261. 白い巨塔
唐沢版のリメイクを何度もみてるので、ストーリはあらかじめ把握。演技と演出を見ることになるが、今でも十分鑑賞に耐え得るほどむしろ現代の俳優以上の演技をいにしえの名優はみせてくれている。田宮二郎はもはや財前。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-01-04 00:05:59) |
262. チェンジリング(2008)
何度コリンズ夫人は傷つけられたらいいのかというくらいの酷い仕打ちを最後の最後まで受け続けていたなあ。悪意のある人があまりに多くて、こっちまで心やられてしまった。イーストウッドらしい抑えた画が格調高かったけど、警察病院犯人があまりに極悪過ぎて楽しめないままに終わった。僕も良くできた作品だと思うし評価はするけど、2度目見るのは辛いなあ。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2013-12-07 18:50:32) |
263. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
《ネタバレ》 安っぽさ香る邦題、B級SFなんだろうなあとの先入観あったけど、映像や演出は本格派だった。プライベートライアン風で。エイリアンを使っているものの、内容は戦地脱出もので、まんま戦争モノだった。エイリアンも多少強くされているものの動きや武器は人間に近くて、逆に無理やりSFにもっていった感もする。さすがに今時だと、相手を中国やロシアにするわけにもいかないから、当然の設定ではあるんだろうけど。ストーリーは生き残る人死ぬ人結末が判り易い予定調和的であったけど、娯楽としてはよくできた作品だと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2013-11-18 17:21:41) |
264. アウトレイジ ビヨンド
《ネタバレ》 面白かったんだけど、どうしても映画の宿命、続編やPART2ものは1にかなわないの呪縛からは逃れることはできなかった。少し運びは直球でコクとかワビサビに欠けたかなあ。たけしさんが今回はオイシイ役どころだったなあ。加瀬さんは前回とは逆にストレートに極道ぽさ演じたんで前回の不気味なキレ具合がなくなって怖さが減った気も。三浦さんも持ち前のぼっちゃんさ甘さをみせたのも妙。舟木は早めに消しておくべきだったしね。真の極道なら。三浦さんのキャラらしいんだよね。この作品って極道ものなのにどことなくみんな憎めないところがあるのが面白い。全編の流れがラストへの伏線に見えてその衝撃さたけしの表情にもみえてエンターテイメントにみえた。ラストの小日向さんの「えっ」てレオンのゲーリーオールドマンのシット!と同様な趣があったなあ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-15 19:19:42) |
265. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 娯楽作としてはとても楽しめた。ちょっとひ弱そうで笑いを誘ってしまいそうな親分衆、なんかが悲哀があるし、逆に加瀬椎名、特に加瀬の演技はとても光った。彼だけがこの作品の中で唯一悪に徹している。だから最後の結末も読めた。ただストーリーとしては平坦でサプライズも少なく、心打つようなコクには欠けた。我が日本であれだけ簡単に人が殺されるとさすがにヤクザ衆とは言えただでは世間的に済まないなあというところも映画に入りにくさせるマイナスポイント。でも、全般的にユーモアもあるし、バイオレンスも満載、ここまで娯楽に徹するとエロが少ないのが意外感さえある。今作は娯楽に徹しているということで十分評価できる。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-07 11:17:17) |
266. デンジャラス・ビューティー
面白かったよ。デートムービーとしてならベストだろうね。後味も最高。サンドラブロックの持ってるがさつぽいキャラをうまく活かした。ハマリ役だなあ。ミスコンもうまくパロっている。でもなんと言っても、マイケルケイン。巧いよなあ。僅か少しの表情の違いでさえ上手く表現している。ただ、主催者がなぜ爆破行動をしたかったかが判りにくい。ちょっと残念だった。誰もが気づくんだろうけど、ハート捜査官の所作を、ガリレオの柴崎コウ参考にしてるよね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-04 15:36:25)(良:1票) |
267. 21グラム
《ネタバレ》 ちょっと前はやりの、ひとつのキーアイテムでそれぞれの人生がつながっていく物語風。なんの前知識も無しで見始めると、数人の生活を並行して描くだけでなくこの作品自体が時系列もいじっているんで、最初の1時間は観賞は苦しいものになる。でも、ラストの30分は引き込まれるものがあったし、余韻も十分。ちょっと芸術ぽいところもあって、賞取り意識してるかな。現に部門ノミネートもあったみたいだし。生きることに対しての問いかけ、切り口が面白いね。生にすがるもの、絶望するもの、奪われるもの、いろんなものがアイロニカルに描かれている。名優3名ショーンペンナオミワッツデルトロの演技はさすがのものがありました。彼らの演技があってこその作品でもあります。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-02 14:55:52) |
268. カンパニー・メン
切実な映画でした。日本では巧く作れないだろうなとも思いました。日本だと、就活生の問題をおしゃれに演出しちゃったり、逆に失業を必要以上に陰惨に演出したりとバランスとれないだろうなあ。登場人物の心境をうまく演出しているのには感心しました。特にベンとトミーリー。ラストはちょっとハリウッド的。意外に良作だったと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-18 12:05:43) |
269. 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
《ネタバレ》 ついに完結した。ドラマ版の大ファン。映画シリーズには多々不満はあったものの、人気ドラマから映画化スピンオフでお金も儲けるというシステムのパイオニアとなったのは偉大ではある。今作は、ネタ的にはさほど見るべきものは少ない。むしろ無理がある、またはトンデモファンタジーネタ構成でもあった。ただ映像的には夜間での適度な照明具合、見やすい映像は素晴らしいと思ったし、湾岸エリアや大都市東京の画は今までの日本映画とは一線を画すほど出来栄えだった気がする。まるでハリウッドのNY映像のようだった(褒め過ぎ)。オープニングの過去の名場面を切り取るニューシネマパラダイス風の映像にはファンとしてしびれた。このシリーズはいかりやさんが亡くなられた時点で終了だったなあ。ユースケは下っ端キャラなんで、ドラマ版以外は全く生きていない。批判はしたものの、この2時間はあっという間だった。面白いということなんだろう。 今後は織田裕二さんが青島俊作の呪縛から脱することができるか。心配ではある。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-09-09 21:54:01) |
270. 評決
《ネタバレ》 とりあえず法廷ものとしては面白かったんだけども、逆転の一手はひねりが少なかったかな。82年製作となると、製作側の伝えたかったことが、法廷の現実なのか、ニューマンの哀愁なのかあいまい。あの正体不明の美女の扱いが謎。ラストの沈黙も。余韻ということなのかな。元看護士ケイトリンの吐露の場面が迫力が有った。ニューマンに免じて、いや敬意を表して7点。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-01 19:11:14) |
271. ブルース・ブラザース
個人的に言うと、この作品にははまれなかったわけで。でも、高評価する人たちの意見も十分に理解できる。コメディとしてスケールのでかさというかバカバカしさはあるし、多くの作品やライブにリスペクトされていたんだというのが、今となって解った。 [DVD(吹替)] 7点(2013-07-04 08:50:48) |
272. リアル・スティール
《ネタバレ》 ロボットは使ってはいるものの、完全なボクシングものだった。設定やプロットはかなりベタというか使い古されているもので、展開は読みやすいし、逆に言うと安心して観ることができる。となると演出勝負になるけど、ロボット使ってうまく近未来感だしているし、ATOMのしょぼさとか人間ぽさをうまく演出に利用してる。ま、ロボット使わないで肉弾でもとは思うけど、それなら、ままロッキーになっちゃうし、観客動員には新しめの方がキャッチーだしね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-06-25 19:03:51) |
273. アダプテーション
キャスティングが豪華で、その演技演出には大満足。前半のランを絡めた話や脚本家の苦悩なんかはとても興味深くて、後半やオチに向けての期待は大いに高まったんだけど、どうにも叙情的に終わっちゃって消化不良。冒頭のやりたくないんです台詞やマッキー先生のハリウッド的脚本とはという皮肉に対してそれなりのハリウッド的オチをつけて皮肉を効かせたんだろうけど、こっちは1本の映画としてちゃんとした起承転結を期待してるわけで。それができそうな題材、キャストだけに残念!チャーリーの心情には我ながら情けないけど大いに共感できるとこが多くて、どう決着つけるに興味あったんだけど、なおざりにされちゃったなあ。マッキー先生と飲むあたりまでがよかった。前半9点後半5点、トータル7点。 [DVD(吹替)] 7点(2013-06-22 14:40:56) |
274. RED/レッド(2010)
《ネタバレ》 アクションコメディとして期待以上に楽しめた。じいさんが頑張っている姿には夢というか希望を与えるね。あそこまでいったんでモーガンフリーマンも生き残らせて欲しかったなあ。マルコビッチも芸達者の面白さを十分に発揮しているし、エレンミレンもカッコ良かったなあ。まさしく年金世代に観て欲しい作品。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-17 20:12:27) |
275. シャイニング(1980)
ストーリーには?がある。理詰めじゃないというのは時代かな。演出を楽しむ映画になってる。ジャックニコルソンは巧いを越えて笑わせようとしてるように見えるし、子供の行動にもシュールが入っていて、ホラーの雰囲気を逆に盛り上げる。なんか楳図かずおぽいとこもあるんだよね。キューブリックらしさも満載。幾何学的な迷路の上空のえとか、セットにもね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-06-07 20:29:08) |
276. パーフェクト・ワールド
ブッチがあまりにいい男すぎるなあ。ケヴィンコスナーは美味し過ぎる役どころだったね。魅かれすぎるので、やっぱ、ブッチに肩入れしてしまうのは当然なので、最後は涙してしまう。暴力脱獄のポールニューマンを意識してしまったなあ。脱獄したのに悲壮感もなく、アラスカを目指す。飄々とした感じがいいね。あえて言うと、クリントイーストウッドや女性捜査官とかのからみ必要だったのかという感じもした。ブッチの持つ親のあるべき像、それが彼の育ちと相まって、哀しい感じもあるね。 [DVD(吹替)] 7点(2013-06-07 20:15:56) |
277. ライトスタッフ
とりあえず航空史宇宙史ということで観れました。未知なるものに挑戦したいという男の本能というのにフォーカスした感じです。人間模様の裏表も見れて面白かったのですが、ただ尺が長かった・・・。いやにデニスクエイドが若い!と思ったら30年前の作品だった。そうなると、評価は上がる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-10 12:53:20) |
278. E.T.
この年になっての初鑑賞では評価は難しい。子供向きのファンタジー作品であって、適年齢でみれば今でも十分に楽しむことができる。名作として楽しもう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-07 21:13:28) |
279. ザ・フライ
古典として約20年ぶりに再見。面白かった記憶があった。一応あっさりテイストだけどよくできている。グロいけどホラーじゃないよね。むしろ人間の機微を描いたヒューマンモノのだよね。見てて、スパイダーマンとインビジブルとなぜか連想した。お手本になるプロットなんだろう。主人公の変態過程での変化も肉体面精神面含めて丁寧に描かれているし、美術もよくできている。思い出に残る作品といっていいんじゃないかな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-02-22 11:14:45) |
280. ヒューゴの不思議な発明
《ネタバレ》 映画への愛を描く作品でした。どことなくニューシネマパラダイスを思い出しました。題名やジャケット、配役見た時には最初パリーポッターの類の子供向けかと想像してたけどかなり大人向けでしたね。スコセッシらしい画でそれを素晴らしく高品質に仕上げた映像にはため息が出るくらいですが、あまりに良すぎてまた人工的に見えてちょっと鼻につくというかくどい感じもしないではないです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-02-15 17:21:11) |