301. 映画 深夜食堂
漫画未読、ドラマ未視聴。「居酒屋兆治」みたいなもんかなと思ったが、それを薄く・軽くした感じだった。「深夜」にノンビリ見る分にはちょうどよいのかも。 [DVD(邦画)] 5点(2022-05-29 01:28:38) |
302. ペリカン文書
《ネタバレ》 昔結構話題なった作品で20年ぐらい前に見た記憶があるのだが殆ど覚えていなくてこの度再見。でもこれって法廷ものだっけ?と思いつつ、冒頭からリベラル系の判事が暗殺されて、これは保守系の敵対勢力の仕業だろうなという構図がそのまま展開されるという大筋としてはなんのヒネリもないわかりやすい話。その中ではホワイトハウスとFBIとCIAの微妙な関係が描かれるものの、基本的には女子大生が図書館で調べて1週間で書いたレポートが政府中枢に出回り関係者が翻弄されて殺人が繰り返されるというそんなバカなという話で、この程度だったらマスコミが簡単に暴くだろ?とツッコミたくはなる。とはいえ、暗殺者に狙われる女子大生が政府と対決して新聞記者がそれをサポートするという展開はサンスペンスとしては見ていて飽きない。でも、これって法廷ものじゃないよね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-05-28 22:35:07) |
303. 恋のためらい/フランキー&ジョニー
いい年してずいぶん子供っぽいなあと思っていたのだが、設定は30代と40そこそこか。30年前の作品だが、昔の映画ってついつい時間がスライドしちゃっていつまでも役者と自分の年齢差が変わらないように思えてしまうんだが、当たり前だけど作品内の役者の年齢は永遠に固定されていて、いつのまにか自分が追い越しちゃうってことにあらためて気が付かされた。それにしても、もうちょっと成熟していてもいいようにも思えるが、吹替だと軽くなってしまうのかも。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2022-05-27 12:26:27) |
304. 秋津温泉
所詮は単なる不倫モノ。岡田茉莉子には魅力を感じるが役にあってない。津山の昔の街並みが見られたのは貴重かな。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-05-26 15:28:22) |
305. 君の名は 第三部
《ネタバレ》 和解の過程がちょっと唐突ではあったが、この作品の陰の主役は浜口親子なんだろうな。もしリメイクするならこっちをメインにして描いた方が作品としては面白くなりそう。それだけ本シリーズでは主演男女に存在感と魅力が欠けていた。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-05-25 12:27:56) |
306. 君の名は 第二部
「戦後の混乱期における過去」という点では松本清張的なところもあり様々な人間模様が繰り広げられるが、基本はメロドラマなので物語に深みがない。野性的な北原三枝が印象的ではあるが、主人公の出番も少なく話はあまり進まない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-05-24 12:17:02) |
307. 君の名は(1953)
感動モノだと思っていたら、まさかこういう展開だったとは。夫のヒネクレ具合は面白いので「お笑い映画」としてみればいいのかもしれないが。ただしそれも現代的な感覚であり、同時代的には違った見方(感動モノ?)がされたんだろう。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-05-23 11:57:24) |
308. 智恵子抄(1967)
2人の事は知ってはいたが細かい所まで知らないし、原作も未読なので実際はどうだったのだろうかという疑問を持ちつつ見た。岩下志麻はさすがの演技力で「狂気」が感じられたものの、丹波哲郎の方はちょっとアッサリとしていて、夫婦愛とか夫婦の苦悩みたいなものがあまり感じられなかった。作品的にはもうちょっと芸術家夫婦なりの衝突とか激しさがあってもよかったように思えるのだが、史実がどうかもわからないので仕方のないところではあるのだが。で、ちょっと調べてみるとこの2人は同居してから20年ぐらいは籍を入れずに死ぬ数年前に籍を入れているようで、現代的な感覚からするとこの辺もどうなんだろうという印象もある。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-05-19 01:50:12) |
309. 霧の旗(1965)
ストーリーはたいしたことはないんだが、やはり何と言っても倍賞千恵子のクールさの中に垣間見える小悪魔のような可愛らしい表情と演技が素晴らしい。リメイクドラマは何作か見た事があるが、初回作品がこの出来だと中々勝てないだろう。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-05-17 22:43:37) |
310. 張込み(1958)
「人は見かけに寄らぬもの」ってのは現代では当たり前すぎて何の驚きもないんだが、当時はそうでもなかったのか。メディア発達前の他者への妄想が感じられるものの、現代的視点から見れば作品には深みが感じられず、昔の街並みや風俗・文化ぐらいしか見るべき点がない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-05-16 22:45:11) |
311. 魂萌え!
ストーリーはありがちでドラマ性もなく、あとは主人公にどれだけ共感できるのかがポイントなのだが、そういう境遇になってみないと想像だけでは中々難しい。それにしても三田佳子演じる不倫相手とその家族の太々しさにはちょっと驚くというか、ここだけはリアリティーを感じなかった。人間開き直ると怖い部分はあるんだろうが、それにしてもねえ。主人公の人生もまだ20~30年はあるので、続編的に10年後の70歳で主人公がどうなっているのかを見てみたい気もしたが、年を取るのが嫌になる憂鬱な作品ではある。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-05-03 23:41:03) |
312. 終わった人
原作既読。詳細は覚えていないが、内館牧子らしいもうちょっと登場人物が尖がっていて辛辣な内容だった印象がある。映画化でだいぶマイルドにしたんだろう。結果的に中途半端なホノボノ系の作品になってしまったが、エッセンスを汲み取ればそれなりに見るべき点はあるのかと。演者は総じてよかったと思うし、舘ひろしは本作品で新境地を開拓したと言えるのではないだろうか。 [DVD(邦画)] 6点(2022-05-02 11:37:55) |
313. 配達されない三通の手紙
萩には数年前に行ってとてもいい街だったのでそれを思い出しながら見たのだが、原作が洋物サスペンスなせいか内容的にちょっと乾いた感じがあって、伝統的な城下町の雰囲気とはミスマッチな印象を受けた。もうちょっと日本風な味付けにしてもよかったように思える。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-04-27 14:12:19) |
314. 今度は愛妻家
《ネタバレ》 失ってからその人の大切さに気付くなんてのは使い古された設定だし、この夫婦関係も昭和の夫婦みたいで共感も理解もできなかった。全体的な作り方も視聴者を惑わすようなで雑。若者2人のエピソードも余計。さんざん引っ張って、最後の立ち直り方も唐突。薬師丸ひろ子はカワイイ妻を好演していたとは思うが、実際にこういう奥さんがいるとそれはそれで疲れるだろうなとは思う。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-04-26 12:50:05) |
315. マダム・イン・ニューヨーク
《ネタバレ》 ジェンダー差別や人種差別等々の問題を批判的に盛り込みながら物語は展開していくわけだが、相対的に見れば主人公はかなり恵まれた環境にはいるし、そもそも「英語こそ世界言語」という文化的差別に隷属している事に主人公自身が気が付いてないのでは?と疑問を持ちながら見ていた。が、最後の最後で「ヒンドゥー語の新聞は?」というセリフで、英語支配に対するカウンターを入れてきたのは締めのオチとしては中々よかった。インドもこういう映画が作れるようになったのかと思うと、世界は変わりつつあるのかなとも思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-22 13:38:23) |
316. A.I.
《ネタバレ》 中心テーマは最後の最後で明かされる「存在とは何か」「その意味を解釈できるのは魂のある人間だけである」でしょう。という意味ではある種の「人間賛歌」とも言えるわけで、それは逆に言うと「死」があるからこその裏返しでもある。人間とロボットの差異と共存、親子の愛、地球環境の変化等々色々とテーマを詰め込み過ぎてしまって、それがわかりにくくなってしまったし、感動とか泣けるようなテーマでもないのに、そういう要素や描写で視聴者を勘違いさせてしまったのは失敗。現在TVKで「銀河鉄道999」をやっていて毎週みているのだが、そこでは永遠の命を求めてロボットに憧れる人間が描かれている。他方本作では、ロボットは人間に憧れるが、人間はロボットには憧れずに軽蔑すらしているというのがなんとも興味深く、「死」の恐怖を描かかずに人間の存在を全肯定するのは可能なのかという疑問も湧いてくる。という点においては色々と問いや示唆に富む作品ではあるとは思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-22 02:01:19) |
317. リメンバー・ミー(2017)
「人は2度死ぬ」をテーマにしたディスニーらしい説教クサイ内容ではある。他方で独我論的に「わたしが死んだら世界が終わる」と考える人間にとっては死後の世界なんてあの世もこの世もどうでもいいわけで、この手の内容は全く受け付けないだろう。いずれにしても、流石に映像的には見応えはあるし、テンポも悪くないので飽きずに最後まで見られる。全体的には家族とか祖先とか子孫とやや保守的な内容ではあるが、その根本には「他者の評価」という価値観で生きることの是非を問うていると考えれば、それなりに楽しめるのかもしれない。親に認めて欲しくて靴屋を継ぐのではなく、音楽が好きでミュージシャンになりたいという少年の姿勢にある種の「リベラルさ」を感じられるかどうかがポイントか。 [地上波(吹替)] 6点(2022-04-21 02:21:40) |
318. モリーズ・ゲーム
《ネタバレ》 放送時間が100分なのでCMを考慮すると正味90分もないだろうから50分以上はカットされたものを鑑賞。カジノ経営の場面は「様々な客がいた」というギャンブルモノにありがちな内容なので、あまり見るべき点はなくその辺がカットされたのかと。主人公の場合はスポーツマンシップなのか根がインテリだからなのか、一応の節度というか倫理観をもって経営していたようではあるが。稼いでるカネも弁護士になるのとそんなに変わらないし、大成功って感じでもないし。そういったある意味波乱万丈な彼女の人生も背景には「父娘問題がありました」ってのもちょっと話が小さくなってしまったというか、結局こうなっちゃうのかというガッカリ感もある。弁護士は中々いい味出していたとは思うが、法廷モノでもないので中途半端な存在で終わってしまったのは残念。フルバージョンだともっと存在感があったのかもしれないが。『るつぼ』という文学作品がモチーフになっているようだが、これについては何も知識がなかったので、後で調べてようやく理解。自分の無知を棚に上げるが、視聴者に教養を求める点も賛否があるのかと。と文句ばかり書いてしまったが、実話ということで興味深くは見られるから不思議。 [地上波(吹替)] 6点(2022-04-21 01:48:55) |
319. RONIN
デニーロがまだ元気だった頃、とは言ってもとっくに50を過ぎてるし、他の面々も皆いい年してるオッサン達のアクション映画。とはいえ、これが年のワリには中々頑張っていてそれなりの見ごたえがある。放送途中でロシアのウクライナ侵攻の緊急ニュースが入り番組中断した後再開したが、その後はロシア勢がイッキに悪者に見えてくる(犯人役がプーチンに見えてくる)というオマケ付き。TV版&緊急ニュースで20分程度カットされて、ストーリーがややわかりにくい部分もあったが、カーチェイスも見ごたえあるし、気晴らしに見るにはちょうどいいアクション映画だと思う。 [地上波(吹替)] 6点(2022-04-20 12:30:53) |
320. ダウンタウンヒーローズ
松本に旧制高校記念館というのがあって行ったことがあるのだが、在学生はそれなりの誇りやプライドがあるんだなあと感じたことがある。時代は戦後の学制の変わり目とは言え、そういう名残が感じられる作品ではあるが、当時は優秀であってもナンバースクールではないところはその後は駅弁大学へと没落していくので、原作者の自伝として古き良き時代を懐かしむ作品でしかないようにも思え、現代から見るとあまり響くものはない。当時の世相を確認する風俗物として見る分には悪くはないのかもしれないが。なお、渥美清は相変わらず面白くて存在感はある。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-04-19 12:42:43) |