181. 赤ちゃん教育
キャサリン・ヘプバーンの自己中な思考回路に脱帽。彼女に振り回されてたじたじなケイリー・グラントがなんとも不憫だけれど、自分からトラブルを招いている部分もあるので、きっと「いやだ、いやだ」といいながらトラブル好きな人間なんでしょう。とにかくこの映画、キャサリン・ヘプバーンが凄い。メガネをとったケイリー・グラントに見とれて、彼がいってしまわないようにあの手この手で引き留めようとする姿は、いじらしい……とも言えなくはないけれど、それにしてもやることなすこと迷惑なことばかりなので、アレをやられて彼女に好感を持てるとは到底思えません。最終的に女一人、縄一本で豹を捕まえるキャサリン・ヘプバーンを堪能してください(汗)。《教訓》君子危うきに近寄らず! 6点(2004-06-27 20:16:02)(良:1票) |
182. ボルケーノ
《ネタバレ》 映画でしか味わえない、むちゃくちゃ設定がすばらしい。普通の道路から溶岩が出てくるところなんて、目を見開き、口をあんぐりあけたまま時間が停止してしまいました。んでもって、あんなに溶岩流れてきているのに、消防車でなんとかしようとしているし、溶岩の熱伝導を無視した設定は、とても嬉しくなってしまいましたです。だって、たとえ溶岩に囲まれたとしても、直接溶岩に触れさえしなければ平気なんですよ。同じ火山モノ(同じといっていいのか考えるところだが)の『世界崩壊の序曲』より、よっぽど世界崩壊って感じがしたけれど、それでもなんとなくジミーな感じがしてしょうがなかった。どうしてだろう?んーー、やっぱり公民館が一つあるくらいの小規模な地区にのみ溶岩が流れてきたからでしょうか?どうせありえない設定なんだから、もうちょっと大きな街(例えば、NYなんかでエンパイアステイトビルが溶岩に呑まれるとか、海の上にもかかわらず金門橋が溶岩で溶けるとか)だったら、すっげーー!って思えたかな。でも、これくらいショボかったから、逆に楽しめたよーな気もします。けっこうインパクトある映画でした。 6点(2004-06-22 00:32:20) |
183. フェイス/オフ
ニコラス・ケイジの♪はぁぁぁぁ~~れ・る・や、はぁ~~~れ・る・や♪だけで、もうやられてしまった。悪人ニコラス君が、大声で聖歌をうたう。ジョン・ウー世界のはじまり、はじまりぃ~ってな感じで、ツカミはオッケー。そんでもって、悪人ニコラスは女性のほうばかり見ている。イッちゃった目で(笑)。この胡散臭さ、インチキ臭さ、もうバッチリよ。そんでもって、こいつが善人にも見えるから、ニコラス君が女性だったらさぞかし魔性の女だったろうに。で、一方のトラボルタのほうはというと……。う、うわわ、ハリウッドきっての悪人顔トラボルタがいい人ですってぇぇ。うっそでしょぉ。ぎゃー、ありえない。絶対、腹にいちもつ持っているよぉ。って思いながらみていたので、顔が変わっているときのほうが、妙にしっくりときてしまったのです。悪人にも善人にもなれるニコラス君に軍配あり!って感じの映画でしたが、イイ意味でも悪い意味でも、ジョン・ウーの映画。ひつこくひつこくひつこく繰り広げられる、ニコラス君とトラボルタの闘いのシーンなんて、ビデオ早送りしたくなるのを我慢して「ジョン・ウーなんだから、たとえアクションが30分続いても文句を言ってはいけない」と自らに言い聞かせ、それなのに、教会と鳩が出てきたときには大喜びして「よっ!待ってました。ひゅーひゅー」と声かけせんばかりの興奮具合。いけない、正気で観なきゃ!と思いながらも、とうてい正気ではいられない危険な映画でございます。ジョン・ウー万歳! 7点(2004-06-21 23:54:42) |
184. モンスターズ・インク
ドアをどんどん開いていくと、いろんなところに行ける……まるでドラえもんの「どこでもドア」のようなドアたちが大量生産されているのがスゴイ。ただ「どこでもドア」と違うところは、一つのドアが繋がっている場所は一つのみってところ。だから、同じ場所に行こうと思うと同じドアじゃないといけない。あの女の子の部屋に繋がっているかわいいドア。必至に女の子をウチに帰そうとする、サリバンとマイク・ワゾウスキ(何故かフルネーム 笑)のあわてぶりが、とっても楽しかった。特にマイク・ワゾウスキ(やっぱりフルネーム)。おねえちゃん(っていうのかな?)を高級鮨屋に連れていっているときに女の子と遭遇。子どもに関わるほどヒマじゃなく、女の子をわずらわしいと思っているのに、どうしても放っておけない、このジレンマ。なんかとってもカワイイって思っちゃいます。ドアを開くごとに、紙芝居のように変わっていくいろんな風景をワクワクしながら観ていました。特に日本家屋のときは、ちゃんと障子を引いていた(ドアを開くのではなくてね)ところなんて、芸が細かいなぁって感心しましたです。 8点(2004-06-21 23:36:38)(良:2票) |
185. 気まま時代
第何弾かは分からないけれど、アステア&ロジャースのミュージカル。いやはや、この二人のダンスに関しては、もう何も語ることはありません。ゴルフのドライバーショットをしながら踊るアステア。踊り終わってロジャースのほうを得意顔で振り返ると、もう彼女はいない……なんて、いつもながらのベタベタさに大喜び。そして、例によって例のごとく二人でダンスをすることで、彼女はアステアに惚れていく……、ああ私は何度観たら飽きるのか(呆)。結果はいつも同じ、ただ職業や状況が違うだけなんです。今度は精神診療医のアステアが、親友の思い人(基本的には婚約者なんだけれどね)の精神鑑定をするところからはじまる。そんでもって、変な催眠術をかけて、ロジャースが暴れに暴れまくるという設定。このありえなさが面白いのです。DVD発売されていますので、気がむいたらご覧ください。レンタル屋さん、もっとアステアもの入れといてちょ(笑)。 7点(2004-06-21 00:57:55)(笑:1票) |
186. 泥棒成金
ケイリー・グラントとかの映画観ていっつも思うこと。それは、金持ちっていいなーーってこと。優雅だなぁ。オシャレだなぁ。キレイだなぁ。綺麗なオベベ着て、美味しいもの食べて、気怠そうにして、んでもってきまぐれで遊んでみたりして。いいなぁ。ふわぁ、私も金ぴか黄金色のドレス着たいぞよ。そうそう、我等がケイリー・グラントは、今度はグレース・ケリー様に惚れられます。やっぱり、金持ち女に惚れられるっつーのは彼の十八番ですねぇ。そうそう、グレース・ケリーを運転手にしていたし、彼女を追い回すでもなく、一方的に惚れられる……んなことできるのはもう彼しかいません。アッパレ!《印象に残ったセリフ》「二か国語で彼に謝らなくっちゃね」「猫は水が苦手なのよね」(←この後でちゃんと水着きて、泳いでいる)《怪しげなシーン》ビーチで懸垂している男 7点(2004-06-21 00:07:21) |
187. ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
あっちゃいけないことなんだけれど、でも現実にも起こっていそうな、イヤにリアルな映画ですね。んだから、あんまり笑えなかったなぁ。このコンビはいったい何を露そうとしていたんだろう?なんて変にかんぐっちゃって……映画を観る正しい姿勢じゃないですね。反省、反省。やることなすこと、大がかりといえばいいのか、みみっちいといえばいいのか、わからんよなぁ。実際のニュースも情報操作されているんだろうから、やっぱり「戦場で動物かかえた少女」って画もあながちバカにできない、怖ろしや。それはそうと、あんなにたくさんのエキストラ使ったら、絶対どっかで情報が漏れる……。どっちかといえばその秘密が漏れない統制力のほうが怖かったりして。 6点(2004-06-20 02:25:32) |
188. タイムマシン(2002)
《ネタバレ》 恋人を助けたい一心で「タイムマシン」を作ってしまう彼の行動に、涙がちょちょぎれそうになったけれど……あの~、あっさり諦めすぎでは……。たった一度試しただけで、やるきをなくしてしまうとは、「タイムマシン」までもを作ってしまった、未練たらたらの男というキャラとかけはなれているのでは??? 前半の街並みとかスケートリンクとか、けっこういい感じで好みなんだけれど……いかんせん未来に行ってからが情緒もへったくれもなくなってしまって残念。でも、ニューヨーク図書館の図書検索コンピュータのエピソードなんかは私の好みを刺激したんだけれど、むぅぅ。きっと後半部分、地底人にリキ入れすぎたんだろうなぁ。もっとドラマ部分に話をやってくれればよかったのに。どーせなら、陳腐だけれど、未来で出会ったおねーちゃんが恋人にうりふたつとか、姿じゃなくても、話している内容とかシチュエーションが、恋人とかぶるとか、それくらいのつながりがあったらしっくり来たのかもしれません。ちょっち残念ですね。 5点(2004-06-20 01:25:48) |
189. 白い恐怖(1945)
結局、グレゴリー・ペックは医者だったのか、医者じゃなかったのか……。バーグマンは「あなたは医者よ!」と決めつけていたけれど、それが気になって気になって……。それから初っぱなに出てきた、男に色目をつかいまくる女性患者。彼女の経緯も気になる……。そう、いろんなことが気になるんだよなぁ。ヒッチコックの映画って……。まっ、そんなことはどーでもいいことですね。これは、カタブツで恋を知らない女性医師のバーグマンがグレゴリー・ペックにメロメロになるお話。女って恋をするとここまで変わるのかぁ、や~ね~(笑)。↓の【なにわ君】さんが書かれていますが、「女性は恋をする前は分析医だが恋をすると患者になる」という格言、私の好きなワイルダー作品っぽいセリフで、ちょっとドキンとしましたです。夢判断の単純さも好き!やっぱり映画は単純じゃなくっちゃね~。ところで、私は精神分析医なんかと恋はしたくないなぁ。見透かされているのもイヤだけれど、知ったかぶりで違った分析されるのもちょっと……。バーグマンがグレゴリー・ペックとの散歩から帰ったとき、同僚の分析医がバーグマンの行動を推理する。手にマスタードがついているから、ランチはどーのとか、ほっといて状態だよなぁ。だから、「おあいにくさま、食べたのはレバー・ソーセージよ」と言ったバーグマンに、ニンマリしてしまった。 7点(2004-06-20 00:58:09) |
190. 足ながおじさん
不自然に広い「ジャンヌ・ダルク孤児院」の食堂兼教室。アステアがいつ踊る、いつ踊る~とワクワクしていたので、ちょっと肩すかしをくらってしまいました。いやぁ~ダメですね。画面の中にちょっとでもスペースを見つけてしまうと、ダンスを心待ちにしてしまい、期待感が高まってしまいます。だから、逆になんにもないとちょっと拍子抜けしてしまうのです。アステアのダンスシーンはそこそこあったのですが、もっともっとアステアのダンスを見たかったというのが正直な感想。『リリー』の頃からちょっと太ったかなって感じのレスリー・キャロンもかわいいんだけれど、お目当てがアステアなので……ゴメンちゃい。そうそう、アステアは下心いっぱいでいいのです。周りのことをほとんど考えず、自己チューで、自分勝手にふるまうアステア。そんな彼が私は好き。それから忘れてはいけないのが、執事の秘書?セルマ・リッター。レスリー・キャロンの手紙を読んで涙する、いざとなったらレスリー・キャロンのためにアステアに直訴?する、そんな彼女がとてもかわいらしくて好きです。そう、今後私のことはセルマ・リッター好きと呼んでください。彼女が出てくると、コミカルかつ人情味あふれる映画になりますね。ケチをつけるなら、レスリー・キャロンのソロ場面。ちょいと幻想的になりすぎて、ちょろっと退屈でした……でも、彼女が空想好きの女の子ってのはすごいハマルので許してあげよう。ウンウン。 6点(2004-06-19 19:11:23) |
191. サンセット大通り
先日、ウィリアム・ホールデンは死後数日して、死体が見つかったということを知りました。どんな状態だったのかはわかりませんが、きっとプールに浮いていたんだろうな……と思いました。若い身空で可哀想に……とも。えっ?ホールデンは夭折したわけじゃあなかったんだよね。そ、そうだった、それだけこの映画のプールに浮いたホールデンが印象的だったってことなんです。 7点(2004-06-13 14:24:30)(笑:2票) |
192. 魔人ドラキュラ
《ネタバレ》 クラシックを使った出だしの音楽、とある男性がドラキュラ伯爵の待つ邸宅にいくときのおどろおどろしさ、そう期待感は十分だったんですよぉ。村人が男性に十字架を手渡し、「信じないかもしれないけれど、お守りだと思って」と言ってもたせる……それが、あんまり役に立っていないというか……十字架に一度はひるんだドラキュラもその後はなんの障害にもならずに、あっさり男性を子分にしてしまう。一事が万事、あっさり流れすぎるんですね。はじめの紹介のされかたをみて、きっとこの人は何か重大な役割を担っているはずだと想像する……それが見事に裏切られる、そう、何の関係もなくただやられるだけ……みたいな、、、ね。肩すかしばっかりで、ちょいとイライラ感が募りました。やっぱり私は、「くるぞくるぞくるぞ~」という期待感を裏切られない映画が好きです。単純なんでしょうね。 4点(2004-06-13 14:05:18) |
193. 愛と追憶の日々
《ネタバレ》 漠然と「50歳になったらオープンカーに乗るぞ」と思っていたのですが、この映画を観て妙に現実的な夢となりました。ふふふ、スカーフまいてオープンカーでブイブイいわそう。まぁ、さすがに砂浜を足でハンドル操作なんて無謀な真似はしませんが(笑)。だって砂浜走ったら、車が塩で傷むじゃない!自家用車でそんなことはできないわ……なんて言いながら、ちゃんと砂浜だけれど車を走らせることのできる場所があるのです。能登半島に。ただそこは……観光バスなんかがうにょうにょいるので雰囲気がダメ。じゃあどこで走らせるか。ヘヘヘ、他にも候補はあります。そう、それは北海道。そこは砂浜だけれど車が走っている。そう、昆布とりのための軽トラがタマに走っているのです。そこだと雰囲気出るかなぁ。ただ問題としては、その砂浜の正確な位置を忘れていること。どなたかご存知なら教えてください(ペコリ)。さて、どうでもいい話に終始してしまいましたが、この映画は基本的に母と娘の確執と愛情の物語です。私は娘の立場で、母親に反抗する気持ち、それでも大好きな気持ち、なんとなくわかります。そうして、娘を見送ったときのシャーリー・マクレーンの言葉。きっと看病をしたことある人なら誰もが感じることなんでしょう。私はまだ本格的に人の看病をしたことはありませんが、そういうところが胸にずしんときました。 7点(2004-06-13 02:43:41) |
194. 耳をすませば(1995)
何度観ても胸がじーんと熱くなる。バイオリン工房で 聖司君の伴奏にのって雫が唄う♪カントリー・ロード♪。そこにおじいちゃんたちがやってきてセッションをはじめる……最高に好きな場面です。私自身、進路でぐちゃぐちゃに悩むっていう経験はないけれど(だって、なりゆきまかせでここまで来たって感じだもの)、それでもどこか「そうだよねぇ」って共感できるの。きっと、中学校、高校と図書館に出入りして“図書カード”なるものに名前を書き込む喜びを感じていたからだろうなぁ。それから、姉ちゃんに追い出されるようにしてお父さんへの弁当を届けるところも、すごく共感できる部分だったりします。そうだ、雫が聖司くんのことを「やなやつ、やなやつ」ってブツブツ言いながら歩くシーン、そんなところも「わかる、わかる、恥ずかしかったんだよねぇ」って思ったりして、どうってことない話なのにやっぱり懐かしいと思うのは、私が年をとったからでしょうか(汗)。 9点(2004-06-13 02:18:02)(良:1票) |
195. ルパン三世 カリオストロの城
《ネタバレ》 「宝物」って言葉から何を思い浮かべますか? やっぱり私が思い浮かべるのは金銀財宝です。いやいや、俗な人間で申し訳ないけれど、実際この映画を観ていてずっと、宝物って金ののべ棒とか、宝石たちとかそんなイメージを持っていました。だから余計に、湖の底に眠っていたのは古代ローマの遺跡だったってところにグッとやられちゃうんですよね。水がしたたる古代遺跡。なんて素晴らしいんでしょう。こんな世紀の瞬間に遭遇してみたいものです。いやぁ、ロマンだなぁ。ただ、この映画の残念なところは、次元たちの活躍が少なかった点。とっつあんは頑張っていた(「埼玉5」ナンバーのパトを従えて)んだけれどねぇ。みんなが余すことなくそれぞれの役割を果たしてこそルパンだと思うのですが、ちょいと期待しすぎかにゃぁ。 7点(2004-06-13 01:58:57) |
196. 歩け走るな!
まずは『シャレード』を観た後に観ることをオススメします(笑)。なぜって、私の一番好きなシーンが『シャレード』ネタだからです。そう、ケイリー・グラントがコーヒーを入れるシーン、あの場面は、『アパートの鍵貸します』のジャック・レモンのテニスラケットでパスタの湯切りをするシーンに匹敵します。なんていうのでしょうか、同じネタをしつこく繰り返す、このリピートにやられてしまう心境っておわかりになるでしょうか? アパートの階段にひつこくいる子どもやミルクをとるときに締め出しをくらう場面……最低2回は繰り返してくれるおとぼけお笑いシーンに、観ているこっちがニヤニヤしてしまいます。単純でくだらない映画が好き!って人はぜひとも『シャレード』を観た後にご覧ください。単純でくだらない映画ってことは保証します。そうそう、申し遅れましたが、この映画の舞台は東京オリンピックに沸く日本。作りモノっぽい日本を堪能できるという楽しみもあります。ベタベタなお約束展開映画をお楽しみくださいませ~(笑)。 7点(2004-06-13 01:00:53)(良:1票) |
197. プリティ・プリンセス
《ネタバレ》 ミアの住んでいる家、これがとても楽しそう。消防署のようなすべり棒があって、屋根裏部屋っぽいところに楽しい部屋が。お母さんが芸術家ってことだけれど、なんて面白そうなお家なんでしょう。あんなところで育ったら、さぞや明るい子になりそうなものなのに……なんだか地味に育っちゃいましたね。ミアちゃんは(笑)。お友達もなにやら痛そうな雰囲気だし。ああいう子、中学とか高校とかの同じクラスにいたら、多分浮いてしまうはず……。なんだけれどね、なんていうんだろう彼女たちの友情になにやらじーんとくるものがあるんですね。ミアは、友達との約束をたがえてしまうけれど、そう、とても大切な約束だったはずなのに、きれいさっぱり忘れている彼女に、観ている私もやきもきしてしまったものですが、それでも友達はミアを許す。こういう友情ものに弱いんです、私。それが友達ってもんだよなぁって思うと胸にジーンとくるんですよね。プリンセス修行のほうは、こうも見事に特訓の成果が現れないというのも、逆にすごいなぁーと思うわけで(クククッ)それよりも、ミアの失敗をなんとかしようとした、大統領夫妻の優しさというのが、なんかね心に残っているかな。あっ、そうそう、最後のシーン、片足がクッとあがるところ、あのシーンって夢があって、キレイで、とってもステキですね。しーんとした庭がいきなり華やいで、自分たちを祝福してくれるようなシチュエーション、あれってちょっと夢です。できれば10代の頃体験したかったけれど(エヘヘ)。 7点(2004-06-13 00:36:15) |
198. ブラス!
《ネタバレ》 ビリヤードの勝負に負けて、楽器を差し押さえられたユアンの口笛が一番印象に残っている。指揮者のおじさん(『ユージュアル・サスペクツ』のKOBAYASHI)が入院している病院の横で、みんなで励ましの音楽を演奏しているとき、一人だけ口笛。んでもってKOBAYASHI(←違うっつーの!)に、「音が弱い」とか言われてやんの(笑)。そうそう、ユアン目当てで観た映画だったんだけれど、しょっぱなにKOBAYASHIが自転車に乗っているとき、手信号をしたところからもう大笑い。やられてしまった。なんでイギリス人おじさんって、自転車曲がるときに手信号をするのでしょう? 7点(2004-06-12 19:30:05) |
199. バルカン超特急(1938)
イギリス映画なのに、イギリス人をコケにしまくっているところが面白い。イギリス人はクリケットが命で、クリケットの試合に間に合うことが一番の目的。女性が消えてしまったフロイ婦人を探すためにイギリス人に話を聞き出そうとするも、クリケットを「なんか」呼ばわりをして機嫌を損ねてしまう。聞き込みの態度を間違えたようだ……ってところがシクシクおかしい。そう、コネタはいろいろと利いているんだよなぁ。そうそう、荷物置き場での格闘も、ぜんぜんハデな場面はなく、男二人がもそもそやりやっているという地味なつくりだったんだよね。ヒッチコックの持ち味といえばもちあじなんだけれど、全体的にうまくない。だってあんた、突拍子なさすぎませんか? だってねぇ、このネタ入れたかったから、こういった話にしちゃいましたっ!って感じじゃん。まっ、ストーリーじゃなくて、コネタを楽しむだけだったらいいんだけれどね。ってわけで、ある意味、ヒッチコックテイスト満載だったのかもしれません。 5点(2004-06-09 01:55:24) |
200. 平成無責任一家 東京デラックス
『月はどっちに出ている』の流れで(監督、出演者が同じ)手にとってしまった映画でした。そう、求めるものが違っていたのでしょう。ある意味私の見方が悪かったのかもしれません。こりゃあんた、無責任すぎるでしょう(タイトルにあるからダマされたとは言えないのが辛いところっす 涙)。ドタバタがここまでいってしまえば意味不明。うわっつらだけで、笑いをとろうとしても私は受け付けることができません。騙し騙されのコンゲーム(というのももったいない言葉)に、心がないのです(私が感じとることができなかっただけかもしれませんが)。ただやっているだけ。悔しがっているだけ。まったく魅力のなかったルビー・モレノにどう反応しろというのか。そもそも出番もあまりなかったし……。 3点(2004-06-07 03:22:01) |