301. 世界にひとつのプレイブック
《ネタバレ》 事情が事情のため仕方ないと思いますが、主役2人がうるさい。 それをなだめる立場のはずのデ・ニーロも結局我慢できなくてうるさい。 うるさい人間をコントロールする登場人物が不在で、どうも落ち着いて見れませんでした。 ハッピーエンドではありましたが、困難を抱える2人のたどり着き方としてはちょっと軽すぎる内容ではないかと思います。 終わるころには、もはや精神疾患の設定は忘れてしまっていました。 深く考えてしまえば、どう考えてもあの2人が今後順調にやっていけるとは思えませんので、人間ドラマとしてはもう一つ。 典型的な軽いラブコメ止まりの無難な作品だと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2013-08-23 21:20:27) |
302. パシフィック・リム
《ネタバレ》 アニメのスーパーロボットの興奮をそのまま実写版映像に持ち込んでくれた作品。 映画を見てこれだけ驚くことが今後どれほどあるのか? 一言で表現すれば「バカになれ!(A.猪木)」。 今後のロボット映画のハードルが高くなったことは間違いないと思います。 戦闘シーン以外はこの際目をつぶります。そこに目を向けてしまったら5点の作品。 ましてDVDでみたら3点になりかねないような作品です。 惜しむらくは怪獣の能力が予想以上に高く、早すぎて戦闘シーンが分かりにくかったことです(私の動体視力がついていけないのかも)。 また、最後のラスボス的存在(カテゴリー5)についても絶望的な大きさをもっとしっかり見せてほしかったし、もう少し丁寧に戦いを描いてほしかったと思います。 それから、結局最後は自爆と核兵器頼みなのかと・・・ ここまでぶっ飛んだ設定なのだから、複数ロボットの合わせ技か何かないのか! ・・・ちょっと興奮しすぎて我を忘れたようです。 これだけ要望あれど粗あれど、なぜか10点。なぜかと問われてもよくわかりません! いずれにしても続編に期待を残しつつ、シネコンから出た後も、あの単調に繰り返すバックミュージックが頭の中で止まらないのであります。 [映画館(吹替)] 10点(2013-08-20 20:09:05)(良:2票) |
303. ダーク・シャドウ(2012)
《ネタバレ》 初めの雰囲気は良かったですし、浦島太郎的なネタはベタだけどまずまず普通に面白かったのですが、話しが進むにつれB級臭丸出し、さらにはVシネマレベルまで落ちたかのような印象です。 お金かけて美しい映像や音楽を用意して、こんな話でいいんですか? い~~~んです(??)。 色々な要素を盛り込もうとしたのかもしれませんが、すべて中途半端でもう支離滅裂。 それにしてもこのヴァンパイア、正義感振りかざしてるけど、説得力ねぇ~~~~(^^; そもそも冒頭から出てきた家庭教師は存在感なさすぎ。 いっそのこと、ヴァンパイアと魔女で最後くっついてメデタシメデタシでいいんではないでしょうか。 [ブルーレイ(字幕)] 2点(2013-08-18 13:48:47) |
304. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 いい歳になってからの初鑑賞です。 これまで「長い」「重苦しい」という思い込みで敬遠してきましたが、意外にもかなり見やすいエンターテイメント作品に仕上がっていました。 たしかに時間は長いのですが、盛り上げどころと時間を端折るところのメリハリがあって飽きませんでした。 ストーリーだけで標準的に楽しめるのに加え、ダブル主演ともいえるマーロン・ブランドの雰囲気とアル・パチーノの眼光に惹き込まれました。 それから映画として重要な要素と思いますが画が綺麗。 マイケルが逃亡先で突然結婚したのには違和感ありましたが、マフィアなだけに勝手でよろしいのかなと・・・ そんな一部の違和感をラスト30分の芸術的な流れが忘れさせてくれました。 正直、見る前は、映画通しかわからない重厚な難解作品と思っていたのですが、これはスーパー娯楽作品だと思います(もちろんいい意味で)。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2013-08-17 21:30:31) |
305. テッド
《ネタバレ》 前半のお下劣コメディは笑えるほどのものではないのですが、くまの風貌とのギャップから意外に面白かったです。 面白いとはいっても、たまにゴシップ週刊誌の見出しを斜め読みするとくだらなくて面白いと・・・そういった次元ですけど。 後半はオーソドックスなドラマ、ラブストーリー、アクションを駆け足で薄く浅く盛り込んでおり、良くも悪くも無難な印象でした。 くれぐれも可愛いくまさんの話と勘違いしてファミリーで鑑賞しないよう・・・ [ブルーレイ(字幕)] 4点(2013-08-17 11:57:51)(良:1票) |
306. サイン
《ネタバレ》 あぁ、この作品は異星人というのは主たる要素ではないんですね。 だから、異星人の設定もああいう感じでいいんだ~。 いやぁ納得、納得♪ ・・・・って納得できるかっ! [DVD(字幕)] 3点(2013-08-15 16:45:11)(笑:1票) |
307. ハンガー・ゲーム
「何が言いたい?」「だからどうした?」が見終わった感想です。 おそらく真剣に見たら駄目なんでしょう。児童・生徒のためのおとぎ話です。 真面目に見たら、何から突っ込んでいいかわからなくなります。 その突っ込みどころを早く誰かに言いたい・・・ でも要約する能力が私には欠如していますので、そこはこれまでの数々の良質なレビュー(苦情?^^)をご覧いただきたいと思います。 ふた開けてみたら「突っ込みどころの宝石箱や~!」 [DVD(字幕)] 2点(2013-08-15 16:42:41)(笑:1票) |
308. ナポレオン・ダイナマイト
「日本一最低な邦題」の映画がタイトル変更に・・・という記事を見なければおそらく見ることはなかったであろう作品。 たしかにこれは「バス」男ではないです。 ただ、雰囲気は「バス男」です。 興業的に足を引っ張るような邦題がたくさんありますから、それよりはマシではないでしょうか。 それはさておき、内容のほうは何と言っていいやら・・・不思議な感覚でした。 シュールネタが売りのお笑い芸人のネタに爆笑することはなく、ジワジワと何かが来るのだと思いますが、この作品もそういった感覚だと思います。 ちなみに私はシュール系芸人のネタに爆笑どころかニヤリともできないせいなのか、この作品で笑いどころはほぼありませんでした。 おぎやはぎやバナナマンのネタで笑える人には合っているかもしれません。 コメディというよりは、むしろホノボノとした青春モノ?としてのんびり楽しめたかなと思います。 それにしても最後のほうのあの長ぁ~いダンスに唖然・・・脱力とはまさにこのこと。 [DVD(字幕)] 4点(2013-08-13 12:51:53) |
309. LOOPER/ルーパー
《ネタバレ》 タイムトラベルという有り勝ちな題材にもかかわらず、"ルーパー"という設定が独創的で興味深かったです。 序盤は説明くさい展開でしたが、ただでさえ矛盾が多くなるテーマなだけに、わかりやすくなったことはよかったと思います。 一方、もう一つの個性である"念力"については、存在意義がやや薄かったように思います。 個人的には最後の念力による竜巻?シーンのチープさにB級映画的な印象が残ってしまいました。 [DVD(字幕)] 6点(2013-08-13 12:31:03) |
310. エスター
《ネタバレ》 謎の少女という設定が面白かったです。 たしかに、可愛い子供が2人もいるのに養子を迎えることが疑問だったり、旦那の鈍感さにはドリフの「志村後ろ後ろ~!」のようなじれったさがあります(例えが古くてすいません^^;)。 しかしながら、こいつは何者なんだ?というこの作品の根本的なテーマに最後まで引きずられ飽きずに見れました また、悪霊やらモンスターやらオカルト的なものではなく、一応現実味のあるオチをもってきたことで怖さが保たれたと思います。 ただ、ラストの展開でかなり普通のホラーになり下がった感があり、ややもったいなかったように思いました。 ホントにホントに個人的な感想なんですが、最近の日本のませた子役に非常に抵抗感があり、それと一緒にしてはたいへん失礼は承知ですが、本作の子役の大人びたシーンに対して嫌悪感を抱いてしまいました。 全体として恐怖感より嫌悪感が先走ってしまったため抑えた点数です。ホント、単なる個人的な印象ですいません。 [DVD(字幕)] 5点(2013-08-13 09:35:45) |
311. ルパン三世 カリオストロの城
今後、アニメ映画もCGや3Dや新技術により、優れた作品が次から次へと出てくると思います。 そんな中、100年後に"古典アニメ映画の名作"として語り継がれてほしい作品を1つ選ぶとしたら、個人的には間違いなくこの作品。 たしかにTVのルパンとは違うかもしれませんが、わざわざ映画とする以上は、テレビのスペシャル版ではなく、これくらいの特別な雰囲気があっていいと思います。 今更ベタベタな感想なんですが、「あなたの心です」からエンディングテーマへの流れは何百回見てもグッときます。 [DVD(邦画)] 9点(2013-08-03 13:04:26) |
312. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 ある意味有り勝ちな設定ですが、3人(+ヤクザ)がそれぞれいい味を出しており、特に伝説の殺し屋の記憶が戻るまではとても面白かったです。 内田監督だけに安心感と期待感を持って鑑賞しただけに、ラストの流れはやや期待外れ。 これからもハードル上げて見させていただきます。 [DVD(邦画)] 7点(2013-08-03 13:03:15) |
313. レ・ミゼラブル(2012)
ミュージカル映画は食わず嫌いだった私は、雨に唄えばなど古典名作のおかげですでに考えが変わっています。 そしてここにきて、現在のミュージカル映画はこれだ!というもののを存分に味あわせてもらいました。 メインから脇を固める登場人物までしっかりとした存在感があったことが印象的。 これまでのレビューを拝見する限りミュージカルを熟知されている方からの評価が高い作品ですが、私のようにミュージカルに縁遠い者にとっては、ミュージカルを見たくなるような作品でした。 あまりにも有名な文学作品でありながら、とっつきにくいイメージのレ・ミゼラブルを身近にした功績は大きいと思います。 [ブルーレイ(吹替)] 9点(2013-08-02 14:41:39) |
314. 阪急電車 片道15分の奇跡
《ネタバレ》 登場人物は多いのですが、思ったよりもそれぞれの関わり合いは薄く、"仕掛け"や"工夫"を勝手に期待していたため、物足りなく感じてしまいました。 最初の中谷美紀の話でつかみはインパクトがあって良かったのですが、その後は尻すぼみな印象。 田舎者大学生の駅階段シーンや、受験生が大学入口で話しかけるシーンなど、ベタなようで実際まずない不自然な場面に気が散ってしまいました。 こういったホノボノ雰囲気を楽しむ作品なのかもしれませんが、いまいち物足りないのは私が男性だからなのか? それともひねくれているからなのか? [DVD(字幕)] 4点(2013-08-02 14:39:39) |
315. 最強のふたり
《ネタバレ》 実に心地よいストーリー。 言動はまったく「心地よい」ものではないのですが、日本じゃまず作れないだろうと思うようなタブー無視は心地よかったです。 一方で、心地よさばかりが続き、話にこれといった起伏がないため、無難な作品とも言えるのではないでしょうか。 これは実話に基づいているから・・・ということで致し方ないのかもしれません。 また、この実話自体がもはやファンタジーゆえに、あくまでも"よくできたコメディ"。 障害者とはいえ、そこには”お金が十分にある”という大前提がありますので、いわゆる"感動作"ではなく、あくまでも"よくできたコメディ"として楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2013-07-27 16:41:54)(良:1票) |
316. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 予想以上に良い作品に出会ったという思いです。 時系列をうまく使った群集劇は個人的に好きなのですが、それに学園青春ものを組み合わせたのは新鮮に感じました。 大げさな出来事がおこるわけではなく、登場人物も派手さはなく、いってみれば普通の高校の日常に近い平凡なストーリーです。 しかしながら、構成が非常にうまく、何より言いたいことが明確だったことが良かったと思います。 安易な暴力・性的描写や奇抜なキャラクターに頼らず、インパクトを残したのは見事。 もう中年に足を踏み入れた身としては、「あったあった」「わかるわかる」といった描写も楽しめました。 原作のおかげだと思いますが、「霧島」が気になって最後まで飽きずに見続けてしまうのも、術中にはまった感じです。 結局、どんでん返しも、これといった種明しもない・・・だが、それがいい♪ 中高生限定の安い青春ストーリーとは一線を画す、30、40のおっさんおばさんになっても楽しめる作品だと思います。 いや、むしろおっさんおばさんになってから見てもらいたいような気がします。 それにしても、大御所俳優が主演の重厚ドラマ(いわゆる「アカデミー賞っぽい」作品)を退けて、本作品が日本アカデミー賞最優秀作品賞に選ばれたのは意外や意外。 「アカデミー賞」=「面白い」わけではなく、ハズレのケースもありますが、この「桐島・・・」は"お勧め"とさせてください。 [DVD(字幕)] 9点(2013-07-27 16:05:58) |
317. 最終絶叫計画
けっこう面白かったです。仕事や勉強に疲れたとき、たまにこういうバカバカしさも悪くないと思いますよ。ただし一人で見ましょう。 お下劣、下ネタ、差別・・・ここまで潔く表現されてしまうと、逆に清々しさを感じなくもないです。 ただ、これでレビュー書けっていうのは、コンビニに並べられてる3流エロ記事芸能週刊誌を読んで読書感想文を書けっていうくらい無理があるような・・・(^^; 実際、これと「風とともに去りぬ」を同じ採点基準で評価していることに多少の罪悪感すらあるのですが、全部ひっくるめて考えちゃうところに映画の奥深さを感じますし、「みんなのシネマレビュー」の懐の深さを感じるわけです(なんのこっちゃ)。 いや~映画ってホントにいいものですね。 [DVD(字幕)] 5点(2013-07-22 18:34:17) |
318. 重力ピエロ
良く言えば”綺麗”。 けっこうえげつないテーマなのに、毒々しさを感じない。 非現実的といえば映画の大半はそうなんですが、あまりにも非現実的すぎて、まるでプロモーションビデオのような、詩の中にいるような、フワフワした感覚を覚えました。 う~ん、これぞ青春映画!といったところでしょうか? 残虐さを前面に出してインパクトだけで乗り切ろうとする作品よりはマシかと思います(いや、マシじゃないか)。 悪く言えば、非常に”浅い”。 いま書いた、一応の褒め言葉がそっくりそのまま短所になるかと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2013-07-20 00:41:13) |
319. シークレット ウインドウ
《ネタバレ》 主役が小説家ゆえに、このオチが連想しやすいのは致し方ないでしょう。 それはそれでいいとして(良くはないですが^^;)、”事件”があまりにも少なく物足りない。 この手の作品で、犬が殺された、家が焼かれた、弁護士が殺された・・・で90分は厳しいと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2013-07-20 00:36:44) |
320. リンカーン/秘密の書
《ネタバレ》 「ヴァンパイア」は斬新なアイディアだし、いやはやいい雰囲気ではないですか・・・ちょっと古いですが「ジョジョの奇妙な冒険」を実写版にすればこんな感じなんですかね~ ・・・と期待したのも束の間、話が進むたびに、 「んっ?」 「あれっ?」 「・・・」 とテンションは下がってしまいました。 映像や今風のアクションシーンは凝っていたものの、ストーリーは何の変哲もなく見どころなし。 1年後には誰も覚えてない「金のかかったB級映画」という感想です。 天下の「リンカーン」を銘打った割に、肝心の主演に魅力が感じられず、ほとんど印象に残っていません(その他脇役も同様)。 もともと砕けたストーリーなのですから、キャラクターも姿形を似せるだけでなくもっと冒険した設定をしてほしかったです。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2013-07-11 18:28:01) |