Menu
 > レビュワー
 > 六本木ソルジャー さんの口コミ一覧
六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 823
性別 男性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ゴッドファーザー
東劇でデジタルリマスター版を観ました、古臭さは全くなし、非常に満足。 登場人物は多いけどキャラクターにそれぞれ特徴があるし、すんなりと頭に入る混乱もしない演出と脚本は見事。 冒頭とラストシーンだけでも震えるほどの感触。 劇中でのドンの存在感ははっきり言って神がかっていた、オーラがある、死に方も意外と好き。 血で血を洗う抗争と憎しみの連鎖。 愛するものを失ったドンとマイケルの対比が良かった。 息子を失ったドンは戦う意欲を無くし、本当に愛していた妻を無くしたマイケルは感情を失くし逆に復讐の鬼、冷酷な殺人マシーンとなる。 妻にも躊躇はしながらも嘘をつき、最後は少しは開かれていたはずのマイケルの心の扉が完全に閉まった所でのラスト、本当に素晴らしい。 運命というか、マフィアの家に産まれついた宿命によってマイケルの翻弄されていく生き様が何とも言えない。
10点(2004-06-22 21:57:45)(良:1票)
2.  時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 
数年前本作を始めて観たとき、たぶん内容を理解することもできず、ストーリーもよく分かってなかったと思うけど、映像の力に圧倒されたことを今でも覚えている。あのときの興奮は忘れないし、あのとき得られた興奮を超える興奮を与えてくれる映画は少ないだろう。 久々に再見してみると、確かに映像の圧倒的な力は衰えることはないが、本作で伝えたかったことが自分の中で上手くまとまらない。自分にはまだまだ本作を吸収できるほどの土台が備わっていないのではないかとも感じた。上手くまとめることはできないけど、おそらく本作で伝えたかったことは、刑務所に来ていた神父の言葉で語られていると思う。 「選択」するということが、人間が「人間」足り得るということを本作で言いたいのではないか。人間の本質は紛れもなく暴力とセックスである。人間の歴史は暴力によって築きあげられてきたのは否定できない。普通の人であっても誰でも暴力を振るうことはあり得る。本作でもアレックスや彼のドルーグだけではなく、警察、保護監察官も暴力を振るっており、ホームレスの集団や作家や猫館婦人でさえも暴力を振るっている。だからといって、国の力で強制的な手段によって、本能までをも否定しようとするのならば、出来上がったものはもはや「人」ではなく、「機械」なのではないか。 たしかに強制的な手段によって暴力を排除することを否定しているが、だからといって暴力を肯定しているわけでもない。 そういった本能に対して、人間は良心の呵責、道徳心、倫理観、罪悪感というフィルターを通して、行動を選択しているわけである。本能に対して選択できる能力を有するから、「人間」は「機械」でも「動物」でもないのである。 この映画は、「暴力」の在り方を通して、「人間とは何か」「暴力のない世界を実現するとは」ということを問題提起しようとしているようにも感じる。 国家によって洗脳するのではなく、人々が自己の行動に対して適正な選択を可能とする良心を涵養することが必要なのではないか。
[DVD(字幕)] 9点(2006-12-31 00:30:34)(良:1票)
3.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
スコッセッシ監督の作品は良作が多いけれども、それほど自分にピタッとはまるようなものは少なかった。しかし、本作は彼の作品の中でも全く異なる印象を受けた。かなり自分にピタッとはまった。これほど丁寧に、繊細にかつ念入りに人間の孤独、心の闇を丁寧に描いた作品にはそうお目にかかれることはないだろう。一見するとテンポが悪いようにもみえるが、じわじわと一人の孤独の男が心の闇に支配されていくような感じも受けて、ぞくぞくする興奮を覚えた。トラヴィスは元々から狂っているわけではない。特殊な存在ではなく、どこにでもいるただの普通の寂しい男だ。寂しさを紛らわせるために、タクシードライバーを始め、働いているうちに道で見かけた女性に恋もしたりもする、やはり普通の男だ。ベッツィにとっても、彼のような不器用ながらも直球を投げてくるタイプの男は珍しかったのだろう。二人は少しはよい関係になるが、ありがちなコミュニケーション不足や、女性に対する接し方の経験不足から、あっさりとふられてしまう。振られた痛手が導く「自分が認められない、自分を受け入れてもらえない」気持ちと、さらに汚れた街、孤独な街がトラヴィスの心を一層、孤独にし、闇に染めていき、狂気へと駆り立てていく。しかし、どこかにまだ心の中に自分を必要としてくれる人がいるのではないかという希望は消えていない。それが忘れられない20ドル(アイリスの存在)である。トラヴィスの一方的な思い込みではあるが、やはり彼は完全な狂人ではなく、救いを求めている人間らしいところも垣間見れる。救いを求めたとしても、心の闇に支配された男はそう簡単に変われるものではない。狂気は実現へと進んでいく。狙撃する対象は、別に誰でもよかった。大統領候補でも、ギャングでも。この世界と、自分の環境が少しでも変わり、自分という存在が誰かに認められ、自分の孤独が少しでも癒されればよかった。しかし、大統領暗殺の犯罪者から一転して、トラヴィスはヒーローに祭り上げられた。アイリスの両親からも感謝され、新聞にも取り上げられた。自分の存在を誇示するように、新聞の切り抜きを自宅の壁に貼り付けるものの、彼は変わっただろうか。少しも自分の心の乾きは潤されることはなかった。ベッツィと復縁のチャンスがあっても、自ら孤独から逃れる機会を拒否している。やはり、孤独な男はいつまでも孤独でしかないのだろうか。
[DVD(字幕)] 9点(2006-07-29 02:18:13)(良:3票)
4.  インテリア
他の人も言っているように、本当に繊細な映画だと思う。ジョーイ、レナータだけでなく、イヴやアーサー、パール、フリン、彼女らの旦那たちも含めてそれぞれの心境が痛いほど伝わってくる。 特にラストで海辺を見つめる三姉妹は何を想っているのだろうかと考えてしまう。恐らく三人とも母親イヴを想っているのだろう。 完璧なまでに秩序を求めた母親、想い通りにならないと許せない人間だった母親に振り回され続けていたと思う。しかし、それぞれ母に対する想いはだいぶ違うと感じる。特にそれは葬式の際に花を置く仕草で分かるような気がする。 レナータは母イヴに反発し続け、憎しみを拭い切れていない。 ジョーイは母イヴを自分の理想と捉え、母からも期待を受けるも、才能がない自分は母親を裏切ったと思い、母からは軽蔑されていると感じている。そんな母親を憎しみながらも人一倍愛している。 特に母親が買ったと思われる花瓶をパールが壊したときの激怒にイヴへの愛が感じられる。パールとのダンスを断り、最後まで父の再婚を許せなかったのもそうだろう。 フリンは幸か不幸か本当の母親のことを知らないで育つことができ、母からは表面的な愛情を受け、母親に対しては普通に愛情を持っていると感じた。 たぶんイヴはレナータ、ジョーイで思い通りにならない子育てを諦めて、表面的にしかフリンとは付き合っていなかったのではないかと思っている。 それぞれが母親に対して抱えるのは憎しみ、愛憎、愛情ではないか。 彼女らの生き様もそんな母親に対する感情の影響が感じられる。 レナータは才能があるも自分の感情を素直に出すことが出来なくなっている。 母親の反発心からか、母親ほどではないものの心が歪んでいる気がする。 だから旦那のフレドリックの心も離れていったのではないか、病気の影響もあるかもしれないが。 ジョーイは母親に認められたい、何かを成し遂げたいと思いながらも、何もできずにもがいている姿が見受けられる。 フリンは本当の愛情を受けていないので、どこか軽く薄い印象を受ける。だからクスリなんてやっているのではないか。 それだけ母親の存在は大きかったのだろう。あの母親を演じたジェラルディン・ペイジは凄すぎる。夫が自分とは真逆の感情を表に出す女性を選び、自分を否定され、自分の思い通りにはならなかった人生の果てに完全に心が狂ってしまっていた。海に突き進む姿は印象的だった。
9点(2005-02-22 00:08:01)(良:1票)
5.  ゴッドファーザー PART Ⅱ
Ⅰに引き続き、東劇のデジタルリマスター版を見る。 Ⅰよりか感動は薄い、画面もそれほど綺麗ではなかった感じだった。 Ⅱはパチーノの演技が良かった。 感情がなく表情もあまり変わらない全く何を考えているか分からない冷酷な男を演じている。 唯一表情が大きく変わったのが、フロドが接待用の店をジョニーから聞いたとしゃべり、裏切り者だと確信した瞬間の表情。感情を押さえていた分、マイケルの衝撃が大きかったことを感じた。 フロドも良かったな、優しい小物っぷり、弟に指図される屈辱、人から尊敬されたい想いが伝わってきた。 この映画の特徴はやはり、親父との対比。 親父とマイケルの違いはやはり周囲からの信頼感があるかないかだろう。 人を信頼せずに何でも一人で抱え込んでしまうマイケルに対して親父の包容力と行動力。 立ち退きを迫られた婆さんの頼みまで聞いていたが、恐らくあれがマイケルなら、絶対に相手にはしないはず。 親父は婆さんを通して不動産屋までも取りこむのに成功している。 そんな親父が作ったファミリーを守りたいマイケル。 マイケルにはいい意味でドンの器ではないと感じた、才覚は親父以上なのかもしれないが。 敵を抹殺するだけだと語っていたが、抹殺していたのは敵だけではなく敵ではない兄貴・妻・信頼がおける仲間たちだった。 その果てにあった孤独、ラストのマイケルの視線には何があるのか。あの眼には全てを失った明日しか写らないだろう。 マイケルが語った衝撃の一言が「人は必ず殺せる」、やっぱりマイケルは感情が死んでしまったただの殺人マシーンだ。 減点材料としては、冗長すぎる点、ロスとのやり取り、公聴会とかは確かに必要なシーンだが少し間延びしている感じがするのと緊張感や緊迫感があってもいい所で少しそれらが感じられなかったところが気になった。
9点(2004-07-25 23:07:22)
6.  デュエリスト/決闘者 《ネタバレ》 
リドリー・スコットの初監督作品。 低予算と聞いていたが、驚くほど丁寧に深く作り込まれている。 男の生き様というものを描き込んだ作品。 特に意味がなくても、己の“誇り”のために戦い続ける男たちが熱い。 終生のライバル同士が戦う理由なんて特別要らないという潔さも男らしい。 諸葛孔明と司馬懿、アムロとシャア、信玄と謙信のような、出会えば戦わざるを得ないライバル関係が描かれている。 また、ライバルだからこそ、言葉を交わさなくても相手のことも理解できるのだろうか。友情とは完全に異なる微妙な関係が面白い。 ロシアにおける雪中でのやり取り、獄中のフェローを救うなどのエピソードも二人の関係を複雑かつ豊かにしている。  彼らの戦いが終わり、晴れているような雨が降っているような複雑な景色が彼らの心境を表しているように思われる。 生きているのか死んでいるのか分からないようなフェローの複雑な表情と上手く絡み合っている。 降っている雨が顔に掛かるフェローが、まぶしそうに朝日を眺めている。 朝日がデュベール、雨がフェローのような気もした。 “戦い”も男にとって必要なのかもしれないが、ラストでは自分の奥さんやブーツ職人の義父という家族にまでも目を向けられている。 壮絶な“戦い”を感じさせずに、奥さんと果物を見せて笑い合う姿にも男の生き様が込められているような気がした。 男の生き様や、男の誇り・プライドといった言葉では語れないものを、映画という形で語っていることが素晴らしい。 ましてやデビュー作でそれをやってのけることにリドリー・スコットの能力の高さ、才能の深さが窺われる。
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-23 21:51:11)
7.  ネットワーク 《ネタバレ》 
悲劇とも喜劇ともいえる作品。 本作のような社会派映画を独特かつパワフルな作品に仕上げたシドニー・ルメット監督はやはり素晴らしい監督だ。 視聴率に振り回されるテレビ関係者たち、テレビに振り回される視聴者たちを鋭く見事に描き出されている。 テレビによってムーブメントが形成されていく様は圧巻であり、ニュースも何もかもショー化していき、より過激になっていく様も恐ろしい。 いったん動き出した歯車は留まることを知らず、テレビという魔物が“怪物”を産み、“怪物”を産んだ当事者すらコントロールできなくなる。 そのような“怪物”を止める手段すらもメディアの道具にしてしまう辺りは“悪い冗談”としか思えないが、こういった一連の冗談は、もはや“現実”のものとなっているだろう。 カメラに映された悲劇的な事故や事件は、視聴者の注目を集め、繰り返しメディアで放送されたり、視聴率のために過激な“ヤラセ”や“煽り”が横行しているのも周知の事実である。 また、登場人物のほとんど全てが叫び、怒鳴りつけているのが印象的だ。 5人がアカデミー賞にノミネートされ、2人が受賞しているのは伊達ではない。 素晴らしい演技合戦が見物となっている。 個人的には、ピーター・フィンチが豹変して、完全にイってしまった演技が気に入った。 本作において、やや違和感があるのはホールデンとダナウェイの恋愛エピソードと思われるが、個人的にはこのエピソードは本作にとって必要不可欠なものであると思われる。 仕事に追われるあまり、恋愛を含めた“人間性”が欠如していることを端的に表しているエピソードだからである。 しかし、全体の流れから、やや浮いたような展開になってしまい、しっくりと来ないようにも感じられる。 この点に関しては、やや不満が残るところでもあり、上手くフィットするように調理ができていれば、より傑作として後世に語り継がれただろう。
[DVD(字幕)] 8点(2009-11-21 22:08:51)
8.  スター・トレック(1979) 《ネタバレ》 
このシリーズは映画もテレビも見たことないので、初見となった。 70年代のSFが面白いわけないだろうと思っていたが、意外と楽しめたというのが正直な感想。 冒頭以外には、敵の宇宙人も登場せず、銃を使って撃ち合うこともない。 ストーリーは哲学的な内容で溢れており、現代ではなかなかお目にかかれなくなった、ある意味で斬新かつ新鮮なSF作品と感じられた。 「スター・ウォーズ」のようなエンターテイメント性、「エイリアン」のような神秘性、「未知との遭遇」「2001年宇宙の旅」のようなテーマ性を兼ね備えた作品に仕上がっており、ユニークかつ深いと感じられる。 その“深さ”も、一般人が楽しむことのレベルであり、理解できない難解さではないということも好印象だ。 本作をみて「機械ですら創造主を知りたい」と願うのならば、「炭素ユニットである我々も当然創造主を知りたいと願うのではないか」というようなことを考えていた。 宗教的な見地からも深みや面白みを感じられる。 深く考えれば、「人間と機械との違い」「人間とは何か」「人類の進化」という点まで広がる。 機械とは異なり、人間は非論理的であり、感情的であり、愚かなのかもしれないが、そうだからこそ、色々と何かを想像・創造して、幸福に生きることができるのかもしれない。 エンタープライズ号のクルー同士の微妙な関係も面白い。 はっきりしたことは本作では何も描かれていないが、「過去に何かがあったのだろう」と想像力が膨らむような作りになっている。 カーク船長も完璧な人間ではなく、ある意味では不完全な船長だ。 “機械”ではないので、不完全であることは当然なのかもしれない。 ただ、なかなか始まらないのでDVDが壊れているのかと思ったくらいに映画がスタートしないのは驚き。 いよいよ始まっても、序盤のスローな展開は異常。 エンタープライズ号にはそれほど興味が全くないので、ただの宇宙船を延々と映されたシーンが続いた際(ファンにとっては最高のサービスだと思うが)には、「これは絶対に寝るな」と思ったが、序盤を乗り切れば、あっという間にこの世界観に引きずり込まされる。 宇宙の神秘というか、宇宙の奥深さを感じさせるようにもなっており、ミッション終了後にカーク船長が宇宙に旅立つ前から、無性に「冒険に行きたくなる」ようにもなっている。 ファンが多いのも納得といえるデキといえる。
[DVD(字幕)] 8点(2009-06-14 03:06:20)
9.  ロッキー 《ネタバレ》 
ストーリー自体はそれほど大したことないと思うけど、テーマソング、セリフ、有名なシーンによって、映画の中身以上に付加価値がついた伝説的な映画。負け犬同然だった主人公が、成功とか勝利といった華やかなものではないけれども、プライド、希望、夢をつかむというアメリカンドリームを見事に体現し、人々に多くの共感や希望、やる気を与えている。 この映画で負け犬だったのは、ロッキーだけではない。 エイドリアンの兄のポーリーやトレーナーのミッキーも同様に負け犬の仲間である。この映画の舞台になったフィラデルフィアの街全体も「負け犬」感が漂っている。 皆それぞれ負け犬かもしれないが、誰しも「負け犬」なんかになりたくない、チャンスさえあれば俺もきっと…という思いが皆から伝わってくる。 ちっぽけなジムで過去の栄光にすがって生きているミッキーも再びチャンスをつかみたく、引退を勧告したロッキーに対して頭を下げにいく。 ポーリーも金儲けがメインなわけではない、俺にもきっと何かできるはず、惨めな負け犬なんかじゃないと思い、色々と自分ができることを探したのだろう。ロッキーも彼らの根底にある想いは十分に分かるため、彼らに理解を示していく。現実に妥協している酒場の主人も含めて、街の人々もロッキーに自分を重ねて、自分の想いをロッキーに託しているようにも感じられた。勝利にこだわっているわけではなく、自分が「負け犬」ではないことを証明したいという純粋で、堅固な想いに惹かれる。ただ、リングに上がるだけで済む問題ではない。無敗の王者に対して逃げ出したくなる恐怖を抱えているのも現実的な描き方だ。その恐怖もエイドリアンへの一途な愛と、エイドリアンからの愛に支えられることによって、逃げ出さずに済んだのではないか。最後の絶叫を聞いても、彼の肉体・精神が彼女への愛によって、切れずに維持できたと感じられる。意外といいシーンは、子どもの頃の昔の写真と現在のボロボロになっている自分を見比べているところ。子どもの頃に描いた自分の将来と今の自分とのギャップに対して、憤りやあきらめにも似た表情がうかがい知る事ができる。こういう一瞬の演技で多くのバックグラウンドを語る演出はよい。
[DVD(字幕)] 8点(2006-12-31 00:25:42)
10.  マンハッタン
冒頭、アイザックが語るニューヨークについての想いが興味深い。 アレンはニューヨークを偶像化もしているし、ロマンティックで白と黒の世界としても描いているし、雑踏やせわしなさ、そして現代文化の腐敗の象徴等々としても描いていると感じる。 ニューヨーク、マンハッタンは見ようによっては確かにどのようにも見れると思う。 ニューヨークをどのように見るかは、映画の中で触れられていた主観の問題かもしれないが、アレンはこの映画を通して「永遠の都」に対する深い愛情を込めて送り出したと感じる。 これほど美しく描かれたニューヨークの映画はないだろう。 特に夜明け前、犬の散歩の際にアイザックとメリーが公園のベンチで語るシーンや、アイザックとトレイシーが馬車のようなもので回るシーンには目が眩む。 ニューヨークの美しさを強調しながらも、アレンが伝えたかったことは人間の不条理や矛盾じみた行為、感情と建前に揺れる人間模様を描いていると思う。 ニューヨークに住むインテリたちの不必要な問題を抱え込むような「頭」を使った愛し方に対して、揶揄を込めているのではないかと思う。 人間は「頭」で愛するのではない、「感情」で愛するのではないかということを感じた。 結婚をしているからとか、年齢が離れすぎているからとかを言い訳にごちゃごちゃと頭で考えすぎている。 もっとトレイシーのように本当の感情を放出すべきではないか。 登場人物の中で一番トレイシーが己の感情に忠実であり、また「人を信じなきゃ」という一言に誰よりも大人を感じさせた。 人間にとって、確かに「知」は必要なのかもしれないが、それ以上に必要なものを感じ取れる映画だ。 また、アレン流の笑いも随所に込められていて、元妻が書いた告白書の中身には笑えたなあ。 
8点(2005-03-12 19:37:49)
11.  アニー・ホール
観ている間中、ずっと笑いっぱなしだった。 笑うといってもバカらしい笑いというよりもセンスのあるレベルの高い笑いが含まれていると感じる。 そしてなによりもシニカルな笑いが良い。 笑いもさることながら、演出手法が凝っているのには驚かされる。 本当にルールのない不意打ち的な手法だ。 過去の自分の姿を見て、それについて二人または三人で語り合ったり、ベッドで二人でいるのに、それを冷静にまた面倒くさそうに見つめている心の内面を語るもう一人の魂のような自分がいたり、映画館で映画等に関して得意げに語る奴に対して本人をどこからか引っ張って来たり、 心の声をセリフとして語るだけでなく、それを字幕にするというアイディアは本当に凄すぎる。 アニメにしたり、二重分割した画面なども効果的な使い方だった。 この映画は本当に評価されるべき映画でしょう。 また、笑いや演出方法だけでなく内容も評価できる。 男と女が付き合う謎を、アルビーシンガーとアニーホールという全くタイプも性格も違う二人を見せることによって、明らかにしている気がした。 男も女も確かに「卵」を求めているんだろうな。 観ていて気付いたことがあったのだが、クモを殺して欲しいと頼まれた時の壁にアルビーがエビと格闘した時の写真が貼ってあるのでそれも見て欲しい。 そして「私を会員にするようなクラブには入りたくない」というのもなんとも面白いフレーズだった。
8点(2005-01-24 01:51:47)(良:1票)
12.  エイリアン
前見た時は相当の古臭さを感じたが、ディレクターズカット版では古臭さを全く微塵も感じさせない出来に驚いた。 そして閉塞的で息が詰まる重々しい気持ち悪さを感じさせる雰囲気がまた良い意味で素晴らしい。 あまり敵をはっきりと見せないという演出も冴えている。 またリドリースコットらしい暗闇と雨のような水滴が効果的に使われているのがいい雰囲気を出している。 エイリアンのデザインも良いのだが、最初に寄生された場所の異性人の宇宙船と内部のデザインは素晴らしい出来だと思う。 ラスト付近のたかが宇宙船に3度大爆発をさせるのがよく分からんが、人間関係において契約、命令、法律など中々面白い仕組みになっているのも特筆できる点だ。 敵が1匹に対し、7人(ロボット含む)中1人と猫が生還。有力キャラっぽい船長は3番目に死亡。 フェイスハガーは人に張りついて役目を終えたら、勝手に死ぬんだなあと改めて気づいた。 船長等をある場所に集めていたが、マザーもいないのにどうするつもりだったのだろうか。 最初の一匹目がマザーになる資格を得るのだろうか少しその部分が疑問として残った。
8点(2004-12-05 23:38:27)
13.  ディア・ハンター
何があっても自分を絶対に故郷に戻らせてほしいと頼むウォーケンのセリフとそれを実行したデニーロのオトコの友情が熱い。 田舎で仲間と馬鹿なことをやって過ごした延々と続く前半と戦争という狂気に巻き込まれる中盤、田舎の元の世界にはもう戻れなくなってしまい、馬鹿騒ぎも鹿狩りも出来なくなってしまった後半という創りは対比的でよりリアルで分かりやすい。 前半の普通の日常生活のくそ長さが計算でやっているのか偶然なのか分からないが、見終わった後に深く響く。 戦争というのがいかに人と人生に影響を与えて変えてしまうのか考えさせられる。 ロシアンルーレットを通して人間の命が賭け事として軽く扱われることによって、逆に命の重さを感じずにはいられない。
8点(2004-02-22 02:37:05)
14.  鬼畜 《ネタバレ》 
緒形拳と岩下志麻の熱演が、作品に深みと臨場感とリアルさを生んでいる。 もし下手な役者が演じたら、彼らに対して、これほどまで不快な気分を抱かないだろう。 観客の心に何とも言えない感情を与えているので、本作は評価されてもよい作品だ。 子どもの世話は一切行わないにも関わらず、身元を消すためにタグを切ることなどには熱心なお梅の姿はなかなかのものだ。 宗吉自身、幼少時代に虐げられていたので、そういう子どもの気持ちが分かるのではないだろうか。 それでもなおそういう行動に出なくてはいけないほど、追い詰められていたのは感情的に理解できるが、何か他に彼なりの途がなかったものかと思わざるを得ない。 生きていてホッとしたというようなセリフがあったと思うが、それだけが救いである。 子どもを持っている人、これから子どもを持つ人には特に見てもらいたい作品だ。 時代は全く違うが、描かれているテーマは普遍的なものである。 子どもは父親の苦労などを知っているのだろうか、父親を庇う姿は感動的でもある。 子どもは子どもながらに、色々と感じ取って考えているのかもしれない。
[DVD(邦画)] 7点(2010-12-28 23:31:02)(良:1票)
15.  大統領の陰謀 《ネタバレ》 
「ウォーターゲート事件」の詳細や、ニクソン大統領政権下の情勢等に疎いので、はっきりいって“何がなんだか分からない”“誰が誰だかよく分からない”という状態だったが、何らかのパワーのある作品ということはよく分かった。 それを支えているものは、“ジャーナリスト魂”と“報道の自由の精神”だろうか。 面白みには欠けるが、“電話取材”“インタビュー取材”“メモの重要性”“ネタに対する裏付けの根拠”等の取材の基本を忠実に描いているために、こういった精神がきちんと伝わってくるのではないか。 また、基本的にはもちろんジャーナリスト寄りだが、一方に片寄るわけではなくて、なるべく中立に描こうとしている点も好印象。 実際の映像を用いて、相手方の言い分や反論もきちんと描きこまれている。 さらに、映画らしい余計な展開もない点もなかなかの思い切った演出となっている。 サスペンスタッチで描くこともできただろうし、国家の陰謀を大げさに描くこともできたはずだ。 そういった手法を取らないことによって、“面白み”や“派手さ”はなくなってしまったかもしれないが、“真相を追い求めたいという姿”や“圧力等に負けない精神”を虚構ではなくてリアルに感じられる作品に仕上がっている。 単純な面白みには欠けるものの、“目に見えない圧力”は過剰には描けないもののきっちりと描かれているので、そういった面白みは感じられるものとなっている。 地下駐車場でのなんでもない物音、夜道を歩いている際のプレッシャー、情報提供者と話している際の周囲からの視線などの演出が上手い。 圧力に屈するのは簡単なことだが、圧力に対して抗うことの厳しさや、単純で地味な作業が報道を支え、その報道が世界を動かしているということの重みを感じさせる作品だ。 本作を見れば、“報道”に対する見方が少々変わるかもしれない。
[DVD(字幕)] 7点(2009-05-17 22:06:33)
16.  フレンチ・コネクション 《ネタバレ》 
一人の金回りのいいチンピラを尾行したことから始まり、その糸を手繰り寄せていくと、徐々にフレンチコネクションまで繋がっていく過程が、緻密にかつ見事に演出されている。 そのうえ、シェルニエとの緊張感ある尾行劇、殺し屋との壮絶なカーチェイスも加味すると、現代の同ジャンルの作品とも負けず劣らずの高水準にある作品であることは間違いない。だからといって、アカデミー賞作品賞に相応しい作品かどうかは判断が難しいところ。今の時代ではノミネートすら難しいだろう。 余計な説明を極力廃して、あまり本編のストーリーに関係なかったかもしれないが、警察官の麻薬取り締まりの仕事を赤裸々に描き、それが迫力あるために、映像によりリアリティが感じられる。しかし、本作は元警官のノンフィクションを映画化しただけにかなりリアリティを重視していると感じるのに、最後の誤射シーンはいかがなものかと思う。いくらなんでもFBIの捜査官を射殺してしまったら、ただじゃ済まないだろう。一方で、このシーンによって、FBIと地元警察の不仲の関係を表したとか、ポパイの性格(殺人に対する後ろめたさゼロ)や犯人逮捕への情熱を表したという見方もできるが、リアリティを無視して、多少やり過ぎた感が強すぎると思う。誤射を描きたいとしても重傷程度に留めた方がよかったかなと思う。 そして、あの誤射シーンの後に、ポパイは走っていき、一発の銃声が聞こえて、この映画は幕を閉じる。このシーンで、ポパイはシャルニエも殺したんだなと思ったら、その後のテロップでシャルニエは逃走したと書かれていた。確かに、一発の銃声の演出はカッコいいけど、シャルニエに逃げられたのならば自分だったら「銃声」は映画に流さないだろう。そもそも、あの場面でFBI捜査官を殺して、銃を撃つほど近くにいる最重要犯人を捕まえることができなかったのならば、警官としての資質が問われかねないだろう。FBI捜査官はフィクションに対して、逃走されたのはノンフィクションなので、バランスを欠いているという印象。だから、「誤射シーン」もしくは「ポパイが走っていくシーン(銃声なし)」でエンディングを迎えた方が自分としてはすっきりしたかなという気がした。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-31 00:28:34)
17.  ダーティハリー 《ネタバレ》 
ただのドンパチ映画かと思っていたら、「被疑者の人権」、「法律の壁」など結構ディープな素材を扱っていたのには驚いた。 「被疑者の人権擁護」といった好ましくない風潮の中で、被害者の人権はいったいどうするんだ、被害者を誰が護るのか、法律は被害者ではなく加害者のためにあるのか、という怒りや嘆きが込められていると思う。 そのようなテーマを掲げて、寡黙だが内心に怒りを抱えた全く新しいタイプのヒーローをイーストウッドが好演している。あの仕草、セリフに加えて、独特の雰囲気をかもし出している。陸橋での仁王立ちや、釣り少年を人質を取られた後の早撃ちなど、誰がみてもカッコいいと思うのではないか。 彼のマグナムも印象的だ。普通の銃が「法」の範囲に収まっているものならば、彼の所有する「マグナム」が象徴しているものが、「法を超越したチカラ」のようにも感じる。 「お前は考えているのだろう。この銃に弾が残っているのかどうか。」というセリフは、 犯罪者に対して、「法を超越したチカラ」が存在するのかどうかを問いているようにも聞こえてきた。冒頭の銀行強盗は、「法を超越したチカラ」があると思ったから、「法の裁き」を受けようと思い、スコルピオは「法を超越したチカラ」などはないと思ったから、「法を超越したチカラ」の裁きを受けることになったのではないか。 減点材料としては、ラスト付近のドンパチがやや間延びして緊張感を欠いている印象。あれだけメチャクチャ撃ち合いしていても、どちらの弾もかすりもしないのはあまり良くないだろう。お互いに銃には長けているのだから、何発かは体にかすって傷ついた方がより展開も引き締まるのではないか。 ラストに警察バッジを投げ捨てるのも、善良な市民を救えずに悪人を裁けないのならばこんなもの要らない、着けている意味はないということを改めて総括的に締めくくっているのもよいと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-31 00:27:04)
18.  ミッドナイト・エクスプレス(1978) 《ネタバレ》 
映画のタイトルが、なんといってもしびれる。「ミッドナイトエクスプレス」とは、受刑者たちで使われる隠語で「脱獄」を意味する言葉。この幻の列車に乗るのか、乗れるのか、それとも待ち続けるしかないのか…。そもそもこんな列車は幻想に過ぎず…、受刑者が、監獄という「絶望」の中で生き続けるためにすがりつく、単なる希望に過ぎないのだろうか。本作のタイトルの意味を知っただけで、かなりの儚さを感じさせる。 本作のような作品というのは、関係者に対して影響力が大きく、力をもった映画である。 アメリカ・トルコ間での受刑者の在り方を変えたというだけではなく、本作を観れば、誰しもヤクを密輸入しようとは思わないはずだろう。ヤクの密輸入がもはや軽い行為でないと分かるはずだ。政治だけでなく、海外へ渡航する一般市民までをも変えるだけの力を持つ映画という点で評価は高くなる。 また、犯罪が自分自身だけでなく、自分の周囲の関係者をも不幸に貶めることであることがきちんと描かれている点において、本作が他の犯罪を含めた犯罪への抑止力にもなるだろう。 本作のストーリーに関して、自業自得という意見をもつのも分からないではないが、本作の問題はその一言で済まされるものではない。犯罪者(加害者)の人権を過度に必死になって護ろうという動きには個人的には否定的であるが、本作では人間が人間として生きる権利さえ奪われていることが一番の問題であり、さらに、犯した犯罪に比して、下された不当な判決、不当な手続きによって拘禁され続けたという点にも問題がある。 スーザンとの再会シーンは、まさに衝撃である。人間としての本能を抑えきれないほどギリギリの精神状態になるまで、追い詰められているということがよく分かるシーン。やはり、人間を発狂させ、廃人に追い込む非人道的なやり方は認められるものではなく、自業自得を超えた世界である。 DVDの特典には、ビリー本人もちらっと出ていた。映画の監獄セットに対して、当時を思い出し、あのときの恐怖を思い出すといったナレーションがあったが、本作のどこまでが真実なのだろうか。しかし、日本でも近年(2002年ごろ)、中国でビラを配っただけで不当に1年半ほど拘禁された事件があったところだ。本作に描かれたことは、まだまだ過去の事件とは済まされないようだ。
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-08 02:16:00)(良:1票)
19.  追憶(1973) 《ネタバレ》 
好きなシーンは色々あるが、一番好きなシーンはケイティが演説しているフィルムをJJ達とたまたま観ていたときのハベルの顔だな。なんとも言い様のないモノ凄い良い表情をしていた。 あれを観て、ハリウッドの10人のためにワシントンに行ったケイティが以前と変わっていない又変わって欲しくないと思ったのではないか。 そのようにハベルは思い直して空港まで迎えにいくわけだが、その時の空港での喧嘩が二人に埋めようのない深い溝が生じて、二人の別れにとって決定的なものとなるわけで、映画のキモとなると思う。 「大切なのは人間だ」と主張するハベルと「主義こそ人間の糧」と主張するケイティ。 この根本の思想の違いこそ、別れの大きな理由となると思うのだが、ただ、このシーンだけでは二人の別れの理由としては、不充分というか、盛りあがりには欠ける気がする。 確かにハベルの浮気など別れにとって副次的なものもあるが、お互いに愛し合っていてもどうしても別れなければいけない決定的なもの。お互いをお互いに理解しようとしてもどうあっても理解できないもの。やり直そうやり直そうと努力しても埋まらない溝をもう少し盛りあがるカタチで描いて欲しかった。 この映画には、二人の再会から、大学シーン、一度目の別れ、ハリウッドでの生活、二人の別れ、そして再会シーンまでを描いている。一度目の別れと復縁する夜のシーン、再会シーンが極めて素晴らしいのだが、上記のどうしても別れなければならないシーンが心に触れないので勿体無いと思う。 個人的には、ケイティを赤狩り時代のハリウッドに閉じ込めておくことは、籠の中に鳥を閉じ込めておくようなものとハベルが感じて、ケイティのために別れを決意するという流れにしても良かった気がする。 DVDで鑑賞したのだが、削除されたシーンとしてケイティが20年前の自分に似た少女(大学のようなところで一人で声を張り上げて社会に訴えている少女)を見かけて涙を流すシーンがあった。 このシーンは、バーブラ自身も削除しないようにとシドニーに頼んだようだが、政治的色合いを薄めたいと考えたシドニーは削除することを決めたようだ。 このシーンも映画のキモになるべく大切なシーンだったと思う。このシーンがあればラストにおいて活動を続けているケイティの気持ちもはっきりと理解できる。
[DVD(字幕)] 7点(2005-05-21 17:30:16)(良:1票)
20.  イレイザーヘッド
観ている間、まるで鈍器でアタマを殴られ続けるような感じにさせてくれる映画。 ヘンリーだけでなく観客にとっても正に悪夢と言ってもよいかもしれない。 あまりに耐えられない悪夢なので、自分の妄想のなかで自分のアタマを消しゴムにして粉々に吹き飛ばしてみたくなる衝動もなんとか分からんでもな。 悲惨なオトコの現実逃避を描いた作品なのかもしれない。 そして途中でラジエーターの女性が歌った歌がこの映画を言い表したようなものでしょうか。 頭が変になることもなく、全て上手くいき、悩みなんてない世界、それが天国。 子どもを殺して、最後は自分を天国に行かせてしまったような感じがする。 リンチ以外に作ることは出来ない正にある意味では傑作と言って良い世界観をもった映画。モノクロもいい効果が出ている 個人的には「工場で何してるんだ?」「ただの工員です。」の後に全く動かなくなったオヤジとベッド脇に盛られた土に刺さった草のようなモノが特に気に入りました。 それにしてもあの赤ん坊は作り物としてもリアル過ぎる、特にあの眼の動きは説明することは難しい。 そしてあの口や舌の動き方はなんなんだろう、切ろうとしたチキンが足をばたつかせることの比ではなく説明困難だ。
7点(2004-11-14 04:31:48)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS