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1.  容疑者 室井慎次
「交渉人 真下正義」を見たのでこれも取り合えず見てみた。内容が内容だけに地味だが、脚本にオリジナリティーがほとんど感じられなかった「交渉人 真下正義」よりはいくらか面白かった。しかし、全体的な印象としては2時間ドラマの域を出ておらずイマイチ見終わって印象には残らないし、シリーズのサブ主人公である室井をメインの主人公にすえていてしかも室井が逮捕されるという内容なのに青島が和久(和久はどうやら「男はつらいよ」シリーズにおける笠智衆没後の御前様のような扱いになってるみたい。)と一緒にセリフで出てくるだけで姿を見せないのはどう考えても違和感がある。田中麗奈の出ている映画を「がんばっていきまっしょい」しか見たことなかったのだけど、こんなに演技下手だったっけ。灰島弁護士役の八嶋智人の演技ははっきり言ってウザイ。 ところで柳葉敏郎の顔が高橋悦史に似ていると思うのは自分だけだろうか。
[DVD(邦画)] 5点(2024-05-01 11:21:02)★《更新》★
2.  たそがれ清兵衛 《ネタバレ》 
山田洋次監督の「運が良けりゃ」以来の時代劇で、この後の「隠し剣 鬼の爪」、「武士の一分」に続く藤沢周平原作三部作の一作目となる。以前にも何度か見ているが、久しぶりに改めて再見。冒頭からリアリズムを感じさせる映像で引き込まれるし、前半で描かれる主人公一家の慎ましい暮らしぶりも実際こうだったのではと感じさせるものがあり、ほぼ初めて手掛けた本格的な時代劇としては完成度も高く良く出来た映画だと思うし、清兵衛(真田広之)が朋江(宮沢りえ)に抱く秘めた想いや葛藤といったものもよく描かれているところは山田監督らしさも感じられるが、山田監督が慣れないジャンルに緊張したのか、余裕がない感じもして、純粋に山田監督の映画として見てしまうと違和感というか、異色作に感じてしまうのも事実。(初めて見た当時はテレビで連続放送していた「男はつらいよ」シリーズをずっと見ていた頃で、何か分からない違和感を感じていたが、それが何なのか今回ようやく分かったような気がする。)また、主演の真田広之と宮沢りえは好演していて素晴らしいと思うものの、山田監督の映画の主演が真田広之というのに何か違和感を感じてしまう。(この点は初めて見たときにそのひとつ前に見た山田作品が「男はつらいよ 幸福の青い鳥」で、マドンナ役だった志穂美悦子に少し似合わなさを感じていたので、山田監督の映画にJAC出身俳優は似合わないと自分が感じてるだけかもしれないが。ちなみに宮沢りえに関してはそういう違和感は全く感じなかった。)これが俳優デビューという田中泯の存在感は初めて見た時も印象に残ったが、今見ても少ない出番ながらやはりクライマックスの清兵衛との対峙シーンの異様な存在感が印象に残る。ただ、やはり、ラストの清兵衛が帰ってきてからあとのくだりは次女のナレーションに無理やりまとめた感があり、居心地の悪さを感じてしまった。(善右衛門を打ち取りに行く直前の清兵衛と朋江の会話の中で出てきた朋江が新しい縁談を受けたという話は何だったんだろう?)とくに年老いた次女(岸恵子)が姿を見せるエピローグ部分は語り過ぎで完全に不要だった気がする。エンドロールのバックに流れる主題歌が井上陽水というのも時代劇には不釣り合い。(曲自体は良いんだけど。)さっきも書いたが、このあたりにも山田監督の緊張と余裕の無さのようなものが感じられる。(このあたりは後の2本では改善されている。)さて、評価であるが、山田監督の映画としてはさっきも書いたように異色作に感じるものの、時代劇映画としては完成度が高く、ドラマとしても見ごたえのあるものになっているので悩ましい。でも、嫌いな映画というわけでもないので後者をとって8点。名作と言われている映画だが、ひょっとしたら山田監督の映画を見慣れていない人のほうが純粋に楽しめる映画かもしれない。(2021年8月14日更新)
[DVD(邦画)] 8点(2024-04-30 12:32:53)《更新》
3.  僕の彼女はサイボーグ 《ネタバレ》 
もし恋人がターミネーターのようなロボットだったらというSF映画で、日本映画ではあるが、韓国の監督が手掛けているせいか、邦画ではないような雰囲気が独特の印象を残す映画になっている。(ほとんど日本映画しか見ず、とくに韓国映画ってまったく見ないんだけどいつもこんな感じなのか。)サイボーグ彼女(綾瀬はるか)が未来から送られてくるシーンは思いっきり「ターミネーター」のそれを彷彿させているし、その後にチンピラをボコボコにするのも同じであるなど、影響を受けているにしてはただのパクリじゃんと思うような部分が少し気になるものの、その後のストーリー展開は漫画的でありつつもそこそこ楽しめるものになっていて見る前に思っていたほどつまらなくはなかった。彼女を演じる綾瀬はるかはハマリ役で、見ていて本当にロボットに見えてくるほど。このあたり日本人の監督だったら中途半端になってしまうかもしれない。タイムトラベルを扱ったSF作品にありがちな矛盾もあるのだが、それを綾瀬はるかの魅力とロマンチックなラブコメストーリーで押し切った感はあるが、確かに気にはならない。地震のシーンはそれまでとは違いパニック映画のような演出だが、今見るとスペクタクルとして素直に見ることができないのは仕方ないことかもしれない。冒頭に登場した彼女そっくりの女の子の正体が最後に明かされるという構成はうまいのだが、ここがけっこうくどく感じたのがちょっと残念で、もう少しコンパクトに終わってほしかった。未来の自分がロボットを開発して過去の自分に送ってくるというのは見ていて「ターミネーター」よりも「ドラえもん」の都市伝説の最終回を思い出した。彼女を開発する未来の年老いたジローを演じているのが「クレヨンしんちゃん」の園長先生役など声優として知られている納谷六朗だったのは別に不思議なことではないかもしれないが、ちょっとビックリ。
[DVD(邦画)] 5点(2024-04-06 17:43:54)
4.  劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト 《ネタバレ》 
去年だったかにYouTubeで配信されていたテレビシリーズを何気なく見たところ、けっこうはまってしまい、最後まで面白く見たのだが、今回劇場版も配信されたのでこちらもと思い見た。テレビシリーズが連ドラ形式に近く、番外編など入れにくそうな感じだったのでどうなんだろうと思っていたが、テレビシリーズとは無関係の完全にパラレルな内容で、オルフェノクが支配する世界でレジスタンスとして活動する真理たちや冒頭記憶を失って別人として暮らしている巧などテレビシリーズの彼らに馴染みがあると少し戸惑ってしまうのだが、これはこれで悪くはないと思う。でも、やはりわざわざこういう設定にしたのであれば脚本の作り込みや、世界観にももう少し深みが欲しいところで、子供向けと言ってしまえばそれまでなのだが、テレビシリーズが面白かっただけになんか残念。テレビシリーズとは少し違うキャラに見える人物もいる中、テレビシリーズでかなり陰湿なキャラだった草加が本作でもほとんど同じようなキャラなのは見ていて妙な安心感を覚えるも、えらくあっさり死んでしまったのにビックリ。長田が海堂に本気で惚れているという設定もなんかそれだけで終わっている気がするが、テレビシリーズで最後まで生き残った海堂が本作では死が描かれていたのは面白かった。さいたまスーパーアリーナで撮影されているクライマックスはやはり観客役に一万人のエキストラを集めている(エンドロールでエキストラの名前が出るとは思わなかったが。)だけあって圧巻であり、やはりここがいちばんの見どころとなっている。(この頃よく出てた古代ローマものの洋画の影響もあると思うけど。)スマートブレイン社内で村上社長と話している顔だけの存在の三人を過去の仮面ライダーシリーズで首領の声を演じていたことのある声優三人が顔出しで演じているのが思わずニヤリとさせられる。
[インターネット(邦画)] 5点(2024-03-30 11:35:14)
5.  花よりもなほ 《ネタバレ》 
是枝裕和監督の作品を最初から最後まで見たのはこれが初めて。(「万引き家族」が話題になっていた頃、連ドラの「ゴーイングマイホーム」を見始めて途中で屈折した経験あり。)是枝監督初の時代劇だそうだが、浅野内匠頭の辞世の句の一節をタイトルにしているとおり、赤穂事件を背景に、父の仇討ちを誓ったへっぴり腰の侍(岡田准一)を通して復讐や仇討ちのバカバカしさや無意味さを描くという発想と着眼点は良いし、主人公が住んでいる長屋の汚さなどリアリティのあるセットの素晴らしさなどはいかにも本格的な時代劇という感じがして良かった。また、その長屋の住人たちの人物造形、描写もしっかりとしていて、そのあたりも見ごたえのあるものになっている。それに桜の花が散るのはまた来年咲くためというセリフも心に残る。でもなにか全体的な印象としては弱く、そこそこ退屈せずに見られたものの、ちょっと散漫としていて冗長に感じる部分も多かったのはちょっと残念だったし、さきほど長屋住人の造形や描写がしっかりしていると書いたばかりだが、その中に吉本芸人を三人(上島竜兵、木村祐一、千原せいじ)も入れたのはいささか狙いすぎのような気がした。ラストにかけてももう一つなにか欲しかったところか。
[DVD(邦画)] 5点(2024-03-10 15:45:30)
6.  半落ち
言われているほど悪くはなかったけれど、演出や音楽が感傷的過ぎてちょっとあざとく感じた。それにこういう設定の映画は野村芳太郎監督(死んじゃったけど。)のほうがうまそう。樹木希林は評判どおり素晴らしかった。
[ビデオ(邦画)] 5点(2024-03-02 17:27:38)
7.  刑務所の中
崔洋一作品を初めて見た。刑務所の受刑者たちの生活を描いた起承転結のない物語だったが、飽きることなく最後まで面白く見られた。出される食事がものすごくうまそうだったのが印象的。
[ビデオ(邦画)] 7点(2024-02-29 19:59:43)(良:1票)
8.  ドラッグストア・ガール 《ネタバレ》 
田中麗奈扮する主人公 大林恵子が終始前向きで、中年のラクロスというテーマも悪くはなく、登場するオヤジたちもいい味を出していて見ていて元気になれる映画だと思うし、クドカンのオリジナル脚本作品はテレビドラマも含めて初めて見たのだが、テンポがよくて最後まで楽しく見られた。しかし、物語的にはやはり物足りなさも残るのも事実で、せめてラストには何らかのカタルシスが欲しかった。従来のスポーツ映画のパターンをあえてやらないというのは分からないでもないが、それによって試合のシーンはだらけてしまったようにも思う。もう少しなんとかすれば佳作になった可能性もあったと思うだけに残念。ところで、田中麗奈といえばなんといっても「がんばっていきまっしょい」の悦ネエが印象的だが、本作では中年ラクロスの指導者になる大学生役というのがけっこうツボで、たとえ中身がバカなコメディーであってもやはり田中麗奈にはこういったスポーツものがよく似合っている。(「がんばっていきまっしょい」のほうが好きだけど。)
[DVD(邦画)] 6点(2024-02-23 23:10:38)
9.  RETURNER リターナー 《ネタバレ》 
山崎貴監督の2作目。「ターミネーター」のようなオープニングから「E・T」のようなラストまで恥ずかし気もなくハリウッドかぶれの映画になっていて、昔に見たときはそれが腹立たしく思った記憶があるのだが、(自分が丸くなったのか)今見るとまあこんなもんかなという感じで別に腹立たしくもないし、確かに元ネタ作品へのリスペクトのようなものは感じないが、逆にここまで正々堂々としていると潔さのようなものが感じられる。(でも、面白い映画かと言われるとやっぱりそうではないかも。)それに山崎監督がすっかり泣かせる監督として有名になってしまった今になって見ると、そこまで泣かせようという感じではなく、(終盤少しあるけど。)あくまで娯楽SFアクションに徹しているのが良く、やっぱり山崎監督は泣かせ路線よりもこっちのほうが向いていると感じ、ひょっとしたら山崎監督はこの次の映画である「ALWAYS 三丁目の夕日」で売れなければ特撮職人として本作や「ジュブナイル」のような作品ばかり手掛けていたのではと思ってしまう。(2023年12月23日更新)
[DVD(邦画)] 5点(2024-02-12 23:40:21)
10.  ガリレオΦ(エピソードゼロ)<TVM> 《ネタバレ》 
栗林(渡辺いっけい)を語り部に連ドラの三年前を描く「ガリレオ」の前日談。再放送で見た連ドラが面白く、続けて再放送されたこのスペシャルも見たのだが、連ドラ同様にコミカルな雰囲気も漂わせながらシリアスさもある展開で楽しめた。ただ、連ドラでは湯川(福山雅治)と内海(柴咲コウ)の主人公コンビのかけあいが好きだったのだが、今回は前日譚ということで内海がいないのがちょっと残念。代わりに長澤まさみ演じるゼミの学生が登場しているが、連ドラを見た直後なだけに少しこの部分に物足りなさを感じる。今回、回想シーンで湯川と草薙(北村一輝)の大学時代のエピソードも描かれているが、福山雅治が湯川を自然に演じているのに対し、大学時代を演じる三浦春馬はそうとう無理をして演じているのではと感じた。ドラマとしては最後の幸正(蟹江敬三)の奈美恵(香里奈)に対する思いにグッと来るものがある。
[地上波(邦画)] 6点(2024-02-11 19:30:04)
11.  戦国自衛隊1549
角川春樹製作の「戦国自衛隊」は見ていないのだが、そういう状態で見てもあまり面白いとは言えない作品。脚本が後半ちょっと都合良すぎな感じがするし、市川崑監督の助監督出身で監督デビュー作から3作連続でゴジラ映画を撮っている手塚昌明監督の演出にもゴジラに慣れてしまっているのか軽くぬるく感じてしまう。綾瀬はるかと北村一輝を見て「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の又兵衛と廉を連想してしまったが、映画の出来のほうはとうぜん「戦国大合戦」のほうが上。また単にタイムトラベルものとしても「ドラえもん のび太の恐竜」のほうが面白いと思う。
[ビデオ(邦画)] 3点(2024-01-21 15:41:42)
12.  釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!? 《ネタバレ》 
江角マキコと筧利夫のエピソードに全く浜ちゃんとスーさんが絡まないのは少し残念だが、今回もそれなりに楽しめた。でも、「麦秋」のワンシーンを先に見せておいてすぐに同じシーンを再現するのはどうだろか。山田洋次の脚本にはこういうのがよく出てきてそれが不思議と映画の中で名シーンになっていることが多いように思うけど、今回はちょっと露骨に感じた。「馬鹿まるだし」や「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」のように元ネタの登場シーンと再現シーンの間がしばらくあいていたら印象は違ったものになったかも。まあ、この映画の脚本自体そんなに作りこまれた様子はなく、見る側も気楽に見てるから本来はこういうことをいうのはヤボというものだけどねえ。
[地上波(邦画)] 5点(2024-01-15 23:21:22)
13.  釣りバカ日誌14 お遍路大パニック! 《ネタバレ》 
高島礼子演じる長距離トラックの運ちゃんの引きこもりの息子が出てきたときに「用心棒」のポスター探してしまった。あの設定ってこの映画の脚本家の山田洋次の監督した「学校Ⅳ」のパロディーだよな。
[地上波(邦画)] 5点(2024-01-15 23:20:20)
14.  釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!
シリアスな傑作時代劇「切腹」の三国連太郎と丹波哲郎がこういう軽いコメディーで共演するとは思わなかった。
[地上波(邦画)] 5点(2024-01-15 23:19:24)
15.  釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇
さすがにここまで来ると三国連太郎はこのまま出続けて大丈夫なのかと心配になってくる。
[地上波(邦画)] 5点(2024-01-15 23:17:56)
16.  釣りバカ日誌イレブン 《ネタバレ》 
浜ちゃんとスーさんがあまり行動を共にしないのがさびしいし、それだけならまだいいが、ひめゆりの塔を訪れて戦時中を思い出しているスーさんにすごい違和感を覚える。そういうしみじみとしたシーンが出てくるとこういう破天荒なコメディーは心の底から楽しめなくなるんだよなぁ。このシリーズにはいつも5点をつけているが、今回はそういうことで1点マイナスさせていただく。
[地上波(邦画)] 4点(2024-01-15 18:06:05)
17.  ローレライ 《ネタバレ》 
娯楽映画と割り切れば楽しめないことはない映画だと思うが、個人的にはもっと真面目な戦争映画を期待してたのでかなり荒唐無稽な設定にはガッカリ。下の方も書かれてるけど、原爆投下という実際にあった悲劇を娯楽映画のネタに使うのは非常に違和感を感じるし、このような設定ならば別に第二次大戦下が舞台でなくても成立する話ではないかとさえ思ってしまう。というか、こんなシステムが当時本当に実在したら日本は戦争に負けることはなく、軍国主義が未だに続いているかもしれないと考えると本当に恐ろしい。とにかく日本の戦争映画を見ていてこれほど違和感を感じたのはこの映画だけだ。あと英語のセリフをしゃべっているシーンで白い背景をバックに白くて薄い字幕を出されると読めないのでやめてほしい。
[ビデオ(邦画)] 4点(2024-01-04 18:04:45)
18.  BALLAD 名もなき恋のうた 《ネタバレ》 
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を実写化した山崎貴監督の映画。アニメを実写化する場合、多くはそのアニメの最初からというパターンが多いと思うのだが、この映画はシリーズの中でも人気と評価の高い劇場版の作品を実写化しており、アニメの実写化の着眼点としてはけっこう悪くない感じはする(でも山崎監督なら鉄人兵団を実写化した方が向いてそう。やってほしくないけど。)のだが、あえてオリジナルを久しぶりに見返してから本作を見るとやっぱりかなり厳しいと言わざるを得ない出来になっていて、既に散々書かれているが、「クレヨンしんちゃん」のアニメだからの一言で済まされる部分がそのまま実写化されていて不自然な部分が多く、また本来子供向けであるはずが大人が見ても唸るようなリアリティと見ごたえのある作品になっていたオリジナルと比べても合戦シーンなどにリアリティがなく、子供向け、いや子供だまし感が強く、見ていて少し退屈。それにオリジナルで好きだったシーンがけっこうカットされてたのも残念。その中でも原恵一監督がタイトルにしようとまで拘ったという又兵衛の異名のひとつである「青空侍」が登場しないのが非常に残念で、これによってラストシーンが変更されているが、このラストが非常に弱く、余韻が残らない。せめて「青空侍」は残しておくべきだったのではと思う。オリジナルよりも又兵衛と廉姫の恋愛に重きを置いているためか、もう一つのドラマである少年と又兵衛の友情を描いた部分もすごく薄みに感じる。(恋愛部分も深みは感じないが。)と良いとこなしの映画のように書いているが、ひろしに相当する人物の職業をカメラマンに変えたのは正解で、敵陣にうって出る前の夜にみんなで写真を撮るシーンはけっこう良かったし、印象的で、又兵衛の「これで生きた証が残せた。」というセリフも心に残る。ここだけは本当にあざとさを感じず素直に良いシーンだと思った。それからもう少し書かせてもらうと、又兵衛に仕えることになる野武士ふたりはオリジナルで声を担当していた雨上がりをそのまま起用していても良かったような気がする。
[DVD(邦画)] 5点(2023-12-29 15:46:48)
19.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
近未来が舞台の映画なので荒唐無稽なのかなと思っていたら、案外そうではなく現実の世界でも起こりうるようなストーリーだったのでけっこう面白く見られた。でも最後のほうで普通のアクション映画になってしまったのがちょっと残念。これは余談だが、ジェームズ・クロムウェル演じる博士の声を日本語版で演じているのは大木民夫。だから彼の「コンピューターの中にゴーストがいる。」云々のセリフが「攻殻機動隊」の荒巻が言っているようにしか聞こえなかった。
[ビデオ(吹替)] 7点(2023-12-04 17:45:32)(良:1票)
20.  ラッシュアワー3 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。1作目や2作目を見たのがもう10年以上前(ジャッキー・チェンの主演映画を見るのも10年ぶりくらい。)で今更見るのもどうかと思ったが、そんなにつまらなくはなかった。相変わらずジャッキーとクリス・タッカーのコンビのやりとりは見ていて楽しい(ただ、クリス・タッカーは山寺宏一の吹き替えも相まってやたらうるさく感じるのがやはり気になる。)し、50代を迎えたジャッキーのアクションも衰えをあまり感じさせないのがうれしい。今回は悪役で真田広之が出ていて、明らかに80年代にジャッキーや真田広之のアクションに魅了された世代が主なターゲットといった印象だが、ジャッキーはともかく今の真田広之はアクション俳優というイメージよりも演技派俳優のイメージが強いせいか、この共演は個人的にはイマイチ盛り上がらず、せめて真田広之がJACにいたころに実現していたほうがよかったのではと思ってしまった。工藤夕貴の使い方もなんかもったいない。でも、この二人の吹き替えが別人なのは思ったよりも気にならなかった。このシリーズ、4作目はもうないだろうな。
[DVD(吹替)] 5点(2023-11-23 22:20:03)
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