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椎名みかんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  オーロラの彼方へ
よくあるタイムパラドックスもの。親子の愛がメインテーマだろうが、さして感動につながらない。 タイムパラドックスならではのアイディアも、面白さもない。 ところで、最初に別れた女とはどうやって寄りを戻したのか?
[DVD(字幕)] 5点(2018-07-12 10:22:00)
22.  エリン・ブロコビッチ
実録モノなのは分かるが、さしてドラマがない。もっと、味付けが欲しかった。悪い企業に訴訟で勝って、気分爽快とかもないし、元隣人との愛のドラマも中途半端。 「学がなく、不作法なやつ=心は優しい」「エリート法律家=冷たい」 こういう少年誌みたいな低脳な単純構造にはげんなり。
[DVD(字幕)] 3点(2018-07-12 10:20:18)
23.  ソウ6 《ネタバレ》 
今回は、ゲームの内容がとにかく酷かった。 ゲームに「テーマ」や「意味」が何もないのだ 保険審査の男が合計4つのゲームに挑むことになる。で、4つゲームのうち、2つは「助ける人間を選ぶ」という同じ方向性のゲームなのだが、それ以外の2つのゲームは全く別のことを要求される。なので、ゲームのコンセプトがバラバラでチグハグなのだ。この時点ですでにこのゲームにテーマ性が欠如しているのが伺える。 何より重大な欠陥なのは、助ける人間を選ばせるゲームも、女性を迷路から助け出すゲームも、あまりに意味がなさすぎることだ。 というのも、例えば、「誰の命を助けるか?」のゲームでは、結局プレイヤーの彼が、どのような行動、選択をしても、その後の進行に何の意味も影響ももたらさないからだ。独身男と既婚女性、どっちを助けようと、もしくはどちらも助けず無視して先に進んでいようと、彼のその後の命運に、何か違いが生じていたのだろうか? 女性を迷路から助け出すことについても、彼女が助かろうが死のうが、それがその後のゲームの結果に何かプラスもしくはマイナスに働いたのだろうか?どちらもNOとしか言いようがない。 何をしようが結果が変わらないゲームに意味などあろうはずがない。 保険金を出すか出さないかで、結果的に命の選別を行ってきた彼が、リアルに命の選別をさせられる、というのが面白いはずなのに、何故それをうまく活かせなかったのか。 ソウと言えばメインとなるゲームにはいつも何かしら重要な意味があったはずだ。それなのに、一体どこをどう間違ったら、今作みたいな何の意味もないクソゲーになってしまったのだろうか? さらに、ゲームの最後で大きくずっこけることになる。ラスト、あれって、時間制限に間に合わずに檻に入れてなかったら、彼は死なずに済んだのではないの?そんなのでいいの?妹も何のためにかっさらってあそこに閉じ込めたんだ?いる必要なくない?なんか、穴だらけのゲームだな。 全体の筋としては、徐々に明らかになる謎や、今後この連続作品にどう決着をつけさせるのか楽しみが膨らむ部分があったが、今回はゲームの内容がひどすぎる。これは駄作行き。
[インターネット(字幕)] 6点(2018-05-26 07:18:29)
24.  アサルト13 要塞警察 《ネタバレ》 
真夜中の処刑ゲームを思い出す映画。あの映画みたいに「敵を罠にはめて倒す」みたいなことをもっとやったら面白かったのに。 警官が悪者で、フィッシュバーンを亡き者にしようと大部隊で攻撃してくるわけだけど、あんな派手なドンパチして、何人も殺して、そのあと、どうやってそれをごまかすつもりだったんだろう(笑) 全部フィッシュバーンの手下のせいにするつもりだったらしいが、どう考えても無理だろう。 あの警官隊は、しかしちょっと弱すぎじゃないか。プロの警官があれだけの重装備で、警官2人、他は素人だらけを相手に何であんなに手間取るのかねえ。 あの精神科医とラブラブで終わるのかと思ったら、途中であっさり殺されたのは意外だった。 映画としては、まあ普通に楽しめる作品。
[ビデオ(吹替)] 6点(2018-03-31 15:31:29)(良:1票)
25.  ソウ4 《ネタバレ》 
3ではがっかりしたが、本作は「ゲーム」もしっかりしていていつものソウに戻ってくれた。 ゲームのプレイヤーが問題を解決するためのヒントはきちんと提示してあり、伏線もがっつりはられている。 実は何もしないでじっとしていれば良かったというどんでん返しである。ただ、そのネタは少々2とかぶっている感は否めないのであるが。 思いもかけない人物が黒幕であったわけだが、コイツがどういう経緯でジグソウの遺志を継ぐようになるのか、はわからずじまい。もうシリーズ化してるから次回作を見ろということなのだがそういうのは好きじゃないなあ。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-03-31 12:36:32)
26.  仄暗い水の底から 《ネタバレ》 
前半は悪霊に襲われる恐怖より、シングルマザーの子育ての大変さの方が胸に刺さってしまう映画であった。 これ、仮に悪霊がいなくても、ママはかなり大変だったよね。 出てくる人はなんだかクズみたいな奴ばっかりだし、悪霊よりも、出てくる人間の方に恐怖や不快感を覚えた。 天井の水漏れを隠して部屋を貸した不動産屋や、水漏れしてるというのに何の対応もしない管理人、人格に問題のありそうな幼稚園の職員、性格の悪そうな元旦那、どいつもこいつもひどい連中ばっかり。「霊なんかより本当に怖いのは人間だ!」とでもいうのか。人間のみなさんがもっとまともだったらあの親子もあんな目に合うこともなかったのに。マンションの廊下であれだけ大騒ぎしても他の住民が気持ち悪いほど誰も出てこないし。みんな冷たいなー。  さて、メインとなる悪霊のお話は、ありふれていて、あまりに目新しさがない。意外性は何もなく、何だ、まんまじゃないか、と。また、どうしてもツッコミたくなったのだが、子供が行方不明になったなら、マンションの貯水タンクなんて真っ先に捜索されそうなものだよね。 最後で首を絞める少女霊の姿はあまりに弱々しく、恐怖感ゼロ。ちょっと蹴飛ばしたら吹っ飛んでいきそうなんだが。恐怖感は全体として物足りなかった。  ただ、普通のホラーとは一風違って親子の愛情がテーマになってて、そのあたりが心に来るものがあってよかった。 クライマックスはドラマチックな展開になっているし、少々食傷気味なホラーお決まりの救いようのない、後味の悪いラストにもなっていない。悪霊すらも親に捨てられ母の愛情に飢えていて同情できる部分がある。 母が娘を守るため、廃墟となった団地のあの部屋で10年も悪霊と暮らし続け、そしてこれからもそうやって生きていくというのは、親の愛情の深さが心に刺さるし、同時に悲しくもあり、また、恐ろしくもある。いろんな感情がないまぜになる非常に心に残る結末だったと思う。  後は、黒木瞳の名演技が光った。大人になった郁子の俳優がブサイクすぎて泣けた(そこそこ名のある女優のようだが)。一緒にいた脇役の友達のほうが可愛いかった。
[インターネット(邦画)] 6点(2018-03-26 20:08:03)
27.  ソウ3 《ネタバレ》 
3作目であるが、一番の駄作。 理不尽、不自然な展開ばかりだった。 アマンダがジェフに撃たれて死んでしまうのは、たまたま銃で女医を撃った瞬間にジェフがその場にやってきたからである。つまり全くの偶然なのだ。本作ではジェフには「時間制限」が課されておらず、ジェフがいつあの場にやってくるかはジグソウには予見できないからだ。これでは「ゲーム」が成立していない。本シリーズは綿密に仕組まれたゲームが売りなのに本作はそこが破綻している。 また、アマンダがなぜあんなにヒステリックになっていたのかもさっぱり分からない。医者女に対して変に突っかかる理由が不明。なのでゲームの目的がそもそもよく分からない。 ジェフも今まで散々「赦す」ことをしてきたのに、なぜ最後の最後だけそれができなかったのかも分からない。事故の後ずっと恨み続けた3人をすべて赦したのに、一体何者なのかも分からないジグソウはあっさり殺すのは納得できない。 不自然な点が目立つ駄作。
[インターネット(字幕)] 5点(2018-03-19 11:20:14)
28.  ターミネーター3 《ネタバレ》 
前作2でクソ生意気だったジョン君が、今回は純朴そうな青年になっており、大変よかった。同じく前作で説教臭くて鬱陶しかっただけのサラコナーなんかは登場すらしなかった。前作との比較になるものの、不快度指数が下がって素晴らしい。 話題の女ターミネーターは、不気味でうまく演じてると思う。 前半のカーチェイスシーンは圧巻の迫力。ターミネーター同士でトイレで肉弾戦するシーンもハートにビンビン来た。しかし、肝心のクライマックスの部分ではすこし盛り上がりに欠けたのが残念。 結末はいい。実は二人を生きのびさせるための核シェルターだったとか、世界に広がっているネットワークこそが破壊すべき母体だったとか、結局世界が救われないで核の雨が降り注いだりとか、意外性があってよい。しかし、今回、ついに世界が核によって壊滅してしまったようだが、これで次回作なんて作れるのか?あるとしたら核で荒廃した世界が舞台になるのかねえ。
[地上波(吹替)] 7点(2017-12-26 00:15:49)
29.  サマータイムマシン・ブルース
面白くない。まず、タイムマシンを使ったネタ「あの時のアレは実は未来から来た自分たちが起こしてたんだ!」というやつ。はっきりいって、古い。いつの時代の映画だこれは。どれくらい古くからあるのか知らないが、少なくとも私が生まれる前のドラえもん初期の頃からやってるネタだぞ。それをいまさらやられてもげんなりするだけ。 あと、出てくるキャラクター(SF部員)がとにかくみんな好きになれない。なんかバカ騒ぎするだけのハイテンションな連中ばかりが出てきて、非常に鬱陶しい。見ていて気分が悪い。 クーラーのリモコンをめぐって過去に行ったり戻ってきたりするのだが、なんか今がいつで誰がどの時間にいてというのが、よく分からなかった(つまらなくて理解しようとする気力も起きなかったせいもあるが)。ちょっとわかりにくくないか? とにかくくだらない映画だった。
[DVD(邦画)] 3点(2017-12-23 11:50:51)(良:1票)
30.  エスター 《ネタバレ》 
冒頭から物語に引き込まれる。怪しげな少女、それによってかき回される家族。目が離せない。そしてものすごいイライラする。エスターの性悪さを見てるこちらは分かるから、パパンがとてもバカに見えて、またママンがとてもかわいそうで、何ともやりきれない気持ちになる。そうやってすごい不快な気持ちになるのがこの映画の醍醐味だろう。製作者もしてやったりではないか。終わり間際に明かされるエスターの正体もそれなりに衝撃的。ブラックライトで描かれた部屋の絵や、手首の傷など演出や伏線もよく出来ている。 ただ、非常に残念なのはパパンが殺されてから後の30分間である。そこから一気にB級ホラー映画になってしまう。 暗闇で犯人と主人公との対決→犯人を倒した!→犯人の死亡を確認せず気を抜く主人公→そこに犯人再び→また格闘・・・この流れ、あまりに「ありきたり」で「使い古された」展開ではないか?もう後半30分は退屈で死にそうだった。 おまけに、氷の上で格闘するも、特に何かあるわけでなく、犯人を蹴り落として終了。だから何?というしかないしょぼい終わり方。 で、見終わってからDVDの特典映像の「もう一つのラストシーン」を見る。なんだ、こっちのほうが断然いいじゃないか!なぜこっちにしなかったの?多分製作者も本当はこっちのラストにしたかったのだろうと思う。でも、これじゃあ一般受けしないだろとどこかから横槍が入って、泣く泣く本作のラストにしたのではないだろうか。多分きっと。うーん残念。 でも入ったのか? 総じて作品としては十分楽しめた。
[DVD(吹替)] 8点(2017-09-22 17:53:20)
31.  セルラー
面白い。 展開が早く、ダラダラとしたシーンもなく、ずっと画面に見入ってしまう。 お話は最初はかなりイライラした。充電が切れるとか、充電器を買いに行ったら大混雑とか、大音量で音楽かけてるババアがいたり、電話が混線したり、何かとイラッとさせられる。しかも、主人公の行動が、苦労の割に、いちいち全部「間に合わない」。子どももお父さんも結局助けられない。前半は見ていて、スリルを感じるというよりイライラともどかしさがすごかった。でも後半からどんどん悪人をぶっ倒していって気分爽快。前半にフラストレーション溜まってた分なおさら。これは製作者の狙い? 最初から最後まで電話(無線含む)が何かと鍵になって物語が進むのもニクい演出である。 引退間際のおじいちゃん警官もいい味出してる。 警官が悪いやつってのはもううんざりするほどありがちなのは気になったが。 しかし、冒頭の元カノとのやりとりは何だったのだろう。「無責任で自己チュー」が理由で彼女にフラれたわけだが、彼は今回の事件で赤の他人のためにすごい頑張った。これで彼女も彼のことを見直して仲直りして終了だな、と思ったら、そこは何にもないんだな(笑)じゃあ、元カノのくだりは要らなくない?
[インターネット(字幕)] 8点(2017-09-18 20:07:12)
32.  長い長い殺人 《ネタバレ》 
これはイマイチ。シナリオの出来が悪い。 まずは、人物ドラマについて。たくさん登場人物が出てくる。それら登場人物がそれぞれにドラマをしょっており、それについて映画ではじっくり描かれる。しかし、それら登場人物の背景ドラマは結局何だったの?というまま物語は終わってしまうのである。ストーカーに狙われた結婚直前の恵梨子、万引き少女と色々あった高校教師、友人に裏切られたバスガイドのマコ、こいつらは結局一体何のために登場したのか?彼らはそれぞれ事件に少なからず関わってはいるが、彼らの人物像やドラマを描いた割に、それらが、結局何にも物語全体のテーマや本筋に結びつかないまま終わってしまう。そして、さらにひどいのが、物語の中心人物である、デカ長や、探偵の二人についても、同じことが言える点だ。デカ長の妻や娘との関係、探偵の愛する妻を失った過去、これらも結局ほとんど未消化のまま物語が終わってしまうのである。そのくせ、ラストにごたいそうに語る少年の大人になるとかならないとかの話は、少年の背景ドラマと全く関係ない話である。結局、2時間以上にわたるドラマの中で、描かれるそのほとんどが無意味、未消化と、シナリオとしてはこれ以上ないクソっぷりである。  次にミステリーとしての出来について。 結末や犯人に意外性はない。トリックもない。どんでん返しもない。事件の真実はいったい?と期待して見てたのが完全に裏切られた。 「しょせん凡人に過ぎない彼らが世間の耳目を集めるためには殺人という手段しかない」、そういう「驚きの動機」については面白いとは思う。しかし、それだけでは長々と引っ張ってきた割に結末としてはショボすぎる。また、事件の黒幕である塚田や法子が最後まで捕まらないのも後味が悪い。あの二人はせっかく悪役としてよく描けていたんだから、素直に彼らを逮捕して、スカッと爽快で終われば良かったではないか。  他に細かい点。 現在、どんなにマスコミが「怪しい」と踏んでいる人物でも、警察によって逮捕されない限り、犯人扱いで報道されるようなことはない。ワイドショーや週刊誌ですら、そのへんはわきまえている。ロス疑惑があった時代と今は違うのだ。よって塚田と法子がまるで容疑者のようにマスコミに取り上げられるシーンはリアリティを欠いている。そしてそれはそのまま物語の核心である犯行動機のリアリティのなさにつながってしまう。
[DVD(邦画)] 3点(2017-09-06 01:19:07)(良:1票)
33.  ICHI 《ネタバレ》 
強い剣士、というのはそれだけで好きで、それが寡黙な女剣士となるとなおさら。日本刀でバシバシなぎ倒す姿を見るだけで興奮してしまう。面白かった。 しかし、殺陣の演出がちょっとイマイチ。北野武の座頭市の方が断然かっこよかった。あっちは斬るシーンを早送りしてスピード感を出していて爽快だったが、こちらは逆にスロー再生している。それはそれで演出としてアリなのは分かるが、いまいちバッサバサと斬っていく爽快感には欠ける。それでも逆手一文字、かっこよかったけどね。 人情ドラマもちゃんと入っていて、最後に市の頑なな心に変化があって、泣いたり、微笑んだりする。物語序盤から最後の展開が読めてしまう超お約束のベタな人情ドラマではあるけれど、まあそこそこにぐっとくるものがあった。ただ、ただ、藤平十馬って何で死んだの?何度見返しても万鬼党頭目との一戦で手傷を負ったようには見えないんだけど。いきなり死んだのでびっくりしちゃったよ。 あと、演技者の顔とか全然重要視しない自分だけど、なぜか妙に綾瀬はるかが可愛くてしかたなかった。そんなに好きな女優でもないんだけど。 綾瀬はるかというとちょっとあごがシャクレ気味でそこだけが難点なのだが、市の子供時代を演じる子役の子もあごがシャクレており、「おいおいそこを似せるんかい(笑)」とちょっと笑ってしまった。中村獅童や大沢たかおなど主要なキャストもみんな渋くてカッコよくて高評価。 座頭市は勝新太郎のも北野武のも見たが、本作は本作で無難な作りでそれなりに楽しめる映画。
[DVD(邦画)] 7点(2017-08-16 22:00:24)
34.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 
「ミイラ取りがミイラになる」というタイトルでもいいくらいの映画。犠牲者が出る→それを助けに行ってまた犠牲者が出る→それを助けに・・・という悪循環を延々と繰り返して犠牲者がどんどん増える。馬鹿じゃないのか、と言いたくなるけれど、仲間を助けるためにどんな危険なところにでも突っ込んでいく姿は心にくるものがある。ただただドンパチやってるようだけど、「仲間に対する思い」この映画のキモはそこなんだろう。 さて、舞台はソマリア。そこに米軍が首を突っ込んでるわけだけど、それについての「良し悪し」や「理由」は作中ほとんど語られない。少なくとも兵士の口から「虐殺を防ぐため」など戦争の大義が語られることや、この戦争をすべきかどうかの是非についてのセリフは一切出てこない。 で、私はこの映画は最後まで「戦争をする理由」は語られないまま終わると思っていた。だって、この映画はそんな映画じゃないから。要はこの映画で描きたかったのは、「戦争の凄惨さ」と「仲間思いの米軍兵」、そこだろう。だから、戦争の理由なんてどうだっていいのだ。 …であるはずなのに、なぜか最後の最後で、なんで戦争に行くのか?ってことが兵士の口から語られる。しかも、その兵士の言う「戦争に行く理由」が全く意味不明。その理由たるや「戦友を助けるため」。なんだそれ?そんな理由ってあるか?だって、最初から戦争に行かなきゃ「助けるべき戦友」がそもそも生まれないじゃないか。そんなものが理由になるか。その後も別の兵士の口から、英雄になるだのならないだの、戦う理由が出てくるけれど、そこには何の意味もなく、言葉遊びにすぎない。だから、「え?じゃあ何のために戦ってるの?」という疑問だけが残る。最後に余計な「戦争の理由」が語られるもんだから、2時間以上に渡って見せつけられた凄惨な殺し合いが、結局何のためだったの?意味あったの?と最後の最後で、まるで我に返ったかのように冷静にその理由を考えてしまう。そしてその答はこの映画にはない。ダメだろそれは…。ラスト10分まるまるカットしたほうがいいよ…。
[DVD(吹替)] 7点(2017-02-19 11:41:25)(良:1票)
35.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
かなり心に来るものがある、物悲しいお話。 物語の中盤あたりまでは、あれは彼女の空想ではなく、そのような世界が本当に存在し、ハリーポッターよろしく、向こうの世界にリアルに迷いこんでしまうという展開かと思っていた。しかし、なんだかどんどん違う方向に。終わってみれば彼女の現実逃避の空想物語だったということなのだろう。ただし、完全にはっきりとそうだとは言い切れず、ラスト、本当に彼女はお姫様として幸せに過ごせたのかも?と思わせる含みがあるのも良い。 特に、彼女の空想(と思われるものは)の中でマンドラゴラの部分だけは、実際にお母さんの容態が良くなったりと、現実にその効果を発現していて、空想ではないようにも思える。 出てくる「ファンタジー」な世界はおよそ子どもが喜ぶメルヘンな世界とは程遠く、陰惨で不気味でダーク。出てくる奴らも禍々しい感じのばかり。その映像がキョーレツで面白い。 悲しいお話なんだけど、大尉の残忍で非道な行為をさんざん見せて、観るものに鬱憤とフラストレーションを貯めさせておいて、最後にはメルセデスさんに刺される、部隊はどんどん壊滅していく、メルセデスさんにズバっとショックなこと言われてぶち殺される・・といった具合に悪いヤツをやっつけて「スカっと勧善懲悪」「カタルシスの開放気持ちいい」な展開も用意されている。 よくできた映画。面白い。
[DVD(吹替)] 8点(2016-09-23 15:46:06)
36.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
前半は「本来実力がないのに、偶然の力ですごい男になってしまう」という展開である。はっきり言ってこれは漫画なんかでやり尽くされたネタ、完全に使い古されたありがちなネタである。 そうではあるんだけど、それでもさすが三谷幸喜、うまく作っていて見ていて面白かった。 むしろ、問題なのはその後だ。中盤に差し掛かる頃には、何だか各登場人物が何をしたいのか、どうしたいのか、よくわからなくなり、いったい製作者はどういう展開にしたいの?と首を傾げるような展開で、だいぶ退屈に。 そして、後半。ここからは、意外性の連続で、「ああ、こういう展開になるんだろう」、というこちらの予想をいちいちくつがえしてきて、話は予期せぬ方向へどんどん流れていく。それ自体はよかった。だがどうにも展開がハチャメチャすぎる。 いきあたりばったりなのだ。お話に、無茶があるのだ。女をよこせと出てくる覆面の男たち(主人公の仕込みなんだが)の登場が意味不明だし、組長が突然俺を撃てと言って出てくるのも不自然すぎる。どうして会計担当がデラ富樫だったのかさっぱりわからない。などなど、なーんか無理やりで意味不明な展開が多い。 最後の映画用のギミックを利用してデラ富樫を追い払うというのは面白かっただけに、そこに行くまでの展開をもう少し綺麗にまとめて欲しかった。
[DVD(邦画)] 6点(2016-06-22 03:55:31)
37.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 
子供を怖がらせるオバケ。しかし、実はそのオバケ側にも事情があり、なんと、子供の悲鳴はモンスター界のエネルギーであり、それを集める会社まである、という設定は面白い。しかし、その設定から繰り広げられる物語は可もあり不可もありというところか。 女の子がやってきて、2匹のモンスターがすったもんだするのだが、そこにコミカルさ、楽しさは見いだせなかった。むしろ、逃げ回るブーや、マイク(一つ目)の冗長なしゃべりにイライラしてしまうシーンも。ストーリーは、「子供を怖がらせてはいたけど、そんなことするのはかわいそうだと気づいて、最後は笑わせようとする」という流れなわけで、一見いい話のようだが、別にそうではない。お話としてはまとまっているが、薄っぺらい。 とはいえ、最後にブーと別れるシーンや、再びブーと相まみえるシーンは心にしみるものもあり、そこは評価できる。 映像については、特に目を見張るほどのものではなかったが、サリーのふっかふかな毛皮は見ていてすげえ触りたい感じでよかった(笑) しかし、あの黒幕の2匹がなぜブーの誘拐に最後までこだわったのかがよく分からない。新しい装置で悲鳴を吸引するというだけなら、別にブーではなく他の子供でも良かったのではないか。サリーとマイクの2匹に企みがばれてしまったのなら、そのまま2匹にブーを元の世界に返させ、あとでこっそり別の子供、それが嫌なら再びブーをさらえばいいではないか。2匹からブーを奪い返すことにいつまでもこだわる意味がない。 あと、元々の設定だが、なぜモンスターは子供が怖いのか、についても最後まで理由が分からない。 いくら子供向けの映画とはいえ、お話の整合性には手を抜かないで欲しいところだ。 吹き替えについては、名の知れた芸能人を使うのは好きではないが、爆笑田中はいい演技をしていた。
[地上波(吹替)] 6点(2016-06-17 01:05:51)(良:1票)
38.  ムカデ人間
悪趣味というか、グロでスプラッターで直視できない。 とにかく気持ち悪い。 話としては、猟奇的犯人が被害者を追いかけたり、警察に追いつめられたりというありふれた展開。 3人つなげてムカデ人間というキモいインパクトと、合体前にどうやって結合するかを説明するシーンの恐怖感だけは評価するが、あとはどうでもいい。
[DVD(字幕)] 4点(2016-06-17 01:02:49)
39.  パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 
匂いに魅せられた男が、匂いのために連続殺人をするという話。舞台が昔のフランスだったんだけど、もしこれを舞台を現代にしていたら「よくある猟奇殺人話」と言われてた話かも。こういう異常者のシリアルキラーなんてよく題材にされてるから。 DVDのパッケージには「衝撃のラスト!」なんて書いてあって、確かに結末には意外性があるにはあるが、うーん、何だかな。あのラストはちょっとむちゃくちゃではないか?女性の香りで人を自分に手なづけて、かつ色狂いさせる、なんてちょっとありえない。 あと、映画は2時間半もあり、とても長いのだがその割に内容がない。冗長がすぎる。もっとサクサク話を進めてほしい。 全体としてそこまでひどいわけでもないが、あまり褒められる内容でもない。
[DVD(吹替)] 6点(2016-03-10 01:49:47)
40.  ●REC/レック(2007) 《ネタバレ》 
こんな見ていて不快な映画も久しぶり。登場人物たちがどいつもこいつもヒステリックに大騒ぎしすぎなのだ。細かいことでいちいち興奮し、怒鳴り、喧嘩して、映画全編にわたって何かしら大声で騒いでいる。主人公の女が一番うっとうしいが、どうでもいい端役のマンション住人達までが全員こんな感じなのだ。主人公の女は、いちいち「報道の自由」などとわめいて、勝手にカメラを回し、警察とひともんちゃくするのもうっとうしい。それに加えて、モキュメンタリー方式のため、ずっと画面はカメラの手ブレ状態。見ていて本当に辛い。怖いとか感じる以上に、不快感がすごい。 話としてはパンデミック+ゾンビな内容で、今となっては新鮮味が全くないが当時としては目を引く内容だったのであろう。 もっとバイオ的な話かと思ったら最後は悪魔憑きのような話が出てきて、オカルトな結末だった。なぜこんな結末にしたのか意味がわからない。必要性が全く感じられない。まず伏線が全くはられていないので、取ってつけたような感じしかしない。 あと、警察官、消防士、住人といった人たちが、妙に自己犠牲で主人公たちを助けようとするのもよくわからない。お互いさっき会ったばかりの赤の他人なのに、なぜみんなそんなに献身的なの?普通ならもっと「自分が助かるために!」と生き残るために身勝手な行動をするだろ。不自然極まりない。 映像面ではB級には収まらない十分なクオリティはあったが、とにかくダメなところが多すぎる。色々残念な映画。
[DVD(吹替)] 6点(2015-04-04 22:41:37)
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