は告白する
告解の内容を他言できないという神父の守秘義務が作品のベースになっているのですが、 宗教モノでこういうサスペンスにしてしまう、そこに挿入されるロマンスも本作に無くてはならないものとして機能しています。 全盛期の作品と比較すると地味な作品ですが、ヒッチコックらしい映画職人ぶりは十分に見ることができる作品です。 モノクロならではの美しさを感じさせるロケ地のカナダ、ケベックの街並みも見どころの1つ。 第2次大戦中、終戦直後あたりのドイツ軍、ドイツ人が登場する他のヒッチコック作品でも見られますが、 本作でも真犯人のドイツ人が結構な悪に描かれています。
[DVD(字幕)] 7点(2018-11-12 23:03:02)
13.  若葉のころ
時代や演じる俳優は変わっても、台湾の青春映画には詩情豊かで独特の瑞々しさがある。 現代を生きる女子高生と、80年代、彼女の母親の女子高生時代、2つの青春ラブストーリーが同時進行する。 この2つの時代のピュアなラブストーリーで2役を演じた女の子が印象的。いかにも台湾の青春映画らしいヒロイン。 原題「5月1日」のとおり、降り注ぐ初夏の日差し、木々の緑と木漏れ日に、雨や吹き抜ける風。 巨匠ホウ・シャオシェンのかつての青春映画の影響を感じるのですが、 こんな台湾の風景、気候風土に青春の風景がとてもよく似合う。 ラストは原題どおりのビージーズの名曲に重なる2人の姿と台詞、そしてそれに続く青春の風景が美しかった。
[DVD(字幕)] 7点(2016-12-12 23:58:15)
14.  鷲は舞いおりた
原作未読です。原作を読まれた皆さんのレビューを見ると、原作に触れているかどうかで評価が変わる典型的な作品でしょうか。 冒頭の連行されている途中のユダヤ人女性を助けようとするシーンが効いている。 任務遂行にあたり、ポーランド軍に偽装しているが、その下にドイツ軍の軍服を着込んでいる。 ドイツ軍将校である軍人としての誇りと、1人の人間としての高潔さを併せ持つドイツ軍将校を演じるマイケル・ケインがいいんです。 この冒頭のユダヤ人を助けようとする際の部下達のとった行動からも、シュタイナーの人間性がよく分かります。 彼らがドイツ軍であることが発覚するきっかけとなる出来事もまた、シュタイナーと彼の部隊をよく表していました。 人質を解放した時点で彼も覚悟を決めたのだろうし、彼の運命もまた見えてしまうのですが・・・。 ケイン以外のキャストも素晴らしい。IRAの活動家を演じた曲者ドナルド・サザーランドの存在感が際立っている。 出番は少ないですがドナルド・プレザンス。スタージェス監督の代表作「大脱走」では収容所の良心というべき男を演じていた彼が 何とヒムラーを演じているのですが、これが驚くほどヒムラーに似ているではありませんか。 ジェニー・アガターもまた印象的でした。「美しき冒険旅行」から5年経ち、あの少女もすっかり大人になっていました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-04-05 23:13:27)
15.  私をスキーに連れてって
今日、BSプレミアムで午後8時から「ワイルドライフ」という番組を見ていました。こういう番組が結構好きでして。 それが終わってもチャンネルはそのままにしてたら、9時から懐かしいのが始まったじゃないか! ユーミンの歌。スキー場でのナンパ。リトラクタブルヘッドライトのクルマ・・・。色んなことが懐かしすぎる。 前半のチャラいノリを経て、後半の会社のイベントのトラブルに端を発した サスペンスフルな展開とメリハリも効いています。スポーツものとしても面白い。 たまたまBSでやっていて適当に見始めたのが、気がつけば結構真剣に見ていました。 ちなみに僕はこの頃からずっと原田知世さんが大好きです。 トドメはラストの知世さんの「バ~ン!」。 もし僕が彼女にこんなことされたら、気が動転して本当にぶっ倒れてしまうかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-12-21 22:52:04)
16.  わたしに会うまでの1600キロ 《ネタバレ》 
PCL(パシフィック・クレスト・トレイル) メキシコとの国境からカナダとの国境まで。アメリカを南北に横断する、険しい自然の中をひたすら徒歩で行くロードムービー。 メキシコ国境付近の果てしなく続く砂漠。険しい山岳地帯に雪原に、連日雨が続く鬱蒼とした森林地帯。 ロケーションを変えながらリースが重い旅の装備を背負い、重い過去を背負いながら徒歩で旅する様を追い続ける。 そんな旅の風景にテーマ曲的に使われる「コンドルは飛んでいく」がピタリとはまっている。 本作は実際にこのコースを3ヶ月かけて踏破した女性シェリルの体験に基づいています。 旅の風景に頻繁に彼女の過去の姿が挿入される。ドラッグにセックス依存に離婚、愛する母とのエピソードと悲しい別れ。 フラッシュバックされる彼女の過去は思い描いていたよりもシリアスな内容でしたが、 旅の風景やサバイバル描写はソフトに抑えられており、見やすさのある作品になっています。 この旅を通じて人生をリセットし、新たな人生を歩みだそうともがき続けるシェリル。 旅の1日目、テントを立てるのにも一苦労、重い旅の装備を背負い、立ち上がるのにも一苦労。 バーナーの燃料を間違えてしまい調理も出来ない。砂漠の真ん中でポツンと1人でテントの中。怖くて眠ることも出来ない。 最初は不安で一杯だったけど、旅を通じて少しずつ強くなっていく。 そんなシェリルを演じる、顔も服も汚れて化粧気も無いリースの熱演に、 母親を演じたローラ・ダーンも印象に残る演技を見せてくれます。 旅のゴールは「ヤッター!」と声を上げることも無く意外なほどあっけなかった。 でも、1人旅のゴールってこんな感じなのじゃないかな。 いつまでに帰らなければならないとか、2泊3日とか、そんな期限の無い旅。 僕もいつかそんな旅をしてみたいなと思う。
[映画館(字幕)] 7点(2015-09-03 20:16:56)
17.  ワイルドキャッツ
元気いっぱいのゴールディの魅力溢れるスポーツ・コメディです。本作の役どころは、とあるハイスクールのダメフットボールチームのコーチ。これは「がんばれ!ベアーズ」と同じパターンですが、同じ監督さんの作品。きっとこのパターンがお好きなんですね。1クセも2クセもある野郎どもと共に成長していくゴールディの陽気な奮闘記。フットボールの指導の合間に挿入される娘や夫との関係の見せ方も良く、これらの全てのゴールディがかわいく魅力的で、素直に「ガンバレ!ゴールディ!」という気持ちにさせてくれます。ゴールディのファンとしてはそんな彼女の姿を見ているだけで十分の作品です。ゴールディはこの時40歳。これは本作に限らずどの映画を見ても思うことですが、この人の若さにはいつも驚かされます。
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 00:38:18)
18.  若き皇后シシー
前作でシシーはオーストリア皇帝と結婚。よって本作は冒頭から宮廷ドラマとなっていますが、宮廷ドラマにありがちな堅苦しさは全くありません。  前作同様コメディタッチの作風でシシーと家族のドラマが中心となっており、とても見やすい作品となっています。本シリーズは可憐で天真爛漫なロミー・シュナイダーの可愛らしさに尽きると思います。  童話かおとぎ話のような作品の語り口と皇后シシーの描き方、演じるロミーが絶妙に合っています。また、シシーの実家や、義理の父、お世話をする大佐などの脇を固める登場人物のコミカルな存在も効いています。これが3部作の2作目。3作目もぜひ見たいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-17 21:19:12)(良:1票)
19.  私の中のあなた 《ネタバレ》 
僕は不治の病ものが苦手で相当評判が高くても避けてきたジャンルでしたが、迷いながらも映画館で鑑賞しました。病魔と闘う本人ではなくその妹がストーリーの軸となっているのでそれ程重さを感じさせない作りになっています。その妹役のアビゲイルが素晴らしかったです。確実に成長しているし、いい存在感も出てきましたね。本作で今後の更なる成長が楽しみになりました。その妹が大胆な行動に出る、その切ない真の理由が明らかになる頃には館内の到る所で鼻をすする声が聞こえていました。裁判がどんな判断を下そうとも結局は答を出せるのは家族でしかないのですね。心温まるテイラーの存在が嬉しく、ビーチでの一日にあのアルバムも心に残ります。母親を演じたキャメロンにとってはこの作品でこの役を演じたことは彼女の女優人生の中で大きな意味のある作品になるのではないでしょうか。
[映画館(字幕)] 7点(2009-10-15 22:31:20)(良:2票)
20.  ワルキューレ 《ネタバレ》 
未遂に終わったヒトラー暗殺計画「ワルキューレ作戦」を正確な日時を明確化してその過程は明らかになっている史実にかなり忠実に再現されていると思われます。側近に囲まれて守られているヒトラーに面会が叶う大物(今回はシュタウフェンベルグ大佐)しか暗殺決行は出来ず更に彼は決行後直ちにベルリンに戻り、その後の作戦の指揮も執らなければならない。シュタウフェンベルグ級の人物がもう1人いれば違う結果もあったかもしれない…。という作戦の過程や弱点が予備知識が無い者にも分かりやすく丁寧に作られていると思います。ただ、ヒトラーは暗殺で死ぬ訳ではなく、自殺したという事なので、この作戦が失敗に終わる事は観る者にも明らかな訳で、その面での面白みは無い。しかしこの作戦に関わったシュタウフェンベルグを中心にレジスタンスの男達の人間ドラマはなかなか楽しめました。それだけに作戦の計画から崩壊する過程を日時を追って描くよりは失敗に終わるこの作戦に関わったシュタウフェンベルグと仲間の男達の熱い人間ドラマをもっと見たかった気がします。 また、計画に気付きながらも告発することなく見逃し、しかし計画が失敗した途端に首謀者達を即刻処刑するも、自らも間もなく処刑されてしまうフロム将軍が印象に残った。首謀者達と深く関わる事になる体制側の人物についてのもう少し突っ込んだ人物描写も見たかったとも思います。
[映画館(字幕)] 7点(2009-03-24 22:16:09)(良:1票)
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