2001. キングスマン
《ネタバレ》 コリン・ファース。ビシッと決めたスーツ姿は何時もながらの渋さで魅了されます。何十人も殺した教会での大乱闘は「何故?」と唖然茫然ながらも、初めてお目にかかるキレッキレッのアクションにメロメロ状態。このシーン何度も見直しちゃいました。最後まで登場願いたかったものです。選ばれし者だけ生き、庶民は殺し合わせて削除するという企みは何だか現実味を感じました。見応えのある掘り出し物の作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2016-04-30 23:27:54) |
2002. カリフォルニア・ダウン
映像に2点。無茶苦茶なお話については語る気力も無い。 [DVD(字幕)] 2点(2016-04-30 00:28:32) |
2003. 死刑台のメロディ
《ネタバレ》 初見。事件の知識無し。題名からして二人の死は免れないと分かっていたが、法の名の下に繰り広げられる検事と判事の一言一句は暴力であり、偽証の強要、証拠隠滅は殺人。もう、怒り心頭。判事が都合が悪くなると力一杯打ち下ろす木槌、この男の脳天に叩き付けてやりたいと何度も思った。全米や世界各地の良識を振り切った州知事の判断「法の定めにより死を宣告する」は国の黒歴史。人種がヒトを隔てるのは90年近く経った今日に於いても変わらなく「〇〇人は強姦魔」と演説する大統領候補者が人気を博している。リカルド・クッチョーラ熱演のサッコが回復して妻子と作品を観る者に遺言を残してくれた事に救いを見た。 [DVD(字幕)] 8点(2016-04-29 12:37:52) |
2004. 007/スペクター
哀切感に満ちた主題歌に圧倒されるも、プロフェルドとボンドの因縁、プロフェルドの企み等、お話のレベルが曲と不釣り合い。残念。 [DVD(字幕)] 6点(2016-04-26 01:19:27) |
2005. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 シリーズ初見。レベッカ・ファーガソンに釘付けで、トム・クルーズが脇役に見えた。大義名分を振りかざす組織がいとも簡単に、命懸けで働く部下を裏切る話は切ない。敵ボスの生け捕られ方と英国首相からの暗号解除させ方に、盛り上がった思いに水を差されてしまった。 [DVD(字幕)] 6点(2016-04-24 19:21:36) |
2006. イントゥ・ザ・ワイルド
《ネタバレ》 痩せ衰えた青年が荒野の中で独り「幸福が実現するのはそれを誰かと分かち合えた時」と一筋の涙を流す。実話だという事で、ご家族の胸中を思うと胸が潰れそうです。この台詞、分かち合える者がいなくとも実現は出来ると私は考えます。 [DVD(字幕)] 7点(2016-04-09 22:01:16) |
2007. 明日に向って撃て!
小学生だった私に三人はカッコ良くてキラキラ輝いて眩しかった。40年以上の時間を経た今の私に三人は瑞々しい若さでキラキラ輝いていて眩しかった。罪と罰を見せつけるラストショットは昔も今も物悲しい。 2022.11.3追記 劇場鑑賞が叶い感慨無量の一時を過ごさせて貰えました。 [映画館(字幕)] 8点(2016-04-02 00:20:16)(良:1票) |
2008. 河内山宗俊
この娘の為なら死ねる。宗俊と市之丞の男気は見応えあるものの、その娘の魅力が原節子をもってしても感じられないのが残念。 [インターネット(字幕)] 6点(2016-03-21 00:26:40) |
2009. 淑女は何を忘れたか
《ネタバレ》 私の母が幼児だった当時のハイカラな暮らしぶりに育ちの良し悪しを考えさせられます。尻に敷いている夫にビンタされた妻の反応がとても意外で、ここから初めて本作を面白いと感じました。夫婦円満であるためには互いが とんがらがっちゃ駄目よ なのでしょうね。 [インターネット(字幕)] 6点(2016-03-20 01:23:15)(良:1票) |
2010. バベットの晩餐会
姉妹の凛とした生き様、バベットの超一流料理人のプライド。三人に心まで貧しくなるなと教えられます。ローレンスの告白は切なく胸が詰まりました。 [DVD(字幕)] 7点(2016-03-06 01:45:30) |
2011. SP 革命篇
《ネタバレ》 野望編に引き続き、山本圭目当てで鑑賞。出番が多かったけれど、もう、おなか一杯。70歳過ぎた身であんなに走らされ、這いずり回らされ、最後見向きもされずで痛々しい。私怨を革命とうそぶくお粗末な物語の上に成り立つアクションは、くどくて、戦隊シリーズ(一人足らないが)を見ているようだった。 [DVD(邦画)] 4点(2016-02-16 23:32:05) |
2012. SP 野望篇
《ネタバレ》 山本圭が出演している事を知り鑑賞。見た瞬間「あぁ、齢をとったなぁ」時の流れを痛感する。出番は少ないものの重要な役どころで存在感はさすがで、革命編に期待が膨らむ。ストーリーは香川照之が何時もの顔芸で怪しげな陰謀の雰囲気を振り撒いているもののあまり盛り上がらず。キレのあるアクションを見せんが為に年寄を連れて3㎞も徒歩移動するのには白けた。 [DVD(邦画)] 5点(2016-02-16 23:13:11) |
2013. 街のあかり
《ネタバレ》 カップでナイフを砥ぐコイスティネンに、返り討ちにあって海にボロ雑巾のように浮かんでいる、或いは刺し殺して自首する、ラストが思い浮かんだのですが。打ちのめされて「ここでは死ねない」と呟いた負け組であっても負け犬ではない姿に、同様に踏みにじられて自壊しそうな私がどれだけ力づけられたかことか。女性が何の魅力もないのは彼にとっては一途に思う大切な存在だったという点で良かったと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2016-02-14 16:20:22) |
2014. 鉄道員(1956)
《ネタバレ》 初見。サンドリーニの視点で淡々と描かれたホームドラマなれど泣かされ通しだった。怒り、悲しみ、自責の念で絶望感に苛まれても、自身で体を痛めつけるような事だけはしてはならない、人生に於いて不幸せと交互に訪れる幸せを少しばかり味わって息を引き取ったアンドレアを見て痛感する。耳にしたことがあるテーマ曲と共に胸に沁み入る作品。 [DVD(字幕)] 8点(2016-02-08 01:14:31)(良:1票) |
2015. 招かれざる客(1967)
初対面時の双方の両親の顔が当時の世相を物語っており、鑑賞中、抱えたままのやりきれない思いはラストで少し晴れました。能天気に思えた娘の言動が、ご両親の教育の賜物なのだと思うと、理想と現実の狭間で取り乱す父の姿に胸が詰まりました。見ごたえのある作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2016-02-02 23:56:52) |
2016. 遊星からの物体X
初見、予備知識ゼロ。シベリアン・ハスキーの怪しげでただならぬ様子に期待が募った途端のアレ。「ウワァーッ! オエェー!・・・・・・・・・・・」借りた事を後悔する。同じようなゲテモノ描写がこれでもかと続くのを、えずいて涙ぐみながらもリタイアせず観続けられたのは、外部から遮断された環境下で誰がソレなのかの怖いもの見たさがあったのでしょう。 [DVD(字幕)] 3点(2016-01-24 19:01:08) |
2017. キートンの大列車追跡
《ネタバレ》 機関車の追跡劇。追う身から追われる身へ。のどかな雰囲気の機関車とキートンの躍動感の対比が不思議な感覚。機関車が鉄橋から落下する様は、監督としてこのシーンありきの作品だったのかと思える仰天のシーンだった。面白さより監督キートンの熱意を強く感じた作品。 [インターネット(字幕)] 7点(2016-01-22 00:03:12) |
2018. 帰らざる河
《ネタバレ》 初見。マリリン・モンローの見惚れる美しさに3点。私でも直ぐに解る合成川下りはご愛嬌として、ストーリーがどうにもこうにも安っぽい。ライオン、トナカイ(?)、人間扱いされていないインディアンに失笑する。幼い子に後ろから人を撃ち殺させるのには、野暮を承知で、言語道断と言わせてもらいます。 [DVD(字幕)] 3点(2016-01-17 01:13:38) |
2019. ミツバチのささやき
いつも通り予備知識ゼロで鑑賞。風景の美しさは特筆もの。しかし、監督は何かを訴えたいのだろうと感じて期待したものの、何かが最後まで解らずグッタリ。ストレートにモノが言えなかった監督の立場が解ったあとでも見直してみたいとは思えない残念な作品。 [DVD(字幕)] 3点(2016-01-09 22:53:11)(良:1票) |
2020. 有りがたうさん
テレビのドキュメンタリー番組のようなロードムービー。悲哀と疲弊に満ちた人々の世相を、これ程までに温かく明るく描き切られている事に感嘆。単なる能天気ではない、酸いも甘いも噛み分けた有りがたうさんが発する「ありがと~」の響き共々余韻の深さが凄い。清水監督は溝口・小津・山中監督が「天才」と呼んだらしいが、納得させられる不思議な味わいを持つ作品。 [インターネット(字幕)] 9点(2016-01-08 22:27:24) |