1. 恋人たち(1958)
ジャンヌ・モローでないと、この映画は説得力がない。瞳で、唇で、眉で、背中で、そして、うなじに説得力がある。こういう女性は、後にも先にも、ジャンヌ・モローしかいない。 [DVD(字幕)] 8点(2010-01-17 22:10:31) |
2. イタリア旅行
バーグマンが途中で一人車の中で怒りと苛立ちを口にするのがなかったら、もう少ししまった映画になったと思う。ロッセリーニとバーグマンの倦怠期が映画に現れているというステレオタイプの批評をしたくなるような映画である。…しかし、観終わったあとに、じわっと心のどこかにしみわたってくる映画でもある。 [DVD(字幕)] 8点(2004-11-01 21:02:36) |
3. 羅生門(1950)
モノクロ映像美と真実の虚構性。黒澤は好きじゃないけど、これは良いです。 [ビデオ(邦画)] 8点(2004-10-24 18:44:34) |
4. 鍵(1959)
良い映画だと思いますが、市川-宮川-谷崎の組み合わせに、こう散文的な展開は合わないのではないかと思った。時代の制限なんだろうか。 [レーザーディスク(邦画)] 7点(2016-02-16 13:49:02) |
5. 危険な関係(1959)
人物はよく演じられているし、ストーリーも退屈させないのだが、最後が、ヌーベルバーグの出来損ないみたいで、いただけない。ジェラール・フィリップは嫌いな俳優だが、彼にとっては珍しい役を、無難にこなしている。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-02 22:18:47) |
6. ベリッシマ
ヴィスコンティの映画を大分みたが、この映画をみて、結局、Dignityというのが一貫したテーマなんではないかと、気が付かされた。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-12 09:14:42) |
7. 月夜の宝石
大したことないやと見ていたが、最後の場面で「私を離さないで」というブリジッド・バルドーには胸をうたれた。 アリダ・ヴァリも貫禄を示している。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-05 19:22:16) |
8. 素直な悪女
思いのほかしっかり作った作品であり、さすがロジェ・ヴァディム。しかし、アントニオーニあたりにとらせると名作になったのではないか。それと、バルドーは驚異的に魅力を放っているが、やはり、下手だ。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-13 02:53:26) |
9. さすらい(1957)
初期の作品のためか、アントニオーニの作品にしては、「構成」がある。まるで、ニューシネマかヌーベルバーグのようだ。それは冗談としても、案外、感情移入しました。イルマが「パラダイン夫人」(アリダ・ヴァリ)だったのも良かったです(この女優好きです)。ただ、日本語タイトルを「さすらい」としたのは、決して悪くはないのだけど、直訳の「叫び」のほうが、よほど映画にあっていると思う。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-22 20:15:57) |
10. 隠し砦の三悪人
妙な小ネタを知らないほうが、全般にはすっきり楽しめる。上原美佐は下手だが、特別な魅力をうまく撮っているので気にならない。 [DVD(邦画)] 7点(2011-05-04 17:42:15) |
11. ジャイアンツ
3時間以上で30年以上を一気に描いているが、長すぎもせず、展開に違和感もなく、安心して、落ち付いて見られる。年末年始に、自分を振り返るによい映画だ。 ところで、なんで、邦題「ジャイアント」じゃなくて、「ジャイアンツ」と複数形にしたんだろう。特に意味がないんだろうな。 [DVD(字幕)] 7点(2008-12-06 10:57:03) |
12. 勝手にしやがれ
今みても(衝撃はないものの)、何か特別なものを感じるのは、素直にすごいと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-08 01:42:03) |
13. 炎上
普通の監督だったら、代表作になっていると思う。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-12-10 21:05:20) |
14. 知りすぎていた男
ヒッチコックを全て見ようという気にさせたのがこの映画だが、ヒッチを好きになればなるほど、この映画はつまらないような気もしてくる。謎がたくさん残るのも不全感があるし。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-11-01 02:20:27) |
15. ローマの休日
ローマといえば「ローマの休日」。東京といえば「東京物語」ではないが。 2016.02.11改めてきちんとみたら、最初から最後まで本当に隙のない、そして、俳優がよくきちんと芝居をしている映画だということがよくわかりました。しかし、この映画がなかったら、ローマに観光に来る人、そしてスペイン広場でジェラートを食べる人はもっと少なかっただろうと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-10-30 10:09:30) |
16. 裏窓(1954)
足を折って自宅静養していると、グレースケリーがMontrachetをもって来てくれるのがこの映画の全てである、というと言い過ぎか。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-10-25 13:46:10) |
17. 泥棒成金
花火にうつるグレースケリーの美しさが全てです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2004-10-25 11:00:34) |
18. 北北西に進路を取れ
私のベストヒッチです。 のわりには、7点かい。 7点(2004-10-25 10:57:52) |
19. 現金に手を出すな
若い頃のジャンヌ・モロー見たさに観ました.古い映画にしては,なにか艶のようなものを感じましたが,やはり古い映画は古い映画でした. [DVD(字幕)] 6点(2017-03-07 20:19:25) |
20. 野獣死すべし(1959)
今となっては使い古された感があるプロットも多いけれど、本当に見ごたえのある映画です。このころの日本のエンタテイメントは本当に力があるのに、今はなんでこんなになったんだろうと疑問に思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2016-02-11 14:21:29) |