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フィンセントさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 202
性別 女性
自己紹介 閲覧&良票を入れて頂いた皆様ありがとうございます(*^-^*)
良票を頂けると励みになります!作品に対する意外なヨミと、読んでいて楽しいレビューを心がけています。楽しんでいただければ幸いです☆

ジャンルを問わず鑑賞していますが、ホラーを観るときは手で目を覆って指の隙間から観ますw

★好きな俳優★
M.ファスベンダー、E.マクレガー、J.ロウ、D.クレイグ、O.ブルーム、ジョナサン・リース=マイヤーズ・・・・・はい、そうです。イギリス俳優好きですw
さらには、ドナルド・サザーランド、S.ブシェミ、M.フリーマン、フランコ・ネロ、B.ウィリス、H.ジャックマン、C.イーストウッド、女性では、ユマ・サーマン、M.ジョヴォビッチ、C.セロン、A.セイフライド・・・などが好きです。

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181.  マッチポイント 《ネタバレ》 
非常に後味の悪い作品。  クリスも、最初は手堅いテニスがうまくて誠実そうなイケメンだと思っていたのに保身保身・・で最後は人殺しまでしちゃうし、その嫁も、品のいいお嬢様かと思いきや 金持ちなパパの力をチラつかせてどこまでも強気でクリスを「さぁ子作りよ」と追い詰め、ようやく出産したら「次は女の子よ」ってせっついてくるようなカワイゲのない女だし、ノラも妊娠してしまえば当初の神秘的な魔性の女から一転、「おくさんとわかれてよー!」と、よくあるパターンで騒ぎ立てるやかましいねーちゃんに成り下がるし、後半になればなるほど、誰一人メインキャラに感情移入して「がんばれよ!」って言いたい人物がいなくなっていくという、ガッカリな展開だ。  個人的には前半のあの、クリスとノラの駆け引きで盛り上がってからの、二人によるこれまでの婚外交際を描いたどの作品にもないような意外な展開でのハッピーエンドを期待していたのだけど。  飲食店でノラとクリスが語り合っている場面で、ノラが「男は私に夢中になるの」「私は特別な女なの」「後悔させないわ」とノタまった場面では思わず「確かにその通りだけどそれを自分で言っちゃうとかスゴイな」ってクスって笑ってしまったが、クリスもそれを利いて苦笑いしていたので、「うわ一緒に笑っちまったw」って、普通に面白かった。  クリスが何かにつけて嫁の目を盗んで彼女に電話したり会ったりするコソコソ感とか、その時の複雑な表情とか、「ひょっとしてジョナサン・リース=マイヤーズ自身、こういう経験あるんじゃないの?」って思うくらい演技が秀逸で、食い入るように彼の動きにみとれもした。  それだけに後半のグダグダサスペンス(警察のツメ甘すぎ)には、しらけてしまったし、メインキャスト総悪役化というビックリなシナリオにもガッカリさせられた。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2018-07-04 15:43:33)
182.  シェイプ・オブ・ウォーター 《ネタバレ》 
半魚人という極秘実験動物が置かれた実験室に、なんのセキュリティチェックもなく、警備員ひとりなく、掃除婦がヒルメシ食べに気軽に入れて、半魚人にユデタマゴをおすそわけできるという、ゆる~い環境にまず萎えた。  ソ連のスパイの科学者が、半魚人を逃がすとき、「これを水に混ぜてだな、これくらい割合の塩分で満たしてだな・・・」と、細かく保存水の作りかたを教えていたのに、掃除婦はバスルームの水を出しっぱなしにしてバスルームを水で満たして半魚人とイチャイチャ遊ぶことに夢中で、水の量が増えた分の塩分割合とか全然考えてなかったり、かと思えば「なんか元気ない!そうだ!塩いれよう!」ってクッキングソルトを目分量でドバドバいれるという、半魚人の彼氏に超テキトーで雑な扱いをするもんだから「おいおい、そこに愛はあるんか!」とツッコミをいれたくなり、さらに萎えた。 (んな雑な扱いするから、彼氏のウロコがハゲまくるんだよ・・ったく)  とりあえず、エロ・グロ・ファンタジー・ミュージカルスパイものロマンス映画というゴタマゼ作品で観客をビビらせた勢いでアカデミー賞の作品賞をかっさらう手法が通じるのはこれが最初で最後であろう。  ・・・にしても、サリーホーキンスの全裸&オナシーンって誰トクなん(笑)
[CS・衛星(字幕)] 1点(2018-06-28 15:58:56)
183.  ある天文学者の恋文 《ネタバレ》 
ジェレミーアイアンズ、うーん、もう恋愛担当のキャラはムリがある。  「ダメージ」(1992)でジュリエットビノシュと、年増の義理父&若き息子嫁のタブーな恋愛を犯すキャラをやったときは、まだよかった。  でも68歳。どうみてもむりだ。  あのクリントイーストウッドだって、かなりおじいちゃんになってからも、恋愛担当キャラをやっていたが、65才で「マディソン郡の橋」の恋愛担当キャラをやって以来自重しているというのに。  あと、不倫相手を自分が死んだあとも寂しくないようにとか、ひとりぼっち気分にさせないために、とかいって、あれやこれや演出を考えて時間差のコミュニケーションをとり続けてようとしたわけですが、いずれはそのネタも尽きるわけで、結局はエイミーは、ひとりぼっちになるわけですよ。  それを、わずかな期間だけ引き延ばして、思わせぶりなプレゼントしたりしても、それってどうなん、と思うわけ。  彼女の幸せに役立つか?ってなるわけ。  人間って愛する人を失っても、それによって気づくこととか、成長して強くなるとか、いろいろ得るものだってあるでしょう。  だから時間差コミュニケーション(期限あり)をとってズルズルと博士の存在を感じさせ続けているより、ダンボールに、長文の手紙と遺品の指輪と彼の家の相続書類とかぜんぶまとめてブッこんで、「はい、これが博士からの全部です」って弁護士からセットでゴソっと受け取ればいいって話になる。  その中に、母親のこととかもまとめて書いておけば、もっとスムーズに彼女も実家に戻ってただろうにって話しになる。  まぁそれを言ったら話しがそれで終わっちゃうわけですが。  それから、博士の娘が「あなたみたいに愛される女性、うらやましい」って言ってたけど、そうか?68歳のおじいちゃんに手紙やDVDで粘着されて、うらやましいか?って思ったり。  とりあえず、トルナトーレが、「自分が若いオナゴとデキたら、こんなふうなロマンチックな終わりかたとかサイコーやなぁフフフゥ♪」って色ボケが始まっちゃったのだと思っておきます。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2018-04-17 12:32:08)
184.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト 《ネタバレ》 
「REC」「パラノーマルアクティビティ」「グレイブエンカウンターズ」「ディアトロフインシデント」など、POV、ファウンドフッテージと呼ばれる作品を散々見みまくったあと、満を期して、いよいよ元祖作品を鑑賞!!    ・・・・・・・   つまらん。  「ジョーシュ!」「マーイク!」「何の音!?」「これは何!?」「キャーーー!!!」  5種類のセリフをループさせるだけで成立する内容だろこれ。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2018-02-07 12:21:04)
185.  モネ・ゲーム 《ネタバレ》 
イギリスが舞台、イギリス人俳優、格調高き絵画取引の世界、そして贋作をめぐる騒動・・・その情報だけみれば、私好みの要素だらけだった。  しかし、期待は大ハズレ。  セクシーとは程遠いアラフォー・ディアスの下着姿といい、ホテルの宿泊客のおばさんのオナラといい、アイアンの鉄柵にささるディーンの尻と、パンツ姿といい、バカっぽい日本語通訳師といい、何からなにまで、くだらない。1度も笑えない。  そんなネタを並べたてて客を笑わせることができると思ってるとしたら、コーエン兄弟は、いろんな意味で終わってる。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2018-01-18 13:21:08)
186.  ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 《ネタバレ》 
強い絆で結ばれていた父が9.11で亡くなり、その父との絆を強く求めて、父の遺品だと思われたカギで開けられる場所を必死で探す精神障害の少年。  そういうスタートを切ったのであれば、この物語は、少年がカギを開ける場所に到達し、その場所に、少年の心に光を照らす何かがあって、ハッピーエンドで終わるべきではないだろうか?  しかし。  必死にカギの場所とそこにある父の影を探し続けてきた少年の前につきつけられた答えは、   「その鍵は、見知らぬオッサンの父親の貸金庫を開ける鍵」  ということだった。  結局、この物語で”感動”をもたらすエンディングとして提示されたエピソードは  カギで父が遺したステキな何かを発見して少年の「あの時、父からの電話に出られなかった後悔をクリアしたい。お父さんとの失われた8分を取り戻したい」という思いが成就することではなかった。  精神障害の息子とイマイチ深く関われていなかった母親が、息子のカギ穴探しの旅がスムーズにいくように密かに根回し活動をし、 後日「エッ、オカンが裏で支えてくれてたん?」と知った息子が母と和解するということであり、それによって心がクリアになった息子が9.11のトラウマを乗り越え、父に誘導されても乗れなかったブランコに乗れましたとさ、めでたしめでたしということであった。  確かに、”謎のカギ”や”冒険”という、けっこう小説では使われがちなテーマは、一歩使いかたを間違えると、よくありがちなパターンになって「オチ読めたし、つまんねー」と、否定されやすい。  父親からの息子への手紙とか、生まれたばかりの息子を抱く父とか、そういうテッパンのアイテムが カギで開けた箱に入ってたら、それはそれで評価ダダ下がりだっただろう。  だからあえて、カギの先にあるものと父親をリンクさせるという真正面からの真っ向勝負に出なかったのでは?  しかしながら、カギの先を探している過程で意外にも祖父との距離が縮まりました、とか、カギの先を探すサポートをしてくれた母親と和解できました、という、サイドストーリーを持ちだして  「はい、実はこっちが感動エピソードなのでした。意外でしょ?えへ、なかなか面白いプロットでしょ?」  と、やってやったぞ感に満たされてストーリーを書いていたとしたら、非常にタチが悪い。  貸金庫の話も煮詰めないまま突然終わらせ、そのカギの持ち主が離婚したはずの妻となぜかヨリ戻してるワンシーンを意味もなく見せ、祖父の死んだ息子や孫への気持ちもよくわからないまま「はい終了」で、誰が感動できるというのだろう?   (この映画にガマンならないので、あの開いた貸金庫には100億ドルの金塊が遺されていて、それに目がくらんだ元妻が遺産狙いで「やっぱりまた夫婦に戻りましょう」と色目を使ってカギの持ち主の男とモトサヤに持ち込んだに違いないと、いぢわるな解釈してやる。)  相撲の勝ち方で批判を浴びていた白鵬にたとえるならば 「勝てばいい」とばかりに、まっこう勝負に出ず、立会いの変化によって、ふいをつかれた相手を倒すという勝ち方と同じではないか。  この映画は、「はっけよーいのこった!」の声で立ち上がり相手に向かって突進するそぶりを見せて、ひょいと身をかわし、相手を「おっとっと!」って土俵際まで勢いづいたまま行ってしまったその背後から背中をポンと押して「はい、勝ちました」と言っている様な映画ではないか。  どうりで、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞でも かすりもせず、アカデミー賞では作品賞&”しゃべらないオジイチャン”が助演男優賞でノミネートされただけで、オスカーは渡っていない。  9.11、精神障害、謎のカギ、探検・・・なんて、ずうずうしく並べて、いかにも「みんな、感動してくれ!」って感じなところとか、かえって毛嫌いされたのに違いない。  しかも「オスカーをくれ!」といわんばかりに、主人公にオスカーとか名づけている時点で、もうアウト。(実際そのつもりで名づけたかどうかは知らないが)  とにもかくにも、9.11と精神障害の少年という、最強のヒューマン映画臭を漂わせながら、カギという誰もが興味を強く惹かれる思わせぶりなアイテムをチラつかせてきたくせに、カギでまっこう勝負をしてこない、本当に卑怯な物語である。
[DVD(字幕)] 1点(2017-12-15 13:22:30)(笑:1票) (良:3票)
187.  フッテージ 《ネタバレ》 
ミスターブギーが関連する、一家惨殺事件。定期的で、必ず8mmで撮影されていて、でも子供1名だけが殺害されていなくて失踪、現場に謎のマーク・・・こういった規則性が存在する頭脳派連続殺人事件モノは大好きである。「次はどんな手口で?」という、ゾクゾク感が大好きである。  ところが、「フッテージ」は恐怖が右肩下がりだ。その理由は”話しが進むにつれ、つくりが雑になっていく”から。  8mmのタイトルには「バーベキューパーティー」「プール遊び」など、朗らかな家族の記録の雰囲気がただよっていて、また映像の冒頭もそういった家族の幸せそうな様子が写し出されているからこそ、映像後半の残虐な殺害シーンが痛ましく、そのギャップゆえに面白いのである。  ところが、その後で再生される「おやすみの時間」や「芝刈り」は、家族の朗らかな場面がなく、いきなり殺害シーンのみの映像になる。 あっけないその殺しっぷりに、「あれ?ゾクゾク感はどこへ?」となる。  そしてイーサンホーク一家の殺害に至っては、記録される8mm映像は娘がいきなりオノでバッサリやってる場面だけの映像になっているわけで、もうまったく怖くもなんともない。  考えてみればそもそも、殺害された一家は、”幸せで仲良く暮らす家族”であるからこそ、突然まとめて処刑という悲劇性とのコントラストが素晴らしいのだが、イーサン一家は当初から夫婦関係も親子関係もうまくいってないから”仲良く暮らす家族”の映像もとれないし、お金もないからバーベキューだのプールだのといった映像もとれないのも当然だ。 そういうイーサン一家を主役にすえたこと自体が大失敗なシナリオとしかいいようがない。  私だったら、家族関係も良好な大金持ちの大人気作家が、興味本位で事故物件に移り住み、休日は家族仲良く庭遊びを楽しみつつも、好奇心本位から見た8mm映像でノンフィクション作品を執筆することを思いつき、不安をあおられつつ、いつのまにか連続殺人の輪に加わっていたという流れにしていただろう。   連続殺人の規則性は、引越し先の問題なので、どうしても”殺される一家は幸せで仲良しな暮らしっぷり”である規則性は要求されないのかもしれない。 でも、当初の8mm映像の編集が  ”前半:家族の幸せそうな休日風景” ”後半:いきなり惨殺で悲惨な風景”  という構成で来ていて、そういう悪趣味なつくりが恐怖心をあおるのだから、8mm映像は一貫してそういった編集であってほしかった。  それにイーサン一家の殺し方も、デッキチェアにしばりつけた家族をロープでプールに引き込むとか、クサリでぐるぐる巻きの自動車の中に家族を入れて着火とか、首吊り前の状態から木の枝が折れるにしたがってだんだん首吊り状態になるというタメをきかせた殺し方といった、殺害現場の舞台演出がまったくないところがガッカリである。  イーサン一家こそ、庭の木でジワジワ首吊りの刑をやって、娘が木の影からランララ~ンみたいに無邪気にスキップして出てきたほうが、ラストシーンとしては衝撃だっただろう。  冒頭にその首吊りシーンをもってきてツカミはOK。からの、作りが次第に雑になっていき、ラストシーンで一番の手抜き。とんだ尻つぼみ作品である。  手足をしばって口をふさいでオノでバッサリとか、歴代の殺しかたでは一番ツマンナイではないか! それって「おやすみの時間」の二番煎じではないか! エグゼクティブ・プロデューサーであるミスターブギー氏もダメ出ししてくるような内容ではないか! ブギー氏にお姫様だっこされてる場合じゃないぞ長女!  とりあえずミスターブギーの正体は両刀使いのロリコンであることは分かった。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2017-08-09 07:38:40)(良:1票)
188.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
スターウォーズのイメージを二字熟語で表せば「快活」とか「爽快」である。  それに対しローグワンは暗く、重く、そして最後は全員死亡って、シェイクスピアの「ハムレット」か。  スターウォーズはそっち路線ではない。  EP3ではアナキンがダークサイドに堕ちてしまったので、ある意味悲劇だが、死んでないし、それに悪役誕生というある意味物語展開上、必要な悲劇要素だった。  アミダラ姫は死んだが、2人の重要キャラを産み、自ら名づけたあとの昇天であるがゆえ、それは安らかな死でもあった。  それに対してローグワンでの登場人物全員死亡は、救いがない。  当然、新キャラはEP4にはいないので、いたら困る、だから殺してしまえ、それは分かる。  だが、そんなことをしてまで、むりやり3と5の間の話をこねくりまわす絶対的必要性があったのかどうかと、どう考えてもスターウォーズブランドに乗っかりたい気持ちと、EP6で終わったあとにEP7で寝た子を起こすようなことをしたうえに失敗までしたので、だったら安全圏の3と4の間の話ならどうよという、調子のよすぎる動機しか見当たらない。  スターウォーズ1~6までを愛するものとしては、ローグワンの背景に見えるご都合主義は、ルーカスの一連のシリーズに対する侮辱にしか思えず、エンドロールをうつろな目で眺めながら嫌悪感しか沸かなかった。   こんなふうに主要人物がひとり死に、二人死に・・・と、どんどん死んでいく展開は、どっかの山奥の山荘で殺人鬼に追われて一人死に、二人死に・・・っていうB級ホラー映画にしか思えない。
[映画館(字幕)] 1点(2016-12-30 09:25:55)(良:3票)
189.  ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
あれだけ動員数がありながらこのレビュー数の少なさは「ハリポタブランドならとりあえず見るか」という、だましのきく観客がほとんどだったからだろう。  結論からいえば、この作品はハリポタの”まずかったところ”を踏襲、いやむしろレベルをさらに下がった作品であった。  JKローリングの手法は、第一章のイントロダクションでは【目新しいものを台に並べて叩き売りした内容にさえすればOK】とする所。  でもストーリ-は実は稚拙で中身がカラッポ。 どこかで見聞きした、単純すぎる勧善懲悪。(オチが最初から分かる)  でもファンタジーというナンデモアリなジャンルがゆえに、それまで人々が見聞きしたことのない架空の物(組み分け帽子、動く階段、みぞの鏡、架空のスポーツ等)をズラズラダラダラとこれでもかこれでもかと垂れ流しっぱなし続けることで、目くらましのように、何か傑作のように錯覚させるのがJKローリングのやり方だ。  その目くらましから覚めた人達が、ハリポタシリーズの回を重ねるたびに生まれ、ハリポタ脱退者が増加。結果的にシリーズ8作品の国内興行成績は分かりやすいほどに右肩下がりをして終わった。  けして子役が大人になってしまったことだけが人気が落ちた理由ではない。 第一章でしつこいほど見せまくった”お話のイントロダクション的な珍しいもの”で客をひきつけるのには成功したが、2章以降は”イントロダクション的珍しいものの叩き売り”がなくなり、代わりにストーリーのほうで勝負をかける段階で、見事に失敗してきたからだ。   第一章ではバレなかったストーリーのからっぽさ加減が、2章以降でむきだしになって露呈したからなのである。  実際、「ファンタビが面白かった」と喜ぶ人達が挙げる良かったところが<かわいい動物たち>だの<コレコレなダレソレ>だの、登場する動物や人間がどういうものだったかにばかり終始している。 ストーリーも<ハラハラする><ワクワクドキドキする>という感情表現ばかりで、ストーリーそのものがどう面白かったかの説明ができないのは当然。  ものめずらしいものを見てハラハラドキドキ・・・なら見世物小屋と変わりない。   ちなみに私はファンタジーは嫌いなのではなく、たとえば「ロードオブザリング」シリーズは絶賛だ。 あのシリーズは、しっかりとストーリーをねりあげたうえで、話を進める中で少しづつ上手に”珍しい架空のもの”を見せている。 ストーリーが根幹としてしっかりしているからこそ、3作目がアカデミー賞史上初のファンタジー作品での<作品賞>でオスカーを得たのである。 (その他の部門含め11部門でオスカー取得は史上3作目の最多部門受賞) これぞホンモノの見るに値するファンタジーの作品である。  一方のJKローリンズは人気があるだけの目くらましがうまい稚拙な大衆作家に過ぎない。 (たとえるなら、パサパサで甘ったるいスポンジに、表側だけ豪華なクリームデコレーションとフルーツを盛っただけの安くて不味いケーキだ)  そんなわけで、ただでさえ稚拙なストーリーを”珍しい架空のもの”で隠してごまかすお話を書くJKローリングが、何を血迷ったかファンタビではいきなり脚本を書くのだから、この映画が駄作になるのはもう分かっていたとはいえる。  それでもあえて鑑賞したが、予想は的中。 ハリポタ第一章同様、これでもかこれでもかと、CGで架空の動物をあれやこれやとダラダラと登場させて観客を目くらましする手法で、実は中身がカラッポな内容を何かスゴイ作品に見せかけているだけであった。  私は子供の頃、つがいのハムスターが産んだ赤ちゃんを含めて10匹くらいのハムスターを1つのケージで飼っていたのだが、ある晩うっかり扉にカギをしめわすれ、一夜にして全員逃亡してしまったことがあった。 その時、ハムスターをつかまえるためにリビングにエサをまいておびきよせたり、本棚の中に棒を突っ込んで追い込んだりしていてイライラしながらグッタリした記憶があるが、ファンタビを見終わった後はまさにその時の気分に似ている。  ファンタビは全部で3作品作られるそうだが、ハリポタを下回る興行成績となり2作目以降はガーンと右肩下がりになることは間違いないと確信させる第一章であった。   最後に、主人公は魔法のカバンを持ち歩き、そのカバンにカバン以上のサイズのものが出入りする設定について。 そういう不思議カバンと、そのカバンを主人公のトレードマークにしていることそのものが「この設定おもしろでしょ!?」と押し付けがましい。  名作「メリーポピンズ」のメリーが持ち歩いていろんなものを取り出す魔法のカバンの二番せんじでしょうに。
[映画館(字幕)] 1点(2016-11-29 13:01:33)(良:3票)
190.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
ルーカスが無名時代SWを作る際、映画会社に「給料はいらないから、続編を全てを作らせてくれる確約をくれ」と言ったほど、彼の頭で作り上げられたストーリーは完全なものであり、彼が愛し、伝えたかった物語だ。  つまりEPは1~6をもって幕を下ろしたわけで、今さら「フォースの覚醒」といわれても、無理やり覚醒させるなよと、「寝た子を起こすなよ」と、思うわけである。  ディズニーの手に堕ちた今作は、”差別撤廃”をポリシーとするディズニーによって、マイノリティーである”女”と”黒人”をドまんなかに据えられた。  しかしだ。 私は人種差別主義者ではないが、SWは白人男子が主役のジュブナイルでなくてはならないと断言する。  4~6の幕開けとなる4でルークが主役だったように。 1~3の幕開けとなる1でアナキンが主役だったように。 周囲の思慮深い大人達に囲まれて、自らの宿命に従って時に戸惑いながらも成長していく少年や青年の物語でなくてはならない。  今回のような、すっかり成人の、女性と黒人。これはもうSWではない。  またSWには”イケメン枠”が必ずあるべきだ。  3~6では「キャンディキャンディ」(たとえが古くてすみません)の、まろやかイケメンのアンソニーにあたるのがルークであり、不良系イケメンのテリーにあたるのがハンソロである。 王道2タイプのイケメンがセットされていた。  1~3では、ユアンマグレガー、熟男リーアムニーソン、青年期のアナキン。いろいろなタイプのイケメンがセットされていた。  しかし今作ではメインキャラにイケメン枠がなく、パっとしない男ばかりである。  また”イケメン枠”と同時に”姫枠”も必須だ。  3~6ではレイア姫。 1~3ではアミダラ女王。  「強い女」がウケると勘違いされている現代だが、姫を守るイケメン男という構図はSWの”形式美”といってもいいほど重要なものである。  現在のディズニーは、ウォルト時代の「白雪姫」「眠れる森の美女」といった、姫とそれを救うイケメンという構図を「古い!」と切り捨ててばかり。  だから昨今のディズニー映画では、姫が登場しても男まさりでイケメンの活躍に期待しないタイプが多い。 カエル女も、ラプンツェルも、アナ雪も、ヒロイン達は男の活躍をさしおいて、むしろ男をリードしちゃってる。  SWは、時代が変われど、姫と彼女を助けるイケメンという古きよき夢物語を具現化することで、人々の心に「あぁ何かなつかしい。何か落ち着く」というノスタルジーをかきたててくれるのだ。  ジェダイ・ナイト(=騎士)というワードもそれを象徴している。 実際ルーカスは「子供に聞かせるおとぎ話として作ったのがSWのきっかけ」と語っている通り、SWは騎士と姫を軸に愛と冒険が繰り広げられるおとぎ話であるべきなのだ。  対するディズニー版SWは、各所にSWらしさを散りばめてはいるものの、”白人少年のジュブナイル”や”姫とそれを守るイケメン”という枠を超え、不文律を冒してしまった。既にアウト。 さらに「今後は同性愛キャラも否定しない」と、公の場でエイブラハムはシレっと言い放っていたので今後は一層SW本来の軌道から外れていくのだろう。  結論をいえばディズニーは  [SWの世界観が面白いからそういうSF作りたいけどパクリだと言われたくないんでカネにものいわせてルーカスから権利を買い取り堂々と合法的にパクリ映画を作ります♪]  ということであり  [パクリ映画を作るにあたっては白人少年ジュブナイルとか姫とそれを守るイケメンという枠はとっぱらって我々のポリシーである差別反対の象徴でもある”女”と”黒人”を前面に出してまいります♪]  ということである。  そしてその”女”。姫どころかゴミ集め屋・・って、ディズニー映画「ウォーリー」の設定のリサイクルかよ。  制作ドキュメンタリーも見たが「CGでは砂粒一つの表現にこだわってより現実感を出した」と何かのチーフが自慢げに言ったけど、大事なのはやはりストーリーなのだ。 4は、どんなに古臭いチープな特撮であっても、何度見ても引き込まれる。 こうして幾つもの大事な事を忘れた今作は、当然アカデミー賞主要6部門どれひとつかすりもしなかった。  最後にBB-8について。 あの動きがムダに多くてクルクル回転する映像で目を疲れさせるだけの雪だるま、ほんとダサイ。監督のデザインらしいですが、大失敗。  名前もあの雪だるま型を意識してBとか8を使ったのだろうが、「BBクリーム」や「チョコラBB」とかの製品名とかぶってるから、名前までダサイ。
[試写会(字幕)] 1点(2016-01-19 22:13:51)(良:9票)
191.  秘密(1999) 《ネタバレ》 
母親が娘に憑依し、夫と仲良くしつつも、学生生活は謳歌し、いいよってくる男とデートを画策するあたりは嫌悪感がつのる。   娘のふりするったって、わざわざ大学で、よりによってヨット部に入るかよ。  (しかもヨット部のイケメンに声をかけられて勧誘されたという流れで)   ヨット部に入ったからって、必要最低限の活動ならともかく夫の帰宅時間に戻らないほど部活で夜遅くなるのかよ。   男とのデートが夫にバレると「ちゃんと会って断るつもりだった」と説明するが、友達にアリバイ画策させてまでデートに行こうとしてたし。フルつもりだったにしてはコギレいな服だし (フルつもりの相手と会うなら、相手が自分にゲンナリするようにノーメイクでオバチャン服着ていくもんだ)  夫のいうとおり、相手からの電話もそもそも出ずに黙って無視すればいいことである。   最終的には、娘の心が戻ってきたフリをして、運転手の息子と結婚することで、夫を自由にしてやろうとするのだけど 、再婚(表面上は初婚だが)するにしたって、なんでよりによって自分ら家族の人生を崩壊させた張本人の息子?ありえないな。   そもそも遺族の補償問題の会議の場で、いかにも不良な態度で、父に代わって謝罪していたその息子に「その態度なんだ!」とエレベーターのところまで追っかけてきたくらいなのに。   そもそも、40のおかーちゃんが20のラーメン屋と形式的結婚とか普通にありえない。   おかーちゃんも見た目は娘世代(20代)なので、40代の男性と再婚するのが逆におもてむき不自然だというのなら、せめて間とって30くらいの相手にしてくれないと。(結婚生活はずっと長いわけで、彼が40のとき、彼女は60だし。)  それに一生涯、夫を思い続けてラーメン男を一生だまし続けるなんて、 ラーメン男は「とにかく再婚して夫を自由にしてあげたい」という理由で利用された、気の毒な男だ。   しかも、夫をだまし続けるならともかく、結婚式の控え室で「実は意識は母のままです」的なネタバラシ。  うそつくなら徹底的に墓場までもちこむ覚悟でうそつかないと、そんな中途半端な状態で嫁入りしたところで、夫は「あーあいつ今頃あの男と・・・」ってもんもんとしちゃって、もっとかわいそうだろ。   うっかり、いつものクセ(夫のアゴ下をさわる)をやっちまって、夫が「あれ?」って言っても「いつもこういうことやってるのを見てたから、マネしてみた!」ってウソつきとおせばいいだろ。   そもそもブーケに、夫との結婚指輪をしこんだミニぬいぐるみを入れておくとか、別にわざわざ結婚式までこれみよがしにする行為か!?そんな思わせぶりなシコミするから、ソッコーで夫が彼女が娘じゃなく母の意識のままだと気づくんじゃないかw   しかももし何かの拍子で母の意識が抜けて娘の意識が戻ってきたとき   「え!?なにこのひとが夫!だれ!!?イヤーーー」ってなっちゃうだろに。   憑依は人の体を間借りしてるんだから、それなりの立場をわきまえて、娘の意識がいつ戻っても困らせないように、自分の考えでアレコレしたい放題で新しい人生を作っちゃったりしないのが、母の娘への愛なのに。それがミジンも感じられない。   てか、そもそも自分におきている憑依を科学的に解明したくて医学の学校を選らんだのに、なんでラーメン屋と結婚するかw  憑依研究なんて、ラーメン稼業のカタテマにできるんかいな。 それとも、若さを得て、やってみたいことをとりあえずかたっぱしから経験したらまた別のことに目移り(ヨット部しかり)みたいなテケトーなノリなのか。(だとしたらさらにゲンナリ)   ●夫へのうそを墓場までもっていかないであっけなくネタバラシ  ●娘が戻ってきたあとのことを考えないで母親本位で勝手に人生作成  ●夫を自由にさせるために、ラーメン男をだまして利用した  ●憑依の科学的研究は置き去り   などなど、ただただ後味が悪い幕切れだった。
[DVD(邦画)] 1点(2016-01-12 11:28:25)
192.  日本のいちばん長い日(2015)
監督がこの映画公開にあたってのインタビューで、昭和天皇のことを  「監督という最高権力者でも宣伝部が作るポスターに口出しできないのと同じなんですよ」  と言っていて驚愕した。 命の生死を判断する国家権力者と、映画監督と、同じ土俵に上げるのは、戦争で亡くなった方々への冒涜行為だと思う。             「若い世代は戦争を学ぶ事を放棄している部分がある」とも言っていたが、それで作ったのが、ハーバート・ビックスの『昭和天皇』に対しての反論映画というわけで、自慰映画というふうにしか見えなかった。    本気で若い世代に戦争を学ぶことを放棄させないために映画を作るなら、天皇養護論の映画を作るのではなく、もっと戦時中に、食糧が日本から供給されず外地で戦友を食べないと生き残れないほどの状況になったガダルカナル島の映画や、食糧を女子供に食べられて減らないように女子供に自殺を強要したトラック諸島の映画、あるいは兵士が沖縄人の隠れていた壕を奪って沖縄人を追い出したり壕の中で赤ちゃんが泣くと米兵に気づかれるので親に赤ちゃんを殺害させたり、13歳からの少年たちをゲリラ兵として強制徴兵したり、現地の女子供や年寄りには爆弾を背負わせてヤリだけもたせてアメリカの戦車の下にもぐりこむ”斬り込み”という名の特攻を強要していた…そんな沖縄戦といった、本当の戦争の真実を描いてみたらどうなんだと思う。  天皇を国民の好感度の高い本木氏にやらせたのもあざとく、作品全体に「監督の自己満足」の一言に尽きる映画。
[映画館(邦画)] 1点(2015-08-18 20:12:22)(良:2票)
193.  ダイバージェント 《ネタバレ》 
この作品には「高潔」がいるのに「博学」の暴走を批判するという描写はなく、「平和」がいるのに「博学」と「無欲」の争いを憂えるという描写もない。  5種類のケーキを買ってきたのに、3個だけ食べて2個冷蔵庫にしまったまま腐らせたというのと同じくらい、素材の料理方法がヘタくそです。  そして一番アウトだったのが、前半にたっぷり時間をさいて描く「勇敢」のスポ根ドラマ。  同期生との友情、ステキな先輩との淡い恋、厳しい訓練、鬼教官、ライバルのイジメ・・・。 そこのところは、まったくスキなく完璧に描ききっています。(スポ根に興味のない私なので、だるさが尋常ではありません。)  そしてようやくスポ根攻めが終わったとホっとしたのも束の間、後半ではノンストップ”ツッコミ場面攻め”が襲ってきます。  まるでバレー部の鬼コーチが部員である私にレシーブ練習で”ツッコミ場面”という名のボールを次々容赦なく叩きつけてくるように。  そう、結局この映画は”退屈”なトレーニングを途中で投げ出さない忍耐力を鍛え抜いてくれる、ガチのスポ根映画だったのです。たぶんな。
[DVD(字幕)] 1点(2015-03-25 11:08:11)(笑:1票)
194.  それでも夜は明ける 《ネタバレ》 
黒人差別の映画だが、実話ゆえに、タンタンと奴隷制度の酷さを描くのみ。だったら黒人差別の歴史ドキュメンタリー映像でいいじゃんってなる。 最後にブラピと偶然会ったおかげで彼が仲介してくれて身分が証明されて助かりましたチャンチャン・・・じゃ、なんだそれって拍子ぬけなオチ。 ”そんなはずじゃ”という主人公が、そんなじゃずじゃない状況に置かれた時、自力でなんとかそこから脱出するというストーリーこそ、ワクワクや応援したくなる気持ちがわき起こる。「ショーシャンクの空に」や「逃亡者」の主人公に対して感じたような「大丈夫だ、がんばれ、あきらめるな!」っていう気分がわき起こる。鯉の滝登りのように運命に逆らって戦う男でないと盛り上がらないんだ。でもソロモンは、仕打ちをうけないようにおとなしくしてると思ったら、けっこうご主人さまに逆らったり上司に体でアタックしたり、その中途半端な”戦う男”っぷりが、振りきれてなくて消化不良だ。 戦うならとことん戦え! さらに、最後に家族と12年ぶりに再会する場面。妻とこども2人(すでに20歳超え)・・・と、図体のでかい男と彼に抱かれた赤ちゃん・・・。まさか、妻の再婚相手と赤ちゃん?おお、これは「キャストアウェイ」的な、「ひまわり」的な、時間と運命のいたずらで引き裂かれた男女の展開か!・・・と思ったら、なんてことはない、娘の夫と主人公にとっての孫でした。最後の最後までドラマがないのね。  実話だから仕方ないってのはあるけど、フィクションならサブキャラのその後もしっかり描かれるのに、あれだけ結構重要な役どころにあったルピタニョンゴも最後にそそくさと農場を去るソロモンを見送ったあとどうなったか不明だし。 さらに言えば主人公が”自由黒人”ってところもいま一つ。戻る場所があるからいいよねって思えてしまう。アカデミー2部門受賞したけど、うーん、これは白人たちの罪滅ぼしじゃないかと思う。人権団体も「黒人ノミニー少ねーぞ」ってうるさいみたいだし。「ヘルプ」「ハッシュパピー」「それでも夜は明ける」「セルマ」って、4年連続で黒人映画が作品賞ノミニーになってるのも、作品賞ノミネートの”黒人映画を1枠”が形骸化してきてる気が。。。。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2015-03-11 18:07:34)
195.  リボルバー(2005)
途中にふと差し込まれた数分のアニメが本編より面白かったので、全編アニメ化してみてくださいw
[試写会(字幕)] 1点(2014-11-30 15:27:43)
196.  ゾディアック(2007) 《ネタバレ》 
真犯人を追っているのが、刑事だけでなく、新聞社のやりて記者、風刺漫画家・・・と、それぞれの角度や視点があって、真犯人に向かっていく・・・っていう構図は面白いのだけど、「こーじゃないか、あーじゃないか」とやって「やっぱり違った」ってなるパターンが多すぎる。  そういうのは映画の中で多くても3個までとしていただかないと、飽きる。  さらに何度も画面が暗転しては「半年後」「7年後」「1年後」「3か月後」・・タイムワープの回数も多すぎだ。  それだけ長い間、真犯人を追うのに時間かかってると言いたいのだろうけど、私の好みとしては、タイムワープを使う手法も、映画に3個までとしていただかないと「いつまでタイムワープさせんねん!」ってなります。 さらにつっこみたいのが、ジェイク演じる風刺漫画家が、”離婚していて一人息子を育てている”とか”再婚した”とか”再婚相手の間の子もあわせて結局子供3人いる”とかいう設定は、たとえ事実だとしても映画の場面として”客を引きつけ、引き込む”上でプラスになったか??という点。   ひとり息子が犯人に拉致されるとか、再婚相手が脅迫されるとか、家に誰かが入ってきて子供3人を人質にされるとか、なにか起きそうで何も起きない。ならそもそも描かなくていいのでは?  実は奥さんが事件解決の糸口をもってる人と知りたいだったとか、息子が学校の木の下に何か証拠につながるものを発見!とか、何か役割を果たすというでもなく。  奥さんとのデート場面、息子との食事シーン・・・全部カットして160分を110分くらいに短くしたほうがずっとスッキリだ。  刑事、記者、漫画家の人生模様とかも、別にゾディアックがいようがいまいが、それなりにそうゆう人生送ってただろうねっていう感じにしか伝わってこなかったし。    実話を描いたものだそうなので、あくまでも実話通りに描いたのだろうが、事実が小説なみの面白さを有してない場合もある。その場合は実話どおりに描くのではなく”実話をもとにしたフィクション”にし、”客が引き込まれる”人物と内容を錬るべきだ。そこを無視して「実話を自らのセンスで雰囲気たっぷりの映像化をするのだ!」というのはただの自慰行為。それを見て喜ぶひともたまにはいるだろうが、多くのひとは「そんなん長時間見せられて、時間むだになった」と思うだけだろう。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2014-11-11 14:30:17)
197.  サスペリア・テルザ 最後の魔女 《ネタバレ》 
電車の中にいるサラを追いかけてくる魔女が日本人の魔女でして(ここでまず笑う)、しかもそのメイクがまるで日本の子供向けヒーロードラマで、悪役の女リーダーにありがちなメイクで(ここでまた笑う)電車の通路でその日本人魔女がダッダッといかにも目つきわるくて”ワルだぞぉ~!”って顔で歩く姿は、どっから見ても低コストなヒーロードラマの一場面(笑いが止まらない)。   つか、魔女ってそもそもキリスト教圏でこそ成り立つのに、なぜに日本人の魔女が出るのか、違和感MAX。   主人公サラの母は悪魔払いで魔女のリーダーと闘って死んだっていう過去を母の知人女性に知らされ「あなたはその力を受け継いでいる!」「あなたが倒すのよ!」って鼓舞されるけど、だからといって魔女と闘う超能力的パワーも魔女を倒すハウツーもないまま、なんか勢いだけで魔女の館にいっちゃうのもなんかすごい強引な展開。  で、その”世界一強力な魔女”は、サラが魔女の着ていた儀式用の衣装(ロンTサイズなので、おしりの南半球チラ見えw)を棒でエイヤッ!って脱がせて、魔女が「えっ?なに?いや~ん・・・!!」ってやってるスキに、そばにあった薪火みたいなところにポイッって捨てて焼き捨てたら、魔女と魔女の館崩壊!めでたしめでたし・・・って、おいおい、おめでたすぎる!!w  衣装脱がせて焼くだけで殺せるなら、別にあなたじゃなくてもできる!w そもそも前半でエクソシストの神父が「魔女を倒す方法が書かれた書物がある!」と、自室へ本を探しにいくが、別に本で確認しないといけない難しい呪文や道具や儀式に必要なものが書かれてるわけでもあるまいし。別に服焼くだけですむなら、「チョー簡単!服を焼くだけ!」って口頭で十分!w   顔が全開で見えた涙の魔女もスゴミがなくアメリカのドラマで最近恋がうまくいってないキャリアウーマンみたいな顔で、魔女として違和感。 そして何よりの違和感といえば、幽霊となって時々現れるサラの母の霊が、なんと谷敬ですよ!(違)
[CS・衛星(字幕)] 1点(2014-11-08 08:43:37)
198.  デッドマン(1995) 《ネタバレ》 
保安官の死体の頭部を腐ったスイカみたいにブシャッって潰したり、仲間の暗殺者を殺してむしゃむしゃ食べるとか、ジャームッシュはドSなのか、そういうのもアートだと言いたいのか、なんなのか…知りたいとも思わないほど悪趣味。  そもそもサイコパスが主役の残虐系の映画ならともかく、なんかスピリチュアルな奥深い作品に見せたい感もあって、はっきりしやがれとイライラする。   さらにネイティブアメリカンの集落が出てくるラストシーンがまたひどい出来。  トーテムポールが、ぜんぜん古びてなくてペンキ塗りたてみたいに綺麗な木肌とマチエール…  美術さんが作って、あの草むらにさっき立てたばっかですって感じ。  あと、あの自動開閉式?見たいなドアのついた建物も、ペンキ塗りたてみたいに綺麗で、ここでずっと生活してたって感じがしない。  詩人のほうのウィリアム・ブレイクと勘違いされてるって分かってるのに「同姓同名で他人だよ」って言わないで、「詩なんて…」とかボソッって言って、最後の最後まで偽ブレイクとして貫くジョニデの態度も不自然だし、そもそもわざわざアメリカまでやってきて、何がしたかったのあんたって感じだし、さっぱり意味不明。  花売り娘となんとなく寝てたら元彼に撃たれそうになったので、自己防衛で撃ったら、賞金首になっちゃって…って、でもそこからなんで、ネイティブアメリカンとあそこまで親しくなってそっちの文化にソッコーで馴染んでいっちゃうの?   ノーバディがウィリアムブレイクファンだって設定だけど、実際の詩人のほうのブレイクじゃないブレイクが、どうして勝手に勘違いして大ファンだからといってせっせと己を世話してくれる男にずっと仲良くしてるの?    見終わったあとは、胸糞の悪い殺人シーンの数々と、安っぽいネイティブアメリカンの集落のトーテムポールと、ずっとポケ~っと口を半開きにして周囲に流されっぱなしのジョニデの特に演技力不要な表情だけが脳内に残った。  さっさと消去したい。
[インターネット(字幕)] 0点(2020-09-13 14:20:30)
199.  イレイザーヘッド 《ネタバレ》 
よくもまぁここまで気持ち悪いシーンのオンパレードを作れるなと感心してしまうほど、気持ち悪い。  こういう気持ち悪いシーンの絵コンテをひたすた毎日書き溜めてるリンチ、まぢ変態。  一人で脚本も特撮も美術も音楽も監督もやったオナニー作品。  変態オナニープレーを見て興奮できる人と、できない人の差が、評価の分かれ目だろう。  「エレファントマン」が気に入ってリンチを知った人間だが、「イレイザーヘッド」を見ると、エレファントマンという題材を選んだのは、イレイザーヘッドで描いた”奇形”、”皮膚病”という彼好みのモチーフを、万人受けするものに昇華させて、今後の作品の製作費を手に入れるためだったのではと思ってしまう。  「エレファントマン」は人間性とか、死生観とか、偽善と善意とは…とか、考えさせられることが多く滋味深い作品だった。  しかし「イレイザーヘッド」は、ただただキモイ。  あの奇形の赤ちゃんの包帯を切って内蔵をぶちゅぶちゅ潰すシーンとか、ほんと記憶に残っちゃって、慰謝料くださいっていうレベル。
[DVD(字幕)] 0点(2020-08-23 22:35:00)
200.  恋におちて 《ネタバレ》 
私は、<子供のいない妻>の不倫作品がダイッキライである。  なぜなら、そこに何の苦悩も生まれないからだ。 不倫映画はあまた見てきたが、妻側に子供がいないというのは”逃げの設定”だと断言する。それは軟弱者の設定だと、はっきり言わせていただく。  男は女より母性が薄い。だから夫が妻や子供を捨てることは夫という人物の性格を多少マイナス評価にさせても、そこまで下がることはない。(子供や妻はかわいそうだが、子供にとっては絆の深い母との生活は充足したものになるものだ) しかし妻が、夫はさておき、子供を捨てることになるような不倫に走るというのは、母性の欠落、母より女という選択、となり、それはヒトとしてアウトになる。 母性不足のアウトなヒロインは、なかなか、まっとうなキャラとしては描きがたい。  だから子供を傷つけるという代償を払わないですむ、”子ナシの妻”を簡単に採用する。このヒネリのない設定が断じて許せない。  この映画にしても、メリルには子供がいない。日本の作品だが「失楽園」といい「昼顔」といい、ヒロインに子供がいない。だから、ヒロインは母という責任を背負いません。なんてイージーで、なんてずるい設定だ。    それでも世間には、”子ありの妻”という難解な設定に力強く挑んだ、優れた映画がある。  私は「マディソン郡の橋」は、子供のある妻の苦悩と最後の選択に、わたしは激しくこころ揺さぶられ、あの助手席のドアをあけようかどうしようか迷ってあけられなかった場面で号泣した。 「ピアノ・レッスン」では、子供のある妻自身がまるで子供のように、自分の子供を不倫のメッセンジャーとしてパシリに使い、ときに子供に「こんなことしたらだめよ」と諭されながらも、本能に従い欲望に向かって突進するという、いかにも芸術家的な気質に、圧倒された。  だから、この映画は何も胸を打たない。  そもそも、なんでメリルの友達もロバートの友達も、どっちも不倫やってて、「不倫いいよ~やってみぃ~」ってそそのかし役になってるんだ。  理由はわかっている。  メリルとロバートが惹かれあう理由がとぼしいからだ。 「ピアノレッスン」のように既婚者側のパートナーに、決定打的な、婚姻生活崩壊の原因があったとわけでもない。 「マディソン郡の橋」のように既婚者側が胸に秘めていた夢や備えている知性を理解してくれた男に出会えたというわけでもない。  普通にやってれば普通に続けられたそれなりの婚姻生活を、特に惹かれあうところもなさげな二人が、婚姻生活を終了させてまで付き合う相手なのか?さっぱり説得力がない。(そして、妻側は子なしという”逃げの設定”というオマケつき)  この映画を楽しむとしたら、不倫のうしろめたさに葛藤するときのメリルの表情と、カレに会うための服のコーデを時間かけて選んでいてワクワクしているメリルの表情と、カレとついにベッドで抱き合って恍惚の顔をしてるメリル表情くらい。  でもそれを見たいなら「マディソン郡の橋」でも同じものが見られるので、そっちを見ればいいじゃんということに。
[CS・衛星(字幕)] 0点(2018-05-19 13:53:51)
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