201. ゴッドファーザー PART Ⅱ
現在なら「ゴッドファーザー0」と「part2]に分けて製作され、それぞれそこそこの良作になったと思います。 この2つが合わさることで、人が集まってくる創業者と人が離れていく2代目のコントラストを充分楽しませてもらいました。 たたき上げの成功者にはもちろん、お坊ちゃんと見られてしまう2代目にも多大な苦労があるのは世の常。 会社、政治家、芸能人・・・事業承継はほんと難しいと思いますが、この作品のPART2への承継は何とかうまくいったようです。 デ・ニーロ贔屓のため先代のストーリー主体で見てしまいましたが、当時無名だったというには驚きの存在感でした。 後のことを考えれば、よくぞここで抜擢してくれたものです。 [DVD(字幕)] 8点(2013-12-31 14:57:33)(良:1票) |
202. AKIRA(1988)
原作を知らない人間ですが、今さら初めて見ても全く古さを感じませんでした。 個性的な作画といいSFの雰囲気作りといい非常にエネルギーを感じます。 やはり日本が世界に誇れるSFは結局アニメなのか…と思わざるをえません。 資金面の問題とかあるのでしょうが実写SFも何とか頑張ってほしいものです。 もちろん本作の実写化という自殺行為は望みません。 [DVD(邦画)] 7点(2013-12-31 14:56:26) |
203. インサイド・マン
銀行強盗がテーマにもかかわらず非常にソフトな作品でした。 そのため謎云々に集中できたのはよかったですが、その一方で緊張感に欠け退屈でもありました。 結末としてもちょっと強引かと思います。強引な割に派手さはなくて印象に残っていません。 どんでん返し目当てで見ましたので、可もなく不可もなくです。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-31 14:55:43) |
204. 羊たちの沈黙
レクター博士とクラリスの対峙シーンに尽きると思います。 怖いもの見たさに何年かおきに見てしまうのですが、何度見てもこの油断したら心を持ってかれそうな目が怖い。 そして、何度見ても個人的にはこのシーンがピークです。 今回見て気づきましたがジョディ・フォスターが綺麗。昔見たときはそうは感じませんでしたが。 当時の彼女の年齢を超えたせいですかね…まったく本編と関係なくてスミマセン(^^; [DVD(字幕)] 7点(2013-12-31 14:55:07)(良:1票) |
205. 冷たい熱帯魚
うわぁ…この監督さんエネルギーあるなぁ。 こういうのはホント高得点か0点かはっきりさせるべきなんでしょうね。 でもグロシーンで吐き気を感じた私はやっぱり社本と同類の小市民なんで中途半端な点数。 大晦日に本作のレビューしてるのもどうかと思いましたが、少なくとも新年に投稿したくありませんでした。 来年もよろしくお願いいたします。 [DVD(邦画)] 4点(2013-12-31 14:54:20) |
206. それでもボクはやってない
まさに日常に潜む恐怖を体験できる作品。 たしかに捜査や裁判に対する皮肉的な内容でしたが、何に一番腹が立つかといえば実際に痴漢をしている奴らです。 [DVD(邦画)] 6点(2013-12-31 00:23:54) |
207. 羅生門(1950)
小難しい内容にもかかわらず3人の証言による表現の仕方は見事と思います。 1950年にしてこのような手法で作られていたことも驚きだし、ほとんど古めかしさを感じませんでした。 エピソード自体はこじんまりしていたものの、それはそれで短編小説的な面白さはありました。 [DVD(邦画)] 7点(2013-12-31 00:23:14) |
208. モテキ
ストーリーが進むにつれ話が真面目になりすぎてしまい、普通のラブストーリーに成り下がってしまったように思います。 元々妄想のような話なのですから、最後までコメディを前面に出してほしかったです。 モテキという以上は、その期間が終わって元通りになるくらいのほうがいいのではないかと思いました。 これだけキュートな女優陣を集めれば、そりゃ男性目線からすれば正直悪いことはないですが、見どころはそれくらいかなと…。 [DVD(邦画)] 4点(2013-12-29 22:57:11) |
209. 永遠の0
《ネタバレ》 私も戦死の理由で爺ちゃんは実の爺ちゃんではなかったものですから、自ずから三浦春馬君の立ち位置で鑑賞することとなりました。 正直、現代パートの大げさなところにはちょっと萎えました。 また、終戦後のラブストーリーは「そんな美談があるかい!」と内心うんざりしました。 実際、生前にうちの爺ちゃん婆ちゃんの話聞いたって、こんな綺麗な話じゃなかったですし・・・ しかし、そんな微妙な気分は、終盤、夏八木さんの「あの頃、みんながそれぞれの物語を抱えていた…」の言葉にすべて吹っ飛ばされました。 もう駄目でした。とにかく当時は食っていくために仕方なかったんでしょうが、そんな一言では到底片づけられない思いがそれぞれにあったと思います。 ノホホンとしていたうちの爺ちゃん婆ちゃんの抱えていた思いなどわかる由もないですが、映画館で初めて不覚にもハンカチを出してしまいました。 そして最後に久蔵の零戦がファンタジックに現代の空を飛び去っていくシーンでは、私の本当の爺ちゃん(写真で見る限り岡田君のようにイケメンじゃないですけど^^;)がエールを送ってくれているような気分になって嗚咽しそうになるのを堪えてました。 冷静にみれば戦争映画としてはちょっと軽いかなと思いますが、夏八木さんのワンシーンだけでも私にとって見る価値がありました。 今こうして生きていることに感謝し来年も頑張ろうと思います。 [映画館(邦画)] 7点(2013-12-27 20:58:29) |
210. ビジター(2012)
《ネタバレ》 雰囲気をもってはじまりましたが、結局雰囲気だけでした。 以下、愚痴のオンパレード(箇条書き)をお許しください。 ・テンポが悪い。 ・突然の訪問者が居座る展開に無理がある。 ・明らかに怪しげな状況なのに緊張感なさすぎ。 ・感情が希薄で恐怖感が伝わらない。 ・暗くてわかりにくい。 ・効果音が耳障り。 ・何よりこの手のオチはもはや有名どころがありすぎ。 ・しかも最後ご丁寧に説明しちゃった。 [DVD(字幕)] 3点(2013-12-26 21:55:53) |
211. ミリオンダラー・ベイビー
単に救われないから嫌ということではなく、ここまで悲惨なラストにして何を言いたいのか?よくわかりませんでした。 イーストウッドは監督として最も勢いがあった頃なのか、やりたいように作れたということでしょうか。 主人公の家族にしても、よくぞ憎たらしいキャラクターを集めたものです。 彼女の熱演が光っていただけにストーリーについて非常に残念に思いました。 [DVD(字幕)] 4点(2013-12-26 21:42:29) |
212. ブラック・スワン
《ネタバレ》 人間ドラマとしてもスポコンドラマとしてもサスペンスとしても質が高いと思います。 また、画的にも美しく、下手なホラーを凌ぐ怖さも兼ね揃えていました。 主人公の表情も含めてラストが良かったです。なんとなく曖昧に終わった感もありますが、そんなところもまた芸術(^^; まさに「わが人生に一片の悔いなし!」というハッピーエンドととらえています。 ちょっとテレビCMで流れた予告は損してるかなと思いました。あれで敬遠して見るのが今になってしまいましたから…まぁ今更どうでもいいことなんですけど(^^; [DVD(字幕)] 8点(2013-12-26 21:40:58) |
213. いまを生きる
《ネタバレ》 個人的には、デリケートなお坊ちゃん学生が詩に目覚めるという設定がどうにもムズ痒くて入り込めませんでした。 よくある学園ドラマのように劇的な変化がおこるわけではないことから、ある意味現実的な内容かと思います。 このため話が思ったより落ち着いて展開していたのですが、終盤あんなことになったことに衝撃度が増しました。 反対にいえばちょっと唐突で違和感あり。かといってあの出来事がなければほとんどインパクトがなかったかもしれません。 この教師の主張はわかるのですが、作品としてはちょっと退屈でした。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-26 21:38:03) |
214. レオン(1994)
《ネタバレ》 只者ではない殺し屋と只者ではない少女という奇妙な組み合わせという個性的なキャラクターが登場する一方、ストーリーの展開自体はオーソドックスでわかりやすかったです。 個人的にはおじさんと少女の純愛というテーマに抵抗感はありましたが、元々結びつきようもないものだけにラストも結びつかずに終わって予想通りといったところです。 ただ、お約束的とはいえ最期の一連の流れはドラマチック。撃たれて倒れるシーンの切なさには涙ものでした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-12-26 21:36:35) |
215. アフター・アース
ただでさえ親の七光りと思い込んでいた俳優が、まさに親の七光りのような立場だったため、あまり期待しておりませんでした。 前もってハードルを下げて鑑賞した結果、その下げたハードルを越えるか越えないかくらいの出来という印象でした。 設定は斬新だったと思いますが、それで面白くなったかと言えばそうでもなく、むしろ突っ込み所が増えるマイナス要素のほうが大きかったように思います。 ウィル・スミスは嫌いじゃないのですが、人類滅亡的な作品ではなく普通の生活(?)が舞台の作品でもっと見てみたいです。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2013-12-25 23:17:30) |
216. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
本当の「親友」というものの描写に心地よく浸ることができる作品でした。 ラストにマット・デイモンの家をベン・アフレックが訪ねるシーンは、もはや反則。何度も見返したくなる名シーンだと思います。 もう一つの「親友」ストーリーともいえるであろうセラピストと教授の関係もさりげなくグッときました。 本気で口論できる相手がいるのは素晴らしいことです。 [DVD(字幕)] 8点(2013-12-25 23:15:27) |
217. アルマゲドン(1998)
ご都合主義展開に安心のベタラストの流れと気楽に見るにもってこいの作品。 テレビで夜9時から幾度もお目にかかるのもうなずけます。 この手のテーマはリアリティ追及して真剣に作り込み過ぎると退屈になりがちですが、本作はロック調に仕上げていますので心配無用です。 [DVD(字幕)] 4点(2013-12-23 18:06:53) |
218. 笑の大学
2人芝居といううまくやれば名作になる構想が整いながら、残念な作りをしてしまっていて勿体ないと思いました。 役所広司の演技が大げさすぎて、これが俳優として未熟な稲垣吾郎との2人芝居では明らかにアンバランス。 役所さんは早々に砕けすぎ。また、根本的に吾郎ちゃん扮する芸人のギャグ自体があまりにもつまらないことが致命的なように思います。 タイトルに反して笑いが中途半端なところに、最後は人情的なホロリとする流れに持っていったのはいただけません。 こりゃ本当に笑の学校で学んでから作り直してほしいくらいです。 [DVD(邦画)] 4点(2013-12-23 18:05:43) |
219. みんなのいえ
どうしても「ラヂオの…」との比較になってしまいますが完全に期待外れ。 これだけ実力派俳優を揃え、面白くなって当たり前のイメージがある田中邦衛を使っているにもかかわらず、不発だったのに拍子抜けました。 小気味よいコメディを期待していただけに、ちょっと真面目に作りすぎていたように思います。 「ラヂオ…」の台本ようにもっとドタバタしてほしかったですが、人情的なストーリーが前に出てしまっていて期待外れでした。 [DVD(邦画)] 3点(2013-12-23 18:04:41) |
220. ラヂオの時間
人を笑わせるというのはエネルギーを使うことなので、面白いコメディというのはなかなかお目にかかれませんが、本作のようなタイプの作品は数多く世に出てきてほしいと思いました。 三谷監督に味のある俳優10数人と狭い空間を預ければとりあえず何とかしてくれそうですが、これまでの実績を見るにどうやらできるだけ狭い空間のほうがいいようです。 流行のゴリ押し俳優は無用のようです(もちろん味のある俳優10数人も集めてる時点で贅沢なんですが…)。 それに加えて本作のように業界に対する風刺が利いていてこそ面白みが増すというもの。 本作や「12人の…」のような作品を21世紀に蘇らせてほしいと思いました。 [DVD(邦画)] 7点(2013-12-23 18:04:00)(良:1票) |