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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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3601.  愛人/ラマン 《ネタバレ》 
中国人青年を演じるレオン・カーフェイが、ジェーン・マーチと知り合ってからエッチするまでの場面で、初めてひとりでエロ本を買いに行く中学生みたいな演技をしていて、微笑ましいというか叱りつけたくなるというか、なかなか絶妙な演技を見せてくれるのですが、こういう描写は、原作小説にはほとんど見られない要素ですね・・・などと偉そうなコトを言えないのは、原作を読んだ記憶はあるのに内容をサッパリ覚えていないからで。久しぶりに本棚から取り出してパラパラめくり、まるで内容を憶えているかのごとくこうやってコメントを書くのも、我ながら、どうかと。スミマセンです。 映画の方は、途中からエッチシーンが連発され、昼日中にくんずほぐれつやってる一方で、表の通りには日常の喧騒があって。ってな描写が、退廃的で独特の雰囲気。ただ、それをいくら繰り返してもあまり変わり映えがせず、だんだん「こういうのは結局、映像では伝わらないよね」と投げやりになっていくような印象があって(ホントにアノーがそんな事を思っていたとは思わんけど)。 ラストの「ショパンのワルツに涙する」というのは、これまた陳腐な話だ、と思ってたら、これは原作にもあるエピソードでした(もちろん私はこれも覚えてなかったけど。スミマセン)。少なくとも、映画で見せるには、これは陳腐だと思うのですが、どうでしょうか。 三人称で語りつつも実際は一人称の物語である原作に対し(・・・スミマセン)、映像作品である本作には、幾分、客観的な視点があり、中国人青年の立場、というものも織り込まれているのだけど、何となく、「家畜人ヤプー」を白人の立場から描くとこんな感じになるのかな、とも思ったり。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-12-31 08:47:29)
3602.  アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ
かつてジャッキー・チェンがやってたみたいにどえらく体を張った危険なアクションやってるなー、と、そこはそかつてジャッキー・チェンがやってたみたいにどえらく体を張った危険なアクションやってるなー、と、そこはソコソコ感心するのだけど、どうも映画全体的に見せ方が上手くない。 ただでもガラの悪い連中ばかり出てくるのに、前半の描き方がやたらゴチャゴチャしていて、何だかひたすら乱雑な雰囲気しか感じない。それが後半、それなりに映画の焦点が合ってくるのだけど、そこで、前半散らかしたものがハマるべきところにピタリとハマったならば、「なるほどそういうことだったのか」と、一種の快感に繋がったりもするところ。本作にはどうもそのカタルシスが無くって。ゴチャゴチャしてた割に、結局、この程度のオハナシだったのか、と思っちゃう。 アクションも、演じてる側は体張って派手にやってみせてくれるけれど、撮る側がどうもイマイチで、工夫も乏しく、せっかくのアクションも見栄えがしなかったりして。 ま、派手なところは確かに、とことん派手にやってくれますが。 ただ、このテの格闘映画で、金的攻撃は禁止にして欲しいぞ。盛り上がりを期待したところでこの肩透かし、笑ってくれというつもりかも知れないけれど、これは『大福星』でサモハンが西脇美智子を倒すシーン以来のガッカリ感と言っても過言ではない。とまで言うのは過言かもしれないけれど。 それにしても、結局、この危機に対して立ち上がったガラの悪い集団が、どうやら色々な人種・民族の混合であるらしいのが、特定の観客層しかターゲットに出来ないアメリカ映画との、違い、と言えるのかも。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-12-26 12:24:46)
3603.  フィフス・ウェイブ 《ネタバレ》 
宇宙人侵略モノ、としてはちょっと変則的に攻めてみた、つもり、らしいのですが、これがまたナンともカンとも。 冒頭、すでに侵攻が始まっているらしく、サバイバルの「現在」が描かれ、そこから過去に遡ってこれまでの経緯を手際よく描く、という構成ですが、「手際がいい」と言うよりは、単なる横着のようにも感じられてしまう。単に経緯をかいつまんで説明しているだけで、かつての平和な日々、平和な家庭が失われる哀しみは、これといったエピソードも伴わずに、ただ主人公の号泣のみに押し込められてしまう。ここでただ泣いてみせたって、何の意外性も無い訳で。こういうのを見せられるとつい、所詮は演技、現実世界の悲劇には到底太刀打ちできないよね、と思っちゃう。フィクションの悲劇を「かいつまんで説明」してもらっても、何の感慨も起こりません。 で、その後がさらにヒドい。軍隊が出てくるのはいいけれど、その背景もロクに描かれず、「我々は何でも知ってます」という説明口調に終始して、すべてがウサン臭いことこの上無し。これじゃあ何だか、宇宙人と戦っていると言いながら実は、真相は〇○が△△だったりしてね、ウヒョヒョ、とか冗談で思っていたら、何と本当にそれが真相だった、というオチ。これには逆に驚かされました。トホホ。 そんでもって物語は、ほどほどのところで終わって、評判良かったら続編作るかもよ、例によって3部作とかにしちゃうかもよ、という流れ。いや。無理でしょ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-10-31 02:30:59)
3604.  ミッドウェイ(2019)
映画開始早々、前置き的な描写もそこそこに、いきなり真珠湾攻撃が始まるのですが、見た瞬間に頭に浮かんだ言葉が、「リメンバー・『パール・ハーバー』」(=『パール・ハーバー』というトンデモ映画があったことを思い出せ)。 せっかく、忘れかけてたのに、ねえ。 このシーンに限らず、本作全体に言えることですが、CG主体の描写が、裏目に出てしまってます。実写では絶対に見られないモノを見せてやろう、ってのはワカルのですが、どこもかしこも、「いかにもスタジオの中です」「今、グリーンバックに囲まれてます」という雰囲気がプンプンと。 それでも演出次第ではもうちょっと、緊迫感なり、焦燥感なりを、出せると思うのですが、CGを連発するばかりではどうにもならない。真珠湾攻撃シーンでも、「襲われる側」の人間の描写はいかにも少なく、CG風味の爆発が繰り返されるばかりで、どこか絵空事。申し訳程度に、並べられた死体袋の描写などはあるものの、意図的に「悲惨さ」を抑えたかのような印象があります。逃げ惑う群衆、とか、驚きや恐怖の表情、といったイメージをもう少し前に出すだけで、だいぶ印象が変わると思うのですが。 これは、映画全般の戦闘シーンにも当てはまって、アメリカ側の中心人物が多少軽いノリで描かれるのは、仕方ない(?)としても、迎え撃つ日本兵の、やけに淡々としていること。どうしてここまで、描写から「焦り」のようなものが、排除されてしまうんだろうか。 史実を追うことに意識が向かいすぎたのか。しかしそれにしては、正直、この映画だけで戦況の流れをつかみ取るのは難しそう。戦史関連の本でもパラパラめくった方が、よほど理解できます。ドキュメンタリ調に徹することでドラマチックに仕上げる方法もあるだろうに、本作は、どうにも中途半端。魚雷から陸攻用の爆弾への積み替え、という判断ミスはこの海戦における一種のハイライトだと思うのですが、これもやけに、アッサリと。 日米両側から公平に描いた、というのがポイントのようですが、むしろ、どの国のマーケットにも受け入れられやすいように配慮してみました、ってのが正直なところなのではないでしょうか。無難に無難に描いた挙句、緊迫感まで無くなっちゃった。こういうパターンが、「中国資本アメリカ映画」の定番になっていくんですかね。 まあ、エメリッヒは、あくまでエメリッヒとして健在だ、ということだけはよくわかる作品ではありました。
[映画館(字幕)] 4点(2020-09-13 02:17:43)(良:2票)
3605.  バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー
レディ・プレイヤー1で何が驚いたって、まさか「バカルー・バンザイ」ネタまでもが登場するってことで。日本では当然のようにビデオスルーされ(それも確かロボコップ公開よりも後だったと思うので製作の数年後)、当然のようにTV放送は木曜洋画劇場となった、この映画が。 同姓同名の赤の他人と思った、いや、思いたいところだけど、アメリカ広しと言えどもさすがにバカルー・バンザイさんがそんな何人もいるとは思えず。 日本人の父親を持つという大天才バカルー・バンザイ。大天才過ぎて、何を言っているのかよくわからない。いや別に彼自身は大したことを言ってる訳じゃなく、この映画自体が大天才過ぎて、何を言いたいのかサッパリわからない。一応はSF作品、ということで、チープな顔立ちのエイリアンたちが登場するけれど、彼らもなぜ自分たちがこの作品に登場させられているのか理解していなさそうだし、ジョン・リスゴーに至っては理解することをあきらめて、完全にブッ壊れてしまっております。 という訳で、物語は一人合点で勝手に進んでいき、でも言うほど進んでいる訳でもないので、観ている我々もついていけないながらも置いて行かれる訳でもなく、気が付けば映画は唐突にエンディングに入って(これがちょっとシャレているので、作中唯一の見どころかもしれない)、「次回をお楽しみに」的なラストへ。 まさかそれが、スピルバーグ監督作品になろうとは・・・
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-07-13 20:54:20)
3606.  GANTZ:O
フルCGで、最初から最後までひたすらバトルの連続、とりあえず「よくやるなあ」とは思いますが。 ただ、ホントに「それだけ」なので、何だか、単にゲーム画面を延々と見せられてるような気分。そういうのをYoutubeでボケっと見てられる人には最適な作品かも知れませんが。 そもそも、死んでも生き返ることができる、という可逆的な設定自体が、盛り上げを損ねるに充分な傷を抱えているのですが、それを補うような要素は特に見当たらず。吉本ネタなんてのも、私の世代にとってはそりゃ懐かしくもあるけれど、だから何なんだ、と。 一応、ストーリーが全く無い訳でもなく、主人公の高校生と大阪のヤンママが・・・って、コレ、合コンレベルのオハナシじゃないですか。 がっくし。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2020-06-02 20:34:56)
3607.  日本暴力団 組長くずれ
4作で打ち止めとなった日本暴力団シリーズ、監督名を見るとなかなか豪華だったりするのですが、この第3作だけ、監督さんの知名度がぐっと落ちます。これでオモシロかったら超拾いモノなんですけれど、そうは問屋が卸しません。 主役の鶴田浩二は例によって例のごとく、カタギになってバーの経営者みたいなことをやっており、相変わらず折り目正しく、相変わらずダンディなのですが、その一方で映画の方はだいぶお色気路線が入って来てて、まずこれがどうにもミスマッチ。 ミスマッチがミスマッチで終わらなければ、これはこれで妙味ともなりうるのかも知れませんが、残念ながら、「単なるミスマッチ」止まり。 山本麟一や待田京介も、いくらでもドラマを盛り上げられそうな役柄なのに、イマイチ見せ場を作らせてもらえず。しかしそれ以上に、雑魚キャラぶりに驚かされるのが、若山富三郎。色仕掛けにコロリとやられてしまうエロ親父ながら、それが笑いにも何にも繋がることなく、アッという間に退場してしまいます。 クライマックスはちゃんと「単身殴り込み」をやってくれますが、通り一遍、という印象。せめてラストシーンの雨くらいは雰囲気出てたらいいんですけど、これがまた、ホースでまき散らしたみたいな雨なもんで・・・
[CS・衛星(邦画)] 4点(2020-05-11 20:26:05)
3608.  カイジ 人生逆転ゲーム 《ネタバレ》 
SLAVEカードを何番目に出そうと、要するに、自分がSLAVEを出す時、相手がCITIZENカードを出したら、SLAVE側の負け(※)。 なので、SLAVE側が負ける確率は4/5 3回やって、3回とも負ける確率は、4/5 × 4/5 × 4/5 = 64/125。 引き分けは無いのだから、3回やってSLAVE側が1回は勝てる確率は、1 - 64/125 = 61/125。 なので、61:64でSLAVEがわずかにEMPERORより不利とは言え、まあ、トントンと言っていいでしょう。 これでレート10倍、だそうですから、期待値としてはSLAVE側が圧倒的に有利。むしろ美味しすぎるのでは? という説。 ⇒興味のある方は、「サンクトペテルブルクのパラドックス」ってのも、調べてみてください。  それにしても石田のおっさん、どうしてあんな土壇場の平均台の上で、長々と身の上話を始めてしまうのか。これじゃ、(本人は「足が震える」などと自己申告してるけど)余裕があるんだか無いんだか、よくわからない。身の上話って、映画の中のもっと早い段階(明らかに余裕のある段階)でしておくべきでしょう。そうすれば、「身の上話をした段階から平均台の上まで」が、我々にとって、「このヒトには死んでほしくない」と思える時間になる訳で、その時間をたっぷり取ることができたはずなのですが(意地の悪い人は、「死亡フラグ」と呼ぶのでしょうが)。 もしかしたら、作り手もそんなことは百も承知で、でも映画の中にそんなマッタリした時間帯を作る訳にはいかぬ、テンポよく物語を進めねばならぬ、ということなんでしょうか。でもそのせいで、おっさんは、何の余韻も残さず映画から消え去り、何の印象も残さず我々の意識から消えていく。 それにこのシーン、風が吹いて危機一髪、ってんなら、旗か何か、強風を表現するものを画面に配置するような工夫があってもよいと思うのですが。  (※)自分がSLAVEを出す前に相手がEMPERORを出して終了しちゃうケースも、ここに含みます。もしも終了せずにゲームを続行すれば、「自分がSLAVEを出した時に相手がCITIZENを出す」ケースに該当することになるので。
[地上波(邦画)] 4点(2020-05-04 15:12:28)(良:1票)
3609.  スマホを落としただけなのに 《ネタバレ》 
説明ゼリフ乱発で、演じている俳優さんたちも喋りづらそう、高橋メアリージュンは普通に演技がヘタなだけだと思うけど、他の皆さんについては、見ててちょっと気の毒にすらなってきます。テーマがテーマだけに、スマホ犯罪への心構えを説いた啓発ビデオを見ているような気分にも少しなってきちゃいますが。 そういった部分も含めてコレ、本当に、見ている人を怖がらせようという気があるんですかね?? ピントをワザと外してるんじゃないか、と思えてくるセリフと言動の数々。明らかに盗み撮りされた浮気(?)の映像を見て、相手をなじるのも結構だけど、そもそも盗撮が誰の仕業か気にならないのか? ストーカー疑惑をかけられたバカリズムが、自分は無実だと反発して腹立てるのも結構だけど、そもそも自分の成りすましが存在していることにそんな無頓着でいいのか? これではまるで、登場人物全員が、犯人の存在を知りつつも、わざとそれを無視しているかのような。 しまいにゃ、犯人と対峙するクライマックスで、犯人とは無関係な、自身の身の上話をトクトクと語り始める北川景子、ここまで犯人を無視してくれれば、もはやアッパレです。しかもこの時間稼ぎのお陰で、警察も易々と到着が間に合ってしまう、という展開、もはや「コワイ映画」にしようという気は、全く無さそうですね。 普通の映画ならヒロインが怯えるところであろう、遊園地における犯人との対峙シーンで、北川景子は途轍もなくキツく冷たい視線を犯人に投げかけ、この時点で犯人の存在感は半分以上無くなっちゃってます。母親に「私の人生を返せ」と言われ続けてきた犯人と、行きがかりとは言え結果的に他人の人生を奪った形となった主人公との差、みたいなもんでしょうか。犯人も、屋内で貞子スタイルをしている時にはそれなりに不気味でそれなりに存在感を出すけれど、女装が解けるとどうも調子が出ないようで。 だからこれは女性の映画なんだ、とか何とか、私も本気でそんなことを思っている訳じゃないのに、何となく中田秀夫監督というところから逆算してそんなことを書こうとしてしまう自分が、ヤだなあ、などと思ったり。
[地上波(邦画)] 4点(2020-03-01 15:12:03)(良:1票)
3610.  ジャッジ・ドレッド(2012)
スタローン映画のリメイクではない、ってコトなんですが、その代わり、インドネシア映画の『ザ・レイド』のリメイクみたいになっております。外部から遮断された高層ビル内で、襲い来る刺客たちとの戦いが繰り広げられ、残酷描写を多用している点もザ・レイドと共通ですが、ただしコチラの方は残酷というより、キタナくてバッチい感じです。よりトホホ感が感じられます。 法の執行人・ジャッジドレッドは、マスクを被ったままで表情を見せず、この出で立ちをカッコイイと言ってよいのやらどうなのやら、そこは好みによるとしても、少なくとも、表情も無ければ仕草も単調で、彼自身は物語の緊張感や盛り上がりに対し、何も貢献していません。強いて言うとこの格好、「自分が優勢な間はカッコがつくけど、敵の攻撃から逃げ回る姿はちょっとマヌケ」といった程度のアクセントは、感じられなくもないですが。 一方、彼とともにビルに閉じ込められた女性ジャッジ、こちらはマスクを被ってませんが、その理由、「超能力者だから」という建前だけどホントのところは「美人だから」が正解でしょう。まあ、一種のサービスなワケですが、だったら撮る側ももうちょっと、美人に撮るような努力をしてあげてもよいと思うのですが。 いずれにせよ、彼女が超能力者という設定には微妙なところがあり、設定上無意味とは言わないまでもあまり有効ではなく、さらに彼女の成長物語の側面があるはずのこの映画、なのにこれといって成長を感じさせる要素も無く。 映画の中に「決断」のひとつでもあれば、空気が変わったと思うのですが。 特に起承転結らしきものもなく何となく戦いが続く中(撃たれて重傷かと思いきやインスタント治療であっという間に復活、だなんて悪い冗談としか思えない)、はたまたその度に悪趣味な血しぶきと肉片が飛び交う中、ときどき、やたらとポエムな「超スローモーション映像」が登場し、ああ、作り手も結構ヤケクソなんだな、と。「映画を見て大いに苦笑してみたい」という方にオススメ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-01-26 10:27:04)
3611.  空母いぶき 《ネタバレ》 
この作品、観てると、あれやこれやのシーンで「そりゃアカンでしょ」とケチをつけたくなり、次から次に不満が続出するもんでメンド臭くなって、何に不満だったのか、忘れてしまいました。ゴメンなさい。 それは無責任だろうって?おっしゃる通りですスミマセン。では頑張って何とか思い出してみると。 まずこの空母いぶき、何人くらい乗ってるんですかね。いやはやこの、スケール感の無さ。ホントは大勢乗ってるんでしょ? 国家の危機とかいうのもあるけれど、まずこの現場において、大勢の命がかかってるんでしょ?ホントは。 他の艦も同様。何人乗ってます、何人の命がかかってます、という、単なる数字。 まるで数人しか乗っていないような空母いぶきとは言え(笑)、その内部をさまざまな形で描いてスケール感を出してくれたら、あるいは舞台であるこの空母の魅力を描き出してくれていたら、見てて嬉しくもなりますが、そういう描写も貧弱で。空母に乗り込んだ記者たちが行動を制限されていることを言い訳に、描写もチャッカリと制限しちゃってる? 今回たまたま乗艦していた記者(本田翼)は、「私はすべてを目撃した」みたいなコトを言うけど、一体何を目撃したんでしょう? 映画見てた私は、何の悲惨な光景も見てませんよ? いかにもCGな炎上シーン(どんな被害なのかサッパリわからない)は確かに見た気がしますけども。あるいはあの不自然にとってつけたような人道シーン? これでは、どっからどう見てもこの記者、自衛隊の都合のいい広告塔にしか見えなくって。 西島秀俊と佐々木蔵之介との間の緊張感、ってのが物語の軸なんだろうけど、サスペンスにはおよそ程遠い中途半端なもの。西島秀俊の顔に安心印がついてしまってます。 そもそも敵の攻撃が場当たり的過ぎるのも、盛り上がらない点。相手が何を考えているかわからない時の不気味さ、ってのは、確かにあるのかも知れませんが、さすがにこれほどの拙攻では、コワくないですよね。 以上、このくらいは何とか思い出したので、勘弁してください。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2020-01-12 10:47:50)
3612.  マッドボンバー 《ネタバレ》 
監督がバート・I・ゴードンだからと言って、いつも必ず何かが巨大化するとは限らない、という一本。 社会に怒りを感じているらしい爆弾魔が連続爆破事件を起こす一方で、その爆弾魔の唯一の目撃者が連続強姦魔である、という、ヒネっているといえばヒネっているし、それだけと言えばそれだけなんですけれども。 見どころは、爆弾魔を演じるチャック・コナーズが、世の中の気に入らないヤツを次々に説教する場面で、「そうだ、もっと言ってやれ」とも思えてくるし、「こういう説教魔にも困ったもんだ」とも思えてくる。ってか、これ以外の見どころとなると、あとは強姦魔のネヴィル・ブランドが女性を襲ったりするハダカシーンばかりなもんで、エロ過ぎて(エロくもないけど)困ってしまいます。 だもんで早朝にこっそり起きて一人で観てたんですけど、こういう時に限って小学生の息子が早々と起きてきて。「あっ、このヒト、昨日見てた映画(=死の追跡)にも出てた」って、また妙なトコロばかり見てるねえ、アンタは。 警察にはもう少ししっかりして欲しいところですが(強姦魔を捕まえるために女性警官を囮として街に立たせると、ゴキブリホイホイのごとく次々に不届き者が逮捕されていく。こんなに簡単なんだったら、もっと早く何とかしとけっての)、運よく、モンタージュにチャック・コナーズ本人の輪郭と目と鼻と口が揃っていたお陰で(苦笑)、容易に犯人を突き止めることができ、終盤は大量の爆薬を積んだ車で犯人が街中に突入して大パニックへ、といきたいところですが、そんな大層な撮影をするまでもなく、静かにクライマックスを迎える、という、何と言いますか、「安さ爆発!」な映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-12-22 15:07:03)
3613.  荒野のみな殺し
マカロニウェスタンもピンキリありますけれども、本作は、おそらくは底辺に近いところに位置するであろう、愛すべきポンコツ作品です。とにかく全体的に素人臭い演出で、緊張感もヘッタクレもなく、銃を構える姿などもまるでサマになってません。何でしょうね、この映画全体に横溢する手持ち無沙汰感は。唐突に泣き叫ぶ女性が登場した瞬間など、見ててつい笑ってしまいました。 映画冒頭において、主人公の父親が殺害され、要するに復讐譚のハズなんですが、そこにはあまり重きが置かれておらず、仇の手がかりを探すうちに、悪党どもに苦しめられている町のために戦うことに相成るという、七人の侍の手っ取り早い版、みたいな展開になります。一応、物語は仇討ちへと(これも手っ取り早く)軌道修正されるし、それなりに紆余曲折もあるのですが、なにせこの、すべてにおける、サマになってなさ加減。微苦笑抜きには、見られません。 ちょっと変わったところでは、威勢のいいシーンで威勢よく流れる音楽が、なぜかドボルザーク「新世界より」のスケルツォのテーマ(っぽい。引用?パクリ?)なんですけど、なんででしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-12-15 11:11:40)
3614.  メアリと魔女の花
これは・・・ちょっとツラいですねえ。 アニメーションにおける登場人物たちの動作の緻密な描写は、流石と思わせるものがあって、一生懸命さは伝わってくるのですが、それだけに、主人公の過剰なセリフを始めとする種々の「安直さ(と我々が感じざるを得ないもの)」とのギャップが、余りにも大きくって。メチャクチャ居心地悪いのです。 この奇妙な分かりやすさ、「宮崎アニメがどんどんわかりにくくなっていった」という「大人」の批判(実際には「子供たち」はどの作品も充分に楽しんでいたと思うのだけど)のせいで、こんな手心加えた脚本になってしまったのなら、ある意味では彼らは宮崎アニメの被害者なのかもしれないけれど、「後から来る者たち」はそれを乗り越えなくちゃいけない。ってのは、どんな世界でも共通です。
[DVD(邦画)] 4点(2019-11-04 09:58:47)
3615.  残穢 -住んではいけない部屋-
日常にひそむちょっとした「恐怖体験」を掘り下げてみると、因縁めいた話が底知れず広がっていく、というオハナシ。 原作はルポルタージュを装ったような文体で書かれたフィクション(ですよね?ははは・・・)で、怪談らしいボヤっとした話が、ボヤっとしつつも不気味に連鎖し繋がっていく、というところが特徴。山本周五郎賞受賞など、結構、評判が良いようですが、ごめんなさい、私自身はもうひいとつピンと来なくって。 「これがもしホントの話だったら、コワい」+「実話っぽい書かれ方をしている」=「だからコワい」、ってな側面がこの小説にはあって、結局、「読み手がこれを実話であるかのように捉えられるか否か」にかかっているみたいなところがあり、どうもそれは、小説というものの持つコワさとは少し違うもののように感じられちゃう。 で、本作。かなり原作に沿って映画化しているので、その点、さらに弱い印象。主人公のポツポツとした独白を交えて進めていくあたりは、さしずめ「あなたの知らない世界 THE MOVIE」といった感じがあるのですが、「あなたの知らない世界」が妙に怖かったのは、実話っぽいかどうかというよりは、恐怖体験とやらをごく短いドラマに仕立てて素材のまま投げ出したような生々しさと、「なんでこんな番組を真っ昼間にやってるんだ」というワケのわからなさにあった訳で、そういう意味でも、それと同じような世界を長編映画に引きのばしちゃった時点で、ちょっと不利。 闇にうごめく人影様のものの描写など、映像作品らしい味付けもあるんですけどね。あるんですけれど、「結局、そういう描写に頼っちゃうのか」という不満もあって。ここぞというシーンでそれを見せるのならともかく、最初の方からそれを画面の賑やかしのように出してしまう。 ところで、「久保さん」が映画では女子大生になってて、「なんで大学生がこんな広いマンションに一人で住めるんだ」とか思っちゃうのですが、この女子大生が、原作の「久保さん」とは異なってイマイチ何を考えているのかよくわからんまま、原作の「久保さん」みたいに気がついたらアチコチの場面に登場してて、そこは何だか妙に面白かったです、はい。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2019-10-20 02:28:01)
3616.  キャリー(2013)
という訳で、2013年版のクライマックスは、少々物足りなかったデ・パルマ版よりも派手に、『超能力学園Z』よりもナンボか派手になっております。が、残念ながら、バタバタするばかりで見せ方があまり上手くないもんで、何をどう見せたいのかイマイチよくわからん、ってのが正直なところ。「画面分割」という違和感が、本作では無くなって、それはそれで結構なんですけれども、しかし見せ方がちと雑なのでは・・・。 それにしてもキャリー役は、やっぱりシシー・スペイセクにはどうやったって敵いませんわなあ。何というか、あの、内側から滲み出てくるような、筋金入りの不器用さとブサイクさ。役作りなのかホントにこんなヒトなのか、もはや判別不能。それに比べると本作におけるクロレッツちゃんは(←そんな略し方があるのか?)、どうしても「今、頑張ってオドオドした演技をしてますよ」という風に見えてしまう、これは本人のせいなのか監督の演出のせいなのか、判別不能。 と、いろいろ反省点もあるので、これを踏まえてあともう一回くらい、リメイクできそうですね!!
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-05-05 11:57:19)(笑:1票)
3617.  ベスト・キッド(1984)
皆さまご存知、元祖DIYカラテ。 故・岡八郎師匠の「空手もやってるねんぞ~通信教育やけどな~」というギャグと、思想的には近いものがあります。 「そもそも、こんなクソガキがこの程度の練習でトーナメントを勝ち上がれるワケがないだろ~」とツッこむ以前に、「そもそも、エリザベス・シューがラルフ・マッチオなんかに一目ぼれするワケがないだろ~」と言いたくなるワケで、そこに目をつぶることができれば、大抵のことは見逃してしんぜよう、という気持ちにもなってきますが、そういう受け止め方で、いいんですかねえ。ちなみにエリザベス・シューの出演作における相手役は、ラルフ・マッチオ⇒チンパンジー⇒トム・クルーズ⇒マイケル・J・フォックスと、この後、だんだんレベルが上がっていきます。 『ロッキー』のジョン・G・アビルドセン監督が再び取り組んだスポコンものですが、ほとんどスポーツも無ければ根性もない作品に仕上げていて、二番煎じにしていないところはアッパレ。最後は口数が少なくなり少々神がかり的になってしまった一作目のロッキーとは異なり、こちらの作品では「等身大過ぎる」主人公を設定して、最初から最後まで、どうしようもない「のび太君」でいてくれる。いてくれてうれしいかどうかはともかくとして。 で、コブラ会所属のジャイアンに要らぬチョッカイを出して、「ギタギタのメタメタ(©ジャイアン)」にされかかったところを、ドラえもんならぬ(似てるけど)ミヤギさんに救われる。そういや当時、雑誌のインタビューにパット・モリタが「カラテ経験なしで撮影に取り組んだ」とか答えていた記憶があるけれど、実際、見るからにそんな感じの所作ですな。まさに通信教育レベル。だけどそれに目をつぶると(←またか!)、この人、「東洋の神秘」みたいなものはよく出していると思います。日本人の我々が見たって、謎めいてますからね。でも一方で、生身の人間の弱さも感じさせるエピソードが挿入されたりもする(ただ挿入されただけ、という印象もありますが)。 実はジャイアンもそんな悪いヤツじゃなかったり、のび太は基本的にまったく反省しなかったり、ドラえもんはのび太を甘やかし過ぎたり、と、ロッキーから距離をおいた結果、「ドラえもん」にえらく接近した作品になっちゃってて、まあ、そこが、シリーズ化されるほどの人気を博した理由、なのか、どうなのか・・・。
[地上波(吹替)] 4点(2019-04-07 09:56:37)
3618.  ラストスタンド
シュワが片田舎の保安官だってんですが・・・すでに、ちょっと違うんでないの、と。 作品のベースにも「西部劇」があるんでしょうけれど、つくづく、シュワは決してジョン・ウェインにはならないし、なれないんだな、と。 シュワがシュワである以上、老いぼれようと何しようと、デカい銃を振り回して暴れてみせるしかないんだけど(他に何もできないし)、もはや見る側も同情まじりに「やっぱり大目に見てあげないとね」、などと思いながら見るしかない。 ジョン・ウェインはアクションが出来なかったかも知れないけれど、しかしあの独特の雰囲気、独特のユーモアで我々を魅了してくれましたよね。と、あまり比較してもしょうがないんですけれど、この貧相な内容の映画の中では、あまりに惨め。田舎町での攻防戦にいたるまでの前半はおよそチグハグ、それでも無理やり『リオ・ブラボー』(それとも『要塞警察』かな?)みたいに話をもっていこうとするのがいかにもセコイ。敵役にも魅力がなく、付け焼刃のようなユーモアが、不自然極まりない。 これは、失敗でしょう。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2019-03-31 20:48:19)
3619.  ターザン:REBORN 《ネタバレ》 
およそ、我々の興味を引く登場人物が一人もいないってのがツラいところ。暗い過去みたいなものを背負っている訳でもなし、意表をつく行動をとるでも無し、そもそも主人公のターザンが、文面社会においてであれ、アフリカの部族相手であれ、はたまた大自然の動物たち相手であれ、何でもかんでもワケ知り顔でソツ無くこなし、単なる「便利な人」でしかない。あってせいぜい、「母の仇」「息子の仇」というエピソードですが・・・これ、正直、ピンと来ますか? むしろ何だかとってつけたような。 CGで描かれる動物の描写、特に実写の人間とこれでもかと触れ合うあたりは、手が込んでるなあと感心するものの、どうしてもCGの「計算された動きの安心感」の範囲に収まってしまい、ここでも意外性を損なってしまっている面があります。 結局、登場する人間も、動物たちも、すべてが想定内にチンマリと収まってしまって。 クライマックスにおける、半分沈んだ船での戦い。その船も、半分沈んだまま、それ以上は沈んでいかないんですね。この戦いを、船が傾いていくタイムリミットとともに描いていたら、もう少し緊迫感も出たんじゃないかと思うんですけれど、そういうサービスもなく、ターザンは勝つべくして勝ち、船は爆発すべくして吹き飛んでみせる、というワケで、最後まで意外性の乏しいオハナシでした。
[地上波(吹替)] 4点(2019-03-23 03:50:36)
3620.  アーティスト
なーんか、ものすごく観てて居心地悪いのよね、この作品。 ひとまずこの時代にサイレント映画に挑戦する意気込みは頼もしいんだけど、「セリフなしだからこの程度に内容を抑えないとわかりづらくなりそう」という忖度(?)でもあったのか、どうか。実際、わかりやすく、実際、物足りない。 一方で、物語の上ではサイレント映画とそれに拘る主人公を時代遅れの遺物扱いにしてて、まあこの辺りも世のシネフィルを敵に回すようなチャレンジャーぶり、とでも言いますか。これで映画をしっかりまとめ上げたら大したもの、実に頼もしい、といったところだったハズなんですけどね。 同じくサイレントからトーキーへの移行期を描いた『雨に唄えば』とは、サイレント時代との距離感の違いもあるのかも知れないけれど、本作ではもはや、時代に乗り遅れた頑固者の悲哀を描くための単なる素材と化していて、これだったら「サイレント映画」がテーマじゃなくっても、他のテーマでも全然よかったやん、とか思えてきます。映画の効果音の有無、という一種のメタ表現だけが、テーマの必然性に関わってくるけれど、そんなに意外性のある演出でもないし。 それに、『雨に唄えば』のミュージカルとしての圧倒的な存在感の前には、本作のラストのタップダンスシーンは、頑張ってはいるんでしょうけど、あまりにも分が無い、という印象。 サイレントでどんな映画に仕上げてくるんだろう、と期待させるものが大きいだけに、一層の肩透かしを感じてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-12-30 08:33:21)
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