1. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 この監督の映画にハズレなし! 脚本は面白いし、出演者はみんな上手いし、いやー、久々に大笑いさせてもらって、すごいストレス発散になりました。チェックのシャツを着て歩いているだけで大爆笑させるのは、香川照之が天才なのか、撮り方が天才的なのか、どっちもなのかな。きちんと話もまとまっているし、これは海外でリメイクもありかも!と思ったけど、銭湯文化が無いから難しいかな。 [DVD(邦画)] 9点(2015-11-03 20:43:26)(良:2票) |
2. サイド・エフェクト
《ネタバレ》 何の予備知識もなく鑑賞したので、とても面白かった。ルーニー・マーラは、地味なのに、ハッと目を惹くような独特の魅力があって、素敵な女優さんですね。仔犬のように可愛らしいのに、奥に仄暗いものがあるぼんやりとした目の演技とか、上手いなぁと思いました。現役金融マンとしては、インサイダーのところをもっと掘り下げて欲しかったな。 [DVD(字幕)] 7点(2015-11-03 20:38:52) |
3. ヘルタースケルター(2012)
原作ファンです。単行本を保有していて、何度も読んでいます。原作に忠実です。ストーリーも台詞も構成も。途中にインタビューが入るところや、渋谷の女子高生の描写も原作そのまんま。それなのにつまらない。ものすごくつまらない。原作に忠実なのに?、いや、原作に忠実すぎてつまらないのかな。りりこの苦悩も、妹との関係性も、御曹司との顛末も、美智子との主従関係も、全部が薄っぺらくなっていて、残念。沢尻エリカのわざとらしい喋り方も嫌だし、イメージに合っていない(個人的には、菜々緒にりりこを演じてもらいたいです)。蜷川実花の映像は好きです。この監督の作品は、もっと短くて軽いものがあっている気がします。この作品のテーマの重さと、凝った映像が喧嘩しているように思いました。 [DVD(邦画)] 3点(2015-11-03 20:27:34) |
4. みなさん、さようなら(2012)
《ネタバレ》 この監督&主演コンビが好きなだけに、ちょっと期待はずれでした。まぁ、ティムバートン&ジョニデ映画にもハズレはあるし、こんなもんかな。ストーリーもシュチュエーションも悪くないんだけど、この話とこのオチに映画の尺は長い。途中、飽きてしまった。個人的な話ですが、この映画のロケ地のひとつである、調布市緑ヶ丘の都営仙川アパートは、私が営業で外回りをしている担当地区で、平日は毎日横断しています。悟なみに、よく知っています。この団地の設定とはだいぶ違う、川沿いにある平べったい団地です。この映画、いろんな団地でロケをしているようで、一つのシーンでも、仙川アパートになったり、他の団地になったり。悟が、ただ走っているシーンでも、カットによって団地が違っています。だから繋がっているシーンのはずなのに、なんか空が違うんですよね。そんなマニアックなポイントのせいで、なんとなくお話に集中出来なかったのも、いまいち楽しめなかった一因かも。そして、ストーリー上必要なんだけど、そしてすごく上手いんだけど、濱田岳のオ◯ニーは見たくない‼︎ [DVD(邦画)] 4点(2015-07-25 16:32:16) |
5. ゴーン・ガール
《ネタバレ》 最低女の気持ちがよく分かる私って最低(笑)この馬鹿男、どん底に落ちれば良いのに、という気持ちになることがあるんですよ、女って。愛した人限定で。それは例えば会社の大嫌いな上司には絶対に抱かない種類の憎悪で、そういう女の複雑さが女優さんの素晴らしい演技でよく表現されていて、ハラハラしながらも共感してしまいました。血だらけでエイミーが帰宅した後の展開がやや怠かったけれど、長さを感じさせない面白さでした。ジェニファーロペスと付き合ってた頃のベンアフもこんな感じだったのかしら、と下世話な感想まで抱いてしまいました。良作! [DVD(字幕)] 8点(2015-06-21 18:41:42) |
6. ブルージャスミン
《ネタバレ》 欲望という名の電車現代版、といったストーリーです。ヴィヴィアンリーの頃より、女は強く奔放になり、男は弱くなった、という感じ。ケイトブランシェットの演技が素晴らしいけれど、他はとりたてて何もない映画。感動するわけでも、教訓があるわけでも、映像美があるわけでも無い。ジャスミン≒ジャネットに共感出来る所も少ない。テンポも良いし、悪くはないけど響かない、そんな映画です。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-05-17 17:24:29) |
7. グランド・イリュージョン
面白い映画です、という小学校低学年のような感想が似合う映画。ひじょうに面白いけど、それ以上でも以下でもない。でもそれは映画にとって最も大切な要素なので、これは観る価値のある作品。以下、私事ですが、ここのレビューもそんなに多くないし、混んでないだろうとタカをくくって新宿ピカデリーに行ったところ、まさかの最前列! 最近のシネコンだから大丈夫だろうと思ったら、とんでもない! 画面近っ‼ マジックのシーンはグルグルして目が回るし、視界が上下も左右も入り切らない。これから観る方には、最前列だけはオススメしません。 [映画館(字幕)] 6点(2013-11-04 21:34:11) |
8. ロック・オブ・エイジズ
《ネタバレ》 これはもう、80年代のロックが好きか嫌いかで、評価が天地ほど別れるでしょう。大好きな私は公開直後に映画館で観たのですが、あれですよ! 会社の若い子とバーに行って、古い洋楽がかかって、「この曲さぁ、俺が高校生の頃、すげー流行ったんだよなぁ」と薀蓄たれたい中間管理職の心境ですよ。デフレパードって、当時なんであんなに売れたんだろうねぇ。ツィステッドシスターはもう頭おかしいでしょ。今流行ってる金爆なんか足元にも及ばない馬鹿っぷりだよ。ステイシーのモデルはアクセルだよね。あ、群衆の中にバズがいる!………そんな感じ(笑) [映画館(字幕)] 7点(2013-11-02 21:59:15) |
9. 紳士は金髪がお好き(1953)
《ネタバレ》 コンパクトにまとまっていて、可愛いくて楽しい映画。大好きです。二人の女優が素晴らしいのは皆様書いてらっしゃる通り。個人的に楽しめたぽポイントは、カラフルでモードなファッションの数々! 1953年っていったら、うちのオカンが赤ん坊の頃ですよ! 最初の、紺のコートに豹柄のマフなんて、今日、伊勢丹のショーウインドウに飾られていても、全く違和感が無い。それに最後のショッキングピンクのドレス。女なら、一度は着て見たいと思う華やかさ。東洋人には絶対に似合わないけど。残念! [DVD(字幕)] 8点(2013-11-02 21:48:29) |
10. 七年目の浮気
《ネタバレ》 マリリンの熱烈なファンである私は、DVDボックスを所持しており、「マリリン」だけが共通項なこの時代の映画を続けて再観したのだが、当時はどれもキラキラしたいただろうに、今観ても輝きが全く薄れないものと、残念ながら時代遅れになってしまったものとの差異が面白い。同じワイルダー作品でも、お熱いのがお好きは今観ても名作だが、こちらは………DVD特典のドキュメンタリーを見て納得。当時の厳しい検閲で、きわどいセリフやシーンが全て変更されているそうな。当時は革新的だったあの地下鉄でスカートひらりのシーンも、シャルロットゲンズブールがオナニしたり、ルーニーマーラがお尻をレイプされたりする現代では、価値が低下しているのは否めない。それでも、セリフまわしのオシャレさ、マリリンの輝くばかりの魅力には、観るべき価値がある。個人的には地下鉄のシーンより、クーラーの前でブラウスをたくし上げたり、ポテトチップスをシャンパンに浸しているマリリンが好きだ。 [DVD(字幕)] 6点(2013-11-02 21:39:23) |
11. ティファニーで朝食を
《ネタバレ》 カポーティのファンでモンローに夢中な私にとって、これはティファニーで朝食をというたまたま同じタイトルがつけられた、全く別物の映画。オードリーの知性的な美しさが残念だし、夫との別れも陳腐に塗り替えられ、フレッドはイケメンすぎる。毒気もスパイスも無さ過ぎ。七年目の浮気のモンローがトレードして演じたら、最高に魅力的な作品に仕上がったろうに。二点は猫ちゃんに! [DVD(字幕)] 2点(2013-11-02 21:24:07)(良:1票) |
12. イングロリアス・バスターズ
すごく好き。バイオレンスな男の子の汚いおもちゃ箱をひっくり返したような(生き物の死骸が入っていそうな)おぞましさとワクワク感。それを大スターを使って、巨額の製作費を使って映画にする、芸術的なバカバカしさに拍手! [DVD(字幕)] 9点(2013-04-21 15:11:37)(良:1票) |
13. リミッツ・オブ・コントロール
強い酒をショットグラスでちびちび飲みながら見たくなる。そんな映画。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-21 15:06:50) |
14. ジュリエットからの手紙
ご都合主義、先が読める、んなわけねーだろ、上等! 映画を見る愉しみを思い出させてくれる一本。二時間、別の世界にトリップ出来て、終わった後に何か温かなものが残る。この映画が残してくれたのは、食べきれない食料も、着きれないドレスも要らない。愛する大切な人とお気に入りの場所で寄り添って過ごせたら、何よりも幸福だということ。でも、それが変化を求め、欲望に囚われた人間という生き物は、そんな風に美しくはなれない。だからこそこれは映画であって、心を打つ。風景も老若二人の女優も素晴らしい。納得がいかないことがひとつ。存在自体が芸術と言っても過言ではない名優、ガエルガルシアベルナルが、なんだってこんな役やっているんだろう・・・・ [DVD(字幕)] 8点(2013-04-21 15:04:56)(良:1票) |
15. そんな彼なら捨てちゃえば?
冴えない邦題のため、期待ゼロで鑑賞。レンタルした理由は、大好きなスカヨハが見たかったから。でも意外に面白かった! 私も三十数年オンナをやっているので、それなりに色々な恋愛や失恋をしている。どれも誇張されているけれどリアリティーがあって、この手の恋愛ものの中では良作だと思う。『ルールズ』的恋愛観への警鐘だったり、本当の時分の欲求って何だろうという問いかけだったり。豪華過ぎる女優陣が等身大の女性を演じているもの、楽しいところ。歴史に残る名画では決してないけれど、こういう気軽に観られて元気になれる映画って、必要だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2012-01-29 15:23:39) |
16. トイ・ストーリー3
3Dで見ました。感想としては・・・別に2Dでもいいかな。アバターは3Dじゃなきゃ見る価値が半減しちゃうような立体感だったけれど、これは旧2作もCGアニメ独特の立体感があったし、ストーリーとキャラクターが面白いので、なにも飛び出してこなくても充分楽しめる。むしろ(シネコンのあまり設備のよろしくない3Dで見たので)画面が暗くなるし目が疲れるし、3Dが邪魔。で、お話の方は、大人も楽しめるちょと悲しいものになっています。良くも悪くもディズニー的で、帰りにまたグッズを沢山買ってしまいました。恐るべしディズニー商法・・・ [映画館(吹替)] 7点(2010-07-11 17:03:22)(笑:1票) (良:1票) |
17. 失われた肌
《ネタバレ》 日本の男は「昔の女はいまでも皆オレの女」と思う傾向があり、日本の女は男を吹っ切るのが早く「次、行こう、次!」という勢いがあるものだが、ラテンの方々は逆なのか、過去の愛に執着する女と、愛のしがらみから逃げようとする男の姿が描かれている。さすが、名監督の作品らしく、説明が過多ではないところがイイ。心情を丁寧に描く場面はゆっくりじっくりでありながら、筋書きの説明は省略できる限界までそぎ落とされていて、こういう作り方は個人的に好きだ。また、主演ガエルの演技力が素晴らしく、存在感も抜群で、まさに「女が放っておかない男」ぶりがイイ。破滅してもいいから、こういう女たらしにたらされてみたいモンです、ハイ。アルゼンチンが舞台なのだが、こういうよく知らない国の庶民の生活みたいなものが見られるのも映画を見る愉しみのひとつ。ただ、こういうテーマの作品なら、トリュフォーの「アデルの恋の物語」の方がはるかに極上で、途中、オマージュ的に入っている寸劇のせいもあって、比べられることを前提として挿入したんだろうが、比べるとやっぱり見ごたえで劣る。 [DVD(字幕)] 7点(2010-07-11 12:57:15) |
18. 薬指の標本
小川洋子の小説に漂う世界観は、きっと邦画にしたら泥臭く、生々しい感じになるのだろうけれど、ヨーロッパの乾いた感じと、登場人物たちの色素の薄さで、妙に美しく仕上がっている。PVを観る感覚であればそこそこ楽しめる。映画としては、エロもミステリーも芸術的な空気もどれも中途半端で、学生が理想だけで作った作品のよう。 [DVD(字幕)] 5点(2010-02-28 20:28:06) |
19. ハイランダー/悪魔の戦士
《ネタバレ》 QUEEN! QUEEN! QUEEN!!!! フレディの恋人(男です。髭面のオッサンです)がフレディの死後、「カインド・オブ・マジック」(この映画のサントラ的アルバム)を聞いて号泣したというのがわかる! 切ない、ひたすら切ない!! リヴ・フォーエヴァーの素晴らしさで、ヘザー老けメイクの残念ぶりも帳消しです。(ちなみにフレディの恋人、今年の正月に亡くなられました。あの世でフレディと再会し、仲良くふざけあっていることでしょう。涙涙)テーマソングのプリンシス・オブ・ザ・ユニバースも最高! 「我こそは全世界の王子 我に匹敵する者はいない」って、まさにフレディの生き方そのもの。クルガンのテーマ「ギミ・サプライズ」もブライアンがロックしていてカッコいい! カーチェイスのシーンは、車が大好きなロジャーの曲。「愛ある日々」の中の「たった一年限りの恋でも、何もない人生よりはずっと素敵だ」というメッセージにじ~んとしてしまいます。あれ? 映画評というよりQUEEN賛美になってしまった。内容も、根暗なヒーローがカッコいいし、面白いです。最新技術でリメイクしたら面白いでしょうが、クリストファー・ランバートに並ぶ一種独特な存在感の俳優が思い浮かばないな。そしてリメイクしても音楽は絶対QUEENで! [DVD(字幕)] 10点(2010-02-14 21:57:09)(良:1票) |
20. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
ウィットに富んだフィッツジェラルドの原作を読んだ時の感動に比べると、半分以下といった感じ。 やたらお涙頂戴になっているところが、好みじゃないなぁ。 [DVD(字幕)] 4点(2010-01-24 19:59:24) |