341. 怪談(1964)
どれもこれも美術、映像に目を惹かれます。メインとも云うべき耳無し芳一は圧巻、文学では伝わらない部分を映像で十二分に伝えてくれます。茶碗の中の不条理ワールドもかなり気に入りました。 [DVD(字幕)] 7点(2005-04-16 18:30:43) |
342. キングの報酬
スイングガールズで本作を思い出しました。テーマはとてもいいですし、もっと面白くなる題材であるのに非常にもったいないです。権力側のパワーをもっと感じさせてくれなくては対抗するべき民衆のパワーを感じることも出来ない。無所属候補の演説も人の心を打つようなものではなかった気がする。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-04-16 18:06:03) |
343. 10ミニッツ・オールダー イデアの森
「水の寓話」10分の限られた物語で時の概念を覆す上手いオチ、流石です。「時代×4」4回見たら判るのかな?「老優の一瞬」走馬灯とはこんな感じで見られるんでしょうか?「10分後」全然印象に残っていない。「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」これがゴダールかと思ったら違ってた。「星に魅せられて」これまた時の概念を覆す相対性理論なSF。「時間の闇の中で」正直ズルイ気もするが、何をやってもゴダールな訳です。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-16 17:07:13) |
344. オールド・ボーイ(2003)
土屋ガロンなんて聴いたことないなあと思って、さほど興味を抱いていなかったんですが、狩撫麻礼だったんですねえ。15年の時からの解放されたデスが復讐の鬼と化し、真実を追い求め得たモノは過去の自分への復讐。たった一つの真実が純粋な愛を禁断の愛へと落とし込む。パンドラの箱を開けるか、開けないか「セブン」の時のような緊張感。ウジンは壮大なる復讐を完結させると共に愛する女性をまたしてもデスに奪われるという矛盾をはらんだ喪失感と絶望。2人の男のどちらの立場に立っても楽しむ事ができ愛について考えさせられました。ウジンが行きつけのバーのマスターに似てるのもツボでしたのでオマケで満点。 [DVD(字幕)] 10点(2005-04-14 00:09:59) |
345. 白い恐怖(1945)
フロイト、夢判断、退行催眠といった心理学の要素を盛り込んだサスペンスに、さらに夢の世界をダリが作り上げる。サスペンスとしては物語に無理があるのは間違い無いが十分楽しめる。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-10 21:12:13) |
346. バルカン超特急(1938)
サスペンス&ミステリーとしての面白さは何十年経っても色あせてはいないんですが、列車に乗り込むまでと銃撃戦が必要ない気がしてしまう。ただこの製作当時はナチスドイツがオーストリアを併合するなどヨーロッパを席巻してた頃、こういうストーリーが受けたんでしょうね。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-10 20:49:05) |
347. 若き日の信長
元々は歌舞伎劇らしいです。父の死後、家督を継いだが相変わらずのうつけ振り、重臣達から責められた平手政秀が自害。そんな中、海道一の弓取り今川義元が動き出す。さあ、いよいよ桶狭間!というところで終わります。見所は市川染五郎時代の松本幸四郎の「敦盛」の舞、いざ桶狭間と騎馬が合戦に向かうシーンを正面から捉えた躍動感溢れるシーン、清洲城内の美術セットもナカナカ、カメラのターンも実に上手いです。青山京子の色っぽい目つき、妖艶さも良いです。雷蔵の舞はチョッとガッカリでした。 [ビデオ(吹替)] 7点(2005-04-10 19:56:59) |
348. 珈琲時光
東京物語が戦後の新たな女性であるならば、本作は平成か、21世紀の新たな女性像なんでしょうか?一青窈の考え方、生き方、こんなのも有りといった意味では、東京の女性の香りを確かに感じさせる。共感はしないし、個人的にはこういうタイプの女性が苦手だし、タイプではない。でもこの町のどこにでもいそうな女性という存在感には納得させられる。ただ小津監督の絵に対するこだわりや思い切りの良さに比べ、微妙に動くカメラが潔さがなく残念。 カメラが人を追うのでなく、人がカメラの枠で芝居するのではなく、ただそこにある風景をカメラが描く、そんな映画にして欲しかった。 [DVD(吹替)] 6点(2005-04-07 21:37:55) |
349. この子の七つのお祝いに
原作を読んでから観に行きましたが、映像として血や赤を鮮烈に印象付けられるため、想像以上に怖かったです。血が血を呼び、愛を以てしても血をとめることは出来ない。復讐という使命を背負わされる娘と真実は、心理的にもかなりダメージを与えられる。 [映画館(吹替)] 7点(2005-04-05 22:57:25)(良:1票) |
350. 華岡青洲の妻
今まで息子を思うあまり自らの体を差し出す母、愛するあまり体を捧げる妻という単純な思いを描いていたが、そんな生半可なものではない本物の嫁姑バトルでした。その根底は家名を守るための保身であり、家名を上げるための名誉であり、全ては”家”のためという世間体を重んじる日本古来の封建的な一家のまさに血みどろの戦い。妹・小陸が兄・雲平を激しくなじる言葉が全てであり、男のズルさを端的に現している。見るからに気の強そうな若尾文子がぐっと堪えて耐える様、一見温和そうな高峰秀子が厳しく嫁に当たる様は身震いするほどの迫力がありました。 [ビデオ(吹替)] 9点(2005-04-05 22:32:40)(良:3票) |
351. ラストシーン
監督の撮影所に対する思い入れや職人スタッフに対する尊敬は良くわかりますが、物語的にはもう少し盛り上がりが欲しかった。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2005-04-04 01:03:33) |
352. ウッディ・アレンの愛と死
この手のアレンは全然合わず笑えない。これは根本的にユーモアやブラックジョークが生活、習慣、宗教等とまるで違うからどうしようもないのかな。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-04-03 23:29:55) |
353. 青の炎
二宮くんって上手ですねえ、多感な思春期の高校生の持ちえる危ない輝きが上手く出ていました。相手役はあややじゃない方が良かったね、もっとクールで冷たい感じの女の子の方が良かった。2人の関係性も最初はもっと離れた関係であった方が良かったのではないだろうか。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2005-04-03 23:20:13) |
354. 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス
ひねくれ者の私は誰が作ったかを見ないで鑑賞したが、やっぱ分かるもんね。たった10分に込めた様々な監督のそれぞれの想い、短いながらもカラーがしっかり出ているのは流石。「結婚は10分で決める」10秒で誰だかわかる、というか味で過ぎ。「ライフライン」赤ちゃんの鳴き声、人々の笑顔、母の子守唄、いいね。「失われた一万年」野蛮とは現代人であり、幸せな生活とは何だろう。「女優のブレイクタイム」満たされない女優のアイロニー。「トローナからの12マイル」オチは意外なちょっとイイ話。「ゴアVSブッシュ」黒人的にも納得いかないんでしょうがマイケルムーアに任せたら?「夢幻百花」中国の昔話でも見ているようでファンタジックで一番好き。 [DVD(字幕)] 7点(2005-03-29 23:53:28)(良:1票) |
355. 青春の蹉跌
この70年代の薫りがたまんなくイイんですけどねえ。野心に燃え、学生運動もアメフトも捨て、司法試験を目指す学生が中絶を勧め、やがて殺人者となる矛盾。全ては上手くいく筈だったのだが、思うように行かない人生。若さゆえの浅はかさ、焦燥感がいい感じです。ただ桃井かおりはチョッと違うよなあ、秋吉久美子なんかの方が似合った気がします。 7点(2005-03-28 23:55:38) |
356. 名探偵コナン 銀翼の奇術師
漫画も毎週やってるアニメも見ない私が、映画のコナン君は以前面白かったのでつい見たのだが・・・あんまり文句いってもしょうがないけどヒドイねコレ。昔もムチャクチャしてたけどもう少し楽しめたんだけどなあ。 0点(2005-03-28 23:34:42) |
357. トゥルー・クライム(1999)
ドラマティックにしたいのは判るんですがやり過ぎですよ。残り時間もなく、あの状態から刑の執行をとめることが出来る人間がいるとは思えないです。いや大統領ならば可能かな。黒人のおばちゃんが故人である自分の息子を売ることも絶対ないしね。でもってお爺ちゃんがパパってのも嫌だなあ、お爺ちゃんでいいじゃん。 0点(2005-03-27 23:15:43) |
358. 東京大空襲 ガラスのうさぎ
オフクロと姉ちゃんと見た記憶があるが、蛯名由起子ちゃん可愛かったからね、どうしても入浴シーンのインパクトしか印象が残ってないんですよね。たぶんいい映画だったと思うよ。 5点(2005-03-27 23:10:06) |
359. 東京兄妹
市川準監督を面白いと思ったことがないんですよ。この映画も兄妹のお飯事チックなのが生理的に合いませんでした。小津監督が好きなのは判るんですけど響かないんですよ。 2点(2005-03-27 23:04:57) |
360. ションベン・ライダー
みんなでマッチの「ふられてBANZAI」を唱ってるのだが、正直訳のわからん、一風変わった映画だった。 1点(2005-03-26 20:49:17) |