21. 砂漠の流れ者
《ネタバレ》 この映画すごく好きですねぇ。 なんだろう、人間味の塊のような作品といいますか、どの人も問題ありなんだけどみんな憎めないといいますかね。 主人公のロクデモナイおっさんと、キレたら手のつけられない娼婦のねぇちゃんと、インチキ牧師のにいちゃん、 映画見終わったら、この三人は自分にとって昔からの知り合いだったかのような、妙な親近感が湧いてきたんです。 あのまさかのラストもニューシネマの時代を感じさせますけど、その切なさも含めて好きです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-04-25 15:15:05) |
22. 君よ憤怒の河を渉れ
《ネタバレ》 結構面白かったですねぇ。 え!?いきなりでっけぇ熊に襲われてるやん!え!?操縦したことないのに、単身プロペラ機で逃げるん!?え!?いきなり馬の大群だしてきたやん! その数々のシュールさが個人的にツボでした。話の展開自体はよくあるサスペンスアクションだと思うけど、 そういう元気の良いシュールさがいいわけですよ。ダーンラダーンラダーンラダーンララララララって唐突に始まるギターの音楽が 頻繁に挿入されるんですけど、なんか耳にこびりついちゃった(笑)。そういう挿入音楽もいい味出してる。 真由美の熱く一途な想いもいい。この時代の元気の良さがそのまま出てる作品。 そして昔の俳優さんは、ダンディな人が多かったなと改めて思いました。 高倉健、原田芳雄、池部良。ほんと渋くてかっこいい。 [地上波(邦画)] 8点(2016-12-18 23:45:18) |
23. がんばれ!ベアーズ
《ネタバレ》 これは本当に面白いですね。今まで見た野球映画で一番好き。 とは言ってもよくあるスポ根ものとは全然違う、ダメな子たちばかりのダメチームをダメおじさんが強くしようと奮闘する、 極めてポンコツだらけの映画なんですけど(笑)、どの子もキャラが立っててすごく面白いのよね。 一つ一つのネタが秀逸で笑かしてくれる。大人も子供もみんなが「成長」する、大人も子供もみんな楽しめる作品。 [地上波(字幕)] 8点(2016-07-20 23:37:29) |
24. 白い家の少女
《ネタバレ》 これは面白かったです。まずなんといっても、ジョディ・フォスターの魅力に尽きる。少女らしいチャーミングさと、なんともいえない冷めた目つきからくるミステリアスな雰囲気。芯の強さ、孤独と悲しさ、それらを表現する上で、彼女以外にこの役を務められる子役は考えつかないですね。もう本当に見事。そして、サスペンスの中のこのラブストーリー。これがまた魅力的。リンとマリオの、子供っぽいいたずらのシーンから見舞いにいった時に泣きながら心境を吐露するシーンまで、その全てが微笑ましく、そしてぐっときちゃいます。やってることは人殺しとその幇助なんだけど、観客はこの二人を応援せずにはいられない。犯罪を応援するのは現実にはいけないことだけど、そこを乗り越えてしまえるのが映画の凄さ面白さですよね。そして、ストーリー運びが実に巧い。全てのシーンが印象深くて記憶に残るんですよね。おばちゃんが地下室の扉に頭ぶつけて死ぬシーン、飼ってたハムスターが息子に殺されるシーン。ほとんどずっと家の中だけで起きているから印象深いというのもあるのかもしれませんが、なにより「意外性」の積み重ねがあると思うんですよね。父親はいないと観客は理解した上で、2階から父親が降りてくる(実際はマリオ)シーン、それから、無事にやり過ごした後でおもむろにリンが全裸になりマリオとことの続きをするシーン、このへんの唐突さ、意外性は素晴らしいですね。そして地下室の扉がバタンバタンと開くホラー的な展開に、そこから登場したのが変装した息子という。どのシーンもまるで往年のヒッチコック映画みたいなサスペンス要素を思わせるんだけど、そういう要素にさらに少年少女の純粋な恋愛という魅力ある要素が加わり、そしてジョディ・フォスターの役者としての溢れる魅力で全てがまとめられているという、とにかく面白い、見事な一本だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2014-03-03 00:16:57)(良:1票) |
25. ある兵士の賭け
《ネタバレ》 いや~、けっこう感動してしまいました。なにが良いって、アレン大尉の正義感、人柄、優しさ、これが全てですね。特にタケシとふれあってるシーンがジーンときてしまう。最初は人を信じられなくて、一人ですねてたタケシをボールで誘うシーン、んで成長していい子に育ったタケシと再会して抱き合ったりとかしてるシーン、ジーンてくる。孤児院の子供たちが、「アレンさ~ん!」と言いながらかけよってくるその素敵な光景、マザー山田との交流、ジーンとくる。このアレン大尉が主人公で、石原裕次郎演じるカメラマンの北林はかなりのサブキャラ。朝鮮戦争での光景を見ているから最初のうちはアレンを非難していたけれど、あれもちょっと独善的というか、北林には肩入れ出来ない展開だったと思う。アレンさんは終盤になってベトナムに行くことになるわけだが、そこでの北林との会話とか、マザー山田との会話で「死亡フラグ」がビンビンに立ってたので、もしや、と思ったら案の定。うう、、、、悲し過ぎるやん。子供達がみんなで演奏しながら出迎えてるの、そんなの残酷すぎるやん。タケシが察してもらったハーモニカ握りしめるの、ベタだけど泣けるやん。総じて、けっこういい映画だったやん。8点献上。 [DVD(邦画)] 8点(2013-07-02 23:27:49) |
26. 見えない恐怖
いやぁー、これは掘り出し物ですよ。たぶんお金はあんまりかかってないと思うけど、ストーリーと見せ方でこうも面白いものが出来る!というお手本。最後まで終始ハラハラドキドキ楽しませてもらいました。 8点(2004-11-18 00:22:58) |
27. ホーリー・マウンテン
僕はホドロフスキー作品の中ではこれが一番好きなんです。なんたって見てて面白い!別に無理に裏を読もうとかしなくていいんです、単に何も考えずに見ればそれでいい。ホドロフスキーさんはチリ出身のロシア系ユダヤ人映画監督なんですけど、彼の映画は必ず複数の文化の混合ですよね。それでまったく独特な、リゾームな世界 を作り出してる。その世界がまたとても美しい。 8点(2004-08-26 01:55:27) |
28. パピヨン(1973)
いい映画です。今まで独房の出てくる映画はいろいろ見ましたが、この映画に出てくる独房はまさに最低最悪の環境と言えるでしょう。もし僕がパピヨンだったらと思うと、、、いやぁー、、、、言葉もありませぬ。マックイーンとホフマンの演技は本当にすばらしいです。最後、二人抱き合ってさ、パピヨンは海原にでてさ、そんで助かったんだ、、、忘れられないシーンだね、、。 8点(2003-05-24 00:35:03) |
29. クレイマー、クレイマー
いい映画ですよ、、、、、ほんと、、、、一番の選択は、子供にとって最もいい道であることですよ、、、。 8点(2003-03-24 23:05:13) |
30. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
息子を救うこともできない!と嘆くお父さん。あのおっさんをボコボコに殴る主人公、面会で脱いでくれ、というとこ、全部目に焼き付いた。すばらしい脚本、すばらしい演出、まさに傑作。 8点(2003-01-11 15:12:40) |
31. ピクニックatハンギング・ロック
唯一無二の神隠し映画。その黄昏れの圧倒的に美しい映像にまず見とれてしまう。しかしその裏には奇妙で無気味なものを感じる。まるで不思議な夢を見ていたような気分だ。謎は結局わからずじまいだが、その謎がこの作品の魅力であり、特別なものにさせている実態なのである。 8点(2002-08-20 11:09:11) |
32. スター・ウォーズ
「スターウォーズ」のすばらしいところは、話の設定や展開やキャラの魅力はさることながら、見えるものと見えないもの、にあると思う。その見えないもの、が、ファンに想像力をもたらすのだろう。そして宇宙を舞台にした壮大な戦いでありながら、実際は仲間との絆、家族との絆が最大のテーマである事がこの映画の最も有意義なところなのだ。 8点(2002-05-03 23:53:53) |
33. ロッキー
孤独なロッキー。内気なエイドリアンを手に入れて、、、、この映画はなんといっても音楽!特にロッキーのテーマ「たたーんたーん♪たたーんたーん♪たたーんたーん♪たたーんたーん♪」正直、映画自体は雑で、安上がりで、とてもアカデミー賞を穫った映画とはおもえません。しかしながらこの手のジャンルの代表作であることは間違いないでしょう。おそらく、内容的にはシンプルな作りになっているため、そのまま直球勝負的なところが逆によかったんだろうと思います。スタローンの出世作ということで。 8点(2001-12-26 08:19:13) |
34. アメリカン・グラフィティ
いいねぇ。時代背景や青春時代がとてもよくあらわされている。ジョージ・ルーカスはあちこちで行われている出来事を交互にだす構成がお好きなようですね。そのせいか全体的によくできた印象を持ちます。若かかりし大物スター達もでてきますし、その後、いろんな映画を影響を与えているのがわかりますね。最後は爽やかな気分になりました。 8点(2001-12-24 16:46:40) |
35. カッコーの巣の上で
おそらく、精神病院というものを、人間社会の縮図にして、それを観客に客観的に見せて、問題提起をさせているんだと思う。みなさん熱演でした。「ショーシャンクの空に」はこれをもとにしてるんでしょうか? 8点(2001-12-18 07:57:59) |
36. ゴッドファーザー PART Ⅱ
やはり、映像の力は引き続きすごいものがあったが、個人的には前作の方が好きです。妻と喧嘩するシーンは直視できなかったです。孤独な感じが、とてもつらかった、、、、 8点(2001-11-27 22:09:05) |
37. タクシードライバー(1976)
都会の廃虚感がよくでている。この虚空な感じがニューシネマなんだねぇ。これをただのバイオレンス映画と思わないでほしい。映像表現も独特なものがある。実に印象深い映画でした。 8点(2001-10-09 08:18:36) |
38. エイリアン
《ネタバレ》 70年代に打ち立てられた、SFホラーの金字塔です。 今でこそ、気色の悪いバケモノ映画が毎年のように作られているし、 SFを舞台にしたホラーやサスペンスというものも全く目新しくないんだけど、 そういう映画群の、一番最初の作品がこれなわけです。 この作品から全てがはじまった。そういう「創造主」みたいな映画なわけだけど、 初めてにして、もうすでに頂点に達しちゃってるわけです。 H.R.ギーガーによるエイリアンと宇宙船の造形は、魔性的な美しさを放っているし、 79年の作品なのに、今見ても一切のチープさを感じない、驚きのクオリティで作られている。 その完成度とか、怖さの演出とか、そういうのは多くの人が語っているから割愛するけど、 一つ特筆したいのは、乗組員がエイリアンに襲われた時に、次のカットでは引きの画で環境音だけとか、 あの一連のモンタージュが本当に素晴らしいわけですよ。 それはつまり、エイリアンに襲われているときはもの凄く孤独なんだということを現していて、 より一層の恐怖を引き立ててるわけです。 設定もジャンルも美術も造形も、そしてこのモンタージュも、 なにからなにまでパニオニア的な作品、それがこの「エイリアン」なわけです。 [DVD(字幕)] 8点(2001-08-12 02:40:53)(良:1票) |
39. 愛の亡霊
何だか凄く怖かった。別にホラー映画ではないんだろうけど、とにかく怖い。 8点(2001-08-04 00:54:49) |
40. ブラジルから来た少年
《ネタバレ》 なかなか面白かったですね〜。 メンゲレ博士がヒトラー復活のために複製を何十人も作るという。 70年代ですでにクローン話を持ってくる斬新さ、ナチスというヒストリーとSFの噛み合わせ、 そしてまた終盤の展開や終わり方なんかはホラー的ですらある。 いろんな要素の組み合わせで、一つの映画としてとても面白く見ることが出来ました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-06-04 18:15:44) |