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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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281.  選挙の勝ち方教えます
サンドラ・ブロック演じる選挙参謀の活躍を描くコメディかな、と思って見たのですがさにあらず。 ボリビアの大統領選挙。苦戦する候補者を当選させるためボリビアにやって来たサンドラ演じるアメリカ人女性。 そしてもう1人、ライバル候補の選挙参謀にも、彼女と何度も選挙で争ってきたアメリカ人が。 ボリビアの将来を左右する大統領選挙。その選挙結果を左右する、両陣営のアメリカ人。 そして選挙というゲームが終了すれば、その後はどうなろうが関係なし。 アメリカへの皮肉のようにも感じられるのですが、最後にサンドラが予想外の行動をとります。 途中までは彼女が支援する大統領候補のヨアキム・デ・アルメイダのトホホなキャラがそれなりに笑えるし コメディタッチではあるのですが、予想に反してなかなか硬派な一面も見せる作品です。 このあたりは、ジョージ・クルーニーが製作に名を連ねているのをみて納得ですが、 この題材はもっとサスペンスタッチで徹底的に硬派な作品で見たかった気もします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-02 21:20:56)
282.  女と男の観覧車 《ネタバレ》 
アレンが好きな、そう遠くない過去のアメリカを舞台にした人間模様。 1950年代、寂れつつある夏の海辺の行楽地コニーアイランド。 こんな作品の舞台にアレン映画独特の色合いと、前作と同じくストラーロの撮影が絶妙にマッチしています。 登場する全ての人物が、それぞれの繋がりの中で何かしらの後ろめたさを感じながら日々を過ごす人間模様。 そんな中、気だるいようで、時に鬼気迫る熱演を見せるケイト・ウィンスレットの存在が最大の見どころです。 かつては女優だった華やかな日々と、今の空しい日々。 そんな日々を彼なら変えてくれるかもしれない。彼女にとっては救世主のように現れた彼もただの人間。 再婚した夫と、ギャングから命を狙われている再婚相手の娘と、放火癖のあるまだ幼い自分の息子と・・・。 何も解決していない、誰も幸せになっていない、彼女を突き放すようなエンディング。 出ていきたくても引越す金も無く出ていけない寂れゆく夏の行楽地という設定が虚しさに拍車をかけます。 それでも、人間は生きていかなければならないということか。 ご主人が気の毒な役回りですが、演じるコメディアン、ジム・ベルーシが十分にらしさを見せてくれます。 お話の方は既視感のあるソープオペラ的ストーリーではありますが、 アレンらしい色調と音楽を背景に描かれる、コメディと並んでアレンが好むほろ苦くシリアスな人間ドラマです。
[映画館(字幕)] 6点(2018-07-13 16:03:08)
283.  2ガンズ 《ネタバレ》 
デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグ。 黒人と白人、典型的アメリカン・バディムービーにしてアメリカン・アクションコメディ。 よってどこかで見たことがあるような感じなのは仕方が無いのですが、 DEA、海軍、CIA、犯罪組織・・・が入り乱れ、4000万ドルものカネをめぐり テンポよく展開を二転三転させ、キャストも揃っておりそれなりに楽しめる作品に仕上がっています。 もう少しドタバタとした笑いドコロがあってもよかったかな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-15 22:37:52)
284.  ネイチャー 《ネタバレ》 
アフリカ大陸を舞台にした、生き物と水をめぐるドキュメンタリー。 熱帯雨林に暮らすゴリラや昆虫、水辺に生きるフラミンゴの群れ、美しく豊かなサンゴ礁の海、 厳しい乾季を生きる象の親子、乾ききった砂漠に暮らす生き物、川に暮らすワニとヌーの攻防など。 NHKのBSの「ワイルドライフ」のような番組が好きな僕にとってはあまり目新しさは無いのですが、 本作の売りはBBCの技術を駆使した、迫力ある美しい3D映像とのこと。 しかし主役はあくまでもアフリカに暮らす生き物たちであり、3D映像に頼りきっていない作りは良かったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-05-26 20:08:23)
285.  ブラック・シー
敵の艦船と交戦することも、潜水艦モノの定番アイテムである魚雷を発射することも無い。 戦争モノではない潜水艦モノというちょっと珍しい作品。 黒海の海底に沈んだ旧ドイツ軍のUボートに残された金塊の山を頂くべく旧式の潜水艦で黒海のジョージアの領内に向かう。 この金塊発掘チームが気ごころに知れた仲間ではなく、イギリス人とロシア人の急造の寄せ集めチーム。 当然イギリス人とロシア人の間でいざこざが発生するのですが、その時間が結構長い。 黒海にはロシア軍の艦船が航行しジョージアとは紛争状態にあるという。この状況がもっと反映されてもよかったかもしれませんが、 潜水艦という閉ざされた空間に金塊をめぐりイギリス人とロシア人が対立しあうというサスペンスはなかなか面白い作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-05-13 21:11:05)
286.  ラン・オールナイト 《ネタバレ》 
その強さとは裏腹に、映画ごとに演じる男が背負う悲しき過去や、内面に抱える心の闇。 近年のリーアム・ニーソンの定番のキャラクター設定とストーリーに目新しさは無いですが、 もはや安心して見ていられる鉄板の安定感です。絵になる。渋い。アクションもまだまだいける。 本作は微妙な関係にある敵役のボスにも大物を配したことで、ドラマ的にも味のある作品になっています。 久しぶりにエド・ハリスを見たのでその老け具合に驚きましたが、作品を引き締めるさすがの存在感があります。 戦慄の一夜が明け、息子との和解と息子の家族との顔合わせイベントと、最後に穏やかな時間が訪れると思いきや、 最後にもう一波乱。映画的には最後のまさかの一波乱、これも分からなくはないけど、 それよりもようやく訪れた穏やかな時間の中で、ニーソンを追い続けた刑事との最後の絡みが見たかったですね。
[DVD(字幕)] 6点(2018-04-29 01:11:14)(良:1票)
287.  コロンビアーナ
ベッソンがお好きなパターンの1つ、女アサシンもの。 大筋はほぼ「ニキータ」なんですが、まずは冒頭の少女時代の逃走劇が見ものです。 画家とのロマンスはついでに挿入という感がありますが、この程度にとどめておいたのは良かった。 大人になった彼女を演じたゾーイ・サルダナが大健闘です。 留置場でのサスペンスからラストの決戦に至るまで彼女の見せ場も十分に配置されています。 ベッソン映画らしいテンポの良さ、スピード感も健在。アクションエンターテイメントとして充分の作品だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-01-21 21:17:18)(良:1票)
288.  ジーサンズ はじめての強盗 《ネタバレ》 
近年、この手の爺さんトリオものが増えてきたなあと思う。 モーガン・フリーマンとアラン・アーキンはすっかりこの手の映画の常連になってきた感がありますね。 もう1人、今回はここに名優マイケル・ケインが加わります。 本作の爺さんトリオもまた無茶をする訳ですが、その下地にあるテーマはシリアスです。 ちゃんとした説明も無いままに銀行から住宅ローンを売りつけられた挙句、家を銀行に奪われ、 長年働き尽くしてきた会社は合併により、年金は払えなくなるという。弱者は切り捨てられる一方で銀行も合併した会社も安泰。 この3人でシリアスなドラマにしても見応え十分の作品になったと思いますが、 「冗談じゃないぜ!奪われた俺たちの年金を取り返すぞ!」 3人の名優(プラス忘れてならないのがクリストファー・ロイド)の力量による部分が大きい作品ですが 軽い犯罪コメディにした、これはこれでよかったと思います。 銀行強盗の決行前夜に3人で見ていた映画が「狼たちの午後」。 イメージトレーニングにはあまりにも不向きな映画だったんじゃないでしょうか・・・?
[DVD(字幕)] 6点(2018-01-08 17:02:41)
289.  ある天文学者の恋文
現代イタリアの巨匠トルナトーレの最新作は意外なほどにロマンティックな、大人のおとぎ話のようなドラマ。 先にあの世に旅立ったパートナーから届くメッセージ。「P.Sアイラヴユー」を思わせるような設定のドラマですが、 ファンタジーというよりはメールやビデオメッセージといった現代的アイテムを駆使しあたかもまだこの世に存在しているかのようでもある。 ジェレミー・アイアンズ演じる知的で紳士的な老教授。 考えてみればこの世に存在する彼は冒頭の数分のみで、あとは全て過去から届く彼のメッセージが軸になっています。 遠い過去に放たれた星からの光というメッセージを受け取り続けた天文学者らしい、愛する女性へのメッセージの発信。 その過去からのメッセージの送受信が繰り返される2時間は少々長くも感じられる。 トルナトーレは過酷な結末を用意することも少なくないので、恋人だった女性が首を吊るくだりにはドキッとさせられましたが・・・。 最後のメッセージ。饒舌に語りかけていたそれまでのメッセージとは異なり、 メッセージを見る恋人に背を向け顔を見せず背中で演じるアイアンズの姿が印象的。 気が付けばトルナトーレも日本流にいえば還暦を過ぎ、彼のその年齢を感じさせるドラマでもありました。
[DVD(字幕)] 6点(2017-12-12 17:12:28)
290.  マラヴィータ
70歳を超え、最近はすっかり丸くなった感があるデ・ニーロですが、マフィア役になるとしっかりマフィア顔になりますね。 アメリカからノルマンディーの田舎町に正体を隠してやって来た元マフィア一家。 デ・ニーロは勿論ですが、嫁、娘、息子、家族全員がキレると何をしでかすか分からない。 特にいくつになってもお美しいミシェル・ファイファー&娘の美少女ぶりとキレた時のギャップや、 偶然が重なり対立するドンの元に彼らの居所のヒントが掲載されている新聞が届いてしまうくだりはなかなかの面白さ。 しかしヒットマンの一団がノルマンディーの田舎町に乗り込んできてからは、緊張感漂う全く別の映画のようになります。 この終盤のアクションも含め、デ・ニーロとスコセッシを迎えたベッソンの、2人へのリスペクトを随所に感じます。 特に「グッドフェローズ」と上映後に悪ノリしているデ・ニーロが可笑しかった。 いっそのこと敵対するマフィアのドンがジョー・ペシだったりしても良かったかも。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-27 21:23:53)(良:2票)
291.  ドライヴ(2011)
表情ひとつ変えず夜の街にクルマのハンドルをきるクールな主人公。その冒頭は ウォルター・ヒル&ライアン・オニールの「ザ・ドライバー」を思わせる。 原作もそうなのか、恐らくは「ザ・ドライバー」に着想を得た冒頭なのかと思いますが、 まだ幼い1人息子と暮らす隣人の女が現れて以降は予想のつかない展開が待っていました。 人妻だと分かると決して一線は越えない奥ゆかしさ。幼い1人息子からも懐かれる。 裏稼業の時に見せるクールな表情の時とは全く異なり、この母子と過ごす時の人の好さを感じさせるゴズリングの表情も印象的。 よって中盤以降のバイオレンス描写とのバランスはあまり良くなかったとは思うのですが、 それにしても本作のゴズリング、かなりのカッコよさ。そしてキャリー・マリガンが好きになった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-29 20:17:27)(良:1票)
292.  最高の人生のつくり方 《ネタバレ》 
本国アメリカではシリーズものではないんだろうけど、 日本でシリーズ化された?ロブ・ライナーの邦題「最高の人生」シリーズの3作目。 マイケル・ダグラスが演じるのは結構なひねくれ者。 ある事情から預かることになった初対面の孫娘と隣人の女(ダイアン・キートン)との交流を通して、 そんなひねくれ者の心が少しずつ変わっていく。まあ、よくあるストーリーではあるのですが、 孫娘が文句なしに可愛いし、嫌味が全く無く明るく朗らか。ダイアン・キートンの良さがよく出ています。 彼女は地元のクラブで歌う歌手でもあるのですが、歌う姿が素敵です。特に最後の歌。 あれだけひねくれ者だったダグラスが最後は一緒にいてほしいと懇願する。 こうなることは分かっているのですが、こういう映画はそれがいい。 可愛い孫娘が絡む大人のラブコメ。安心・安定のロブ・ライナー映画です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-12 20:20:56)
293.  ガール・オン・ザ・トレイン 《ネタバレ》 
抑揚があまりなく時間軸が頻繁に移動し、登場人物は少ないけど複雑な相関図が提示される前半が結構しんどい。 しかし中盤以降、相関図が整理されてからはエミリー・ブラント演じるアルコール依存の女を中心としたサスペンスが徐々に盛り上がりを見せる。 アルコール依存による記憶の曖昧さが1つのキーになっていて、やはりエミリーはこういうひと癖ある役を演じると抜群の存在感があります。 ミステリとして最大の難点は登場人物が限られるゆえ、中盤の段階で誰が犯人か特定できてしまうことでしょうか。 しかし限られた登場人物により狭い範囲で展開される、電車の車窓から見える一見何気ない日常に潜むサスペンスはなかなかの迫力がある作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2017-09-12 21:38:54)
294.  パニック・トレイン
2013年の作品ですが、もうちょっと前の映画に見えるし、低予算の香りが漂うイギリス製の暴走列車モノです。 この手の映画にしては登場人物が少なくキャストも地味で華や派手さはない作品ですが、なかなか健闘していると思います。 動機も正体も、風貌も不明。犯人の姿もほとんど見せない。列車を乗っ取り暴走させ、操縦する腕などを時折一瞬とらえるのみ。 スピルバーグの「激突!」のトレーラーのドライバーを思わせますが、 犯人の意思や思惑が明確ではないので「激突!」のような不気味さは感じません。 100分足らずの作品ながら、あれ?この列車、ちょっとおかしいぞ・・・。と気づく頃には30分以上が経過していた。 スロースタートではあるのですが、乗客が力を合わせ、知恵と勇気を振り絞り列車を止めようとする後半のアクションはなかなかの見ごたえ。 それだけに、暴走する列車に残された数少ない乗客は全員が助かってほしかったですけどね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-07 16:28:56)
295.  スパイ・レジェンド 《ネタバレ》 
CIAでかつてはコンビを組んだ指導係とその教え子の意地のぶつかり合いに 組織に翻弄される女たちに、巨大組織CIA、ロシア、そしてチェチェン紛争。 設定を広げすぎた感はありますが、様々な思惑が交錯する情報戦がスピーディに展開されるスパイアクション。 日本流に言えば、この時もう還暦を過ぎているピアース・ブロスナン。さすがは元ジェームズ・ボンド。 やはり彼にはスパイものがよく似合う。リーアム・ニーソンとは一味違うスマートな無双ぶりがカッコいい。 (最後には一人娘に危機が迫るあたりもニーソンの「96時間」シリーズと微妙にかぶる・・・) 寡黙な殺しのプロフェッショナルの女を筆頭に、ブロスナンと絡むことになる女たちもそれぞれにいい存在感がありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-11 19:36:27)
296.  ヤング・アダルト・ニューヨーク
ニューヨークに暮す40代と20代のカップル。共にクリエイティヴに、自由に、オシャレに生きている。 でも、そんな風に生きるのに、あるいはそんな風に生きているように見られるために、色々無理している様を滑稽に描く。 インテリぶった会話もそんなニューヨーカーの人間模様の描き方も、色んな意味でウディ・アレン風。 特に40代夫婦が若い夫婦に仕事のことなど色々影響を与えているつもりが、気が付けば若い彼らから色々影響を受けている様が可笑しい。 そんな痛いおっさんを情けなく演じるベン・スティラーが好演。 その他のキャストでは出番は少ないけど何ともお久しぶり、年取ったなあ・・・。と感じざるを得ませんが、 大好きだったチャールズ・グローディンの健在ぶりが見られたことも嬉しい作品でした。
[DVD(字幕)] 6点(2017-02-10 21:26:28)
297.  ロングトレイル! 《ネタバレ》 
リース・ウィザースプーンが「わたしに会うまでの1600キロ」でパシフィック・クレスト・トレイルを歩いたのに続き、 この時79歳のレッドフォードと74歳のニック・ノルティがアメリカ東部を縦断するアパラチアン・トレイルを歩くロードムービー。 悪天候や滑落や熊との遭遇など危険な目に遭っても、難なく解決。徹底的にゆる~くまとめられた2人のじいさんのアドベンチャー。 ほとんど2人芝居の作品となっていますが、もっと若者との交流などがあっても良かったと思います。 2人がああでもない、こうでもないと語り合いながら、ひたすら森の中を歩く。そしてその合間に訪れる町で羽を休める。 美しく雄大な大自然に感動するといった場面もほとんど無く、ロードムービーとしての醍醐味は薄い。 2人の全盛期の映画をそれなりに見ているので、2人とも年をとったなあ・・・。と思うし、 若者達が軽い足取りで追い越していく描写は哀しくもあるけど、まだまだ元気なところを見せてくれる。 アラ探しをするまでもなく、アラだらけのようなじいさんを魅力いっぱいに見せてくれたニック・ノルティ。 年はとったと思うけど若い頃と同じく笑顔は素敵な、カッコいい79歳のレッドフォード。 若者の旅と違い今更自分探しも無いだろうし、2人の掛け合いを見ているだけでもほんわかした気分になる。 残念ながらアパラチアン・トレイルの全行程踏破はなりませんでしたが、本作に関してはそれも良しだと思えました。
[DVD(字幕)] 6点(2017-01-15 22:20:39)
298.  マイ・ファニー・レディ 《ネタバレ》 
何ともお久しぶり、ピーター・ボグダノヴィッチの新作です。 ですが、"cheek to cheek"のフレッド・アステアの歌声から始まるオープニングといい、 矢継ぎ早に小噺のようなシーンを挿入してくるニューヨークを舞台にしたラブコメ群像劇的作風といい、 断片的に幾つかのシーンを見せられて、「ウディ・アレンの最新作です」と言われれば納得してしまうくらいに ウディ・アレン・タッチのコメディとなっています。 また、高級ホテルの部屋を登場人物が出たり入ったりは、ボグダノヴィッチ監督作である 「おかしなおかしな大追跡」を思い出します。 ボグダノヴィッチの代表作である「ラスト・ショー」と「ペーパー・ムーン」でスターの座を掴んだ、 シビル・シェパードとテイタム・オニールが顔を見せてくれます。別に誰が出てもいいような役でのご出演ですが、 この2人にとっては恩人ともいえるボグダノヴィッチの久々の新作に声がかかったのは嬉しかったんじゃないかな。 フレッド・アステアに、さりげなく台詞の中に登場するオードリー・ヘプバーンにラストには巨匠ルビッチが・・・。 ボグダノヴィッチがその昔、夢中になって見ていたのであろうハリウッドのレジェンドへのオマージュも。 90分の中に色んなお楽しみが挿入された名匠ボグダノヴィッチの久々の新作、一番楽しんだのはボグダノヴィッチ自身なのかもしれません。
[DVD(字幕)] 6点(2017-01-09 15:16:59)(良:1票)
299.  キリマンジャロの雪(2011)
ヘミングウェイの小説も、それを基に製作された同タイトルの映画も、無関係の作品です。 本作の”キリマンジャロの雪”とは、作中でも歌われますが、フランスのヒット曲のようです。 共にリストラで解雇されることになる、労働組合の委員長のベテラン社員とまだ若い社員。 主人公は労組の委員長の方。この人が絵に描いたような善人であることは、 冒頭のくじ引きでリストラ要員20名を決めるイベントでよく分かる。 不況、会社の業績不振、リストラ。労働者にとって生き辛い今の世の中。 まさに貧乏クジを引かされたこの2人の男のリストラ後の生き方とは・・・。 以降も、この委員長のいい人ぶりが最後まで続きます。 残された2人の子どもの扱いなんて、さすがにこんな人いるか?という域に入ってくるけど、 こんな時代だからこそ、映画の中でくらいこんな人がいたっていいじゃない。 彼の奥さんも家族や周りにいる人も、み~んないい人ばかり。 本作のキーアイテムであるコミック誌を使ったユーモアのあるラストにもほっとさせられます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-12-23 11:29:04)
300.  神様メール 《ネタバレ》 
パソコンが必須アイテムになってしまった現代社会。そのあたりの事情は神様と言えども同じのようで・・・。 何となく可愛い感じの邦題にDVDのパッケージ。新感覚の宗教映画といったところですが、 この映画、結構挑戦的。ブラックユーモアではあるのですが、 主人公の女の子は神の子ども。ということは父は何と神様。その神様が一番病んでいるように見える。 この娘が父のパソコンにイタズラして、下界の人間にあるメールを一斉送信してしまったから、さあ大変! まず娘が下界にやってきて、次に神様である父もやってきての騒動が描かれるのかと思っていたら、 娘が出会う人間達とのエピソードは予想に反し真面目に作られています。 もっと娘が地上の人間社会を冒険するアドベンチャー的要素があっても面白かったかとは思いますが、 親父が地上で散々な目に会う笑いドコロがいいアクセントになっています。 地上にやって来た神様と人間の交流を通して描かれる一風変わった現代社会への皮肉が面白い。
[DVD(字幕)] 6点(2016-12-03 21:29:23)(良:1票)
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