261. テープ
登場人物はたったの3人、ロケーションも安モーテルの一室から一歩も出ない。なのにここまで面白く仕立てたのはすごい。芝居らしいシチュエーションで、この作品で評価されるのは役者冥利につきるのではないか。中盤がやや退屈かもしれないがそこを乗り越えてこそ、の映画なので途中であきらめないで最後まで観て!といいたい。 7点(2004-10-09 14:06:25) |
262. イナフ
アメリカらしいDV解決の仕方ですな。世間知らずの小娘が現実の厳しさを知るうちに世の中金と力だと目覚めていく展開は非常に分かりやすい。旦那がおもわずロペスを応援したくなるぐらい劣悪非道な男に描かれていたので数々の反則技には目をつぶろう。追い詰められたヒロインがどのみちこの先も裏街道をひた走る運命ならばと腹をくくり、映画だから許されるという暗黙の了解の上でとことんやってしまうのはむしろ清々しい。 7点(2004-10-09 13:58:28)(良:1票) |
263. 小さな中国のお針子
中国映画と思いきやフランス映画というところに惹かれて観たら、確かに中国では決して作られることが無いであろう内容がテーマになったなかなか奥深いストーリーだった。ヴァイオリンの音色に驚きつつウットリと耳を傾ける農民達の姿は彼らのカルチャーショックを表現するのにとても美しい演出だと思った。やや西洋文化礼賛ぶりに無理があると思ったが、文革という特殊な歴史背景が興味深く、中国の現代史をちょっと勉強してみようという気になった。ラブストーリーとしては男の身勝手さに翻弄される女の姿が切なくてつらかった。 5点(2004-10-09 12:40:14) |
264. 抱擁(2002)
地味ながらストーリーも映像も音楽も美しく後味もとてもよい良作。G・パルトロウは芸術家の血を引くインテリ女性の役にぴったりだが、相手のA・エッカートはちょっと若すぎ明るすぎ?でもそのやんちゃなところがなければこの話は成立しなかったわけでこれでいいのか。最後の「誰も知らない」エピソードも◎。 8点(2004-10-09 12:08:14)(良:1票) |
265. 黄泉がえり
《ネタバレ》 柴崎コウのPVとしては上出来?この映画が成功して誰が儲かるのかを考えると私の2時間を返せという気がしてくる。ベタな演出だけど伊東美咲のシーンだけは泣けた。 3点(2004-10-09 11:22:55) |
266. モンテ・クリスト伯(2002)
原作を読まずにオリジナル脚本のエンターテイメントとして観る分には充分面白い作品だと思う。いつも思うがカヴィーゼルのきれいな瞳は虐げられる純朴な男にはまる。この映画を観て面白かった人はぜひ原作も読んでみて欲しい。超長編ですが飽きずに読める傑作ですよ。 8点(2004-10-09 10:58:36) |
267. ウェルカム!ヘヴン
ペネロぺの不良娘にしてもあんまりなガニ股歩きはそういうワケだったのか・・地獄の大ボスが生意気な若造キャラというのがキュート。ファニー・アルダンとガエル・ガルシアの二人がいい味出してます。でも、ロクでもない男マニの魂がなんでそんなに重要なのか最後までよく分からなかった。スーパーで撃ち合いという緊迫シーンで元同僚の娘が二人の正体に気が付いて「あの二人ったら天使なんだわ♪キャー♪」と脳天気に興奮しているのがなんともラテン系らしくて笑った。普通それどころじゃないだろ(^^;) 6点(2004-10-09 10:56:27) |
268. ファム・ファタール(2002)
バイクに乗ったバンデラスが初代仮面ライダーに見えて仕方がない(^^;) 彼の役は、個人的にもうちょっとナイーブなイメージの俳優をキャスティングしてほしかったです。冒頭の針金衣装にも笑った。スリルもサスペンスもなく、私にとっては小綺麗なコメディ映画でした。 4点(2004-10-08 12:39:53) |
269. ガーゴイル(2001)
ギャロとダルはハマリ役。この二人の逝っちゃってる演技を堪能できます。自分にはきつすぎて、吐き気に耐えつつ最後まで観る、という感じでしたが(^^;) いっそのこと同病の二人で仲良く嗜好を全うしてもらえればスッキリ出来たかも。 2点(2004-10-08 12:27:23) |
270. シェフと素顔と、おいしい時間
出発便のトラブルで航空会社の用意したホテルで一晩を過ごしたことがあるが、スケジュールは気になるし、急に招集されたり開放されたりで気が休まらなかった。あの時のイライラを思い出した。そんなシチュエーションでも大人の恋愛が成立するおフランスの粋はさすがである。単純なストーリーなのでこの時間の短さががちょうどよかった。 5点(2004-10-08 12:18:06) |
271. チョコレート(2001)
《ネタバレ》 ハル・ベリー鑑賞には最適?かもしれないが・・主演二人の演技力は素晴らしいと思うが、今ひとつ疑問の多すぎるストーリー展開だった。息子が自殺したからって病んだ家庭で長年刷り込まれた人種間憎悪がそう簡単に氷解するだろうか? 自分は変わった、変われない老父は施設に入れて一件落着なんてありえない。原題の意味を考えても単純にラブ・ストーリーにはくくれない重い内容なのに、恋愛映画だという前提のような邦題も納得できない。だいたいアメリカの安食堂で出されるようなチョコレート(アイスは特に)はほろ苦いどころか激甘なはずで、全然イメージに合わない! 4点(2004-10-08 11:36:15) |
272. チェンジング・レーン
《ネタバレ》 主人公二人が二人とも、その不運にすんなり同情できないダメ男キャラなので中途半端な気分のまま見続けたが、最後の10分で救われた。ギャビンがドイルに語った「浜辺の少女」の比喩はなかなか感慨深い。窮地に立たされたときに泣きつく相手が不倫相手の秘書ってのが情けないが、そんな甘ちゃん弁護士にアフレックがはまり役。同じキレ演技でも、さすがに若い頃の出演作とは異なり背負うものを持つ男の哀愁が漂っていたジャクソンの演技はなかなか良かった。でもあんな喧嘩っ早い性格で家庭生活のやり直しなんてできるのか? 5点(2004-10-08 11:14:06) |