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ポール婆宝勉(わいけー)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 358
性別 男性
ホームページ http://blogs.yahoo.co.jp/angelisfullthrottle
年齢 33歳
メールアドレス wk20039@hotmail.com
自己紹介 【ポール婆宝勉のちょこっと言わせ手!】

★2009年もポール婆宝勉およびわいけーをよろしくお願いいたします。m(_ _)m

★2009年は『アンダーワールド3』と『イエスマン』に期待。
 でもどちらも近くのシネコンで公開されないとか、何のイジメですか?

★【ともとも】さん、お帰りなさい!(^^)ノシ

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21.  セブン
『最高傑作』この一言で済ませてしまうのが本当に惜しいほど、衝撃的かつ傑作としか言い様のない作品。この映画が、ここまで質が高くなった理由は主に3つある。①映像  D・フィンチャー独特の映像美が、無残で猟奇的な殺人現場のムードと、映画自体の暗さを引き出しており、普通なら緊張しないような場面でも何故か緊張してしまう。 ②キャスト  モーガン・フリーマンの演技もさすが。だけど自分は、どうしてもブラッド・ピットの演技に魅了されてしまう。特にラストの演技には、もう鳥肌がたった。彼がいなければ、映画にこれだけのボリュームを出せただろうか?答えを出すならばそれは勿論「NO」である。 ③衝撃の結末  見終わった後、あまりにも衝撃的な結末と、見る側の感情を逆撫でするような編集方法には、恐怖さえ覚えた。だけど、どうだろう?確かに後味は悪いかもしれないし、好き嫌いがハッキリと分かれると思う。でも、この様なアン・ハッピーエンドの映画こそ、傑作を生むのではないだろうか?「未来世紀ブラジル」「猿の惑星(‘68)」そしてこの「セブン」・・・・。どれも映画史に少しではあるが名を刻み、未だにその名を光輝かせている。それは何故なのかと言えば、ハリウッド映画が『どんなピンチに陥っても、最終的にはめでたしめでたしで終わる』という固定概念を、観客に知らず知らずの間に植え付けていたから。しかし、これらの映画はどうだろう?『最後は無事に解決させて終わる』という観客の予測を見事に打ち砕き、しかし観客の心にそのタイトルと内容をしっかりと刻み込んだから。そう、『ハリウッド映画=ハッピーエンド』という考えを、真正面から打ち砕いたのだ。鑑賞後の後味や、ハッピーエンドをどうしても大事にしたい人に、無理には勧めない。しかし、是非ともご覧になって欲しい一作である。
10点(2003-04-02 20:28:40)
22.  ライアー ライアー 《ネタバレ》 
【監督界一のロン毛】トム・シャドヤック監督と、【キング・オブ・コメディ・アクター】ジム・キャリーのコンビが織りなす、コメディ映画の最高傑作。今まで、僕はここまで面白いコメディ映画に出会った事がありません。昔は『マスク』の方が好きだったけど、今は短くて見やすく、殺伐とした雰囲気のないこちらの方が好みです。ジムお得意のラバーフェイス&体を張ったギャグの数々は、本作でも健在で本当に良かった。特に相手側と対面するシーンと、トイレで”マ○ごっこ”をするシーンでは、彼の限界とも思えるくらい笑いましたよ!!そして終盤の、「本当の正義とは一体何なのか?」という事にフレッチャーが気付くシーンや、マックスに二度と傷つけないと誓うシーンは、ジムの熱演もあり、心から癒され、そして感動しました。ジムの主演と、彼の体を張った熱演が無かったら、この映画は100%ここまで面白くならなかった事でしょう!点数・・・・・・・・・もう10回以上この映画を見ていますが、見るたびに大爆笑し、ラストでは心癒されています。【心から大笑いしてスッキリしたい!】【心身ともに疲れちゃって・・・。】っていう人に見て欲しい。個人的には《当然の》10点満点です。
10点(2003-03-30 20:47:11)
23.  永遠に美しく・・・
「マスク」程ではないですが、生涯で忘れられない位好きな作品です。まずメリル・ストリープとゴールディ・ホーンの後半の(少し言葉の悪い)言い合いが最高に笑えて何回見たことか・・・・。特に、メリル・ストリープは穏やかな女優さんというイメージが強かったので、こういうフザケた役柄を演じてくれるというのはかなり新鮮でしたが面白かったです。ここでの点数がビックリするほど低くてびっくり・・・。でも一応マイベストという事で、10点にします。
10点(2003-03-25 19:07:07)
24.  マスク(1994) 《ネタバレ》 
ジム・キャリー最高!!!
10点(2003-03-23 19:27:30)
25.  インビジブル(2000)
ごめんなさい、俺はこの映画が大好きです。この映画を見た当時の俺には、まだ「永遠に美しく・・・」位しか生涯忘れられないほどの大好きな作品が無かった為、本作で描かれる人間の狂気、敵が見えないという事で倍増される圧倒的な緊迫感、斬新なVFX、そして人間vs透明人間の攻防戦には心から圧倒されました。そして俺は最初に買ったDVDとしてこの作品を選び、それから何回も見ましたが、未だにその思いは消え失せません。俺はその後、本作を撮ったポール・バーホーベン監督に心底惚れ込んでしまい、「ロボコップ」「トータル・リコール」「スターシップ・トゥルーパーズ」などバーホーベン監督の作品を次々鑑賞しまくるだけで無く、HNまでも変更してしまうまでに至りました。本作のここでの評判の悪さには正直、驚きですが、でもだからこそ俺はこの映画を、これからも心の底から応援し続けたいと思っています。
10点(2003-03-23 19:20:59)(良:1票)
26.  容疑者Xの献身 《ネタバレ》 
ここ2,3年の間に公開された邦画の中で、5本の指に入る傑作だと断言させて頂きたい。ドラマで創りあげてきたキャラクターや世界観を上手く生かし、「月9ドラマの映画化」としての作品を求める観客と「一つの映画」としての作品を求める観客、両方のニーズに応えて作られた脚本が素晴らしい。堤真一と松雪泰子の助演2人も物語の中核となるキャラクターだけに迫真の演技を見せる。しかし、これだけなら「ドラマの映画作品の中で面白い部類」という枠を出ないと思う。何なのだろう?観終わった後に感じる、この暖かい幸福感と確かな満足感は?ああ、そうだ、自己犠牲だ。俺は自己犠牲が絡んだ映画の中で嫌いな映画というものがない。恥ずかしながら、俺は人間というものをあまり信じていない。俗に言う性悪説派。現に今の社会は誰を信じていいのか分からない社会なんて言われているし、もう人類は終わったなと感じる事柄や事件も数多い。でも、いや「だからこそ」だろうか?映画で登場人物が、自らの身を投げ打って大切な誰か、もしくは何かを守っている姿を見ると、まだ人間を信じてもいいんだという気分にさせられる。本能的に自分のためにしか生きられないと言われている人間が、他の誰かの為に自分を犠牲にしようとするのを見ると、人間の「可能性」を信じたくなる。だから例え映画の中の出来事だとしても、俺は「自己犠牲」がたまらなく好きなのだ。ラスト、石神の「数式」がたった一言の靖子の言葉で崩されてしまうという悲しい結末ではあったが、でも劇中で花岡親子の為に自らの人生までも「献身」した石神の姿に、人間に秘められた可能性を見たような気がする。確かに現実では綺麗事かもしれないし、幻想かもしれない。そんな現実を突きつけてくる重苦しい映画も良いが、「綺麗事」や「幻想」を抱いて幸せな気分に浸ることが出来るのが、まさに映画を見ることの本来の喜びである。そういう意味で、俺はこの映画を傑作だと思う。
[映画館(邦画)] 9点(2009-01-07 13:53:59)
27.  デトロイト・メタル・シティ
原作のファンです。GO!TO!DMC!!(笑)まずは何より、ここまで見事に映画化してくれた事に感謝!コミックの映像化なんて言うと、映画にしろドラマにしろほとんどがとんでもない出来なので、本作も映画化のニュースを聞いたときは正直、不安でしたが、そんな不安を吹き飛ばす出来で原作ファンの目から見ても大満足でした!一話完結式の原作を映像化したらグダグダになるのでは?と思ってましたが、重要なエピソードを描きつつも、きちんと一本の映画として描くために随所にオリジナルな展開を散りばめていたので心配は無用でした。原作ファンでない人をターゲットに絞って製作したのが成功の要因だったのではないかと。キャストも完璧。根岸くん/クラウザーさんを演じた松山ケンイチももちろん見事でしたが、やっぱり俺としては鬼社長を演じた松雪泰子!原作で一番好きなキャラなので、誰が演じるか不安でしたが、演じるのが松雪さんでしかもここまでやってくれれば文句なしです!興行収入も上々、海外での公開やハリウッドでのリメイクも決定したようなので、続編製作はほぼ間違いないと思います(次はもちろん「サタニック・エンペラー」なんですよね?)今後のシリーズ化が楽しみ!【追伸その1】これは原作ファンが一人で細々と見に行くというより、数人でワイワイと見に行く映画だと思います。俺は原作を知らない友達を連れて行ったのですが、ホント大正解。友達も大満足だったようで、見終わった後早速メロイックサインとヘドバンを覚えていました(笑)【追伸その2】エンドロールを見ると、『千と千尋』で知られる柊瑠美の名前が。どこに出ていたんですか?(笑)どなたか教えてくださると嬉しいですm(_ _)m
[映画館(邦画)] 9点(2008-09-16 19:14:31)
28.  ダークナイト(2008)
今年1月に亡くなったヒース・レジャーの最後の雄姿を見ておこうと、上映終了ギリギリな所で何とか映画館へ。いや、もうね、完璧!まだ1回見たばかりで(是非2回目を見に行きたかったのですが上映終了が近かったので)作品のテーマだとか深遠な部分まで語れないのが残念ですが、そういう事を除いても本当に娯楽として完璧だと思います!クリストファー・ノーランが撮ったバットマンだけあって、やはり今回も重厚な大人のエンターテインメント。アクション、内容ともに盛り沢山で冒頭から引き込まれ、ラストまで一秒たりとも退屈させない出来!2時間30分の長尺を全く感じませんでした。これはやはり絶対に映画館で見るべき!キャストも皆さんハマリ役で良いですね。クリスチャン・ベールを始めとした前作から続投した方々や新参のアーロン・エッカートも良かったですが、本作はやはりヒース・レジャー演じるジョーカーの存在感に尽きるのでは無いかと。彼がこの作品を支えていたと言っても過言では無いと思います。それにしても、どうしてケイティ・ホームズは降板したのかな?(笑)ただ、あまりに内容を詰め込みすぎて少し展開がゴチャゴチャしてたのが惜しかったかなと。前にも書いたように1度見ただけでは理解し切れない部分も少なからずあるので、DVDを買って見直すまでは完全な評価を下す事は出来ないかもしれませんが、現時点ではそこが唯一の難点ですね。よって-1点。とは言え、見終わった後の満足感は本当にもの凄いものがありました。このノーラン版『バットマン』シリーズ、まさにアメコミ映画史に残るべき傑作!・・・・・・最後に、ヒース・レジャー。本作と『ブロークバック・マウンテン』でのあなたの演技は最高でした。あなたは映画史に残る名優であり、本作では映画史に残る名悪役です。スクリーンであなたの姿が見れないと思うと、本当に残念です・・・・。R.I.P.
[映画館(字幕)] 9点(2008-09-16 18:50:58)
29.  バットマン ビギンズ
『ダークナイト』の予習として鑑賞。バットマンシリーズは、バートン版の1作目とシュワちゃんが出てたヤツを冒頭だけ見ています。なので取り立ててよく知っている訳では無いのですが、いやぁ面白かった!!前作(シュワのヤツ)の子供騙し以外の何物でもないようなチンケな世界観からガラリと変わり、とてつもなく重厚になりました!ただの「バットマンが出来るまで」で終わらない、まさに大人のエンターテインメント!クリストファー・ノーランが撮ると事前に聞いたときは個人的に「大丈夫か?」と思いましたが、どうやら大正解だったようです。テンポが良く、アクションシーンもとにかくスケールがデカイので、140分の長尺でも妥当だったと思わせるほど。アメコミの域を超え、思う存分堪能させて頂きました!!キャストも良いですね。クリスチャン・ベールは今までバットマン/ブルース・ウェインを演じた俳優の中で最もハマり役だったと思います。最もイケメンだしね(笑)ゲイリー・オールドマンのゴードン警部補も好印象ですし(この人の悪役じゃない演技は好き)ヒロインのケイティ・ホームズも皆さんが言うほど俺は嫌いじゃないです(ダークナイトのマギー・ギレンホールよりよっぽどマシです)公開時にも気にはなっていたのですが、本作はやっぱり映画館で見たかったですねぇ。前作のイメージや、アメコミ映画に抱く固定概念でこのノーラン版『バットマン』シリーズも敬遠してる方、明らかに損してます。久々に大満足なエンターテインメントを見せて頂いたので9点を。
[地上波(吹替)] 9点(2008-09-16 18:05:27)
30.  デス・プルーフ in グラインドハウス
アメリカ版ティーザートレーラーを見たときからずっと期待しまくっていた、『グラインドハウス』タランティーノ編。ひたすらグラインドハウスに忠実にしつつ娯楽性を重視した作りのロドリゲス編に対し、こちらのタラ編は「自らが影響を受けたグラインドハウス映画に、さらに独自のエッセンスを加えた」ことが吉と出たようです。画質の悪さや画面のノイズや映像の乱れなどグラインドハウス映画を象徴するような現象が続く中で繰り広げられる、タランティーノ・ワールドがたまらない!!タランティーノの映画って、ほとんどの作品に何か共通した世界があるんですよね。酒とタバコとドラッグと四文字言葉は必需品、理由もなく下品で理由もなく長ったらしい台詞をしゃべり、傍から見れば破滅的な人間ばかりなんだけど、登場人物も世界観もどこかオシャレ。多分上映時間のほとんどを浪費しているだろうと思われる、話の筋とは何の関係もないガールズ・トークは確かに賛否分かれるだろうと思いますが(それでも女たちに、現実世界の女性はほとんど見ていないようなB級映画の話をさせたり、テーブルの周りをワンカットでぐるっと撮り続ける辺り、さすがタランティーノ!)個人的には『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』といった往年の名作を彷彿とさせてくれたので良かったし、後半の迫力のカーチェイス~ラストまでの流れはいろんな意味で目が離せませんでした(笑)女たちの逆襲にあってヒステリーを起こし、ピーピー泣いて、さらには平謝りもするカート・ラッセルの姿は、言い換えればフレディやジェイソンが泣きながら逃げてるようなもんで、大爆笑でしたね(笑)世間的な評価ではロド編の方が高いようですが、個人的にはグラインドハウスにタラ独自の感性が込められた、こっちの方が好きです。とにかく、これぞ正真正銘、まさにタランティーノにしか撮れない映画だと思いました。タラ万歳!!!
[映画館(字幕)] 9点(2008-03-19 15:37:57)(良:1票)
31.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
素晴らしかった!エドワード・ズウィック監督は『ラスト サムライ』を見て以来、スケールのデカイ映画を撮らせたら期待を裏切らない人だと思っていましたが、間違いじゃなかった。多くの方が仰っているように、娯楽性とメッセージ性を非常にバランス良く両立させた作品で、2時間30分という長尺も全く長く感じませんでした。あたかもそこにいるかの様な壮絶かつリアルな戦闘シーン。常に銃弾や爆弾が飛び交い、本当にいつ死ぬか分からないという緊迫した状況が、観ているこっちにもまざまざと伝わってきました。テロリスト共が子供達に人の殺し方を教えたり、ヤクを注射したりしてテロリストに育て上げていく描写もまたひたすらリアルで衝撃的でした・・・・・。(実の子供に「お前なんか大嫌いだ!敵だ!殺せ!」なんて銃を突きつけられたら、親はたまらんだろうなあ・・・・・。)そしてキャスト。レオナルド・ディカプリオとジャイモン・フンスーの迫真の演技は凄かった。それからジェニファー・コネリー!ひたすら血生臭い・・・・さらには野郎臭い(笑)劇中で、彼女の存在感はあらゆる意味で素晴らしかったと思いました(笑)俺は今まで、イラク戦争だの貧困だのと言われても「ふ~んそ~ですか」位にしか考えていませんでした。しかし本作を見て、そういう事を考え直す一つのきっかけになったのでは、と思います。そして、ふと考えたんですけど、これってダイヤモンドに限った話ではないですよね?自分たちの生活に欠かせない食料や服だって、自分達の見えない所では多くの人たちの犠牲が伴っている。この幸せな国・ニッポンに生きている自分達一人一人が、こうして豊かな生活をしていける事の幸せを噛み締めていくべきだなと思いました。正直、この点は少し甘いかな、とも思いますが、久々に映画館で良質な作品を見せて頂いたので、奮発して。
[映画館(字幕)] 9点(2007-05-15 16:52:17)(良:1票)
32.  クラッシュ(2004)
はっきりいって俺には「争い=悪」という意図が理解できない。俺は核戦争だの世界紛争だのという「争い」は死ぬほど嫌いだけど、例えば殴り合いとかのいわゆる「喧嘩」に対しては肯定する立場にある。なぜなら喧嘩における暴力というのは、言葉では表現しきれない「怒り」という感情をお互いが吐き出すための一つの手段だと思っているから。人間吐き出さなくてはならない。「みんな仲良く」「怒りは抑えろ」「話し合いで解決しろ」そんな事を抜かす奴らには虫唾が走る位だ。だって人間には一人一人違う性格や考え方があって、そのズレから亀裂が生じてしまうのは仕方ない事だし、話し合ったり抑えたり出来るような軽い問題なら殴り合いなんか始めてないだろっつうの。それに喧嘩してる奴らを叱ったり引っ叩いたりした所で、お互いの気持ちが晴れるわけないでしょ。また殴りあうか、もっと悲惨な事態に発展してしまうかもしれない。それならパパッと殴り合ってお互いに和解した方がマシに決まってるじゃん、と。この映画はそれをよく解っている。この映画の登場人物たちは、様々な理由で相手と争う。お互いがお互いに怒りを、苦しみを、感情を、自分自身を爆発させる。時に相手に嫌悪感を感じる。しかし嵐が過ぎ去った後、感情の全てを吐き出したお互いの心に残ったものは、争う前にあったものよりももっと温かいものだった。嵐の後に、お互いの心に刻み付けられた愛や絆。真っ白に戻った彼らはお互いに対して抱いているそれを改めて実感する。そして彼らは以前よりもさらにそれを深めてゆく。これが「争うこと」の本質なのかもしれないなと思った。映画でも語られているように、多くの人々は争いを避け、忌み嫌い、そして「野蛮なもの」と位置づけている。争う人間を見ると「自分とは違う」と彼らを野蛮扱いする。しかし、争った後に心の中に宿る愛を、温かさを、優しさを、人は忘れている。「衝突(Crash)」とは、お互いを心の底から理解し、そして尊敬することだ。見終わった後からじわじわと余韻が広がる素晴らしい作品でした。
[DVD(字幕)] 9点(2006-08-28 14:28:49)
33.  アンダーワールド/エボリューション
【※注 まず初めに言っておきますが、このシリーズが嫌いだという方は、このレビューを読まないことをお勧めします。読んでも、気の知れない理解不能なレビューになること間違いなしですので】見終わってまず最初に「レン・ワイズマン監督ありがとう!」と言いたい。前作のあのラストシーンを見た瞬間から、果たして次回作ではどのような展開を見せてくれるのかずっと楽しみにしてきました。しかし、いやぁー、よくぞここまで素晴らしい第二章を作ってくれました!まず、あの最高にカッコイイ世界が再び戻ってきた、それだけでもう嬉しかった!冒頭の中世のバトルシーンからスタイリッシュさ全開で、いきなりド肝を抜かれました。その後もひたすらカッコイイ映像の中で展開される壮絶アクション!!前作の2倍の制作費を費やしたとあって、アクションシーンの激しさは前作など比べ物にならないくらい壮絶です。ストーリーも今回は前作のようにあれこれ詰め込みすぎた感もなく、至って単純明快。しかし前作のテイストをしっかりと残してくれているのも良かった!!タイトルロゴとか前作でおなじみのヴァンパイアの屋敷がまた出てきたりとか、何よりラストシーンで前作のラストと同じ音楽が流れた瞬間には心から感動いたしました。前作のテイストをしっかりと残しつつ、確かなパワーアップを図っている。これ以上何が望めるのでしょう。確かに前作を見ていない人はあっち行けシッシッ的な部分がありますが(そりゃあ前作のラストシーンからそのまま続いてるから無理もないんだけどね)前作を見ていて尚且つ続編を楽しみにしてきたファンにとっては大満足に他ならないでしょう。あー!そ・れ・か・ら!!忘れてたよ、ケイトですよケイト!!!!我らが女戦士セリーン、前作でも十二分、いや百分にカッコ良いお姿を見せてくれたのに、本作ではもう手がつけられない位カッコ良く&セクシーになってます!!戦いぶりも銃アクションに加え生身の格闘が増え、過激さ倍増!うあー!!俺はセリーンを愛してる!!俺を噛んでくれぇ!!(中略)あぁ、せっかくここまで最高の続編を見せてもらったのに、こんなチャチな文章でしかこの興奮を表現できない自分が悲しい。改めて言わせてもらいます。監督、ケイト、スコットその他このシリーズに関わってくれた皆様、本当にありがとう!・・・・・かなり壊れ気味&理解不能なレビューになった事をお許し下さい。
[映画館(字幕)] 9点(2006-04-23 23:39:54)
34.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 
映画を見終わった後、「純愛」という言葉について辞書で調べてみた。【純愛】その人のためなら一身を犠牲にすることをもいとわない、ひたむきな愛情。なるほど、純愛とはそういう意味か。ということは、本作でのイニスとジャックの間に芽生えた感情は、紛れも無く「純愛」と形容できるのかもしれない、例えそれが同性愛でも。イニスとジャックの二人はお互いを愛し合っていた。しかしそれは決して健全な愛ではなかったし、二人は出来ることなら関係を断ち切ることも望んでいた。しかし、二人はお互いを思い続けることを誓った。そしてそんな二人に神が代償として払わせたのが、未来への希望と平和だった。苦悩と心の傷は止まらなかった。音をたてて崩れていく平穏な生活、少しずつ壊れていく愛、ボロボロになっていく心。しかし、それでも二人はやはり、お互いを愛することをやめなかった。暖かい生活と安定した将来を永遠に奪われ、心を引き裂かれてもなお、お互いを愛し続けることを誓ったのである。何故そこまで出来たのか。それは紛れも無く、二人の間に”純愛”が生まれていたからに他ならない。相手のためなら、平和な生活と心の崩壊という「犠牲」をもいとわない、ひたむきな愛情。二人の間にはそれが確かに根付いていた。そして純愛というのは決して男女間だけで語られるものとは限らず、相手に対する思いがあるならばたとえ同姓でもそれは純愛と形容されるのだ・・・・・・。今の世の中の恋愛価値観って、カラダ目当てだったり、すぐに二股したり、結婚してもすぐ離婚したり、それはそれは下らないカスみたいな”恋愛もどき”が多いし、それがかなり浸透してると思う。だけどそんな世の中だからこそ、こういうひたむきな純愛が見られるのは、たとえ映画の中でも、そしてたとえ男同士の恋愛でも、やはり幸せです。ヒース・レジャーやジェイク・ギレンホールの名演は言うまでもないし、ミシェル・ウィリアムズやアン・ハサウェイといった脇役の存在感も素晴しかった。何よりアン・リー監督による映像美が何より印象的だった名作でした。
[映画館(字幕)] 9点(2006-04-08 23:57:11)
35.  ホテル・ニューハンプシャー
おとぎ話には、常に善と悪、光と影、愛と憎しみの二つのバランスがある。例えばヘンゼルとグレーテル。主人公であり”善”であるヘンゼルとグレーテルは、たどり着いたお菓子の家で”悪”である魔女に出会い、さらわれて閉じ込められ、食べられてしまう危機に陥る。しかし、二人はお互いの知恵を振り絞り、見事に危機を脱出し魔女を倒し、最後は幸福な結末へとたどり着いた。もし”善”が無ければ、物語を読んでいく人々に希望を与える事は出来ない。そして”悪”が無ければ結末にたどり着くまでが非常に空虚なものとなってしまう。”善”と”悪”、どちらが欠けても物語は成り立たない。”善”があるから”悪”があり、”悪”があるから”善”がある。両方が常にバランスを保ち、両立しているからこそ、人々はおとぎ話に夢を感じることが出来るし、その結末に幸福を感じることが出来るのだ。・・・・・そう、だから人生は”おとぎ話”。人生だって、きっと”善”と”悪”の二つがあるからこそ、時に生きることの素晴らしさを感じることが出来る。人生の中に満ちている”悪”の部分を味わうとき、確かに辛くて辛くて仕方が無いだろう。きっと誰かはその辛さに耐え切れず”開いた窓”から人生を終えて自由を得たいと思うかもしれない(しかしそれは本当の自由では無いのかもしれないが)しかし、同じく人生の中に満ちている”善”のパワーは、そんな”悪”の持つパワーなど吹き飛ばしてしまう。”善”の持つ幸福なパワーは”悪”の持つ悪質なパワーには決して負けはしない。だからこそ人生は幸福なのだ。そう、まるで自分たちを危機に陥れた魔女を倒した、ヘンゼルとグレーテルのように。・・・・・俺は、生まれながらのネガティブ思考なので”開いた窓”から”自由を得よう”と考えたことが何度もある。俺の人生は、きっと開いた窓がいくつもあるのだろう。でも、きっと俺の人生の中にも生きていて良かった、と心の底から思える瞬間があるさ。イエス!俺は生きるよ。今は楽しくなくても”人生はおとぎ話”という事を身を持って実感出来るその時を、待っていたっていいじゃないか。I keep passing my open windows,because life is fairy tale!!
[DVD(字幕)] 9点(2005-12-14 23:38:19)
36.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 
『ミスティック・リバー』を見た時、この映画は俺には合わないと思った。それは、ただ単に俺の「映画を楽しむ為のカテゴリ」の中に「俳優の演技」という項目が無いからに他ならないのだが、あの映画全体に漂っていた「静寂」がどうも我慢できなかったから。基本的に俺は、映画を素晴らしくするのは何よりも音楽であると思っている。映画がラストに向かうにつれ、感動的かつ壮大なシーンに差し掛かった時に鳴り響く壮大な音楽は、見ている私たちをさらに興奮させてくれる。だから「映画に対する感動」に「音楽」は必要不可欠というのが僕の考えだった。だけどこの映画の場合は違った。『ミスティック・リバー』ではあんなに嫌いだった「静寂」が、こんなにも胸に響いてきたのは初めてだ。正直、音楽が鳴っていたり、大袈裟なシーンが挿入されていたり大袈裟な演出が施されていたりしたら、この映画は台無しになっていただろう。家族や周囲の愛を一度も受けずに、ただただ惨めに30年間も生きてきたマギーと、娘に愛を注ごうとするも、結局はその愛を拒否されてしまいボクシングに生きるしかないフランキー。お互いはお互いにとっての「一筋の光」となり「希望」となる。ラストでのフランキーとマギーのシーンで、二人の顔が一筋の光で照らし出された演出は、お互いがそれぞれにとっての「一筋の光」になっていたという象徴に他ならない。人間の生と死、そして愛の価値。そしてそうしたテーマを、この映画全体に漂う「静寂」は切ないほどに引き立てていた。人間は何のために生きて、何のために死んでゆくのか。生きてさえいればそれで良いのだろうか?本当に愛するという行為は果たして何なのだろうか?この映画はそれを描き出している。何だかあまりにも書きたい事が多すぎて文章が上手く成り立ってない気がするし、まだまだ書き足りないような気もするが、人間の持つ尊厳と価値というテーマを淡々と、それでいて衝撃的に描き出した、僕にとってしばらくは忘れる事が出来なさそうな作品であった。
[DVD(吹替)] 9点(2005-11-14 23:06:14)(良:1票)
37.  サーティーン あの頃欲しかった愛のこと 《ネタバレ》 
今までティーンエイジャーを扱った作品で、彼らの明るさ・楽しさ・破天荒さを描いてきた作品は数あれど、本作ほどティーンエイジャーの「影」の部分にスポットライトを当てた作品というのは少ないのでは無いでしょうか。新たに入学した中学校でのアイドル的存在だったイーヴィに近づきたいが為に、自分を変えていくしか無かったトレイシー。彼女はイーヴィと親友になり、どんどん道を踏み外していくけど、ある日彼女は家族から見捨てられるかもしれないという恐怖感に襲われる。今まで自分を愛し、見守ってくれた家族からの愛を二度と受けられないかもしれないと。そしてその恐怖から、彼女を支配していく自殺願望・・・・。家族を取るか仲間を取るか、それはあまりにも残酷な決断。一方を選んでしまえば、もう一方からは二度と受け入れてもらえないなんて、何て悲しい現実なのだろう。十代という、最も周囲からの愛情が必要な時期に、そこまで辛い選択をしなければならないという現実が、ひたすら痛かった。クラスの中に人気のあるヤツがいると、そいつに合わせたいと思って知らず知らずのうちに自分を変化させるしか無いんですよね。俺自身が十代まっ盛りという事もあるのでしょうが、やはりこの映画で描かれる十代の「今」は、自分とも重なる部分があり非常に重くのしかかって来ました。ラストシーン、悲鳴を上げるトレイシーの描写は、今のティーン達の心の叫びの象徴なのかもしれない。ここまで重く、リアリティのある作品に仕上がったのも、エヴァン・レイチェル・ウッドやホリー・ハンターの迫真の演技や、脚本執筆当時14歳であったニッキー・リードの存在があったからこそだろうと思います。もう一度見たい作品か?と聞かれれば微妙ではありますが、それでもこの衝撃的なストーリーに胸を打たれずにはいられませんでした。・・・・・・トレイシーはあの後どうなるのだろう。
[DVD(吹替)] 9点(2005-07-24 22:11:54)
38.  マスク2 《ネタバレ》 
・・・えええっ!!!???十分に話題作のはずだし、前作だって結構評判が良いのに、な、何と俺がトップバッター!?マジかよ!!!(汗)ハイ、では映画の感想に移るとしますか(笑)あの『マスク』の俺的に超待望の続編でありながら、ジムもキャメロンも出ない全くの新設定という事で、期待していながらも「絶対面白いとは限らないだろうな」ってな感じで見たのですが、いや、もうヤバイ!!!!!!!本気でヤバイ!!マジでヤバイ!どの位ヤバイかっつーとチョーヤバイ!!!(爆笑)めっちゃ面白かった!!完全な新キャスト、新設定でありながら、よくここまでやってくれました!!!!拍手ッ!!オープニングで、前作と同じランディ・エデルマンの音楽が流れたとたんに「やっぱコレ『マスク』だぁ!あの緑色の男が帰ってきてくれた!!!!」と心の中で狂喜(笑)それからティムの普段の生活が描かれ、彼がマスクを被ってついに現れたグリーン野郎!!!!さらにマスクベイビーが誕生していたずらGODロキが登場してさらにオーティス(ワンちゃん)・ザ・マスクが登場してあとはひたすら3人と1匹が暴れまくる!!!!!!!!ホンマに最高でしたよ。キャスト方面でも、ジムに代わって暴れまくるジェイミー・ケネディは、賛否両論になると思いますが俺的には結構良かったです。ココリコやベッキーの吹替えも意外と悪くなかった。でも、本作は前作よりもアニメ版の『マスク・アニメーション』にテイストが近いので(つまり対象年齢が下がったって事)前作のようなカジノ襲撃やら銀行強盗やら大事件やらというシチュエーションが好きだった方は肩透かしを喰らうと思います(と思いきや製作側もアニメテイストを目指してたみたいです)あとティムの変身シーンも少ないですし。しかし、さすがに前作を超えたとは思わないもののやはり俺をとこっっっっとん楽しませてくれたのは確かでした!!!!!!DVDは絶対買うね。マスク最高!!ビバ!あ、パンフによると、意外と前作のオマージュが多いみたいです。オープニングの音楽の他に、舞台はエッジ・シティですし、ニューマン博士がまた出てますし、ロキは前作でニューマン博士の話の中に出てきてたみたいですからね。
[映画館(吹替)] 9点(2005-04-17 21:41:54)(良:1票)
39.  ビッグ・フィッシュ
まず前半の30分を見て、これは絶対に名作になると思った。もちろんその思いは本当でした。なぜなら、エドワードの話すお伽話がとても丁寧に、綺麗に描かれていたからです。お伽話で、現実には有り得そうも無いけど、映像が美しくて、素敵で、まるで夢のような世界で、それでいてあざとくなくて。エドワードが、大声でサンドラにプロポーズするシーンと、スイセンの花畑のシーンは、この映画で最も好きなシーンです。今、俺は自分の人生を「平凡で、刺激が無くて、単調な人生」としか考えていない。しかし、誰の人生にも「至福の瞬間」があり、誰の人生も「お伽話」になり得るんだよということ。それは「人生なんて、まるでお伽話さ。」というキャッチコピーからも分かる、真実なのである。エドワードのように、夢と、愛と、希望に満ちた人生を送る事が出来たら、そして最高に幸せな最期を送る事が出来たら、どんなに幸せだろうと思います・・。ただ、それまでがすごく素晴らしかっただけに、最後の葬式のシーンはやはり蛇足だったように思う。もし、エドワードの最期での空想のシーンで終わったとしたら、最高に良い映画だったのかもしれませんが。惜しい!
9点(2004-11-08 23:00:33)
40.  スクール・オブ・ロック
劇中で流れるノリの良いロック音楽の数々&ジャック・ブラック演じるデューイのハジケっぷり&子役たちの可愛さなどは、こういう音楽青春映画にありきたりな単純なストーリーやラストの強引な展開なども全て吹き飛ばすくらいのパワーがあり、見終わった後の至福感と体の底から感じられるアドレナリンはまさに映画鑑賞で味わえるものならでは。素晴らしき哉、ムーヴィ!!と思ってしまいました。こういう、良い映画を見た後の至福感がたまらないから、映画鑑賞はやめられないんだよなぁ~。上に書いた点の他にも、エンドロールの最後の最後まで終わらない演出なども高評価出来ます(それにオープニング・クレジットもちょっと斬新だったっけ)あ、個人的には、マルコ役の子が可愛くて好き。とにかく元気になりたい時に間違いなく勧められる一本ですんで是非どうぞ!ロック好きは必見。「フラッシュダンス」「フットルース」好きも必見。夜になるとヘッドホンを付けて音楽をかけ、グワングワン頭を振り回して凄まじいノリ方しながら音楽聴いてる俺みたいな人はさらに必見!!!!!(笑)
9点(2004-09-26 20:37:50)(良:1票)
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