221. ルパン三世(1978)
もう何度か見てますがその世界観は失われないですね。 テレビアニメの1stシリーズに一番近い映画アニメ版というところでしょう。 TV版1stシリーズではその哀愁に満ちた登場人物達の関係性が人間臭いものを感じさせ大人の漫画って感じが当時していました。もちろん子供にはちょっと刺激が強いものでしたが。 それと比べて少しファンタジー入っているのでこれでも甘めになっていると自分は思いますね。 皆さんが書かれているように宮崎版ルパンは別物なのでカリオストロと比較してもね。 本来のルパンは多くを語らないでもぶつかり合って仲間と気持ちで通じ合っているという部分にロマンや夢を自分は感じていたので、この作品にはそういう泥臭さが無い部分がちょっと違和感。しかしその部分はスタイリッシュに軽くなってこれはこれで良いと思います。かっこよさの種類が変わったとつくづく時の流れを感じます。 [地上波(邦画)] 8点(2007-05-07 01:53:43) |
222. バベル
《ネタバレ》 Babelという題がヒューマンな教訓的映画であるこの作品にSF的ファンタジック的超常現象的なものを期待する人が映画館に来てしまう結果のこの平均点なのだと思います。 映画宣伝もそういう情報与えないでいるは意図的でありますね。 しかし、いかにもヒューマンで私たち全ての者はつながって関連があるのに皆孤独で交わろうとしない。 かなりクラッシュに似てると思いました。 そこにバベルって付けるからややこしいのであって、人間というカテゴリ1つで考えたら皆人の気持ちを理解できるのにというのが主題な気がします。 実は現実の私達もカメラがついて来ないだけでこのような影響を与え合って生きている。だからこれを特段変わった珍しい事と皆感じないので、さらっと見れるんだと思います。そこは悪くないと思った。無理やりこじつけ入らずに自然に見せているのは。 多分、アメリカもメキシコもモロッコもある程度世界的に知られている内容で描かれていて、日本だけがかなり外国人には異様に映るのだと思います。だからこれを日本人が見ても山場をあまり感じなく日本の場面が要らないように感じてしまうのだと推測します。今の日本は外国から見たらかなり異様で興味が沸く結果こうなったのじゃないですかね。ラストシーンの日本のタワーマンションの引きの画と坂本龍一の音楽はそれを象徴している感じがします。娯楽感を求めている人にはちょっと合わないかも。 [映画館(字幕)] 7点(2007-04-30 01:04:10) |
223. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 画像やアイデアは良いと思った。 でも全編?のオンパレードで勝手に想像というのは作品としていかがなものでしょうか。 どうも宗教やジョン・レノン、平和という部分をパロッているような気がする。 シリアスに作っている風で実はこれはかなりコメディーじゃないかと私は思います。 なので説明不足に作っているのはこれに重要な意味を観た人が付けるように仕込まれていると私は解釈します。 私たちの日常にある偏見や差別や殺戮。どれも人間性の一部であり、赤ちゃんの誕生というものが珍しいものになったらそれを偏見や差別を乗り越えて共感できる。 つまりそこまで行かないと人類というレベルで考えられず共感し合えないのは愚かだという皮肉なのでは?と見てて思いました。 シニカルな作品として珍しいと思いました。しかし、やっぱりこれはコメディーだよ。 それか、大人の寓話と言うべきか。 政府や誰か一部の人の洗脳を受けて社会が流れてしまうのは危険な事。 この作品に重い意味を付け過ぎるのも私は危険だと思いますよ。 [DVD(字幕)] 6点(2007-04-23 01:53:35) |
224. 男たちの大和 YAMATO
《ネタバレ》 反町出た時点でもう違和感。 セットに違和感。 これは邦画が好調な今、かない痛い感じが自分はしましたね。 もうこの技術力と作成費の違いが痛々しい。 キャスティングは興行収入を考えた部分があるんでしょうがアンバランスと思った。 硫黄島が非常にプレーンな印象に対してこれは嫌な脚色が感じられるのは、原作とは違うのかも知れませんが不本意に映るのでは無いでしょうか。 やはりお金・興行・社会を気にするあまりに不自由になってしまったのではとあえて苦言を言いたいです。 [地上波(邦画)] 4点(2007-04-21 11:03:02) |
225. サスペリア(1977)
こういうジャンルのホラーはちょと苦手。 魔女とか悪魔っていうのがでてしまうと異文化でのめりこめない感あり。 ずいぶん映画宣伝に惑わされたという感じが自分はしましたね。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-04-21 10:51:08) |
226. ザ・カンニング〔IQ=0〕
ザ・カンニングと言えば漫才コンビよりもこっちを思い出す世代で懐かしい~。 でもそのまま奇抜なカンニングコメディーなんで逆にシュールと見えなくも無いが相当疲れていて頭空っぽにしたいときにいいかも。 [地上波(吹替)] 3点(2007-04-21 10:32:50) |
227. ザ・インターネット
《ネタバレ》 そこそこ面白いのでは?と言うのが感想。 ITの進歩は目覚ましいのでなんとなく違和感が出るのは仕方の無い話で、ネットの怖さという点では十分サスペンスとして楽しめた作品と思います。 映画としても次第に孤立してゆく主人公が、自分の証明に電磁的記録に依存している社会の危うさを恐怖と共に感じ取るというメインテーマをしっかり表現できていてかつサンドラブロック演じる(?殆ど地?)いそうなお姉ちゃんぶりが良かったです。 [地上波(吹替)] 6点(2007-04-21 10:21:45) |
228. ギャラクシー・クエスト
《ネタバレ》 面白いですね。評価が高かったので見てみたくちですが。 完全に”サボテン~”のベースを踏んでは居ますが、お金かけている所は相当違う。 そして、サボテンはスティーブ・マーチン色が大きく出ていますが、これはそれぞれの個性や設定が良く言えば上手く調和している。悪く言えば綺麗に整いすぎていると思います。 ストーリーはスタトレをパロっていて、シガニー・ウィーバー、アラン・リックマン、ティム・アレンの豪華キャストを使っているからこれはある程度面白く出来なきゃいけないベースがあって、そこにこれでもかドリームワークスの技術を使っているので、この作品自体はかなりの大きな代償を払っている事から考えると興行的には大成功ではないはずです。 だから逆に見ている側は変にお得感があるような気がします。 ストーリーの主題はその事を本気で一途に信じている人の為に、最初は自分自身の人生について対外的には恵まれていても実は満足していない人が触発されて、本来自分が他の人に大きく影響を与えている事に満足すべきであると気付く部分だと思います。 これはイギリスコメディー映画に良くあるヒューマンコメディーに近い部分があり、本当はB級ぽいのにハリウッドが変化させたようなイメージがあります。 なので厳しく言えば製品としては良いものだけど味としてはもう1つと思います。 コメディーとしては力技な部分がぬぐえませんね。 しかし、パロディーとしては極上にお得感有り! [DVD(字幕)] 8点(2007-04-17 11:32:09) |
229. コピーキャット
《ネタバレ》 もっと面白いものをどうしてもこの時期の猟奇的殺人を扱う作品には期待をしてしまって、そんでもってオチがやっぱそーなんだーというのが肩透かしとなって不満が残るものとなっていると思います。 猟奇に人間性が見えてしまうと怖さがそがれてしまう。 こういうパターンの展開だとどうしてもそのマイナス面を負ってしまう割にはそこそこ良くがんばった方と思いました。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-12 01:32:01) |
230. エネミー・ライン
《ネタバレ》 他に見るものが無かったので仕方なく見てしまいましたが...。 これと北朝鮮のあの手の映画やTVドラマと何が違うのかと言えばお金かかっていると言うだけの違いしかないのではないでしょうかねー。 困りましたねー。ジーン・ハックマンってこういうのでちゃうんだーと思いました。 どこでも自分の立場が正解で敵はいかなる場合でも悪であるならこの世はもう悪と善のはっきりとした判りやすい世界のはず。 日本も第二次世界大戦では同じように描かれてしまうのですねきっと作るとしたら。 その点がいかなる良い要素がこの映画にあったとしてもこれを観る人がどう思うかを考えると実際に紛争地域名がでている限り良いとは僕は言えないです。 [地上波(吹替)] 3点(2007-03-12 01:07:26) |
231. キンキーブーツ
《ネタバレ》 見る前からかなりおもしろうそうな雰囲気がしていましたが、序盤でそれは確信するに至ってました。ショーン・オブ・ザ・デッドに出ていたドン役のニック・フロストを見つけた瞬間にイギリスコメディーのべたではあるがウィットに富んだ寅さん映画というようなパターンであると推測はできました。 個人的にはフル・モンティーよりもこっちの方が好きですね。 これにはコメディー部分以外のシリアスな人間的な悩みが良く描かれていてかつコメディーのじゃまをしていない良いバランスだったと思います。 これが実話だけに更に良いですね。 これは見た方が良い映画と私は思います。 しかし、イギリスのコメディーにありがちな都合の良い展開はもう少しひねりがあっていいかなと思います。順調に話が流れている感がどうも自分には違和感有り。 まあ、でもそのセオリー的な部分としてそれはそれで。 チャーリーの苦悩とローラーの苦悩、どちらにも引き込まれる人間的な部分を強く感じるからこそこの作品が共感を呼ぶのだと思います。すばらしい。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-05 02:12:07) |
232. 16ブロック
《ネタバレ》 この普通のラストにしたのは監督意図でしょうね。 実に最後の方は淡々と進んでしまった。 そこまでせっかく作りこみしたがあっさりなのはなんでなんでしょうかね。 ちょっと惜しい。 デビット・モースの演技力にブルースが方向性を変えたのがうまく絡んだのが良かった。12モンキーズを思い出してしまう。(モースはちょとしか出てないですが) 監督が2人の組み合わせにしたのは少なくと関係はありそうと自分は思った。 2人の元相棒刑事が目の動きと表情でその感情を表現しているのには実に見ごたえがあったと思います。だからこそ、最後までこの2人で押したかった。 もう囲まれての銃撃は読めちゃうべたなものなのがちょっと興醒め。 もともとこの手の話はストリーが決まっちゃっているんで、ラストまでもっと引っ張ってゆくべきと思います。 モス・デフの役はこの映画の重要な要素だからこそであるので、ちょっと私の評価は辛いですね。彼の純粋さにジャックが導かれるんですがどうもそこが完璧に自分を騙してくれない物足りなさを感じる。 [DVD(字幕)] 7点(2007-02-20 01:32:29) |
233. SAYURI
ストーリーや京都の置屋自体が日本人にはめずらしい話では無いのでその点外国の人が観るポイントや狙いとずれてしまうのは仕方無いと思います。 しかし......。 共感できない薄さに問題が。 チャン・ツィイー、コン・リー自身は好きですが、やっぱり苦労話にチャン・ツィイー持ってきても苦労している風に見えない。ある意味ポジティブ過ぎて香港映画に見えます。そのうちワイヤーでつられて宙を舞うんじゃないかと心配になったくらいです。 もう今の時代日本文化のディープな部分に感銘をするという外国人は昔に比べて増えていると私は思うので、侘寂を的確に捉えていないと逆に外国でもウケないのでは?と言う見本の映画だったと思います。 しかし、典型的アメリカ人発想ですね監督は。こういう異文化に手を出さない方が良いと思った。 [DVD(字幕)] 5点(2007-02-19 10:36:20)(笑:1票) |
234. パッチギ!
《ネタバレ》 食わず嫌いはいけないという気持ちになり地雷を踏みにきてしまいましたが、問題はこれは何を描きたいのか?に尽きると思う。 在日の方々への差別?大阪のノスタルジック青春映画?反戦?コミック? どれも伝わりづらいと自分は思った。(原作は知らないのですが) 大事なのはお互いを理解するという事であって、それで何が過去にあったからとか、 こうおもっているからと言い出せばもうそれはその時点で我がでてしまっているわけで、例を挙げればきりが無いし立場を変えれば意見も違う。 でも、お互い人間であり、互いを触れ合ってみれば理解し合えるのはこの映画に教えられなくても多くの人が判っている事なのでは? それを、こういうシチュエーションを利用するのが個人的に好きになれません。 いつまで、誰かに感情を操作されなきゃならないのでしょう。 皆そんなに人種や歴史にこだわりがある?もうこういう事に気持ちを利用されるは止めない?という思いです。 井筒監督がTVで映画完成したのがうれしくて標識をへし折って回ったという話をして いたのを記憶してますが、その曲げられた標識は誰が直して曲げられた標識が機能しない事に誰が困って、そういう標識を見た人がどういう気持ちで観るのかを考えると、申し訳ないけど井筒監督そんなに深く在日同和問題を理解し、他の人の気持ちを理解しているとは私は思えないなー。まあ、監督だから理解していなくても良いのかも知れませんが。時折人種問題に着目している姿を見るとちょっとね。 差別したり攻撃したりするのは相手がどういう人間だか判らないもしくは攻撃してくると思うから怖がって行う部分があるのだと私は思います。 それを一時の暴力で胸がすっとして、人種でおまえは過去の事をしらないからここにいて欲しくないなど書くのはそれはあまりに逆行していて単純すぎる考えでは? そういう考えに縛られる事こそ不幸であるのでは。ある部分そう思うのは仕方無いと思いますが、全体がそういう考えに流れては駄目。あるあるの納豆みたいに自分自身のしっかりとした考えを(それがどういう考えであるにせよ)もつべきと思います。 [DVD(邦画)] 4点(2007-01-29 21:31:27) |
235. シティ・オブ・ゴッド
《ネタバレ》 平均点の高い映画をここのレビューから掘り起こして観ていないものをピックアップしてDVDを借りたのがきっかけですが、はーっ、これを見ていなかったのかと思えるほど良い映画で見る価値のある作品だと思いました。 そこがみんなのシネマレビューの良い所ですね。感謝。感謝。 ギャング・マフィアものは数々あれど、実話から作られたこの映画の指し示すメッセージには、僕は今の時点では一番ですね。 実に愚かしくて、実に幼い。全てが。それでいて残酷で明るい。 本来、ギャング・マフィアものはその体裁はかっこをつけていても愚かしいのと、考えが幼いのが本当の姿だと僕は思っていましたが、この映画はそこをストレートに描いている。都合で決められる掟といわれる不条理な概念をいかにくだらない物かが良く判っていい。人間はその恐怖心で支配され、体裁をとりつくろった論理にのりやすい。 サッカーのワールドカップドイツ大会の前にブラジル代表のアドリアーノの特集をTVでやっていて、その生い立ちを元住んでいた地区で取材するときに、アドリアーノの親戚のおじさんにインタビューしているときにだんだん町が騒がしくなり危険な状態になりかけていて取材を途中で止めたシーンが放映されていたのを見ました。 この話はブラジルの昔の事ではなく、現実に今もある話なんだとこの映画を見てそのインタービューを思い出しました。 貧乏なんだけどドラッグと銃はあり、子供が大人を銃で平気で殺す。 映画の中で街が煉獄から地獄に変わったとありましたがまさに神様この愚かな者達をお許し下さいという気持ちにさせられます。 でも、そういう環境にさせたのは、その人達の責任だけでは無いと思います。 好きにはなれないシーンばかりですが、誰かのレビューにもあったようにこの映画を観る価値はあると思いますよ。 [DVD(字幕)] 9点(2007-01-07 02:03:19) |
236. ゴッドファーザー PART Ⅲ
Ⅰから一貫して同じ感想なのですが、自分には感情移入しにくいです。 でも、マイケルに同情を少しⅢではできたかなと思います。 しかし、そうやって話を終わらせないとという感じが見えてしまっているのは否めません。やったらやりかえす。やりかえして胸がすっとするというのに慣れない方が現実世界では必要で、このシリーズは終わるしかない運命なのだと思った。 [地上波(吹替)] 4点(2007-01-06 16:52:25) |
237. ゴッドファーザー PART Ⅱ
自分の感想の殆どはパートⅠと同じなのでその部分は割愛して、 レビューを見ているとやっぱりマフィア物・ヤクザ物に共通する興奮させるポイントがあるのだと分析します。 良く言われる映画館から出てうると肩をいからせて出てくるみたいなものでしょうか。 ボクシングや格闘技系を観戦してもそういう効能がありそう。 自分にとってはあと1つそれで何が残ったのかを求めますね。なのでⅠⅡ同じ評価です。 [地上波(吹替)] 6点(2007-01-06 16:21:22) |
238. ゴッドファーザー
最初に言いたいのはこの映画は自分にとってある1点を除いては良い映画と思っています。 役者の演技にせよ残虐性の表現にせよマフィアの裏側など良く出来ているし映像も良い。しかし、1点だけこの映画が果たす役割(目的)は何だろうと考えると、それは娯楽性なのかなと考えたりします。人間の本能の中には種の保存という性質を持っているから、家族愛にからんでその防衛反応が出るのも判るし、当時のアメリカ社会でその移民をめぐる背景にそういうものが有るのも理解できる。少し若い頃にはそういうものにかっこ良さを見た事も正直ある。 全体を反面教師として捉えられなくはないが、最近はその映画のメッセージに注目している自分には、これを見た人がどう思うだろうかという事を考えてしまうと、これ以上の点は自分は付けられないかな。 無論多くの映画に暴力やそういう組織は出で来るのですが、大抵はその映画のメッセージの役割があっての上の表現だと僕は思います。 なので自分は諸手を上げて良いとは言えないものの、映画として悪いものではなく映画史に残る作品だと思います。マーロン・ブランド自身の事もダブって見えてしまうね。 [地上波(吹替)] 6点(2007-01-06 15:54:28)(良:1票) |
239. 告発の行方
《ネタバレ》 社会問題を扱ったテーマなのでこれを観た人がそのテーマについて何か考えるというのがこの映画の評価につながるのだと思います。 だとすれば、ここにあるレビューを見るとそれにほぼ成功していると思います。 レイプについて犯罪かどうかについては犯罪であってその罪を裁判で認定して刑を科す。 映画が指しているのはその法律を通して、倫理上どこが悪いのかという事を自問自答する部分にあると僕は思います。 最近言われているいじめの問題もこの件と全く同じで、当事者間は肉体的精神的被害を法律に判断を委ねられる部分はありますが、まわりでいじめを助長していた人、見てみぬふりをした人には法律ではなにもその事自体の第3者的検証はされない。 この映画でもあったように、個人的には本来レイプを防げる立場にあった人が止めさせようとする行為が無かった事が一番問題なのだと思います。 自分の身に置き換えて考えるという事が社会全体に必要で、それが回りまわって自分を大事にすることにつながるのだと。 最初、検事は被害者としてはこれくらいの落としどころで妥協するのがベストと考えた。でも、法律で裁いてもらいたいのではなく、皆が被害者の素行から不条理な先入観で見られてセカンドレイプされる現実に声を上げたかったのだと。 しかし、だからと言って戦場に無防備にピクニックに行くのを当事者に何も落ち度が無いとは私は思いません。 ジョディ・フォスター演じる主人公は裁判に勝っても被害を受けた事には変わりはないので、犯罪に遭わない為にも自分自身を戒める事があってこそと思います。 あと検事役のケリー・マクギリスは自分が過去にレイプ被害にあった事を告白していますね。それだけアメリカがこの犯罪が多く身近なテーマだと言う事を思い知らされました。 [地上波(吹替)] 6点(2007-01-06 11:03:58) |
240. 銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー
《ネタバレ》 先に漫画読んでますが、ものすんごく序盤で1本つくったのにはびっくりでしたね。 やっぱ999に関しては映画化に問題がありそう。でも今まで出た999の映画の中では一番原作に近いですが、それでもヘルマザリアのあたりがあっさり片付けられていますが...。松本零士は元々へちゃむくれ(哲郎)と美女(メーテル)という組み合わせで自分自身を投影していたり願望が入っているので、心の中には良い意味でマザコン的な部分が漫画に出ていると僕は思います。それが作品の味わいになっているのですが、映画ではその味がかなり前後を端折られているのと、声優の野沢雅子(哲郎)のキャラ設定が年齢低く印象を受けるので、なんだか若者ってゆうより子供っぽい泣き虫になってますね。そういう部分漫画表現が映画化する時の問題だと。 あと、そうそうこれで『夢は時間を、時間は夢を』が漫画に出てきますが映画には一部しか出でないのですね。 [DVD(邦画)] 5点(2007-01-06 01:46:03) |