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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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2161.  男たちの大和 YAMATO 《ネタバレ》 
映画としては散漫で構成が悪く、それぞれのエピソードに流れがきちんと存在していないためにダラリとクライマックスに突入しちゃったな、って感じがします。特撮はまあよく出来てる方だけど、敵戦闘機のヘンにアップになったショットが多用されてるのはなんでかな。戦艦の映画かと思ったら甲板の映画だね、こりゃ、とか。えーと、まあ、そういう映画的なアレコレは書いて問題ナシでしょうが、中身に関してアレコレ書きづらいというか、こういう映画って中身について批判を許さない、みたいな雰囲気が漂ってるのがどうもねぇ。でも、思った事ハッキリ書きましょう。ヒロイズムとセンチメンタリズムでコテコテの、古臭い戦争映画。なんにも進歩してません。今の日本の繁栄は、大戦で犠牲になった人々の歴史の上に成り立っている、それはもうなんの否定もしません。ですが、彼等の死がこんな形で尊いものとして純化されてパッケージされて、それで思考停止しちゃってちゃダメだと思います。少なくともあれだけの犠牲を出さなければ今の日本はなかった、なんて事は決してない筈です。大和や各戦地、空襲や広島や長崎、多くの犠牲者が出たからこそ、今、繁栄してるって訳じゃないでしょう。戦争そのものを見つめないで、戦後から見た、何もかも過ぎ去ったものとしての視点でしか成立してないのが日本の戦争映画なんじゃないでしょうか。なんつーか、結局気持ちをどこにもぶつけられずに自分の胸をどんどん叩くようなものでね。60年経ったって、なーんにも解決なんてしてやしない。
[DVD(邦画)] 4点(2006-09-10 01:23:27)(良:4票)
2162.  タナカヒロシのすべて 《ネタバレ》 
冒頭いきなり私の生まれ育った中目黒の風景がいっぱい出てきてびっくり。ユンソナのお弁当屋さんは共済病院の前か!とか、じゃあかつら会社は火事が多いあたり?とか。ヒロシに色目使うお姉さんがいるお店なんか、私の元家から歩いて20秒ほど。再開発で私の家もあのお店もなくなっちゃいましたけど・・・。で、そんな状態なので、最初の方は「ヒロシ、駅は逆、逆!」とか「なんで駅を通り越してんねん!」とか、そんなところばっかり気になって、映画を冷静に見てられませんでした。さて、映画の方は、と言いますと、タナカヒロシって人がそういう人なんだ、ってのは最初の30分くらいでもう十分判るんですけど、それがずっと延々続き過ぎて、なんだか最初は大笑いできたギャグを延々と繰り返されて、ちょっともうカンベンして下さい、って思うような、そんなカンジ。なんとなく繰り返される日常が壊れて、ヒロシに人生の選択が迫られたところで、映画は必然的な道を歩むばかり。あのキャラだったらばそういう展開になるのは判る、で、その上でこの映画はどう楽しませてくれるの?っていうと、ラストシーンまで楽しませてはくれないのですよね。お弁当屋さん再登場にしてやっとドラマとして弾んだ、と思ったら終了、ですから。ひとりの男の変化を描くのに、あまりに淡々とし過ぎてキャラクターとこちらとの距離があり過ぎて、どうも映画を楽しめませんでした。キャラクターの可笑しさ、わんさか登場する脇役の可笑しさはあっても、その先にあるものを魅力的に見せてくれないあたり(寺島進が出てくるあたりからのエピソードは気分的に最悪)、かなり見ていてツラいものがありました。
[DVD(邦画)] 4点(2006-08-31 00:39:58)
2163.  忍 SHINOBI 《ネタバレ》 
んー、なんか登場人物の顔が時代劇のカオじゃなくって現代人の顔だったり、中国映画みたいだったり(仲間由紀恵をチャン・ツィイーとして見てください、って言ってるような作り)、CG丸出しだったり、みんな忍者って言うより超能力者みたいだったり、双方5人ずつ計10人のうち7人くらいは、大した思い入れもなく退場しちゃったり、オダギリジョーの殺陣のシーンはセガのゲームそっくりだったり(タイトルもそっくりだ)、真面目とオフザケが混在していて印象バラバラだったり、オダギリジョーまであっさり退場しちゃったり、ラストでいきなり浜崎あゆみだったりと、とっても雑で軽くて現代的で映画って言うより商品、みたいな映画ではありました。マーケティングリサーチであれこれ組み上げて行ったのはいいけれど、リサーチ結果を採用し過ぎちゃった、って感じの混沌さ加減。演出からも脚本からも、何か伝えたい、ってモノが感じられません。コマーシャルだって「商品買って」ってモノが伝わってきますが、ここにあるのはせいぜい商品のパッケージくらいの印象かな。でも、パッケージがキレイってだけでも、そこに価値が全くないワケじゃない、ってところですか。映画の中には全然入り込めませんでしたけど、入り込めないなりに楽しみポイントはありましたし。キレイなメイクの女優さん達とか。白塗り椎名桔平とか。モーショントラックせずに直接2D合成しちゃったでしょ!ってツッコめるお手軽CG見つけたりとか。でも、映画ファンドで出資した方々は、このキレイなパッケージ映画を見てどう思ったのでしょうね?
[DVD(邦画)] 4点(2006-08-29 00:46:50)(良:1票)
2164.  大停電の夜に 《ネタバレ》 
この間、東京大停電ってのをマジで体験しちゃいましたが、全然ロマンティックじゃありませんでした(当然か)。ってゆーか、無理矢理ロマンティックな映画でしたねぇ。ツッコミどころ満載ですが。登場人物が多くて、こりゃ把握するのが大変だぞ、と思ったけれど、実のところそうでもなくて、むしろゆったりとしたテンポが苦痛。だって1つ1つのエピソードがベタ過ぎちゃって、どれか1つでも魅力的なエピソードがあればまだ退屈しなくて済んだのですが、どれもこれもベタ。しかもクサい。その上「東京がもし100人の村だったら」みたいな世界の狭さ。偶然ばっか。第一東京は12月24日に雪が降る事なんて滅多にないです。いやいや、ファンタジーだ、って事は判ってるんですけどさ。んん、でも、クサくたって嘘っぽくたって酔えればいいんですけどね、役者さんがねぇ・・・。いや、演技力でなく映り方。この映画のスタッフは役者さんに悪意でも抱いてますか? そりゃ停電って設定でのライティングは難しいでしょうけれど、登場人物がみんなすっごい状態になっちゃってます。どう見てもホラー映画、幽霊風とか、めっちゃやつれて見えるとか、アゴの影消失ですっげーデブに見えるとか、フラットなヒラメ顔でエラ張ってるとか頬こけてるとか。トヨエツがトニー谷みたいに見えますよ(古いな・・・)。もう総じて魅力的に撮れてないの。唯一キャンドル屋周辺だけなの、ちゃんと撮れてるのが。こりゃツラいですわぁ。で、ラストでなんとなくキレイにまとまったようなカンジだけど、香椎由宇のエピソード、あれで終わりでいいワケ? ねぇ?
[DVD(邦画)] 4点(2006-08-27 00:25:02)(良:1票)
2165.  ゴジラ対メガロ
うわ~ん、メガロがかっこ悪いよう。フィルムの使いまわし多すぎだよう。音楽も使いまわしだよう。ジェットジャガーは・・・一体どこからツッコんだらいいんだ?むう・・・。えーと、ちゃんと脚本を書くヒマも編集するヒマもなかったんだと思います。だって、東京を攻撃だ!って空飛んだメガロさん、何故かダムで水遊び。そのあと、飛ばずに跳ねて移動、突然東京攻撃。と思ったら怪獣映画お得意の平原に登場。主人公達を脅かしたかと思うと突如港を攻撃。で、何故かまた平原に戻ってくる。ワケわかんないよ、メガロさん。主人公達も「ここは危ない、避難だ!」って研究所を逃げ出したと思ったらさっさと戻ってるし。正義も悪もメガロさんもアイ~ン顔のジェットジャガーさんも、てんでバラバラ行き当たりばったりに行動するんで、映画、大混乱。ガイガンさんは呼ばれて飛び出てピカピカ~ンってなる前にチラッと東京壊してたりするし(前作のフィルム使いまわすから・・・)。でもね、ダムのオープンミニチュアセットの出来がとってもいいんですよ。あんな見事なミニチュアはなかなかお目にかかれません。メガロさんが面白そうに流れてくためだけに作られてるんですけどね・・・。だけどヌルさダメさが楽しい映画でした。狙ってないバカ映画、って感じで。って、ゴジラの事、全く書いてないや・・・。
[DVD(邦画)] 4点(2006-08-21 01:03:15)(笑:1票)
2166.  ゲド戦記
「お約束で記号化されたアニメなんて、大っ嫌いだ!」って事で。ジブリ作品は、テレビアニメによくある、『お約束表現の記号化に依存しているもの』に比べたら良心的、という印象を持たれています。でも最近のジブリ作品、特にこの「ゲド戦記」は『ジブリの記号』の寄せ集めで表現されているに過ぎない気がしました。もう少し正確に言うと、東映動画~日本アニメーション~東京ムービー~ジブリに至る宮崎アニメの系譜から生まれた記号、でしょうか。それは宮崎駿監督だけでない、森康二、小田部羊一、大塚康生といった人々が築き上げてきたものでもあり、この映画はその再生利用に収まってしまっています(「ホルス」を思わせる部分が沢山あったり)。しかも監督がうるさくないせいなのか、いつものジブリ作品よりも雑ですし(アニメ界のブランドスタジオ、I.Gやマッドハウスも、お手伝いレベルとは言えこの程度の印象ではマズいでしょう?)。この、キャラクターも物語もなかなか見えてこないアニメに対して、『ジブリの記号』は不適だと思います。もう少し判り易いアニメ用、なんです『ジブリの記号』って。もし他のプロダクションが製作していたら、あるいは他の有名なファンタジーと同様に実写で映画化されていたならば、もっと力強く、驚きに満ちた映像になったのではないか、と思えてならず、残念で仕方ありません。なんでもかんでもジブリならば安心、という訳ではありませんね。最後に・・・「子、吾朗を何に例えよう?」・・・んー、チャーリー・シーンあたりでどーだ。
[映画館(邦画)] 4点(2006-07-30 17:54:47)
2167.  トレジャー・プラネット
最近のディズニーアニメ(ピクサーを除く)は安易な感情移入を拒むかのようなキャラクター設定をしているような気がして仕方ありません。てか、主人公を始めとして見ていてウザいキャラが多すぎ・・・。生身の人間ならば伝わってくる感情も、アニメの単純な表現では単なるイライラ小僧だったり、単細胞的に気分が変わる悪人だったり。主人公の成長物語だけに絞った事で、物語にゆとりがなくなり、入り込めないとひたすらツラい、という映画になってしまっていると思います。ヒロインとなる存在くらい設定すれば良かったのに。「宝島」を「スター・ウォーズ」風に描いてみました、ってところから生じる安易なデザインや視覚効果や展開が、ディズニーアニメ部門の混迷を感じさせて、その末路を知っているだけに複雑な気持ち。第一、この規模のアニメ映画を作るのに、一体どれだけのスタッフを動員してどれだけの製作費をかけているのよ?と。一から十まで日本のアニメに学べ、とは思いませんけど(テレビで垂れ流されている記号化されたアニメとか、アニメーターの安い賃金と過酷な労働時間を考えたら、日本のアニメだって改善されなくちゃいけない事はいっぱいあります)、この映画の数分の一の規模で製作されている日本製のアニメが、なんで世界で支持されているのか、なんでアニメーションにおけるディズニーブランドが失墜してしまったのかを研究して、再び世界のディズニーアニメを復興させて頂きたいと切に願います。あ、もちろんディズニー製萌えアニメ作れ!ってワケじゃないですよ。
[DVD(字幕)] 4点(2006-07-26 00:16:32)
2168.  メカゴジラの逆襲 《ネタバレ》 
「ゴジラ対メカゴジラ」の直接の続編だけど、一部キャストが重複していながら違う役だったり、ブラックホール第三惑星人の真の姿が違っていたりと、結構いい加減です(ボスがグラス片手の成金親父風、って点では一貫してますが)。前作はマトモに見るとツライ映画でしたが、今回は微妙にマトモな映画なので、真面目に見ようという姿勢になってしまって、それはそれでまたツラい、と。暗いドラマを背負っているものの、いかんせんそれをドラマティックに見せられるだけの役者がおらず、シンドいなぁ、もっと気持ちのこもった演技ができないかなぁ、と。全体的に陳腐でありながら、シネスコの構図は綺麗だし、伊福部サウンドは聴かせてくれます。でも、それが逆に哀しいですね。第一作と同じ監督、同じ音楽、同じ俳優による科学者。でも第一作からは遠く遠く離れた、全く違った存在になってしまったゴジラに対して、なす術なく最早ゴジラを突き放すしかなかったような感じ。この映画ではゴジラ、活躍らしい活躍をしていません。唐突に現われた二人の無謀な少年を救うくらいで、あとはメカゴジラを破壊し、チタノザウルスを倒すものの、二体を操っていた、サイボーグとなったヒロインが自殺した時点で戦う意味は喪失しています。人間同士の争いに、ゴジラは傍観者となるしかなく、セピアの海に帰ってゆくゴジラの姿は居場所を失ったようにも見えて、本多監督がこの遺作をどんな思いで撮ったのか考えると、なんだかとっても切ない映画でした。その後復活したゴジラは果たして本当の居場所を見つける事ができたのでしょうか?
[DVD(邦画)] 4点(2006-07-23 01:06:12)
2169.  スチームボーイ STEAM BOY
空想科学漫画映画を目指していたんだと思うんです。ワクワクドキドキして楽しくって、ってノリの。だけど、それを描くためにあるべき手法が、あり余る才能がジャマをして見えてなかったと言わざるをえません。CGや手描きでこれ見よがしに描き込まれた美術なんて、重要じゃないんです。そんなもん、背景であって主役になっちゃいけないんです。そこに力を注ぐ代わりに、他にもっともっと力を注ぐべきところがあるんです。アニメアニメしたキャラを、映画的タイミングの中にはめ込み、最新技術の映像の中にはめ込んで、窮屈な思いをさせちゃいけません。もっと表情豊かに、自由に動かしてあげるべきなんです。もっと軽やかに、もっとスピーディーに。状況に振り回されてばかりで世界に呑み込まれているような状況から解放してあげなくっちゃダメなんです。まず最初に世界があって、そこにキャラクターを無理矢理押し込めるのではなくて、最初にキャラクターの世界を作ってあげて下さい。そうすれば自ずとアニメーション映画の世界がどんどんと開けてくるでしょう。今回、とっても偉そうな文章ですけど、アニメーションの未来に期待してるからこそ、どうかアニメーションの可能性と限界とを自覚して頂きたいのです。才能の無駄遣いは、本当にもったいないです・・・。
[DVD(邦画)] 4点(2006-07-22 00:53:11)
2170.  ゴジラの逆襲 《ネタバレ》 
早くものちの怪獣映画が抱える様々な問題点をいっぱい露呈してしまった、いわば怪獣プロレスものの原点と言えるかも。始めに怪獣ありきな設定は無茶なドラマ展開を生み、荒唐無稽さとシリアスさの不調和は苦笑を生み、怪獣同士がドタバタとプロレスを始めると同時に人間のドラマはパタッと停止し、怪獣にケリを付けるのとドラマにケリを付けるのとどっち付かずでどちらも中途半端になるという。怪獣と人間とをひとつの物語の中に調和させる事がいかに困難か(というか無茶な事なのか)が、2作目でハッキリしてしまい、以降の怪獣映画はずーっとその水と油の如き関係から抜け出せないままに続いてきている気がします。この映画自体の欠点としては、やっぱり前作にあった戦争の影を一切排除して、ゴジラというキャラクターのみを切り取った続編になっているところでしょう。ただ出てくるだけで、ゴジラなーんにも背負ってませんからねぇ。あと志村喬がなんのために出てきたのか意味不明だったり、一体誰が撮ったのよ?みたいなショット満載な前作の映像を記録フィルム扱いしたり、登場人物の行動に意味のないところが多かったり、ゴジラが首が長くてひょろんとしていてガッパみたいだったり(ガッパの方が後ですが)。通常は高速度撮影で重量感を出す怪獣映画の特撮シーンが、この映画では逆にコマ落としになっていてコメディか?みたいな可笑しさがあるのは意図しての事なのでしょうか? ゴジラとこってり戦ったハズのアンギラスの出番が、チャチャチャッと片付いてしまったような感じでアンギラス可哀想・・・。
[DVD(邦画)] 4点(2006-07-08 23:46:07)(良:1票)
2171.  デンジャラス・ビューティー2 《ネタバレ》 
ハリウッド映画では、どうして続編になると前作でくっついてたハズのカップルが別れてしまうんでしょう? きっと脚本よりも役者の事情が優先されるんでしょうね。だけどそれであっさり前作を壊しちゃうんだもんなぁ。さて、今回は前作の完全な後日談となっていて、前作頼りな設定と展開なんですけど、これがあーんまり面白くないです。前作のミスコン設定はもう使えませんから、ミスコンで入賞しましたって部分だけを頼りに物語を進めていて、それに刑事モノお得意のバディムービーのスタイルをくっつけてみました、という状態。このバディムービースタイルに新鮮味がないどころか、どうも上手く映画の歯車が回っていない感じで気持ち良く進んでくれません。今回、核となる事件部分が映画を動かしてゆくだけの力を持ってない上に、前作にあったミスコンへの挑戦から晴れの舞台までの流れにあたる存在がなく、結末に急がせないための回り道ばかりが目立ってしまって退屈、という感じ。結局、1作目で完結しちゃってる映画だったんですよね。設定に縛られて無茶できないくらいなら、いっその事「スーパーマン」みたいなふごふご笑いのダサい捜査官とスーパーモデル風捜査官の二面性を前面に押し出したスーパーヒロインものにでもしちゃった方が良かったのにね。
[DVD(字幕)] 4点(2006-06-30 00:19:34)(良:1票)
2172.  ローレライ
アニメですなぁ、なにもかも。「宇宙戦艦ヤマト」臭がバリバリ匂ってきますわ。ペカペカして背景と全然マッチできてない、実写シーンとの整合が取れてないCGが余計にアニメ臭を際立たせます。そもそも、広島・長崎を娯楽映画のネタにする、ってのがどーも私は抵抗を感じるんですよね。広島・長崎、そして第二次大戦ってのは日本人から永遠に消える事のない傷で、「だから不可侵である」とは思いませんけど、その傷にちゃんと向き合ってない気がしますよ、この映画。一応、大戦の犠牲の上に成り立っている現代の日本に対するメッセージが見えてこない事はないですけれど、それがどうも胡散臭いです。メカと少女ありき、って世界に取って付けました、ってカンジ。だったら宇宙でも舞台にしててくださいな、と。まあ、そうなると完全に「ヤマト」になっちゃいますけどね。でも、この映画のクライマックスの展開、昔「月刊OUT」の「さらば宇宙戦艦ヤマト」特集にあった、クライマックス予想の中の1つにそっくりなんですよね・・・。クレジット見ると、アニメ畑の人々が大挙して登場してますが、なんちゅーか、あんまりオタクを信用しちゃダメだ!とオタクな私は思うのですよ。
[DVD(邦画)] 4点(2006-06-21 00:56:39)(笑:1票) (良:1票)
2173.  綿の国星
大島弓子を原作とし、音楽でリチャード・クレイダーマンや谷山浩子、来生えつこが参加と、素材はとっても良かったのに、料理する人達に少女マンガの血が全く理解できてなかったらしい感が伝わってくる残念な映画でした。チビ猫の作画を頑張ってるのは評価に値するんですが(元々原稿ごとに表情から何からころころ変わるキャラなだけに)、ガチガチに保守的なアニメの文体、べったりとした普通の背景、チビ猫以外の作画は平板、ポイントとなる音楽以外の音楽は平凡と、大切にしなくちゃいけない部分があんまり見えていないんじゃない?って印象が強くて、「綿の国星」の持つ魅力のカケラくらいしか表現できていない事に見ていてイライラしました。初めに物語ありき、設定ありきな理詰めで創り上げて伝わるモノじゃないと思うんですよね。いかに大島弓子の世界を映像と音で表現するか、そこに尽きるワケで、それには今となっては当時の技術なりスタッフの意識なりではまだ早すぎた感があります。アニメの文体も技術も飛躍的に多様化した今ならば、もう少し『大島弓子』を表現できると思うのですが。
[映画館(邦画)] 4点(2006-05-23 22:46:50)
2174.  モンティ・パイソン・アンド・ナウ
「ホーリーグレイル」と二本立てで見ましたが、こちらはテレビのギャグを集めて再編集しただけのもので、殆ど既にテレビで見た記憶があって、ちょっと今更だなぁ、って印象がありました。殺人ジョークやグレバッパ族なんかは好きなんですけどね・・・って、これ、映画用に全部新たに撮影してたんですねぇ。テレビとどこが違うの?ってくらいに同じだったような気がしますが。
[映画館(吹替)] 4点(2006-05-23 22:42:25)
2175.  ヘルボーイ
退屈な映画だなぁ! 1日目30分で寝て挫折、2日目45分くらいでまた寝ちゃって、顔バンバン叩いて目を覚まして3回目にしてやっとこさ完走しました。まあ、元々セルマのためだけに見てる状態ですからねぇ(セルマが出てくるのは50分くらい経ってからなのだ・・・)。なんか邦画のCG系映画とよく似てるんです、これ。主人公周辺のみがセット&CGで描かれるだけの世界。彼らが生きている世界は、彼らの周囲にしか存在していないような感じ、普通の人々の普通の生活なんて存在していないような気がしてしまう状態。それじゃ入り込めるスキが全然ないんですよね。極端に言えば4畳半を舞台に世界崩壊の危機だ!って言ったってピンと来ないようなモノ(それをピンと来させる事ができれば、それは凄い才能なんですけどね)。キャラは面白いんですけど、そのキャラを活躍させてあげられるだけの設定、物語、舞台を与えてあげてない状態ですね。ワイヤーとCGが主体のアクションは「またですかぁ・・・」って状態で、アメコミの実写&CGアニメ映画化、もうお腹いっぱい。いい画が撮れてるなぁ、って箇所もあるにはありましたけど(「お父さん」の葬儀のシーンでの縦移動)、それはセルマ・ブレアって女優の持つイメージを綺麗に描けてる、っていう意味で「いい画」だったりして(彼女はやっぱりこういう陰の役、ブルーな色の役がよく似合います)、だからもー個人的には彼女の出演シーンだけでまとめた20分かそこらの映像のみで十分満足なカンジがしないでもなく。彼女のプロモーションビデオとしては、長過ぎでしたわぁ。
[DVD(字幕)] 4点(2006-02-27 23:54:49)
2176.  セント・アイブス
シブい映画がいっぱい上映された70年代の渋谷東急。私はどんな映画かも知らないままここに入る、という事を繰り返しておりましたが、そんな中の一本、ブロンソンのこの映画はワケ判らん、という状態でした。とにかく見せ場らしい見せ場、メリハリがあまりなくて、とりあえず儲け話がゴチャゴチャしてイヤな事に巻き込まれたのだなぁ、ジャクリーン・ビセット綺麗だなぁ、そして、めちゃくちゃジミで退屈な映画だなぁ!という記憶が甦ってきます。全体的にとってももっさりとした映画だったと記憶しているんですよ。やたらややこしい物語なのに淡々。死人がぼろぼろ出るのに淡々。この頃の私はいろんな映画見ようと、そして理解しようと背伸びしてたけれど、いかんせん当時のお子ちゃまには70年代のシブさは苦い雰囲気ばかりを与えたのでした。
[映画館(字幕)] 4点(2005-12-08 00:57:50)
2177.  ハーパー探偵シリーズ/新・動く標的
「タワーリング・インフェルノ」を見てポール・ニューマン、カッコイイ!と思って見に行きましたが、中学生の私にはこの映画、何が何やらストーリーがゴタゴタしていてワケ判らず、みどころと言えば水責めにあうシーンくらいのもので、えーと結局なんだかんだゴチャゴチャしてるけど、この人が犯人だったのね、という事だけが判り(いや、しかし、今この映画のストーリーを調べてみると、どうやら違うらしいや・・・)、見終わった後の印象と言えば、ポール・ニューマン、あんまりカッコよくなかった・・・と。背伸びしていろんな映画を見た中学時代、全く楽しめずに玉砕した映画がいっぱいあったなぁ、と懐かしい思い出の一本でありました・・・と書きたいところでしたが、当時この映画を見た映画館で痴漢に遭って映画をちゃんと見ずに(それはピーター・フォンダ主演の「ダーティハンター」って映画でした)途中で飛び出した思い出も一緒に甦って苦々しい気分になっちゃいましたよう。
[映画館(字幕)] 4点(2005-12-07 23:23:10)
2178.  プリティ・プリンセス 《ネタバレ》 
メガネかけてる時はマイク・マイヤーズ(つーかオースティン・パワーズ)、メガネを取るとブレンダン・フレイザーに似ている主人公が、さあいよいよキレイになりますよって期待したら・・・レブロンビューティーじゃん・・・。メイキャップアーティストのセンスがアメリカン過ぎだぁ。それでも自在な表情はその枠からハミ出す個性を持ってて、なかなかに魅力的。それだけに、途中からのバカくさい展開にはガッカリ(ビーチパーティのあたりですね)。もし私がこの映画の脚本家だったとしたら恥かしさに自殺しますな。そうじゃなくって、プリンセスとしての自覚に目覚めてゆく過程というのを見せて欲しかったんですけど。登場人物が整理されてなくって、あのモミアゲ少年と最終的にキス、って展開もちっともドラマチックに迫ってきません。「お前、ちっともドラマに絡んでなかったじゃん」って。意地悪チアリーダーもチャラ男も不要、アレもコレもとがちゃがちゃ盛り込まず、単純に庶民の娘とプリンセスとの落差を描くだけでいいと思うんですけど。ミアのリアクションだけで十分に楽しいのですから。
[DVD(字幕)] 4点(2005-12-05 00:20:04)
2179.  シン・シティ 《ネタバレ》 
楽しいけれどメチャ退屈。綺麗だけどやたら汚い。気持ちイイけどすっげー気持ち悪い。好きだけど大嫌い。ビミョーなズレが大きなスレ違いを生じてゆく、まるでカオス理論のバタフライ効果の如き映画でした。あとほんの少し違っていたら、私はこの映画を大傑作10点満点にしていた事でしょう。でも、そのほんの少しの違いが私にとっては大問題なのでした。その映像表現は最高でも、材料となる題材が食人やドメスティックバイオレンス、売春、少女強姦では、ひたすら不快感・嫌悪感ばかりが先行してしまいます。男のカッコ良さが、そういう嫌悪感の払拭という前提の上に成り立っているのって、どーなんでしょ? それに、肉体を使っての戦いが痛いほどに描かれているのですが、そこまで直接的表現をする必要があるのかどうか。まるで70年代の東映やくざ映画の如き世界に辟易。「キル・ビル」が私にとって傑作まで昇華されたのと、どこが違うのかと言えば、バイオレンスに映画的な美学が感じられなかった点でしょうか。絵空事としての暴力を割り切ってる点では同じでも、様式美としてのチャンバラオマージュの「キル・ビル」と違って、ホラー的な嗜虐趣味に彩られている感じ。ホラーが嫌いな私としては、やっぱり受けつけない世界ではありました。あと、映画のテンションがバラつき気味で、生首争奪戦が終わってからも続く映画に、いつ終わるの~?と時計とにらめっこ。ホンネを言っちゃえば、なんかもーミホだけでいいや(笑)
[映画館(字幕)] 4点(2005-10-26 21:59:33)
2180.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
27年間の感慨に思いっきり耽ろうと思ったのに、えーと、はい終わり終わり、もーいーや、終了、って気分になっちゃいました・・・。マニアを喜ばせる旧3部作へのリンクは、エピソード、メカデザイン等、そりゃもうしっかり網羅されてますけどね、肝心の映画としてはどーなんでしょ?コレ。シーンが多過ぎるために、ブツ切れで流れなんてモノが無視される構成(十数秒ほどのシーン続出)、アナキンが暗黒面に堕ちる過程には時間を割いていても、ちいとも説得力を伴って来ず、そこだけダラけてる感じ、なんの意外性もなく展開する物語・・・。いくら、元々大筋は判っているとは言え、少しは新鮮な驚き、感動が欲しかったんですけどねぇ。殊に中盤以降はエピソード4に繋げるために、物語がどんどん先細りしてゆくような感じで、見た事のない映画なハズなのに、とうの昔に既に見ているような印象。こんな映画?って頭の中に思い描いた通りの映画でどーすんの。ラスト20カットほどに至っては、私が予想したまんまの映像なんで、笑えて、そして激しく萎えました(いや、正確には頭の中ではあの後、もう1カット、夫婦の前から去ってゆくオビ=ワンの後姿、というのが入ってたんですけど)。その後、デススターの設計図を盗み出す作戦が描かれて、外交船内のR2-D2とC-3POが描かれて、スターデストロイヤーがのしかかってくる、なんてラストシーンだったら拍手喝采、点数も3点ほど上がったんですけどね・・・。考えてみれば「帝国の逆襲」を除いて、どれも状況や過程を描いてはいても、ドラマは描いてない、みたいな感じがします。上っ面描くばかりで、ルーカスが「あとは各自脳内補完よろしく」と言ってるようで。暗くてグロくて、なんかもう一度見たいとは思いません・・・。めちゃくちゃガッカリ・・・。
[映画館(字幕)] 4点(2005-06-25 22:00:59)(良:4票)
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