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るねさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 97
性別 男性
年齢 58歳
メールアドレス r1100gs@u01.gate01.com
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21.  蝋人形の館 《ネタバレ》 
久しぶりにバカっぽいホラーが見たくなって、かる~い気持ちで映画館に足を運んだんです、だいたい「蝋人形の館」ってタイトルからしてバカっぽい、どうせ配給元が適当な邦題付けたんだろうなぁ、・・・って、でも映画が始まると画面には「House of wax」の文字が! なんだホンマに「蝋人形の館」じゃん、で、ちょっとだけ背筋を伸ばしたんですが、まだ油断してたんです、まだ「13金」みたいな「ホラー」のための「ホラー」だと思ってました、実際は「ホラー」のフリをした「フェチ映画」だったんです。フェチは嫌いじゃないし、なによりアイデアがいい、全員蝋人形の街、蝋で出来た蝋人形の館、双子VS双子、「蝋人形」というより「蝋」なんですよね、蝋フェチ(笑)残念なのはホラーとしての出来がひどく悪いこと、とにかく怖くないんです、不良の若者、流行の音楽、半裸のねーちゃん、そしてキャンプと笑っちゃうくらいB級ホラーの定石を踏んでいるのに、どれも中途半端、どうせなら登場人物は兄妹の双子と兄弟の双子だけでよかったんじゃないでしょうか?そのほうが双子VS双子の構図が明確になるし、「ついで」に殺されるかわいそうな役も無くてすみます、でもそれじゃあ「ホラー」にならない、いや「ホラー」にしなくても十分オモシロイ映画が出来たと思うんですがねぇ、例えば今をときめくピータージャクソンの「ブレインデッド」みたいに・・・
[映画館(字幕)] 6点(2005-10-24 00:28:27)
22.  ゴジラ FINAL WARS
平成ガメラに対して一連のゴジラシリーズがイマイチ突き抜けられなかったのはゴジラという存在が映画という枠組みを飛び出して半ば「聖域」と化していたからではないだろうか?この作品はその「聖域」を土足で踏みにじった作品である。だからこそたいしたシナリオでもなく、ビックリするような技術がつかわれているわけでもないのに、なにか「突き抜け」感を感じる、開き直りと言えばそうだし、ヤケクソといってもいい、しかし一度「神」と化してしまったモノは破壊からしか自らを進化させることは不可能なのだ、「ファイナル」と銘打ってはいるが、願わくば破壊に続く再生があらんことを切に願う。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-23 16:25:38)(良:1票)
23.  容疑者 室井慎次 《ネタバレ》 
超モダーンな湾岸署(画面には登場していないが)に対してスチームパンクな新宿北署の雰囲気など絵作りはなかなか凝っていてそれなりに楽しめた、でもあの刑事達はちょっとやりすぎかな?特に哀川翔のキャラが前作「真下」の寺島進とカブっているのが気になった、グラサンはまぁ許せるけどドカジャンちょっと安易かな。 ストーリーはそれなりに楽しめたが、ラストのオチはちょっとなぁ、公安ってガメラ2のウルティメイトプラズマ並の破壊力ですね。(笑)それはそーと「和久さんも心配している・・」っていうセリフで泣きそうになってしまった。
[映画館(字幕)] 6点(2005-09-04 02:14:08)(良:1票)
24.  姑獲鳥の夏 《ネタバレ》 
やっぱり永遠のアイドル(?)知世ちゃんに狂気を演じさせるのには無理があったようです、大林監督の「あした」にチョイ役で出演していた頃のガリガリに痩せた知世ちゃんならもうちょっと雰囲気が出たのかも知れないけど、どうも健康的に太っちゃって(決してデブってわけじゃありません、念のため)作品のイメージとはちょっとズレてましたね、その点いしだあゆみはそれほど重要なカットでもないのに、迫真の演技でとにかく怖い、このへんはやっぱりキャリアの差でしょうか、作品のほうはと言うと良くも悪くも原作を読んだ人、もしくは京極ファン限定の映像作品って感じで、見たいシーンはだいたい押さえてありますが、「時かけ」で萌えた原田知世ファンの私としては愛情の裏返しとして見たくないと言えば見たくないのだけれど、存在するのなら見ないわけにいかない禁断のシーン、例えば知世ちゃんの濡れ場や爆発(?)シーンは適当に誤魔化していました(笑)全体としてやはり原作を読んでいないとついていけない作品なんで(同じく実相寺監督の「帝都物語」よりはマシですが)あまり人には薦められないかもしれませんね、ただ、誰が撮ってもあの分厚い原作を2時間の尺に納めるのは無理でしょうから、企画自体に無理があったような気もします。最後に水木しげる大先生のネタはお遊びではありますが、なかなかよかったと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2005-07-18 02:45:44)
25.  電車男
プロの脚本家には絶対に書けない、いわゆる2ちゃんの(いい意味での)ヨタ話の映像化という意味ではよく出来ていると思うし、それなりに新鮮でもある、ただいくらヨタ話だとはいえ電車男のTシャツが百式ではなくセーラーマーキュリーだったとしてもこの作品は成立したのだろうか?私は電車男と同類のヲタクだったのですぐにそんな事を考えてしまうのだが、そういうバックボーンを抜きにして観ると中谷美紀演じる「エルメスさん」が非常にキモく感じてしまう、やっぱ彼女は等身大美少女フィギアであり、血の通った人間ではないのかもしれない。
[映画館(字幕)] 7点(2005-07-16 00:23:13)(良:2票)
26.  戦国自衛隊1549
おもしろくなくはないんだけど、な~んか古く感じてしまう、手堅いって言えばそうなんだけど、ちょっとチープな感じで絵的にあまり驚きはない、スペクタクル度で言えば前作のほうが上、福井氏の臭いは思ったよりも濃くてファンとしては嬉しかったのだが、演出の問題か?ここはひとつ金子+伊藤のガメラコンビに撮らせてもおもしろかったのではないか?ところで鹿賀丈史演ずる「的場」って福井氏の作品「12YO」の「的場」ですよね?
[映画館(字幕)] 7点(2005-06-12 00:19:44)
27.  交渉人 真下正義 《ネタバレ》 
木島のキャラがいい味出しているのに、あまり活躍の場を与えられず、ただのガラの悪いオッサンになっているとか、恋人の元に駆けつけるため状況の途中で真下が現場を後にしてしまうとか、ヲタクな犯罪者はクルマ泥棒をしたりしないとか、色々不満はありましたが、そこそこ楽しめたし、ローレライに続いて「元気のいい」邦画って感じで、それなりに満足しました。た~~~~~~~~~だ!!オマージュのつもりなんだろうけど、ちょっと(というか、かなり)パトレイバー(映画版第1作)をパクり過ぎ、それとも押井守ってのは世界のクロサワ(そういや「踊る1作目」でパクってましたね)の域に達しててパクられて当然の巨匠なんでしょうか?(本広監督にとってはそうなんでしょう・・・)暴走するハイテク列車(レイバー)捜査に協力する昔かたぎの刑事、元々仕掛けられていたウィルス、既に死んでいるはずの犯人、忘れ去られた東京の地下施設、そして極めつけは「鳥」まぁ、パクりでも盗作でもおもしろけりゃいいじゃん!オレはこーゆーのが好きなんだよっ!という迷いの無い明確な意思と開き直った態度は評価したいのでこの点数です。(ただ「鳥」に関して言えばあまりキレイにパクっていたとは言えないし、オマージュとしてもレベルは低いですが・・)
[映画館(字幕)] 7点(2005-05-17 20:04:41)
28.  デビルマン
物語という意味では「キャシャーン」よりマシ、もちろん「デビルマン」という原作をそれなりになぞっているからであって、決して脚本が優秀なわけではない(わざわざ書くまでもないと思うが)ミーコと少年のエピソードも原作からインスパイアされているとはいえ、この「映画」のオリジナルとしてそんなに悪くない、また監督なり、脚本家なりの思惑がどこかで狂って迷走してしまったようにも見えない(キャシャーンは明らかに迷走していた)役者が大根でもよい作品は存在する、CGがショボくても「ローレライ」はがんばっていた、それでは何がいけなかったのか?それは壊滅的なセンスの悪さとやる気の無さ(上手い下手ではない「やる気」である)だと思う。職業(やる気)監督(センス)として最も許されない仕事なのではないだろうか?作品のレビューとしては関係ないが、ニコニコしながら舞台挨拶に立つ永井豪の姿には正直彼の神経を疑った。(本来なら原作に敬意を払って1点ぐらいつけるところだが、そういうこともあって0点)
[DVD(字幕)] 0点(2005-04-23 00:55:32)
29.  トルク
なんといってもY2Kが出演してるってだけでも私みたいな「おたく」はたまらんもんがあるのですが、ほとんどCGだし音もなんか違ってた、実車はもとっと「ヒューーーーン」っていう耳障りな高周波なんだけどなあ、Y2Kに限って言えば実車のほうがバカ度が高いです(排気圧で人が吹っ飛ぶシーンはよかったです)で、作品ですがバカ映画だと割り切れば楽しめます、と言うか私の場合割り切ってなかったけど途中から割り切れましたから、それなりにデキはいいんだと思います。それにしてもダートを走っていたオフバイクがよく出来てるなぁ、静止画で確認しようとしたけどプロポーションとポジション(ハンドル位置ね)が違うのとタイヤが細いぐらいでベースがなんなのか全くわからないほど作りこんである、基本的にアクションシーンでのバイクの「吹き替え」はあまり好きじゃないんだけど、これだけ作りこんであったら許しちゃいます。あと気になったのが登場人物達がバイクのことを「バイク」と発音していること、あれってほとんど和製英語でどっちかと言えば「自転車」のはずなんだけど「バイク」って聞こえる、でも警官などはちゃんと「モーターサイクル」(もしくは「モト」)って言ってるし、最近は「バイク」って言うのかなあ?
7点(2005-03-23 23:22:52)
30.  クイール
まぁ、個人的には決して劇場には足を運ばない類の作品なんですよね、たまたまテレビでやってたので家族で観たんだけど、素直に「いいなぁ」と思ってしまいました、私などは汚れすぎていてこういう素朴な作品を評する資格なんか無いんだろうけど、それでも単純に「いいなぁ」と思うことができるほど、まだ青臭さが残っていた自分に7点
7点(2005-03-21 21:16:03)
31.  ローレライ 《ネタバレ》 
まぁ、80年代アニメブームの申し子達があの時代を単なるブームではなく「映画」の歴史に繋げたのが平成ガメラ3部作であり、その歴史は「キャシャーン」「デビルマン」へと続く「はず」だったのだが、ご存知のようにこの2本が大コケしたために、もはやこれまでか!?という切れ掛かった糸を本作がかろうじて繋いだ感はある。その重い責任を果たしたということで「日本映画」という冠を付けるのならば10点満点をあげたいところであるが、ここは冷静に「映画」としてレビューしたい。まずいくら映画化前提で書き下ろされたと言っても、原作を読んでしまえばアレを2時間の尺に収めるのにはちょっと無理がある・・が、まぁダイジェストとまでは言わないがギリギリの線で踏みとどまったシナリオではあり、登場人物の設定を大胆に変更しながらも原作と同じ結末へとうまく繋げている(無理矢理な感がないでもないが・・・)ただその「変更」は成功しているのだが、個人的に納得がいかないのも事実で、特に浅倉大佐などは本来彼が福井氏の代弁者であるにもかかわらず、未来の日本を語るシーン以外はただの狂人として書かれている、原作にあるカリスマ性を再現できればもっとストーリーに重みが出たのではないだろうか?大湊にいたっては登場させる必要があったのかどうかも疑問であり、案の定尻切れトンボでストーリーから退場してしまっている。高須に関しては土谷のキャラを合成して思ったよりもよくまとまっていたが、それでもフリッツの存在を削除してしまったのは解せない、(単純に尺の問題だろうが、まさかSSの制服がまずいとか・・・?)そして最も解せないのがイ507の最後、若者たちに未来を託しN式(このネーミングも謎、なぜナーバルではダメなのだろう?)を切り離したのなら、それは自分たちの死を覚悟していたわけであって、その最後をキッチリと書かなければお話にならないのではないか?ラストの「作家」の存在も微妙、彼が時計をチラッと見るまではよかったのだが、その後の「いい時計だな」のセリフが全てをぶち壊している。更にいえば歌が「椰子の実」でなかったことも残念、モーツアルトなんか持ち出すからあの感動的な合唱シーンが無くなっちゃったじゃないか!・・・・・とつらつらと不満を並べたが、他の人も書いておられるとおり新しい日本のエンターテイメントとして素直に評価したい、というより評価すべき作品である。
9点(2005-03-12 19:33:51)(良:1票)
32.  スクール・オブ・ロック
ディズニーばりに、かなりヌルイ脚本だったが、そこそこ楽しめた。脚本はヌルイが、全編ロックしていることに異論は無い。ただ、時代の真っ只中を生きたおじさんに言わせてもらえば、ロックってのは、こんな爽やかで気持ちのいい映画のテーマになるくらい「無害」なモノになってしまったんだなぁ・・とちょっと寂しくなってみたり。
7点(2004-10-31 00:07:36)(良:1票)
33.  ロード・オブ・ザ・リング
この作品のレビューを記すべきかどうか、かなり悩んだのですが、こんな人間もいるということで、あえて書いてみたいと思います。実は私、ファンタジーがダメなんです。好きとか嫌いとかじゃなくて、生理的に受け付けないんです。努力はしました、よい、と言われる作品は結構見ました、この作品もそのひとつです。でもダメなんです、どんなに雄大な素晴らしいシーンを前にしても「ファンタジー」という冠が付くだけで、なんだか絵葉書のような、血の通っていない単なる「絵」に見えてしまうのです、なんというか、自分と繋がっていない、接点が感じられないんですよね、これがSFならば大丈夫なんです、遠い未来、または遠い世界に思いをはせることができるんです、「スターウォーズ」をファンタジーと呼ぶなら、あれは例外的に楽しめました。で、この作品ですが、やはりダメでした、その作りこみや技術に目を向ければ満点だと思います、間を取って5点ということで・・・早く私の曇った目を開いてくれるファンタジーに巡りあいたいです。
5点(2004-10-26 01:02:29)
34.  恋の門
いやあ、今年はどうも思わぬトコロから秀作が降ってくる年ですな。 「マインドゲーム」同様、期待していない、つーか、存在さえも知らなかった作品なんですが、人から薦められて見てみると、これがなかなか。 松田龍平って大根なのであまり好きではないのですが、この作品の場合はキャラ設定とシナリオと演出に助けられてますね、とはいえ主人公である門が美しくなければこの話は成立しないので、このキャスティングは正解だと思います、まぁ父親譲りの美貌はいいとしても、演技力がイマイチでもこの存在感はスゴイ、石原裕次郎などもそうですが、「スター」ってのはこういうわけのわからないオーラみたいなものが無いとダメなんでしょうねぇ。龍平君の今後の精進に期待する意味で-1点。で、ここまでは普通のレビューなんだけど、その他にもヲタクネタがツボにハマリ過ぎ、ユウキ・コスモとキッチ・キッチンのコスプレをした中年レイヤー(キッチンは大竹しのぶ!)が、20年前にホコテンで竹の子族とどーのこーの、ってこんなネタいったい何人の人間が理解できるねん、映画版のイデオンが公開されたのが22年前で大竹しのぶが47歳だから公開時は25歳、20年前に27歳で当時はまだアニパロ漫画家だったゆうきまさみなんかが参加していた「明るいイデオン」に参加していたとしても矛盾はないわけですが・・・(って、やっぱ誰もわからんゾ!)
9点(2004-10-25 00:44:43)
35.  MIND GAME マインド・ゲーム(2004)
あえて感想を言えといわれれば、フランス映画的な不条理な展開(実際はそれほど不条理でもないのだが)がどうこうということになるだろうが、正直言って、この作品を評する言葉を俺は持っていないのかもしれない、なんだかよくわからないけど胸に響く・・・いや違う、俺の胸なんか突き破ってどこかに飛んでいってしまった、そんな作品。ただひとつ確実に言えるのはネイティブな関西弁の恐るべきパワー、俺自身が関西弁ネイティブだからだろうが、現実離れしたシーンの数々にこの「言葉」が有無を言わせぬリアリティを与えている、これだけは間違いない。(関西圏以外の人がはついていけるのか、ちょっと心配) 先に書いたようにこの作品を評する言葉を俺は知らない、すなわち批判する言葉も持たない、それでも観て損をしたという気持ちは無い、少なくとも未知のものに触れることはそれがどんなジャンルのものであってもハッピーでスリリングだ、というわけで採点放棄の10点満点。 ps近いうちにもう一度劇場へ足を運びたいとおもう。
10点(2004-09-04 20:06:10)(良:1票)
36.  華氏911 《ネタバレ》 
う~む、テーマがテーマなだけに評価し難い作品ではある、不謹慎、と言われるのを覚悟のうえでエンターテイメントとして評価するなら前作より劣るのは間違いない、なぜなら前作には「銃」という明白な「悪(もしくは「必要悪)」がテーマだっただけにコロンバイン高校の事件は悲惨ではあるのだが、悪と分っていながらも銃を持たざるをえないアメリカという国家の滑稽さを笑うことができた。また監督も過度に主張するのではなく、終始「なぜ?」という疑問を投げかけていたのがエンターテイメントしていい方向に働いていたと思う、言ってみれば前作は「誰もわかっている」事をおもしろおかしく監督が代弁していたに過ぎないのだ(だからと言って作品の質が低いわけではない、念のため)しかし本作は監督の主張の映画である、政府の主張はウソだらけだ、と批判するのは結構だが、監督であるマイケル・ムーアは真実だけを話しているのか?これは別に監督の主張はウソだ、と言っているのではない、彼から私が学んだ事を実践すれば当然そういった疑問が浮かんでくる、「銃=悪」ならまず疑問は湧かないが(おそらく多くのアメリカ人も)ブッシュを含む政府高官の言う事は全てウソでマイケル・ムーアの言う事が全面的に正しい、という認識はこれはこれで危険ではある。特に日本のワイドショーがよくやる文脈を無視したコメントの引用などは、どうも素直に信じられないし笑うことも出来ない、また愛国者だった女性が子供を失ったことによって批判者に転じるくだりなどは、あまりにも話が出来すぎていると言われても仕方が無いだろう、そもそもムーア自身も「人道的な戦争」の欺瞞を指摘していたのに、息子が戦死したからといって主張を変えるこの女性の心理を私は理解できない、もちろん肉親を失うことは何よりもまして悲しいことであるが、「戦争=死」という子供でもわかる(と私は思う)認識がこの女性には欠けていたのである、息子に軍隊を薦めた責任をこの女性はどう思っているのだろう、(戦争など人道的であるはずがないのだ)こういうテーマはエンタテイメント色を削ってでも出来る限りフェアにやるか、そうでなければ安易に手を出さないほうがよかったのではないか?
6点(2004-08-22 03:00:59)(良:1票)
37.  X-MEN2
アメコミに詳しくない私は、ひたすら重く、ある意味難しい本作を観て「ほんまにええんか?」と心配になったものだが、マニアな友人の話によるとアメコミとは本来こういう話が多いんだそうだ、それにしてもB級エンターテイメントとして売るなら、前作を観ていないユーザーをバッサリ切ってしまうのはいかがなものか?とも思う。内容的には、何でもアリな展開が安直な気がしないでもないが、そこはそれ「Xメン」とはそういうものだ、という説得力がある、これは作品が優れているというよりもブランド力によるものであるのは間違いないのだが、個人的には一昔前のSFマンガ、例えばサイボーグ009なんかを見ているような感覚でけっこう楽しめた。 ただ、どうもしっくりこなかったのがウルヴァリンの戦闘シーン、あんな武器(?)で闘っているのだから、シーンはもっと残虐なものになるはずなのだが、レイティングの関係からか肝心な箇所は巧みに隠されている、別に残虐でなければいけないわけではないのだが、ウルヴァリンの場合、そういう「痛い」表現は必要なのではないか?そもそも隠しているだけでやってる事は同じなのだし、スタッフも苦労して「痛さ」を表現しようとしているのはわかる、これは本作への苦言と言うより、「見えなかったらOK」といったどっかの国のポルノ規制のような意味の無いルールへの苦言としておく。 それにしてもミスティークの夜這いシーンは凄かった、お色気シーンが大好きな私でさえ「出てけ!」って気持ちになるほどの嫌悪感(イイ意味で)を感じた。 
7点(2004-06-15 00:51:50)(良:2票)
38.  たそがれ清兵衛
「ラストサムライ」がアメリカ人向けに作られた「侍」映画(別にウソを描いているわけでもないし、これはこれで名作である)だとしたら、本作は明らかに「日本人」による「日本人」のための「侍」映画だと思う。「ラストサムライ」では、あくまで「侍」の華の部分にスポットを当て、その滅びる様を美しく描いたのに対して、「それだけが侍ではない」と本作は語りかけてくる。「侍」というものを本質的に理解していない(まぁ、現在の多くの日本人もそうではあるのだが)人たちにとっては前者のほうが受けがいいだろうし、少なくともエンターテイメントとして成立しやすいのは間違いない、しかし「たそがれ清兵衛」はそこから一手踏み出して、スーパーマンではない、等身大の「侍」というものを描き出した。(まぁ。結局はスーパーマンであるのだが・・)「侍」に未知なる神秘性などを求めるものには理解できないだろうし、オスカーを逃したのもわかる気がする。技術的には全体的に暗い画面つくりや逆光で顔面を潰した表現など、どれも文句は無いのだが、余五善右衛門のギョロリとした目の表現などはもう少しオーバーにやったほうが、組織というものに理不尽に潰された哀れな侍の狂気が際立ったのではないだろうか、むしろそのあたりでエンターテイメント性を高めたほうが、より多くの人に受け入れられたと思うのだが(黒澤監督の「乱」みたいに・・・)「寅さん」シリーズが肌に合わない私は山田洋次監督の作品は「キネマの天地」ぐらいしか見ていないが、思わぬ拾い物をした、そんな感じである。余談だが、久しぶりに丹波哲郎の名優っぷりが見れて、ちょっとビックリ。
9点(2004-06-15 00:23:06)(笑:1票) (良:2票)
39.  ラスト サムライ
「オレって最高!」男のトム・クルーズ制作とあって期待もしていなかったし劇場に足を運びもしなかったのだが、なかなかどうしてオモシロイ・・・んだけど、なんというか日本人として色々考えさせられる部分が多く、素直に楽しめない、そういう思想的なしがらみの無い外国人のほうが一級のエンターテイメントとして楽しめたのではないだろうか?と、思ったのだがアメリカ人にしてみれば今度は自分の国が自国の価値観を金のために押し付ける「悪い」国として描かれているわけであって、なんでわざわざこんな映画を作るのか、って気がしないでもない、もしかしたら日本人の心(武士道?)ってのは大国アメリカの象徴ハリウッドに「保護」してもらわにゃならんくらい絶滅の危機に瀕している・・・と言う事なのか?
8点(2004-05-25 00:34:38)
40.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 《ネタバレ》 
なかなかの良作、特に「呪い」がネガティブなだけのものではない、という発想がおもしろかった、ただ、ラストがキレイに収まりすぎの感がないでもない、例えば、洞窟での一騎打ちの後に3人で船出してどっかに逃げちゃうとか、で、あの提督が「追えー」とか言いながらルパンと銭型みたいなノリで終わっててもよかったのでは?個人的にはデップはやっぱり3枚目だったのがよかった、ところで、ターナーが呪いを解いたのはスパロウが撃った後だったような気がするのだが・・・?
7点(2004-05-23 23:06:06)
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