2361. らせん
ホラー映画が苦手な者にとっては、「リング」に対して哲学的な考察で展開していく今作は非常に興味深く面白かった。あまり評価は高くないようだけど、ストーリー的にはとてもよく出来た映画に仕上がっていると思う。 7点(2003-11-18 15:10:29) |
2362. サブウェイ
近年はすっかり駄作プロデューサーに徹してしまっているリュック・ベッソンの偉大な芸術性を堪能できる快作。繊細で力強い世界観に引き込まれる。こちらも今やB級映画の帝王であるクリストファー・ランバートが主人公をとても切なく演じている。この映画を見るとどうして彼は作品に恵まれてこなかったのだろうと思う。 7点(2003-11-18 15:07:31) |
2363. アベンジャーズ(1998)
娯楽映画でありながらまったくと言っていいほど面白味に欠ける映画だった。具にもつかないストーリーがテンポ悪く展開され、マイってしまった。主演3人はそれぞれ大好きな俳優だけに、どうして今作に出演してしまったのか疑問が残る。 1点(2003-11-18 15:00:57) |
2364. BeRLiN/ベルリン
うーん、全体的な雰囲気には引き込まれるものがあったけど、内容はあまりなかったように感じた。登場人物たちの目的がイマイチ伝わってこず、感情移入も何もできなかった。主演の中谷美紀、永瀬正敏はそれぞれ良い存在感を出していただけに惜しく思う。 3点(2003-11-18 14:57:37) |
2365. 君を忘れない FLY BOYS,FLY!
キムタク主演のせいでどうもアイドル映画っぽいイメージを持っていた作品だったけど、実際にはよく出来た脚本とキムタクも含めたキャスト陣の良い演技でなかなか感動深く仕上がっていた。ただ映画でありながら映像的迫力はあまりなく、テレビ的な雰囲気に終始してしまっていることは否めない。 6点(2003-11-18 14:53:24) |
2366. 真夜中のサバナ
設定はなんだか面白そうだったけど、内容はあまりに淡白で何の盛り上がりもなかった。キャスト的にも曲者ぞろいで期待しただけに残念だった。 2点(2003-11-18 11:42:40) |
2367. CURE キュア
黒沢清の映画は、設定やストーリーは興味深く勇んで観るのだけれど、結果的には「?」というものばかりだ。今作においても、題材はとても好きなんだけど、その描き方は暗く退屈で分かりにくく、観ていて非常に疲れた。新作「トッペルゲンガー」ですか、これも題材は非常に面白そうなだけに出来栄えが不安だ。 1点(2003-11-18 11:31:59) |
2368. スピーシーズ/種の起源
基本的にB級なのは仕方ないし、むしろ望むところなのだけど、あまりにストーリーは陳腐だったように思う。超美人のエイリアンがSEXによって侵略していくという設定は面白味があるだけに惜しかった。 4点(2003-11-18 11:25:36) |
2369. 勝手にしやがれ
「海が嫌いなら、山が嫌いなら、街が嫌いなら……勝手にしやがれ!」あー、なんて無意味な台詞だろう。しかしこの限りなくナンセンスに近い台詞を映画史上に残るカッコイイ台詞に昇華させてたジャン・リュック・ゴダールはやはり偉大だ。映画自体も相当に破天荒で、何が意味をなすのかほとんど分からないが、それでもこの映画の存在意義は絶大だ。ベルモンドとセバーグがそこにいる。それだけで、この映画の価値は無限に広がる。 10点(2003-11-18 10:59:51) |
2370. 第三の男
個人的には古き名作サスペンス映画には、あまり感動を覚えることがない。今作もその例にもれず、いまひとつインパクトに欠けたまま終わってしまった。感覚的に濃厚さはあるにはあるのだが、ストーリーには淡白さを感じずにはいられない。ただ超有名なラストシーンを見られただけでよしとする。 4点(2003-11-18 01:04:20) |
2371. ガタカ
生まれながらに「不適合者」という烙印を押されていたら、果たして自分は何ができるだろう。そんな自分への疑問に対し、この映画の主人公はひたすらに前進する。その行動はもはや、根性だとか意地、または希望や挑戦などというレベルではなく、徹底的な己の運命への反発である。冷酷なまでに無機質な美しさに包まれた未来世界の中で描き出される主人公たちの熱く、儚い生き様がシンと胸に突き刺さる。偉大なるSF映画の誕生に心がふるえた。 10点(2003-11-17 23:22:03) |
2372. 6デイズ/7ナイツ
娯楽映画でありながら、ここまで面白味のない映画も珍しい。ハリソン・フォードは嫌いではないが、今作においては徹底的にスター性が消えうせていた。映像的には迫力を出しにくい題材なので、実は脚本に秀逸さを求められる映画だったと思う。 1点(2003-11-16 18:13:39) |
2373. ロスト・イン・スペース
未知なる宇宙を舞台にした漂流記で、ストーリーにしてもヴィジュアルにしても非常に娯楽性が高い映画に仕上がっている。宇宙で迷子になる家族に襲いかかる危機は絶望的であるが、ノリとテンポの良さで回避していく展開には爽快感と痛快感に溢れている。ラストも実に心地よく、是非続編を作ってほしいと思う。 8点(2003-11-16 18:09:04) |
2374. ドーベルマン(1997)
ヴァンサン・カッセル&モニカ・ベルッチ夫妻のビジュアルは良かったが、ただそれだけの映画だった。こういう映画は予告ではとんでもなく面白そうに見せるので、始末が悪い。 2点(2003-11-16 17:59:18) |
2375. スターシップ・トゥルーパーズ
ポール・バーホーベンらしい悪趣味なB級的ノリの良さが楽しめる娯楽作品。ノリのわりにはVFXのクオリティは極めて高く、ラフな感じの映画でありながら批判する部分は少ないと言える。異星での巨大虫との戦争は娯楽要素が高くユニークだが、同時に戦争の愚かさやむごさを伝えるところもあり、全体的に見応えがあった。 7点(2003-11-16 17:56:09) |
2376. 2 days トゥー・デイズ
Vシネなみの小作であるが、アクション群像劇としてほどほどに楽しめる作品。小気味いいストーリー展開は、痛快感があり良い。センスとしては雲泥のさがあるが、「パルプ・フィクション」ぽさを感じる部分もある。 5点(2003-11-16 17:49:07) |
2377. アルマゲドン(1998)
何も期待していなかったら、そのただ大げさな迫力を楽しめたかもしれなが、公開の何ヶ月も前から期待してしまっていたので拒否反応はものすごかった。何の信念も節操もなくただ派手な素材を並び立てただけのあまりに薄いストーリーは、映像の迫力を消し去るほどの陳腐さに満ち溢れている。ビリー・ボブ・ソーントンやスティーブ・ブシェミなど映画ファンを引きつけるキャストを脇に揃えていただけに非常に残念な仕上がりだった。 1点(2003-11-16 17:44:39) |
2378. ターミネーター2/特別編
基本的なストーリー展開にはほとんど差異はないが、細かなCG描写などが加わり若干ではあるが面白味は増している。T-1000が格子を通り抜けるが、持っていた銃が引っかかるとかそういう小ネタ的な追加シーンが楽しい。 10点(2003-11-16 11:58:05) |
2379. 犬神家の一族(1976)
金田一シリーズは、「八つ墓村」とこの「犬神家の一族」の2本しか観ていないが、どうも好きになれない。もはや日本の文芸界では伝説的名探偵である金田一耕介であるが、果たして本当に名探偵なのか?と思ってしまう。結局、悲劇的連続殺人は犯人の死亡まで完成してしまい、その後付的に推理しても、金田一よあんた一体何しに来たの?って感じである。まあ描くべきものが名探偵の活躍というよりも、異様な殺人事件そのものである以上仕方ない展開かもしれないが、個人的にはこの爽快感の皆無は頂けない。 5点(2003-11-16 11:51:52) |
2380. 始皇帝暗殺
中国映画らしい映像の怒涛の迫力と美しさは見応えがあった。尺的には長かったが、ストーリーにメリハリが効いていたのでそれほど長さは感じなかった。コン・リーが美しく儚い印象的な存在感を残していたのに対し、男優陣は巧さはあったが華がなかったのが惜しかった。全体的には見応えの大きい秀作と言える。 8点(2003-11-15 01:26:58) |