301. 硫黄島からの手紙
《ネタバレ》 硫黄島の戦いが日本にとって時間稼ぎにしか過ぎなかった、という史実の先入観があって、そこから抜け出せる話ではなかった。 主人公が将校なのか一兵卒なのか、はっきりしないから話に芯が通ってないし。 ただ、日本人から見ても話に違和感がないのは大したもんだけど。 この程度の映画でも、日本は撮れないってことに歯がゆさを感じる。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-31 02:25:01) |
302. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 いくつかの許せないところがなければ、と思わせる惜しい映画。 許せないところとは、 1.クライマックスシーン: 出会いそのものを無かったことしてしまう、なんてストーリーはひどすぎる。それじゃ夢オチと変わらない。 2.子供への暴力シーン: 何も暴力シーンを映像で見せなくたって、映画として成り立つはず。 3.刑務所のシーン: 過去を変えれば現在もまったく変わる、なら現在で人を刺しても構わない。そんなわけないでしょう。この時点で主人公への感情移入はなくなる。 ところで、ラストシーンが大昔に見た原田知世版の時をかける少女にそっくりだったのにはちょっと驚いた。ああいうラストはタイムスリップものの定番なんですかね。 [DVD(吹替)] 7点(2007-12-02 22:33:29) |
303. 劇場版ポケットモンスターダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ
ポケモン映画、実は結構見ている。 けど、内容はほとんど覚えていない。 途中で寝てしまったのかどうか、どっちでもいいし、思い出すのもめんどくさい。 この映画は、せっかく映画館で最初から最後まで見たので記念レビュー。 一言で言うと、つまらない。 同じような戦闘シーンが延々と続いて、とにかくつらい。 そもそもこの映画は、映画館でポケモンをゲーム機に取り込めるっていうのがウリで、映画はそのオマケらしい。 嫌な時代になったもんだ。 [映画館(邦画)] 2点(2007-11-30 23:51:03) |
304. ホテル・ルワンダ
大切なのは、家族と仕事。 序盤から丁寧な描写でのめりこめる。 人を救うためなら賄賂もウソも使う。 自分なら、はたしてここまでできるかどうか。 ツチ族とフツ族の関係は理解しづらいが、日本と韓国の関係に置き換えると、ぼんやりわかるような気がする。 見ている間は手に汗握り、見終わった後は色々と考えさせられる秀作。 高校生大学生くらいの若い人に、特に見てもらいたいなあ。 [DVD(吹替)] 9点(2007-11-30 23:18:37) |
305. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 公開当時、かなり期待して映画館に行ったが、がっかりして出てきた記憶がある。 今回久しぶりに見たが、当時と印象がまったく変わらないのに驚いた。 とにかく親の恋愛に首をつっこむのが、気持ち悪くてしかたない。あげくのはてに、若い頃とはいえ母親とキスだなんて、悪趣味すぎる。 この感覚はアメリカ人と日本人の違いなんだろうと今まで思っていたけど、ここの評価でちょっと自分の感覚に自信がなくなった。でも嫌なものは嫌。 終盤、恋愛ごっこが終わって現代に帰るまでは、すごく楽しいんだけどね。 ところで、今回見て驚いたのは、22年前でもトヨタ車が高級車扱いだったこと。それと、アメリカにウサギ小屋と言われた日本の住宅事情は、22年たっても相変わらずなこと。 最初、家見てて、ずいぶん金持ちだけど趣味は悪い人たちだな、なんて思って見てたので、ラストは別の意味でショックだった。 [DVD(吹替)] 5点(2007-11-20 00:09:01) |
306. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 社会派を気取った娯楽映画。小ネタの連続が楽しく、143分は短く感じられる。 でもなあ、もう一度見たいとは思わない。 なんつーか、頭も運も悪い奴が、冤罪っていう天災に当たってしまった話にしか見えなかったから。 だって就職試験に行くのに履歴書忘れるって何よ。履歴書を確認するために電車降りて、履歴書ないのにまた同じ方面の電車乗るって何?意味無いじゃん。そりゃ怪しいわ。それにドアの目の前に乗ったんでしょ。ポールポジションだ。ドア空いたら走れよ。ものすごく急いでるんだし。女子高生に捕まることはなかったはず。 おそらく監督や脚本家は、満員電車に乗ったことがないんだろう。 この辺の設定の甘さが主人公に同情しきれない。 その割りには、捕まったあとはよく頑張るね。でも、遅いよ。 だから、最後の判決文聞いて、なるほどこれなら有罪だわと納得した。たぶん、どこの国でも有罪になってしまうだろう。 [DVD(邦画)] 6点(2007-11-12 23:16:14)(良:2票) |
307. ナイト ミュージアム
ここの評判通り、親子で楽しめました。 特に、ジュマンジに似ていると紹介してくれた方、ありがとうございます。 ジュマンジは親子そろって好きなもんで。 やっぱ雰囲気は似ていますね。ハラハラドキドキでも安心感があるところなんか。 悪役の設定がちょっとイヤだったので、-1点。 でも、CGも楽しいし、小学生の男子が一緒なら特にオススメです。 [DVD(吹替)] 7点(2007-11-03 21:48:16) |
308. ミッドナイト・ラン
ゆるい映画。最初から最後までゆるくて自分にはサッパリだった。手錠かけられて殴られて、それでも友情が芽生えるって理解できない。 [DVD(字幕)] 2点(2007-11-02 02:43:03)(良:1票) |
309. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
自分にはまったく楽しめず。 ある程度予測はついていたんだけどね。 案の定というかなんというか。 感情移入できないキャラクターと無理がありすぎる二転三転。 向いてないってわかってる映画を無理に見たらいけませんね。 反省。 [DVD(吹替)] 3点(2007-10-14 16:50:03) |
310. パフューム/ある人殺しの物語
久々にトンデモ映画に当たってしまった。 カリギュラを思い出したけど、こっちの方が見たことを後悔できる。 とにかくラストのストーリーのブッ飛びかたがすごい。 最初は18世紀の香水の有難味がわからなくて、戦国時代の茶器みたいなもんか? とすると、千利休みたいな人の話か?なんて思って見てたんだけどなあ。 とにかく、見た後に見てしまった自分を嫌悪できる、稀有な作品。 いやあ、まいった。 [DVD(字幕)] 2点(2007-10-06 03:31:28) |
311. フラガール
遠い昔行った常磐ハワイアンセンターは、ちっとも楽しいところじゃなかった。 やたら食べカスが落ちていて、その上を裸足であるかなきゃいけないのがとにかく辛くて、こんなの楽園じゃなくて地獄だと思った。 噂は聞きつつも、今までこの映画を見なかったのはそのせい。 今のスパリゾートは、また行きたくなるいい所なんだけどね。 それでも土足ゾーンと裸足ゾーンが昔同様に一部混在していて、足が汚れる。 あー嫌だったのはこれだーと懐かしくなる。でもまあ許せる範囲。 えっと映画の話。 富司純子さんの出ているシーンは説得力があって引き込まれる。 でも後半やたらとお涙頂戴になって、かなり引いた。 最初の方で松雪に「絶対泣いちゃダメ」とか言わせといて、そりゃないでしょ。 [DVD(邦画)] 5点(2007-09-22 04:38:54) |
312. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
ハリウッド大作映画の傑作。自分が初めて見た字幕映画であり、映画好きになったきっかけとなった映画でもある。 子供の頃は主人公のリーダーシップに憧れた。今は刑事の気持ちもよくわかるし、自分は冴えない独身中年男(マーティン)に近い大人になぜかなった。 こうして今なお楽しめる時、この映画の脚本がいかに優れているか改めて気付かされる。古い映画なのにテンポの良さも絶妙。 この映画はパニック映画の初期代表作のように言われるが、今でもハリウッド大作映画はどこかこの映画を意識して作られているように思えてならない。 [DVD(吹替)] 10点(2007-09-02 22:02:22)(良:1票) |
313. セブン
確かに衝撃のラストだった。後で冷静に考えると、現実にはありえないラスト。それをさもありなんと思わせるのは、それまでの伏線がきちんとしているから。沈着冷静な老刑事が初めて見せたうろたえの表情。多弁になる犯人。いや、お見事。 [ビデオ(吹替)] 8点(2007-08-25 22:42:22) |
314. 火垂るの墓(1988)
《ネタバレ》 大嫌いな映画。子供に見せたくない映画でもある。子供が妹を殺して自殺する話なんて、誰が見せられるか。戦争?関係ないでしょう。おばさんに謝って帰ればすむことなんだから。それよりも盗みや死が優先することに全く共感できない。 そもそも子供向けエンタテイメントに必要な要素は「努力・友情・勝利」で、今も昔も変わらない。この3つのうち、1つくらい違っても良い作品になることはある。しかし、この映画はすべて逆の「怠惰・孤立・敗北」。本来ならお話にならないはずなのに、反戦をチラつかせることで商業ベースに潜り込ませることに成功した。でも自分はこんなやり方で戦争を見せられても、製作者側にしか嫌悪を感じない。 [DVD(邦画)] 0点(2007-08-19 03:00:39)(良:3票) |
315. 天使にラブ・ソングを・・・
音楽コメディの傑作。自分が小学校の音楽の先生だったら、この映画の鑑賞を6年生の必修課題にしてしまうだろう。音楽やる楽しさが素晴らしく表現されていて、ぜひ子供のうちに見てほしいから。この映画はほとんど時代背景に左右されないから、今の子供が見ても何の違和感もないだろう。ウーピーでコメディなのに、古くさい修道院という設定が時代を超えた傑作を生み出した。こんなこともあるから映画は楽しい。 [DVD(吹替)] 10点(2007-08-12 20:08:23) |
316. ジョゼと虎と魚たち(2003)
《ネタバレ》 オッパイ映画に名作なし。この映画はひょっとしたらいけるかもと思って見たけど、やっぱり変わらなかった。だって無理だから。オッパイが出た瞬間、ストーリーも伏線も全部吹き飛んじゃうから。オッパイ出た映画で7点以上つけられるのは、たぶんターミーネーターだけ。あれだって自分の好みと程遠い人が脱いだから気にならなかっただけのこと。いい女のオッパイは映画でも見たいが、いい映画でオッパイは見たくない。かなり矛盾してる気もするが、そうなんだから仕方ない。 じゃあ、この映画でオッパイさえ出なければ名作だったか?やっぱり違うなあ。どんどんキレイになっていくジョゼは確かにグッとくるものがある。でも、付き合った理由は、オヤジにオッパイ揉ませてゴミ出しさせたくないからでしょ?別れたら元の生活に戻るのはミエミエなのに、そこを描かずにキレイごとで終わらせるのはズルイ。 [DVD(邦画)] 5点(2007-08-05 18:23:42) |
317. 遠い空の向こうに
最初から最後までいい人といい話だらけの映画。もう少しドラマに起伏がほしいなあ。特に父親だけは、もうちょい頑固でいてほしかった。いい話なんだけどね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-07-29 03:17:33) |
318. エイリアン2/完全版
今まで一番多く見た映画。それだけ見る機会が多かったり、人に勧めて一緒に見たりした。理由は面白いから。この映画は映画ならではの面白さがギッシリ詰め込まれている。逆にこの映画をマンガや小説や演劇にしてみても、少しも面白くないだろう。そういう映画らしい映画という意味でも、真っ先に人に勧めてきた。 さて、今回見たのはこの完全版。正直、2時間を超える映画はそれだけで減点要素なので、通常版を探したがなぜか置いていない。案の定、追加された序盤はやや退屈。しかしエイリアンが登場してからの緊張や興奮は圧倒的。序盤を差し引いてなお満点。今なお、オススメ映画の最右翼。 [DVD(吹替)] 10点(2007-06-30 22:15:45) |
319. 超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~
日本人、15歳以上、男性、そのすべてを兼ねる人限定のアニメの名作。だって、ロボットアニメで三角関係恋愛が主題でミュージカル調なんて、いくら個人的に感動したって簡単に勧められない。今回、ほぼ20年ぶりで見た。20年見なかったのは当時感動してしまった自分をちょっとマズイと思ってたから。それくらい許せないセリフ、シーン、絵がある。にも関わらず、日本人的な戦争観を持ってるとツボにはまってしまう。それに音楽がいい。主題歌もいいが、つい先日亡くなられた羽田健太郎さんはこの映画で最高の仕事をしている。とにかくアニメに偏見のない方は一度ぜひどうぞ。偏見のある方はやめといた方が。 [DVD(邦画)] 8点(2007-06-17 20:22:00) |
320. ジュマンジ
アニメを卒業したい家族が最初に見るべき映画。家族みんなが良くわかるストーリー、ハラハラドキドキ、退屈しない。それにユーモラスで健全でどこか安心して見られる。なかなか好きな作品。 [DVD(吹替)] 8点(2007-05-06 20:04:39) |