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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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201.  レマゲン鉄橋 《ネタバレ》 
攻める方も守る方も、現地の非戦闘員を含めてドロドロに疲れていました。二次大戦のヨーロッパ戦線の終局を舞台に、「反戦」と云うより「厭戦」を描いています。お互いに嫌々やるなら止めれば良いのにと思うけど、後方の安全地帯にいる人たちは意気軒昂で、そのギャップがテーマだと思いました。性格と方針の違いで反目しあう米軍兵士が生き残ったことを喜び合うラストシーンが印象に残ります。主義主張<命、と云う構図が分かりやすく沁みました。市街地を豪快にぶっ壊すシーンに驚きました。再開発中の街でロケをしたらしいです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-31 23:30:42)
202.  恋におちたシェイクスピア 《ネタバレ》 
誰もが知ってる(のかな?)悲恋のストーリーをなぞりながら、しかし完全にはシンクロさせない距離を保つ構成は見事でした。ヴァイオラの行く末を祝福するように物語を綴るシェイクスピアが印象に残ります。フィクションの存在意義そのものだと思いました。ご本人には失礼だけど、ジュリエットを演じるパルトロウの男装が女装よりもキュートなところが個人的にツボでした。良作ではありますが、確かにオスカー8つは多すぎるかな…。助演女優賞は納得し易かったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-31 22:35:55)
203.  ザ・コア 《ネタバレ》 
鑑賞後、これほどガッカリが残る映画も珍しい。なんでこんなにガッカリするんだろう。出だしの掴みは良かったのに、地下に潜ってからの展開に工夫が無さ過ぎるからだと思う。SFの体裁を取りながら、サイエンスが無くフィクションが強すぎると言い換えても良い。地下の大空洞や巨大な水晶は、ベルヌやウェルズの発想。1960・70年代なら許せても、21世紀の映画じゃないですよ。順番に乗組員を殺すことでしか話を盛り上げられないプロットにも問題あり。某宇宙戦艦みたいだ。もし、一人も殺さずに生還させる脚本が書けていたなら、もう少しは内容があったように思える。回収の為に引き延ばされるエンディングが無駄にストーリーを間延びさせる。自然災害で無かったことをリークする結末も特にカタルシスを覚えない。気楽に観られる内容だとしても、イライラが残っては元も子もない。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2014-03-25 03:14:20)
204.  十戒(1956) 《ネタバレ》 
私は宗教に関しては標準的なニッポン人(初詣は神道、葬式は仏教、オシャレな結婚式はキリスト教)なので良く分からんのですが、アチラの方は本作を旧約聖書を映像化した「ありがたい宗教映画」として見たのだろうか? それとも、優れた特撮に彩られた「スペクタクル映画」? モーゼの戒律として見せられるユダヤ教の教えに霊験を覚えない(多神教にして偶像崇拝しまくりのニッポン人な)ので、出エジプトはずっと後の中東問題の原因になったとしか映りませんでした。なんだか、一民族に都合の良い歴史を見せられたような、欺瞞さえ覚えてしまいました。たぶん、長尺な割りに言ってることは多くなくて、意義は別にして、面白くなかったからでしょう。まっ、スタンダードなニッポン人的宗教観を持つヤローの個人的感想ってことで…。ちなみに、期待した<失われた聖櫃>は見せて貰えませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-03-25 02:35:11)
205.  フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) 《ネタバレ》 
小学生だった年代にオンエアで観て、「ゴジラ」や「ガメラ」とは違った感慨を覚えたタイトルでした。対決する怪獣の片方が「人型」だったからだと、今では整理できます。大人目線で再見すると、フランケンシュタインの知性描写に不満を覚えるのですが、そんなことより本作が内包する「哀しさ」に敏感に反応した幼い頃の感受性が意識されました。怪獣側に哀情で共感させる、当時としては稀有で挑戦的な作品だったのだと思います。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-03-25 01:47:15)
206.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 
「ビンラディン殺害」をニュースで知った時、とても違和感がありました。なぜ「確保」や「拘束」でなく、いきなり「殺害」なのかと云う点。さらに、戦争や紛争が起こっていない独立国家で他国の軍隊が大っぴらに行動できるのかと云う点。本作はその二つの疑問にまとめて回答していて、内実を知る意味ではスッキリしました。 <籠の小鳥をお隣の飼い猫に殺された。その猫が昼寝をしている縁側を急襲し、寝首を搔いて逃げた。隣人に抗議するような精神的余裕は無かった。次の一羽がいつ殺されるとも知れないから…> 「ビンラディン殺害」はそんな感じでした。 ビンラディンを追いかけた女性分析官の視点に絞った切り口は、作戦遂行後の虚しさを表現する段で最も効果を発揮していました。大きなミッションを達成した後の脱力と云うよりは、虚しさです。そこにはいくつもの意味が含まれていると思います。「人殺し」と云う非建設的な目的。ひとつの命を奪っても、失われた多くの命は戻って来ない道理。そして、これで終ったと言えない憂苦。劇中には一切描写されませんが、欧米を標的とするテロの端緒が、過去に欧米が一部のイスラム国家に対して行った利己的な所業であることにも言及している気がします。 この監督には「ハート・ロッカー」のブレブレ映像で酷い目に遭わされた苦い体験があり劇場で観ることを諦めたのですが、本作は観やすかったです。タイトルは隠れ家に突入した午前0時30分を表す軍事用語らしいです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-03-25 01:00:54)(良:1票)
207.  スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ 《ネタバレ》 
そうか、「マカロニ」じゃなくて「スキヤキ」なんですね。観るまで分かっていなかったです。それにしても、変な映画を作ったものです。褒め言葉です。 出演者本人が日本語を当てている吹替え版を鑑賞。声の芝居がプラスアルファの演出要素になっていて面白かったです。上手い人も、そうでない人もいるんですけどね。個人的には木村佳乃さんに見どころが多かったです。北島御大もナイスキャスティングでした。 この種の亜流ウエスタンを見ると、ジュリアーノ・ジェンマではなくて「キイハンター」を思い出します。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2014-03-11 01:34:59)
208.  きいろいゾウ 《ネタバレ》 
彼女は幼い頃に「きいろいゾウ」に出会い、色々な声が聞こえるようになった。でも、中盤からはその声を失っていました。原因は瞭然で、単純な嫉妬心から心を閉ざしたからです。原作ではその辺りの心理がもう少し詳細に描かれているのかも知れませんが、本作では読み解けません。予兆もなくコロコロと気分が変わるヨメを持った男の苦労話にしか見えなかったです。映画としては可愛いから許されるという類いの見せ方ですが、冗談じゃ済まされないレベルの情緒不安定だと思いますよ。もしこの夫婦に子供がいたらどうなっていたでしょう。水道栓の上で潰されるのが彼の拳で良かったと思った次第です。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2014-03-11 01:13:03)
209.  ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 
おとぎ話のセオリー通りに配置されたキャラが予定調和的に活躍して終わるストーリーですが、決して大味では無く、細部が拘りを持って作り込まれています。巨人たちの大きさや腕力の見せ方が上手で、「進撃の巨人」を実写で見せて貰ってる気分です。巨人や豆の木といったフィクション要素を除いた部分を出来る限り現実的に描くことが、この種のファンタジーが見応えを獲得する秘訣だと分からせてくれます。とても楽しめました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-11 00:52:45)
210.  ティファニーで朝食を 《ネタバレ》 
オープニング、早朝のマンハッタンの街並みにイエローキャブから降り立つヘプバーンに心躍りました。もの凄く雰囲気があって、その後の展開への期待値が跳ね上がりましたから。でも、そこが本作のマックスで、その後は下降線を描き上昇することは無かったです。本作のヘプバーンの価値観が分かりません。金持ちの男を狙っているようだけど、守銭奴という風にも見えず、単にわがままでアタマの悪い人に思えます。劇中に語られる「弟」が何かカギを握っているのかと勘繰りましたが、そうでもなかった。本当に名前の無いノラ猫のような女性だと思いました。最後まで付き合う男の我慢強さは相当のものです。彼女が美しいからでしょうね。 それとは別に、NYの街並みが半世紀前に見えないことに驚きました。石造りの建物が多いからかな。アパートの上階に住む写真家は日系人という設定のようですが、大声で文句を言わないと気が済まない性格は明らかに中国人です。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2014-02-28 01:41:31)
211.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 
めちゃくちゃ面白かったタイトルが、フツーに面白くなった印象です。見事に纏まった初作の後日談として、同レベルのテンションを保つ状況を設定するのは至難だろうし、同じことをやられてもつまらない。「2」ではこの辺りが限界でしょう。 本作の主人公は間違いなくヒット・ガールで、彼女を活かす為に周囲のキャラがいる訳ですが、彼女を解放させるまでの「もどかしさ」がしつこくて、爽快感が低めです。ラストの闘いも団体戦にして欲しくなかったですね。このタイトルに正義や道徳は期待していなくて、むしろその逆をあけすけにやりまくって欲しいと思っています。「3」に期待したいです。 ちなみに、巨漢のロシア姉ちゃんがスネーク・プリスキン(@「NY1997」)にそっくりで、カート・ラッセルが胸に詰め物をしているのかと思いました。しかも、スネークより確実に強い(笑)。パトカーを相手にした暴れっぷりが本作のベストバウトで、ヒット・ガールファンとして口惜しいです。
[映画館(字幕)] 6点(2014-02-27 20:32:35)
212.  Virginia/ヴァージニア(2011)
丁寧に作られた映像の見応えとストーリーがシンクロせず、メッセージ性が希薄。いや、果たして本作は何かをメッセージしているのだろうか? 少なくとも自分にはほとんど何も残りませんでした。映画は多分に制作者の自慰みたいな側面がありますが、鑑賞側を気遣ったものとそうでないものに分かれるようで、本作は後者だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2014-02-27 02:04:16)
213.  ワイルドシングス
「過ぎたるは、及ばざるが如し」。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-02-27 01:23:07)
214.  評決 《ネタバレ》 
法廷劇としての爽快さはありません。主人公はダメな弁護士と言っても良いくらいで、実質的には負けています。評決が勝訴になったのは、証拠として採用されなかった証人の言葉を陪審員たちが受け入れたからでしょう。ラッキーな結果ですが、最終弁論で陪審の「良心」に訴えた主人公の「気持ち」が功を奏したとも言える。本作を見る限り「正義」の行使は単純では無く、社会派と言われる監督の作品らしい見応えを残します。 見どころは主人公の演技です。アル中弁護士が楽勝と思われた裁判で地獄を見るような目に遭います。思い通りに事が運ばないもどかしさや、ギリギリのところで踏みとどまる執念が鑑賞側の緊張感を保ちます。焦り、気負い、苛立ち、後悔、と云った喜怒哀楽からは外れた微妙な感情が渋い演技の中に封じ込められて表現される。彼は「ハスラー2」で初めてオスカーを手にする訳ですが、個人的には本作がベストパフォーマンスです。
[映画館(字幕)] 8点(2014-02-27 01:14:20)(良:2票)
215.  猟奇的な彼女 《ネタバレ》 
とても面白いのですが、手放しで褒めたくない映画なのですよ。彼女の直情的なアクションは、さほど道理からは外れておらず、むしろ正論を発していることの方が多いくらい。だから猟奇的と云うより、単に暴力的なだけなのですが、可愛いから許されるし、逆に魅力的にも見える訳です。でも、彼女の容姿があのレベルじゃ無かったら、この映画は成立していません。つまり、可愛い子には寛容と云う男の弱々しい下心に付け込み、最大限に利用している映画なのですよ。なので、主人公には共感と同時に、情けない気分にもさせられる。男は遺伝子的にそのようで出来上がってしまっているので仕方が無いんだけど、それを認めるのが悔しいので5点です(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-02-24 01:15:09)
216.  綱引いちゃった! 《ネタバレ》 
冒頭、タイトルの出し方のセンスに悪い予感がしましたが、そのまま最後まで行っちゃった映画でした。そもそも「綱引き大会に優勝したら給食センター存続」に無理があるから、市長の公用車を引っ張るとか市長を殴るといった荒唐無稽へ繋げるしか無くて、無理矢理に感動的なお話を仕立てた印象しか残りません。感動はしないんですけど。 ストーリーを肉付けるはずの個々のエピソードも掘り下げが浅く、途中で放り投げたものが多い。最も時間を割いた西田尚美母子にしても、血の繋がらない母の人生を不憫に思うなら、なぜあんなグレた態度を取るのか分からない。「多感な時期」だけで済ませて欲しくない部分です。その母が飛びきり苦労しているのならまだしも、競輪場で遊んでますからね。さらに、その母に長ったらしい台詞を用意して締めようとする。心情を言葉で聞かされ、ゲンナリさせられる好例でした。 「大分」は個性の無い場所なのでしょうが、それを前提にするなら、映画全編を通してもう少し「地域性」の演出に努めるべきだとも思いました。ハコだけ用意して中味スカスカな映画という印象です。 褒めるところがあるとしたらは主演女優の不機嫌な演技かな。キュートな容姿ですが、なぜか彼女は歯を食いしばっている姿が似合います。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2014-02-24 00:40:36)
217.  アニー・ホール 《ネタバレ》 
面白くなかったです。台詞(独白含む)の密度は過去に観た映画の中でも最高峰。字幕を追うことが忙しくて、中味が沁みてくる前にシーンが切り替わってしまう。それは字幕への八つ当たりだけど、内容も彼らの恋愛観に共感するより、恋愛とは十人十色の自分勝手という印象が残ります。でも、それって当たり前のことですよね。論難される映画に「監督のマスターベーション」という形容を目にしますが、本作は確信犯でそれをテーマにしており、当時は新しかったのだと思います。マクルーハンとカポーティの本人出演には驚きました。 余談ですが、実は映画館で観ている。学生時代に名画座で。だけど、途中で寝てしまった。以来三十数年、オスカー受賞作と云うことで何度かチャレンジしたが、いつも半分も進まないうちに睡魔に襲われ断念していた。私の人生で最も眠くなった映画がこれだ。今回、最後まで観て感想が書けたことは高いハードルをクリアした気分。実にめでたい。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2014-02-22 02:53:44)(良:2票)
218.  ライジング・ドラゴン
内容に関して、特に言うことはありません。堅実なアクションコメディでした。 私はブルース・リーからカンフー映画に入ったこともあって、ジャッキーにはあまり思い入れが無いのですが、この年齢までスタントを使わずに自分で演じるスタンスを維持していたことには、映画という枠を離れて励みを貰います。 本作のレビューからは離れますが、彼の作品の多くはコメディ色が強い分だけ、緊迫感とか緊張感に欠ける印象で、自分がアクション映画に求めるものとはちょっと違っていました。それが香港映画のトーンなのですが、やっぱりアクション系作品より、カンフー映画である初期の「酔拳」などを最も評価します。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-02-22 01:37:56)
219.  真剣勝負 《ネタバレ》 
東映5部作の監督・主演コンビを迎えて東宝が製作した吉川英治「武蔵」の番外編。原作では柳生の後で吉岡との再戦の前だから、5部作で云うと3作目と4作目に挟まるエピソードになる。で、なんだか破綻して終わっている印象である。確かに「真剣勝負」なのだろうけど…。 序盤は丁寧に人物を描いていて悪くはなかったが、闘いが始まってからがグダグダ。騙し討ちを仕掛ける梅軒もどうかと思うが、子供を人質にとる武蔵にギョッとする。「子供を人質」ですよ。彼らの闘いは剣技の勝負という枠を超えていて、心理戦と云う見方もあるのだろうけど、スッキリしません。エンディングで「剣は畢竟暴力」「殺人剣は活人剣」と、正反対に近い内容が赤いテロップで立ち上がります。5部作を観終わった時に、武蔵は都合の良い時に自分に言い訳できる言葉をいくつも用意していた人だったと思ったのだけど、本作でその感慨が強まりました。 内田監督、実は武蔵の人物像に好感を持っていなかったのではないでしょうか…。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2014-02-22 00:49:09)
220.  宮本武蔵 巌流島の決斗 《ネタバレ》 
原作通りだけど、巌流島までのお膳立てが長く感じました。武蔵が農作業に従事する必然が感じられないからだと思います。又八やお杉婆さんらの物語を強引に、しかもコンビニエンスにまとめたこともマイナスポイントです。 「武蔵」の物語のクライマックスは巌流島と決められているので、これを見ないと終われない訳ですが、私には殊更に見どころがある作品ではありませんでした。前作で丸裸にされたように見えた武蔵の心情が、本作では表層をなぞる程度にしか感じられなかったからです。 巌流島から離れる船上で、武蔵は自身を回想します。「人間として己を高めるため」と考えた剣の道だったけど、果たして武蔵は「剣禅一如」の境地へたどり着いたのか? 傍らから見ている私には「否」と映ります。その場を凌ぐために自分を納得させる言葉を色々と用意しているけど、彼の「兵法」が潔いものと思えないのです。現代の剣道は竹刀を合わせてから試合が始まりますが、武蔵の闘いはその前にどれだけ自分を有利に出来るかに執心しているようで、見ていて心地良くありません。監督も同じように思っていたのではなかろうか…。  個人的には作品ごとの評価がばらけましたが、見応えのある5部作だったと思っています。ホント。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-02-17 23:57:49)
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