3201. サルサ!
《ネタバレ》 普段は耳にしないサルサ・ミュージックがたくさん聴けるのはいいのですが、肝心のストーリーが、ベタを通り越して「陳腐」です。音楽でごまかしきれないほどの粗さが目につきます。冒頭のピアノのシーンと、ラストのライブシーンのそれぞれの迫力で何とか印象が保っている感じ。室内部分でのカメラの揺れも気になりました。 [DVD(字幕)] 5点(2008-12-31 01:51:17) |
3202. 地上より永遠に(1953)
《ネタバレ》 特にひねった工夫があるわけではないのですが、殴り合いのシーンにしろシゴキのシーンにしろ女性絡みのシーンにしろ、対象を単純に忠実に写し撮っているのが良い。それによって、各俳優のキャラクターが生きています。陰湿な上官に対してもどこかで盛大に復讐、と思いきや、ごく淡々と組織的対処によって処分がなされるというのも、逆に目新しい。 [DVD(字幕)] 5点(2008-12-31 01:25:10) |
3203. 二十四の瞳(1954)
物語としてはしっかりしていてつまらなくはないのですが、全体に共通する妙な「ほのぼの感」がどうにも受け付けられませんでした。学校唱歌の繰り返しも、最初は新鮮だったのですが、最後の方はしつこいと感じてしまいました。子供たちが泣きながら先生を訪ねていくシーンの単純な説得力に4点、笠智衆先生の堅実な存在感に1点。 [DVD(邦画)] 5点(2008-12-30 03:07:10) |
3204. アフリカの女王
ほとんどは川下りをしながら2人がああだこうだ喋っているシーンであって、これだったらわざわざ川まで行かなくても、室内劇でも成立しちゃうんじゃないだろうか。いろんな危機の類も、関連性なく流れているだけなので、スリリングさがありません。汚れた格好でも笑顔は眩しいキャサリン・ヘップバーンに4点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-12-26 21:26:28) |
3205. セレンディピティ
キューザックとベッキンセールというキャスティングの時点で、この種の純心素朴ラブコメには合わないだろうなあという予想がついてしまうわけですが、はたしてそのとおりでした。というより、キャスティング以前の問題として、中身が手抜きすぎですね。2人が出会う過程のいい加減さだけで、その後が予測できてしまいます。運命の人を必死で探して回る2人というシチュエーションだけが作りたくて作っちゃったような感じ。探索の過程にも、描写も変化もありません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-12-25 00:54:16) |
3206. 事件
虚飾を排し、現実的な地道な手続の中から事実を浮かび上がらせるという手法がこの原作では斬新であり、その意味で映像化はしにくいとも思われるのだが、丁寧な作りによって緊張感の途切れない内容となっている。役者陣もみんな立場をわきまえた演技をしているが、私にとってのMVPは何といっても検察官役の芦田伸介。彼が登場して喋るだけで画面がほどよく引き締まっている。また、ごく一部とはいえ、裁判官の合議の部分をきちんと映像化しているのも面白い。あまりこういうシーンは目にしませんよね。 [DVD(邦画)] 6点(2008-12-24 02:46:20) |
3207. 野火(1959)
言わんとするところは分かるのですが・・・平坦で流れのない演出と、危機感や切迫感の感じられない各演技が何とも気になって仕方がない。登場人物は飢餓と疲労で追いつめられているはずなのに、表情や台詞や会話はえらくしっかりしているのです。結局、原作の力とロケの映像力に寄りかかってしまったのではないかという感じ。 [DVD(邦画)] 5点(2008-12-23 01:14:36) |
3208. ローマ帝国の滅亡
《ネタバレ》 やたら長かった・・・。いろんなところにお金や手間をかけているのはわかりますが、それを光らせるべき人物造形や内面の描写ができていないので、意味がありません。エキストラ大量投入の戦闘場面や行進場面も、どれも同じような感じ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-12-22 00:11:37) |
3209. ブラック・レイン
日本代表選抜豪華キャストという点を脇に置けば、中身はよくあるアクションものと大して違いません。ただし、私にとってのこの作品の功績は、優作でも健さんでも富三郎でもなく、神山繁先生を遂にハリウッド・デビューさせてしまったこと。出番も意外に多かったので嬉しい。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-15 01:47:56) |
3210. Mr.インクレディブル
家族それぞれのキャラクターの作り込みがちゃんとできているのが良いし、ヒーローものの枠組をきちんと維持しながら、作品特有のテーマをきちんと絞り込んでいるのも良い。イラスティガールのセクシーさには、CGだと分かっていながらどきどきしてしまいますね。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-14 03:37:49) |
3211. さすらいの航海
《ネタバレ》 せっかくこれだけの登場人物を投入しておきながら、全然生かされてないというか、ドラマがないというか、同じような描写の繰り返しというか・・・。やたら長く感じました。あるいは、実話だからこそ、かえって縛られてしまったのでしょうか。ただし、ハッピーエンドと見せかけて実はその先はそうではなかったというラストの重さは印象的。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-12-14 02:44:07) |
3212. さくら隊散る
《ネタバレ》 証言者や関係資料が現存するうちに、何としてもこのことを記録に残さなければならない、という制作者の真摯なばかりの思想と、そして祈りが通じる作品。死傷者の数が重要なのではなくて、大事なのは、その一つ一つに「背景」と「存在」があるということ、そしてそれが問答無用で断ち切られる容赦のなさ。そのことを伝える証言者の一言一言、そして再現ドラマは、これからも価値を失うことはなく、そして余りにも重い。 [DVD(邦画)] 8点(2008-12-13 13:26:00)(良:1票) |
3213. 第五福竜丸
《ネタバレ》 広島・長崎と同様、日本人として語り継いでいかなければならない事件。この事件を明確に映像化して、記録化したということに作品としての価値がある。前半はごく日常的な漁の描写が淡々と積み重ねられるのだが、それだけに、あの光と音の一瞬が強烈である。また、そこでいきなりパニックになるのではなく、むしろ何事もなかったように笑顔で帰還しているのが(症状が判明するのはもっと後)、かえって現実の生々しさを誘発している。全体的に、人物描写そのものは平坦であり、起こったことをそのまま再現しているだけという気がしなくもないが、この作品が訴えるところは、現在の人々に対しても普遍性を有している。 [DVD(邦画)] 6点(2008-12-13 13:11:37) |
3214. バウンティフルへの旅
《ネタバレ》 何といっても、日常生活で起こりうる次元での「旅」「冒険」であるのが良い。わざとらしい大事件は何も起こらず、誰もがどこかで一度は体験したようなことの積み重ね。主人公も、回りくどいことを考えているわけではなく、純粋に一途に故郷を目指しているだけ。なのに(だからこそ)どきどきする。偶然出会うレベッカ・デモーネイも、もう少し何かあるかと思わせるところであっさりお別れ。この辺の引きの加減が心地よい。それらの集積は、朝の光の中でじっくりと撮られる朽廃した我が家で美しく結実する。見る側の心の奥にあるものを掘り起こし、共感を呼ぶ作品です。紛争の発端である息子の妻がうるさすぎるのが難点(特に導入部)。ここはもう少し抑えてほしかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-12-08 01:51:31) |
3215. ホワイトナイツ/白夜
亡命した一流ダンサーが不時着で故国に戻る羽目になったなんて、凄く面白いことになりそうな設定なのに、やってることというか作品の作り方は青春王道系そのまんまなんです。おまけに、挿入曲はベタベタの80'sUSミュージック丸出し。バレエシーンの入れ方はかなり強引。このミスマッチぶりがたまりません。素材の方向性に反して、重たさが足りなすぎるんですよね。ソ連人が100%一方的な悪役というのも、時代を感じさせます。 [DVD(字幕)] 5点(2008-12-07 02:05:29) |
3216. ワンダー・ボーイズ
えらく画面が暗いような気がしたのですが、気のせい?終始うじうじしたやりとりの描写ばかりで、目を引くところがありませんでした。マイケル・ダグラスも、こういう陰気な役とか考え込む役は合ってないですね。彼はやはり常にギラギラしていてほしいです。2000年にもなってディランがオスカー受賞という愉快なオプションに+1点。 [DVD(字幕)] 5点(2008-12-04 04:00:16) |
3217. 原爆の子
単純明快に生み出されたものほど、そのインパクトは絶大である。この作品は、「広島の庶民(主として子供たち)のその後」に明確な視点を定め、そこからぶれず、あるがままの状態を飾らずに描出することに集中している。だからこそ、その内容は、実感と共感を生み出し、心に残るものとなっているのである。ただし、どうしても気になるのは、主人公も家族を亡くしたという設定であるにもかかわらず、その背景が感じられないこと。何となく、第三者的視点のような雰囲気を感じないでもない。 [DVD(邦画)] 6点(2008-12-04 03:37:12)(良:1票) |
3218. ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ
そんなに面白いとは思いませんでした。設定(目標)自体も設定のための設定という感じだし、何よりも、この種の作品に不可欠な、スピード感、テンポ、シャープさというものに欠けています。やたら長く感じました。 [DVD(字幕)] 4点(2008-12-03 01:41:55)(良:1票) |
3219. 世界大戦争
《ネタバレ》 事前の勝手な予想で、途中で大規模な戦争が起こり、その後はそれに対する人々の変化や行動が表されるものと思っていました。なので、なかなか何も起こらず、ひたすら実生活を追い続ける構成に面食らってしまいました。しかし、最後の執拗な破滅の映像がもたらすインパクトはやはり強烈です。今だったら誰も考えつかないようなストレートな字幕のメッセージもさらに強烈。 [DVD(邦画)] 6点(2008-12-01 02:49:31) |
3220. アイ・アム・デビッド
《ネタバレ》 難関が来たと思わせてすぐ次に行ってしまう急ぎ足の展開には少々面食らいましたが、よく考えたら、容量の少ない子供の視点から見た世界は、むしろそっちに近いのかもしれませんね。変にありがちな手法で引っ張られるより、よほど潔いです。また、目まぐるしい中にも過去を徐々に明らかにしていったり、それなりに伏線は張ってあったりして、意外に引き込まれます。ただ、ラストはやっぱり唐突すぎるよなあ。あそこだけはもうちょっと引っ張ってくれなくては。 [DVD(字幕)] 5点(2008-11-27 03:23:46) |