3221. ジャック
コッポラとロビン・ウィリアムスはまったく合わないということを如実に示してしまった作品。全体を通じた雰囲気が妙に重く、ロビンの持ち味をことごとく封殺している。というより、ロビンが子供を演じているようにしか見えず、大人の中身が子供であるという人物がそこにいるように見えない。その他の描写についても、外見と内面のギャップがもたらすおかしさや哀しさが浮き彫りになっておらず、またラストへ向けた持って行き方も、何とも安直。 [DVD(字幕)] 5点(2011-10-05 02:10:38) |
3222. プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角
80's青春ロマンス大好きな私でも、この作品にはそんなにそそられませんでした。ひねりがなさすぎというか、雰囲気だけで作ってしまったというか、誰をどうしたいのかが分からないというか。いろいろと安直な部分が多いですね。 [DVD(字幕)] 5点(2011-10-05 00:30:54) |
3223. オーバー・ザ・ムーン
《ネタバレ》 登場人物の発言や行動、それから個々の場面設定までもがいちいち陳腐でありきたりで、何でわざわざ作品として作ったのかが分からない。アンナ・パキンちゃんを投入しているのがもったいないです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-10-03 00:07:06) |
3224. 誘惑の接吻(キス)
《ネタバレ》 脳天気な邦題に反して、割と地道で切実な内容。主人公の少年がヘタレな一方である一線以上は動じず冷静であるのが、現実味があるようでもあり、面白みを削いでいるようでもある。「みんなから白い目で見られるとき、どう行動したらいいかは分かるわよね。私の子でしょう」というママの一言はいいですね。しかし、君はかつて「初体験/リッジモント・ハイ」で、ここでの息子の彼女とほとんど同じ役回りをやっていなかったかね、ジェニファー君。そりゃ叱れないでしょ。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-29 01:11:02) |
3225. ハウスシッター/結婚願望
普通に楽しめる好作品コメディですが、笑いの部分が少しまわりくどかったかな。それにしても、画面に登場するだけでほっとする笑みを誘発するゴールディ・ホーンの天性の雰囲気は素晴らしい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-28 23:24:56) |
3226. ハイ・クライムズ
《ネタバレ》 軍事法廷という特殊性をまったく生かしていない、何から何までどこかで見たようなシーンの継ぎ合わせで終わってしまう内容。そもそも、弁護側の2人が法廷で全然活躍しないので、日常生活の場面にも説得力がまったくない。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-09-27 03:58:16) |
3227. クレールの刺繍
ただ筋を追っているだけで、何のドラマの表現にもなっていません。登場人物に感情も行動もないのだから、構築のしようがないのです。対象が刺繍である必然性も感じられませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-09-26 00:16:51) |
3228. アメリカン・クライム
《ネタバレ》 シルヴィアが両親に再会する場面、「えっ?実際の事件でそんなことなかったでしょ?」とずり落ちそうなくらい驚いたのですが、つまりあのシーンこそがこの作品に必要だったのですね。むしろ、祈りを込めてそのシーンを撮り、シルヴィア・ライケンスに鎮魂の意を捧げることこそが制作の出発点だったのかもしれません。だから、虐待描写は量的・時間的には意外に少ないにもかかわらず、作品全体から、一筋の真摯な静謐な想いを感じます。照明やカメラにも丁寧さを感じました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-25 01:21:20) |
3229. マラドーナ
あえてここまで世界的に有名な人物の背後に切り込もうとした心意気は買いたいし、実際にいくつか重要な映像やコメントも収穫しているのだが、編集の順序とか配分比率がえらく稚拙で、せっかくの努力の何割かが消されてしまっている。また、サッカー技術論の専門部分にあまり踏み込んでいないのは、やはりこの素材を選んだ意味を減殺しているのではないだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-22 00:31:53) |
3230. 世界でいちばん不運で幸せな私
設定の発想は悪くないと思うのだが、内容があまりにも未整理でごちゃごちゃしていて、結局、設定に溺れたような結果になってしまった。突飛な前提を設けるからこそ、日常生活の描写をきちんと行わないといけないはずなのだが。90分が長く感じました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-09-21 23:12:24) |
3231. 利休
《ネタバレ》 意外に、美術とか衣装関係は妙に安っぽい感じがするし、俳優陣の演技も、台詞をそのまま読んでいる部分が多く、本領発揮には全然至っていない。また、茶人を主人公としながら、茶道がもたらす効果や機能を撮り切れておらず、普通の時代劇みたいに撮ってしまったのが敗因でしょう。なので、何で利休が政治面でも重宝されたのかというところについての説得力が出ません。最後、秀吉がちょっとカッとなったくらいでさしたる理由もなくあっという間に死罪まで行ってしまう容赦なさが、何とか作品を引き締めています。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-19 01:54:22) |
3232. ジェシー・ジェームズの暗殺
《ネタバレ》 とにかく長くて単調で、登場人物の人生のドラマチックさなどまるで表現されていません。しつこいナレーションからもそれが分かります。暗殺後に延々とだらだら続く終末までの展開も、中途半端なだけの印象。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-09-18 23:22:13) |
3233. バス停留所
《ネタバレ》 構成とかシーン割、脇役の人たちのナイスなフォローぶりなんかは意外としっかりしていて、ほとんど退屈せずに見られるのだが・・・これって、一言でまとめると「ストーカー大勝利」って話じゃん!しかも、ストーカー(それもかなり重度)とその被害者を(状況を知った上で)2人きりで放置したあげく、最後にとりあえずうまくいったら笑顔で祝福している周囲の脳天気ぶり!いや、別の意味でコメディですよ、これは。今日の水準ではとてもこんなものは発表できないでしょう。先述の通り、映画技術としては結構優れていることとのギャップが凄い。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2011-09-11 23:54:27)(良:1票) |
3234. ブロークン・イングリッシュ
《ネタバレ》 主人公に何の意欲も感情もなく、ただうじうじめそめそしているのを延々と見せつけられるだけ。これではラブロマンスとしては成り立ちません。何もしなくても、最後にはいい男とめぐり会って自分を受け入れてくれる、というようでは、ヒロインは務まりませんよ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-09-11 01:46:23) |
3235. ロンゲスト・ヤード(1974)
せっかく刑務所でのフットボールという設定なのだから、囚人組の方にもっと癖のあるキャラを揃えてほしかったんだけどな。その辺がはっきりしないので、ほかのスポ根ものと同じような感じになってしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-09-10 01:55:45) |
3236. ブラック・レイン
日本代表選抜豪華キャストという点を脇に置けば、中身はよくあるアクションものと大して違いません。ただし、私にとってのこの作品の功績は、優作でも健さんでも富三郎でもなく、神山繁先生を遂にハリウッド・デビューさせてしまったこと。出番も意外に多かったので嬉しい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-09 23:13:28) |
3237. 吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)
20年代の映像作品ってどんなんだろうという興味がほとんどで見たのですが・・・その時代のものを見た、という観点以外にはあまり意味を感じませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-09-09 01:31:13) |
3238. 七夜待
《ネタバレ》 殯の森以上に、カメラは単調に主人公を後ろから追いかけているだけ。わざわざ舞台をタイに移した意味がありません。空気のじとっとした暑さだけが印象に残りました。 [DVD(邦画)] 3点(2011-09-08 01:01:57) |
3239. 殯の森
《ネタバレ》 途中からは延々と森の中をさまよっているだけで、しかもオチらしいオチはなし!そこまで勝負に出ていると、逆に何も手を加えない日常生活描写をかえって作為的に感じてしまう前半よりも後半の方が良い。 [DVD(邦画)] 3点(2011-09-07 02:32:49) |
3240. シルバラード
《ネタバレ》 実に何のひねりもない勧善懲悪一直線の西部劇なのだが、変にぶれていないところが、青春映画っぽい雰囲気もほんのり漂っていて良い。ただ、音楽が俗っぽい上にしつこいのが気になった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-04 00:22:13) |