241. 白と黒のナイフ
無駄なく絞られた前半から、法廷の部分までは高レベルなサスペンスだったのですが、あの単純すぎるオチにはちょっとがっかりでした。弁護人と被告人の恋愛事情なんかも、別にいらなかったのでは? 6点(2004-05-21 00:39:45) |
242. カミーユ・クローデル
力が入っているのはよく分かったし、終幕部分に向けての迫力はかなりのものがあったが、やはりちょっと長過ぎかな。 6点(2004-05-17 03:28:50) |
243. 1969
終盤近くまで、演出がわざとらしい部分が気になってあまり真剣に見ていなかったのだが、葬儀の場面以降は実に素晴らしかった。あの素朴な疑問と決意、そして行動こそが、プロテスト・アクションの原点であり、すべてである。アメリカが何の学習も進歩もなく侵略行動を繰り返し、日本が露骨かつ厚顔無恥にそれに対する追従を明らかにしている現在こそ、再確認されるべきシーンだと思う。 6点(2004-03-21 23:47:27) |
244. ベスト・キッド(1984)
以前見たときには、超単純青春コメディサクセスストーリーかと思っていたのですが、改めて見てみると、意外に落ち着いた作りなのですね(この種の作品にしては、尺も微妙に長い)。それを成り立たせているのは、やはり何といっても、東洋の神秘、ノリユキ・パット・モリタ氏に尽きる。ワックスもペンキ塗りも鶴のポーズも、この人が言うからこそ奥の深い指導として意味あるものになっている。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-03-16 02:01:39) |
245. ゼイリブ
このサングラスのネタ一発だけで最後まで押し通してしまう潔さ。細かいことはどうだっていいんだよ、といわんばかりの必要最低限の描写。だからこそ、あの看板や広告のインパクトが後々まで残るものになっています。 [DVD(字幕)] 6点(2004-02-11 19:07:53) |
246. エイリアン2
キャメロンらしい律儀で誠実なアクション。1を確かに継承していながら、1とは別の角度で1つの世界を極めてしまった、稀有な作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-02-09 00:06:42)(良:1票) |
247. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
サクセスストーリーならばそのためのアイディアやネタがもっと欲しかったし、ラストの演出は二時間ドラマレベルだし、脚本には突っ込みどころは多数ありますが、それを全部吹き飛ばしているのは、当時のマイケル・J・フォックスの神がかり的にアクティブなパワーに尽きます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-01-05 04:36:13) |
248. 晩秋(1989)
2時間のうちの1時間半は実に味わい深く、これは名作決定かと思っていたのですが、締めの30分で、全然別である上に必然性もない話になってしまって・・・残念です。人間なら誰もが向き合うテーマに正面から堂々と挑んだ設定は良かったです。 6点(2004-01-05 03:13:41) |
249. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 前半の謎と暗示に満ちた雰囲気は期待を持たせるに十分でしたが、終盤、単に狂ったオヤジから逃げ回るだけの単調な展開になってしまったのが残念でした。 [DVD(字幕)] 6点(2003-12-30 12:37:47) |
250. 戦場のメリークリスマス
やはりこのキャスティングですね。デヴィッド・ボウイに坂本龍一にビートたけし(決して「北野武」ではない)なんて、誰が考えついたんでしょう。全員演技は素人レベルで、それによってまわりの人たちまで巻き込まれてしまっているんですが、しかしその謎のようなぶつかり合いの中で、制作者の、とにかくこういう映像でこういうシーンは撮りたいという情念は伝わってきます。この日常からの逸脱こそが映画ですし、だからこそこの作品は、客観的な出来とは別に、時代を超えて今でも語り継がれるインパクトを有しています。 [映画館(字幕)] 6点(2003-12-26 02:59:51) |
251. ブルース・ブラザース
一本のネタをどこまでも引っ張る発想、これでもかというくらいの体力勝負。これってドリフの笑いだったのですね。それも、どちらかといえば、コメディ・ユニットに特化する前、まさにミュージシャンズ・バンドだった頃の。そう思って見てみると、大笑いするというよりは、何かしんみりしてしまいます。むしろ子供に見せた方が、素直に大笑いするでしょうし、情操教育上も良いでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-12-22 02:52:01) |
252. ノー・マーシイ/非情の愛
普通によくまとまったサスペンスだと思います。今見ると恥ずかしいようなシーンもいくつもありますが。 6点(2003-11-30 02:39:49) |
253. シエスタ
話としては面白いのですが、途中から、時系列の関係がよく分からなくなりました。エレン・バーキンの不思議な官能性に+1点。 6点(2003-11-10 01:34:08) |
254. ワーキング・ガール
前半は、内容的には大したことは言ってなさそうなのに当事者たちは異様に真剣だったので、見ていて醒めました。後半の展開も定石通りです。それでも終わった後の印象がそれほど悪くないのは、ラスト10分のおかげでしょう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-10-19 04:21:53) |
255. 恋人たちの予感
《ネタバレ》 今から考えると、後のノーラ・エフロンが自分で監督もした作品と違って、この作品ではロブ・ライナーのコントロールが十分利いているため、脚本の説明的な部分の弱点が比較的小範囲に収まっている。ただそれにしても、登場人物が言葉だけで動いているというか、自分の心理を自分で説明しちゃってる感は拭えないんだけどな。「夜中に電話一本ですぐかけつけるハリー」みたいな、そういう「行動」の部分をもっと見たかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-08-06 00:25:15) |
256. モナリザ
設定は実にいいのに・・・台詞は単調だし、登場人物の誰は何をしたいのかが不明だし、一番まずいのは、ジョージはどこでシモーヌを好きになるに至ったのか、シモーヌはそれに対しどこでどのように応えているのかという心理変化がまったく見えないという点です。残念でした。 [ビデオ(字幕)] 6点(2003-07-23 23:28:36) |
257. メジャーリーグ
《ネタバレ》 王道中の王道で何のひねりもないんだけど、たまにはこういうのを見て基本を取り戻さないといけない。オーナーの策略(?)とか不倫ネタとか、引っ張ろうと思えばもっと引っ張れるんだろうけど、一直線スポーツ映画にそういうのは合わない。よって、その辺のめんどくさいところは、さらっと切り上げられる。それを支えているのが、実在チームとエキストラの徹底した大協力。何より、撮っている側が心底楽しそうです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-07-05 00:27:16) |
258. ウォール街
当時ブレイクしていたチャーリー・シーンを鼻であしらうマイケル・ダグラスが、何とも凄みを感じさせていたものです。ラストのあっさりした締めはちょっと物足りなかったけどね。 [映画館(字幕)] 6点(2003-02-19 23:06:41) |
259. 裸の銃を持つ男
アメリカ人と日本人の笑いのセンスにはかなり隔たりがあると思うが、この作品は日本人でも笑えるぎりぎりのラインで成り立っている。また、何よりも、主人公のキャラをこの90分だけで堂々と確立しているところが評価に値すると思う。 [DVD(字幕)] 6点(2003-02-14 20:55:51) |
260. ラストエンペラー
細かい時代考証などあまり考えてなさそうな、とにかく派手にゴージャスにやってやれという植民地主義的雰囲気満載なところが楽しい。西欧式の物量作戦と中国4000年の歴史がマッチングした奇跡的な作品。真面目に見ると損します。 [映画館(字幕)] 6点(2003-01-22 22:17:19) |