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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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361.  氷の微笑 《ネタバレ》 
映画における濡れ場というものは、個人的には「お金のかからないスペクタクル」だと思っており、こういう大作枠の作品がやるのはズルくないかい?とも思うのですが、別に反対はしません、ハイ。ついでに言うと濡れ場というものは、新人女優がやればご褒美に新人賞の候補になるし、くすぶっている中堅女優がやれば「これで大女優の仲間入り」という自信だけは持つことができる、という利点もあって。そういう意味では、一見似てないとは言え、シャロン・ストーンと川島なお美にはどこか共通点を感じてしまうし、それどころかマイケル・ダグラスと古谷一行に何か近いものを感じてしまうのは、これは一体どうしたことか。 それはともかく。シャロン・ストーンの謎めいた感じは、ズバリ、イイと思います。真相の意外性よりも過程の意外性、それが作品の魅力。 結局、この映画に言わんとしていることは要するに、「人間誰しも、今日はたまたまアイスピックで刺されなかったけど、明日はわからんよ」ということですかね。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-12-04 14:45:55)
362.  トゥルーナイト
こういう歴史活劇みたいなのは、基本的に嫌いじゃない、と思ってたんだけど、なあ。 エピソード諸々が、コレといって印象的な描かれ方もされず、何となくストーリーが進んでいく感じ。どうも捉えどころがない。 主人公がSASUKEみたいな罰ゲームみたいな奴に挑戦する場面ぐらいは、もう少し粘って、ヒヤヒヤさせてくれてもよさそうなもの。開始1時間くらいでようやく王妃が誘拐されたりして、いよいよ物語が動き始めたな、と思いきや、活劇もホドホドに、事件が収束してしまう。 主人公と王妃との不義の恋、みたいなのがテーマなんだろうけど、これすらも踏み込みが浅く、悲恋という感じが全くしないのですが、要するにコレ、もともとリチャード・ギアには向いてない役、なんでしょう。もっと若々しくて一途さを感じさせる俳優は居なかったんでしょうか? それなりにもう若くもないギア様、どっちかというと、チョイ悪オヤジ、といった感じ。 そのギア様でも、クレジットは2番目になってしまって、1番はショーン・コネリーに譲ることに。ギャラもショーン・コネリーの方が高い、って事なんですかねえ。厚切りジェイソンみたいに天を仰いで「Wh~y!?」と叫ぶぐらいしか活躍(?)してなかった気がするけれど。 という訳で、イマイチ盛り上がりに欠いて、印象の乏しい作品なのですが、そういう軽いノリこそが活劇らしさ、とも言えるのでしょうか。 ラストシーンの小舟が流されていく海の光景、実写なのか、それとも特撮なのか? 雲の切れ目から遠くの海面に光が当たって、コレ、もしたまたま撮れたんだったら、もの凄くラッキー♪なのでは。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-04 13:43:25)
363.  関東テキヤ一家 喧嘩仁義
「喧嘩仁義」と書いて、「ごろめんつう」と読むんだそうです。いやあ、難読漢字ですなあ。 例によってユーモアが見られるとは言え、なかなか硬派な作品になってます。そして巧みなストーリー構成。菅原文太演じる主人公と兄弟分の関係、そしてその兄弟分には、ちょっと困った実の弟がいて。 はたまた、主人公の元カノ、と言ってよいのかどうか、演じるは桜町弘子さん。イイねえ。 主人公が岡山で世話になる親分、長門勇の飄々とした感じも忘れがたいし。さらには岡山・西大寺の奇祭、ハダカ祭りの模様もしっかり映画に取り入れられて。ちなみに大茶盛りで有名なのは奈良の西大寺。 これだけ多彩な登場人物とエピソードが盛り込まれると、最早、梅宮辰夫の出番なんて無くなってしまいそうなのですが、少ない出番ながらインパクトをしっかり残すのが、辰兄のスゴいところなのか、それとも脚本がスゴいだけなのか。 文太さんと辰兄が繰り広げる、クライマックスの殴り込みは、若干、トラック野郎魂が注入されつつ(まだ製作されてませんが)、続く殺陣の、凄まじいまでの躍動感。必見です。圧巻です。シビれました。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-11-29 23:04:15)
364.  ドリラー・キラー
「ミニシアター系」と「グラインドハウス系」とには、本質的な違いなんてあるんだろうか? どこにその境界があるんだろう? と思ってたら、どうやらこの作品が、両者の境界だったみたいです。ハイ。 いかにもお金がありません、という安っぽさは拭うべくもないのですが、主人公のイライラ感が映画全体に蔓延していく様、壁の絵にニラまれるようなヤな感じ、とにかく執拗さようなものがひたすら作品を貫いていて。 殺戮に用いられる凶器が、ドリルとは行ってもいかにもお手軽なハンディタイプ。チェーンソーを振り回してた誰かさんと比べるといささか迫力不足で、ドリラーキラーと言うよりもDIYキラーと言ったところですが、またそれが不気味さにもなって、凶器が狂気へと変貌する。 ラストの意表をつく演出なども、不気味さ全開です。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-28 23:03:19)
365.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 
日常の中に次第に非現実が浸食してきて、やがてその日常の方の実在性がアヤシくなってくる、一種の幻想譚。一応、「意外なオチ」に相当するものはあるのだけど、そんなに意外じゃない、というか、次第にそのオチの方へとジワジワ寄せて行って、最後は落ち着くべきところへ落ち着いた、という感じ。 まあ、最初の戦場の場面から、敵の姿は見えないし、これって米軍同士が戦っちゃってるんじゃないの?というシーンもあったりするし。 意外性を求め過ぎると、理屈っぽくなるもの。この作品はそれを回避して、しっかり幻想性で我々を魅力しつつ、迷宮の出口たる映画のラストでは、何とも言えない虚しさを感じさせます。 ホラー映画の新たな可能性を指し示した作品、と言ってもよいのでは。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-11-28 22:13:53)
366.  シックス・デイ 《ネタバレ》 
このオハナシ、主人公にとってはもう、大ごとどころではなく、自分の存在意義自体が否定されたような絶望的な状況の筈なんですけど、そこはさすがのシュワ。いつまで経っても大根役者なのが、こういう場面で役に立ち、この絶望的な状況を何ら思い煩うことなく、活き活きと暴れ回ります。こういう役を、主人公の気持ちに成りきって演じるタイプの大御所にやらせたりなんかしたら、全く映画が成立しなくなります。 なので我々は、シュワの事を戦略的大根役者と呼ぶべきかもしれません。 という訳で、無理に良く言えばいかにもSFらしい作品、普通に言えばテキトーな作品ですが、終盤の、タンクが並んだ研究所みたいなところ(「みたい」は余計か)を舞台にした闘いなど、なかなかの見どころだと思うんですけどねえ。ちょっとトータルリコールを思い起こさせる部分もある作品なので、ついアレと比べてしまうと、ちょっと地味ですかねえ。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-28 15:41:06)
367.  青春の殺人者 《ネタバレ》 
長谷川和彦監督の2本の作品、正直、私はよく判りません。なのに世評は高いようで。結局のところ、私は映画というもの、あるいは映画ファンという人たちと、絶望的なまでに相性が悪いのではないかと思えてきてしまう。 どちらの作品も共通して、全くどこにも行き着かない。実際そういうのを描きたいんだろうとは思うものの、それの何が面白いのかピンとこないのです。 この作品の前半の親殺し。セリフ、状況設定、その他すべてが作為じみているように思えて、どうもゲンナリしてしまう。 だけど『太陽を盗んだ男』よりは取っ付き易いのは、自己破壊欲みたいなもの(しかも空振り気味)が作品のあちこちに表れていて、そういう部分に、同感というか、一種の普遍性が感じられるからだと思います。前半はどうかと思っていても、後半にはだんだん引き込まれていきます。市原悦子もスゴいんどけど、やっぱり何と言っても原田美枝子。いや前半にあの市原悦子がいたからこその原田美枝子かも知れないけれど、そこは仕方が無い。ひたすらイモっぽいんどけど、何かがありそうな。 女優を目指すお嬢さんが、脱いだら大女優になれますよ、と騙されて脱がされてるような。という風に騙されているのは私の方なんだろうけど、それもまた良し。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-28 15:17:33)(良:1票)
368.  パージ:大統領令
これまでの2作では、この「パージ」というシステムがすでに存在することが前提だったけど、この第3作では大統領選を絡めて、「そのシステムを我々は選択するのか否か」ということを問いかけています。全米ライフル協会についての言及、現体制を支持する宗教団体、対抗する女性候補・・・いかにも共和党vs民主党の構図です。勿論、積極的な殺戮である「パージ」が実世界で行われている訳では無いにせよ、「大きな政府」を目指すのか「小さな政府」を目指すのか。「小さな政府」の行く先には、社会保障の削減、弱者の切り捨てがあり、結局それは、満足な医療を受けられずに命を落としたり生活苦から自殺に追い込まれたりして弱者が抹殺されていく世界が待っているのではないか。そう考える人々にとっては、このシリーズは第3作に至っていよいよ切実な寓話となってるとも言えるのでしょう。 ただ、日本でぬるま湯に浸っている私のような者には、ホントのところはよく分からない・・・。 1作目ほ籠城モノ、2作目はサバイバルでしたが、3作目はまた趣向を変えてきて、両者の中間と言えなくもないけれど、これがなかなかの面白さ。自分の店を守ろうとする市井のオヤジの話と、パージに反対し命を狙われる大統領候補の話とをうまくクロスさせて、巧みに物語を進めます。 万引きを見咎める場面など、非常に魅力的。どういう事態になるのかとハラハラさせつつ、エピソードを通じて登場人物を物語の中に配置してみせる。元スケバンみたいなお姉さんが、イイ顔してるんです。 そしていよいよ、パージの夜が始まる。どこから持ってきたのかギロチンで処刑が行われていて、これが残酷描写そのものよりも、滲むような光の中で描かれているその不気味さの方に、強い印象を受けます。その後も再三登場する、光の中に浮かび上がる惨劇、あるいは教会での儀式。 不気味さとサスペンスと、そしてアクション。ここまでの3作の中では一番面白かったかも。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-11-28 13:22:33)(良:1票)
369.  フォート・ブロックの決斗 《ネタバレ》 
邦題は「~の決斗」となってますけど、別に決闘モノではなく、というより、非常に大雑把に描かれたサクセス・ストーリー、みたいな感じで、物語だけを見ればイマイチ要領を得ない内容になってます。主人公が結婚して、子供が生まれて・・・という時間の経過もざっくり省略、赤ちゃんの泣き声が聞こえてくるだけの描写。ストーリー進行はわりと適当で雑多な印象。 そういう「物語」自体の細かい部分には多分、作り手もさほど関心がないんでしょう。正直、この主人公自体、大して面白味のあるヤツでもないしなあ。だけどこの作品。、まず、いかにも西部劇らしい雄大な風景が、実にいいじゃないですか。そして、荒馬を乗りこなそうとする場面の、あの危うさなど、ストーリーとは別次元のところで、観る者をハラハラさせてくれる。 ストーリーに頼らなくとも、西部劇らしさ、ってのは、しっかりと感じさせられるんですなあ。 とは言え終盤の、自警団による馬泥棒の捜索、銃撃戦、そしてリンチ、というあたり、物語の上でもちゃんと盛り上がりを準備しているし、そこからラストの、これ決斗とは言えないかもしれないけど一応、対決へと繋がって。 最後はまた、ハッピーエンドと言ってよいのかどうなのか、ちと微妙な終わり方ではありますが(これって一種の正当防衛あたるんですかねえ??)、そういうのも含めて、なかなかユニークな作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-11-21 16:41:13)
370.  まむしの兄弟 刑務所暮し四年半
まむしの兄弟シリーズ第5作は山下耕作が監督。このアホらしいシリーズにも格調というものが生まれるのかと思いきや、しっかりバカやってくれてるのが、嬉しいですね。 でも中盤に入ってくると、人情モノの色合いが加わってきます。幼い娘と離れ離れの女性(浜木綿子)。そしてその彼女と、幼い娘の祖母たる母親との関係。この幼い娘ってのが、なかなかにブチャイクなんですけど、たどたどしくも実に見事な関西イントネーションのセリフが、ブチャイクな表情に完璧にマッチしていて、イイんですねえ。 で、親子関係に飢えているまむしの兄貴は、当然のごとく、この家族関係の中にズッポシとはまり込んでいく、その姿が微笑ましくも、泣かせます。 と、やはり格調らしきものが出てきたかと思ったら、ラストの殴り込みはどこから入手したのやらマシンガンまで持ち出し、殆ど『不良番長』みたいなノリになってます。が、やはり基本テイストは明るく楽しく、敵を蹴散らし、殺しまくる。 まむしの兄弟、こうでなくては。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-15 23:09:18)
371.  G.I.ジョー バック2リベンジ
もともと大して中身がないのでダレてくるけれど、ダレてくる頃にちゃんとアクションが入るので、文句ないでしょ、というところなのですが。 でも、やっぱり、時々アクション挟んだりビョンホンがムキムキぶりを見せたりするどけでは、映画が持たないよなあ、と。 忘れられるためだけに存在するような、超大作。 中盤の崖のシーンが一番の見せ場ですが、超人的な登場人物ばかりが出て来る映画の不利なところは、こういう場面でイチイチ、アクションをキメて見せなきゃならない点。まず重力の不自由さがあって、しかしソレを超越したようなアクションがあって、それでもなお重力や慣性の影響で、映画の作り手も予想できない動きが発生する。そんな生身のアクションの魅力が、有ればなあ。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-11-14 22:30:18)
372.  来る
いやこれ、面白かったですよ。まず、ちゃんとコワく作ってるのがいいじゃないですか。私もこの歳になったら、ああやっぱりこの世にオバケなんていなかったんだな、と、あまりコワがることもなくなったんですが、もしこの映画を子供の頃に見てたら、だいぶコワかったんじゃないかと。 映画に出てくる「あれ」ってのが一体何なのか。私にとっては、「生きていく上での不安」という理解で、もう充分。正解なんて、どうでもいい。 だから、と言っていいのかどうか、ともかく、映画に登場する誰も彼もが、何かしらの不安を抱え、「あれ」に苛まれ、犯されていく。最初の主人公たる妻夫木なんておよそ薄っぺらな人物だけど、それでもやっぱり何か暗い過去を引きずっている。ましてや彼に取って代わって主人公になる人物たちは、さらに深刻サを抱えていて。 だから、まーったく何も考えて無さそうでアタマ空っぽな感じの松たか子は「あれ」を寄せ付けることなく、跳ね返し対峙してみせる。その姿はエラく迫力があって、イイなあ、と思うのです。悩み多き現代人にはマネできません。マネしたいとは思わないながらも、ちょっと羨ましい。 結局どういうことなのか、説明しちゃってもいいんだろうけれど、そうすると映画の勢いが止まってしまう。この作品はそうせずに、最後まで突っ走ってみせた。だから何だかよくわからんけど、でもイイなあ、と感じさせるものがあります。スピルバーグの、じゃなかったトビー・フーパーの『ポルターガイスト』なんてのは、もう少しうまくオチをつけているとは言え、やっぱりラストはそれなりにハチャメチャで、でも我々は「最後はそうでなくては」と思って観てるわけ。この『来る』のラストで、ちょっと『ポルターガイスト』を思い出しました。 「生きていく上での不安」というものは、いつの時代にもあって、昔なら、食うに困って・・・というところだったのが、現代において高級マンションに住むようになって衣食住の心配はなくなっても、今度は子育ての不安、さらには児童虐待の問題。 常に存在する、人間の不安に対して、こんなことで解決するのやらどうやら、ではあるのだけど、祈りというか祭りというか、儀式が展開され、そこには風が吹いて炎が揺らめく原初的なイメージが。 まあ、ワケ判んないけど、やっぱり「こうでなくては」、という感じがして、やっぱりコレ、面白かったです、ハイ。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-11-14 22:08:36)
373.  エクソシスト3(1990)
2作目であまりにも脱線してしまったもんで、もうイナゴは見たくない、という人たちのために、3作目は原作者自身がメガホンを取り、これぞ1作目の正統的な続編。という訳ですが・・・やっぱり「続編は原作者が」という時点で、正直、胡散臭いですよねえ。 でも、まあ、結構楽しめました。これも巡りめぐって、ジョン・ブアマンのお陰、ということなのかも。 物語の大半は、悪魔憑きや悪魔払いというより、猟奇殺人鬼モノ。なんならこのままミステリとして終わってくれてもいいくらい。 ただ、刑事が犯人と対峙するくだりは演出にもう少し変化がつけられなかったものか・・・。 残酷シーンが直接には描かれない場面が多く、それもあって、ちょっと単調さを感じる部分もあるのですが、その分、作品の雰囲気はしっかりと保っていて、終盤のオカルトへと繋いでいきます。チラチラと感じさせていた超自然の感覚、ここから、ミステリとして論理方面に舵を切るか、オカルトとして怪奇方面に舵を切るか。 いよいよオカルトへと向かっていくあたりからは、いよいよギアも一段上がり、1作目のテイストを再現する感じ。単なる二番煎じにはせず1.5番煎じぐらいに留めているのが、なかなかよろしいのではないでしょうか。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-14 14:04:09)
374.  カットスロート・ナイン
一説には『ヘイトフル・エイト』の元ネタとも言われている、いやどう見てもそうに決まってるだろ、という作品ですね。この時点で、曰く付き、要注意のキケンな香りが。実際、これ、ツキヌケまくってる作品です。 雪山を往く幌馬車には、護送される七人の凶悪犯。そして彼らを護送する軍曹と、その娘。とあるトラブルから彼ら九人は馬車を失い、雪山行脚へ。もう一触即発、この先何が起こるか判らない。 くだんの軍曹は妻を殺された身、従って彼の復讐譚かと思いきや、物語は思わぬ方向へ、多分そっちに転がっちゃいけないんじゃないかという方向へ、どんどん転がっていく。もちろんそんな我々の不安が追い付くよりも先に物語は転がっていくので、もう誰にも止められません。 雪山を舞台にしているのがいかにもヘイトフルエイトな感じですが(当然こちらが先)、雪山といえば幻覚がつきもの、ちゃんとそういうシーンもあって雪山感もバッチリです。 そして、やたらムダに残酷な、残酷描写。いや残酷描写なんだから間違っちゃあいないんですけどね。やることもエゲツなければ、その描写もエゲツない。 という訳で、先の読めない、読むことを諦めざるを得ない物語は一体、どこへ辿り着くのか。途中、スプラッターな描写も色々とありましたが、考えようによってはホラー映画以上にホラーなラストが、あなたを待ってます。 やっぱりコレ、ツキヌケてるわー。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-11-14 13:07:33)
375.  続・世界残酷物語
前作のボツネタ集、みたいなもんですかねー。やってることは大して変わらんのですが、何となく、「無さそうなホント」から「有りそうなウソ」へと趣旨が変わってきたような気がしないでもなく。 最初の方とか最後の方とか、いくつかのエピソードではさすがにおふざけが過ぎて、こちらとしても笑いをこらえるのに必死。いやこらえる必要は無いんだろうけど、こんなので笑うのもシャクだし。 「●●と言えば・・・」という感じでエピソードを繋いで行くのも前作同様、とは言え、繋ぐこと自体が目的化しており、そのエピソード必要かね?というのもあるんですけどね。そこまで期待するのは酷、かな。 という訳で、チグハグさは感じつつも、それなりに前作を踏襲していて、それどころか過激さでは意外にも負けてなかったりもします。ホントかウソか、流血シーンもそこそこ充実してるし(褒め言葉ではありません念のため)。ナレーションはますますテキトーな感じ(製作サイドも何の映像を撮ったんだか判らなくなってしまって、思いつきで喋ってるんじゃないのか?という疑惑)で、しかしどうやらホントに深刻らしい映像も交えつつ、その後にはまたアホらしいエピソードが登場してブチ壊しにしてしまう。 この節操の無さ。志の無さ。ってところに、恐らくは矜持を持ち、志を持って、映画を作ってるんでしょうなあ。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-11-14 09:22:09)
376.  リアル鬼ごっこ(2015)
これは一体、リアル何ごっこなんですかね?  こんなこと言うと身も蓋もないけど、そもそも「鬼ごっこ」を「リアル世界でやる」と言う設定にはどうも魅力を感じず、どっちかというと、作品を受け止める我々の側が、鑑賞後に「考えてみりゃこの物語って要するに、一種の“鬼ごっこ”だったんだよね」と気付くような、そんな作品であって欲しい。  という意味では、この作品は、タイトルこそ「リアル鬼ごっこ」だけど、まるで鬼ごっこではない(場面によっては戦争ごっこだったりする)ので、決して悪くないとは思うんですけれども。 それにしたって。 面白くないんじゃ、仕方が無い。ヒロインに魅力が感じられないのもイタい。いくつかのシーンをキメて見せる分、キマってないシーンが、ちとツラい。 サスペンスから来るのとは別種の、一種の気疲れみたいなものだけが残りました。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-11-13 13:43:14)
377.  海底大戦争
●●大戦争、というタイトルの映画もいくつかあって、何となくスケール感を期待できないものがあるのですが。  これもそんな一本。だけど出演者の殆どが外国人というところに、微妙なゴージャス感(恐らく当時としては)があります。 この外国人俳優たち、有名なのか無名なのかは知りませんけれども・・・と言ってる時点で、有名ではないような気がする。 で、物語はと言うと、海底にマッドサイエンティストの作った基地があり、そこでは人間を改造して半魚人を作っている、というオソロしいオハナシ。原作は御大・福島正実となってるんですけど、大丈夫なんですかねー。半魚人をサイボーグと呼ぶあたりにSFらしいコダワリが感じられるような気もしますが、気のせいかもしれません。 で、この半魚人なんですけど、これ、キグルミって言って、いいんですかねえ。ゴムか何かで作ってくれりゃいいんですけど、どうみても単なる半魚人風の「服」、なんですよねえ。ダブダブで、皮膚感、全く無し。あまり暴れたら裾を踏んで転んじゃいそうな。 で、とにかくこの基地に、千葉真一演じる主人公、他1名が、とっ捕まってしまう!哀れ、二人はこのまま半魚人に改造されてしまうのであろうか!?(・・・はい)。 という訳で、色々とショボい面はあるのですが、海中での魚雷攻撃のミニチュア撮影などはなかなかよく出来ているし、決して多くはないけど千葉チャンのアクションもちょっと楽しめるし、SFらしさもそこそこ感じられるし、「●●大戦争」モノにしては、上出来なんじゃないですか? そうでもない?
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-13 13:24:20)
378.  高校大パニック(1978) 《ネタバレ》 
自主制作の8mm映画のリメイク、と言う事なんだそうで、その元の8mm映画を見たことが無いので比較できないのですが、、、自主制作を元にしたにしては、あまり破綻の無い「真っ当な」作品だなあ、という印象。 いや、自主制作が必ず破綻しているとか破綻すべきだとか、言う積もりは(あまり)無いのですが、それにしても、これが本当に作りたかった作品の姿なのかな、と。 そもそも、高校生が学校に銃を持ち込んで籠城し、警官隊とやり合う、などという設定自体が、実際には起こり得ないとは言い切れ無いながらも、それなりにブッ飛んだ設定には違いない訳で。そのブッ飛び感のまま物語が突き進んでいく(事件発生までの経緯は端折り気味で、事件そのものの経過をこれでもかと描いている)のはいいんですけれども、その割には終盤からラストにかけて、さらにアクセルを踏み込む訳でもなく、普通に終わってしまった印象。 例えば浅野温子の存在は、「この程度」でよかったんだろうか? いや、この作品、面白かったんですけどね。ちょっと、ワガママを言ってみた次第。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-13 08:17:14)
379.  世界残酷物語
タイトルこそオドロオドロしいですが基本テイストはコミカル(ごく一部のみ猟奇的)。世界の珍しい風習がこれでもかとゾクゾク登場。しかも最初のエピソード(女性ファンが寄ってたかって服をむしり取る!)からいきなり、ヤラセ感全開。印象としては、ほぼ全編がヤラセの中、実はヤラセではないシーンもあるんだけど、さてどれでしょう、ぐらいの勢い。 いや、私とて、「ハンブルクの酔っ払い」の存在まで疑う訳ではないですけどね(映像の選定基準はどこにあったんだろうか?)。 世界の珍しい風習を網羅するなら、「インチキドキュメンタリーで一儲けを企む映画監督」ってのも入れてみたら、どうだったんだろうか。 それはともかく、ホント、次から次に謎映像が登場し、しかもそれらが、「●●繋がり」みたいな関連付けで次のエピソードを呼び起こすという趣向。まるで世界のあらゆる不思議を一筆書きで描こうとするかのような。 内容がどんなにヒドくても、この手腕は、見事です。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-13 08:16:43)
380.  武士道残酷物語 《ネタバレ》 
男色の殿様に弄ばれた揚げ句にチ●ポをチョン切られる話が「武士道」なのかどうなのか、よくわからんけど、何となくタイトルとしてはカッコいいので、OKでしょう。まあ要するに、封建制の不条理が子々孫々7代にわたって現代にまで繋がっている、というオハナシ。 各時代の主人公を同一人物が演じることで、手塚治虫の火の鳥方式というか、バック・トゥ・ザ・フューチャー方式というか、そういう輪廻や業のようなものを感じさせます(?)。 正直、オムニバス形式というもの自体に、つまみ食い的な弱点があると思うのですが、この作品、人間関係というものを描くのに7話構成というのはさすがに細切れの印象で、オムニバスの弱点が幾分、露呈してしまっているように思われます。消化不良気味のエピソードもあって。 もちろん、この「理不尽の連打」みたいなものに作品の狙いがあるのでしょうけど。あの手この手で苦しめられるご先祖様たち。いささかネガティブな要素ばかりを抽出し過ぎじゃないのかい、というツッコミはさて置き、封建時代ってホント理不尽だよねえ、と思ってたら、現代でも同じようなことが行われていて、負の連鎖は子孫のためにも断ち切らにゃいかんよなあ、と。 あと、妙な日記を残すと、子孫に色々と心配をかけちゃう、ということですね! とりあえず、錦之助はこの作品でいい仕事してると思いますが、それ以上に、各時代の憎まれ役を演じた皆さんが、ナイスでした。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-13 07:49:23)
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