281. フロント・ページ(1974)
やたらと会話が長い割に「オチ」も「間」もなく、しかもみんな妙な力を込めて演技をしているため、見ていて疲れる。若かりし日のスーザン・サランドンも、何かしてくれるのではないかと期待していたが、さしたる見せ場もなく終わってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-07-10 20:29:00) |
282. 祭りの準備
《ネタバレ》 もっと青春の倦怠感とか退廃感を表に出した作品かと予想していたのですが、最後まで普通に淡々としたトーンで終わってしまいました。周辺の登場人物が何となく動いているだけなので、主人公が最後の決断に至るまでのドラマが感じられない。無意味にHシーンの描写が繰り返されるのも謎。原田芳雄に5点。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-06-08 04:33:24) |
283. ダウンタウン物語
《ネタバレ》 全員子役のギャング・ミュージカルという蛮勇は買うとしても、やはり、すみずみまで演技指導が行き届いているとはとてもいい難いので、見ていて心地よいとはいえませんでした。もっと言うと、尺の割にやたら長く感じました。ただし、大人の映画では考えられない滅茶苦茶強引なオチは面白かったので+1点。パイまみれのジョディ・フォスターというのも今となっては貴重? [DVD(字幕)] 5点(2008-05-04 00:21:27) |
284. 突破口!
《ネタバレ》 見ているときはそこそこ面白かったのですが、あまりにも構成が単純すぎて・・・現在では、後続の幾多の作品に追い抜かれてしまった感じです。今だったら、殺し屋が「追いついた後」に、直接対決としてもう2ひねりも3ひねりもしてくるんでしょうね。それがなかったので、かなりあっけない感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-04-20 04:18:17) |
285. ストーカー(1979)
《ネタバレ》 すみません、私にはあまり合いませんでした。尺が長いのはいいとしても、2分で済むような描写を5分も7分もかけられて、それを延々と繰り返されると・・・。あれだけ引っ張っておいて、最後に特別なことを何も起こさない潔さは良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2008-03-17 00:54:29) |
286. M★A★S★H/マッシュ
《ネタバレ》 もっと単純に笑わせる作品かと思っていましたが、ほとんどは手術のシーンと会話のシーンが行ったり来たりするだけで、そんなに笑えるところはありませんでした(最後のフットボールシーンはやたら長いし・・・)。ただし、ドナルド・サザーランドがあんな暴走キャラクターの役をやるのは面白かったので、そこに4点。"Suicide Is Painless"に+1点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-02 04:16:59) |
287. アリスの恋
「1人で子供を抱えた母親がいろんな困難に負けずに幸せをつかんでいく」みたいな作品はその後多数の例が出てきていますが、こんなところに源流があったんですね。恋というのはごく一部のエッセンスであって、どちらかといえば「アリスの人生」「アリスの生活」といった趣です。この時代にそういう作品があったことは新鮮ではありましたが、しかし、細やかさを要求されるテーマとスコセッシの武骨なセンスとはやはりマッチしていませんでした。あと、やはりトム役の子がうるさすぎですね。ジョディ・フォスターは、あれだけの登場であれだけのインパクトと落ち着きぶりはやはり凄い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-01 04:01:12) |
288. 獄門島(1977)
《ネタバレ》 ミステリー史上に残るあの犯人を改変するなどという暴挙にはボロカスに言ってやりたいところなのだが、各スタッフの一流の技術により、映像面では十分に楽しめるのでこの点数。特に、死体の凄絶な形相も容赦なくアップで映す執念が素晴らしい。最後がメロドラマになっちゃったのは前2作と同じ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-12-30 01:26:47) |
289. 悪魔の手毬唄(1977)
《ネタバレ》 昔読んだ原作は、実はあまり面白いと思わなかったのです。人間関係の構成も単純だし、そもそも手毬唄を使うべき必然性がないんですよね。ただし、映画としては、重量感あふれる映像をはじめ、昭和初期の寒村の空気が存分に満喫できて、製作スタッフの技術を堪能できます。とはいえ、収束でいきなり火曜サスペンスになっちゃうのは何でだろう。あの犯人判明の場面が原作の最大の見せ場なのに、それを取っ払うなんて・・・。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-12-28 02:37:55) |
290. チャイナタウン
主人公の調査なり行動が最初から最後まで一本調子で、真相の判明も単に運良く適当に分かっただけという印象が拭えませんでした(事件の背景自体、そんなに新鮮味のあるものでもないし・・・)。ラストシーンも、インパクトや意外な着地を狙ったというよりは、単にちゃんとした締め方が思いつかなくてああなってしまったという感じ。気怠い音楽で雰囲気はよく出ているので、点数はそこに対して。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-09 03:00:24) |
291. 華麗なるヒコーキ野郎
《ネタバレ》 これでもかというくらいの徹底した飛行映像には感服したが、内容的な部分ではそれ以外に特に何もないような…。ただし、命に関わるほどの嫌がらせをした相手といきなり仲良くなったりとか、スーザン・サランドンをいきなり消し去ったりとか、いきなり撮影スタントの世界に突入したりとか、今日の脚本基準ではあまり考えられない無茶ぶりはびっくりした。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-11 01:59:57) |
292. 日本沈没(1973)
何でこんな美味しい題材で、こんな退屈な作品になるかなあ・・・。導入部がだらだら長すぎるのと、肝心の災害発生の描写に想像力が欠如しているのと(地震でも火災でもない「沈没」ならではという要素がない)、ペース配分を誤っている(災害発生後も何となくのんきな会議なんかが続いている)のが敗因でしょう。神経質に叫びまくる小林桂樹というのも、どうにも違和感。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-08-21 00:45:45) |
293. 追憶(1973)
ちっとも「追憶」に見えないのですが・・・終わった過去の切なさというのは、現在との対比においてこそ効果を発揮するのですが、この作品では、2人が喧嘩したり元に戻ったりが繰り返されているだけで、時の流れに即した関係性の変化というものが存在しないので、全体が非常に単調な印象を与えます。スポットが2人に当たりすぎで、効果的な脇役が存在しないのも難点(したがって、作品の世界自体が制作側の思い込みのように感じられてしまう)。ラストで何とか形になったという感じ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-11 02:12:50) |
294. スティング
《ネタバレ》 何よりも、すべての展開が主人公2人に都合良すぎで、敵ボスに光るべきところが何ひとつないというのが良くない。ポーカーの場面などは、単にポーカーのきわどい勝負に勝ちましたというだけであって、主人公側の知能や策謀力を示す「作戦」にはなっていない。そもそも、あれだけのエキストラを敏速に揃えられる人脈と、それを一糸乱れないほど統率できる指示力・組織力があれば、あんな回りくどいことをしなくてもよさそうなものなんですが。至る所で追跡シーンや主人公たちが悩んだり困ったりするシーンが挿入され、流れが寸断されているのも困りものです。ただし、そんな穴だらけのシナリオの中でも、光り輝くほどのスター性をどの登場場面でも存分に示しているレッドフォードは素晴らしい。点数は彼に。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-14 04:00:54) |
295. 秋のソナタ
《ネタバレ》 最後は当然何らかの意思疎通があると思っていたので、あのラストにはびっくり(一応フォローはあるけど)。ほとんどが家の中の連続したシーンで展開としては平坦なのだが、人の心の本心の部分が衝突した瞬間に発生すべき強力な負のインパクトを適切に捉えている。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-03-04 02:42:40) |
296. 黄金のパートナー
何といっても、これがあの紺野美沙子様の映画デビュー作なのでございますよ!それだけでこの作品は歴史的保存価値ありです。知性、気品、美貌、親しみやすさ、愛らしさといったすべての要素を最高レベルで有しているという点において、私は彼女こそが史上最高の女優様であると信じて疑わないが、このデビュー作でもすでにその素養は堂々と呈示されています。まだこの頃はちょっとぽっちゃりしてるけどね(笑)。しかも、いきなり男装スーツ姿で登場かと思えば、浴衣にキャミソールにライダースルックに水着に(!!)と、不自然なほどサービス全開ではないですか!(浴衣のシーンなんて物語の展開上何の必然性もないぞ!)はい、私の目的は十分に達成されました。海洋もののくせに冒険がしょぼすぎとか、終盤はグダグダのメロドラマになっちゃったなんてことは、すでにどうでもいいのです。 [地上波(字幕)] 5点(2005-07-29 01:53:51) |
297. もっとしなやかに もっとしたたかに
《ネタバレ》 平凡な設定ながら、結構面白く人間模様が交錯していて、それなりにドラマとしてまとまっている。高沢順子と森下愛子の堅実な演技が光っている。しかし、結局のところ主題が何なのかは最後まで不明だし、タイトルも中身とは別につながっていない。それと、あのラストはいくら何でも無茶だと思うけど・・・。 [DVD(邦画)] 5点(2005-07-05 03:34:57) |
298. 緋牡丹博徒 お命戴きます
公害問題を絡めちゃったというのがちょっとわざとらしくて鼻につくが、それでもストーリー上さしたる違和感もなく組み込んでしまう作品の強引なパワーは、ある意味凄いかもしれない。 [DVD(邦画)] 5点(2005-06-26 01:59:14) |
299. 昭和枯れすすき
この2人は、貧しい中で何とか上京して生活しているという設定らしいのですが、全然そうは見えません。ついでに、兄妹という設定なのですが、それにも全然見えません。兄妹間にあるべき情愛とか機微とかがまったくないので、単なる同棲関係の男女に見えてしまいます。そして、問題なのは、それらの設定と事件の進行とが、単にくっつけただけであって、まったく必然的に絡み合っていないという点です。結局、単なるよくある刑事物にしかなっていません。結構期待していたので、残念です。 [DVD(邦画)] 5点(2005-06-16 02:10:23) |
300. ゲッタウェイ(1972)
《ネタバレ》 マックイーンが経歴を生かして銀行強盗!さあやるぞ!のはずなんだけど、その強盗シーンを皮切りに、全体のテンポと歯切れが妙に悪い。マックイーンが少しも格好良くない。というか、作品全体にじめじめした雰囲気すら漂っている。もしかしたら強盗や逃走はあくまでもネタであって、その背後の人間関係のどうのこうのを描きたかったのかもしれないけど、それにしては展開が単調だし、ドラマにも乏しいですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-03-05 17:43:37) |