1. I am Sam アイ・アム・サム
最初にはっきりというと、登場人物の設定に腹が立った。なんか「ダンサー・イン・ザ・ダーク」をパクったみたいで。それはどうでもいいのだが、問題はその次。主人公・サムが敏腕弁護士と共に娘(ルーシー)を取り戻す戦いがこの映画のストーリーらしいが、彼の考えに僕は全く共感できない。娘を自分の所有物とみなしてるように思えたため、観ていくうちに気持ち悪くなった。演技が上手い下手以前の話。だから、点数もそう高くありません。 4点(2003-01-11 18:56:49) |
2. ピアニスト
2001年のカンヌでグランプリ・主演男優・主演女優の3冠を獲った話題作と言うことで、さっそくビデオを借りてきて観ました。映画が始まって30分前後のところで、エロいシーンが出てきたので、思わず「げっ!!」って言ってしまいました(笑)。‘R-15指定’ってパッケージに書かれてたけど、もうこの時点で納得できましたね(笑)。でも、トイレで2人っきりになった時、「おっ!?」といい感じになって、その先はもう完璧でした。主人公のエリカは、歪んだ性格というよりは狂人と考えた方がいいかもしれません。恋愛表現が完全に下手ですし。でも、もう1人の彼に対しては、「よくこの女を受け入れるなあ」って感心しましたね。ただ、マイナス点も2つあります。1つは、なんでエリカがピアニストになれなかったのかが分からなかった点。これは時間を割いてもう少し詳しく説明してもよかった。もう1つは、どうして教え子の右手をケガさせたのか。左手の練習をするのなら、「今日から左手だけで練習しなさい」って言ってもよかったはずなんだけどなあ。 8点(2002-12-25 22:08:07) |
3. 鬼が来た!
イチオシの映画。10点満点にしてもいいくらいですけど、濫発を避けるといった意味合いで、少し控えめに9点にしました。序盤で日本軍のマーチがかかるシーンでは、おもわず笑ってしまいました。本当は笑っちゃいけないのに、なぜだろうか。いまでも不思議だ(笑)。それと、香川照之っていう人の演技力はスゴイ!とにかく迫力がありました。上司に掛け合った直後に、同じ日本兵が花屋を蹴ったり殴ったりしたけど、別にどうってことはなかった。昔は体罰もありだっただろうし、日本の上下関係というのはこういうものだから。日本軍そのものの描き方も上手かった。チアン・ウェンは親日家だと観る前に知ったけど、よく描けたなあって感心しましたね。花屋が農民を殺害したシーンも、「すげーっ!!」って思ったけど、同時に「いいな~」って感服もしました。加えて、締めもめちゃくちゃいい。あそこだけカラーにすることで、観ているこちらに衝撃を与えるようで。だから、日本・中国という国境枠的な次元の低い戦争話ではなく、タイトル通り 人間の心の‘鬼’を描いた話ですね。 9点(2002-12-25 22:06:02)(良:1票) |
4. マジェスティック(2001)
ある方が好きだと言っていた映画ですが、全然わからんかった。一言で述べると、「ヒドイ映画」。思わずその人に、「どこがよかったの?」って質問したくなったくらい(笑)。で、なんでダメなのかというと、まず最初に町の老人が、「やっぱりルークだ」って言ってたけど、それなら特徴くらいもう少し詳しく言ってほしいわ。これだけじゃ納得できないし、「アホかっ!」って言いたなってくる。何の問題もなく話を進めてるけど、僕にしたら相当無理がありますよ。ピーターもピーター。どうしてルークとして町の人々と同化したいのか。その理由も出てこないから、全然ついていけない。同化するにしても、あまりに虫が良すぎやしないか?それに、ピーターの記憶が戻るのにも、唐突過ぎます。普通は、自分の脚本を見ただけじゃ戻りませんよ。これがありなら、記憶喪失になった作家が、自分のベストセラー小説を読んで蘇るのと同じ理屈になってしまいます。卑怯にも程がある。まあ、町長が彼を疑ってるシーンには上手いものがありましたけど。なかなか鋭いな、この人 ってね。でも、結局、僕にとってはこの2時間30分は拷問やった。明確なメッセージもなかったし、全く訳のわからない映画でした。採点は、この時は「鬼が来た」を見た直後だった分もあるため、★3つ。本当なら2点ですけど、その人が勧めてたってことで、おまけで1点加算(笑)。これでもかなり甘い方ですけどね。 3点(2002-12-25 22:04:09)(良:1票) |
5. 永遠と一日
カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲ったというあまりにも理不尽な理由で観るのを決めた映画ですが、これがすっごくよかった。人生最後の一日を迎え その日をアルバニア系の難民の子供と過ごした主人公は、それらを通じて奥さんの愛というものに気付く。ピアノの曲とゆっくり動くシーンが、主人公にとっての最後の‘時間’をより鮮明に浮かび上がらせているのもまたいいですね。所々で挿入される奥さんとの回想シーンも、素晴らしい。主人公は、最初は奥さんにそっけない態度をとってたけど、徐々に愛するようになる。そして、最後はそれが永遠と続く。なんか、僕はこの主人公に共感が持てるなあ。とにかく、これは他人にも観るのを勧めたいほど非常に素晴らしい映画です。滅多に感動しない僕が感動してしまいましたから。 10点(2002-09-17 12:06:07) |
6. アルマゲドン(1998)
ただ「アメリカ最高!」といいたいだけの映画で、ストレスがたまる一方でした。これは「パール・ハーバー」にもあてはまりますが。ヨーロッパ人ならともかく、日本人がこんなD級映画を絶賛するなんて、僕には信じられない。というより、同じ日本人として恥ずかしい。この映画を見た後、「今後 マイケル・ベイ監督の映画は絶対に見ない!!」と心に決めました。 2点(2002-07-12 11:11:38) |
7. レオン/完全版
レオン自身の生き方は不器用だけど、そこにえらい惹かれる。アクションシーンもかっこ良かったし、最後に鉢から植物を土に移し変えたシーンは泣いてしまいました。多分 リュック・ベッソン監督の作品では、これが1番いいです。 9点(2002-07-09 18:55:03) |
8. 処刑人
見ていてすっきりしました。ハリウッドの腐ったアクション映画とは大違い。特に、最後のあの法廷での処刑シーンは、今でも脳裏に灼き付いており、僕の好きなシーンの1つです。ただ、「これ、すげーな(笑)」という印象が強すぎるが故、10点でなく8点にしました。それでも、僕は満足した映画ですが。 8点(2002-07-08 00:55:03) |
9. ライフ・イズ・ビューティフル
10年に1本の名作映画!息子のジョズエに嘘をついてでも家族を守り抜いたグイドに感動しました!笑ってしまった部分も多かったところも、イタリア映画らしくていいですね。 10点(2002-07-08 00:47:11) |
10. ドリヴン
いちいちビデオを借りてきて見た私が愚か者だった。もうこの映画はホンマひどかった。最初の設定(スランプになったルーキーを復調させるために、元レーサーを呼び戻すところ)の時点でもうおかしいし、逆走シーンもむちゃくちゃ嫌やった。加えて、最後のところで2人が協力してルーキーが優勝しようとしてるシーンもあったが、ジャンルを問わず現実のレースではあんなのはまずありえへん。スタローンはセナに捧げてると言ってるが、こんな物は到底彼に捧げているとは程遠い内容だ。おかんは絶賛してたけど、僕は見ていて腹が立ったわ。ホンマ。 0点(2002-05-13 01:19:44)(良:2票) |
11. ダンサー・イン・ザ・ダーク
この映画は監督の言う通り 好き嫌いがはっきり分かれますね。僕は今まで見た映画のベスト5に入るほど好きでしたけど(笑)。(100点満点に換算すると、98点)とにかくミュージカルシーンの見せ方がもの凄く良かったし、ビョークの歌声もむちゃくちゃ素晴らしかった。そしてなにより、この映画は締めくくりがいい。端的に言うと、セルマはもうすぐ処刑されるのを分かっているのだが、それでも息子への無償の愛を貫き続け、そして刑が執行された。ここが凄く良かった。現実を直視しているようで。ただ、マイナス点も2つあります。1つは、オープニングでず~っと音楽だけが流れてくるところ。あれは何が言いたいのかよく分からなかった(笑)。もう1つは、時間が長かった。この2箇所がマイナスです。でも、それ意外はみんな良かった。ホントに。見た後で、久々に心の底から「素晴らしい!」と言いたくなったほどだもの。僕は基本的にハッピーエンドの映画は嫌いなので、むしろこういった映画の方が好きです。現にこの映画はDVDで4回も見てますし(笑)。ただ、これは昼間に見るべき映画ですね。いちいち夜にこれを見たら、翌日 気が重くなりますよ(笑)。まあ 結果がどうであれ、昼間に時間があるなら一度はこの映画を見るのをオススメします。下手なハリウッド映画よりかは格段と上ですから。 10点(2002-05-13 00:57:22) |