261. ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
さすがに「いくらなんでもアルバニア大使館の人は何か言ってくるだろー」とか「アルバニア系移民だってアメリカにはいるはずじゃない?」というツッコミは浮かぶし、かなり荒唐無稽な話ではあるけど、それでもこの作品が面白いのは、現実に起こっていることもあまりに荒唐無稽だからですね(詳しくは【にけ猫】さんが書いてらっしゃいますが)。「戦争はショウビジネス」とか「クサいからこそ大衆にウケるんだ」という台詞、ある意味シャレになってないです。個人的には「ウィー・アー・ザ・ワールド」そっくりのテーマソングがおかしかった。 7点(2003-08-06 18:10:41) |
262. マッチ工場の少女
【やまプー】さんと同感。この作品と「ストレンジャー・ザン・パラダイス」はよく分かりませんでした(どちらも監督が小津安二郎に影響を受けてるってのが興味深い)。ちと今の僕には敷居が高いのです。 5点(2003-08-06 13:26:08) |
263. アデュー、ぼくたちの入江
何の予備知識もなくテレビで観たので分からなかったんですけど、主人公の少年はジプシー(←これは差別的な呼称ということで、今は『ロマ族』というらしい、確か)だったんですね。映像は綺麗だったけど・・・。ちょっとこういうタイプのフランス映画は苦手です、個人的に。 5点(2003-08-06 13:15:17) |
264. ティンク・ティンク(1994)
沖縄の「りんけんバンド」のリーダー照屋林賢が監督を務めた映画。沖縄の風景とりんけんバンドのライブ映像、それとちょっとシュールな沖縄の昔話(?)が交互に現れる、何だか“テーゲー”な感じの作品。沖縄が好きな人にはおすすめかな。 6点(2003-08-06 13:09:43) |
265. 原色パリ図鑑
(たいていの場合差別される対象である)ユダヤ人がその共同体の中で多数(マジョリティ)になると逆に非ユダヤ人を差別・排斥する(つまり『ユダヤ人扱い』する)っていう構図は割と面白かったです。しかし登場人物が多くて、観てて混乱しちゃった。 6点(2003-08-06 13:03:49) |
266. パーフェクト・カップル
確かこれってベストセラー小説の映画化ですよね。うーん、「興味深い」映画ではあるけど、面白くはない。確かにトラボルタはクリントンにクリソツで笑えたけど、何か無理やり映画に仕上げたような安易さを感じてしまいました。ビリー・ボブ・ソーントンやキャシー・ベイツの演技はよかったと思うけど・・・。 4点(2003-08-04 20:22:11) |
267. ターミネーター2
実は最近になって初めてこの作品を観たんですけど(基本的にアクション大作とかはよく観る方ではないので)、公開当時多くの観客の度肝を抜いたCGに対しては、別になんとも思わなかったんですよ。にもかかわらず、ひとつの作品としてこれは面白い!「前作を超えた!」とは思わないけど(個人的には前作のほうが好きだし)、同じくらいのクオリティをたもっていると思います。たった一人「審判の日」を知ってしまったためにたった一人孤独と哀しみを抱えているサラ・コナー、父親を知らないが故にT-800に父親像を求めてしまうジョン・コナー、そして、殺人兵器であるにもかかわらず最終的に人間的な感情を理解するT-800、という風にそれぞれのキャラクターがきちんと描かれている上に、あの全編を通しての緊張感、そして独特の画面の荒涼とした重い質感はなんとも言えない魅力。ラストシーンも泣けますねえ。 10点(2003-08-02 18:24:57) |
268. ルナ・パパ
《ネタバレ》 タジキスタン(中央アジア)の監督ということで(舞台もそうなのかな?)、いまいち文化的背景がよくわからんなーと思いつつも、なかなか面白かったです。ずっと中央アジア版ジョン・アーヴィングのつもりで観ていたら、最後に「ラピュタ」になるとは(笑)!個人的にはあの「収穫アンサンブル」がいつまでも頭に残りました。あと主役のチュルパン・ハマートヴァ(「ツバル」という映画では可憐なおヌードも披露!)は、あんまり映画には出てないみたいだけど、今後どんどん活躍してほしいと思う。 7点(2003-08-01 19:38:16)(笑:1票) |
269. ジャイアント・ベビー
確かに、いかにもあの頃のハリウッドって感じですね。ソツがないというか・・・。発明家のお父さんの顔とおっきくなっちゃう子供の可愛さがいいですね。それにしても、母は強し。 6点(2003-07-30 19:22:14) |
270. クリクリのいた夏
こういうノスタルジックなヨーロッパの田舎の風景に弱いんですよね。淡々としつつも瑞々しい自然の描写が印象的でした。ちなみに僕はエスカルゴはそうでもないけど、カエル釣りがしたくなった。そして食べたくなった。 7点(2003-07-25 18:46:59) |
271. フィッシャー・キング
《ネタバレ》 最初からテリー・ギリアムらしくぶっ飛んだ感じだったのでこのまま最後まで行くのかな~と思っていたら途中から「残酷な事件によってトラウマを抱えてしまった人間の再生の物語」という、割と普通の話になってしまったので少々拍子抜け。でも、いい映画だったと思います。聖杯を盗みに行くところの道具立てがいかにもテリー・ギリアム、という印象を受けました。 7点(2003-07-23 19:45:51) |
272. クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦
はがっちさんに薦めて頂いて観た作品です。TV版「しんちゃん」を観ていないせいか、前半のしんちゃんギャグにはちょびっとついていけなかったんですけど(博士とオカマの助手とか)、ぷりぷりざえもんには不覚にも泣かされてしまった・・・!しかも声がいつもシリアスでクールな役をやってる人(名前忘れた!確か「北斗の拳」のレイとかやってた気がする)なので、なんだか泣き笑い。子供ができたら(って結婚すらまだだけど)一緒に観たい作品ですね。・・・ただ、いわゆる「旬」のタレントをゲスト出演させるのはこういう作品の宿命なのかもしれないけど、「奴」が登場した途端、気持ちが冷めてしまった・・・。 8点(2003-07-19 22:12:43) |
273. クレイドル・ウィル・ロック
《ネタバレ》 反戦活動家としても知られるティム・ロビンス&スーザン・サランドンカップルの、いかにも「らしい」、骨太の作品。正直言って、この手の群像劇、しかもあまりなじみのない舞台・時代設定は、観ていてかなり集中力を要しますね。でもあの時代(1930年代)の混沌とした感じ―ヒットラーやムッソリーニと完全に対立しているわけではなく、それよりむしろ共産化の波に脅威を感じているアメリカの雰囲気―がよく描けていたし、登場人物もそれぞれキャラが立っててよかったですね。中盤はちょっとわかりにくいところもあって観ていてちょっとキツかったんですが、一度は上演をあきらめていた「ゆりかごが揺れる」をああいう形で上演するとは!あそこは感動的でした。最後の腹話術人形の葬列がさりげなく現代にタイムスリップしている演出も余韻を残す(この話は過去の話だけど、取り上げてる問題は現代にも通じるんだよ、と言っているようで)、いい感じでした。それにしても、オーソン・ウェルズ役のアンガス・マクファーデンという俳優がそっくりだったのにはビックリ!実際のオーソン・ウェルズもあんなアナーキーな人だったんですかねえ。 8点(2003-07-19 22:02:15) |
274. イン&アウト
《ネタバレ》 え?え?ここで終わり?・・・わからん。いきなりケヴィンがゲイと告白してからの展開が・・・。要は、実はゲイだったんだけど自分では気づかなかった(もしくは認めようとしなかった)ってことなんだろうか?んーでも、やっぱりストーリーの流れがおかしい気がする。最初からケヴィンが「隠れゲイ」という設定だったらまだわかるけど・・・。ギャグのシーンはそれなりによかったけど・・・やっぱりわからん。何か、アメリカ人にしかわからないような隠し味が入ってたんだろうか・・・。 5点(2003-07-19 21:42:01) |
275. ロブ・ロイ/ロマンに生きた男
別にリーアム・ニーソンに対する罪悪感から言う訳じゃないけど(「マイケル・コリンズ」拙レヴュー参照)、僕は素直に良い映画だと思ったんですけどねえ。権力を持った悪役にいじめられる正義の主人公、という設定は別に目新しくもないオーソドックスなものだけど、俳優の演技も良かったし、話の筋もしっかりしてたと思いました。誇りと名誉を重んじる主人公ロブ・ロイと、彼を愛するが故にその誇り高さに反発してしまう妻メアリーの絆が良く描かれていました。ある意味サムライの武士道精神に通ずるものがあるから、時代モノが好きな人は気に入るんじゃないでしょうか? 8点(2003-07-13 21:26:47) |
276. マチルダ(1996)
<ネタばれあり>良くも悪くも、子供の視点で描かれた作品ですね。あまりの話の強引さ、ご都合主義的展開が鼻につく、という人もいるかもしれないけど、僕は結構好きです。主役の女の子も可愛いし、やさしい先生役の人もいい感じでした(ただ、あの校長先生の最後はちょっとかわいそう)。そういえば読書好きの子が善玉という設定は原作者ロアルド・ダールの別の作品(夢のチョコレート工場)でもありましたね。 7点(2003-07-12 16:10:41) |
277. マトリックス
・・・今ごろ観たなんていうと井筒監督に「洗脳されとんのじゃ、ボケェ!」とか言われそうだなあ。世間では賛否両論あるし、きっとすごくハマるか、拒否反応を起こすか、どちらかだろうなあ、と思ったら割と普通に面白かったですね(例のワイヤーアクションやマシンガン撮影とかっていうのはTVコマーシャルで散々観たんで別にすごいとは思わなかったけど)。予想したほど難解なストーリーでもなかったし「なるほどね」って感じでした。この作品の背景として日本のアニメや神話がモチーフとしてあるっていうのはよく言われることだけど、仏教の「色即是空・空即是色」という概念も入ってるなーと思ったのは僕だけでしょうか(ま、よくは知らないんですけど)。あと、現実世界とバーチャル世界というアイデアが鴻上尚史の戯曲「朝日のような夕日をつれて」を連想させました。 7点(2003-07-12 15:41:56) |
278. シューティング・スター
見終わって一言「・・・何、これ?」。一般的にとんでもない駄作とかぶっ飛びすぎな怪作(シベ超や北京原人、あるいはエド・ウッド作品など)というのは「逆に面白い」という面白がり方ができると思うんですけど(観ながらツッコんだりして)、この作品はそれすらなし。登場人物のキャラクターがぜんぜん見えてこないし、主人公の男女の心の流れがちぐはぐでいい加減だし、ストーリーも中途半端に破綻してるし、こういっちゃ何だけど一生懸命面白くない作品を作ろうとしてできたって感じでした。まあ、故・淀川先生によると「名作の素晴らしさを知るには駄作を見ることも必要」ということだから、そういう意味では・・・ね。それにしてもこれだけ製作者の意図が見えない作品も珍しい。 2点(2003-07-12 15:18:06) |
279. ラブ・アンド・ウォー
《ネタバレ》 第一次世界大戦を舞台にした、若き日のヘミングウェイと一人の看護婦の壮大なる愛のドラマ!といいたいところですが・・・いまいち心に響かなかった。サンドラ・ブロックは嫌いじゃないし、映像も良かったんですけどね。「ウォー」の部分はともかく「ラブ」の部分は割とありきたりな話ではあるし、最後にヘミングウェイが意地を張って彼女を拒むところも、単に「若造が意地を張っている」という風にしか見えなかったんですよね。お金もかかっているだろうし、スタッフ・キャストも豪華なのにちょっともったいない感じがします。 6点(2003-07-09 22:24:40) |
280. レッド・バイオリン
この映画で流れるバイオリンの演奏を聴いて、初めて「バイオリンの音色ってセクシーだなあ」と思いました。オカルトチックでユニークな作品ですね。オークションのシーンが何度も反復されるアイデアも面白かったです。個人的には文革中の中国のエピソードが心に残りました。 6点(2003-07-09 19:47:00) |