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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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21.  若親分
ケリは俺がつける。今公開されれば、市川雷蔵が理想の上司像ナンバーワンになること間違いなし、度胸、判断力、行動力、すべてピカイチで、しかも容姿端麗、とくるのだから、まさに完全無欠の若親分。問題点があるとすれば、何でも自分でやり過ぎるところですかね、成田三樹夫にも少しは仕事させてあげてくださいな。焼け跡における、ハルオ・ミナミのナニワブシ・パフォーマンスも、ベリー・ファンタスティックでした。これぞ大映(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-05-24 11:09:42)
22.  わんぱく戦争
こういう映画を観ていると、「映画において“名優”とか“名演技”って、一体何なんだろう」って思っちゃう。撮られるべきカットの中で、登場人物が撮られるべきように動いてさえいれば、演技に関する小難しい理論も何も知らない子供たちがそれを演じていたって、こんな見事な作品になっちゃうのだから。結局のところ、演出こそ命、演出がすべてやんか、と(はいスミマセン、そんなコト言っときながらモチロン、他の映画を観た後には、ちゃっかり他の感想を持つのです)。ってかむしろ本作品においては、子供たちの活き活きとした表情や、子供の身体能力ならではの動き、そういったものこそが、映画の魅力になっていて、楽しい作品になっていますね・・・しかし君たち、いささか悪ふざけが過ぎますぞ。にこにこ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-04-04 23:58:22)(良:1票)
23.  我が心のオルガン
結構ベタなオハナシで、ヌルイと言えばヌルイんだけども、どこか懐かしいテイスト、美しい風景にも支えられ、いやいやこれ実はイイ話なんじゃないか、とも思えてくる、なかなかの作品。田舎に赴任してきたオボコ顔の小学校教師、イ・ビョンホン(うわー若いー。きゃー)。主人公の年増小学生の少女はビョンホン先生に恋心を抱くが、ビョンホン先生は別の美人教師に好意を抱き・・・という、ウレシハズカシ赤面モノ、しかし「ちょっと意外な」予想通りの展開あり(?)、思わぬスペクタクルあり(?)で、目が離せない。映画を通じ、LPレコードという小道具もうまく使われ、背景の季節の移り変わりも美しく、魅力的です。タイトルの「オルガン」はサホド活躍しませんが・・・。前半イモっぽかったビョンホン、ホントに素でイモなのかと思いきや、やはり役作りだったようで(当然か)、後半では先生らしい顔立ちに「成長」してくれます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-04-23 13:16:34)
24.  WATARIDORI
空を駆け巡る鳥の姿をまざまざと目にし、我々は何を思うか。美しさに惚れ惚れしてもいいし、自由な姿に憧れを感じてもいいし、あるいは「美味しそう」、かもしれない(じゅるじゅる)。いずれにせよ、圧倒的なインパクトをもつ映像世界である。これを実現するには、とてつもない苦労があったであろうことが偲ばれる。例えば、海上を飛ぶ渡り鳥が、通りかかった船に舞い降りる。空中のカメラは船上へのカメラと切り替わり、これは間違いなく自然な渡り鳥の姿をそのまま捉えた映像ではなく、まさに編集のなせるワザ。しかしこのようなアプローチだからこそ、我々は鳥とともに空を飛び、鳥と共に船に「舞い降りる」、その感動。この映画は、確かに、ひとつの稀有な映像体験には間違いない。そしてこの「ドキュメンタリ風作品」は、渡り鳥のもつ「宿命」によって環を閉じ、そのとき、この生き物たちに敬意を感じずにはいられない・・・それにしても、鳥ってのはよく喧嘩するなあ、そういうトコだけは人間によく似ているね。(ついでにもう一言。傷ついた鳥がカニの群れに襲われるシーン、あのカニの種類は、実は“WATARIGANI”だった、というオチは、いかがでしょうか ←つまんね~)
[CS・衛星(吹替)] 8点(2005-11-26 21:10:44)
25.  若者のすべて
青春モノを重厚に撮ってみたら、こんなのになっちゃったよ~ん、という映画。重厚である。アラン・ドロンがあまりにもキレイな顔なもんで、ボクサーに見えないのは、気にならなくもないのですが。最初はまあ、「若者のすべて 全部見せます裏のウラ」との邦題の通り(すみません、一部勝手に変えてしまいました)、ある貧しいイタリア南部出身の一家をリアルに描いた作品、といった感じだったのですが、だんだんエライ展開に。凄まじいまでの愛憎劇が繰り広げられていきます。ボクシングの試合と、殺人の光景が、同時並行で描かれるシーンは圧巻。そして最後に残る徒労感。これもまたひとつの映画のコワさ、でしょう。
8点(2004-09-12 01:02:22)
26.  ワールド・アパート
カンヌ映画祭主演女優賞を3人も出した映画。ははは、不思議な賞だ。南アのアパルトヘイト問題を扱った映画です。ですが扇情的に反アパルトヘイトを訴えただけの映画ではないので、制度が廃止された今でも、映画の価値は全く損なわれていないでしょう。活動家の娘の視点で描いたことが、直接的なメッセージ性を避け、逆にドラマの生々しさを浮き彫りにしていますが、脚本家自身の実体験に基づいている、と言いますから、ナルホド重みもあるわけです。派手さは無くとも、力強さを持った映画です。
8点(2003-11-30 16:46:28)
27.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱
確か主題歌歌ってたのは、成龍じゃなかったっけ?言ってみりゃウォン先生自身が酔拳時代を懐かしみつつ歌ってたわけか。さて、スケールアップした二作目でも相変わらず人間離れしたアクションを披露、リンチェイのアクションにハズレなし。白蓮教の双児みたいなやつ、あの左右対称の構図はグリーナウェイ作品の影響と思われるが、どうか(違うだろ)。
8点(2003-09-14 10:27:10)
28.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明
ウォン先生、明らかに人間ワザを超越した物凄いワイヤーアクションなんですけど、何がかっこいいって、必ず着地をキメてビシっと見得を切ってくれます。なぜここまでカッコよく戦えるのか。スバラシイです。映画自体は、何やかんや演出の工夫を半端に施したせいで、かえってギクシャクしてるところもありますが、冴えたアクションがすべてを帳消しにしてくれて大満足。
8点(2003-09-14 09:47:33)
29.  悪い奴ほどよく眠る
ああ、面白い脚本って、こう書くんだなあ、と感心した映画です。登場人物の設定が、ストーリー展開に必要充分な形で見事に配置されてます。リアリティの面からは、やや出来過ぎな設定かもしれませんが、ストーリーテリングのうまさという観点では、抜群でしょう。
8点(2003-06-28 20:55:49)
30.  ワンダとダイヤと優しい奴ら
モンティ・パイソンのギャグだけではなかなか笑えなくても、本作のように映画にうまく組み込まれると、かなり可笑しいです。懐かしいテイストも感じます。さらに、ケヴィン・クラインのオスカー受賞が、よいオチになりました。
8点(2003-05-31 12:44:34)
31.  わが青春のアルカディア
劇伴の音楽、ところどころで実際のクラシック音楽も使われていますが(一部加工あり)、冒頭のタイトルの部分でも流れるメインテーマは、クラシック音楽を元にしたパロディ風の音楽で(『ライトスタッフ』とか『勝利への脱出』とかでビル・コンティがやってた、アレですね)、冒頭の一瞬はブラームス交響曲3番の第3楽章かと思わせながら、実はマーラー交響曲5番の第1楽章が元ネタでした、というオチになる。ウム、その手があったか。とは特には思わないけど。 それはともかく。 あまり評判のよろしくない作品のようですが、個人的には割と好きなんですけどね。いや正直、子供の頃はどういう訳かハーロックなるものがどうも苦手で、TVアニメの「宇宙海賊キャプテンハーロック」なんて絶対見ようとしなかったし、銀河鉄道999の映画に毎度出てきては大きな顔してるのもイヤだったのですが、そうやってかつて距離をおいてたお陰で、多少ヘンな映画であっても気にせず楽しめるのかな、とか。内容がムダに重いように思えるそのイビツさも、今、見返せば、作品の一種の個性。作りたいものを作りたいように作ってた、その結果、欠点はあっても独特の魅力が生まれれば、それでいいんじゃないかと。 ハーロックとトチローの出会いが、1000年前の第二次大戦から描かれる、輪廻転生の物語。いまや地球は異星人に支配され、ハーロックはレジスタンス活動に身を投じる。いろいろと出来すぎ、作り過ぎな要素も感じられるけれど、ひたすらヒロイズムを詰め込んで、一種の「真似のできない作品」、には仕上がってます。 アニメーションの緻密さ、ということでは最近の作品には到底かないませんが、それでも、いやそれ故にというべきか、メカニックな動きの見事な描写は、作品の大きな魅力になっています。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2024-04-07 07:43:32)
32.  ワイルド・スピード/ジェットブレイク
いやーやっぱり、磁石、ですよねえ。磁石に吸い寄せられるクルマ、クルマ。現実世界の力学を無視しつつ映画独自の力学が展開され、何が起こるかわからないけれど、起こってみたら納得の世界観。「んなワケないやろ~」と思いつつ、“磁石”なんだから、仕方がない。やっぱり、磁石映画にハズレ無し、ですね。と言っても他に何があるのか知らんけど。 それでも邦題が「ジェットブレイク」ってんだから、この作品の売りは、磁石よりも宇宙、ってことなんですかね? 007を宇宙に送りこんでしまったムーンレイカーの失敗から何も学んでいないこの能天気さ、確かに作品の大きな特徴ではありますが。 冒頭が回想シーンから始まって、物語を「ドミニクの弟の登場」「ファミリーの絆」みたいなところに繋いでいく方便とは言え、なかなかいい雰囲気であります。後に廃墟となったレース場が登場するのも、埋め切れない(かもしれない)歳月を感じさせて、効果的。 結局今回も登場人物を増やすだけ増やして、さらには減らしたはずの登場人物まで再動員し、いやオマエは沖田艦長かよ、とツッコミたくもなるところ。ついでに言うと、シリーズ中の異色作であり、かつ、最高傑作との呼び声が高い訳じゃないけど多分そうなんだと思う、第3作TOKYO DRIFTもしっかり作品の中に取り入れてます。ある意味第3作を「番外編扱い」「準ファミリーくらい?」「無かったことに近い状態」にしてしまって、これで一件落着。 例によって、ファミリーは食卓を囲む。ドウェイン・ジョンソンも呼んであげちゃったり、しませんか?
[インターネット(吹替)] 7点(2023-07-22 08:41:22)(良:1票)
33.  悪い種子 《ネタバレ》 
『エクソシスト』とか『オーメン』とかが言ってるのは要するに、「子供ってのは、手に負えない」ってコトなんでしょうが、いやナニ、別に悪魔など持ち出さなくても充分に、子供ってのは何を仕出かすかワカランもんです。 『エスター』なんかも含めたそういう流れの、最上流に位置してそうなのが、この作品。とりあえず、素晴らしくヤな感じに仕上がっていて、よろしいのではないか、と。 冒頭に登場する、軍人である父親。彼が家から不在になると、カメラの位置が娘の視点に降りてきて、家の中に空気が変わった印象を受けます。この辺り、いきなり娘を中心にもってくるか、それとも後からだんだん娘に焦点を合わせていくか、、、演出的にはどっちが良かったんですかねえ。後者で見てみたかった気も少ししたりして。 とは言え、日常の中に突然、「子供の溺死」という事件が舞い込み、いったんは他人ごとと思いきや、実は、という展開。たっぷりヤな感じを味わわせてくれます。何かの間違いであって欲しい、という虚しい願い。 ただし、この娘というのが、虫も殺せぬような美少女、という訳ではなく、最初から充分にイジワルそうな顔をしてるのが、救いと言えば救いでしょうか(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-20 07:00:56)
34.  ワイルド・アット・ハート
ブルーベルベットの辺りから、何をやっても「狙ってるなあ」としか思われなくなってるのが、リンチの不幸なところでもあり、自業自得なところでもあるのでしょうか。本作でも冒頭にR.シュトラウスの「4つの最後の歌」が流れてきて、「ああ、またヤッテルなあ」と思っちゃう。なんというか、リンチ自身は興味ないくせに「場違いなモノならなんでもいいや」みたいな、投げやりな感じ。 しかしこの一見投げやりな感じ、テキトーそうなものを実は一生懸命作り込んでる感じが、彼の持ち味とも言えるのでしょう。本作などは、適度な「やり過ぎ感」で、難解な印象を与える事も無く、作品世界を作り上げてます。 もっとも、映画終盤ではそれがついにブッ壊れて、ここだけ殆ど別の映画みたいになってしまっており(そこでチンピラどもに礼をいうか?)、ここからラストにかけてが一番印象的なシーンとなっているのが、ちょっと皮肉でもあります。 という、リンチ版・地獄の逃避行。ニコラス・ケイジが実は結構「動ける」男であるコトも、作品によく表れています。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-06 09:27:06)
35.  我が道を往く 《ネタバレ》 
いい話っちゃあ、いい話、なんだけど、しかしこれって、ジジイをダマくらかして良い気分にさせて甘やかしてるだけの話じゃないのかい。しかも、最後はおカネで解決、かい。 となると、いい話どころか、だいぶタチの悪い話、ということに。 そういうタチの悪さの言い訳のための、何らかの背景を描く訳でもなし。 という点は、作品の弱点のようにも思えるけれど、むしろそういう言い訳めいたものをそぎ落としたところに、持ち味があるのも確か。 ダマされてる方が、ダマされてる事に気付いてないように、ダマしてる方もダマしてる事を意識していない。すべてはごく自然に、ゴーイングマイウェイの結果、もたらされたもの。 ふらりとやってきた主人公は、あるがままに行動し、周りの人々にちょっとした変化を起こして、またふらりと立ち去っていく。 作品の弱点と感じられた部分も、実は、作品自体が「我が道を往」った結果、であるように思えてきます。 という
[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-22 12:52:38)
36.  若おかみは小学生!
あの、「鼻クソほじり感」とでもいうのか、バっちい感じが見事に迫ってきて、これはもうアニメという枠を超えているのではないか、と。 それを素晴らしいと言うのかどうかは知りませんけれど。 いや、鼻クソがこの作品のすべてだと言う訳では勿論なくって、踊りなどの細かい動き、こちらの方が本来の見どころと言えましょう。好感が持てます。 ただ、ストーリーはというと、無理にキャラとエピソードを盛り込んでとっ散らかした感じは否めず、ラストも取ってつけたような「エエ話」になってて、そんなキレイなまとめ方でいいのか~と思わんでもないのですが、こういうのを「手際の良さ」と言うなら、確かにこれは大したものだ、とも思います。変則的と見せて、最後は直球勝負。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-02 21:37:24)
37.  ワイルド・ストーム
どうして何の関係もないこの作品に、「ワイルド・スピード」をパクったような邦題を付けてるんだろう、と思ったのですが、そういやワイルド・スピードの第1作の監督が本作と同じロブ・コーエンなんだっけ、と、今、気づきました(ワイスピ第1作なんてもう、色んな意味で、あまりに「遠い過去」なもんで・・・)。 という、いかにも安そうな邦題の作品ですが。まず冒頭、ハリケーンの被害により父を失った兄弟。やがて大人になった彼らのうちの1人は、ハリケーンの研究者らしきことをやってたりなんかして、ああ、きっとコレ、亡き父の弔い合戦のごとく、2人が巨大ハリケーンに立ち向かうオハナシなのだな、と思っちゃうのですが、これがどうして、さにあらず。2人が立ち向かう相手は、廃棄処理前の使い古しの札束を狙う強盗団。超巨大ハリケーンが迫る中、その暴風や気圧差をチャッカリ利用して、強盗どもを蹴散らすオハナシでして、冒頭のエピソードが見事なまでに、どこにも繋がっていないんです。 さらに、強盗団が侵入するこの施設、警備員がいっぱいいるんだけどあえなく、ほぼ全員、彼らにつかまっちゃう。で。強盗どもは彼らを檻みたいなところに閉じ込めたはいいけれど、どうも彼らのことを持て余し気味、というより、映画の脚本家自身が、彼らの存在を持て余し気味で、妙に扱いが悪い。もうちょっと何とかうまく、彼らもストーリーに絡ませてあげられなかったものか、と。ただ一人、とっ捕まらなかったオネーさんだけが、例の2人と一緒に、敵に立ち向かう。 悪党どもとの戦いと、迫りくる超巨大ハリケーン。なにせ超巨大過ぎて、「んなアホな」という現象を例のごとく次々に巻き起こしたりもするけれど、とにかくこの「豪華2本立て・いや豪華じゃないけど合わせて一本」、という趣向が、うれしいではないですか。 暴風+札束、とくれば、きっとお札が風にのって撒き散らされるシーンがあるんだろうな、と誰しもが持つ期待も、しっかり裏切ることなく、お札はもちろんのこと、色んなモノを風で吹き飛ばしてみせてくれます。 アクションとスペクタクルのつるべ打ちに、もう、お腹いっぱい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-09 21:22:16)
38.  ワイルドカード(2014)
ジェイソン・ステイサムがワイルドスピードに出演したから、とりあえず彼の出演作に「ワイルド〇〇」と邦題つけて売り出すことにしたのか、と思ったら、さにあらず、本作は原題そのまんま。主人公の名前がワイルド、なんですね。 で、彼が主演だからバリバリの格闘映画なんだろう、と思ったら、これが微妙。中盤はバクチ映画になっちゃう。確かにカードの映画、だから、ワイルドカード、ってか。何だか騙されたような。 そりゃま、あくまでジェイソン・ステイサムですから、戦えば、やたら強いんですけどね。ただ、あまり戦わない。というか、この主人公、イマイチ何もしない。いや、彼が何もしないというより、周囲の人物の方はエキセントリック過ぎるのかも知れない。彼も敵に囲まれて危機に陥れば、己が肉体(プラス、ちょっとした小物)を武器に敵を蹴散らすけれども、女のアソコを銃でどうした、とか、男のアソコを植木バサミでどうする、とか、そんな話にはついていけず、またバクチの世界に戻ってしまう。 どんなカードが出てくるか、それを待つだけ。運の方が、勝手に彼のもとを訪れたり、また去って行ったりして、結局は何も変わらない。 冒頭のエピソードにおける、狂言を依頼するハゲ親父の方が、よほど行動的かもしれない。 という、主人公のグダグダ感と、グダグダな主人公がいつ「行動」を起こすのか、ってのがいかにもハードボイルドで、そういや、ジェイソン・ステイサムのこの「何も考えていません」という顔立ちこそがまさにハードボイルド顔、という気もしてきます。 結局、彼にせよ、彼につきまとう金持ちに兄ちゃんにせよ、どうしようもない日常は、どうしようもなく続いていってしまうのだけど、そんな中にもちょっとした転機が起こり得る、というその転機を切り取ってみせた、なかなかユニークな作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-30 06:36:02)
39.  ワイルド・バレット 《ネタバレ》 
父親に虐待されてる隣のロシア人の息子が、主人公宅からピストルを持ち出して、父を撃ってしまう。そのピストルってのは、警官殺しに使用されたという、かなりヤバい奴。という訳で、ピストルを持って家を飛び出した少年と、その行方を追う主人公。さらには肝心のピストルも少年の手を離れてしまい、三者三様に動き始める。 ってんだからコレ、かなりオモシロい作品、のはずなんですけどね。書いてるだけでもワクワクしてきます。邦題の「ポール・ウォーカー主演だから『ワイルド何とか』でいいだろ」という安直さが、さらにワクワクさせます。さらには、悪徳刑事の暗躍、アヤシゲな夫婦の登場、主人公の妻の活躍と、盛り上げる要素には事欠きません。 という訳で、オモシロい作品になるはずのせっかくの「いいネタ」をこれだけ揃えたのに、だったらもうちょっとウマい見せ方あるんじゃないの、と、ちょっと勿体ない。 画面を何となく暗くして何となく揺らしてやれば、何となくダークな雰囲気になるだろう、といった感じの、もうひとつ見栄えのしない映像が続き、サスペンスフルなはずのシチュエーションでもあまりドキドキさせるものが感じられません。コワいシーンのはずなのにコワくない。物語も、さまざまな登場人物を配置してやや複雑化しているのを、うまく捌ききれず、何だか繋がりが悪い印象。終盤には「意外な真相」を3連発くらいカマしてくれるけれど、もともとゴチャゴチャしているので、せっかくの意外性も「え? あっそう」止まり。 と、いろいろ文句を言いたくなるのも、基本的には本作に魅力を感じるからで、「オモシロい作品を作ってやろう」という意気込みは、これは確かなもの。無表情だった少年が最後に感情を露わにするのも、定番の演出ではあるけれど、しっかりツボを押さえてます。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2020-05-02 10:40:15)
40.  ワイアット・アープ(1994)
ワイアット・アープを題材にした映画はこの作品で打ち止めにしてやろう、とでも言わんばかりに、彼の人生をとことん描き切った3時間強。たぶん、史実に忠実たることが優先されているのでしょう、エピソードの組み上げ方がさほどうまくできているとは言えず、やや羅列気味。OK牧場の決闘なども、実際の事件はあっという間に終わったんだそうですが、本作でも、まあ、あっという間です、ハイ。もうちょっとサービスしてくれてもよろしいかと・・・。 とは言え、小規模ながらも随所にガンファイトを織り交ぜて盛り上りを作り、それに付随して雰囲気もよく出ています。この雰囲気を味わうだけでも、充分お腹いっぱいに。 それに、こんなに長い作品にしなくてもいいだろう、とは思いつつも、その長さを利用して、この主人公のいい面も悪い面、すべてを作品に注ぎ込んでる。その結果、主人公に特徴が無くなっちゃった、って? いや、この役だからこそ、特徴のないスター、ケビン・コスナーの出番。 こういう「器用でない映画」も、たまにはよろしいのでは。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-15 12:56:42)
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