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1.  東京島 《ネタバレ》 
せっかく、無人島で突然集団生活が始まったという美味しい設定なのに、その集団の1人1人にわざとかと思うくらい個性がないのにびっくり。演技者はやっていて苦痛ではなかったのだろうか。大体、無人島のサバイバルなはずなのに、その辺のコンビニでたまっているヤンキーの集団みたいに、みんなぼーっとしている。切迫感も危機感もない。それならば開き直って笑わせてくれればまだいいのに、そちらに振っていこうという方向性も見えない。●で、皮肉なことに、終盤でフィリピン人その他のチームが登場して、やっとドラマが(ちょっとだけ)動いている。それならば、最初からいろいろ放り込んでごっちゃにしていた方が、まだよかったかもね。ただ、役に立っていない(映画の上で)登場人物は多いのですから、その場合でも、人数は1/3くらいに削る必要がありますが。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2024-06-13 01:15:02)★《新規》★
2.  四つのいのち
カメラは定点。台詞はなし。ただじっとその場の光景を撮り続ける。動物の登場割合が多いので、そういう作品かと思っていたら、それだけではなくて、(タイトルにもあるとおり)「人間」とか「植物」もテーマであるようです。しかし、意図はそうであると分かっても、作中にそれが反映されているかといえばそうではなくて、つまりどうも自己満足で終わってしまっています。例えば動物の撮影なんかは、定点でじっと(しかもそれほど動かない動物を)撮っているのがかえって迫力を出したりはしていますが、それだけです。よって、雰囲気以上のものではありませんでした。
[DVD(字幕)] 3点(2024-06-10 23:51:22)《新規》
3.  今夜、ロマンス劇場で 《ネタバレ》 
導入部からラストシーンまで、いくつもの先例有名作を分かりやすく下敷にしているのは、まあ意図的でしょうね。それだけだったらただの自己満足なのですが、この作品が途中から突き抜けて優れているのは、ヒロインはどこかで元の世界に帰るぞ帰るぞと見せかけておいて、クライマックスでここぞというミスリードまで用意していながら、その先の数十年間を用意していることです。それも具体的な描写はそれほどないのに、十分に主人公の決断と苦難(そしてそれを超えるほどの意味合い)を物語らせています。この一点において、強度な筋と芯が確保されています。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-05-15 00:08:29)
4.  八重子のハミング 《ネタバレ》 
あの高橋洋子の、約30年ぶりの映画出演作品!!とそれだけで期待は高まったのですが、やはり、あの役者としての天性の才能も、演出や脚本の腕あってこそ引き出されたものと気づかされただけでした。癌手術を繰り返す夫とアルツハイマーを発症した妻という関係なのですが、一番分からないのは、夫が講演で回想するという設定で全体を構成していることです。結果、各俳優の演技部分については、語りを補助するにすぎない単なる再現映像になってしまっています。また、夫婦関係の描写自体、(関係者を含めて)各人物の頭の中にあることがそのまま語られているだけなので、生活表現になっていません。あと、タイトルにもあるとおり歌を要素にしたかったんだろうけど、それもいくつかのシーンで「ただ歌われているだけ」であって、それが登場人物との人生でどういう意味や関係を有していたのかというところには、踏み込まれていないのだな。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2024-04-29 21:17:07)
5.  マジック・マネー 《ネタバレ》 
ある貧乏な若夫婦が、謎めいたティーポットを手に入れる。ところがそのティーポットは、体を痛めつけると金が出てくるという特殊性能があった・・・という、なかなか魅力的な出だし。ただ、そこから話が意外に広がらない。金の魔力が作品の重要要素なのはすぐに想像がつくので、そうするとこういう場合、主人公の心理変化や人格変化がどう生じるか、というところが見せ所となるはずなのだが、あまりその辺が深められていない(ついでに、メイクや衣装の変化も意識されていなかったような・・・)。また、貧乏路線の友人夫婦というのが対比軸になるはずで、そっちではむしろ「お金ない生活でも十分楽しい!」的なところを見せてほしかったのですが、その辺も使いこなされていない。結果、そちらの着地は実に安易なものになっています。金を稼ぐプロセスにしても、もっとネタが欲しいところでした(バーで大男に挑むくだりなど、私は逆に、「俺に挑むとはなかなかの奴だ!」みたいな感じになって、痛めつけられることもなく金を稼ぎ損ねる、とかを想像していたのですが)。というわけで、作中の登場人物同様、制作者もティーポットに絡め取られて、そこから離れられなかったのではないかという気がしています。
[DVD(字幕)] 4点(2024-04-23 00:22:04)
6.  恋するパリのランデヴー 《ネタバレ》 
適当に出会った男女が、都合良くあっという間に恋に落ちてしまう。さすがはフランスのラブコメ。ちょっと特徴的なのは、ヒロインに3人の子がいるというのと、実は富豪の妻で、まだ離婚していなかったという点です。ストーリーはラブコメの王道そのままで、ちょっと喧嘩もあって、すれ違いもあって、でも子供たちには心慰められて、といったものです。しかしどうやっても食い足りないのは、主人公両名が何をどうやって生きているのかという日常的生活感がまるでないからでしょう。特に男の方は、何か舞台を作っているっぽいのですが、その制作ディテールはまったく不明ですし、どういう舞台を作り上げようとしているのかも分かりません。よって、それが絡んでくるクライマックスも盛り上がりません。あと、この種の作品では、会話をいかに豊かに展開させるかも重要なのですが、そこもあまり考えられていませんでしたね。まあ、ソフィー・マルソーのオーラのごとく漂う色気は健在でしたので、そこだけでも楽しめはします。
[DVD(字幕)] 5点(2024-03-30 16:10:06)
7.  美しい星 《ネタバレ》 
日常生活の中にじわじわと異変が浸食してきて、「これって本当?それともただの妄想?」と考えさせる作りは、「K」のアレを想起させる。また、生番組で暴走する主人公(そしてそれがウケてしまう)はもろにアレだし、病院を車で抜け出して夜の道を無言で疾走する終盤のくだりは、もしかしてアレかな?ということも考えてしまう。と、先行作品の影響はあちこちで感じさせるのですが、上手く消化して一本の筋にまとめ上げられているので、気にはなりません。で、ほのかな不穏さの中で進んでいく雰囲気は良いのですが、結局あれこれちりばめたネタは、大半が投げっぱなしで終わってしまったような・・・。あのボタンは結局どうなったのとか、橋本愛の美しさ云々のテーマはどこ行ったのとか、水商法のエピソードは結局それだけでおしまいなのかとか。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-03-29 00:21:42)
8.  イマジン(2012) 《ネタバレ》 
視覚障害者施設の教師である男性(自身も視覚障害者)のお話。彼は、音の反響を駆使して、白杖なしで歩き回ることができ、それを生徒にも広めようとしている。そして作品もそこに一点集中している。彼らが外を自由に歩くとはどういうことか、何を「見て」いるのかを、地道に切り取っていく。授業風景の一つ一つの扱い方も丁寧である。と、中盤にかけてじわじわとせり上がり、さてこれがどうやって開花し着地するのか、と期待が高まるのですが、終盤は今ひとつでした。妙に長い港のシークエンスの怠さをはじめ、何か物語も完結せずに放り出されてしまった感があります。立ち上がるヒロインをトラム内から遠景で小さく捉えるファイナルショットの切れ味なんかは、良かったんですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-09 15:55:07)
9.  ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン 《ネタバレ》 
1989年にアルバム・デビュー、マンチェスター・ブームのトップに立ってブレイクするも、その後沈黙を保ち、94年にようやく2ndを発表。しかしその辺の間の悪さも手伝って、以前ほど流れに乗ることはなく、結局96年に解散。そのストーン・ローゼズの、2012年の再結成を追ったドキュメンタリーです。カメラは彼らを素直に追い続けますし、奇をてらったことはしません。デビューしていきなり訪れた絶頂期も丁寧に挿入しながら、再起へ向けて地道に進むメンバーの姿を提示します。そして再結成の第一弾として行われたゲリラ的なフリー・ギグの盛り上がりもかなりのものです。そしてここでは、メンバーは(いい年しているはずなのに)きちんとミュージシャンとしての格好良さをキープしていますし、むしろイアン・ブラウンが素人っぽく見えてしまうほどです。●で、ツアー中のアムステルダム公演で「レニが帰っちゃった事件」が起こるわけですが、ここでドキュメンタリーも急激に失速してしまって。いったん「撮れる状況ではない」はいいんですが、ならば周辺スタッフなどにも食い下がってほしいところですし、なのに一足飛びにファイナルのヒートンパーク公演になってしまう。で、そこで大いに盛り上がって終わり。いや、あの状態からメンバーはどうやって関係を修復したんですかね?そして、この公演を終えてメンバーには何が残って、そこから何をやろうとしたの?とか、一番肝心なところが置き去りになってしまいました。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-06 00:54:33)
10.  アメリカン・スリープオーバー 《ネタバレ》 
ある一夜のいろんな少年少女の行動についての作品。ということはこれは、屋外版・個別グループ版の「ブレックファスト・クラブ」か?と思ったけど、まあやっぱり大分違いますね。で、コンセプトは悪くない、というかむしろ冴えているんですが、致命的なのは、肝心の各登場人物におよそ個性がなく、みんな同じ芝居をしていること。なので、話が進めば浮かび上がってくるはずの重層性や相互関連性というものが感じられない。最後にパレードでみんなが各所にまぶされているくだりなど、本来なら一気に盛り上がり部分になるはずなんだけどねえ。
[DVD(字幕)] 4点(2024-02-22 01:00:47)
11.  誰でもない女 《ネタバレ》 
第二次大戦中のドイツ兵とノルウェー人女性の間に生まれた子が、いったんドイツに収容されたものの、その後脱出して母と再会し、ノルウェーで生活していたら・・・という、前提からして何ともドラマチックな出だしです。そもそも、ナチスがノルウェーでドイツ民族増加政策を行っていたなどということも知らなかったので、勉強になりました。●それでは、主人公はドイツでどんな苦労をして、それをどう脱出して再会につなげたのか、と期待が高まりますが、その辺のことはまったく出てきません。実は主人公は身分を偽っており、正体は東ドイツのスパイだった、ということが、前半で早々に明かされるのです。したがって、収容所も脱出も何もないわけです。以後は、その前提から発生するサスペンスが中心になります。●で、家族内サスペンスとしては、出来は良いのですよ。ふらっとした拍子に現れる家族内の感情描写、どこまでも追ってくる旧東ドイツの関係者、それに対応しないといけない主人公。何といっても、表情筋1つで感情を語れるユリアーネ・ケーラーの演技が見事です。●しかし、当然ながら入口ではそういうのを期待していたのではないわけで、何というか、お鮨を食べに行ったら、滅茶苦茶旨いステーキを提供されました、というような、十分満足はできるんだけど、どこまでもそれじゃない感が残存してしまうというか・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-11 23:39:02)
12.  ひとよ 《ネタバレ》 
導入部からして強烈極まりない筋立てであり、その設定ありきになってしまったらどうしようと逆に思うくらいだったのですが、そうはなりませんでした。母親と3兄妹だけに頼ることなく、周辺人物の数々を周到に配置しているのがいいです。それによって家族4人が浮かび上がるという効果を、きちんと発生させています。●その中で、一般人代表格?の大樹の妻が戦闘状態で乗り込んで、母親が天然にそれに対峙して話が一段上に行き、その後今度は大樹が遂に逆切れして・・・といったあたりは、そのミックスから生み出されるドラマを感じさせましたが、そういった展開をもっと見たいところでした。●一方、佐々木蔵之介の関連は、途中から一気に足を引っ張っていて。大体、この人が出てきた時点で、ただの好感度高い新人中年運転手ではないことは想像できてしまうので、意外性がありません。しかも、薬物取引だのカーチェイスだのというエンターテインメント的なスリルを入れなくても、大樹の妻同様、家族関係だけでも十分な物語はできたでしょうに。その上で、最後に雄二が乗ったタクシーの運転手が蔵之介だった、とかだったら一番良かったのですが。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2024-01-27 23:54:41)(良:1票)
13.  アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン
1972年1月、アレサ・フランクリンがLAの教会で2日間にわたって行ったコンサートの映像化です。場所が教会なので、何と、アレサは説教台のような演台で歌っています。あと、バックのコーラス陣が終始座ったままというのも、あまり想像しない光景でした。ライブとしては、演者たちは終始心底楽しそうですし、また聴衆の側は、熱狂しているというよりも、まさに対象を崇め奉るように全身で聴き入っているという趣です。あと、よく考えるとアレサはMCなしで、喋っているのは常に進行担当のジェームズ・クリーブランド牧師です。これもあまり見ない形態かも。
[DVD(字幕)] 6点(2024-01-20 18:34:37)
14.  64/ロクヨン 後編 《ネタバレ》 
前編に引き続き、スリルは一応維持している。身代金の運搬から最終の空地まで持っていく展開もなかなか。ただ、細部については相当いい加減だったのではという気が・・・。まず、前編ラストで刑事課が一斉に移動したのは、一種の組織内クーデターみたいなものかと思ったんだけど、結局あれは何だったの?(捜査の都合で移動しただけ?)長官訪問が中止になったのがえらく一大事みたいに描かれていますが、こんな事件が地元で起こったんだったら、中止は当たり前では?もっともらしく何回も言われる「幸田メモ」って、結局何であって、どう作成されて誰が持っていたの?主人公の娘の失踪エピソードは、結局どこにも絡んでいないのでは?というか、そういう設定の必要あった?あと、前編でせっかくキャラ立てをした秋川が全然生かされていないのと、終幕が突然ダラダラモードになったのも残念でした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-01-19 00:26:17)
15.  64/ロクヨン 前編 《ネタバレ》 
刑事捜査ものとしてのスリルの維持は上々だし、その中で広報という側面にスポットを当てているのも面白い。ただ、振り返ってみると、結局は佐藤浩市におんぶに抱っこだったのではないかという気がしなくもないが。●ただ、それ以上に気になったのは、記者クラブの連中がゴロツキにしか見えないという点。そもそも記者クラブというもの自体、せいぜい互助組合にすぎない上に一歩誤ったら談合の温床にもなるわけだし、まともな記者魂を持った者からすれば、存在からして恥ずかしい対象(とまでは言わなくてもせいぜい必要悪)である。その記者クラブが、あたかも社会正義を体現しているかのように己の正当性を叫ぶのは、何とも変である。●あと、その記者連中が本部長室に押しかける際に広報室が阻止しようとするという一幕があるが、ここで身を挺してセキュリティを確保すべき立場なのは、まず秘書課でしょ。この人たちは何してんの?まあ、こうしないと盛り上がらないのは分かりますが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-01-18 00:35:11)
16.  ファーストキス(2012)
何と、タイ製のラブコメという貴重作品ですよ!しかも男子高校生と年上のOLお姉さんという胸キュン設定!はたしてその内容は、定番というかベタなシーンをちりばめながら、お約束の方向に向かっていきます。全体としては、思いついた展開を次々と放り込んだという感じでかなり未整理であり、およそ洗練とは縁遠いのですが、一定水準は保っています。ただ、ヒロインがやたら何かにつけて騒ぎすぎで若干うざったいと感じさせてしまうのは、この種の作品ではマイナスかなあ、やっぱり。
[DVD(字幕)] 5点(2024-01-01 00:59:18)
17.  さよならくちびる 《ネタバレ》 
冒頭からいきなり「解散」の宣告で始まる。しかもその理由の説明もなし。これはもしかしてありがちサクセスストーリー系音楽青春モノとは違うのでは、という予感が走りますが、はたしてそのとおりでした。一つ一つのシーンの撮り方が丁寧だし、台詞も軽くない。だから、すべてが本音のぶつかり合いになっています。また、デュオのくせしてちっとも仲が良くない主人公2人の関係性も心地良く感じますし、それを扇の要のごとく的確につないでいる成田凌もいい仕事をしています。いろんなライブハウスの風景をきちんと作り込んでいる点も含め、制作側の手抜きのなさを感じます。難点は、このグループの立ち位置自体がはっきりしないこと(インタビューでは「飛ぶ鳥も落とす勢い」と言われていながら、ライブではガラガラだったりするし、かと思えば最後の函館では突然満員で大受けだったりするし)。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-12-26 00:45:09)
18.  メイキング・オブ・モータウン
タイトルから推測できるとおり、モータウン全般というわけではなく、主として発足時に焦点を当てたドキュメンタリーです。よって、基本的には、最初に出てくる創始者のベリー・ゴーディとスモーキー・ロビンソンが喋りまくる内容です。ただし、スプリームスやスティーヴィー・ワンダーやジャクソン5など、有名どころの(特にデビュー前後の)あれこれはきちんと出てきますので、ただ2人が喋るだけというわけではないです。作り方としては、特に系統立てられているわけではなく、むしろ未整理にいろんな情報や映像が次々に提供されるという感もありますが、その後膨大な規模にまで発展したこのジャンルがどのようにスタートしたのかという歴史探究的観点からすれば、意義深いものがあります。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-12-21 00:55:14)
19.  シン・ゴジラ
導入部で、勢いだけは感じつつも、えらく場面も台詞も切り替わりまくりで目まぐるしいなあと思っていたら、最後までそのまま行ってしまったのにはびっくりしました。この時点ですでにダメです。一つ一つの場面や台詞にいかに重みを持たせるかということはまったく考えられていないばかりか、むしろ積極的にその逆方向に行っています。つまり、役者たちはただの段取りをこなしているだけであって、演技は何もしていないということです。●そのことからは必然なのですが、人間側(政府側)の各人物が、有能とはいわなくてもせめて魅力的には映ってほしいのですが、それも達成されていません。もちろん、これだけ登場人物がいながら、それぞれの個性もありません。ということは、それを一掃するゴジラの怖さも表現されないということです。ただ、映像がそこにあるだけです。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2023-12-13 01:19:18)
20.  婚前特急 《ネタバレ》 
やたら観念的で設定ありきな導入部では期待が下がったのですが、一番のダメ男の田無が前に出てきてからは、話がぐいぐい引っ張られる。チエが不自然に暴力的なところに目をつぶれば、この2人のやりとりは、コメディとして完成しています。一つ一つのやりとりもシーンの置き方も丁寧です。一方で、難点は、田無以外の男がほとんど機能しておらず、最初にもっともらしく言っていた5人の分析とかどうとかが意味をなしていないこと。それなら、最初から2人に絞った上で、スパイスで西尾を出してくるくらいの方がよかったのではないでしょうか。●ラストは今日の基準ではえらくあっさり切り上げ風味ですが、50年以上前の映画ではむしろこういうのが普通であり、この作品はその辺のクラシカルな作風を意識したのではないかと思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-12-08 01:09:09)
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