361. 激流(1994)
あのお父さんて、「黙秘」でもお父さんやってた人ですよね。ほぼ同時期に、正反対の役柄を見てしまったので、いまいちこっちにのれなかった。こういうのって、誰のせいでもないけど、何か損したような気がしません? 映画はふつうにハラハラしましたけど、この中のケビンはちょっと単調な感じ。肩の力を抜きすぎてた気がしないでもない。まあその程度のストーリーだとは思うのだけど、そう考えると、メリルというキャスティングはこの作品に対して、重すぎ。うーん結局バランスが悪い感じがして、7点以上はつけにくいです。 6点(2003-03-21 03:31:19) |
362. トレマーズ
地面がモコモコっていうのと、ケビン・ベーコン、どうしてこんなに「合う」んだろう(笑)? 笑って、ヒヤヒヤして、最後はスカッとして、楽しい映画です。でも、これも点数づけが難しい一作ですわ。7点じゃほんとは物足りないけど、8点以上の優秀作?(私の個人的な感覚ですが)じゃない。でも、ことモンスターものに限って点をつけるとするなら、間違いなく10点です。お金をかけなくても、いい映画はできるってことですね。但し日本は土地が狭いから、これを仮にリメイクしようと思ってもムリですね。ハア~残念! 7点(2003-03-21 03:18:27) |
363. 恋におちたシェイクスピア
キャストが違ったら、もっと面白く観られたのかもしれない。俳優陣に魅力が無かった。 [ビデオ(字幕)] 4点(2003-03-21 02:58:55) |
364. ショーシャンクの空に
ビデオ化された当時、これを見た後で「告発」を見たら、同じく監獄を舞台にした映画としては、「告発」のほうがすばらしいじゃん、と思った私。そのときの素直な気持に従って、点を下げさせていただくことにしました。よくよく振り返ると、本作のオチは、ちょっと蛇足だった気がしないでもないし。ティム・ロビンスは好きな役者だから、こう言うのはちょっと残念なのですが、優等生的、教科書的で、ラストから逆算で考えてみると「破綻が少ない」、というのも、少し物足りないんですよね・・。 9点(2003-03-21 02:55:21) |
365. ベートーベン
私にとっては、犬じゃなく、チャールズ・グローディンの演技を楽しむための映画です。自分の本心を認めたがらず、「犬なんかジャマだ、追い出してやるー」と意地を張っている彼は、典型的な精神マッチョ。定番の役どころですが、「ミッドナイト・ラン」で、かのデ・ニーロをさえ半分くらい食ってたチャールズのオトボケ演技のおかげで、ありがちな映画になるのをまぬがれています。メチャメチャ笑えるし、まただんだん改心していく?様子もすごくナチュラルで、楽しめます。私のように犬にさしたる思い入れのない人間が見ても、大型犬を交えての撮影はさぞかし大変だっただろうと思うと、「みんなよくがんばったね~」と拍手も送りたくなるし。いい映画です。但し、犬かチャールズ、どちらかに興味のある人以外は、大スターが出てるわけでもないから、「ハア?」な映画なのかもしれませんね。 8点(2003-03-21 02:40:14) |
366. スモーク(1995)
《ネタバレ》 好き、好き、好き。なんじゅっかい言っても足りません!!! 追記:再見しました。ビデオ化された当時に3回くらい見たのに、記憶ではもっと起伏のあるストーリーのように感じてしまっていました。なぜかなあ。ハーこんだけ淡々としていたんだ、とちょっとびっくりした気分。 こういうタイプがやっぱり好きだから、評価が変わったわけじゃないんですけどね。それはさておき。この映画で監督がきっとこだわったのは「表情」じゃないかなと。どの顔もいいんだけど、やっぱりクリスマスのおばあちゃまの顔がいい。あの話が映像として繰り返されることに反対意見がありますが、私は賛成派。語られているあのシチュエーションがまずあって、そしてタイトルロールに行く、というオチ。ここにカタルシスがあるんだと思うんです。あの作品には、そのくらいの「くささ」を盛り込むんじゃなかったら、ほかにどういったオチをつけるのがいいの?と思う。あれはあれでいいんですよ。 10点(2003-03-21 02:18:20)(良:1票) |
367. 蜘蛛女(1993)
くくく。細かい点はもう忘れちゃったんですが(人に指摘されるまでジュリエット・ルイスが出ていたことも忘れてた)、何しろこわかった。レナ・オリンってほんとに演技がうまい。ただただそれを見るためだけにこの映画を見ても損はないと思う。でもってその職人技を見たら、今度はだんなさんである(離婚はしてないよね?)ハルストレム監督の「ショコラ」で彼女の姿を探して(!)みると、さらに楽しめるのでは?と思います。〈追記:忘れとったー! もっとかっちょいいレナが見られるのは「存在の耐えられない軽さ」やん。「ショコラ」は作品全体は私にとっていまいちでした。「存在・・」のほうがオススメ!〉 7点(2003-03-21 02:12:00) |
368. 絆 -きずな-
古臭かった。この手の日本映画は昔からあったような・・。「遠雷」があれだけ斬新だった根岸監督、いったいどうしちゃったの?という感じ。 3点(2003-03-21 01:50:27) |
369. 危険な動物たち
「ワンダ・・」があまりに面白いので、あっちを見た人はこっちは見ないほうがシアワセかも。どっちも見てなくて、両方見てみようと思う人には、こちらを先に見ることをお勧めします。そうすれば、そこそこ楽しめるかもしれません。 [ビデオ(字幕)] 5点(2003-03-21 01:39:24) |
370. から騒ぎ
私は、基本的にはケネス・ブラナー嫌いだけど、どこかにいいとこあるかしらと、こりずに何本か見ています。でも、だいたいハズレ。中でも特にこの「から騒ぎ」はつまらなかった。そもそもブラナーって自意識過剰、自己愛プンプンだと思うのって、私だけなのかしら?〈追記:やっぱり私だけじゃなかったみたいですね。ところで、中野さんてもうレビュー書いていらっしゃらないんですね、ざんねん。共感してもらってますが、私のほうはどんどんコメントを書き加えてしまっています・・。また書き込んでほしいなあ、中野さん。・・それはさておき本題に戻ります。で、なんでこんなのにデンゼルが出てるのよー?って、腹を立ててたら、よくよく見たら本作は米映画だったんですね。どうりでそのせいで、おお味すぎる、ハンバーガーみたいな味になっちゃったわけだー。まあシェイクスピアは古今東西、いろんな「実験」が行なわれているから、冒涜ダーなんてことは言わない。こういう映画が存在したっていいけど、でもやっぱりひどいわ。いくらハリウッド製だからったって、このごった煮みたいなキャスティングは、ないっすよ。この面々じゃ演技力(ばかりでなく演技の質や持ち味)に違いがありすぎます。なんか無理して楽しそうなフリして作ったんじゃないのー? と思える映画でした。〉〈またまた追記:一部書き換えました。BS放送ありましたね。一部見てみましたが、印象は変わりません。やっぱりこのキャストには無理があるし、ケネスの自信満々のいやったらしさ! いやだ、いやだ。本物の「から騒ぎ」はもっと面白くできるはずの戯曲ですよん! さて、もう一つ補足。今回改めて気づいたのですが、このときのエマってはっきりいって、キレイじゃなーい! もちろんいわゆる美人女優じゃないけど、本来もっと雰囲気のあるいい女優さんです。本作での表情から、彼女の隠しきれない不満足、不調が読みとれると思います。〉 2点(2003-03-21 01:33:00) |
371. カラー・オブ・ハート
トビーは最初はマヌケなキャラクター。最近の作品での透明感を期待して見ると、「アレレ?」ってなっちゃうかも。でもフシギな電気屋さんの老人が出てきてテレビの中の世界に行っちゃってからは、だんだん「男前」になっていきます。ノスタルジーと、でも「周りがどうであれ自分は自分」という新しいメッセージの混ざり具合がほどよくて、キャストもGOOD。トビーってあんまり現代的な容姿ではないから、彼の起用もピッタリ、という感じでした。シナリオをよく思い出してみると案外りくつっぽいとこなきにしもあらずですが、演出がナチュラルで、すごく楽しく見ることが出来ました。 8点(2003-03-21 01:26:03) |
372. 踊る大捜査線 THE MOVIE
私はハチュウルイがお系の人がダメなんですよー、この人とか舘ひろしとか。 え?一緒にするなって? すみません。あ、舘ひろしファンにも謝れって?(でもいるんだろうか?あ、ますますすみません・・そもそも舘は本作とは何の関係もなかった・・ごめんなさい。アセアセ) それにしても本作は、織田だけじゃなく、出てる役者で好きな人、誰一人としていなかったんです。 小泉今日子はタレントとしては嫌いじゃないほうだけど、役者としてはまだ「これ」というものをつかめてない人だと思う。 よくもわるくも「キョンキョン」というカラをぬげてないというのかな、しかも、特にこの映画での彼女は感心しなかった。 なのに、全体としてのこの映画は、ままあまあ楽しめた。娯楽映画としてはよくできていると思う。 感動させてやろうとか驚かしてやろうとか、そういったくだらない「野心」のようなものがなくて、肩に力が入っていなかったのが伝わってきた。 いいんじゃないのかな。 〈追記〉 私にはくだらないとしか思えない続編のほうが平均点が高いとわかり、あったまきちゃったので、こっちに1点追加します。2に対しては、「観客をバカにするな」と言いたい! (1のほうが好きな人、少しずつ点を上げてみません? 頼みますよー、ほんと) 8点(2003-03-21 00:42:32) |
373. レザボア・ドッグス
饒舌で、シンプルで、ほねぶとで、でもせつない。うーん、たまりません。ゴージャスでパワフルな「パルプフィクション」もいいんですけど、熱い小品であるこちちの方が、どちらかといえば好き。オープニング映像がこんなに忘れられない映画もなかなかないですね。それと、そもそもティム・ロスを好きになったきっかけも、間違いなくこれ。一言でまとめるのはとっても難しい作品ですが、初めて観たときはそりゃもう衝撃で、ゾクゾクしました。 [ビデオ(字幕)] 9点(2003-03-21 00:19:10) |
374. 海の上のピアニスト
やりすぎって嫌い。いつものティム・ロスらしく淡々と、ひょうひょうと演じてくれたらよかったのに! [映画館(字幕)] 5点(2003-03-21 00:08:24) |
375. うなぎ
面白い場面も多いんだけど、今村監督は、女性の描き方が、イヤ。 北野武もそうだけど、カンヌ映画祭では、こういった、女性を一面的にしか描けない監督の日本映画ばかり評価されるのはなぜなんだろう???と、かねがね不思議でなりません。 日本人に対する偏見が根底にあるからなんじゃないのかしら? 日本人の女性といえばすぐに「ゲイシャ」みたいなディテールが浮かぶんじゃない? その証拠に、洋画に出てくる日本人の女性って、多かれ少なかれそういうイメージをひきずってると思うもの。 5点(2003-03-21 00:06:06)(良:1票) |
376. イングリッシュ・ペイシェント
戦争をバックにした大河ロマンとして、ゴージャスな味わいだったと思います。「ただそれだけでしょ」と言われたら、「はいその通り」としか言いようがないけど。ドラマの面白さ、ということで言うと、2つの時系列の物語が交錯している効果がいまいちだったことが惜しい。あの 映画の中での「現在」のお話が何をいいたいのかが、つかみづらかった。あちらのラブストーリーもほんとはなかなかだったんですけどね。 そのために、わかりやすいほうの「過去」の話にばかりスポットがあたり、「ただの不倫もの」に貶められてしまっていることはかなり残念です。とはいえ、私としちゃ、「不倫もの」というレッテルだって、いいんじゃないかと思ってるんですけど。だって、主役二人の色っぽさって、そんじょそこらにころがってはいませんよー。十分に見ごたえがあります。結婚していようがいまいが運命的に出会ってしまう二人、というシチュエーションは昔からロマンものの定番で、立派に一ジャンルです。公開当時だってちゃんとロマン大作として宣伝されていたし、誰だって簡単なあらすじくらいは知ってから見たんでしょうから、「不倫はいけません」という人は、最初から見なきゃいいと思うんだけどなあ・・。 8点(2003-03-20 23:54:51) |
377. イン&アウト
コメディとしての完成度はそこそこあるのでは? と思っていたら、「コメディとしてダメ」というお声が多くて、恐縮。そうかなあ、そんなにダメかなあ。私はふつうに面白かったんですけど。ケビンとジョーンの仕草や表情を観てるだけで、おかしくて、ケビンが踊ってるとこなんて何度も巻き戻してゲラゲラ笑っちゃいました。ほんとにこの人根っからこういう人かな?と思わせるくらい、彼って芸達者じゃないですか。言い換えれば演技派だとは思うけど、まじめな役よりコメディーでの彼のほうが、私は断然オススメです。 7点(2003-03-20 23:48:50) |
378. 交渉人(1998)
あれで「交渉」と言えるんでしょうか? 5点(2003-03-20 23:36:49) |
379. ギルバート・グレイプ
《ネタバレ》 何がいいって、登場人物の造形がすばらしい。血肉の通った人間のにおいがします。不倫相手のあの奥さんさえね。監督の、人間に対する愛を感じます。ペッキーが自立したミューズであるとこもいいなあ。ところで、最後のシーン、あれは旅立ちだったんですね。私は違うと思っていました。ボカしていると。でも「もしや」とムスコに本日あえて尋ねてみたところ、「今まで何見てたの?」と呆れられてしまいました(笑)。ま、いいや。映画には色んな見方がありますよね。ヘヘ。 [映画館(字幕)] 10点(2003-03-20 22:37:04) |
380. シコふんじゃった。
「ファンシィ・ダンス」で周防サンに「はまった」私は、公開直後に銀座で見た。 立ち見も出る盛況ぶりはちょっと意外だったが、「みんなわかってんなー」とうれしくもなった。 で、その満員の観客が、みんな椅子からころげおちんばかりに笑っていて、映画館のたてもの全体があそこまで揺れ動いているような感覚に陥った経験は、あとにも先にも、この映画1本きり。 あー・・あのシアワセ感は、あのときあそこにいた私達だけのもんだったなー・・。 とまあつまり、こんなふうに映画にしかない醍醐味をめいっぱい味わえた私にとっては、誰が何と言おうと、この映画は10点!なのです。 10点(2003-03-20 22:27:53)(良:1票) |