181. ガッチャマン
《ネタバレ》 原作は良く知らないですし、それゆえ思い入れもありませんが、それ以前の問題で一作品として酷かったです。 最初の5分の映像で、大の大人が突っ込んではいけない子供向け映画ということがわかり相当ハードルは下げました。 しかしながら、素直に子供向けでガッツリ戦闘アクションで展開すればいいものを、色々話を盛ろうと迷走していたような気がします。 映像はこれまた失望させられました。ギャラクターに追い詰められているとは思えない日常的な都心の風景の中をデカい歯車?が進んでいくシーンにまず失笑。 ポイントとなるシーンにしても雰囲気作りが下手で、まったく引き込まれることはありませんでした。 こういったことだけならちょっと酷い駄作として2~3点くらいにするところですが、何より口頭での説明がくどくどくどくどくどくどくどくど多いことにイライラさせられっぱなしで怒り爆発です。 漫画やアニメの実写化が難しいのは重々承知ですが、世に出す以上もう少し何とかならないのでしょうか? 飲んだら作るな!作るなら飲むな!と言いたいです。 本当なら0点をつけたいですが、マイナス点をつけたかった殿堂入り級のあの作品と並べるのはさすがに無理があるのでやめました。 [ブルーレイ(邦画)] 1点(2014-03-07 23:04:22) |
182. 11:14
《ネタバレ》 ミステリーのコーナーに置いてあったんですが、どちらかと言えば悪趣味なコメディ。 人が死んでいるのでコメディと言い切るには後ろめたさがありますが、これも因果応報ということで…(^^; 時間軸をうまく使った面白さはありますが、如何せん作品として小粒感は否めません。 上映時間は短いので気楽に見る分には苦にならないと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2014-03-05 23:06:31) |
183. ウォッチメン
《ネタバレ》 よく比較されるあの作品にも感銘を受けましたが、これはそれを上回る衝撃でした。 馬鹿と天才は紙一重といいますが、名作と駄作の紙一重にあるような作品に思います。 こんな作風とは思っておらず、危うく置いてきぼりになりそうでした。 それを象徴するのがDr.マンハッタン。 そもそもヒーロー界でこういうのが存在していいのでしょうか? 鑑賞後の時点で自分の中ではアメコミは打ち止めの感が強いです。 これを上回るインパクトを得られる漫画の実写化作品など到底お目にかかれそうにありません。 [DVD(字幕)] 9点(2014-03-05 23:05:51) |
184. リミットレス
《ネタバレ》 最初のブラッドリー・クーパーのやさぐれた感じは良かったと思いますが、その後の展開はやや短絡的だったように思います。 スーパー能力を得た割には結局投資による金儲け話だけというのは物足りない。序盤から急展開だった割に中身は薄かった印象です。 落としどころもちぐはぐ。 これはハッピーエンドなんでしょうか? 典型的なダメ男が薬頼って成功しました!となってもしっくりこないです。 最初に戻って作家としてコツコツやっていくのが筋だと思うのですが、そういう発想が日本的なんでしょうか。 [DVD(字幕)] 4点(2014-03-05 23:04:42) |
185. イキガミ
映画より1話完結の連続ドラマにするほうが向いているような気がしました。 3つのドラマに何か関連性があってうまくつながるくらいの工夫があれば面白いかもしれませんが、原作漫画ありきなだけに仕方ないといえば仕方ありません。 松田翔太のキャラクターが良かっただけにこれで消えるのは惜しいのですが… [DVD(邦画)] 5点(2014-03-05 23:03:46) |
186. 鑑定士と顔のない依頼人
《ネタバレ》 普段は露骨なネタバレは避けているつもりですが、これはネタバレフレーズ出さないとレビューにならないのでお許しください。 ミステリーとして上々の雰囲気で始まり…恋愛が前面に出始めてやや低空飛行…そしてラストに急降下! というのが見終えた直後の全体の印象でした。ここの評点でいえば一気に3点つけたい気分になりました。 あまりにどこかで見たようなオチを見せられたからです。 しかし、帰り道で「まてよ?」と思いました。 私は、ラスト直前の乾杯までこの結末を読めなかったのです。 当然警戒していたのに、こんな単純な結末に気付かなかった…悔しいですっ! 振り込め詐欺になんか絶対合わないと思っていたのに引っかかってしまったような感覚です。 公式サイトの「極上ミステリー」というフレーズからすでに巧妙な騙しの手口は始まっていたんですね。 それは冗談として、ミスリードの要素は種々あれど、特にあの憎きオートマタ!あれに気をとられてしまいました。 本来ならばこのような作品は見返して伏線探しや粗探しもしたいところです。 最後のレストランが時計だらけだったことについてもしっくりくる答えが出ていません。 噛めば噛みほどに発見は多そうで、そういう意味で単純な騙し映画ではないと思います。 ただ、あの鑑定士が哀れでしばらく見返す気にはなれないのです(^^; 堅気な商売だけやってきたわけではないだけに因果応報ともいえますが、それでも無性に同情を禁じ得えません。 このまま真の彼女の姿を見ずに人生を終えたほうが幸せでしょうね。想い出は綺麗のままに… [映画館(字幕)] 7点(2014-02-24 21:54:32) |
187. ラッシュ/プライドと友情
《ネタバレ》 F1自体にそれほど興味はないですし、この2人の闘いをリアルタイムで見たことがありませんが、それでも充分に楽しめました。 F1をまったく知らない人でも、年間チャンピオンがどうやって決まるかくらいを簡単に抑えておけば大丈夫だと思います。 何より対照的なキャラクターの2人がどちらも存在感があったことが良かったです。 おそらく主役にし易いのはジェームズ・ハントだと思いますが、本作はどちらにも偏りすぎず見事なW主演の作品に仕上がっていました。 ストーリーは予告編からイメージしてたよりも淡々と進み、ブツ切りになっているせいかそれほど抑揚はなかったと思います。 例えば2人が殴り合うとか、ニキの例の復活シーンをもっと派手にするとか、もう少し脚色を加えてもいいかなと思うこともありましたが、これでいいんでしょう! この淡々とした感じこそが、拳で語る、いや、マシンで語るリアルな"男の友情"なんです! ラストのレースは、舞台が日本ということで贔屓目ですが、最後まで熱く"観戦"させてもらいました。特にスタートの緊張感が印象に残ってます。 [映画館(字幕)] 8点(2014-02-05 12:49:58)(良:2票) |
188. ゴジラ(1954)
《ネタバレ》 今見ても古さを感じさせない、なんて言いません。 やはり今みたら古い。さすがに特撮は稚拙に感じられる場面が多かったです。 ただ、その古さが絶妙にゴジラのイメージにはまっていたように思います。 オープニングなんかメチャメチャ古いのに物凄くゴジラにマッチしています。 ゴジラが街を破壊するシーンを見るに、モノクロ映画がこれほど似合う映画があるかと思うくらい・・・いっそのことハリウッドの最新版もモノクロでやったほうがいいのでは。 テーマもシンプル明確で、最後の必殺兵器を使うまでの経緯を非常に大事にしているのが印象的でした。 安易に核兵器で収束を図るハリウッド映画は見習ってほしいものです。 もう本作のゴジラの後にゴジラなしとしか言いようがありません。 後世のゴジラは何か余分なものを付け足して自滅しているように思います。 [DVD(邦画)] 9点(2014-02-03 00:13:43)(良:1票) |
189. ホワイトハウス・ダウン
現実の世界ならばホワイトハウスが襲撃されるなんて驚きの出来事であるわけですが、なぜか物足りなく感じてしまいました。 これまで異星人やら小惑星やらの襲来を乗り切っていたアメリカですので、今さらホワイトハウスごときが襲われようが映画としてのインパクトは皆無なのかもしれません。 内容としてもこれといって印象に残りませんでした。 同時期に同一テーマの作品が公開されたことが一番の話題というのもうなずけますし寂しいかぎりです。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-02-02 23:53:51) |
190. ブルーバレンタイン
うまくいっている時は無敵モード。 無理になったら絶対無理。 どちらもアルアル話ですが、これらが交錯することで怖さ倍増。 ほんと現実感があって笑えませんでした。 最近、元トップアイドルグループメンバーと二流女優の茶番劇が公開中ですが、ブルーバレンタインのほうが断然おすすめです! [DVD(字幕)] 6点(2014-01-26 23:14:48) |
191. プラダを着た悪魔
メリル・ストリープの流石なキャラクター作りとアン・ハサウェイの容姿に尽きると思います。。 ストーリーは何の変哲もない軽いテンポのサクセス・ストーリーで、特に見どころは感じませんでした。 彼女が「おでぶちゃん」と呼ばれてしまうのには、世の女性にとってはちょっと残酷なんじゃないの?と余計な心配をしてしまいました。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-26 23:13:49) |
192. モーターサイクル・ダイアリーズ
《ネタバレ》 こういう作品をもっと若い頃に見たかったです。…もし見ていたら私も旅に出ていたでしょうに、その後は変わらず平凡だっただろうけど。 けっこう早い段階でモーターサイクルがなくなってしまったのがちょっと残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-26 23:13:01) |
193. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 タイトルからしてありふれたSFパニックものと思っていたのですが、いい意味で裏切られました。 これほどまでに命の大切さが存分に伝わってくる作品だったとは、意外や意外です。 大切な若き命を運ぶためのまさに命を懸けたリレー…主人公の最期のシーンは単純に胸を打たれました。 ただし、これほど若き命の大切さがクローズアップされたのは「子供が生まれない」という設定があればこそ。 その設定自体がちょっと無理矢理だったところが本作の欠陥だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2014-01-26 23:11:54) |
194. モネ・ゲーム
《ネタバレ》 おっさんの下着姿、おばさんの下着姿、じいさんのヌード・・・誰が得する作品なんだろう。 [DVD(字幕)] 3点(2014-01-22 21:43:48)(笑:1票) |
195. 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
前作が期待に反し不発だったため今回も疑心暗鬼になり見始めましたが、出だしの時点で既に魅力を感じませんでした。 退屈なプロローグを15分間はちょっと長かったです。 政治家絡みで無理やりスケールが大きいかのようにしていますが、事件自体が面白くありません。 全体的に画も汚いですし、これなら正直Vシネマでシリーズ化すれば十分なように思います。 大泉・松田龍平でこれはない。次作までは見切り付けずに待ちたいです。 [DVD(邦画)] 3点(2014-01-22 21:38:15) |
196. 真夏の方程式
《ネタバレ》 ドラマから映画化する意味があるのか疑問になる作品が多い中で、これは映画化に相応しい内容だったと思います。 サスペンスとして考えればもう一つ。 湯川がまるで最初からすべてお見通しであるかのような達観ぶりで、あまりにも完全無欠過ぎて面白みに欠けました。 それが湯川といえばそうなんですが、もう少し困難に陥ってもいいのではないでしょうか。 それから「すべてを知ったうえでの選択・・・」というのが終始キーワードになっていたのですが、これを今回の少年に当てはめるのはちょっと無理があるように思いました。 夏休みの少年の成長という雰囲気としては良かっただけに、最後がこじ付け臭かったのが少し残念です。 [DVD(邦画)] 6点(2014-01-22 21:37:25) |
197. バックドラフト
《ネタバレ》 欲張って色々詰め込み過ぎてしまったように感じました。 そのせいで炎の描写とか兄弟間の人間ドラマとかいいところが打ち消されてしまって残念です。 まず、消火活動に子供を連れていくとか消防車の上で情事にふけるといった箇所箇所で出てくる気楽な描写は明らかにマイナスのように思います。 それから、後半にサスペンスの展開を持ってきましたが、これが下手すぎる。 一番の見せどころの真犯人の種明しをあっさりと通過してしまったのには拍子抜けでした。 個人的にはデ・ニーロがインパクトのない存在だったことが不満です。別に彼である必要がなかったように思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-06 22:48:44) |
198. オーシャンズ11
個性的な面々を集めた割には、気の抜けたコーラのように中身のない話に拍子抜けしてしまいました。 セキュリティ万全な金庫を破るというシンプルなストーリーを本当にシンプルに片づけてしまったように思います。 話が単純なだけに大ピンチな場面を作って強弱をつけてもよいと思うのですが、カジノ側の反撃ターンはほとんどなく緊張感の欠片もありませんでした。 それにしても、あれだけセキュリティの関門があると金庫室の前でマシンガン持ってる警備員2人は退屈だろうな・・・こんな感想しか残っていません。 [DVD(字幕)] 4点(2014-01-06 22:46:58)(良:1票) |
199. 日本のいちばん長い日(1967)
《ネタバレ》 この作品によって終戦の日にこのような事件があったことを初めて知りました。 この事件を知らない人はおそらくたくさんいるはずで、それを伝えるだけでも意義がある作品だと思います。 事件に対し安易な批判・賛同をすることはできませんが、一作品としてスピーディ・スリリングな展開がとても面白かったです。 とりわけ最期の自害のシーンの迫力が秀逸だと思いました。 また、登場人物が比較的偏って描かれていなかったのもよかったと思います。 もちろんメインとサブの強弱はありますが、誰かが英雄だとかそういう印象はなく、特に肩入れできるような人物は出てきませんでした。 テーマがテーマなだけにこういった描き方でよかったのではないでしょうか。 ラストにあったように、2度と戦争を起こしてはならない…それを身に染みて感じることができる作品だと思います。 それで十分だと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2014-01-06 22:44:18) |
200. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/完全版
《ネタバレ》 4時間近くの長さにもかかわらず画が素晴らしい。 特に若き時代には絵画であるかのように綺麗なシーンが散りばめられていました。 少女時代のデボラの初登場のカットでは、その透明感にヌードルスばりにドキリとさせられたほどです。 これほどの大作の場面一つ一つをゆったりとノンストップで堪能するには、平日ではとてもできません。 この作品を正月休みに選択したのは大正解でした。 個人的に本作のような時間軸を行ったり来たりする作品は好きなため、飽きずにみれたのも良かったです。 また、清掃車からの流れで思わせぶりに締めるあたりも心憎い。 作中、デ・ニーロが存在感を見せつつも、どこか大人しいキャラクターで終わりそうだっただけにラストの「笑み」がより印象に残りました。 今のところ、あの笑みは「やったぜ、えへへ♪」と解釈しています。やはりいい映画には毒のスパイスが欲しいので… それにしても何度も噛みしめたい作品ではありますが、次見るのは来年の正月になってしまいそうな気がします。 [DVD(字幕)] 9点(2014-01-03 11:05:10) |