1. ロボッツ
普通! もちろん映像はキレイだし、面白いアイデアもある程度うかがえる。 でもロボットの世界なのに、人型ロボットや、行動も人型、アクションもある程度人間っぽい感じになってるので、もっと自由にできるんだからさらに驚くような発想があってもよかった。ロボットにしかできないことをもっとやってほしかった。ロボットじゃなくても、例えば虫とか宇宙人の世界に置き換えてもできることなんで、あんまり基板を活かせてないというか。 主人公や相棒のおとぼけキャラ、ほか悪役などもどこかで見た感じでいまいち。押しが弱い。意外に好感もてない。 お話も主人公が挫折して、後半逆転するっていうお決まりのパターンではあるけど、分かりきっていてもインパクトが薄い。ちょっとじれったい。少し時間も長く感じてしまう。 もちろん子供向けの軽い映画なので、多少の展開の不自然さやメッセージ性云々についてとやかく考えるのは無粋。「これはこうなってるんだな」って何も深読みせずただ面白い映像を流して見るだけで十分。ありきたり、何の罪もない映画です。 こういうCG系? のが好きで他のピクサーとかの映画は網羅してるなら見てもいいかもです。 [地上波(吹替)] 5点(2012-07-25 02:54:08) |
2. ウォーターワールド
けっこう面白いと思ったんですが……。 テーマもずっと海の上で、独特な構造の船とか世紀末的な感じとか好きです。主人公のちょいワルキャラも。序盤はかなり面白く仕上がってます。 まあ、ストーリー展開はベタベタの王道で、なんの害も罪もない安心ヒーローものですが、映画で見せたいのはストーリーとかメッセージじゃなくて「ウォーター・ワールド」の世界観とか雰囲気だと思うので、そしてそれが十分出せているので自分の評価は良いです。何より見てて飽きない。CGもあんまり使ってないのにファンタジー色がある。 確かに都合よく進みすぎ、お話にひねりも効いてない、主人公無双、対象年齢は低くアクションも普通ですが、海と空の形がない背景が新鮮で、テレビでやってたらチャンネルを変えずになんとなく見てしまう魅力があります。音楽も悪くないです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-23 03:35:04)(良:2票) |
3. リベリオン
《ネタバレ》 感情を抑制することによって、争いがなくなった近未来。感情を抑える薬を摂取しない人々は捕まって処刑されるという。その中で感情に芽生えた捜査官の活躍。 感情表現を喚起させる芸術や音楽の類は徹底的に排他されて、機械的な世界。 アクションは後半なかなかすごいけど前半はだれる。あんまり動かない。 ジャンルはアクションっぽいので、あんまりメッセージ性のある深いお話はいらなかったかも。無感動な人々と、独裁する社会の世界観はしっかり作られてておもしろかったけど、カッコイイ映像を期待してたので。無感情な主人公がだんだん生き生きしてきたり、それがバレないようにするのも見所あった。あと子どもが実は良いやつやったってのも嬉しかった。 独特の格闘術はまあまあってところ……。 ラストの暴れまくるところは主人公無双で爽快でした。 しかし、直接的な描写はなかったけど生きたまま焼き殺すのはちょっと嫌かな。 その殺されるおばさんも、もっと魅力ある若くてきれいな女優にすればいいのに。 主人公やら、その他主要キャラの雰囲気はみんなクールに徹しててよかった。最後はちょっとあっけないかも。平山夢明の短編小説『オペラントの肖像』に似てる。というか元ネタのような気がする。 なかなか悪くない映画でしたが、他人に勧めるほどでもないので6点です。 [地上波(字幕)] 6点(2012-07-18 20:31:27)(良:1票) |
4. ファイナル・デッドブリッジ
《ネタバレ》 どういうシリーズか理解してたら期待通りで非常に面白い映画。 90分と短いし、内容も薄いので深く考えずに友達とワイワイ見れます。迫力ある映像もあるし。特に最初の橋の予知の場面はすごかった。 死に様もどんなのかわくわくする。余計なシーンもなかったと思います。 死亡フラグと思ってたのが違ったり、直前でセーフ、と思いきやいきなり死んだりしてドキドキした。 全員死亡はちょっとヤな感じですが。予知のビジョンで生き残ってた女性も死ぬのはどーして? 死に方もみんな意外とあっさりしてた。とにかく人が死ぬ内容なんだから最後は誰か生き残ってハッピーエンドにすればいいのに。 1につながるラストは悪くなかった。エンディングスタッフロールの、ハプニング集みたいに流れる、シリーズの死に様集は笑えた。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-18 15:55:00) |
5. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 なかなか良かったけど、高校生のやりとり(馴れ合い)がベッタベタ。爽快さを押し出してはいるけど、ムズムズするというか腹が立つというか。 タイムリープ能力を得た活発系女子高生が、最初は能力を使って遊びまくるけど、だんだん問題が出てきて、最終的にはタイムリープ能力についても原因が分かって意外な人物がキーパーソンだった……みたいな。というか原作をかなりアレンジして脚色が過ぎるので、もっと短くまとめたらいいのに、と思う。魔女先生とか、サブキャラの恋とか蛇足が多い。 前半はしょうもない色恋沙汰とか、タイムスリップでワイワイやってて、後半のストーリー展開でぐっと面白さが出てくるので、原作の内容知ってたら面白さは半減します。でもオリジナルの中身もあってちょっと良かった。全体的には少しややこしい。 ちょっと声優に難あり? 主人公の一部のセリフとか泣き声とか少し聞いてられない部分があった。お風呂シーンや男二人から告られまくるのも狙ってる感じがして見ていて嫌だった。 画風も淡白で、夏のさわやか青春系というのは見る前から分かっていたので、見るまでがけっこう迷ったけど、いざ見ると期待していたよりは良かった、って感じです。若い人にはいいんじゃないですか? サマーウォーズの方が自分は良かったです。 [地上波(邦画)] 6点(2012-07-18 15:36:29) |
6. ソウ
まさにラストの衝撃は圧巻。 そして、「やあ、○○○○、私はゲームがしたい」の語り口調や、ゲームの内容は、今までありそうでなかった、誰もが少しは持つ残虐な心を露骨に押し出している。ただ単に拷問しまくる残虐映画とは一線を画す。シチュエーション・ホラー? というのか、そういう新しいジャンルの確立だと思う。全7作品までダラダラと引っぱるのも分かる。世界観が気に入った人はずっと見ちゃうと思う。 何よりも、深く感動した……。 命を大切にするジグソウの考え方に深く共感し、命の重みについて考えない人間はまさに、生きるに値しないと思った……。 レンタルビデオ屋も、この映画をホラーのコーナーでなく、感動もの・ヒューマンドラマのコーナーに置くべきではないか……。 [DVD(字幕)] 9点(2012-07-14 18:38:17) |
7. ブルース・ブラザース
《ネタバレ》 とにかくセンスのある映画。 ドタバタコメディっぽいけど、本質はそうじゃない。 音楽の素晴らしさを……とまで仰々しいテーマでもないけど、そう感じさせる内容。 様々な音楽界巨匠のゲスト出演はオマケ程度に楽しめる。 主役の2人の立ち振る舞い、始終ダーティに徹した雰囲気、黒ずくめに帽子とサングラスは誰にも真似できないと思う。 オープニングのパトカーでの出迎えから、「気にいらねえ」と橋を飛び越えたり、孤児院で机を引き寄せたりする些細なシーン、教会で神の啓示を受けるところ、ボロイモーテル、メンバーの勧誘での無茶、レイ・チャールズの楽器店での一件や、初めての部隊、ナチスや他バンドや警察との追いかけあい、ホールでの演奏、最後の逃亡から税務署に至るまで、どこをとっても一挙手一投足にセンスがある。 特に、クールなジェイクがサングラスを取って女に命乞いするところとか見所。 「ローハイド」を歌ってる途中にムチを取るところなんかも自由奔放というか、アドリブがきいてる気が好きです。 古い映画なのに、街やパトカーも壊しまくってこんなことしていいのか、と笑いました。信号無視程度の2人の追跡に軍隊まで出動するのは壮大なボケやと思います。 基本、コメディとかミュージカルですが、音楽やバンドの魅力に溢れています。 そんなバカな……ってところも多いですが、きっちりしたサスペンスものならともかく、こういう映画はご都合主義もハメを外した感じもOKだと思います。 警察に捕まっても懲りずに刑務所内で監獄ロック、はとても良いエンディング。 音楽に携わってる人なら、見るべきだとも思います。 真面目で、映画をショーとして見れない人には向いてないかもしれませんね。 [DVD(字幕)] 9点(2012-07-14 18:18:21)(良:1票) |
8. ホステージ
《ネタバレ》 あんまり面白くなかった。 人質をとった犯罪者と交渉する警察署長の主人公が、今度は自分の妻子を人質にとられながらも事件も解決する……みたいな? ブルース・ウィリスより子役とか悪役が引き立ってて多少ドキドキした。 子役が縛られた縄ほどいて電話して活躍するのは、どっかで観たようなかんじ。 後半の、悪役が家に火をつけてFBIと戦うシーンが面白かった。 でも、全体的に中途半端な印象です。 悪役の異常さとか、主人公の葛藤とか設定も、一応はまとまってるけど全然掘り下げてないのでのめりこめない。偶然も多くて都合いいところも多々あり。 あと、ストーリーがけっこう複雑。真剣に見てたけど分かんない場面がけっこうある。 ブルース・ウィリスは感情に任せて無茶やってるあの感じ。 最後はみんなあっけない。悪い奴は全員死んで、主人公や家族は一人も死なないハッピーエンド。えぐいシーンもないので日曜洋画劇場等には受けがいいんじゃないですか。 でも言うほどひどくもなかったけど。 [地上波(字幕)] 4点(2012-07-14 17:11:43) |
9. 彼岸島
《ネタバレ》 つまんなかったです。原作とはかなり違うし、原作を知らずに見ても余計な部分が多いと思う。最初のケンカのシーンからしてチープ、島に行くまでもだらだらしてるし、CG使ってると思えば、特撮並みの意味のない爆発。2時間は長い、しんどい。 原作の気持ち悪い怪物とかえげつないシーンが全然なくて、人物描写とか立ち振る舞いだけ似せられても。登場人物も、原作に出てたから出しましたみたいな感じで、大事な部分をカットしてるなら人物削れよ! と思う。意味のない数合わせの仲間、師匠もいらんし。目隠し特訓の場面なんかぜったいいらんて! 葉っぱをきれいに斬るCG使うなら姫とか出してくれよ! そんなお金かけてるところがあれば、学芸会レベルの演技もあり。くさすぎるセリフを不自然に言いまくり。原作との兼ね合いで迷って迷って2時間に詰め込んだよ! みたいな。強すぎる雅も無理やり倒したし。 なんか、お金の無駄遣いというか、もっとうまくできたハズなのに、もったいない映画です。作った人、センスも才能もなさすぎ……。彼岸島めっちゃ好きな人に同じ製作費渡して作らせたほうがいいやろ。(と思って監督見たら韓国の人でした。それでオープニングに韓国語出てたのか。原作者よく許可出したな) でもまあ、友達に「彼岸島の映画観たよ、ひどかった」と言える経験ができたので、それで点を入れたいです。 あと、原作は知らないほうが若干楽しめると思います。 [DVD(邦画)] 2点(2011-09-28 14:10:07) |
10. サマーウォーズ
《ネタバレ》 映像が綺麗でした。仮想空間上の世界では「なんでもあり」なんで、製作者のアイデアとセンスがまるまる活かされていました。バトルシーンや画面が様々に転換する場面ではおもしろくて目を奪われましたが、「なんでもあり」なんだからもっと常識を破ったいろんな事ができそうな気もしました。 現実世界では家族や田舎の雰囲気、好きでした。主人公や女の子も青春! 夏!! って感じで。なんだかよくわからないまま世界を巻き込むスケールにするのも悪くないと思いました。数学の天才、高性能のAIを作った人、スーパーコンピュータや巨大電源、日本に影響を及ぼせるおばあちゃん、花札の達人がひとところに集まる偶然も出来すぎですが、まあいいかな……。おばあちゃんもタイミングよく急に死んだり……まあしゃあないか。後で考えると変ですが見てるときは気にならなかったです。 物語の展開は良くも悪くも期待通りの王道でしたが、やっぱり世界中が味方してくれるシーンは良い感じ。花札のルールは知らないんで、よくわからないながらも雰囲気でカッコイイとか思ってました。というか基本、仮想空間では何もかもカッコイイです。でも花札じゃなくてもっとルール分かるゲームにしてほしかった。 逆に現実では空気を大切にしてたというか。でも最後の暗算で問題を解くあたりとかはカッコイイ画面効果使ってほしかった。 サマーウォーズってタイトルもよく分かんないです。しっくりこないし。タイトルつけにくい映画やけど、もっと何かあったと思う。 でもまあ、退屈せずに見れました。 [DVD(邦画)] 7点(2011-09-04 18:23:08)(良:1票) |
11. トイ・ストーリー3
《ネタバレ》 ものすごく良かったです。 最初から最後までまったく退屈せずに見れました。映像もすごく綺麗。 焼却炉のシーンはほんともうダメだと思った。 笑いあり涙ありアクションありでほんと最高! トイストーリーおなじみの行動作戦もドキドキして観れた。 ラストは泣かせるシーンでもないのに突然うるっときたり、世界観が完成してて素晴らしいです。 すごく多いキャラクターが、全て引き立ってるのもすごい。やっぱり主役のウッディとバズのキャラが最高! あと個人的に、サニーサイド幼稚園を心配するウッディに恐竜が言う「いいところに決まってるよ。だってほら、ドアに虹の絵が描いてあるよ!」ってのがかなりイイと思いました。 ボーがいなくなってたり、バズが正気に戻るきっかけが無理やりっぽかったですが、まあ気にならないです。 1人よりも多人数で見ると楽しめます。ハートフルな中にも観る人それぞれ個人の心に触れるメッセージがありました。自分も昔、大事にしてた猫のガーフィールドの人形があったのに無くしてしまってそれを忘れてて、切なくなりました。ものを大切にしようと思いました。 [DVD(吹替)] 9点(2011-09-03 23:04:01) |
12. シャーク・テイル
《ネタバレ》 まあまあでした。ドリームワークスなんで、ストーリーは予想通りの王道。主人公の挫折や仲間や恋人とのいろいろがあって、悪者をやっつける、で、ハッピーエンド。悪者のサメたちも全然悪くなくて、家族思いのイイ奴らなんですが。だからやっつけるというよりは軽いおしおきみたいな感じでした。もちろんハッピーエンドですが、なにもかも丸く収まりすぎて、ハッピーすぎな終わりでした。 魚の描写は確かに変ですがあんまり気にならかったです。主人公・ヒロインの性格や行動は好感が持てました。というか、キャラクターは全て良かったです。 シリアスな要素はほとんどなし、コメディー寄り・友情あり恋愛あり・子供向けです。全て海の情景なので、映像もキレイでした。 [DVD(吹替)] 6点(2011-09-03 00:03:39) |
13. ブラック・ウォーター
《ネタバレ》 密林マングローブの川でワニワニパニック。 登場人物が少なく(4人?)、わりと早いタイミングで1人目が襲われたのが良かったです。B級パニック映画に、変なストーリー性はいらないですから。 ただ、その後がぐだぐだしててつまらなかった。木に登ってワニを恐れながらあれこれ考える時間が長かった。肝心の巨大ワニの登場も後になってからだったので、随分待たされた。長さは90分ぐらいだけれど、もっと削ってもいいと思いました。ワニの登場回数、時間も少ないです。一回出てきてワー! しばらくおいてワー! みたいな。予算の関係か。まーその分、襲われたり戦ったりするところは迫力あってよかったですが。倒し方はあっけなかったけど。 終わり方も良かった。ワニを倒して1人ボートで漕ぎ出す主人公、後ろでパチャっと水音があって、「でもまだワニはいる、かも」みたいな感じにしつつエンディング。 [DVD(吹替)] 4点(2011-09-02 23:49:37) |
14. プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂
《ネタバレ》 まあまあ良かったです。主人公の顔が完璧なディズニー顔だった。 殺し屋や小悪党など、キャラクターがみんなよかった。アクションは意外と少なかった。時間を巻き戻すシーンや最後の戦いの場面が良かった、映画館で見たかった。 ストーリーもほとんど意味なし。最後はご都合主義で無理やりハッピーエンド。なんで一番都合のいい時間に戻るのか。これをすれば世界が滅ぶって言ってたことをそのままやっといて、ものすごく良い展開になった。 もっとアクションなりCGなりを増やしてほしかった。ストーリーなんて誰も期待してないのに、なぜちょっとこだわった感じを見せるのか。蛇足。そして、2時間は少し長い。何も考えずに観て楽しむ娯楽映画なんだから、90分でいいのに。 それでも6点。お金かけて世界観出してたし、観ててつまんなくはなかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-22 15:48:45)(良:1票) |
15. ハサミ男
《ネタバレ》 原作読んでません。 つまらない。2004年の映画なのに古くさい感じ出しすぎ。狙ってやってるのだろーけど、スベってる。 あと、俳優陣が全員(全員です!)演技ヘタ。セリフ棒読みしすぎ。トヨエツなんか、キャラ作りもなにもなく、ブツブツしょうもないこと言うトヨエツのまんま。本人役かと思った。 オチと言うか、謎にはなかなか気づかなかったけど。声が変わるシーンだけびっくりしておもしろいと思った。 それにしてもこの二重人格ってわかる最大の山場を超えてから何十分もだらだらして終わらず、めんどかった。殺人犯やのに無理やりハッピーエンドにしようとしてるし……。 トヨエツが飛び降り自殺する回想シーンは爆笑してしまった。トヨエツのうしろ姿が動かず、景色が迫ってくることで飛び降りを表現。他に表現方法思いつかなかったのか。 とにかく、カメラ回しもセリフも「監督の独特の世界観」を狙いすぎてて、それが全部つまんなくて白けさせる。始終流れてるサックスの音色も暗くて意味不明、不快。製作費も全然かかってないと思う。 [DVD(邦画)] 3点(2011-08-22 15:37:36) |
16. ワナオトコ
《ネタバレ》 ソウ4~6の脚本家の映画ということで観ました。 たしかに雰囲気あっておもしろかったです。けっこう緊迫してたし。 90分の映画だけど、(悪い意味じゃないけど)メチャクチャ長く感じた。90分ならもう終わりやろ~と思ってると、ワナオトコがしぶとくてしぶとくて……。 基本、家じゅうに仕掛けられたトラップと、捕まえられた人が拷問されてる映画です。あんまり斬新な罠はなかったです。ワイヤーとか、カミソリとか、釣り針……地味なのばっかり。今までなかったところに罠が増えてるのはおもしろかったですが。 主人公好感もてるのに、最後はサイコ殺人鬼ワナオトコの勝ちでびっくり。そこはぜんぜんスッキリしなかった。悪役は倒して終わってくれよ! 一番残念なのは、やっぱりタイトルの『ワナオトコ』だと思います。原題が『ザ・コレクター』なんですけど、『ワナオトコ』なんて思いっきりB級っぽいタイトルの映画なんか、全然観る気がしないでしょ。邦題つけたやつ、センスなさすぎ……。たしかに中身も、B級っぽいところとか、意味分からんところはけっこうありましたが、退屈せずに観れたので、そんなに悪いわけではない。なのに、タイトルで損してると思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-03 22:04:37) |
17. パラノーマル・アクティビティ
《ネタバレ》 すごい低予算(150万円)で大成功した映画らしいですね。たしかに、登場人物わずか4人で、場所も1つだけで退屈せず観れたのはスゴイ。製作費もCGも有名俳優も使いまくったわりに大して売れない、中身もない映画には見習ってほしいもんです。 しかしストーリーはとんどないです。ラストも普通。 結局正体はなんだったのか? とか、この後どうなるの? とか、話の筋が気になる人はつまらなく感じるかもです。 それでも、ビデオによるエスカレートしていく恐怖の見せ方は素晴らしいし、時間も90分くらいなので無駄なくサクっと観れます。 コックリさんみたいなヤツとか、屋根裏の写真とかあからさまで良くなかったけど、就寝時の固定カメラ撮影はどれも緊張して観れた。長時間立ちっぱなしはぞくっとしました。 最後まで恐怖の正体が見える形で現れないのもいいですね。プレデターみたいなヤツが出てきたら興ざめです。日本的な、幽霊的な怖さもちょっとあるし、ドーン! っていう音だけのしょうもない脅かしもほとんどないしイイです。見る人を怖がせようと色んな好ましい工夫がされてあります。 稲川淳二の同時解説は笑えます。後半からもう言うことなくなって黙ってるんですよ。「コワイですねー」ばっかりだし。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-18 19:46:51) |
18. エスター
《ネタバレ》 まあまあでした。オチは楳図かずおの漫画にありそうな感じ。 エスターちゃんの演技はすごく良かったけど、こっちまでその悪い子役っぷりにムカついてきました。母親と視聴者を苛立たせる数々の行為、やりすぎ。 あと2時間は長いです。たいした変化があるわけでもないし、エスターちゃんの正体が明らかになっていくだけでそんな引っ張らなくてもいいと思いました。 ただ父親が正体に気づいてからの変貌っぷりからはドキドキして楽しく観させていただきました。 二人の子役もよかったです。耳の聞こえない娘は応援したくなるけど、息子は別にいらなかったかな。 一番えぐかったのは、やっぱり自分で自分の腕を万力で折るシーンですね。痛すぎる。 エンディングは別に収録されていた方がよかった。 雪のある静かな世界観はよかった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-12-18 19:26:47) |
19. VERSUS/ヴァーサス
《ネタバレ》 予告編を見て、雰囲気良さそうと思って見たら面白かったです。 若干、イメージとは違ってわざとらしさ・狙った感が満載の映画でした。台詞まわしも全員カッコつけまくり。多分演技が入りすぎてヘタっぽくなってるだけだと思いますが、そんな不自然な感じも好きなので楽しめました。舞台作品だったらさらにおもしろいんじゃないでしょうか。 素手で弾丸をつかんだり、シャカシャカ効果音つけて動き回るゾンビがいたりと、なんだか子供の妄想が全力で使われてて、ダサいけど好き。戦う前に必ず女を気絶させたりもいいなと思った。 後半の2人のバトルアクションは良くて激しくて何度か見返しました。喋りはみんな棒読みだけど、たたずまいは上手い。主役と悪役が渋い。 ただ、ギャグシーンは全然面白くないし、必殺処刑コップは蛇足・いらない。あっけないし。 ゾンビもどうかな、みんな頭悪いし動き遅いし、すぐ撃たれて倒れるし。たくさん殺しまくってるのはいいけど、みんな身体に穴あいたり爆裂したり。小道具の刀などもしょぼい。ずっと森の中も疲れる。 1番ひどかったのはヒロイン。まったく魅力ないしブサイク。 それなのに時たまどや顔したり、主人公に「俺の女に手を出すんじゃねえ!」って言われてニッコリしたときは爆笑してしまいました。サングラスかけようとした主人公に対する反応にはブチ切れそうになりましたが。 何を考えてああいうヒロインにしたのか。カワイイ系の女子高生とかにした方が良かったのに。とにかく悪いけどブスすぎる。最後までアップも多くて、ほんとにこれだけは酷い。 他の女性出演者も綺麗な人いないし、男キャストは面白いのに……ほんとにわけがわかりません。 突っ込みどころたくさんある荒削りだけど、なんかカッコイイ映画でした。2時間も長く感じなかったです。 エンディングも良かった。音楽も要所要所で入ってきて雰囲気出してたし。 自分はこういうのが大好きですが、とても人に勧められたもんじゃないです。 [DVD(邦画)] 8点(2010-06-09 23:33:03) |
20. 乱歩地獄
《ネタバレ》 パッケージの雰囲気に惹かれて、また江戸川乱歩もちょっと読んだことあるのでレンタルして見たけど、全然おもしろくなかった!ひどすぎ。 まず、話も原作と全然違うし、内容もめちゃくちゃになってる。どうして明智探偵とか二十面相が出てくる? 4話バラバラにやってるのもなんでかな、どっかでつなげるとかもなく。浅野さんは好きでも嫌いでもなくて、見た後も同じでした。 最初の話は意味不明。無音にして面白い趣向アピールされても。激しい動きや場面展開で無音なら分かるけど、もともと静かな場面で音消されても困る。それなら本で読む。 『鏡地獄』も知ってる話だから期待してたのに事件風になってるし。 『芋虫』も話変えて、無理やり明智探偵(浅野さん)出して。 『蟲』はちょっと見れたかも。多分原作とまったく違うと思いますけど。でもパンツ一丁はしょうもなかった。勢いよく脱いだんなら全裸になれよ。明らかに全裸になりたくないからパンツ一枚残してますよね。演出面でパンツの方がいいとかじゃなくて。 ずっと浅野忠信で押してるんだから、最後にそんな心意気だと冷めます。 これって全部映画にする必要あるかなあ、舞台でもできると思うし、世にも奇妙な物語みたいなオムニバスドラマでもできる。見てる人に不親切でちんぷんかんぷんな自己満足の映画。 そんなんでエンドロールの最初に「原作 江戸川乱歩」って責任丸投げでびっくり、江戸川乱歩も迷惑だと思いますよ、「そんな話書いた覚えはない」って。 [DVD(邦画)] 2点(2010-01-29 14:56:06) |