2121. ゴッドファーザー PART Ⅱ
前作よりエンターテインメント性で落ちるものの、人間ドラマとしてはこちらが上だと思う。そしてカリスマ”ヴィト-”の若かりし頃を演じたデニ-ロはお見事と言うしかない。パート1のReviewでも書いたが、パート2によってこのシリーズは伝説の域まで達したと思ってます。 9点(2003-06-16 17:43:06) |
2122. ゴッドファーザー
ヴィト-をマーロン・ブランドが演じることでこの映画は重厚なものになり、アル・パチーノのレストランでの演技がこの映画を名作にし、そしてコッポラの才能がこの映画を極上の娯楽大作にした。さらにパート2でカリスマ”ヴィト-”の若き日をデニ-ロが見事に演じきったことでこのシリーズは伝説の域まで達したと思う。ただ殺しのシーンは怖さよりもカッコ良さが上回る。特にラストの殺しは..。マフィアの怖さを追求していくと映画の娯楽性が損なわれるため仕方の無いことなので、あくまで個人的な好みの問題なのですが...。シリーズ3作をひとつの映画とみると間違いなく10点! 9点(2003-06-16 16:17:18) |
2123. デビル(1997)
ハリソン・フォードは嫌いではないが演技がどれも同じ。でもこの作品に関しては、ドル箱スターのオーラをうまく消せていたと思う。ブラット・ピットは文句無しにうまいと思う。ストーリーもそんなに悪くは無い。だけどはっきり言って面白くなかった。確かに二大スター共演の弊害もあったかも...。IRAが何故にテロ活動をしているのかという所をもう少し掘り下げて、社会派色を色濃く出してくれれば、とも思う。それか、題名のごとくピット演じるIRA戦士がもっとデビルな人格なら..とも思った。 4点(2003-06-11 18:07:21) |
2124. ゲーム(1997)
「ゲーム」が始まった時点でオチを予想していた。でも途中、話はどんどん思っていたのと違う方向へ。「おーい、どこまで行くの~。こんなストーリーかよ~!?」と半分がっかりぎみで見ていたら、最後は帰ってきてくれてホッとした。どんでん返しのある映画は大好きなのだがこの映画はどんでん返しだけである。観終わった感想は面白いんだか面白くないんだか...。でも映画にこだわりが無い人には薦めやすい。 6点(2003-06-09 15:27:48) |
2125. デッドマン・ウォーキング
確かに死刑制度の是非を問うた映画ではないと思う。制度があることを前提に聖職者でありながらその前にひとりの人間であるシスターの心の葛藤と成長、そしてシスターの立場からみた罪人の話。ただ罪人=人間を強調している点とショーン・ペンの演技力によって、観る側としては死刑制度というものを考えざるをえなくなることも事実。自分の場合はそれ以上にこれから死刑を執行される罪人を人間として死なせることになんの意味があるのだろうと考えてしまった。無宗派の日本人ゆえの疑問なのだが...。別に否定しているわけではなく、劇中のシスターがそこまでしなければいけないほどにキリスト教(キリスト教に限りませんが)のなかでは重要な事なんだとある意味感心したし考えさせられた。どちらにしても考えさせられる映画というのも、たまにはいいものです。 7点(2003-06-07 16:36:27) |
2126. フル・モンティ
男のストリップだからというわけではないが、女性にうける作品かなと思った。自分は期待が大きかったせいか、今ひとつのりきれなかった。でもあの人たちを見習いたい。あの人たちはアレでこの先ずっと食っていけるはずもないが、ひとつのことをみんなで成し遂げたという経験は、きっと他の仕事にも生きてくるだろうと思うしなにより、なんでもできるという自信と誇りを手に入れたんだと思う。リストラをした会社や不況がどうのこうのではなく、自分がどう生きるか。後ろ向きになったときは思い出したい作品です。 6点(2003-06-07 10:03:24) |
2127. アウトサイダー(1983)
当時の雑誌で、コッポラは「ワン・フロム・ザ・ハート」に力と金をすべて注ぎ込み、お遊びでこの作品をつくった..という評を読んだことがあるが、お遊びというよりお金儲けのためでは?この頃大人気のアイドルスター、マット・ディロンとダイアン・レインを起用した作品を立て続けにだしている。内容もアイドルムービー的でストーリーよりも誰がでているかということのほうに目がいく。とは言え、やはりコッポラということなんだろうか、出演者それぞれにしっかりと個性を出させ、青春モノにありがちなB級カラーは感じない。2つのグループが雨の中で決闘するシーンも映画館では音響効果のせいもあり、なかなかの迫力でした。そしてスティービー・ワンダーの「ステイ・ゴールド」、確か当時レコード化されず、この映画を見た後また聞きたいと思っても聞けなかったのを覚えています。 6点(2003-06-06 12:31:59) |
2128. 誘拐犯(2000)
あまり話題にならなかったが、映画の宣伝に「ユージュアル・サスぺクツを超える心理戦」とあったし、キャスティングもいい感じなので、もしかしたら隠れた名作?と思って観た。名作ではなかった。それぞれのオチと伏線のバランスが悪い。いかにもな伏線が多すぎる。特に伏線としてあの大富豪の後妻さんのでてくるシーンに対してのオチは、ラストに持ってくるほどのオチでもないしストーリーに絡みそうで絡まない。複雑なわりに驚きが無い。消化不良という意見が多い様ですが同意見です。最後の銃撃戦もやりすぎに感じました。精子提供で小銭を稼ごうとした二人にしてはカッコ良すぎ。 4点(2003-06-02 18:37:13)(笑:1票) |
2129. 炎のランナー
映像がすごく綺麗です。中学生のとき映画館で見たので20年以上前になるのですが、はっきりと覚えています。印象的なシーンも数々あります。内容は濃いのですが、映像と音楽だけでも十分楽しめるのではないでしょうか? 8点(2003-05-29 18:48:26) |
2130. マーズ・アタック!
ジャック・ニコルソンが火星人と対面、その後、あっという間もなく殺されちゃうところは意表を突かれました。ニコルソンなのに~!って。天晴れな映画です。あの子供じみた最悪火星人を考えただけでも凄いけど映画にするなんて..その上この作品に、よってたかって集まった豪華な顔ぶれも凄い!あまりのおバカぶりがダメだという人より、むやみに人が殺されていくことに嫌悪感を感じる人が多いようですね。でも人が殺されるのにどんな意味や理由があったって同じ。こじつけて大儀を作り戦争をしてもやってることはこの映画の火星人と同じ人殺しには違いない。そんなことも皮肉ってるのかなぁ?(..なんてことないか) 娯楽超大作といわれる作品を皮肉ってるのは確かでしょうね。 7点(2003-05-28 12:23:01) |
2131. レザボア・ドッグス
「仁義なき戦い」を思い起こさせるような荒い映像が独特な世界を造り上げている。(実際、タランティーノは「仁義なき戦い」を好んで見ていたそうです。)普通の映画でいうせいぜい30分くらいのラストシーンをひとつの映画にしたようなもんですから、中身がない!と思ってしまうところもありますが、過程の説明としての回想シーンが単なる説明とならず、非常にうまく、作品に奥行きをもたらしていると思う。そして、やはりオープニングでしょう。little green bagをバックに登場するシーンはかっこよすぎ! 8点(2003-05-26 17:27:00) |
2132. 明日に向って撃て!
西部劇というのを忘れてしまうぐらいロードムービー色が強い。実在の人物と聞いているが、ブッチは絶対あんなにやさしい男じゃなかったろうし、サンダンスは絶対あんなにかっこ良くなかっただろう。でもこのデコボココンビがこの映画を一層楽しく、そして儚いものにしている。小学生の頃観た時は単純に二人に憧れた。以来、ブッチ・キャシディーとサンダンス・キッドという二人の名前とラストカットはずっと頭の中から消えずに残っている。 9点(2003-05-24 16:01:18) |
2133. 追いつめられて(1987)
この邦題、ぴったり!CIAやペンタゴンといった国の機関が介在するサスペンスによくある複雑なからくりそっちのけで、ひたすら追い詰められていくところにスポットを当てているのがいい。ラストは「えっ?!」 ハラハラドキドキさせて伏線を忘れさせといて、最後にそう来たか!追いつめられていくところにスポット当てっぱなしで終わっていたら5点以下だったでしょう。 7点(2003-05-24 14:29:06) |
2134. カプリコン・1
初めて観たのはTVで、小学生後半か中学生くらい。かなり衝撃を受けた。有名な作品だと思ってたのに20歳くらいの時にまわりにこの映画を知ってる人がいなくて驚いたのを覚えてる。ストーリーは解かりやすく、且つショッキング。このテの映画は、あり得なさそうなことをいかにあり得そうと思わせるかがカギとなるが、その点でも十分合格。そしてラストがいい。 8点(2003-05-24 13:35:57) |
2135. フロム・ダスク・ティル・ドーン
キャストに引き付けられて見た。前半は好みの展開だったのに、突然のぶち壊し。そりゃないやろ~!!それもおもいっきりB級ネタ。無茶苦茶すぎる。ジュリエット・ルイスの相も変わらぬ高い演技力と俳優タランティーノの変態ぶりはかなり良かった。 4点(2003-05-22 14:53:11) |
2136. ベスト・フレンズ・ウェディング
ラブコメはあまり好きではないが、これは面白かった。往生際の悪い女を意地悪く演じたジュリア・ロバーツもいいが、なんといってもキャメロン・ディアスがめちゃめちゃかわいい。あの凄い?歌声にはノックアウト。Say A Little Prayerも印象的。笑える個所もあり、人を選ばずお薦めできます。 7点(2003-05-20 12:52:20) |
2137. グッドフェローズ
デニ-ロの演技はやっぱり凄い!頼れる兄貴分から一変するところ、怖すぎる..しかも何気ない仕草というか、目つきというか、それだけのシーンなのに。ジョー・ぺシも怖い。他のギャングもの、マフィアものと違い、それらを美化していない分すごくリアルに見えて怖さを感じる。映画を見てギャングに憧れるなんてこの映画に限っては無いだろうなぁ。 8点(2003-05-15 16:34:17) |
2138. スクリーム(1996)
怖いのは苦手だが当時、反響が凄く、新感覚ホラーとあったので見てしまった。全然怖くなかった。ホラーというよりB級サスペンス。最初にほんのちょっとだけでてくるドリュ-・バリモアは、一人だけけた違いにうまい演技をしていた。 5点(2003-05-10 15:43:34) |
2139. ヒート
かっこいいデニ-ロを見るならおすすめです。でも作品としてはいまひとつ物足りない。市街地での銃撃戦やバル・キルマーとアシュレイ・ジャッドのあの切ないシーンなど、印象に残るシーンは所々にあるんですが..なんでだろう?たぶんオチがダメなんだ。どんなオチがいいのかわからんけど、なんとなく尻つぼみ。キャストが凄いだけにもったいない。 7点(2003-05-10 15:23:44) |
2140. ファーゴ
犯罪ものの映画というのは全編に非日常の世界観が漂っているものですが、この映画は二人組みの犯人のシーンはまさにその世界観で描かれていますが、フランシス・マクドーマンド扮する婦人警官のシーン等日常のシーンではヒューマンドラマでも見ているかの如くまったく違う映像となっている。映画でしか知らないダークな世界が映画や本だけではなく、日常の中に実際に存在するんだということをこの映画は実に巧く見せている。うまい! 8点(2003-05-10 14:51:21)(良:2票) |