Menu
 > レビュワー
 > 鱗歌 さんの口コミ一覧。104ページ目
鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3885
性別 男性
年齢 53歳

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194195
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194195
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194195
>> カレンダー表示
>> 通常表示
2061.  続・黄金の七人/レインボー作戦
正直、さすがにこれはアホ過ぎるとは思いますが。どんな小道具にでもとりあえず「アンテナ」をとり付けておけば、SFチックな「ハイテクマシーン」に見えるでショ、という、この上なくチープな発想。今回も大掛かりな“強奪作戦”が展開されるのだけど、これらアホアホな小道具に頼り切りで、作戦自体は殆どアタマを使っている形跡がみられません、どうしちゃったんだ、教授。風刺っぽい味わいも無くは無いけど、現代のおとぎ話と呼ぶにはいまひとつ。・・・ただ、ねえ。やっぱり憎めないのよね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-23 16:21:18)
2062.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 
この『サイコ』とか『鳥』とかを初めて観た頃は、“ヒッチコックの代表作”と思って観てた訳だけど、実際はむしろ“異色作”であり“変化球”なんですね(また、この2本の後、彼の世評も怪しくなっていく訳で)。で、本作には何かと戸惑ってしまう点があるのですが。映画が始まってみると、大金を持ち逃げする女性が、どうやら主人公らしい、しかし中盤、突如、その認識がひっくり返される(=伝説のシャワーシーン)。ってな辺りについては、色々なところに色々なことが書いてある(あるいは、同じようなことが書いてある?)ので、私ごときが改めて述べることもないのですが。まあ、そういう一発ネタ的な“意外な展開”の構成を、ヒッチコックならではの演出力でサスペンスを盛り上げつつ、ある意味ミスディレクション的にゴマカしていく。ただ、どうなんでしょ。例えば警官が彼女を呼び止める。サングラス越しの警官の視線自体がサスペンスになる。しかし本来なら「その警官をどう登場させるか」がまず演出の腕の見せ所であるべきところ、本作では、“意外な展開”のために映画の階層構造がひとつ増えた分、このシーンではそこまでできなくなってしまっている。映画が一枚、薄くなってしまっているように思うのだけど。それを補わんとするバーナード・ハーマンの見事なスコア、実際、聞きごたえ充分。充分過ぎて、いささかしつこい(映画が音楽にもたれかかり過ぎている)。シャワーシーンは有名過ぎて、何とも語りにくいのだけど、その後、ノーマンが血を拭い死体を片付ける克明な描写がもたらすおぞましさ、これはまさに一級品だと思います。映画の実験精神は、妹たちが保安官代理と会見するシーンで顕著ですが(保安官代理の奥さんを介するカット割り)、どー見てもこれは失敗ですよねー、観てて気が散ります。映画最後で「真相」が長々と語られるのも蛇足だと思うけど、まあこの辺は多分、今ほどにはスレたミステリ・ファンだらけでもない時代だったと思うので、しょうがないのかな(今となっては、結構フツーのオチですよね)。以上、オモシロくてコワい映画であることは間違いないので、敢えて苦言を呈してみた次第。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-18 10:19:15)
2063.  地中海殺人事件
今までに読んだクリスティ作品(決して多くはないですが)の中では、この『白昼の悪魔』は結構、気持ちよく読めた部類に入る作品です。トリックがなかなか気が効いており、それなりに妥当な解決であり、そして何より、万人にお馴染みの作品ではないという点で「事前の期待が特に高くはなかった」という点が挙げられるのですが(最後の点が皮肉にも実は、ミステリを味わうのに重要だったりするので、もし上記を読んで本作に期待してしまった人がいたら、誠に申し訳ないです。ははは)。で、映画版の本作ですが、これもまた気が効いてると思います。この軽いノリ。これこそクリスティのノリじゃないですか。いやまあ、あの読みやすさってのは「会話の多さ」であって、これをそのまま「会話の多い映画」として作っても面白くない訳で。要するに、原作の軽さを、映画らしいユーモア感覚に置き換えているところが、本作の魅力ですね。気負いの無さがかえって成功している、さすがガイ・ハミルトン。・・・それにしても映画開始早々に死体が登場、これはなかなかにショッキングでした、だって、死体が呼吸してるんだもん(ワタシにはそう見えたのだが・・・)
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-18 03:50:38)
2064.  ペイチェック 消された記憶
SF超大作、と思いきや、中身はというと、「小汚い茶封筒に入れたツマラナイ小物で危機を乗り切っていく」というお話、ですから。世間にアマタいる“モノを捨てられない人たち”にとっては、実に愉快なお話であります。断捨離なんぞクソ食らえ、どんなものでも手元に置いときゃ、何かの役に立つものよ。もっとも、夜逃げするヒトの共通点として「ゴミを貯め込む」ってのがあるそうですが(笑←笑いごとじゃないけど)。またこの映画、何しろジョン・ウーなので(?)SFらしい精密さなども特になく、とりあえず爆発したり人間が吹っ飛んだりすればよい、というノリなのも愉快なところでして。クライマックスで舞台となる実験室の描写に至っては、「何しろ“実験室”なんだから、色々とキケンなものがたくさん置いてあるのさ、詳しいことは訊いてくれるな」ってな感じですよね、コレ。いやはや、SFにもいろいろあるもんです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-18 03:27:18)
2065.  南から来た用心棒
まずそもそも、「南から来た~」などという、どうでもいいタイトルを思いつくセンスが、正直うらやましい。別に「寒い国から来た用心棒」とかでも一向に構わないんですよ、主題歌でも「一体どこからやってきたのか~」とか歌ってるしなあ。南から来るどころか、とんでもないイカサマ野郎で、冒頭、監獄に入れられてます。演じるのは当然ながら、ミスター・マカロニストこと、ジュリアーノ・ジェンマ。物語は、悪党どもが監獄を襲撃するところから始まります。脱獄する囚人たち、悪党が仲間を助け出しに来たのか?と思いきや、さにあらず、なんと手下をスカウトするための監獄襲撃なのでした。仲間入りを拒めば、死の制裁。いやこの映画、ムヤミに死人が出るんです。しかしジェンマはこれを拒む。と言う訳で、悪党団vsジェンマの戦いと相成ります。彼の正体は、カードのイカサマ師にして、命知らずの賞金稼ぎ。悪党一味のひとりに身内を殺された家族から復讐を依頼され、その報酬金が足りないとなると、「それでは娘のミサオをいただくとしよう」って、眠狂四郎かよ。しかし娘の方も、なんやかんやとジェンマをののしりつつも、結局は彼に心惹かれていくあたりは、まさにジェンマの人徳。そんなもん無いっての。で、悪党どもとの戦いへ。先にも書きましたように、この映画、ドンパチしまくり、人死にまくりで、さらにいい味出しまくりのウィスキー親父のウィスキー爆弾(?)まで炸裂し、なかなかに楽しめます。で、観終わった感想としては、「こういう映画、多いよね」という、まあその程度のものなのですが・・・。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-07-05 22:10:27)
2066.  さらば友よ
依頼された金庫破りの仕事が、思わぬ展開を導く、というミステリ作品で(ここでは詳しくは触れませんが)、そこに男同士の友情が絡むところが、単なるトリック作品に終わらせない本作のミソ。ミソと言えばミソなんですが。アラン・ドロンはいいとして、チャールズ・ブロンソン。前から思ってたけど、特にこんな人懐っこい役をやってるとヒトキワ感じるのは、ほんとバカボンのパパに似てますね。2人の友情にホモっぽい雰囲気を漂わせようとしているんでしょうけど・・・すみません、ブロンソンの顔見てるとどうにも色気が感じられず(“さらば友よ”ってな顔じゃないよね)。後半、二人の間に刑事が入ってきて、これは一種の三角関係か。すみませんやっぱりブロンソンの顔を見ると、どうにも。うふふふ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-29 22:07:13)
2067.  サウンド・オブ・サンダー 《ネタバレ》 
『タイムコップ』で懲りもせず、またもタイムスリップものに挑戦し、文字通りスリップしてしまったピーター・ハイアムズ。タイム・パラドックスについて完全に無視を決め込み、過去に対して加えられた変化が、いくつもの波となって現代へと襲いかかってくる、という実にいい加減な設定が、なかなか斬新で、パラレルワールドなんぞ持ち出すよりも手っ取り早くて面白かったりします(でもやっぱりいい加減)。過去のしょーもない変化が、現代に対してもたらす大変化、これがもう、涙が出るほど陳腐なんですが(ヒトを襲う植物とか、進化したようで実は大して進化していない恐竜とか)、その変化した現代で繰り広げられるサバイバルが、ハイアムズというよりは、もはやジョン・カーペンター的世界で、苦笑しつつも興味深く拝見させていただいた次第。しっかし、過去に対する変化は徐々に現代へ届くのに、過去に対する修正は、瞬時に現代へ反映されるんですなあ。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-26 15:10:01)
2068.  エクスペンダブルズ
「さて問題です。アクションスター達が一同に会したという本作、実はこの中に一人だけ、本人ではなくソックリさんが混じっています。さて誰でしょう」「えー困ったな。一人だけも何も、全員ニセモノにしか見えないよ」ってな感じの映画です。いや、こんな判りやすいニセモノはニセモノとしての意味が無いので、きっと全員ホンモノなのでしょう。多分。いや~それにしてもシュワ(これ以上のコメントは酷なので控えます)。さて本作、内容的には、80年代半ばから90年代初頭あたりの、中身の無いアクション映画をそのまま再現したような中身の無さで、そこにイマドキらしい派手な肉体損壊を絡めるあたりはまさに「進化した80年代アクション」。⇒すでに退化しきったモノが「進化した」ってのは矛盾してますけれど。とにもかくにも、「あの人は今」的なこの映画、とりあえずみんな元気にしているらしいことがこの一本で確認できるだけでも、値打ちモノ。せっかくこれだけのメンツをブッキングしたんだから、スターが並んだカメラショットを連発しても良さそうなもんだけど、そんな事はしない。あくまでフツーに娯楽アクションに徹するあたり、なかなかの気前の良さ(それを誰か、望んでいるのかどうか)。屋外のシーンは日が照ってるカットと照っていないカットがごちゃ混ぜ(もしやワザとごちゃ混ぜにしているのか、とすら思った)で、要するに適当に撮ってる感じですね。娯楽映画です。消費される映画。消費されるスター。そんなヒト達のこれはちょっとした意地かも知れない。こういうヒト達をよく、いろんな意味を込めて(少し同情を込めて)「レジェンド」と呼ぶ訳ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-18 17:14:58)
2069.  エアベンダー
正直言って、中盤あたりからすでに、「あーもしかしてシリーズ化しようとか思ってるんじゃないのー」ってコトが気になってしまい(根拠はないけど雰囲的に)、ラストでは苦笑せざるを得なかったんですけれども。いやでもこの映画、なかなかワクワクさせてもらいました。無理にまとめようとするよりも、多少ハチャメチャに、自由に想像の世界を膨らませていく。内容は全然違うけど、エメリッヒの『スターゲイト』を初めて観た時に感じた楽しさを、少し思い出しましたね(まあ要するに、“ちょっとタガがハズレてる”と言うコトですが)。でしかもこの映画、やってることと言えば、「念力」なワケで、かなりレトロ。しかしそういうレトロさを、ファンタジーなんだからいいでしょ、とばかり、躊躇することなくとことん飛翔させていく、それが何とも楽しいのですね。どうしてもオチに縛られてしまうかつてのシャマラン作品よりも、自由で楽しい作品だと思いました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-06-11 23:53:36)(良:1票)
2070.  続・さすらいの一匹狼
偶然出会った古い友人から二束三文で牛を購入し、ホクホク顔のジュリアーノ・ジェンマ。しかし町に到着した彼を待ち受けていたのは、「これは盗まれた俺の牛だ」という非難の声。「いや、確かに買った牛だ」「何を言うこの盗人め」と押し問答の末、銃を抜く騒ぎとなり、彼はその男を撃ち殺してしまう。「牛泥棒の上に、人殺しまでしやがって」と、彼を追いつめリンチにかけようとする町の人々、ジェンマは間一髪抜け出して、「必ず無実を証明してやる」との言葉を残し、牛を売った男の行方を追う・・・映画のあらすじのようですが、さにあらず、ここまでが前置きです。ここでタイトルです。いやあ、濃いですねえ。例によって例のごとく、タイトル明けには、さっそく本題がズレ始めるのですが、心配ご無用、ちゃんと登場人物の枠内に収まるように、物語は都合よく収束していきますから。そんな感じで、「無実を晴らすも何も、牛を盗まれた人を殺しちゃったのは事実でしょうに」「だいたいそんな怪しい牛を買うヤツが悪い」など、“自己責任”ブームの昨今、ジェンマの味方をして映画を見てくれるヒトもあんまりいなくなっちゃったかも知れませんが、いずれにせよ、この“町の人々によるリンチ”ってのが、本作の面白いところですね。盗んだ牛を売った悪人、その悪人を必死で追いかける主人公、さらに主人公がある女性を救出するエピソードもあり、このあたりは「復讐劇」の要素なんですけれど、映画の背景を覆う“町の人々のリンチ”は、それとは一線を画し、もっと無目的で無表情で無軌道な圧力、なんですね。主人公の味方をしてくれる脇役の存在が、かえってそのリンチの不気味さ、コワさをよく出していると思います。クライマックス、大勢を相手に銃撃戦を繰り広げるジェンマ(オマエはランボーか)、このツキヌケぶりは必見です。・・・まあどっちみちマカロニ(しかも所詮はジェンマ主演)なんですけど、何とかホメてみました。はい。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-31 22:38:53)
2071.  インサイド・マン 《ネタバレ》 
「第二次大戦時のナチスによるユダヤ人弾圧」の痕跡(=指輪)を、時を隔てて現代、アメリカの「黒人」刑事2人が発見する、軽口をたたき合いながら。このシーンだけでもなかなか気のきいた作品だとは思いましたが。ただ、手放しで喜ぶには、社会問題(人種問題=変な目で見られるアジア系、さらに直接的差別を受けるアラブ系)などを絡め過ぎてて、少々、鬱陶しい気がしないでもなく。それに、ミステリ作品、サスペンス作品として本作をまず観るならば、確かになかなか意表をつく内容ではあるのですが、まあああああ、ちと物足りないですわなあ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-25 21:55:26)
2072.  ブルー・マックス
実際に複葉機をバカスカ飛ばして空中戦を繰り広げる。あの『つばさ』に挑戦するかのような。いや実際、宙に漂う煙を縫って飛び交うパイロット視線の映像の、その臨場感たるや、まさに圧巻。ただ、主人公の野心を描くストーリーの方が、映像のスゴさに見合わず、ちょっとセコイ印象。ジョージ・ペパード演じる主人公、もっと野望に燃えて悪どくギラついていてもいいと思うんだけど、単なるチンピラみたいな感じに見えちゃうのが残念。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-25 21:41:36)
2073.  狼の死刑宣告
息子を殺害したチンピラに父親が復讐したことで、ギャングとの全面抗争になってしまうというオハナシ。良識あるブルジョア家庭の親父を演じるのは曲者ケビン・ベーコン。と言う訳で、もともとあんまり良識があるようには見えないのです。後半の暴走は保証済み。演出の方も、復讐や抗争へと向かうドライビングフォースがいかにも顕著で、映画の中に敷かれた物語のレールが透けて見えており、こうなるともう、息子を失った哀しみ・慟哭、暗黒世界へ足を踏み入れる躊躇・逡巡、そういったものはあまり感じられなくなります。ラストで主人公はトラヴィス化してしまうに至っては、「ホラ言わんこっちゃない」と言いたくなっちゃう。じゃあ何よ、ケビン・ベーコンならダメで、“ぶろんそん”なら良いのかよ、と言われれば、まあ、残念ながらそうなんでしょう(笑)。しかし、「今さらこんな映画作っちゃって」というツブヤキの影には、「待ってました!」という嬉しさプラス懐かしさがあるのもまた事実。中盤の、街で突然ギャングに襲われるシーンがいいですね。街中だったのに、路地裏に逃げ込むと途端に周囲の光景がスラム化する怖さ(ホントにこういう地理なのかは不明)。立体駐車場での長廻しのオモシロさ(手持ちカメラがクレーンに乗ってまた手持ちに)。クライマックスの銃撃戦もなかなか見事でした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-06 23:41:48)(良:1票)
2074.  不毛地帯
長い説明ゼリフを何とかうまくこなそうと一生懸命な出演陣、その愚直さとぎこちなさとの徹底した積み重ねの上にこそ、このどうしようもないドロドロ感がある。というわけで、とても面白かったです。ただ、3時間という長尺でも、まだまだ物足りない感じはありますね。主人公の私生活なども、前半のボロ家が後半で突然豪邸に変わっているという描写だけで、消化不良かな(主人公の影が薄い印象)。政財界のドロドロを描くにしたって、とりあえず何かにつけて“高級料亭”、ってのも、どうなんでしょ、もう少し意外性と細かさとを感じさせるような描写があってもよいかな、と。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-05-04 18:48:39)
2075.  華麗なる賭け
どうです洒落た映画でしょ、スタイリッシュな映像でしょ、的な主張の強い演出にいささか辟易するのですが、まあ、ド変態映画であることは間違いないですね。直接的な描写は無くとも、例えばチェスのシーンの思わせぶりなところなど、相当エゲツないと思います。スティーブ・マックィーンが富豪の役なんて似合わんのにこりゃどういうキャスティングなんだ、思ってたら、これまたエゲツないキスシーン。はい確かに、ミスキャスト以外の方法でこれだけの絵ヅラを作り出すことは不可能です、参りました。この作品では、スリルを楽しむために銀行強盗を計画するお金持ちの男と、彼の犯罪を暴こうと彼に接近する女との、“華麗なる駆け引き”が描かれますが、ストーリー性よりも、二人の間の微妙な空気が作品の中心。二人の所作こそが見どころであり、いわばマックィーンとフェイ・ダナウェイの“舞い”の映画です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-30 15:49:29)
2076.  暗黒街のふたり 《ネタバレ》 
一見何とも判りやすいオハナシでして、それだけに、額面通り受け取っていいものやら警戒してしまうのですが。銀行強盗の罪で服役していたアラン・ドロン演じる主人公、このたびめでたく出所の運びとなり、保護司のジャン・ギャバンの支えを受けながら社会復帰を目指す。かつての仲間の誘いもキッパリ断り、勤め先の仕事は順調、愛する妻とも仲睦まじく、言うことなし。なのですが、やはり世の中思うようにはいかないもの。と言うかむしろ、こう言っちゃなんだけど、この主人公、気持ちいいくらい順調に転落の一途をたどっていきます。すべてが裏目裏目。主人公を支える人は皆、とってもイイ人として描かれ、それ以外は皆、とことんイヤな人として描かれて、主人公をひたすら不幸のどん底に引きずり込む、という類型化した図式。このまま終わってしまうと「何やねんこの映画は」となるのだけれど、ラストでその印象は一変します。この出来過ぎたオハナシの先に待っていたのは、もっともっと非現実的に思われがちでありながら確かに現実に存在する“ギロチン”という代物(ようやく廃止されたとのニュースを子供の頃に聞いた記憶があります)。このくだりは現実とも非現実ともつかぬ、まさに悪夢のような光景。ただ、「ギロチンにかけられる前には首のまわりの服を切り取るのか」(ホントかどうかは知らんけど)という、妙にリアリティのある細かい描写によって、これは夢ではない、現実なんだ、ということを強く印象付けられます。その怖いこと怖いこと。だからこういう一見判り易そうな映画は、油断ならないのです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-28 21:18:09)
2077.  シー・オブ・ラブ
アル・パチーノのファンであるウチのカミさん、そう言えばガブリエル・バーンのファンでもあるのだけれど、だからと言ってエレン・バーキンとは似ても似つかないのです。この映画、まさにエレン・バーキンの映画であり、彼女の雰囲気がそのまま映画の雰囲気。どこか人懐っこいような感じがありつつもやっぱり謎めいていて、アル・パチーノ演じる主人公は翻弄されていくワケですが。主人公の置かれた立場の微妙な揺れが、事件の謎をさらに深めていって、ミステリのオモシロさを堪能できる作品となっております。で・・・まあ、事件には一応ケリがつくのですが、だからと言ってこの「何もかもすべて解決したぜ、わっはっは」みたいなノーテンキなラストでいいんですかね。あらゆる陰が晴れたことにしちゃって、いいんですかね。という、何だかソーウツ的な作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-04-20 23:20:07)
2078.  身代金 《ネタバレ》 
観てて気持ちがイイほど、とにかく“ヤなヤツ”ばかりが出てくる映画です。強いて好感が持てる人物を探せば、犯人グループの中の「子供を殺すことに反対する暢気な男」ぐらいですね(勿論こういうヒトは長生きできない)。犯人グループは基本的にポンコツ。ムダに人数が多くて、こんな犯行、成功する訳がない。ゲイリー・シニーズ演じる主犯格の男の焦りが観てて伝わってくる。要するにコレ、子供を誘拐された両親の焦燥を描いた映画と思わせて、実はひたすら犯人が追いつめられていくのを描いた映画と言えそう。前半、犯人の動機は怨恨かと父親が疑うカマシがあるけれど、実際の狙いはお金。極めて素朴に、単純にお金。で、そのお金の力でもって、後半、父親の反撃をくらう。すべてはお金。仲間よりもお金。狡猾に立ちまわり、身代金の代わりに懸賞金としてついにお金を手にする、と思いきや、当然にその野望も挫折する。大体、父親が真犯人と知らずに懸賞金を渡しそうになる、要するにダマされそうになるシーンであるのに、ここでのメル・ギブソンの表情、まるでダマされる気のなさそうな非常にイジワルな表情をしてるんですね。もうあとは、犯人の焦りと犯行の頓挫あるのみ。何から何まで裏目に出た挙句、最期は血まみれで立ち尽くし、しかもわざわざ「射殺してください」と言わんばかりに隠し持った拳銃に手を伸ばして見せる。まるで同情を伴わない哀れさばかりが残ります。お金って怖いんですよ、という映画。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-19 00:05:30)(良:1票)
2079.  七福星
見事なまでに何の説明もなく、ストーリーすらほとんど無く、ただただオッサンたちのバカ騒ぎを描く映画。これで楽しくなかったら目も当てられないけど、幸いにもとても楽しいのです。↑上記のキャストを見てもわかるように、出演陣は無駄に豪華、こんな映画に出てて、みんなヒマなのか? で、アクションも無駄にスゴかったりします。保昭兄さんとジャッキー、サモ・ハンとの死闘、これはもうカッチョ良過ぎ。で、ユン・ピョウが戦ってる相手は、これは具志堅用高ですかね? 違うっての。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-04 23:35:00)
2080.  若親分を消せ
すばらしいほどにワカリヤスイ内容の、この若親分シリーズ第6作。タイトル前にいきなり発生する殺人事件。その敵討ちを誓った若親分、何を思ったかとある料亭の板前となり(これが妙に似合う)、下手人を探し求める。芸者として身をやつしている、元上官の娘との出会いなど、様々なエピソードが都合よく絡み合い、都合よく物語を推し進めていくあたりは、気持ちいいほどスカスカ感があって、観ててスカッとします。正体を明かせない若親分、あくまで自分は板場に立つ身、と、常に一歩引き、理不尽に対してもぐっと耐えているつもりらしい。が、そこはそれ、脚本家のサービス精神によって、何かといらぬ一言を発したりするもんだから、案の定正体がばれ、「イヨッ待ってました、さすが若親分」的な展開となって、観ている我々は気持ちよく何度も何度も溜飲を下げられるという趣向。いやあ何ともポテチン(←?)ですな。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-03-26 18:02:10)
030.08%
1190.49%
2411.06%
3731.88%
41614.14%
53639.34%
663416.32%
7122731.58%
888822.86%
93759.65%
101012.60%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS