361. 刑事コロンボ/断たれた音<TVM>
耳の不自由な犯人、しかもチェスの名人で記憶力が抜群など、伏線は見事だったんですけど、ラストは、やや強引感が否めないです。まあそれでも、犯人の心理と勝負の世界の厳しさはよく描かれていました。あれぐらい一流になると、勝つと負けるのとでは、雲泥の差があり、世紀の勝負で負けるのは、自分を追い詰めることで今の地位を築いた犯人には受け入れられなかったのでしょう。後には引けない悲壮感が哀れでした。 7点(2004-06-21 19:32:44) |
362. ザ・コア
美人ではないが(失礼)カッコ良いヒラリー・スワンクのシャトルの操縦や、「鳥」を思わせる不気味な雰囲気の前半は、期待を抱かせます。特に、鳥に過剰反応する私は、生きたまま壁や窓にぶつけているのではと、気分が悪くなったほど。きっと、日本野鳥の会から抗議を受けたに違いない、などと考えていたら、集中力も途切れがちに。「海底軍艦」と「妖星ゴラス」を観ている気分になるのを、必死にこらえ、これはアメリカ映画だぞと心に言い聞かせて、やっと「アルマゲドン」に持ってきたが、この辺が限界だった。 6点(2004-06-21 19:05:01) |
363. ポワゾン
アンジェリーナの危険な雰囲気の魅力も十分出ていた。ストーリーもまずまず。一応ハッピーエンドでめでたしめでたし。が、しかし、何か足りない気がしてしまう。やっぱり、あやしい題名にR18指定では、私の期待が最高潮になっていたのかも。 6点(2004-06-15 23:52:39) |
364. 小さな恋のメロディ
この作品を劇場で観たときのこと考えると、まともに評価ができない。ビージーズやCSN&Yの主題歌聴いただけで思わず10点になりそうな所を、何とか理性で引き戻して9点。主役の二人が上手いとは言えないのもあって8点。でもジャック・ワイルドのワルぶりに甘くなり9点。あ、この頃からワルに憧れてたんだ。 9点(2004-06-13 22:19:54) |
365. 羊たちの沈黙
レクター博士とクラリス捜査官が対面するシーン。博士の知識を犯罪捜査に利用しようとする捜査官と、彼女の生い立ちを引き出してまで心理的揺さぶりをかける博士との駆け引きによる対決は、思わず手に汗握る最高の場面。ここだけでも、傑作サスペンスの評価に値する。ジョディ・フォスターのはまり役とも思え、主役二人のイメージを確立したかに思えたが、残念ながら続編からはレクター博士のシリーズに。 9点(2004-06-13 22:01:47) |
366. 鳥(1963)
私は鳥が苦手です。子供のころ鶏をさばいているのを見て、だめになりました。へび、とかげ、虫は平気なのに、鳥はだめ。すずめの姿焼きなんかは、もう見られない。生卵までだめ。インコに触るのでさえ、一大決心がいる。そんな私にとって、拷問のような映画でした。 7点(2004-06-13 21:30:12) |
367. 2010年
傑作の続編としてのイメージを感じないSF映画。かなり判りやすいストーリーに、なるほどと納得できます。しかし、そこが欠点になって、評価を下げているのかなあ。哲学的と言うのが、判らないと同義語になっているからなあ、この世界。多少、理解しがたいように作って、観客に考えさせないと傑作にならないのも、考えものですね。 7点(2004-06-13 21:16:05) |
368. イージー・ライダー
フォンダとホッパーのバイクに乗ってる姿に「BORN TO BE WILD」の音楽のカッコ良さと、観終わった後の空しさのギャプが大きすぎて、ライダーの端くれの私としては、かなり複雑な印象。でも、あの自由な雰囲気には憧れるなあ。いつかは、ハーレーに乗りたいと思っているけど、問題は、歳と金と駐車場とかみさん。 7点(2004-06-09 20:35:58) |
369. エアフォース・ワン
大統領にもしもの事があって、副大統領が大統領になるのではないかとハラハラした。良い人なんだけど、豹変するような気がして。何かがトラウマになってるかもしれない。 7点(2004-06-09 00:04:41)(笑:1票) |
370. ビューティフル・マインド
ラッセル少しは痩せろよ、演技うまいんだし。悩める天才数学者が、マッチョはないだろう。役作りは、少しはデ・ニーロを見習え。 8点(2004-06-08 19:52:23)(笑:1票) |
371. 15ミニッツ
デ・ニーロが死んだ時、時計を見たら、まだまだ余裕の時間帯。これは、意外な方法で生き返るに違いないと思い、その後のストーリーそっちのけで、あれこれ考えをめぐらしているうちに、気がついたら終わっていた。その時の自分の顔を見てみたい。 7点(2004-06-08 19:51:00)(笑:2票) |
372. ロッキー
音楽は言わずもがな、タイトルもシンプルで最高ですね。「ロッキー」と聞いただけで、走り出しそうになる人いませんか?私です。ちなみに、別の邦題になっていたら「明日のロッキー」、「夢のボクサー」、「ラッキーなロッキー」ぐらいか。我ながらセンス悪。 8点(2004-06-08 19:35:04)(笑:2票) |
373. オーメン(1976)
6月6日にコメントしようと考えていたのに、不覚にも・・(涙)。こんな理由で来年まで待つのも情けないな。不気味な雰囲気は、恐ろしい事が起こりそうな予感を上手に表現しているから。恐怖の主眼を、視覚に訴える手法より、次の展開を読ませる手法にした演出は、さすがです。未知なる恐怖への期待がシリーズ化の要因か。こんなに評価が高そうなコメントでも6点かって?そこはやっぱり外せません。 6点(2004-06-07 20:14:21)(笑:2票) |
374. さよならゲーム
役者は揃っているのだが、もう一つ盛り上がりに欠ける印象です。野球に対するアメリカ人の気持ちや、頂点であるメジャーを支えているマイナーリーグの雰囲気も出ていて、恋愛も絡んでいるのに、基本テーマが薄いのかなあ。監督さん、映画までマイナーなままじゃなくても良かったのに。 6点(2004-06-06 16:28:43) |
375. ハンニバル(2001)
いつも思うんですが、リドリー・スコットの残酷描写は、やり過ぎ気味です。あれを抑えると作品に明るさが出てくるんだけどなあ。自分の特徴として誇張しているのかな。この作品から残酷さを無くたら、残るものがない?いいや、ジョディ・フォスターが出演して、見事なパート2になっていたと思いますよ。 6点(2004-06-06 11:48:46) |
376. 愛と哀しみのボレロ
色んな国の家族が、それぞれの課程と歴史を経て、ある時期にボレロの演奏で一同に会する。バラバラのエピソードを因縁として結びつけ、音楽の効果で、見事な一つの作品としている。人間の結びつきとは、偶然と必然の微妙な関係で成り立っており、人生とは一面、こういうものなのだという解釈をしている。自分の人生は、両親から多くの影響を受け、自分もまた、子供たちに深い影響を与えているのかもしれない。幸福も悲劇も包み込んだラストの演奏が感動を呼ぶ。 8点(2004-06-06 11:31:05) |
377. かくも長き不在
記憶の無い男と、彼を自分の記憶の中に何とか引き込もうとする妻。二人の心のすれ違いが静かに進んでいきます。男は妻に対する感情は無いに等しいが、妻は夫への感情が不在であった期間を超えて大きくなっている。かみ合わないじれったさ、受け入れてもらえない悲しさ、いつか必ずといった希望が、さり気無く描かれる戦争の傷跡や条件反射のように断片的によみがえる記憶により、重く心に響きます。記憶に縛られ、記憶を生きがいにするしかない人間の本質が悲しい。 8点(2004-06-02 20:05:20)(良:1票) |
378. ピアノ・レッスン
ピアノを習っている娘の最近の練習曲が、この曲。早くレビューしろと言ってるようで。言葉を持たない主人公の心の拠り所がピアノであったが、結婚を機に、男性との関わりを通じて、女性としての自分を見つける課程を描いていると感じました。男は、女性に気を使うより、感情をぶつけるべきなのかなあ。優しさと強引さ、欲望と理性、相手の感情を敏感に感じないと妻を失うというのも酷だなあ。縁がなかったで片づけるられる状態でもないし。相性が悪かったと言うことなら多少理解できます。言葉のない役を演ずるのは難しいだろうなと感じました。オスカー受賞は納得です。 8点(2004-05-30 23:07:30)(良:1票) |
379. プラトーン
オリバー・ストーン監督が体験し感じた戦争に対する思いが、バーンズとエリアスという対立する意思により表現されている。人間としての感情と兵士としての義務という矛盾する環境に身を置き、見て感じた戦争の姿。生還してきたからこそ表現できるのも事実なのだろう。極限状態で本性が出る戦争ほどドラマの素材として最適なものはないかもしれない。今後も、多くの戦争物の名作が生まれていくのだろう。 8点(2004-05-30 22:29:46) |
380. 不滅の恋/ベートーヴェン
天才と凡人の違いは何なのかを感じました。ひらめきを実現しようとする妥協しない強い意志があるか否かなのかと。エジソンの言葉にも通じますね。天才である本人自身が幸せになるかは、時代に合わせようとしない分だけ、可能性が低くなるのかな。ベートーベンはどうだったのだろうか。しかし、彼らの残したものは、後世の人たちを、間違いなく豊かにしています。 7点(2004-05-30 13:05:15) |