201. ゲロッパ!
なかなか面白かった。途中泣いちゃったし。日本版「ブルース・ブラザーズ」ですね。あれで、本物のJBが出演してたら、満点なんだけどなあ。ハリウッドとは予算が違うのかなあ。せめて、森進一ぐらい本物でもいいんじゃないか、そっくりさんのマイク奪って、昌子帰ってくれ!と叫ぶ。洒落にならない?この時は、まだ別れてないか。内閣調査室の連中に、役所は意思決定が遅いよって言う台詞には笑えたなあ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-07-25 23:51:32)(良:1票) |
202. ローズマリーの赤ちゃん
ポランスキー監督の色彩的センスはいつも関心します。映画の色を雰囲気で表したり、逆に、雰囲気を色で表現したり。本作品も冒頭から、不気味な雰囲気の色調が悪魔の存在をほのめかし、明るい穏やかな色調が現代の合理的な常識を表現し、悪魔は居るのか、主人公の思い過ごしなのか、と観る者の心理を引っ張っていきます。最後まで、悪魔の姿どころか、決定的な物を見せることなく、ゾクっとさせる手法はさすがだ。 [DVD(字幕)] 8点(2005-07-24 23:19:21)(良:1票) |
203. 案山子男(OV)
このレビューを見なければ、到底借りることのなかった映画であるし、非常に無駄な時間とお金を使ってしまった気分でいたのだが、ふと、このスタッフは単なるアホか、何か意味があってこんな作品を作ったのか、少々疑問を感じたわけです。しかも、DVDまで発売されているのは、何らかの陰謀の雰囲気が。そこで、さっそく、「案山子」の意味を調べてみると、な、何と、「見かけばかりもっともらしく、役に立たない人。みかけだおし。」やられた。こいつらの企みがわかった。 [DVD(字幕)] 1点(2005-07-19 15:53:15)(良:1票) |
204. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 私にとってのバットマンの魅力は(特別に好きではないが)、ややオタクっぽいニヒルな正義の味方が、ユーモアのセンスのある悪役を、時々ドジを踏みながらもやっつける、非日常的なドタバタ活劇であることだ。そういう点からすると、これは合格です。アクションシーンが解りづらい点と、悪役にユーモアが足りない点で2点マイナス。小道具へのこだわりや、全体を支配する雰囲気作りは、監督のセンスなんだろうが、バートン版と比べると面白い。ゴッサム・シティ全体の描き方はこっちが好きですね。このシリーズは悪役でけっこう左右されることを考えると、謙さんがあのまま生きてて復讐しにきてたら面白かったのになあ。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-16 15:10:23) |
205. 宇宙戦争(2005)
前半の家族の描写をもっと丁寧に描いていればなあ。あと、途中地下室のシーンが長いなあ、あの宇宙人も間抜けに見えるし、冷酷なエイリアンだとキッと締まったのに。おしい。傑作になりそこね的感じ。それでも、戦闘シーンの迫力はさすがだ。観客までパニックになりそうなぐらい、上手い撮りかただ。不気味な雰囲気も良くでているし、スピルバーグの宇宙人モノ3部作完結編としては合格でしょう。原作に8点。 [映画館(字幕)] 8点(2005-07-01 23:43:09) |
206. 宇宙大怪獣ドゴラ
小学校の頃です。学級日誌というものがあって、当番の奴が、「今日はドゴラを観ました。」と書いたら、怪獣オタクが、その題名は「宇宙大怪獣」が付いていないとおかしいと思います。と言ったもんだから、クラス中妙に納得顔が大勢を占め、書いた奴が怪獣映画を知らなさ過ぎるという雰囲気に包まれたのを、昨日の事のように思い出される。私は、どうでもいいんじゃないか、と思っていたのだが、周りの様子を伺いながら、ウンウンと首を振っていた。その後、最後の岩が落ちてきたシーンで、あの撮影は、少し手前に落としたのか、岩の真ん中がくり抜かれてたのかと言う議論が白熱した。私は、勿論、優勢な方の意見に、常にうなずいていた事は申すまでもない。 [映画館(字幕)] 7点(2005-06-25 23:52:09)(笑:1票) |
207. シカゴ(2002)
ミュージカルとしては最高の出来かも。歌と演技に迫力あるから、圧倒されっぱなし。アメリカらしさの塊が詰まっている感じですね。それにしても、この作品の女と男は対照的だ。罪の意識どころか世の中は自分のためにあると思っているキャサリンとレニー。人が良いだけのギアとミスター・セロファン。勝負にならないなあ。まあ、相手してもらっているだけでも良しとするか。情けないけど。 [映画館(字幕)] 9点(2005-06-24 00:14:48) |
208. トゥルー・クライム(1999)
社会派サスペンスという感じだけど、どっちかと言うと、世間からつまはじきされてる個性的新聞記者の正義への執着物語です。こういう役柄は、ポール・ニューマンのような役者がピッタリなんだけどな。イーストウッドは歳の割りには肉体派のイメージで、いつ、上司をぶん殴るのか、という期待を抱かせます。家庭からも会社からも見放されているのに、悲壮感を感じさせない。泣き言も現実味がない。でも、全体的に雰囲気は伝わってきたし、終わり方は、イーストウッドの美学が感じられて良かった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-19 12:56:32)(良:1票) |
209. インビジブル(2000)
バーホーベンは、子供の頃、理科の実験室に置いてあった標本を見て、これが襲ってきたら怖いなと思ったんだろうな。それはどうでも良いけど、CGはさすがに目を見張るものがありました。普通に戻るときと透明人間になるときの映像がリアルで、すごい、本物みたいだ。と思ったんだが、本物を知っているのか?と、自分でツッコミました。 [地上波(吹替)] 7点(2005-06-18 11:48:28) |
210. シービスケット
人間社会での不幸や不遇のため心に傷を負った者たちが、純粋で一途な競走馬に希望を託す物語。こういった競馬ファンも多いんだろうな。実話というのも物語に厚みを加えている。競馬場での映像が美しかったなあ。個人的には競馬にご無沙汰状態です。ある時期、小遣いを増やそうと不純な動機で始めたもんで、馬に関する興味もそんなに無かったのかも。小遣いを減らす一方で、何時の間にかやめていた。続けている人達は偉い。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-13 18:30:20)(笑:1票) |
211. バンディッツ(2001)
最初にお泊り強盗に入った家族との食事シーンは最高。料理しながら歌手になりきって歌っているケイトの登場シーンも最高。この雰囲気になじめず浮いているブルースの演技も最高。全然似合っていないカツラは納得です。ビリーにケイトと個性的なキャラがキラキラ光っていて、ブルースもカツラつけなきゃどうなっていたか。サングラス指定だな。 [地上波(吹替)] 8点(2005-06-12 23:32:51) |
212. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 何ともやりきれないラストではあるのだが、感動も並ではない。しかも爽やかな余韻さえ感じられる。この矛盾したような感覚はなぜなのだろう。不幸な生い立ちの中、唯一尊敬できる人間にめぐり会え、そのボスの教えを守りボクシングに人生をかけるマギー。「自分を守れ」。努力は報われ、チャンピオンと人生の勝利に手が掛かりかけたが、不運が彼女を襲う。エディは失明した最後の試合にこだわりがあり、フランキーは娘や宗教との関係にこだわりがある。マギーは母親との確執とこのまま年齢を重ねることへの葛藤がある。それぞれが持つ苦悩は、人間としての尊厳をどう守るのかと言う、自分自身との戦いでもある。尊厳へのこだわりは、「自分を守る」ことなのだろう。マギーの最後の涙は、最後に人間としての尊厳を守ってくれたのが、最愛の人であった感動の涙なのかもしれない。 [映画館(字幕)] 10点(2005-06-04 10:01:15)(良:2票) |
213. エネミー・ライン
あ、シドじゃないか。よく諦めず海軍にはいったな。奥さんは、あの時の女か? [地上波(吹替)] 7点(2005-05-30 18:27:33) |
214. ミスティック・リバー
俳優としての才能と監督の才能と言うのは、当然別な分野なんだが、イーストウッドの場合はそういう議論は無意味だな。彼の監督としての力量とセンスが感じられる作品だ。特に最後のパレードの場面。この蛇足とも思える何気ないシーンに、強烈な主張が感じられる。運がいい奴不運な奴、偶然に翻弄される者。弱い者は何かにすがり、理不尽でも力のある者が生き残っていく。正義は気まぐれだ。これが人生、これが人間社会というものだ、と。見事だね。所々、未熟な点も見受けられるが、敵ながらアッパレ。恐るべし、イーストウッド。(スコセッシ談) [DVD(字幕)] 8点(2005-05-25 11:58:18)(笑:2票) (良:3票) |
215. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
けっこう、最後はハラハラしました。犯人が珍しくコロンボに殺意を抱いており、いつ毒をワインに入れるのか、あっ、の、飲んでいいのか?うわっ、そう来たか。と言うわけで、なかなかの作品。イタリア料理と並んで日本料理も楽しめるし、それほど変な日本描写でもないのは、LAは日本人が多いからかもしれない。警部の料理する姿は、まさに、かみさんに逃げられた甲斐性なし亭主みたいだ。失礼。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-23 18:35:53) |
216. 刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM>
何とも素敵な老推理作家だ。姪の復讐と言うのも同情を誘う。コロンボのスピーチも味があった。まあ、一つひっかかるとしたら、鍵となる謎のメッセージを残したのが、ぼんくらの被害者という点か。なかなか味わい深い作品ではある。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-22 16:33:35) |
217. スターリングラード(2001)
《ネタバレ》 戦場のリアル感は、よく描かれています。忠実に再現してるんでしょうね。非人道的な行為は戦争には付き物、というか、そういう行為を総じて戦争と言うんだけど、兵士も人間。そこでロマンスもドラマも生まれるんでしょうね。エド・ハリスは存在感抜群です。あのスパイ子供の結末は悲しかった。不満を言うと、邦題は内容を表していないと思うなあ。ところで、第二次大戦中は、ドイツ軍やソ連軍のように、日本軍も英語を話していたのかな? [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-05-21 09:08:22)(笑:1票) |
218. 駅馬車(1939)
歴史的名作でしょうね。たしかに、ネイティブ・アメリカンに対する偏見を理由に、評価を下げるひともいるでしょうが、全編を通して盛り込まれている娯楽的要素を描ききった、プロの仕事師達の見事な技を否定する者はいないだろう。リンゴーのカッコ良さと、酔っ払い医者のカッコ良さの対比や、娼婦と大尉の妻の女心の描き方なんか、見事と言うしかない。一番好きな西部劇を挙げるなら、他の作品になりますが、一番の西部劇と言われたら、この作品です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-05-19 22:29:00) |
219. ボーン・コレクター
え?酷評が多い。そんなに悪いかなあ。動けない警察の教官に手足となり活躍する美女。あのレクターとクラリスを彷彿させる設定。生い立ちが不幸なことなんかも似てるし。次々と起こる殺人に、犯人の不気味な挑戦は、名作「セブン」をもキチンと研究している。間抜けな上司が雰囲気を壊していたのは気になるが、それでも、緊張感も感じられて、けっこう良かったよ、犯人が判るまでは。 [地上波(吹替)] 7点(2005-05-16 23:01:33) |
220. エボリューション
このまま進化して行ったら、人間の行き着く先も見えてくる。きっとあんな感じだろう、と想像していた自分が、すごくみじめに思えるエンディングでした。 [地上波(吹替)] 6点(2005-05-16 00:11:51) |