301. 最強のふたり
《ネタバレ》 実に心地よいストーリー。 言動はまったく「心地よい」ものではないのですが、日本じゃまず作れないだろうと思うようなタブー無視は心地よかったです。 一方で、心地よさばかりが続き、話にこれといった起伏がないため、無難な作品とも言えるのではないでしょうか。 これは実話に基づいているから・・・ということで致し方ないのかもしれません。 また、この実話自体がもはやファンタジーゆえに、あくまでも"よくできたコメディ"。 障害者とはいえ、そこには”お金が十分にある”という大前提がありますので、いわゆる"感動作"ではなく、あくまでも"よくできたコメディ"として楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2013-07-27 16:41:54)(良:1票) |
302. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 予想以上に良い作品に出会ったという思いです。 時系列をうまく使った群集劇は個人的に好きなのですが、それに学園青春ものを組み合わせたのは新鮮に感じました。 大げさな出来事がおこるわけではなく、登場人物も派手さはなく、いってみれば普通の高校の日常に近い平凡なストーリーです。 しかしながら、構成が非常にうまく、何より言いたいことが明確だったことが良かったと思います。 安易な暴力・性的描写や奇抜なキャラクターに頼らず、インパクトを残したのは見事。 もう中年に足を踏み入れた身としては、「あったあった」「わかるわかる」といった描写も楽しめました。 原作のおかげだと思いますが、「霧島」が気になって最後まで飽きずに見続けてしまうのも、術中にはまった感じです。 結局、どんでん返しも、これといった種明しもない・・・だが、それがいい♪ 中高生限定の安い青春ストーリーとは一線を画す、30、40のおっさんおばさんになっても楽しめる作品だと思います。 いや、むしろおっさんおばさんになってから見てもらいたいような気がします。 それにしても、大御所俳優が主演の重厚ドラマ(いわゆる「アカデミー賞っぽい」作品)を退けて、本作品が日本アカデミー賞最優秀作品賞に選ばれたのは意外や意外。 「アカデミー賞」=「面白い」わけではなく、ハズレのケースもありますが、この「桐島・・・」は"お勧め"とさせてください。 [DVD(字幕)] 9点(2013-07-27 16:05:58) |
303. 最終絶叫計画
けっこう面白かったです。仕事や勉強に疲れたとき、たまにこういうバカバカしさも悪くないと思いますよ。ただし一人で見ましょう。 お下劣、下ネタ、差別・・・ここまで潔く表現されてしまうと、逆に清々しさを感じなくもないです。 ただ、これでレビュー書けっていうのは、コンビニに並べられてる3流エロ記事芸能週刊誌を読んで読書感想文を書けっていうくらい無理があるような・・・(^^; 実際、これと「風とともに去りぬ」を同じ採点基準で評価していることに多少の罪悪感すらあるのですが、全部ひっくるめて考えちゃうところに映画の奥深さを感じますし、「みんなのシネマレビュー」の懐の深さを感じるわけです(なんのこっちゃ)。 いや~映画ってホントにいいものですね。 [DVD(字幕)] 5点(2013-07-22 18:34:17) |
304. 重力ピエロ
良く言えば”綺麗”。 けっこうえげつないテーマなのに、毒々しさを感じない。 非現実的といえば映画の大半はそうなんですが、あまりにも非現実的すぎて、まるでプロモーションビデオのような、詩の中にいるような、フワフワした感覚を覚えました。 う~ん、これぞ青春映画!といったところでしょうか? 残虐さを前面に出してインパクトだけで乗り切ろうとする作品よりはマシかと思います(いや、マシじゃないか)。 悪く言えば、非常に”浅い”。 いま書いた、一応の褒め言葉がそっくりそのまま短所になるかと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2013-07-20 00:41:13) |
305. シークレット ウインドウ
《ネタバレ》 主役が小説家ゆえに、このオチが連想しやすいのは致し方ないでしょう。 それはそれでいいとして(良くはないですが^^;)、”事件”があまりにも少なく物足りない。 この手の作品で、犬が殺された、家が焼かれた、弁護士が殺された・・・で90分は厳しいと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2013-07-20 00:36:44) |
306. リンカーン/秘密の書
《ネタバレ》 「ヴァンパイア」は斬新なアイディアだし、いやはやいい雰囲気ではないですか・・・ちょっと古いですが「ジョジョの奇妙な冒険」を実写版にすればこんな感じなんですかね~ ・・・と期待したのも束の間、話が進むたびに、 「んっ?」 「あれっ?」 「・・・」 とテンションは下がってしまいました。 映像や今風のアクションシーンは凝っていたものの、ストーリーは何の変哲もなく見どころなし。 1年後には誰も覚えてない「金のかかったB級映画」という感想です。 天下の「リンカーン」を銘打った割に、肝心の主演に魅力が感じられず、ほとんど印象に残っていません(その他脇役も同様)。 もともと砕けたストーリーなのですから、キャラクターも姿形を似せるだけでなくもっと冒険した設定をしてほしかったです。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2013-07-11 18:28:01) |
307. グッドフェローズ
ほんの数秒後に殺されるかもしれない。一体誰を信じればいいのか?・・・こんな状況に身をおいたらやってられません。 物静かなマフィア映画なんですが、たんたんと進む中にかえってリアリティある怖さを感じました。 [DVD(字幕)] 7点(2013-07-11 17:27:38) |
308. 悪の教典
《ネタバレ》 不快な内容が売りなので後味の悪さは織り込み済みなのですが、肝心の話の構成が救いようのないつまらなさ。 全体にメリハリがなく、特に後半にいくにつれ盛り上がりも恐怖感もなくなっていき、記憶に残るような場面を思い出せません。 殺害シーンも中途半端に抑えていたり、端折ったりで、ビジュアル面でもこれと言ったインパクトを感じませんでした。 この種の映画は、残虐だろうが非日常だろうが、とにかく勢い勝負・・・だと思いますが、失速した感は否めません。 「問題作」として話題となった最近の作品の中では、かなり"ハズレ"の部類に入ると思います。 最後に" to be continued" となっていましたが、間違っても調子に乗って"続編"を作らないでいただきたいです。 [ブルーレイ(邦画)] 3点(2013-05-11 14:38:16) |
309. ファーゴ
《ネタバレ》 これはブラックコメディかと思わせるような、間抜けな悪役の面々・・・ かと言って人は無造作に殺されていくわけで、まったくコメディとは言えません。 それでも何とか並の作品かと思って見ていましたが、最後の殺害シーンにドン引きです。 ラストに何やら教訓染みたシーンを持ってきましたが、正に取って付けたよう・・・ 何をしたいのか何を主張したいのかサッパリ理解できませんでした。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2013-05-08 19:19:42) |
310. 俺たちに明日はない
《ネタバレ》 正直言って何の共感もわかないし、訴えようとしていることとか理念云々とか興味ありません。 ただ、作品として面白かったです。 陽気な泥棒から狂気じみた殺人者へと堕ちていく描写はスリリングでしたし、何といっても有名なラストシーンはゾクゾクしました。 甘っちょろい作品だと、撃たれた2人が最期に手を取り合って息絶える・・・なんてシーンになり勝ちですが、2人の亡骸すら映さない終わり方は意外や意外。 この割り切った終わり方に座布団一枚! 所詮は凶悪犯罪者なんだからこれくらい邪険に扱っていいと思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-05 23:02:21)(良:1票) |
311. 勝手にしやがれ
う~ん、ほんとに勝手にしてるんだなぁ [DVD(字幕)] 5点(2013-05-04 23:26:03) |
312. 禁断の惑星
《ネタバレ》 50年以上前の典型的な「SF!」って感じの造形がいいですね~♪ それでいて古臭さがあまりない。 怪物の正体のアイディアも良かったです。 安易なエイリアンを出すより全然いいし、むしろ現代的にさえ思えます。 無駄なシーンが多かったり(あっ、ヒロインは無駄なシーンではないですよ。念のため^^:)、その半面ラストが異様にあっさりしていたり・・・と気になることもありましたが、それらを補って余りある内容でした。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-04 23:23:43) |
313. アタック・ザ・ブロック
はっ はっ はっ ♪ こりゃ酷い(^^; 「あっぱれ!」じゃ! [DVD(字幕)] 6点(2013-05-04 23:01:32) |
314. まほろ駅前多田便利軒
《ネタバレ》 このまったりした雰囲気に、心地よさを感じるか、イライラするかで、まったく感想が異なると思いますが、私は後者でした。 [DVD(邦画)] 5点(2013-05-04 22:59:42) |
315. 人生の特等席
《ネタバレ》 メジャーリーグが好きということもあるのでちょっと贔屓目になってしましますが、ベタな安心感のある内容にホッとしました。 最後にピーナッツ屋を発掘したあたりなんかは唐突すぎた感もありましたが、途中気になってた「伏線」も回収したしヤレヤレです(^^; 「グラントリノ」で一応の節目を迎え、すっかり牙の抜けた(?)頑固おやじイーストウッドの晩年のあがき作品としては丁度いいと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-05-04 22:43:00) |
316. ドリームハウス
《ネタバレ》 この手の作品は、どうしても「どんでん返し」の意外な結末を期待してしまいます。 しかし、前半と後半で2度の種明かしがあるものの、あまりインパクトは感じませんでした。 理由としては、まず、近年どこかで見たような展開のため、この手の流れに免疫ができてしまっていたこと。 それから、ネタばらし前のヒントの仕掛けが早すぎて、オチの察しがついてしまったこと。 奇妙なオカルト物でかたづけられなかったことが救いです。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-05-04 22:42:07) |
317. 幸せへのキセキ
《ネタバレ》 動物たち、家族愛、イケメンパパ、なぜか綺麗な女性飼育員・・・・・・印象が悪くなるわけありません。反則だろ~~~!(^^;) どん底の暗さはなかったので全体のメリハリには欠けましたが、たまには殺伐とした現実から離れ、こんな「フィクション」に浸るのも悪くありません。 実話があるようですが、飼育員がスカーレット・ヨハンソンの時点で私にとっては十分「どフィクション」です(^^; [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-04-27 21:20:17) |
318. ミッション:8ミニッツ
SFとラブストーリーの見事な融合。 一歩間違えば分かりにくくマニアックになり勝ちな危うさがあったと思いますが、バランス良くまとめてあり、後味も良かったです。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-04-27 21:02:33) |
319. エグゼクティブ・デシジョン
《ネタバレ》 内容は可もなく不可もない(とならざるを得ない)ハイジャック物。 セガールが最後までやったところで、普通に「沈黙の~」ですから、これはこれで普通だっただろうし・・・ セガールの意外な扱いによって新鮮な面白みがあったので良しとしましょう。 ただし、陽気にデートにお誘いという、いかにもアメリカンなラストはいただけません。 帰還できたとはいえ犠牲者出ている大事件なんですから、きっちり真剣に締めてほしかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-27 20:45:03) |
320. アウトレイジ ビヨンド
《ネタバレ》 前作からの流れのおかげで序盤はまずまず見れましたが、興味は徐々にトーンダウン。 如何せん勢力拡大したはずの山王会が、みっともないほど頼りく弱いのには拍子抜けしてしまいました。 ひょっとして、花菱会をメインにしたアウトレイジ「3」へのつなぎのつもりなのか?・・・それじゃ中だるみも仕方ないな~ と途中からは諦め気分でした。 それでも、最後にキーマンの刑事をあっさり殺しちゃったし、ほんとに続編なんかあるのでしょうか? 高橋克典も中途半端な扱いだったし、もう一つ消化不良でした。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-27 20:37:34) |