221. ボウリング・フォー・コロンバイン
イラクの大量兵器じゃないけど、敗戦に乗じて日本にでっち上げられた罪をそのまま信じ込んでいる所が、彼もヘストンと同じアメリカ人なんだなぁ…と感じました。(そういえば原爆に関する言及無かったですね。) それはともかく「何故だろう」を積み重ねていく展開の手法には、観る者を引き付ける力があると思います。分析がそれで正しいのか否かは判断できませんが、とりあえず「文句の言い易い政府」を批判してそれで事足れりとする今の日本のマスコミには見習って欲しい姿勢です。 7点(2004-05-29 22:45:49) |
222. ダンス・ウィズ・ウルブズ
インディアンの立場からアメリカ史を描いたエポックメイキングな映画。 ただ「モヒカン」にも「サムライ」にも感動したけど本作はあまり感動できなかった。親族友人の仇や強盗の仲間であっても、自分達に理解を示す者がいれば藁をもすがる思いで受け入れざるを得ない…圧倒的不利の状況で、インディアン達が味わっているであろう苦汁についてあまり考慮されてない事に違和感を感じました。 また、やはり上から見下ろしているという視点は否めない。主人公がくっ付くのも白人娘。下で「インディアンを動物に置き換えても違和感ない」と仰る方が見えましたが、言い得て妙だと思います。 6点(2004-05-29 22:16:35) |
223. アザー・ファイナル
「世界最下位決定戦」なんて悪趣味か偽善の極みかと思ってましたが、全然違いました。製作者、選手達、関係者等の姿勢も素晴しく真摯。普段ほとんど見ることのないヒマラヤの仏教国とカリブの小国の文化・風習も大変興味深く見れました。こういう平和的な文化交流もサッカーの醍醐味の一つですね。(…そう思うとあの世界の祭典をエゴと贈賄で汚してしまった某国は改めて許せない。) 何気ない街角をサッカーボールが転がっていく等のスタイリッシュな映像も良。 滅多に見ることの無い映像・内容のため1点プラスです。 9点(2004-05-29 21:24:04)(良:1票) |
224. WATARIDORI
「ナショナルジオグラフィック・ザ・ムービー」って感じ? 普通では見ることの出来ない爽快な映像を大画面で観れる、これだけで良です。 ストーリー性が不要であるのは言うまでもありませんが、「どの鳥がどこまで行って戻ってきたか」がもう少し解り易い編集であったらなぁ…と思いました。 9点(2004-05-29 21:00:38) |
225. レオン(1994)
普通の「擬似親子もの」としても充分通用する話だと思うけど、「恋愛もの」にしてしまう所が「さすがロリータの国…」という感じ。w アクション映画として良。ラスト対決、どう考えても形勢逆転は無理だろ…という状況からのあの展開、見事だと思います。 7点(2004-05-29 20:52:38) |
226. CUBE2
《ネタバレ》 前作から何とか工夫して面白くしてやろう、という意欲は買いますが、いかんせん「超立方体」のアイデアを消化しきれてないのが難。結局なんで脱出できたのかよく解らんです。「軍の陰謀」とかを笑い飛ばしていた所も前作の新味だったのに、ラストも何か陳腐。 全体的にはそこそこ面白い。 6点(2004-05-12 00:06:54) |
227. 英国式庭園殺人事件
《ネタバレ》 ある意味「アマデウス」より宮廷世界のどろどろが描けていて面白かった。1シーン1シーンが印象派頃の名画みたいで良。(雲の影の使い方がイイ。) 話は…主人を殺して屋敷を乗っ取ろうとした若旦那一味と、彼らとは血の繋がっていない子を宿して対抗しようとした母娘…という構図でいいのかな? 全てを見ていながら証言できない銅像役の人が、イギリス的貴族-奴隷文化を象徴してるようで面白かったです。この皮肉な笑いもいかにもイギリス的って感じ。 8点(2004-05-11 23:55:23) |
228. ナチュラル
淡々とした主人公とドカベン岩鬼のようなド派手なホームランシーンのコントラストがイイ。草葉の匂いが漂ってきそうな雰囲気も好きです。ベースボールファンタジーの秀作。 8点(2004-04-29 03:11:40) |
229. ユージュアル・サスペクツ
下の方達に同じ。「犯人が読めた」という事はないけど、評判を聞いて「意外な人物といえばこいつだな…」と思いながら観て、その通りだったので、驚きは少なかったです。ただ脚本がこの手にありがちな無理矢理さが少なく、緻密に練られている様子は評価できると思います。 個人的には、あまり見た事がないハンガリーのマフィア事情をもっと見たかった。 6点(2004-04-29 03:06:19) |
230. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 船から一歩踏み出す話が見たいクチですが…実話だから仕方がないのか。でも何故か雰囲気の気持ち良さは捨て難いものがあります。ジェリーロールモートンとの対決は、お笑いと紙一重のカッコ良さ。このシーン好きです。 6点(2004-04-25 13:25:14) |
231. 燃えよドラゴン
「アチョー」のオリジナル性が凄い。後世に多大な影響を与えたエンターテイメントとして上出来。 それにしても黒人格闘家がアッサリやられてしまうところとか、日本人が悪者扱いな所とか、白人格闘家と最後に共闘する所とか…何やら哲学的な台詞とは裏腹に「世渡り上手」という言葉が浮かんでしまいます。 7点(2004-04-25 13:16:09) |
232. ブルース・リー/死亡遊戯
どの辺が既に撮ってあってどの辺が死後に作られたのか何となく解る。前・中盤4点後盤8点という感じ。役者リー本人のオーラだけではなく画面造りからして独特のものがあったんですね。それにしてもあんなに素早く動くノッポ初めて見た… 6点(2004-04-25 13:08:47) |
233. ブルース・ブラザース
お笑いアクションとしての完成度もさることながら、今見ると凄いメンバー。音楽映画としても秀逸だと思います。 7点(2004-04-24 02:40:02) |
234. ドゥ・ザ・ライト・シング
公開当時起こったL.A.での黒人の大規模暴動も相まって興味深く見れました。一般的な米黒人の本音が垣間見える所が良かったです。 主人公の黒人達と対立する朝鮮人コミュニティの様子も興味深かった。「何処へ行っても嫌われ者」ってのは居るんだなぁ…って感じ。 7点(2004-04-24 02:37:30) |
235. ロング・ウォーク・ホーム
家族で靴をプレゼントするシ-ンとか何気ない描写もイイ。ロックは出てこないけど(ロックとドラッグが同一視されていたこの時代、比較的上流家庭を舞台にしたドラマとしては当然かもしれません)、ゴスペルの真髄が味わえるようで良かったです。 …日本での「反差別運動」やら「ウーマンリヴ」にはなにやら胡散臭いものを感じてかなり閉口しますが、「黒人差別」の本場で作られたこの映画には素直に感動できました。「差別」と「原因があって嫌われる」事とは全然違う。この点、日本の「運動家」さん達は根本的な勘違いをしてるみたい。 7点(2004-04-24 02:22:25) |
236. ファントム・オブ・パラダイス
テンポがいい。ビーフが感電死した後のフェニックスの独唱にシビれました。「こんなに美しい私が老いていくなんて耐えられないんだ…」とのたまう小太りのお兄さんを始め、色々なキャラが出てきて楽しいです。 7点(2004-04-10 22:23:44) |
237. ローマの休日
「お金ないの…」と言うヒロインに一本だけ花をくれる花屋さんがイイ。 個人的には長い髪の方が良かったです。 8点(2004-04-10 22:05:29) |
238. メジャーリーグ2
石橋のキャラがよく合ってて良かったと思います。実在のチームだったんですか、これ… 7点(2004-04-10 22:00:45) |
239. ペンタグラム/悪魔の烙印
「ターミネーター」や「ヒドゥン」と並ぶ『不死身アクション』として観ました。高層ビルから墜落した!と思ったらすぐに起き上がってスタスタ歩き出すシーンなど好きです。 個人的にはオカルト色が強すぎて爽快感が少ない事が残念。これは逆に言えば、下の方の仰るように、ホラー映画としては成功なのかもしれません。 5点(2004-04-10 21:47:09) |
240. ステップ・アクロス・ザ・ボーダー
ロック~ジャズ~現代音楽~民族音楽の狭間でユニークな活動を続けるミュージシャン、フレッド・フリスの80年代後半の活動を「映像詩」風に綴ったドキュメンタリーフィルム。単体でアルバムも出てますが、アルバム未登場のジョーイ・バロンや美しいユーゴ・トラッドを歌うイヴァ・ビトバ、凄まじい長尺の絡みを見せる林英哲(和太鼓)、アンビエント風?に挿入される猪脅し(ししおどし…竹がコーンのやつ)などアルバム単体より聴き応え(見応え)アリです。聴くだけでは何なのか良く解らない音群もこういう状況で出されているんだ…と見えてみるとかなり面白い。「虫の音を聞いて日本人は音楽を感じるが、西洋人は雑音にしか聞こえない…」とはよく聞く例えですが、この不協音群はそういう耳を彼等が獲得するための試索かな…?とも思ったりしました。 「やきいも~」のシーンが無いのが残念。 7点(2004-04-07 22:32:13) |