221. カリートの道
《ネタバレ》 デ・パルマ×パチーノの傑作ギャング映画。血生臭いバイオレンスに彩られた『スカーフェイス』とは異なり、大人の落ち着いた作風になっている。ストーリーはシンプルなやくざの出所後物語だが、哀愁に満ちたパチーノと狡賢いショーン・ペン(この作品での彼の変貌振りは凄い。『アイ・アム・サム』と同一人物とはとても思えない)の演技が超絶過ぎて、スクリーンから一瞬たりと目が離せない。デ・パルマの演出テクニックも冴えまくり、クライマックスの駅構内での〈追いかけっこ〉の緊迫感、恋人ゲイルとの再会や別れの切なさは筆舌に尽くし難い。ラストは男泣き間違いなし。 [ブルーレイ(吹替)] 9点(2007-07-27 09:37:12) |
222. ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀
《ネタバレ》 ストーリーが勧善懲悪になっており、オリジナルほどの深みはないが(時代のなせる業だったのか…)、良く出来たゾンビ映画。ヒロインのバーバラが現代的で強い女性に描かれている。ロメロのゾンビ3部作でも、シリーズを追うごとに女性の役割が大きくなっていったので、オリジナル(68年)ではただ悲鳴を上げるだけだったヒロインも、本作では率先してゾンビに立ち向かうのだ。DVDの特典映像で、削除された残酷シーンがちょこっと紹介されていた。レーティングの問題でカットされたようだが、ノーカットバージョンなどが出てくれると嬉しい。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-27 00:54:52) |
223. さらば愛しのやくざ
この頃の陣内は格好良かった。もうヤクザ映画には出ないんだろうか。中学生の頃に何回も観て痺れた。長渕の『オルゴール』よりは血生臭くなくて、爽やかな印象。ギバちゃんとの相性も抜群。またこのコンビでヤクザ映画を作って欲しい。 [DVD(邦画)] 6点(2007-07-27 00:31:15) |
224. あの夏、いちばん静かな海。
《ネタバレ》 主人公が聾唖なので、セリフはない。しかし、久石譲の曲が雄弁に語りかけるのだ。波間に消えた切ない恋を… [DVD(邦画)] 8点(2007-07-27 00:27:38) |
225. 海がきこえる<TVM>
《ネタバレ》 ストーリーの根幹には、杜崎と里伽子の恋愛があるのだが、そこはさらりと流しておいて、松野との友情や、ちょいノスタルジックな「10代」を描いているのが心地よい。地方を舞台にしているのもミソ。同窓会後、夜のアーケードを歩くシーンなど、細かい演出が沁みます。ジブリ作品では一番好き。 [DVD(邦画)] 10点(2007-07-27 00:10:12)(良:1票) |
226. フロム・ダスク・ティル・ドーン
《ネタバレ》 ジョージ・クルーニーがワイルドでメチャかっこいい(吹き替えは故・野沢那智氏)!!前半と後半でまるで違う映画になっているが、あまり違和感がないのは、漫画的センスで押し切ってくれた監督ロドリゲスと脚本タランティーノの功績だろう。ハーヴェイ・カイテル、ジュリエット・ルイスに、サルマ・ハエック、ダニー・トレホ、チーチ・マリンといったロドリゲス組で固めた濃ゆ~いキャストが魅力的。セックスマシーン役(なんちゅう名前だ)のトム・サビーニもいい味出してます。もっこり銃に爆笑(『デスペラード』でアントニオ・バンデラスが持ってた)! [ブルーレイ(吹替)] 8点(2007-07-26 22:37:14) |
227. ビッグ・リボウスキ
ジョン・グッドマン、うざいな~。でもこういう人っているよね。ブシェミ、間が悪すぎ。こういう人もいるいる。ジョン・タトゥーロは…ちょっといないか(笑)出てくる奴ら、みんなダメ人間。 最高です。 [DVD(吹替)] 8点(2007-07-26 22:12:40) |
228. シックス・センス
《ネタバレ》 あの女の子の幽霊は、別に復讐を望んでいたわけではなく、幼い妹を助けたかっただけなんだろうと思う。いきなりゲロ吐きながら出てきたら誰だってびっくりするが、彼女の気持ちを考えたらやりきれない。コールと母親の車の中での会話にも泣かされました。ただの「オチ」映画ではない、ヒューマンドラマの名作。 [映画館(字幕)] 9点(2007-07-26 22:06:53) |