3621. スクリーマーズ
もうちょっと特撮を頑張って、リアルなコダワリ映像で描ききっていたら、結構スゴイ作品になってたかも知れません。やっぱり安っぽい印象が。殺人ロボットに、正体のわかっているタイプと、わかっていないタイプがある、という設定が魅力的。でその真相はというと、若干ダマされたような気がしないでもないんですけどね。まあユニークで面白いです。 7点(2003-08-30 23:15:57) |
3622. 北西戦線
インドを舞台に、敵の攻撃の中を猛然と突っ走る機関車!って言う程大袈裟なもんでもないんですけどね。むしろ、割りとあっさり危機を乗り切っていっちゃうんですが、何となく列車モノには興奮してしまうもんで。ローレン・バコールは相変わらず頑固そうで、これはハマリ役ですね。 7点(2003-08-30 22:48:50) |
3623. 悪魔の受胎
まあよくわからん(ストーリーだけはよくわかる)ホラーでして、宇宙探検の女性隊員がエイリアンに襲われて身籠ってしまうという映画。このエイリアンが、遮光器土偶をパクったようなナイスなデザインで、チープながらも日本人のルーツを感じさせる懐かしいお姿です。で、お話はというと、件の女性隊員が母性愛に目覚めたか、お腹のエイリアンを無事出産せんがために大暴れする、という困った展開。最後は例のごとくお約束通りでトホホ。積極的に楽しもうとする暖かい気持ちで観れば、楽しめると思います。 5点(2003-08-30 22:20:57) |
3624. ゲーム(1997)
これは実にスゴイですね。デヴィッド・フィンチャーらしい、悪夢の断片をコラージュして作り上げたようないかにも不気味な映像が、サスペンスを盛り上げます。先の読めないストーリーが、最後にはどこに落ち着くんだろうか、と思ってワクワクしながら観てたら、なんと、ホントにどこにも落ち着かせることができず、デタラメなオチをつけてゴメンナサイしたような映画。いやあ、本当に驚きました。オチ以外は好きですよ、オチ以外は。 6点(2003-08-30 21:45:25) |
3625. TATARI タタリ
いやあ、これは面白い! いかにもダメ映画っぽい最初の感触から一転、ちょっとイイ感じの映像や、意外なストーリー展開にビックリして、つい夢中に。コラージュ風のオバケの声なんて、ピエール・アンリのテープ音楽より余程良く出来てるじゃないの(ホントに?)。ところで、いつの間にあんな高いところへ登ってたんだっけか。いやそもそも、プライス氏が何をどう認識してどう意図してたのやら、辻褄が合わない気もするんですけど、まあいいじゃないの。この映画はユニークで好きですよ。 8点(2003-08-30 21:16:01) |
3626. ボーン・コレクター
日々作られ続けるサイコスリラーものに、「主人公が全身麻痺で動けない」という要素を付け加えて、新鮮味を出そうっちゅうわけでしょうが、いかんせん、デンゼル・ワシントンではピチピチの健康体にしか見えず、仮病ちゃうんかい、と言いたくなったのでした。ま、一応は、楽しめましたが、さほど設定がオリジナリティに貢献してない気もします。 6点(2003-08-30 20:48:44) |
3627. マルコムX
うん、私は実話の映画化と聞いただけで弱いのよね。しかもこの映画、雰囲気、ある、説得力、ある、マルコムXのカリスマ性がビンビン伝わってくる、というわけで、かなりのめり込んで観てたんです。が、メッカ巡礼のあたりから何だかギクシャクしてしまって・・・。いや、マルコムXという人そのものを非難しようってんじゃないですよ。どうも映画の描き方がねえ。その辺を境に急に説得力を欠いて迷走してしまったような印象があって、マルコムXが見えなくなっちゃったんです。そこまでがとても良かっただけに、かなり残念に思いました。 7点(2003-08-30 20:15:12) |
3628. イレイザーヘッド
エド・ウッドの『グレンとグレンダ』を観てた時に何故か思い出してしまったのがこの映画。だいぶ影響受けてるんじゃないかと思ったんですが気のせいかしら。とは言え雰囲気は全然違って、なまじカネをかけたら出せないんじゃないかというような、すさんだ雰囲気が充満してます。一歩間違えれば、観るに耐えない素人作品になりかねないところですが、本作はさすがテンションを維持してます。赤ちゃんがかなりヤな顔しててどうにも忘れられん。 7点(2003-08-30 19:48:39) |
3629. シックス・センス
疑いを知らぬ純真な(「不注意な」の間違いか)私としては、ラストはしっかり驚かせていただきましたが、うーん、途中が正直言ってちょっと退屈だったもんで、それが驚きをより強めたのかも。映画の色彩なんかにいくら配慮してたって、やっぱり全体の印象はやや弱いと思いました。「途中怖いけど感動できる(最後はビックリ)」と先に観た知り合いが絶賛してたんですけど、観てみたらもう、怖くないのなんの。(再見後追記。うん、やっぱりよく出来てますな、内容知った上で観ててもまたドキリとしてしまいました。でも、非業の死を遂げて自分が死んだことを認識できてないのが幽霊、と言うのなら、「首吊り死体の幽霊」っちゅうのはヘンですぜ、旦那) 7点(2003-08-30 09:47:00) |
3630. フルメタル・ジャケット
ある時期、面白いように沢山作られたベトナム戦争映画の中で、独特の地位を占める本作、ユニークな点は、必ずしもリアリティを重要視してないところでしょう。一部のシーンは、あれはもう、ホラー映画ですよ。実際の戦争をこういう風に取り上げることについては、戸惑いもないわけではないのですが・・・。戦闘シーンのリアリティで言えば、『博士の異常な愛情』がバツグンなんですけど、今回はこの時のような撮影方法も採用されなかったわけで。登場人物に感情移入しにくい点ではさらに上を行ってますね。まあそういう、何か冷えきったような視線の映画です。 8点(2003-08-30 09:34:05) |
3631. オズの魔法使
これは特撮というよりは手品の楽しさですね。いったいどうやって撮影したのか、なんてことは、何でもできちゃう今の映画には感じなくても、こういう映画では強く感じて、それがまた楽しいんですね。ドロシーのお供の皆さんはどう見たって普通の人がかぶりものしてるだけ、の筈なんですけど、映画の中では不思議なことに違和感がない! 8点(2003-08-24 14:21:46)(笑:1票) (良:1票) |
3632. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
これを映画として観て、他の映画と同じような見方で楽しもうとすると、やっぱり辛いですね。いかにも密度薄くて、これでも長過ぎだと思える程。まあでも、製作と宣伝に莫大な金かけた映画に対して、こういう低予算映画がアイデアの力で肩を並べてるというのは、何だか楽しい話ではないですか。 3点(2003-08-24 13:56:07) |
3633. フォー・ルームス
オムニバス映画でもたまに好きなのに出会うんで観るんですけど、基本的には苦手で、この映画も苦手な方。4つの部屋でのベルボーイの4つの困惑、という設定への挑戦なんでしょうけど、結局はなんだか動きの乏しい映画になってしまった気がしました。最後に至って、ああそんな話ヒッチコック劇場にあったなあ、と思い出して嬉しくなり、オチも効いてて楽しめましたが、時すでに遅し。 4点(2003-08-24 13:32:10) |
3634. フロム・ダスク・ティル・ドーン
大体どういう映画か知ってたにも関わらず、あまりに突然の展開にアタマ真っ白、何だこりゃ。う~ん、新機軸と言えるのかなあ。これってやったもん勝ちの一発ネタなんだろうけど、『プレデター』も似た構成だった気が。しかし、後半かなり盛り上げてくれるので、結構面白い。タランティーノが実に楽しそうにやってますけど、こりゃ確かにこの人は映画の役者としては成功せんわな。 7点(2003-08-24 13:10:56) |
3635. さよなら子供たち
子供たちの友情が淡々と描かれる中で、森の中を子供とともにカメラが駆け抜けるシーンが幻想的で、印象に残ります。で、その日々は、突然、ナチスによって断ち切られちゃいます。その瞬間は直接理解できない程深い衝撃。戦争を含めた、人生における不条理さに対する怒りみたいなものが、かなり抑えられた表現ですが、よく感じられます。オールヴォアール、レザンファン、仏語知らない私でも、さすがにこれは判る。グッときます。 9点(2003-08-24 12:01:05) |
3636. 追いつめられて(1987)
サスペンスとしてよく出来た作品---きっとそうなんだろうとは思うのです。思うのですけど、何だかひと味たりないというか、もひとつ乗っていけませんでした。徐々に盛り上げていく、煽るような雰囲気が、あまり感じられなかったのです。最後のオチも、これってどうなんでしょうねえ。面白くないとは言わないけど、作ったようなオチで、ちょっと肩すかしを食らったような気が。 6点(2003-08-23 23:41:42) |
3637. デイライト
『クリフ・ハンガー』の続編か?と言いたくなるスタローンの役の設定で、せまってくる危機もなんだか段取り通りという感じ。でもいいんです!こういう映画を待ってます。懲りずにまた作って下さい。(『ポセイドン・アドベンチャー』って、各登場人物のキャラクターが非常に際立ってたから、面白かったのよねー。その辺をゼヒ加味していただければ・・・。) 7点(2003-08-23 23:29:01) |
3638. オルカ
シャチは鮫より強いんだぜ!という『ジョーズ』への挑戦とも取れる出だしでしたが、こちらは「果たし合い」のお話でした。イヤガラセされて陸路で街を出られないからって、何も北氷洋まで行ってシャチと戦わないでも、どこか別の港に行けばいいんじゃないの? と、後半の極端な展開に、目を白黒させてしまいましたが、リチャード・ハリスの眼光に気押されて、つい説得力を感じてしまったのでした。 7点(2003-08-23 23:08:32) |
3639. エル・ドラド(1966)
腰に爆弾かかえたガンマン、アル中保安官、銃は使えないナイフ投げ、といった、少しポンコツなところのあるヒト達を主人公に据えたところが、ミソと言えばミソ。ところで、ジョン・ウェインとロバート・ミッチャムが肩並べて歩くラストシーン、全く、取ってつけたようにしか見えない不思議なシーン(ジョン・ウェインの服装が違うし、杖の突き方も変)ですが、何か深い意味のあるシーンなんですか?? 7点(2003-08-23 22:44:11) |
3640. 暴走パニック 大激突
クライマックスは、深作印、怒涛の「仁義なき」カーチェイス。車ぶつけられた通りすがりの一般人までカーチェイスに参加。大阪にはこんな風にカーチェイスに参加するおばちゃんが本当にいるの? もちろんいるよ! 『バニシング IN TURBO』も顔負け。聞いてるか、ロン・ハワード! ところで最後に銀行を襲うシーン、梅田東映のすぐ外です。つまり、今映画を観てるその映画館の目の前で銀行強盗が行われるという、『デモンズ』もビックリの仕掛けです。その梅田東映も今じゃ無くなっちゃいましたけどねえ。 8点(2003-08-23 22:32:14) |