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枕流さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 496
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。

2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。

私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp

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261.  ローラーガールズ・ダイアリー
もう何というかエレン・ペイジがかわいいかどうかにかかっている映画なのだが、これがかわいいのだからこの映画は勝ち組なのだ(と思う)。彼女の不思議な魅力は「JUNO」でも遺憾なく発揮されているが、それを超える圧倒的なキュートさで完全にノックアウトされた。同性にも異性にも好まれるタイプであるところがまたすごい。決して絶世の美女でもないし、ナイスバディでもないのだが、一家に一台欲しいような小動物的なかわいさだ。「絶対に勝ってやる!」と気合を入れるところとか彼氏をプールに誘うところとか、特にかわいすぎる!観てしばらく経った現在のほうが、観る前よりも、さらに観たくなっているという状況だから、これは最早恋に近いのかもしれない。  と、ひとしきりエレン・ペイジを絶賛した後で言うのもなんだが、映画の脚本や演出ももちろん悪くない。若干ストーリーが陳腐で、シーンごとの繋がりに唐突感がある部分もあるなど編集の粗さも残るが、それ以上に心に一服の清涼感を残す快作。印象的なシーンを積み重ねて、確かな選曲でまとめたドリュー・バリモアの才能に拍手!自分も楽しそうに脇役を演じているのがまた良いね!
[映画館(字幕)] 8点(2010-08-26 00:39:38)(良:4票)
262.  破戒(1962) 《ネタバレ》 
原作は大好きで、読むと必ず泣いてしまう感動的な話ではあるが、この作品については、それほどぐっとくるものはなかった。市川雷蔵の顔が、すこし優男に過ぎるのが気になったし、ベースが暗くて内省的なストーリーだけに少し長く感じた。もっと生徒との交流を多く描いても良かったのではと思う。告白のシーンはすごい迫力で、思わず涙したが、やはり原作のほうが数倍優れているので、原作を読んだ上でこの映画をあえて見る必要は無いだろう。
[DVD(邦画)] 6点(2010-08-25 00:58:47)
263.  おくりびと 《ネタバレ》 
全編を通じて、人間のいのちに対する真摯な思いが感じ取れる佳作。抑制されたユーモアを交えながら、死を旅立ちと捉える前向きな死生観にも好感が持てる。主演の二人はもちろんだが、周囲を固める脇役陣の演技も光る。一癖ありげな山崎努と余貴美子が特に良い。やり過ぎる少し手前で止まっているバランスが見ていて心地よい。ともすれば、日本の映画は低俗な漫画のようなキャラクター描写になりがちだが、この映画の登場人物はどれもちょうどいいバランスを保っている。 広末涼子の演技や「けがらわしい」という台詞回しには一部で批判もあるようだが、それほど悪くは感じられなかった。ただし、笑顔がどれも画一的で、やはりアイドル出身だけに笑顔慣れしているなあという印象は受けたが。 この映画がアカデミー賞外国語映画賞を受賞したことは喜ばしい。「Shall we ダンス?」とも通じる日本的なユーモアが国境を越えて受け入れられたということだろう。個人的にはドタバタの才能は日本人には薄いと思う。日本のコメディは、この映画のように、シチュエーションが生み出すそこはかとないおかしみを大切にしていって欲しいものだ。
[DVD(邦画)] 8点(2010-08-25 00:10:13)
264.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》 
いわゆる純愛モノ(というか片想いモノだが)としては、自分には珍しく楽しめた。筋立てがあと一歩の印象だが、少し甘めの7点にしたい。  まず、主人公2人をはじめ、酒井若菜や蒼井優、佐々木蔵之介らの演技は良かったと思う。個人的にはあおいにアメリカ行きをけしかけた翌日の佐々木蔵之介のどぎまぎした演技に一番笑った。  ただし、千鶴(相田翔子)とのくだりが周りから浮いている印象がある。女性を外見や年齢で判断する主人公に対して痛烈な一撃を与えるエピソードと考えるにはちょっと弱い。少し陳腐になるが、千鶴をあおいと正反対のキャラクターにして、そこから何かを学ぶようにした方が良い。また、終盤の小道具使い(携帯電話やラブレター、一万円札など)も少しくどい。  一方で、この映画の片想いの描写は素敵だった。片想いするあおいはとても魅力的だった。そして、その片想いについてだが、僕は智也はあおいの想いに薄々気づいていたんだと思う。でも、彼はずるかった(たいていの男はずるいが)。彼女の愛を正面から受け止める準備も無いままに、彼は歩道橋の上で彼女にカマをかけたのだと僕は解釈した。人は誰だって他人から愛されたいし、愛されていると知りたい。たとえ、それが真剣に好きな相手ではなくても。その愛されているという満足感を彼はちょっと味わいたかっただけなのではないか。しかし、あおいの想いは予想以上に強く、彼女の愛は瞬間的に怒りに変わってしまった。会社の屋上でのやり取りも、彼が片想いに気づかなかったのではなく、気づいていながら彼女を受け止めきれなかったと理解した。  ラストで智也があおいの手紙を読んで泣いたのは、彼がそこであおいの想いに初めて気づいたからではなく、あらためて彼女の想いの「強さ」を知ったからなのではないか。そして、その想いに応えられなかった自分が結果的に彼女の運命を決めたことを思って泣いたのではないか。彼が「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」を皆と観たがらなかったのも、彼女の秘められた想いが込められた映像であることを知っていたからではないか。「優柔不断」というあおいの手紙の中の文句も、彼が実はあおいの想いに気づいていたことをあおいも知っていたということを暗示してはいないか。この映画はお互いに理解しあった片想いだからこそ哀しいのではないか。こんなに哀しいから、やっぱり7点です。
[DVD(邦画)] 7点(2010-08-11 01:08:36)(良:1票)
265.  スコルピオンの恋まじない
どれを観ても、ウッディ・アレンは面白い。この作品でも、肝心のからくりは観客に完全に教えておきながらも、次に話がどう展開するのかやきもきさせる手法は流石だ。途中で若干中だるみする部分もある(2件目の窃盗のあたり)が、ラストのオチは僕の予想のもう一つ上を行っていて、すっかり騙されてしまった。 字幕では彼のせりふ回しを完全には理解できてはいない気もするが、それでも笑っちゃうんだから仕方が無い。男の持つ滑稽さを冷静に見据え、さらに絶妙なシチュエーションを設定することでその滑稽さを最大限に増幅して観客を笑わせるのは、毎度ながら本当にすごい職人芸だと思う。小品なれど安定した一作。シャーリーズ・セロンの使い方がもったいないのが、アレン映画らしくてまた良い(笑)
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-08 23:29:58)
266.  あの夏、いちばん静かな海。
いい映画だとは思うけど、ちょっと静かすぎるかな。  北野映画独特の映像美、雰囲気、間は健在なのだが、いかんせん静かすぎる。主人公が聾唖者であり、言葉がほとんど無いだけに仕草や表情など外形的な体の動きが、普通の映画より強いメッセージを持っていて、それはそれで興味深いのだけれど、やっぱり台詞回しのない映画は寂しい。テクニカルな面では、周囲の人の口の動きと声が微妙に合っていないのも違和感があった。この映画を好きな人の気持ちも分かるが、僕には少し芸術レベルが高すぎたようだ。
[DVD(邦画)] 5点(2010-08-06 18:52:13)
267.  インセプション
一度観ただけでは細部まで理解することができない複雑な映画だが、それを補って余りある中毒性を持った映画だった。予告編で流される今までに観たことのない映像とドラマチックな音楽。それの実物を確認するだけでも、映画館に足を運ぶ意味がある。期待を裏切らない新感覚の映像体験だった。 ネタバレしないためにはどこまで書いてよいのか線引きが難しいが、「主人公のコブと5人の仲間が、ある男にあるイメージを植え付けるための夢を見せようとする」ことがこの映画の骨子になる。より正確に言うと、「彼の夢に入り込み(イコール皆で同じ夢を見るということだが)、その世界でそれぞれがそれぞれの与えられた役割を演じて、その男がその内容を啓示として受け取るように画策する」ことだ。この時点で、説明はかなり複雑なことになっているのだが、この映画の中では夢を共有すること自体は意外と簡単で、専用の機械をお互いに接続して一緒に寝ればいいだけだ。そして、この映画の面白い点は筋ではないので、これ以上の説明は差し控えたい。 この映画の魅力は「独特の」映像世界にあると思う。近年「アバター」など3Dの映画が多く公開されているが、2Dでも十分に堪能できた。その世界は派手なのではなくて、まさに「夢の世界」で、無重力だったりアジアだったり銀世界だったり土砂降りだったりする。背景がコスプレのごとく変化する映画と言っても差し支えないだろう。たとえば「007シリーズ」は色んな場所でアクションが展開するのが面白いのだが、これを観ていたら思わずそれを連想した。でも、できればIMAXで観たかった! 予想通り、評価が分かれているようだが、僕は好みなので、是非問題点が改良された続編をお願いしたい。筋を観るべき映画ではないと言いつつも、設定が複雑なので色々と説明不足な部分もあるような気がするし。確かに監督の肩に力が入りすぎた感じもするし。たとえ失敗作と言われようとも、僕は「少なくとも前に倒れている!」と擁護したい。来週もう一度観る予定だ。  【追記】映画館で字幕版を再鑑賞。上のレビューでは「説明不足な部分がある」と書いてましたが、よく観てみると作品中できちんと説明されている部分も多いですね。ただし、情報量が多すぎて、字幕で追うのはちょっと限界があるかも。次は吹替えでも鑑賞したい。とにかく何回も観たい作品。この映像は何度観ても興奮する。1点プラスで9点!
[映画館(字幕)] 9点(2010-08-02 00:03:25)(良:1票)
268.  エデンの東(1955) 《ネタバレ》 
聖書のカインとアベルの挿話を基にしたスタインベック作品の映画化。親子・兄弟・男女関係が深く掘り下げられたシリアスドラマ。  個人的にはアブラが自分の父親の葛藤をキャルに話すシーンが印象的だった。父親と後妻の結婚に反抗した彼女は大切な指輪を川に投げ捨て、父親に怒られる。父親の気を引こうとしての行為だったが、結局その後も特に父親は優しくならなかったと彼女は言う。しかし、それから彼らは「普通の親子関係」になることができたのだとも言う。親からの愛情が足りないと感じる子供は親の気を引きたいがために更に問題を引き起こす。そして、それをきっかけに状況は好転することもあれば暗転することもある。  この映画はこの「暗転」を題材にしたわけだが、最後に一抹の希望を描くあたりがうまく作られている。はまり役であるジェームス・ディーンの名演と相俟って味わい深い作品になっている。
[映画館(字幕)] 7点(2010-08-01 23:55:37)
269.  パニック・フライト 《ネタバレ》 
ウェス・クレイヴン御大が監督したサスペンス・スリラー。確かに飛行機が舞台だけど、パニックではない。邦題がまずい。  有名な俳優が出ていないせいか、日本ではDVDスルーだったようですが、小粒だけどピリッとしたいい映画でした!こういうタイプの映画を作るとアメリカはうまいですねー。ヒッチコックを彷彿とさせます(ほめすぎかな?)。これぞハリウッド・クオリティ!
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-25 23:27:46)
270.  トウキョウソナタ 《ネタバレ》 
一人ひとりが秘密を抱える家族がゆっくりとバラバラになっていく過程を丁寧に描いた作品。という次元に止まっていれば、もっと面白い映画になったと思うのだが、強盗事件以降の終盤がかなり全体を台無しにした感もある。  それまでは、キャストの好演もあってなかなか面白かった。ユーモラスなシーンを挟みながらも少しずつ狂っていく家族の様子はリアルで怖かった。家族全員で夕飯を囲むなんて、本当は微笑ましい光景であるはずなのに、それが全然楽しくないように見えるところなどは、思わず意地悪な笑いをしてしまった。黒須の携帯電話のくだりと黒須家を訪問するシーンも印象深い。また、小泉今日子さんの演技は今まであまり観たことがなかったのだが、優しく、時に威厳のある母親の雰囲気をとてもよく出せていたと思う。正直、「お父さん」がしょぼすぎて、長男の台詞じゃないけど離婚すればいいのにとも感じた。香川照之さんのそのしょぼさを出す演技も良かった。威厳を示そうと思って理不尽なことを言うから更に威厳は失墜するのだ。  それが、強盗が入るシーン以降、一気に面白くなくなる。一人ひとりが一旦「家出」をして戻ってきて「家族」を再構成するというのは面白いストーリーだが、お母さんの場合、強盗に頼る必要は無かった。もっと他の「家出」の方法もあったはずだ。自発的な家出でも良かった。映画の進行上、強盗が入る必要性が無い。更に言うと、お父さんが交通事故に遭う必要性も次男が天才児である必要も無い(いくらなんでもあんなに短期間で「月の光」マスターは不自然)。途中まではリアリティ溢れる展開だっただけに理解に苦しむ。8点ペースだったが、ラストで2点引いて6点としたい。  それにしても、日本の映画に出てくる「お父さん」ってこういうキャラが多いけど、未だにこんなに父権主義的な家庭があるのかね?僕も父親には結構叩かれたけど、ピアノをこっそり習ったから殴るとか意見を枉げないくせに議論を尽くせと言うとか、こういう理不尽なことで叩かれたことは無かったなあ。本当におっさんという生き物はしょうも無い連中だと思っているおっさん予備軍です。  最後に疑問点が1点。なぜタニタが協力を了承したのか?解せません(笑)
[DVD(邦画)] 6点(2010-07-25 18:26:49)
271.  17歳の肖像 《ネタバレ》 
1950年代イギリス。思春期真っ只中の優等生ジェニーは毎日が退屈で仕方が無い。俗物の父親、女子高の厳格な先生、まだまだお子ちゃまなボーイフレンド。彼女の夢はフランスに行き、シャンソンを聴き、芸術や愛を語ること。デイヴィッドと出会い、恋に落ち、夢のような毎日が始まるはずだったが…。  自分の思春期を思い出すと、性別は違えど色々と重なる部分があり、ストーリーの序盤においては主人公に共感できた。親や学校との軋轢は誰しも通る道だろう。また、キャリー・マリガンの演技力も確かで(見た目も若いし)、はまり役と感じた。しかし、デイヴィッドが出てきて以降の彼女の行動にはちょっとびっくりしてしまった。いくら毎日が楽しいからって普通泥棒とは結婚しないだろうよ!もっと優等生キャラかと思ってたら、意外とぶっ飛んでてこっちがついて行けなかった。確かにデイヴィッドとの出会いを経て洗練されていく彼女を観ているのは楽しかったんだけれども、ちょっと脚本に難があるかもなあ。もう少し愛が深まっていくその過程を説明してほしかった。  また、最終的な結論が結局学校の元に戻ることだったというのも、肩透かしを食らった感がある。ジェニーには是非「第三の道」を進んでもらいたかった。スタッブス先生の自宅を訪問して「意外といいじゃん!」って、ジェニーの人を見る目が無さ過ぎだろう。厳しいけど芸術には造詣の深そうな先生だと観客の僕が先に気づいているのではおかしい。周りが見えていない思春期を良く表せているとも言えるけど…。まあ、でもベースは実話だからしゃあないか。総合すると演技は○で脚本は△という印象でした。
[映画館(字幕)] 6点(2010-07-25 17:26:01)
272.  マイ・ブラザー(2009) 《ネタバレ》 
良くも悪くも原作(「ある愛の風景」)を、うまいことアメリカナイズしたなーという印象。物語の起承転結、遺書などの伏線、そして超絶美人が新たに付け加わった点。より観やすい映画になった。ただし、ナタリー・ポートマンは美人すぎて、少し作品のリアリティを殺ぐ勢いだし、原作にあったのにこっちに無いものもあった。特に原作では冒頭にある兄弟喧嘩シーンが無くなったのは惜しい。原作にあった深刻な喪失感も幾分嘘っぽくなっているのも確か。原作と比べてプラスかマイナスかは正直判断に迷うので同点としましょう。 ただしキャストの力演ぶりは素晴らしい!主役の3人(特にトビー・マグワイア)はもちろんだし、イザベル役の子が凄い。なぜ外人の子役はこうも演技が上手いのか。ちょっと怖くなるくらい上手い。それにひきかえ日本は…。演出が悪いのか、演技力が無いのか。 【補足】キャリー・マリガンはこれにも出てたんだ!良いキャリアメイクしてますね。
[映画館(字幕)] 7点(2010-07-23 00:57:25)
273.  第9地区 《ネタバレ》 
上映前からその独創的な設定を存分に生かしたドラマを非常に期待していただけに、アクション色が強くて少し肩透かしにあった。土埃の舞うアフリカの景色やスラム化した街は「ブラックホーク・ダウン」を思い出させられる。軍(正確には民間会社の軍事部門)のヘリコプターが集結して地域の制圧に動くさまも似ている。緊迫感漂う現場の雰囲気がうまく出せていた。  結局、テーマは「アバター」と同じく「異星人との融和」なのだが、全体的に品がなくて外見も気持ち悪いこちらの宇宙人の方が、融和のハードルがより高いだけに話しの展開も一筋縄ではいかないようになっている。暴力やグロの描写もこちらのほうが上だ。敵味方は違えどラストに人型兵器が出てくるところは同じ。  個人的には、圧倒的な映像美は「アバター」が上だが、筋立てはこちらの勝ち。結果引き分けといったところか。
[映画館(字幕)] 7点(2010-07-20 23:59:49)
274.  レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで 《ネタバレ》 
「アメリカン・ビューティー」の監督らしく、決して気持ちのいい展開は期待できないが、リアルで嫌らしい分、深い印象を残す作品だった。フランクもエイプリルも幸福を必死に求めようとするが、その思いが強いだけ足元を掬われ、前に進むことができない。どちらかが悪いわけではない。相性が悪いのである。更に言えば、表面的な相性が良いだけに更に悪い結果を招いているとも言える。  エイプリルは女優を夢み、フランクは自由な生活を夢見る。二人の思いはフランス行きの夢となって、まさに結実しようとする。しかし、その夢はエイプリルの妊娠で脆くも崩れてしまう。彼らは決して憎みあっていない。しかも似たもの同士だ。だから更に悲しいのだ。まるで運動会で二人三脚がどうしてもうまくいかない様を見ているようだ。片方が走ったときには、もう片方が付いていけない。片方が止まっても、もう片方は走り続ける。お互いに相手のことも考えているのに、目指すゴールが異なるのだ。  どちらかと言うとシリアスで暗い話であり、好みではないが、同時に非常に優れた作品であると感じた。この監督のものはもっと観たい。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-12 21:34:30)
275.  ローマの休日 《ネタバレ》 
僕は初対面の人と会うと、趣味の話をします。映画か本か音楽の話をします。本と音楽に関しては、趣味が合わないのもしょうがないかなと思います。しかし、映画だけは。少なくとも、この映画だけは、嫌いだという人とは友達になれない気がします。それ以上何について、どういう風に話せばいいか分からないからです。この映画を好きか嫌いかということは、それくらい僕にとっては重要です。人間の愛と成長をこれほどまでに美しく、そして楽しく切り取った作品を、僕は他に知りません。 「Rome, by all means, Rome!」。ペックと共に呆然。そして涙。   <追記>念願の映画館で鑑賞!オードリーが美しすぎて、ストーリーが楽しすぎて、ラストが感動的すぎて泣きました。何回観てもこのラストシーンは大好きです。
[DVD(字幕)] 10点(2010-07-12 21:02:19)(良:2票)
276.  スーパーバッド 童貞ウォーズ
おバカコメディとしてはそれなりに面白かったが、期待したほどではなかった。卒業パーティーの酒を買いに行っただけなのに、次から次へと災難が降りかかるさまは笑えるが、災難と下ネタがうまくかみ合っていない印象だった。どちらもそれぞれでは面白いのだが、うまく相乗効果が生み出せていない。DVDスルーもやむをえないか。ただし、主役3人は皆うまい!特にジョナ・ヒル。
[DVD(字幕)] 5点(2010-07-12 20:56:42)
277.  水の中のつぼみ
特に退屈でもないが、観なくてもいい感じのする映画。ほとんど女の子3人で話が進む。同年代の女の子が見たらどう感じるのだろうか。うっかり見せたら性的虐待で訴えられかねないが。 主人公の女の子の演技が良かった。リアルにあれくらいの年なんだろうけど、演技の臭いが全く無くてすごいと感じた。デブの女の子の演技も良い。良いけど、男目線で見るとちょっとキモ怖い。美人の子は普通。 女の子の狭い世界を描いたものとしてはリアルで秀逸なのかもしれないが、いかんせん狭すぎてなかなか大人の男では共感できないのが難点か。
[DVD(字幕)] 5点(2010-07-05 00:04:19)
278.  8 1/2 《ネタバレ》 
むかしの映画は苦手であまり観ないし、メタファーがどうのと言われても何のこっちゃ分からんけど、この映画は好きな作品だ。ただし、僕が映画で一番重視する部分は脚本なので、この爆発ぶりじゃ7点以上はつけられないけど。ただし、現代から観ても、映像はマジですごい。  僕のようなフェリーニ初心者にとっては、下手に深読みせずに、まずは主人公に共感しながら楽しむのが最良の選択だろう。女性には理解し難いかもしれないが、この主人公の何ともいいかげんで調子が良くてだらしない性格(同時に深刻に悩んでもいるが)は非常に親しみが持てた。カーラ(不倫相手)が来るはずの汽車を待ちながら「来なかった!」と一安心する気持ちとか、妻に来られては困るのに余計な優しさで呼んでしまうところとか。彼のこの気持ちは映画内でも取り上げられる厳しいカトリック式禁欲教育の反動なのだろうか。でも、まあ僕が共感できるわけなので、男なら万国共通の思いなんだろう。  色々と登場人物が出てきてややこしくなる中盤はちょっとだれたが、ハーレムシーンで一気に目が覚めた。主人公みたいにモテないけど、何と言うか身につまされる。どんなにモテなくても、男はたいていああいうことを妄想してるよね?僕だけじゃないよね?「もうさー、みんな女たちが仲良く暮らせばよくね?」みたいな。「こいつ、友達の奥さんだけど、かわいいから俺のハーレムに加わればよくね?」みたいな。ひどいけど笑える。ラストの「WAになって踊ろう!」オチも良かったが、あそこで終わっても良かったと思う。  劇中の音楽も良かった。湯治場に鳴り響く徒に壮大な「ワルキューレの騎行」とか主人公の口ずさむ「セビリアの理髪師」とか。特に前者は、この映画をコメディ的な側面を持つと勝手に位置づけている僕にとってはツボだった。だって湯治場のシーンで鳴ってるんだよ?笑えるじゃない。  それにしても、この映画と「トイ・ストーリー」が自分の中で同じレベルの評価と言うのは自分でも面白い。評価を無理に一次元化するとこんなことになるんだなあ。
[映画館(字幕)] 7点(2010-07-04 22:20:15)
279.  トイ・ストーリー
ウッディはしょうもない臆病者で、バズは頭ガチガチな理想主義者。でもそんな二人だからこそ、ストーリーは説得力を増し、ラストの感動は深まる。アニメはヒーローがいなくても十分通用するし、子供にもウケる。メルヘンものでなく、ヒーローものでもない。それでいて大人も子供も楽しめる気持ちの良い作品。 でも、この作品を小さな子供に見せたら玩具を捨てるたびに泣き付かれそうでそれはちょっと…(笑)。その点、教育上観せた方が良いか悪いかは微妙なところか。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-04 20:10:43)(笑:1票)
280.  トイ・ストーリー2 《ネタバレ》 
前作ほどではないが、本当に良くできたアニメ。分かりやすい悪役がいるのが、前作に比べると陳腐だが、「玩具のアイデンティティ」に踏み込む展開は流石だ。「遊んでもらえてこその玩具!」というメッセージにはジンと来た。続編が楽しみになってきた。
[DVD(字幕)] 6点(2010-07-04 20:08:12)
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