3401. 007/サンダーボール作戦
この辺からSFじみてきた、というか、秘密兵器みたいなものが充実してきて、映画の出来不出来はともかく、何だか楽しくなってきましたナ。例の水中での戦闘シーン、やっぱりトロ臭くて私もあんまり楽しめませんでした(ネバーセイ・ネバーアゲインでは、陸上で派手に戦闘を繰り広げてくれたので正直ホッとしました)。 7点(2003-11-24 01:40:22) |
3402. ソルジャー(1998)
イベント・ホライゾンって、何だか、「オカルト映画をそのまま宇宙に持っていってみました。SFオカルト。いいでしょ」ってな感じで、いやあ別にそんなことしてくれなくてもよかったんだけどなあ、とか思ってしまったんですけどね。本作もやっぱり、ネタ的には何とも時代がかった古臭そうな物語を、とりあえず宇宙に持っていってみました、ってなとこですかね。いや別にいいんですけど、わざわざ他の惑星まで行って展開するような話でも無いと思うんで、期待がちょっと空振りに。主演がカート・ラッセルというあたりは、いかにもポンコツ臭くて、これはリアリティありますよ、うん。 5点(2003-11-24 01:23:56) |
3403. 麗しのサブリナ
ああ、ボギー!オードリーのそばに寄っちゃいかーん! ただでもデカい顔がさらにデカく見えてしまう!(←いやこれマジで)。で、内容の方ですが、ビリー・ワイルダー作品ということでちょっと期待しすぎたのが失敗だったか、もうひとつ気分的に乗らないまま終わっちゃった、という感じで。キャストがこの面子だからそれなりに見栄えがするけど、他の人が出てたら結構ヤバかったかもね。え?リメイクしちゃったの?あれまあ。 6点(2003-11-23 01:55:04)(笑:1票) |
3404. クリスティーン
《ネタバレ》 無人車襲撃モノに関して、個人的な思い入れで言いますと、本作は、『ザ・カー』には一歩譲るかなあ、『殺人ブルドーザー』には遠く及ばないなあ、ってとこですが、皮肉にも特殊効果の出来はコレが抜群に良いのです。当たり前だけど。壊しても壊しても復活するクリスティーン、これは観てて面白い。だけどあんまし怖くはないね。そんでもってラストがどうもねえ。何で長編なのに短編みたいなまとめ方するのか、カタルシスというものがどうにも乏しいです。パニック映画に汚染された私の方が悪いという話もありますが。 ⇒【2018年3月12日追記】とか何とか、14年以上前の私が言ってるんですけどね、それで「5点」とかつけてるんですけどね、ほんとダメですね。こんなオモシロいのに。いやまあ、14年以上前の私が、何に機嫌を損ねているかというと多分、このショベルカーとクリスティーンが対決するクライマックスですね。さすがの職人カーペンターも、収拾がつかなくなってる感じ。編集でもうまく繋がらず、何が何やら、もうグダグダになってます。で、いきなりあのオチですから、さすがにちっともカッチョ良くない。でもでも、そこを除けば、やっぱりコレ、いいよね。え、他もグダグダだって? ガソリンスタンドでチンピラが跳ね飛ばされるシーンなんかも確かに、カットを繋ぐ順番が変ですが(クリスティーンが車にぶつかるカットと、その車がチンピラを圧し潰すカットと、順番が逆になっちゃってます)。いやいや、そのくらい苦労して作った作品なんですよきっと。 多少、変な部分はあったとしても、車がちゃんと不死身の殺人鬼を演じてる、それがいい。ブギーマンみたいに火だるまになってみせたり。そんでもって、不気味なシーンでは律儀に、カーペンター映画らしく「ほら、不気味でしょ」という音楽を流して、逆にしっかりと不気味さを中和してくれる(それでいいのか?)。今回こっそり、少し点数を上げておきます。また気が向いたら、もっと上げるかも知れません。それでは。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2003-11-23 01:26:23)(良:1票) |
3405. グリーンマイル
はは、先刻TVでやってたね。新しく移送されてきた死刑囚、ボブ・サップもビックリの雲つく大入道。周りとの身長差、ロードオブザリングも顔負け。しかし何と、普段着のオーバーオール着用のまま収監されちゃった。あんなポケットいっぱいついた服装で、凶器とか隠してたらどうすんの。アレ、他の死刑囚もベルトしてるゾ、普通そういう自殺に使えそうなもんって、持ち込み禁止では? いや単に揚げ足取ろうってんじゃないですよ。この映画で最も重要な舞台、「死刑の現場」を真摯に描く気があるのかどうかが問題なのです。まあ、戦前のアメリカのお話、当時の実態がどうだったのか私も具体的に知ってるわけじゃないのでエラそうな事言えませんけど、すこぶるアヤしい描写。さてストーリーは進むも、あまりにも幼稚な人物描写に辟易。で何やかんやあって、何と大入道が超能力を持つ事が発覚。トム・ハンクスいわく、彼はきっと冤罪だ・・・あのねえ。大塚公子さんのルポ「死刑執行人の苦悩」でも読んでみな、と言いたくなります(大塚さんのアプローチには疑問の点もあるのですが、これは別の機会に)。このルポでは、死刑確定後に宗教や芸術に目覚め、その深い境地まで達しえた死刑囚の姿、そしてその彼らすらも処刑せねばならぬ刑務官の苦悩が、赤裸々に描かれています。しかし一方トム・ハンクスがこだわる点は極めて単純、無実か否か、超能力があるか否か。大入道以外の死刑囚の処刑は完全に仕事と割り切っているようです。実際、この映画では死刑囚の改心なんてろくに描かれず、ただの死刑囚たちと、無実の大入道が、きれいに区別されて描かれますから、上述の安直な「冤罪」という判断に結びつくのでしょう。後半はリンチにつぐリンチ、こんなのでカタルシスを感じようったって無理。独断的で単純で空虚な映画、というのが私の感想です。ゴメン。 2点(2003-11-23 00:55:24)(良:4票) |
3406. 汚れた血
お、【STING大好き】様が珍しく超辛口のコメント、この後で本作を褒めるのが私の勇気の見せ所だ。しか~し正直言うと、残念ながらこの映画のストーリー、ようわかりませんでしたチーン。よし、色んなHPでちょっと調べてみよう。ガーン。どれを読んでもよくわからん。っていうか、要はストーリーなんて大して無かったのね。でまあ、そういう映画は苦手気味な私が、若干睡眠不足の時に観たというのに、全然眠くならなかった! これは実にスゴイ事、という程でもないけど、まあまあスゴイ事、ではないかと。やっぱし映像の積み重ね方や場面転換がうまいんでしょう。でも、これって逆に言うと、一種のウィンドウショッピング的な楽しさ、ってなところかも知れませんけどね。そういや前半のスカイダイビングシーン、どう見ても本当にジュリエット・ビノシュ自身が飛び下りたようにしか見えなかった!ほんとにダイブしたのか!? どうやらこの瞬間に私の眠気が覚めたらしい。 7点(2003-11-22 20:26:06) |
3407. ア・フュー・グッドメン
突如、アンタッチャブルのデ・ニーロと化すジャック・ニコルソンに唖然。なんだこりゃ。絶対的不利な状況をいかに覆すかに、観る側としても期待が高まってたんですが。そう、なにか極上のトリックによるどんでん返しがあるのではないかと! まあ、前半のトム・クルーズがあんまりポンコツすぎて、こいつが後半立ち直るとしたら、随分都合がいいなあ、とは思いながら観てたんですけどね。陪審員制下での裁判自体、ひとつの劇ですから、映画で取り上げて面白くないわけがなく、本作も観てて確かに引き込まれます。なのに、ヒネリの足りないベタなラスト、残念です。ところで、このタイトルの意味は?デミ・ムーアが活躍してるのにPersonsじゃなくてMen、なんですね??? 6点(2003-11-22 09:31:42) |
3408. ハイリスク
コレはなかなか拾い物の一本。アクションが派手で、特にクライマックスはかなり興奮します。テロリストが爆弾をしかけたマイクロバスにはリンチェイの妻子が。救出に失敗し、妻子を失ったリンチェイ、警察をやめて、スタントマンの道へ。自分でスタントをこなすのを売りにしている(はずの)アクションスター、ジャッキー・チュンの吹替えを秘かにやっているという・・・チュンですよチュン。チェンじゃないですよ。あ、この役、ジャッキー・チェンがやってたら意味深で面白かったかもね?(ウソですゴメン)。っちゅうわけで、彼の狂言回しで笑いにも事欠きません。それでいて、アクションの方は再びテロリストとの戦いを壮絶に描き、そう、確かに基本は『ダイ・ハード』、そこに『スピード』っぽい部分も加わって、かなりサービス精神が行き届いております。強いて言えば、それら米映画をちょっと意識しすぎですかね、「香港映画だってココまでできる!」という作品よりも、「香港映画だからこそココまでできる!」という作品を期待しておりまする。 7点(2003-11-22 07:21:16) |
3409. 狼の血族
ちょいとシュールな趣向だもんで、フツーに怖さを求めて観ちゃったりすると、「カネ返せ」ってなことになりかねないので注意。セットでの撮影が、幻想的と言えば幻想的、安っぽいと言えば安っぽい、かな。人狼モノの見所は何と言っても変身シーンですが、ここでは、口から狼がニョニョーンと出てくる斬新さ。お陰で、アボリアッツで審査員特別賞。ところで本作の元ネタはグリムの「赤ずきん」それともペローの「赤ずきん」?? 6点(2003-11-22 02:02:32) |
3410. アルビノ・アリゲーター
前半とか、確かに楽しそうに撮ってる感じが伝わって、観てても気持ちいいんですよね。ところがまあ、サスペンスとして話が伸びないで、低空飛行のまま最後まで行っちゃうので、「失速した」という感じが否めません。いやまあ、それなりに意外な展開は準備してるんですけどね。相当無理があったり逆にあまりにも肩すかしだったりでチグハグ。脚本がさっぱり垢抜けてないのよね。大体、人質になりすまして逃亡するなんて、ハナッから断然無理でしょ? 5点(2003-11-22 01:37:47) |
3411. ピンク・パンサー4
無敵のクルーゾー。無理矢理、命を狙われる設定にして、やはり無理矢理助かってしまう。前作で行くとこまで行ってしまったので、どうやって続編作るのかと思いきや、この白々しさ。まるでムーンレイカーの後でユアアイズオンリーを何事も無かったかのうように作ってしまった某シリーズのよう。前作であれだけ悪事を働いたドレフュスもちゃんと登場してくれて一安心。前作のぶっ飛び度合いにはかなわないまでも、ちゃんとバカやってくれてます。今回は、ちょっと趣向を変えて、香港を舞台にカーチェイスっぽい事も。で面白いのかというと、すでにクルーゾーが観たいというただその一点の理由から観てるので、もう面白いのやら何やらようワカリマセン。でも観てて何となくシアワセ。クルーゾー万歳。事実上、最後の勇姿です。 7点(2003-11-22 01:19:08) |
3412. ピンク・パンサー3
久しぶりに作られた前作では、一応ちゃんと宝石泥棒のお話になってたのに、それからあまり間を置かずに作られた本作では、いきなりドレフュスが世界征服(?)と、もうハチャメチャなことになってます。クルーゾー対ドレフュスの全面対決。世界中大騒ぎのハズなのに、ドレフュスのアジトの城に淡々と乗り込もうとするクルーゾーの姿が、何だか頼もしく見えてきて---いや見えないか。まあクダラナイんですけど、クルーゾーの魅力にはまったら最後、こんな映画でもたまらなく面白く思えてくるのです。 7点(2003-11-22 01:02:14) |
3413. ピンク・パンサー2(1975)
世間的にはもしかしたら前2作(ピンクの豹、暗闇でドッキリ)の方が、マトモ、ということになっているのかも知れませんが、私は、この作品以降が断然好きです、まあ要するにクルーゾー警部が好きなだけなんですが。バカ指数がこのあたりから急上昇していきます。とは言え、まだここでは一応、怪盗ファントムが出てきたりしてカッタルイのですが(←??)、ピーター・セラーズの至高の芸が存分に堪能できますね。クルーゾー万歳。 7点(2003-11-22 00:46:33)(良:1票) |
3414. ピンクの豹
この映画、なんだかクルーゾー警部が可哀相すぎて、ちょっと笑うに笑えない・・・完全に間男されてる上に、奥さんの浮気相手はよりによって警部の宿敵の大泥棒。後半、せっかくドタバタが盛り上がってくるも、あまりにもあんまりなラスト、これには笑いよりもタメイキが。結局、この映画ではクルーゾー警部って狂言回しにすぎないんですよね。ダメだ、クルーゾーに肩入れしすぎているせいで、あまり楽しめない。ところで、このヘンリー・マンシーニの音楽、一体どうしたらこんなメロディが思い付くんでしょうね。正直言うと私は映画よりクラシック音楽に入れ込んでおりまして、映画音楽等への思い入れもクラシック音楽へのそれに比べると数歩譲ってしまうのですが、それでも、ヘンリー・マンシーニのメロディ・メイカーとしての才覚ばかりはもう、もしかして音楽史上でも指折りかもしれんな、と畏敬の念を払っております。 6点(2003-11-21 23:25:34)(良:1票) |
3415. 地獄の殺人救急車/狙われた金髪の美女
B級映画界のカリスマ、ラリー・コーエンが贈る、見所満載のサスペンス。邦題がヒドいせいで、周りに勧めても全然相手にしてもらえないんだけど、中身は、コレ、かなりの拾いものですよ。この映画にこんな邦題つけるんだったら、『フォーン・ブース』も『地獄の電話ボックス』にしろ!(とか言いつつ結構気に入ってマス)。さて本作、かつてのオスカー候補の面影は今何処のエリック・ロバーツが主人公。彼が街で知合ったオネーチャン、いきなりぶっ倒れて救急車で病院へ。しかーし実はそのオネーちゃんはどこの病院にも搬送されていなかったことが後に発覚。彼はオネーチャンの行方を求めて捜索を開始。こんなテキトーな人探しで見つかる訳ないんですが、そこはさすがコーエン(兄弟じゃないぞ。ロブでも無いぞ)、都合よくサクサクと話は進み・・・そこにからんでくるお巡りさんがジェームズ・アール・ジョーンズ。快演というか怪演というか、もうあまりに素晴らしいので彼のためにも一度観てやってくれよな。そして手に汗握るクライマックス!『マニアック・コップ』に匹敵しますよこれは。というわけで、一言で言うと、とても面白い映画です。はい。 8点(2003-11-21 22:31:45)(笑:1票) |
3416. クリムゾン・リバー
この映画に関して印象に残っていることはと言うと、レンタル1本100円だったので最後に残ってた1本を意気揚々と借りて帰ったら、姉もすでに借りてた、って事ですかね。まあありがちな話です。最近のフランス映画はハリウッドの豪華大作に負けじと、リキ入ってますね。主演ジャン・レノってのも、一種の切り札ですね。で、内容の方はというと、サスペンスなのにスケールでかそうな雪山シーンを売りにしたのが無理矢理っぽくて、逆にストーリーがとてつもなくこじんまりした印象、真相に至ってもうガックリ。そりゃまあ、つまんない映画じゃないけど、観る前に原作読んでおかなかったのは失敗だったかな。せっかくの読む楽しみが、1本100円につられたばかりに・・・。 6点(2003-11-16 16:39:58) |
3417. 処刑人
悪人をやっつけてスカっとする映画なら、デスウィッシュ・シリーズやエクスターミネーター、果ては毒々モンスターでもいい筈なんですが、まあ、この映画はそのあたりの映画よりはなんぼかカッチョ良さに配慮してるので、結構観られます。一番の見どころといえば、便器の落下シーンですか。はは。これを超えるシーンが(女装以外)無かったのが残念ですかね。ところで、もしシリーズ化したらデスウィッシュの二の舞になるのは目に見えてますな。それもまた良しか。 7点(2003-11-16 11:08:53) |
3418. ディープ・ブルー(1999)
CGとアニマトロニクスを駆使して描く一連の映画では、CGは滑らかに動くのに動物ロボットがぎこちない、ってパターンが多いですが、この映画は逆で、ロボットサメが本当によくできてます、感心しました(CGがひどすぎます、のけぞりました)。高い知能を持ったサメが襲ってくると言われると、ジョーズ’87の嫌な予感が兆しますが、実は結構バカザメなので一安心。色んな映画を彷彿とさせるシーンがてんこ盛り(最後の方はウォーターワールドすら思い出してしまった)で、パニックものとしても割りと正統な方、なかなか楽しめました。ところでコックは邪魔だ。消えろ。コックの出てくるシーンを極力削除した特別篇を作ってくれたら、完成度上がると思います。 7点(2003-11-16 10:45:26) |
3419. ジェヴォーダンの獣
まず目を引く格闘シーン、確かにカッコいいけど、コマーシャルフィルムやミュージックビデオにありがちーな感じの映像。そういうの駆使して映画作るのも悪くないけど、やっぱし映画こそが最先端であって欲しいな。で肝心のストーリーはこの後迷走を続け、結構タルい展開。散々待った挙句やっと獣とやらが暴れ始めるも、不完全燃焼。えーい。こんなんだったら『襲う巨大怪鳥』の方が面白かったぞ、という殺し文句を口走ってしまいそう。CGで描かれる獣も造形が冴えないので、着ぐるみ怪獣とあんまり変わらんね。というわけで、最大の見所は、実は背景の大自然の映像の方にあるのかもしれません。 6点(2003-11-16 10:29:33) |
3420. 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
そりゃまあ、初期の作品ですから、後のガメラと比べるのは当然オカしいのですが、それでも、「やっぱオトナだけでストーリーが進むなんて、ガメラ映画じゃないよー」という気持ちでいっぱい。一応、宝探しの冒険譚がハナシの発端ですが、ドロドロの欲望渦巻く展開に、何だかねえ。バルゴン急成長の原因が、誤って照射された水虫治療の赤外線、というのも実に夢がない。それに、赤外光はエネルギーが低いからねえ、突然変異するかねえ。紫外なら少しは説得力も・・・あんまり無いけど。さらにバルゴンは水に弱いという、動物とは思えない弱点が! 勝敗は目に見えてマス。この映画の見どころは、ダム破壊シーン、ですかね(つまり最初だけかよ)。 5点(2003-11-16 01:41:24) |