Menu
 > レビュワー
 > 神谷玄次郎 さんの口コミ一覧。2ページ目
神谷玄次郎さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 141
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12345678
投稿日付順12345678
変更日付順12345678
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  荒野の七人
私はどうしようもない「七人の侍」信者だが、この映画はそれとは別物として楽しめた。ただ中盤はダレたきがしないでもないが。キャストの力はオリジナルに負けず劣らず。我々の世代にとっては「リーバイス」「ハッピーニューイヤー」「スピークラーク」「ウーン、マンダム」と声を出さずには入られない。。。しかしこれほど原作に忠実につくっているとは思わなかった。その割には「AKIRA KUROSAWA」っていう名前は出てないんだね。いいんだろうか?ここまで原作にこだわらなくても、もっとアレンジしちゃってもよかったのではないか。「勝ったのは俺達ではない」ってなどのそのままのセリフの部分だけ、歯が浮いているような印象を覚えた。マックイーンあたりが、「やっぱり俺達最高!」とか言っている横で、ユル・ブリンナーが黙って笑っているみたいなラストのほうが、いろいろな解釈が出来て、映画の色にもマッチしていてよかったのでは、と思う。
7点(2004-02-24 01:11:17)
22.  レッド・ドラゴン(2002)
第2作の失敗(?)を教訓に、やはりレクターには並みのパートナーでは勤まらないなと思ったか、切り札登場という感じだ。うがった見方では「今回のゲスト」という感もないでもないが、マッチプレイ的楽しみがある本シリーズでは、これ以上ない人選だったかと思う。やはり「ノートン出演作にハズレなし」といった感じ。筋立ては第一作とよく似ているが、皆さん指摘されているように犯人の描き方に愛情が感じられホッとする。エドワード・ノートンは、いつものカメレオンぶりは見せてはいないものの、肩の力を抜いて、レクター-犯人の間に位置するバランスも強さも絶妙である。さすが料理の達人。冷蔵庫の残り物でもちょっとした小料理をつくってみせるところは素敵すぎる!
8点(2004-02-24 00:35:08)
23.  大いなる幻影(1937)
映画では、男女や友人同士といった人間社会の「感情」を描いたり、自然風景の美しさを描いたりすることはあるが、人間の生き方そのものを「美」として表現しているこの映画はなかなか稀有である。それが少しも浮き上がることなく、色あせた収容所の壁の中で、まさに窓際に咲く一輪の花のように、鮮やかに映えている点は素晴らしい。「貴族社会」というと、「世間知らず」「脱世」というようなイメージが先行してしまうが、そういうところゆえに生ずる美しさ、というものを感じることができた。歴史の授業では、貴族文化は権威を誇示するものという面を強調されて教わってきたが、そんな一面で捉えられるものではなく、世俗を超越した、気品あふれる「花」のような美的感性を無視することはできないと感じた。対照的にジャン・ギャバンの演技は実に世俗的で、この対比がまた人間模様をかもし出していて、実に楽しい。
9点(2004-02-24 00:24:49)(良:4票)
24.  旅芸人の記録
現在の自分の能力では、よさが伝わらなかった。もちろんよい点もあるが、長まわしやロングショットなど、この映画の美徳となっている点についていけなかった。まず、ロングショットで、しかも暗い画面で、十数名もの人物を区別できない。人物が対峙する場面にセリフが無い。時折ひたすら長い一人語りがあるが、何を言っているのかよくわからない。ああ、なんて俺は理解力がないのだろうと頭を抱えた。。。見る前に、ギリシャの歴史や神話などの予備知識が必要なのかもしれないが、それはちょっと。。。「フィクションのドキュメンタリー叙事詩」というような感じを抱いた。
4点(2004-02-22 17:18:10)
25.  ユージュアル・サスペクツ
ストーリーの巧妙さにあぐらをかいてタラタラと見せることなく、カットや編集にさまざまな工夫を施し、最後まで「カイザー・ソゼとは何者?」という気持ちを見る側に増幅させているところを評価したい。話のほとんどがヴァーバルの回想であることから、これをウソだと仮定してかかればオチはわかってしまうが、その「大悪人」カイザー・ソゼは最後にどうなるんだ?という楽しみも同時に残されており、オチがわかっていても楽しめる点は秀逸であると思う。
8点(2004-02-22 01:04:53)
26.  アンダルシアの犬
見るまでは、街の孤独な少年と野良犬との心温まる交流を描いた作品、だとばかり思っていた!(笑)今となってはこういうコラージュ的映像というものは氾濫してしまっているが、映画というものの可能性を模索していた時代にこういう作品をのこしたことは敬服するばかりだ。ストーリーがまったくないわけではないようなので、ほかの映画と同じく人間生活のワンシーンを人とは違う切り口でフィルムに焼き付けたということは少しばかり理解できる。しかしあのラストシーンは何なんだ?「へー」でもなく「ウオー」でもなく「ふぇ~」というため息が出てきそうな作品だ。
7点(2004-02-21 17:17:50)
27.  復讐するは我にあり
緒形拳、三国連太郎の競演。緒形拳は、こういうエキセントリックな狂人の役を実にリアルに演じる。三国は、狂人になるともののけ化するが、この登場人物のような、一般人だが煩悩が体のあちこちからぷすぷすと吹き出てくる役をやらせると実に味がある。この二人で面白くないはずがないのだが、むしろ脇役人の小川真由美、清川虹子、ミヤコ蝶々に拍手を送りたい。戦後の混乱の中で、人生のちょっとしたほころびが思わぬ方向に展開し、多くの人の人生を血塗っていく、そして、本人も親も止めることができない。こういう人生の綾というものをリアルに描くことができたのは、この脇役陣の演技の力によって、舞台設定がしっかり形作られている点が大きい。特に、今では悪女のイメージが強い小川真由美だが、ことこの映画に関しては、湿り過ぎず乾き過ぎず、希望もないが絶望もせず、混沌とした毎日をなんとか生きている、昭和中期の幸薄い女を実に好演していると思った。大俳優達のこういう演技を目にしたとき、ふと、この人たち日頃は毛皮のコートを着て外車のりまわしてるんだよな、とわれに返るが、そういう姿が想像できない。
9点(2004-02-21 17:04:02)(良:2票)
28.  ワイルドバンチ
ジャリジャリと音がするような感触、景色だけでなく人物の皮膚にまで感じられる立体感、分厚い映画ですね。話の舞台を紹介するのに、蟻が群がるサソリ、そしてそれを見て遊んでいる子供、なんてシチュエーションを誰が思いつくでしょうか?驚きました。今となっては殺戮シーンは当たり前のものとなってしまってはいるけれども、そこにいたる過程における、つかず離れずの緊張感。これがラストを感動的なものにしていると思いました。エンジェルは「七人の侍」の利吉をモチーフにしたものでしょうか。
9点(2004-02-18 23:41:46)
29.  ファーゴ
陳腐なストーリーにもかかわらず映像美とセンスを感じるユーモアでまったくあきさせず見せていくのはさすがだと思ったが、最後のミンチシーンは映画全体の輪郭からはみ出していて違和感がありいただけない。映像の一片一片が作品を語るものであってほしいと思うのはわたしだけだろうか。
7点(2004-02-17 17:45:10)
30.  レイジング・ブル
夫婦ゲンカのシーン、繰り返し何度も何度も見た。切り取って保存したい。リアルな演技・演出はそれだけで観客を引き込む。
8点(2004-02-16 01:13:50)
31.  まあだだよ
黒澤映画にはいつもどっしりした「核」のようなものがあって、それを中心にさまざまな粒子がうずまいたり反発しあったりするのが魅力なのだが、この作品についてはそれに該当するものは「内田百閒」そのものと思われるが、それ自身の主体性というものがほとんど見て取れない。少年時代を思い出すことと、そこまで2時間で見せたエピソードが必然性を持って結びついているとは思えない。故人を偲ぶ、ゆかりの人間達のインタビュー映画のようだ。しかも、ドキュメンタリーならまだしも、演じている周りの俳優が、黒澤組の中でもへたくそ、または手垢にまみれた人ばかりがチョイスされているために、とてもウソ臭い。寺尾明、油井昌由樹、井川比佐志が、根津甚八など別の俳優だったら、もっと違う百閒のあぶり出しかたも出来たのではなかろうか。周りがこれだから所ジョージも個性を出すには荷が重く、周りに同調した面白みのないキャラになってしまった。「オイチニの薬」のとても地味なスペクタクルシーンに、映画人としての意地を感じたのでプラス1点。
6点(2004-02-16 01:05:19)
32.  大病人
煮え切らない、というよりも判然としない物語の最後で、般若心経が字幕スーパーつきで出て来た時は、「あーやると思ったよ。」と思った。しかしこれだけウンチクにこだわりを見せる監督が、般若心経を引用するのはとても皮肉である。
4点(2004-02-16 00:45:25)
33.  マルタイの女
やっぱり宮本信子主演には無理があります。そして宗教団体の描写になぜあそこまでこだわったのか。これまでの伊丹映画では悪役にも愛嬌があり、演出にも愛情があったはず。「マルサの女」の山崎努しかり、「2」の連ちゃんしかり、「ミンボー」「スーパー」の伊藤四郎しかり・・・。それがなぜか本作品に関していえば、悪意や敵意しか感じられないのは残念だ。
4点(2004-02-16 00:31:58)(良:1票)
34.  スーパーの女
宮本信子はこれくらいのどこにでもいそうな、かつエキセントリックな役柄のほうが好ましい。無理にヒロインぶられると見るほうも辛い。映画はというと、ああ、伊丹監督はそっちにいっちゃったか・・・。という感じ。マニュアル映画を前面に押し出している。伊丹映画の真骨頂は本当はそっちではなかったのでは?マニュアルなら映画館で見なくともテレビで幾らでも見られるのに・・・。計算ずくの伊丹監督の誤りが、のちにマルタイの女の大失敗へと続いていくのだと思った。
5点(2004-02-16 00:26:15)
35.  イルカの日
まあまあの作品だと思いました。ジョージ・C・スコットのキャスティングは秀逸ですね。個人的にはもう少しテリルの自戒というものを物語の障壁として打ち立ててほしかった気がします。かわいい動物と、動物に好かれたおじさんと、それを脅かす敵、という構図では、どうしてもベタな勧善懲悪に見えてしまうのもしょうがないかなと思いました。諸悪の根源は彼なのですから。
6点(2004-02-15 19:50:06)
36.  もののけ姫
何度も話されているが、展開がナウシカと同じ。宮崎作品は嫌いではないが、批評するときどうしても批判的になってしまうのは、「動物の擬人化」に言及せざるを得ないからであろうと思う。彼がエコロジーを語るとき、かならず動物と会話できるキャラクターが登場するが、これは幻想でしかなく、これを子供が見てどういう未来を築こうと思うのか、科学的に想像がつかない。人間と野生生物は別物で、野生生物の世界を支配することで人間社会たりえているわけで、これに目をそむけたままでは、自然との真の共生はありえない。そのへんの犬食ったり山羊食ったり、そういう共生の時代をどう説明できるというのか、と思ってしまう。
6点(2004-02-15 02:25:39)(良:1票)
37.  天井桟敷の人々
バチスト、ルメートルは見事な存在感と演技だけれども、その他の役者にはもう一つキレが感じられない。特にガランス。食えないオバサンにしか見えない。女性の魅力を一方向で語ることは出来ないことぐらい理解できるが、数多の男性達を魅了するような、若き熱情の息吹が萌えるような魅力は残念ながら見て取れない。一方のナタリーもカチカチの表情だ。饒舌によってやっと位置づけが理解できる。(中盤の二人の会話を、一度音を消してご覧になるとよくわかると思う)名作との誉れ高いが、時代とともに風化していく部分は否めないと感じた。それとも、カキワリの「天井桟敷の人々」の中で、最後までバチストは「一人芝居」をしていたという意味なのか・・・。
6点(2004-02-15 01:59:57)
38.  道(1954)
「しのぐ」という言葉がありますが、この作品は旅芸人が日々しのいで生活していく説明が実に丁寧になされているために、ストーリーに不動の説得力を与えているものと思いました。ザンパノが方々で行きずりの女を抱くのも、生きる知恵の一つなのでしょう。そういう中で一人夢見心地のジェルソミーナは、ザンパノの行動を理解出来なくなるわけですが、キ印がはからずもザンパノの心を代弁して、ジェルソミーナの必要性を説きます。キ印にとっては、「伴侶」のいるザンパノがうらやましかったのでしょう。狂言回しである彼が、ザンパノの心情を裏側の表現で見事に裏打ちしていた、こういう部分にこの映画の奥深さを感じました。
8点(2004-02-15 01:49:35)
39.  気狂いピエロ
さっぱりわからなかった。何をわかってほしいという映画では無いようなのでそれは仕方がないか。ただこの映画を見て自分が感じたのは、そういえば僕らは日々の生活の中で、小さな殺人を犯し、小さな逃避行をし、小さな裏切りに会い、小さな仕返しをし、小さな自爆を繰り返しているということ。そういう意味では日常の見えない部分の絵を切り取って見ているような感覚を覚えた。水攻めのシーンで、水をかけるのをやめるごとに蛇口を閉める几帳面なギャングに笑ってしまった。
7点(2004-02-12 23:46:16)
40.  ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
劇場公開版をみていないので、こちらオリジナル版が自分にとっての唯一になってしまいますが、すばらしい映画だと思いました。これは私小説かと思うくらい、監督の映画に対する情熱、愛情がにじみ出ていると思います。29歳でこのような作品を作るとは脅威ですね。トトとエレナに対するアルフレッドの行動は、未来に限りない選択肢が残された、未だ手に入れていないものが多い若者であるほど理解しがたく、半ば憎らしいものにも感じることでしょう。しかしアルフレッドは悟っているわけです。人生という道のりはたった一本しかない。ちょうど映画の筋書きのように。トトを愛しているからこそ、捨てるべきは何なのかを教えたかったのでしょう。その選択が、本当に正しかったのかどうかはわかりません。ただあの日の恋物語は既にトラックダウンしたものであり、二度と戻らないということを二人は確認したと思います。良くも悪くも、これが自分の歩んできた道だということを。さて最後のラブシーンですが、これも映画に対するアルフレッドのメッセージです。道徳という規律によって簡単にカットされるようなシーンでも、それぞれの作者がどんな思いであのシーンをフィルムに焼き付けたか、今のトトなら身を切るような気持ちで理解することができたでしょう。ここは我々観客も同じですね。切り落とした枝が多ければ多いほど、見ている画面とは別のラッシュが心の中で駆け巡り、悲しいけれど爽やかな涙を誘います。
10点(2004-02-09 22:27:58)(良:3票)
010.71%
100.00%
210.71%
321.42%
485.67%
52215.60%
62417.02%
72215.60%
82920.57%
92114.89%
10117.80%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS